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*生徒会BLSS **合計点<+0> ***タイトル<点数/評価者:コメント> ---- #contents ---- ***白金虹羽(クール攻め)×与井雲(オヤジ受け)<+?/> 「与井さん、あんたまたやったの」 …うるせぇヤツが来やがった。 体育館の裏。こっそりやっていたチンチロリンを終始見ていたといわんばかりに虹羽は言った。 校則でギャンブルが禁止されてるのは分かってらァ。それでもオレは勝負師の端くれなんだ。 オレは小さく舌打ちしてから、タバコに火をつけて虹羽をギロリと睨み付ける。 「…ずっと見てたなんておめぇ本当に暇人だな。おぼっちゃんは野球でもやってろ、野球でも」 いつもそうだ。オレがこっそり校則をかいくぐってギャンブルをやっていると、いつの間にか虹羽が 現れてオレに話しかけてきやがる。 …面倒臭ェ。こんなヤモメのオヤジに話しかけて何が楽しいのかね。 すると虹羽は「ほら、これ」と言ってオレに缶コーヒーを手渡すと、そのままオレの横に座り込む。 「オレ、別に野球なんて本気でやる気ないし。それだったら与井さん見てるほうが面白い」 「は?意味がわかんねぇよ」 受け取った缶コーヒーのプルトップを遠慮なく弾く。 カコン、といういい音をさせて開いた缶コーヒーを片手に、咥えていたタバコを手にしてふーっと 煙を吐いた。瞬間、その場にすっと紫煙が舞う。 …虹羽は初めて逢った時からつかみどころのないヤツだった。 オレがギャンブルをこっそりやっていようと上にチクるわけでもなく、オレにまとわりつく。 それで毎回「面白い」なんて言われても、オレには気味の悪い人間以外の何者でもない。 しかし悪いヤツじゃねぇのも確かだった。今日だってなんだかんだで差し入れは持ってくる。 結局のところ、どう対応していいのか分からずにこんな感じ…毎度適当に付き合っているわけだ。 「お前、結構モテてんじゃねーか。野球やらねーんだったら女のところにでも行けよ」 腹の立つことにこの優男、整った顔立ちをしているおかげだろう。 女子生徒にはいたって評判がいい。 そのくせいつもオレのそばにいるものだから、女子生徒からの批判は大抵オレの方に来る。 面倒臭ェことこの上なし。まとわりつかれてるのはオレの方だってんだ。 グビビ、と思い切りノドを鳴らしてコーヒーを流し込みながら視線を送ると、虹羽は我関せずと いったところか…まるで興味がない、という表情を浮かべながら 「オレ、与井さんが好きだから他なんてどうでもいーし」 「だからよー。そういうセリフは女に向かって言えっての。 冗談でもオレみたいなオヤジに言うセリフじゃねーよ」 …相変わらずつまらねぇ冗談はきやがる。真顔でそんな冗談言うなよな。 こんなこと聞かれたら、また勘違いした女子生徒に何を言われるか分かったもんじゃねぇ。 オレは小さくため息をつくと、もう一度タバコを咥えよう…そう思っていたときだった。 ―――突然唇に感じる、暖かな感触。 それが虹羽の唇だと気づいたのは虹羽がオレへ向かって 「…オレ、冗談とか言わないし。本気で与井さんが好きなんだけど」 …そんな馬鹿げたセリフをはいた時だった。 「お、お前…ッ!?」 自分の顔がどんどん熱くなるのが分かる。 いったい何が起こったのか、それを理解するにも時間がかかった。 …虹羽がオレを好き?オレ、男だぞ?オヤジだぞ?博打のせいで女房も逃げた身だぞ? いろいろなことがオレの頭の中でぐるぐると回る。 しかし虹羽はそんなオレを見ながらも顔色ひとつ変えずに 「オレあんたのこと良く知ってるよ。昔ヨメさんがいたことも知ってるし。でも別に気にしねー」 「お、お前が良くてもオレは気にするんだよ!オヤジをからかうんじゃねーよ!」 思わず語気も荒くそう言いながらその場に立ち上がるが、虹羽はオレの腕をしっかりつかんで 放しやしねぇ。…こんな細い体のどこにこんな力があるんだよ。 「…興味ねぇ人間にこんな時間割かねーよ。だからあんたも『からかってる』とか言うなよ」 オレはいつだって真剣だっつーの。そう最後に呟いて、虹羽はオレを引き寄せた。 