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*ウィリアム・サッカレー&br()&size(12){&italic(){(William Makepeace Thackeray)}}&br()&size(12){(1811~1863)} **略歴  インドのカルカッタ出身の作家。父は東インド会社に勤務していた。6歳で帰国し、イギリスで教育を受けた。ケンブリッジで学ぶも放蕩に明け暮れた上、父が投資していた銀行代理店が倒産、資産の大部分を失ってしまった。結婚を期に新聞社に入るも、長続きせずに退職し、雑誌「パンチ」などへの投稿で生活費を稼いだ。その後作品が認められ、[[ディケンズ>チャールズ・ディケンズ]]と並び称される作家となった。[[ディケンズ>チャールズ・ディケンズ]]が中・下流階級を代表していたのに対し、サッカレーは比較的上流に近い階級の腐敗や俗物性を暴き出した。 **作品  『&bold(){見栄張俗物集}』&italic(){(The Book of Snobs,1848)}は、雑誌『パンチ』に連載した「&bold(){イギリス見栄張族}」&italic(){(The Snobs of England,1846-7)}を単行本にまとめたものである。実際の階級よりもちょっと上の階級をきどって生きていくこと、例えば実際の年収が600ポンドであれば800ポンドの人々の服装をしたりする人々がいる。こういった人々を英語では「スノッブ」&italic(){(snob)}という。当時は中産階級の時代であり、こういったことがしばしば見られた。それをサッカレーは痛快に風刺したのである。  これを基に小説へと発展させたのが、ヴィクトリア朝小説の最大傑作の一つとされる『&bold(){虚栄の市}』&italic(){(Vanity Fair,1847-8)}である。題名は[[バニヤン>ジョン・バニヤン]]の『天路歴程』に登場する町の名前からとった。つまりサッカレーはこの時代の上流およびそれに近い中流階級を、「虚栄の市」に蠢く俗物どもに比したのである。彼はこの作品に「主人公不在の小説」&italic(){(a Novel without a Hero)}という副題をつけた。舞台は19世紀初頭のロンドン。登場するは上流階級のやんごとなきお歴々だが、その俗物っぷりなどを痛烈に風刺している。また作者自身が作中に登場するなどユニークだが、全体の構成にはまとまりに欠けるという批判もある。作者自身が挿絵を書いた。  ロマン主義がよほど嫌いだったのか、[[スコット>ウォルター・スコット]]の『アイヴァンホー』のパロディである『&bold(){レベッカとロウィーナ}』&italic(){(Rebecca and Rowena,1850)}を書いて皮肉っている。 ----

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