僕らのラビリンス
迷い、迷いつづけて。
"明”が見えた時に、すべては始まる。
あれから私は平々凡々にも戦々恐々としたおぞましい人生を送っている。
国のためという名目で汚れ仕事をしながら、ガーディアンという正義のもとに、という建前で人を殺している。
ガーディアンというのは、国に保護された孤児の中で一握りがなれる職業だ。普段は一般人に混じり学校や会社に行きつつ、前述のようなことをやらされる。名前をアサシンに変えた方がいいんじゃなかろうか。
そして今日、私の元に届いた一通の指令。
『ガーディアン No,024 コードネーム・Crow
指令内容―ヱトリア帝國によると見られる事件の調査、場合によっては実力行使にして解決すべし
7/19日正午 稜賀空港第三ロビーに来られたし。待ち人は黒髪長髪に眼鏡の男』
――海外派遣。
この手の任務に出たガーディアンは、殆どが死体となって帰ってくる。
いや、死体さえ残らない事が多い。
――けれど。私にとってはむしろ、チャンスだ。
「お兄ちゃん」
海外派遣は、――拉致された兄を探すのに絶好の機会だった。
最終更新:2010年03月23日 02:01