「あんた、可愛いもん。自分で気づいてねぇだけで。オレ、ずっとあんたしか見てねーし。 …好きだよ、与井さん」 ―――ああ、そうか。 虹羽がワケの分からねーヤツだと思いながらも一緒にいたのはこういうことだったのか。 おかしいよな、野郎から本気で好かれて気持ち悪ィっていう感情よりも嬉しいが勝つなんてよ。 …なんだ、オレもなんだかんだでこいつのこと少なからず…好きだったんじゃねーか。 「…オレ、下手するとお前の親父ほど歳はなれてんぞ」 「知ってる」 「昔、結婚失敗してるし」 「それもさっき言っただろ、知ってる」 「…何よりも男だぞ」 「それでも好きなんだからしょうがねーじゃん」 しょうがねぇ、か。 …若いってすげぇな。 「明日もここでチンチロやるからよ…良かったら見に来い」 「当たり前じゃん」 はじめて見た、虹羽の笑顔。 オレはそれにつられて一緒に笑った。 博打を校則で禁じられて、つまんねぇなぁなんて思っていた学園生活。 それも…虹羽のおかげで少し変わりそうだ。 そしてきっと、言葉通り明日も虹羽はオレに逢いに来るだろう。 …少しだけ変わったふたりの関係に喜びながら。 BLスレ>>12まで
*生徒会BLSS **合計点<+0> ***タイトル<点数/評価者:コメント> ---- #contents ---- ***白金虹羽(クール攻め)×与井雲(オヤジ受け)<+?/> 「与井さん、あんたまたやったの」 …うるせぇヤツが来やがった。 体育館の裏。こっそりやっていたチンチロリンを終始見ていたといわんばかりに虹羽は言った。 校則でギャンブルが禁止されてるのは分かってらァ。それでもオレは勝負師の端くれなんだ。 オレは小さく舌打ちしてから、タバコに火をつけて虹羽をギロリと睨み付ける。 「…ずっと見てたなんておめぇ本当に暇人だな。おぼっちゃんは野球でもやってろ、野球でも」 いつもそうだ。オレがこっそり校則をかいくぐってギャンブルをやっていると、いつの間にか虹羽が 現れてオレに話しかけてきやがる。 …面倒臭ェ。こんなヤモメのオヤジに話しかけて何が楽しいのかね。 すると虹羽は「ほら、これ」と言ってオレに缶コーヒーを手渡すと、そのままオレの横に座り込む。 「オレ、別に野球なんて本気でやる気ないし。それだったら与井さん見てるほうが面白い」 「は?意味がわかんねぇよ」 受け取った缶コーヒーのプルトップを遠慮なく弾く。 カコン、といういい音をさせて開いた缶コーヒーを片手に、咥えていたタバコを手にしてふーっと 煙を吐いた。瞬間、その場にすっと紫煙が舞う。 …虹羽は初めて逢った時からつかみどころのないヤツだった。 オレがギャンブルをこっそりやっていようと上にチクるわけでもなく、オレにまとわりつく。 それで毎回「面白い」なんて言われても、オレには気味の悪い人間以外の何者でもない。 しかし悪いヤツじゃねぇのも確かだった。今日だってなんだかんだで差し入れは持ってくる。 結局のところ、どう対応していいのか分からずにこんな感じ…毎度適当に付き合っているわけだ。 「お前、結構モテてんじゃねーか。野球やらねーんだったら女のところにでも行けよ」 腹の立つことにこの優男、整った顔立ちをしているおかげだろう。 女子生徒にはいたって評判がいい。 そのくせいつもオレのそばにいるものだから、女子生徒からの批判は大抵オレの方に来る。 面倒臭ェことこの上なし。まとわりつかれてるのはオレの方だってんだ。 グビビ、と思い切りノドを鳴らしてコーヒーを流し込みながら視線を送ると、虹羽は我関せずと いったところか…まるで興味がない、という表情を浮かべながら 「オレ、与井さんが好きだから他なんてどうでもいーし」 「だからよー。そういうセリフは女に向かって言えっての。 冗談でもオレみたいなオヤジに言うセリフじゃねーよ」 …相変わらずつまらねぇ冗談はきやがる。真顔でそんな冗談言うなよな。 こんなこと聞かれたら、また勘違いした女子生徒に何を言われるか分かったもんじゃねぇ。 オレは小さくため息をつくと、もう一度タバコを咥えよう…そう思っていたときだった。 ―――突然唇に感じる、暖かな感触。 