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番長BLSS1 - (2009/06/12 (金) 21:23:02) のソース

*番長グループBLSS

**合計点<+4 (無題2)まで>
***タイトル<点数/評価者:コメント>
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#contents
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***(無題)<+1/何かの吸い殻:要点を絞ると良いと思います。あるいは、インパクトを生み出すような構成にすると良くなると思います>

東京23区、東経139度北緯35度にその学園は存在する。
校名は私立聖薔薇学園。
だが今は別の名前で呼ばれることが多い。
各学部、学科の総生徒数約70万、「聖BL学園」と。
そもそもこのような学園が作られたのは、次世代の魔人を欲した国際的プロジェクトに端を発している。
魔人を生み出すにはその素養を持つ子供を集め、お互いに影響を与え合うように位置づけるのがもっとも安易な方法だ、という基本方針の下、世界各地にその特長を生かした学校作りが行われた。
が、各地に点在する施設運用による魔人発生のシミュレートは予想よりもはるかに低い結果を示すことになり、関係者を落胆させることになる。
が、しかしここである若き天才伝奇小説家の仮説とシミュレートによって、その低い数値をくつがえす画期的な計画が提出される。
千葉県銚子市の小説家、菊地某の示した(後世「菊地レポート」と呼ばれることになる)、そのあまりに細かくリアルで、打算的な予測結果に、時の国連事務総長の秘密機関がそれをバックアップ(実は菊地は重度中二病の末期であるとの噂もあった。が、現実として各界への根回しは非常に見事なモノだったのも事実である)。
国連総会は特別予算を計上し、予定地とされた練馬区を急ピッチで開発し計画を実行に移す。
こうして生まれたのが「聖BL学園」だった。
実際、まとめてしまえば菊地レポートの内容は至って簡単なモノだった。
プロジェクトによって各地に建設された学校を一ヶ所に集中させる。
たったそれだけだったのだ。
が、その簡単なことがどれだけ影響を与え合うかの予測のレベルが尋常ではなかった。
そして、そのプロジェクトを発足させない不利益も素人でも判るレベルで非常に明確に示されていたのである。
国家だけでなく多くの魔人一族からの賛同を得た計画は発動より、たった2年のうちに現実のものとして実働を開始する。
そして、その結果、魔人発生のシステムはさらに5年のうちに効果を発揮し始めた。
世界の国際的利益に重大な影響を与え始め、ますます存在価値を明確にされていったのである。

が、順風満帆に見えたシステムだが、10年の時を経て運用された結果、現実的な諸問題及び、学生たちによる混沌とした歪み(それは魔人故に増幅される傾向にあった)によって、聖BL学園の治安は荒廃し、一般的な警察権力の介入では収まりのつかない状況が多発し始めていた。
さらに岩波事件によって発生した学生運動によって状況はさらに悪化。
一時は魔人特殊部隊の介入までに及び、やっとのことその場を収集するコトになる(逮捕者115名、死傷者204万名)。
これらの(世界でもまれな)特殊ケースに対応するためにも、対策委員会及び、国連は聖BL学園全体を治外法権とし、犯罪の取り締まりなどの警察権及び裁判権などの司法、さらには立法権をも聖BL学園執行部に移行する条約を締結した。
この危うい判断は魔人輩出という聖BL学園の使命を最優先させるための苦渋の決断と言われ、国連では今なおその賛否が問われ続けている。
そして、聖BL学園が正式に設立されて既に20年の月日が経過。
21年目の春、総受けと呼ばれる少年の入学により、かつて無い混乱が巻き起ころうとしていた。 

-祖父の顔は覚えていない。
 覚えているのは、幾度となく投げつけられた、祖父をなじる声。
 そして、そのたびに震えてぼくを抱きしめた、祖母の痩せた肩。
 祖父のぬくもりを覚えていない。
 残されたのは、勲しに謳われた生徒会章。
 その腕章を通してのみ、ぼくは祖父を知る。
 祖母は言う。
 祖父は、ド正義卓也は誇りを知る生徒会長だったと。
 けど、その言葉は、ぼくが受け継いだ「幼児退行パイプカット」の悪名と、祖父のなした凶行の前では空しいだけ。
 でも、だからこそ。
 ぼくは往く。鞄を取って。
 地に落ちた学園を復興するため。
 生きる誇りを、取り戻すために。


