「ふむ。今年も活きのいい新人が入ってきたな。」 バタン! &sizex(8){「か…会長!大変です!番長の奴らが…」} 「騒がしいな。少し落ち着け。 番長グループの連中がどうかしたか?」 「や…やつら、新入生を片っ端から番長グループに勧誘していて…」 「それくらい今までもあった事ではないか。 その程度でこの学園の均衡は崩れんよ。」 「ち、違うんです!番長の奴ら、『EFB能力者の勧誘に成功した』って…」 「本当か…? いや、現在この学園に入学するものはEFB指定かどうかの検査を受けている。 今年は『転校生』もいないし、EFB指定の者もいなかったはずだが…」 「それはそうなんですが…とにかく、このままでは番長グループの勢力は増すばかりです!」 (…まさか、奴ら) 「…わかった。君は早急に『生徒会・新入生歓迎委員会』を立ち上げたまえ。 私は少々、調べることがあるのでな。」 「はい、了解いたしました!」 「頼んだぞ」 … (まさか、番長グループの奴ら… 魔人の潜在能力を引き出すあの秘法を…?) 「それならば目には目を… こちらも手に入れねばな。『覚醒』の法を… そしてそれをもって奴らの野望を叩き潰す…!」 &sizex(10)){&bold(){{この日より、希望崎学園の新人歓迎活動は激化を極めた。} &sizex(10)){&bold(){{EFB能力を引き出す秘法…『覚醒』を巡る争い… } &sizex(10)){&bold(){{後に、「ダンゲロス・ルーキーズ」と呼ばれる戦いの幕はこの時、開かれた。}