それが虹羽の唇だと気づいたのは虹羽がオレへ向かって 「…オレ、冗談とか言わないし。本気で与井さんが好きなんだけど」 …そんな馬鹿げたセリフをはいた時だった。 「お、お前…ッ!?」 自分の顔がどんどん熱くなるのが分かる。 いったい何が起こったのか、それを理解するにも時間がかかった。 …虹羽がオレを好き?オレ、男だぞ?オヤジだぞ?博打のせいで女房も逃げた身だぞ? いろいろなことがオレの頭の中でぐるぐると回る。 しかし虹羽はそんなオレを見ながらも顔色ひとつ変えずに 「オレあんたのこと良く知ってるよ。昔ヨメさんがいたことも知ってるし。でも別に気にしねー」 「お、お前が良くてもオレは気にするんだよ!オヤジをからかうんじゃねーよ!」 思わず語気も荒くそう言いながらその場に立ち上がるが、虹羽はオレの腕をしっかりつかんで 放しやしねぇ。…こんな細い体のどこにこんな力があるんだよ。 「…興味ねぇ人間にこんな時間割かねーよ。だからあんたも『からかってる』とか言うなよ」 オレはいつだって真剣だっつーの。そう最後に呟いて、虹羽はオレを引き寄せた。 「あんた、可愛いもん。自分で気づいてねぇだけで。オレ、ずっとあんたしか見てねーし。 …好きだよ、与井さん」 ―――ああ、そうか。 虹羽がワケの分からねーヤツだと思いながらも一緒にいたのはこういうことだったのか。 おかしいよな、野郎から本気で好かれて気持ち悪ィっていう感情よりも嬉しいが勝つなんてよ。 …なんだ、オレもなんだかんだでこいつのこと少なからず…好きだったんじゃねーか。 「…オレ、下手するとお前の親父ほど歳はなれてんぞ」 「知ってる」 「昔、結婚失敗してるし」 「それもさっき言っただろ、知ってる」 「…何よりも男だぞ」 「それでも好きなんだからしょうがねーじゃん」 しょうがねぇ、か。 …若いってすげぇな。 「明日もここでチンチロやるからよ…良かったら見に来い」 「当たり前じゃん」 はじめて見た、虹羽の笑顔。 オレはそれにつられて一緒に笑った。 博打を校則で禁じられて、つまんねぇなぁなんて思っていた学園生活。 それも…虹羽のおかげで少し変わりそうだ。 そしてきっと、言葉通り明日も虹羽はオレに逢いに来るだろう。 …少しだけ変わったふたりの関係に喜びながら。 ***阿摩羅職あらか(子犬系爽やか攻め)×王里解(ツンデレ系受け)<+?/> 「あれ…?王里さんじゃないっすか?」 …マズイ、気づかれた。 六感のみで生きているあらかのいるテニス部に紛れ込んでいたのがまずかったのだろうか。 オレは慌てて「ちょ、ちょっと向こうで話でもしようか、あらかクン!」とあらかの手を引いてコートを 後にする。ぽかーんとしながらオレたちを見つめている部員がたくさんいたが知ったこっちゃない。 むしろここでオレが王里だとバレることの方が問題だからだ。 「お前…オレのこと知ってるのかよ…」 人気のない校舎の裏まであらかを連れて行くと、オレはもう演技をする必要もないだろうと普段の 自分を出すように…ぼそりぼそり、と小さな声でそう言った。 正直、今回は上手くいったと思っていた。誰もオレのことに気づいていない。そう思っていたのに。 するとどういうことだろう。あらかはオレにむかって「あははは」なんていい笑顔で笑ってきたのだ。 「な、なんだよ…そんなにオレのしていることが笑えることなのかよ…!」 気の弱い自分がしている、『ツヨイモノへのなりきり』という行為。 そうすれば気の弱い自分が隠せる。誰もがオレを敬ってくれる。 なのに、こいつは笑った。まるでオレのことをバカだとでも言わんばかりに。 オレは自分の中から溢れるどす黒い何かを感じながら、思い切りあらかを睨みつけた。 しかしあらかはそんなオレの考えを読み取ったのだろうか?「スイマセン」と一言だけ放つと 「違うんですよ、オレ、そういう意味で笑ったんじゃなくて」 「…じゃあ何だって言うんだよ、オレにはバカにしたようにしか感じなかったぞ」 「だからスイマセンってば! 本当に可愛い人っすね、王里さんって」 いちいちそんなことも気になるんですね、なんて言いながら微笑みは消えない。 …っていうか…可愛い人ってなんだよ、それ。 