相談の結果、ギラドネに向かうことにした。
ギラドネは国土のほとんどを森林が占める、自然の国だ。
かといって発展していない訳でもなく、首都を中心に広がる町々は美しく、そこそこ近代的だ。
数百年前から続く王家が国を治めている。
「ギラドネの語源はギラドンネ、またはギラドーネ……このあたりの古い伝承にある、楽園のことだ。人は死ぬと其処に行き、二度目の命を授かって生まれ変わる。彼らはこの美しい森を見て、その楽園そっくりだと思ったらしいな」
「へぇー……」
確かに、美しい。遠くに見える街並も、情緒ある、という言葉が似合う感じだ。
私はむしろ、何も見ずにすらすらとギラドネについて話すツバメが凄いと思ったが。
……そういえば彼の本名は何なのだろう。一応コードネームに因んでツバメとは呼んでいるのだが。
彼もおそらく私の本名は知らないし、カラスと呼んでくる。
別に不自由は無いのだが。
「ちなみに、森林を勝手に伐採すると国の法で滅茶苦茶厳しく裁かれるぞ。国内でも選りすぐりの精鋭が揃った森林警備隊もいるしな」
「ずいぶん大切にするんだね、森を」
「この国では、森に神が宿ると考えられているからな」
「へぇぇー……」
最終更新:2010年03月25日 18:11