聖BL学園は一本の道によって、ダンゲロスとゲノサイデに分かたれている。
岩波事件の折、この道沿いに築かれた砦こそが学共闘結成の始まりであった。
この“やおい道”のかつての名は、“死姦道”、“紅道”。
往事の戦の激しさはその異名に知ることができる。
希望崎学園はこの道の東、導神学園と夢見崎学園の間にあった。
瀟洒な校舎に混じって高く厳めしい塀が続く。
制服の学帽を上げ、木下はその門扉を確かめた。
鉄の飾り格子には、ダンゲロスの名の通り向かい合う獅子の紋章が掲げられていた。


そこはしんと静まり返った職員室。
空調こそあるが、その校舎では夏になるまで電源は入れない。
桜吹雪振る中庭を眺めている男が一人。
目を引くのは輝くような銀縁の眼鏡。
“卒業生”小竹。
歴戦の英雄にして第三次ハルマゲドンの生徒会長。
火で焼いた顔には火傷がいくつもあり、卒業してなお、眼光の衰えることなし。
簡素な背広の胸には愛する者の写真―死ねばいい歩渡―が収められている。

「今度来る木下という男。長谷部は既に顔を合わせていたな」
「幾度か召喚しました。あのボウヤが“最後の一人”になる時にも、その場に居りましたゆえ」
「長谷部、お前の目から見て木下はどのような生徒になるだろうか? 木下は何を求めている?」
「口では祖父が残した学園の汚れをそそぐためと言っております。邪賢王の言葉もありますゆえ。が、私の目から見たところ、少々違いますね」
「ほう?」
「何度かああいう生徒を見たことがあります。何を好き好んでか、人を守るために前に出て、矢面に立って死んでいく。そういった感じの甘ちゃん男子と見うけました」
「ふむ」
「が、鍛えようによっては、生き残れる甘ちゃんになるんじゃないですかね」
「木下は祖父の汚名をそそぐといったな」
「まぁ、あのボウヤのことですから。学園を立て直して有名にすれば汚名をそそげるぐらいにしか考えていないんじゃないでしょうか。まだ、若い」
「ふん。だとしたら、一番無難なやり方ではある。ド正義が、罪を抱え込んで死んでくれたままでいたほうがありがたいという人間は、この学園に結構いる。そしてそいつらに対抗する者にとって、木下が得ようとしている“真実”は、同じように喉から手が出るほど欲しい“真実”であり武器なのだ」
「しかし、今ここでそれが暴かれても危険ですね」
「そうだ、そこまで行くとなると正直、私も立場が危うくなる。長谷部よ、木下という生徒、一般人の中にいるだけで、満足する者か? それとも一般人から飛び出すような者か? 飛び出しかねない者であるならば、目をつけておかねばなるまい」
「あのボウヤ、アレはアレで随分と頭が回るようだ。遅かれ早かれ何か見てはいけないところに目を向けるようになるでしょう」
「そうか。鈴があると便利だな」
「仰せのままに」 

***あらかハード 第4話<+2/何かの吸い殻:キャラ立ちがグッド!>

阿摩羅識あらか カレーが辛くてアナルが痛いテニス部員
真野 恭火髏  自重しないことで知られるレイプ魔
張遼      アナルの辛さにも負けない武将
プーチン    レイプも核も大好きな偉人(tp://www34.atwiki.jp/hellowd/pages/104.html#id_ec2a677c)

「ねえ、いま昔の歴史書(ダンゲロスwiki)を紐解いてたんだけど、昔はこんなキャラが……」
「うるせー、お前はオレの夜を伽いでりゃいいんだよ!」
「きゃー、またなのー!」