「男が可愛いとか言われて喜ぶとでも思ってんのかよ…やっぱりバカにしてんな、お前」 「だからー、違いますって!」 あらかはそれだけ告げると、オレの頭にぽん、と手を乗せて。 そしてオレが何か言う前にわしわしと思い切りオレの頭を撫でたのだった。 「お前、何を―――!」 「―――オレ、今ほど触感がなくて悔しいって思ったことないっす」 「…は?」 あまりにも間の抜けた声だと自分で思った。 何故ならば、あらかの言っていることが到底理解できなかったからだ。 …オレの頭なんかの感触がどうだってんだ。 するとあらかは少しだけ苦笑を浮かべると 「オレは六感のおかげで結構他の人の考えてることとか、分かるんス。 今だって王里さんの言葉も、考えてることも分かる。それは幸せだけど悲しいことです」 自分を見て欲しくても、見てもらえないオレ。そしてその真逆にいるあらか。 何を贅沢言ってるんだ。オレなんて、頑張ったって『オレ自身』を見てもらえることはないのに。 しかしあらかはそんなオレの気持ちも読んだのだろうか? 「贅沢だっていうのは分かってます。だけど…オレが考えてることは相手に伝わらない…。 今だって、オレの真意なんて王里さんには伝わってない…それは、やっぱり、悲しいことです」 「しん、い…?」 悔しそうに告げるあらかに、オレは呟くよう返事する。 それに返事するように、今度は「ははは」と乾いた笑いを浮かべて、あらかは言った。 ずっと、ずっと、伝えたくても伝えられなかったんだろう…一言を。 「オレは、王里さんのことずっと見てました。見えない目で、ずっと追っていました。 だから、心配しないで下さい。王里さんのこと見てるヤツはここにいるんです。 …オレは、ずっと王里さんが好きでした」 …その瞬間、やっと分かった気がした。 何かを伝えたくても、本当の気持ちだけは伝えられないあらか。 何かを伝えたくても、それを捻じ曲げて表現するオレ。 なんだ、オレたちは似てるんだ。それぞれやり方が不器用なだけで、似てるんだ。 「…オレ、お前が思ってるような人間じゃないと思うぜ…暗いし、一緒にいても多分つまんねぇよ」 「そんなことないっすよ!オレがいつから王里さんのこと見てたと思うんスか!」 「…お前、底抜けにバカなんだな…オレみたいなヤツが好きなんてバカだよ…」 言いながらなんだか涙が出そうになって、思わず俯きながらぽそりと呟く。 そんなオレを…あらかはぎゅっと抱きしめて 「ああ、やっぱり触感がないって辛いなァ。こんなにも好きな人が腕の中にいるのに」 「…。 …その分お前が満足するまでここにいてやるよ」 「じゃあ王里さん、ずっとこのままっすね!」 ははは、とさわやかに笑うあらかの腕の中。 オレは気づかれないように小さく微笑んでから「バーカ」とまた一言こぼしたのだった。 ***無題<+?/> 「白金くんは、やっぱり野球部に入るのかな?」 背後から声をかけられ、白金は振り向く。 放課後の校庭で、野球部の練習をぼんやり眺めていたときのことだった。 「あんたは確か……、名前なんだったっけ?」 「名前なんて気にしなくても、お母さんでいいわよ」 答えながら、お母さんは柔らかな笑みを浮かべる。 お母さんのことは入学式で顔を見かけただけだったけど、年齢を感じさせないほどの美しさが印象的だったので、よく覚えていた。 しかし、クラスも違うし、特に親しいわけではない。そんな彼女が、なぜ俺に声を? 疑問に思いつつも、白金は一応、年上は立てる主義なので、素直に答えた。 「俺の野球はあくまで趣味レベルさ。部活に入ってまでやりたいとは思わないよ」 「そう、それは都合がいいわ」 「え?」 「ううん、なんでもないわよ。ところで白金くん、ちょっとこのジュース飲んでみない? 手作りなのよ」 そう言ってお母さんはペットボトルを差し出す。 パッケージには、「とろっとろ桃のフルルーニュ」と書かれていた。 「よしてくれよ、お母さんのジュースって、美味しすぎて昇天しちまうって評判だぜ?」 「大丈夫、大丈夫。これは製品的なあれとは違って、ちょっとだけ独自に手を加えたあれだから、身体に影響は無いわよ。  