いつものように真野にレイプされるあらか。
そして、いつものようにあらかのアナルに突き刺さる一物。

「張遼でごわす」
「もー! 再度言うけど、あなたNPCじゃないでしょ!」
「良く分かったでごわすな」

べりべりべり。

張遼の変装マスクを取った下から現れた顔はプーチンであった。

「張遼は世を忍ぶ仮の姿。真の姿はNoble Putin Charismatic。すなわちカリスマ的な気高きプーチンでごわす」
「きゃー、レイプされてる事実には何ら変わらないー!」
「あらかどんのアナル以外、世界など滅びれば良いでごわす」
「うおおー、オレの核ミサイルも発射寸前だぜー!」
「あらかどんのアナル以外、世界など滅びれば良いでごわす」
「もーなによこれ! こんな世界ならなくなってしまえばいい!」
「あ、あなた……」
「お、おまえ、いま……」
「えっ?」

『『『決断』しましたねッ!!!』』 


***(無題2)<+1/何かの吸い殻:全体のバランスが悪いです。それにより、どこがメインなのか、分かりません>
日本アルプスの山中にあった“高校日本代表”の選抜訓練キャンプで、毎日人を殺す技ばかりを教え込まれていた。
それがオレのすべてだった。
誘拐されたのか、売られたのか、孤児だったのか。
そのどれかなのだろう。
だが、オレには記憶がなく、実際のところはわからなかったし、知りたくもなかった。

あの日、オレは部屋を抜け出して居住棟の外へ出た。
今日もいた。
あらかが、どこか寂しそうな目で夜空をぼうっと見上げていた。
あらかはボールの扱いもかなりのものだったが、コーチが最大の武器と考えていたのは、その容姿だった。
確かにあらかは美しかった。
紅い唇に彫りの深い顔立ち。
ただ、過去のことなど話すことはなかったから、どこの生まれかも知らなかった。

人の気配を感じ、あらかが振り返った。
だが、オレとわかると、なにごともなかったかのようにまた夜空を見上げた。
最初に星を見上げているのを見たのは、1週間前くらいだった。
ふと、きれいだと思った。
それまで、そんな感情を抱いたことはなかった。
いまでもそんなことには興味はないと思っている。
ただ、そのときは素直にきれいだと思った。
オレが持っていない「過去」をあらかは持っていて、夜空を見上げながらその思い出に浸っていたのだろうか。
結局、夜空を見上げる理由を聞くことはできなかったが。
オレは、夜空を見上げるあらかを、ずっと見ていた。

突然、爆発音とともに銃声が鳴り響いた。
あらかとオレは、すばやく物陰に潜んで、状況を確認しようとした。
最新装備に身を包んだ男たちが、訓練された動きで次々と建物に突入していく。
閃光と爆発音に銃声が続くと、あとはもうなにも聞こえてこなかった。
キャンプが制圧されるのは時間の問題だ。
とにかく、ここを出るしかない。
どうやって抜け出せば確実か。
そう考えていると、背後から強力な光で照らされた。
「こっちにふたりいるぞ!」
敵が叫び声を上げた。
すぐにほかのやつらが集まって、囲い込みにくるだろう。
「オレが突っ込む、その間にお前は逃げろ」
オレは返事も聞かずにラケットを構えると、矢のような速さで飛び出した。
敵はあわてて身をかわそうとしたが間に合わない。
腕を深々と切り裂かれ、傷口を押さえて倒れこんだ。
「いまだ! 走れ!!」
あらかは一瞬ためらったが、すぐに倒れた敵を飛び越えるようにして駆け去った。
オレはそれを見届けると、あらかを追おうとする敵に切りかかり、時間を稼ぐ。
あらかの姿はあっという間に見えなくなった。
敵のひとりがティアフルを撃った。
大きく広がった光を避けようとしたが、無駄だった。
光に絡み取られ地面に倒れる。
たちまち数人に押さえ込まれ、手を踏みつけられる。
骨の砕けるいやな音がしてラケットが手から離れた。
これでいい。
あとはあらかが逃げ切って、夜空を見上げながら思っていた「なにか」を手に入れられればいい。
オレには、もうなにもなかったから。

抵抗もせず、大の字になって夜空を見上げるオレに、ひとりの男が近づいてきた。
男は、じっとオレの目を覗き込んでいたが、やがて言った。
「手当てをしてやれ。連れて帰る」
その男の名前は、長谷部。
希望崎の数学教師だった。
テニスプレイヤーをありとあらゆる手段で日本各地からかき集めては暗殺者として訓練していた“高校日本代表”のキャンプ。
そこを襲撃し、子供たちを解放する。
生徒会の実力を示すには、格好のデモンストレーションだったというわけだ。
長谷部はオレを生徒会として雇うよう小竹に進言した。
その小竹は、理由はわからないがオレを気に入ったらしく、自分の家に住まわせ、ボディーガードとして連れ歩き、生徒会としての仕事を与えてくれた。
オレは、戸惑いながらも、小竹のために働き続けた。

「張遼、もうすぐ戦闘が始まる。お前も参戦してくれ」
呼び出され、執務室に出向いたオレに小竹は言った。
「はい」
オレは一礼して、一番近いソファに腰を下ろし、鉤鎌刀を脇に置いた。

小竹は、オレに人並みの生活を与えてくれた。
小竹はオレに仕事を与えてくれた。
そして小竹は、オレに生きる目的を与えてくれた。
他のヤツがどうなろうが、どう思おうが、オレには関係ない。
ただ、小竹だけは絶対に守る。
それがオレの生きる意味だ。
オレは、心の中で毎日繰り返している言葉を、今日もまた、繰り返していた。 

***「ダブルエンジェレズ」<+?/>

「いいなあ、天使ちゃんは」

“堕天使カナエル”を自称する少女は、もう一人の“天使”へと羨望の眼差しを向けた。

「私は仮名でしかないもの。
真名が天使なんて、羨ましい」

「いいことないよぉ!昔からよくいじめられたんだよぉ?」

そんなはずはない、とカナエルは独りごちた。

天使はみんなの憧れに決まってるもの。
他人に嫌われる訳がない。
きっとみんなは羨ましかったのよ。

カナエルがそれらを伝えると、溌剌とした声が返ってくる。

「ありがとぉ~、うれしぃ♪

でもあたしは、カナちゃんのほうがうらやましー。
あたしは名前だけなのに、カナちゃんにはきれーな翼があるじゃん」

きらきらとした瞳に困惑しながらも、彼女は自分の設定を並べる。

「私は悪いことをしてないのに、地獄に落とされた堕天使だからね」

「カナちゃんすごい!
そんな仕打ちを受けてるのに、あたしにしゃべりかけてくれた。
あたしは恨まれてもおかしくないのに」

「すごい……私が?」
「うん、すごいよカナちゃん」
カナエルは今まで、誰かにそんな風に言ってもらう事など無かった。
堕天使の話をしても、烏だろ?と笑われるだけだったから。

「本当にそう思ってる?」
「ほんとーだよ」
「本当の本当に?」
「ほんとのほんとーに!」

にかーっと屈託の無い笑みを浮かべる羽異 天使。

カナエルには、目の前の少女が真の天使に思われた。


***

数日後。

「ねぇカナちゃんも入ろーよー番長ぐるーぷぅ!」
「うん、いいよ」
「わーい、カナちゃん大好き!」

そう言って羽異はカナエルに抱きつく。
その言葉と行動は、親愛の情のみから来るもの。分かってはいる、でも。


彼女に褒めてほしい。
彼女の役に立ちたい。
彼女を――

彼女を――


抱きついてきた羽異の顔を引き寄せ、口づけをする。

堕天使は、天使に恋をしていた。


***


どこがBLかって?
B(バイ)もL(レズ)も投稿OKじゃね?って意味でさ。

いやほんとスミマセン

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BLスレ>>68まで