ようするに、いつもみんなに振る舞ってる物とは違う、白金くんのために作った特別製なあれなの」 そこまで言われると、飲まないのは失礼かもしれない。 それにそのジュースは、とっても美味しそうなのだ。 純粋に、どんな味なのか興味がわいてきた。 「じゃあ一口だけ」 恐る恐るペットボトルを受け取り、ゴクリと飲み込む。 次の瞬間、白金は気を失って倒れた。 ――目を覚ましたとき、白金は自分の手足が鎖につながれ、壁にはりつけられていることに気が付いた。 もがいても身動き一つ取れず、しかもよく見れば、衣服がビリビリに引き裂かれているではないか。 あらわになった自分の白い肌を見て、柄にもなく羞恥に頬を赤く染める。 「お目覚めかな? まさかこんなにも簡単に引っかかってくれるとは思わなかったよ」 突然の声に顔を上げる。 暗い教室の中、白金の前には一人の男が立っていた。 顔はよく見えないが、彼の足元には鍋と包丁、そして変装道具のような物が散らばっている。 あれは、お母さんの持ち物? ではこの男が、お母さんになりすまして、俺に近づいた……? 「貴様……。俺に、何をした?」 「ふっ、説明する義務はないね。生殺与奪は僕が握っている。君はそのことだけを理解していればいい」 そう言って男は眼鏡を軽く押し上げる。 そんな彼の背後から、別の男が顔を見せた。 「悪いな、虹羽。これも任務ってやつだ」 「なっ!? ど、どうして兄貴がこんなところに!?」 そう、そこにいたのは、虹羽の兄である翔一郎だった。 「ウチの生徒会長サマときたら、是非ともお前のことが欲しいってうるさくってね。生徒会の一員としては、従うしかないのさ」 まるで悪びれた様子もなく、翔一郎は肩をすくめる。 どうやらこの生徒会長とやらを止める気はないようだ。 おかしいぞ。自分が知るかぎり、翔一郎はこんな男じゃなかったはずだ。 もしかして何か弱味でも握られているのか? それとも翔一郎の心はすでに、この生徒会長に支配されているとでもいうのだろうか? 戸惑う虹羽を余所に、眼鏡の男は笑みを大きくする。 「さて、調教開始といこうか。準備をしろ、翔一郎」 男が指を鳴らすと、翔一郎はやれやれといった感じで再び肩をすくめる。 いつの間にかその手には、口にするのもはばかられるような、いかがわしい道具が握られていた。 狂っている。何もかもが狂っている。 実の弟を相手に、兄貴は何をしようとしているんだ! 「安心したまえ、時間はたっぷりとある。いずれは君の方から僕のことを求めるようになるさ。さあ、やれ、翔一郎」 「イエッサー、BOSS」 「や、やめろ……、やめろーーーーっ!」 ――こうしてまた一人、希望崎生徒会に忠実な僕が誕生したのであった。 ***あらかハード その1<+?/> 阿摩羅識あらか 屁理屈好きのテニス部員 真野 恭火髏  幼馴染のレイプ魔 張遼      恐るべき武将 ある日の番長小屋 「よーし、ドラフト案が出来たわ!」 「へぇ・・・」 「ねぇ、真野、ちょっとこの案をどう思・・・」 「うるぁー!」 ビリビリッ! 無常にもあらかの服を引き裂く真野 「真野ッ!ちょ!やめっ・・・」 「てめぇ、ドラフトなんて考えてんじゃねーよ!」 「な、なにをいってるの・・・?」 「うるせー!俺はうるさいやつが嫌いなんだよ!」 「でもチームメイトとして・・・モグッ!?」 「へっへっへ うるせえ口を塞いでやったぜ」 「モグ、モググ」 「きこえないなあ。コンボがなんだって?」 「ひゃいへんなんへ」 あらかの口内に真野の白濁とした汁がぶちまけられようとしたその瞬間。 「股間ウどの降伏するでごわす」 ズボッ! あらかをレイプする真野のアナルを攻める者が一人 「ぐへぇ!だ、誰だ・・・」 「張遼でごわす」 「誰ッ!?誰なのッ!?」 「張遼でごわす」 名だけ言うと、 張遼は一心不乱に真野のアナルを攻めたてる! 「うわぁぁ、裂ける、俺のアナルが裂けちまう!」 「そうでごわすか」 「スゴイ!張遼のが、真野を通して伝わってくる・・・ッ!!」 「そうでごわすか」 『『『遼来遼来ッ!!!』』』 未完 BLスレ>>26まで

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