*それはあなたと雀が言った ◆DGGi/wycYo ――Who killed Cock Robin? ――I, said the Sparrow, ――with my bow and arrow, ――I killed Cock Robin. ✻ ✻ ✻ 真っ暗な空間。 何かから逃げるように走っていた。 私はこの光景を、よく覚えている。 あの時だってそうだった。鎧の女の人に襲われて。 私を庇って、十四郎さんは……。 『手前の所為だ』 どこからか、そんな声が聞こえて来る。 少しの間だったが、同行していたから分かる。紛れもない土方十四郎の声。 (え?) 声も出せず、ただひたすら走り続ける。 『手前が銃を出さなかったから、俺は死んだ』 (違う。だって、あれは、モデルガンで) 『いいや本物だ。あれを出していれば、結果は変わっていたかも知れねぇ』 (違う。だとしても、襲ってきたのはあの鎧の女の人で) 『手前が現実を認めてさえいれば、違う結果が見えていた』 (違う。やめて。私は何も悪くない。私は、私は……) 『俺を殺したのは……』 「ッ……」 宇治松千夜は、そこで目を覚ました。 荒い息を吐きながら、辺りを見回す。 「あ、起きましたか。随分うなされてましたよ」 「ごめんなさい……夢、だったのかしら」 ヴィヴィオが話しかけてくる。クリスも心なしか心配そうにこちらを見ている。 時計を見る限り、本当に1時間程度しか眠れなかったらしい。 夢は深層心理の表れとも言う。彼はあんなことを言いそうな人ではないと思っていたのだが……。 「十四郎さんを、殺したのは……」 自責、後悔。そんなことを考えているうちに、どうやら本部たちが帰ってきたらしい。 笑顔で出迎えようかとも思ったが、今の自分には出来そうになかった。 ✻ ✻ ✻ 足首が痛い。 カイザルとラヴァレイ。2人の騎士をボディーガードに付けたことによる少しの精神的な余裕が招いた結果。 こういうのを、『慢心』とでも言うのだろうか。 「アキラ嬢、本当に大丈夫ですか?」 「大丈夫ですよー。問題なく歩けま……痛っ!」 カイザルが馴れ馴れしく駆け寄る。気持ちは分かるが、非常にむさ苦しい。 「(あーあ。確かにあいつら盾にするために弱者のフリをして行こうとは思ったけどさぁ。 流石に派手にすっ転んで足いためるのってどうなの、ホント。 こんな姿、ウリスには見せたくないなあ)」 「どうしますかね。地図を見る限り、駅とやらまでそんなに遠くはないでしょうが。 少し休んで行かれますか、アキラ君」 「出来ればそれでお願いしまーす。はぁ、あきらアンラッキー……」 支給品に湿布や氷などがあれば良かったのだが、そこまで甘くはないらしい。 青いカードから冷凍スポーツドリンクを出し、それでしばらく冷やすことにした。 「(へぇ、こんなのもきちんと出てくれるんだ。感心感心)」 半時間ほど経ち、流石にこれ以上やると霜焼けになってしまうためスポーツドリンクを足から離す。 だが、それでもすぐには歩けそうにはない。 無理をすると余計に酷くなるのが、この手の怪我にはつき物だ。 「ふむ……なら、少し地下闘技場とやらを見て来るか。 何か役に立つ物が置いてあるかも知れない」 「ラヴァレイ殿、1人では危険です。私も一緒に……」 スポーツドリンクを飲む晶の傍らで、騎士2人が何か相談をしている。 「君にはアキラ君の護衛をお任せしたいのだ。何、私1人でも十分だ」 「はぁ……。それでは、お気をつけて!」 「(いちいち敬礼してんじゃないわよ。流石は上司と部下ってか)」 今ここで油断させ、2人を殺すことは可能だ。だが、それでは何ら面白くない。 なるべくいい気にさせたところを、一気にどん底へ突き落とす。 この時の心の折れる音と言ったら――。 「(あの2人はまだまだ泳がせておくに相応しい)」 それにしても。 「(私でさえもこの殺し合いの場に放り込み、私が封印を解こうとしていたバハムートを召喚して見せたあの小娘……)」 一体何者なのだ。可能性としてはベルゼヒュートだが、奴にこんな真似なんて出来ただろうか。 考えても答えは出そうにない。今は闘技場に向かうしかないようだ。 数十分後。 「……ラヴァさん、遅いですね」 「ええ。やはり、私も付いていくべきだったか……」 「(いや、あんたは私の盾でしょ。今私襲われたらどうするつもりなのよ)」 なかなか帰ってこないラヴァレイの身を案じていると、彼の向かった方から何かを引きずるような音が聞こえてきた。 この音は何だと言うが早いか、カイザルは走り出していた。 「ラヴァレイ殿、御無事でしたか! それは……」 無事に帰ってきたラヴァレイは、猫車を持っていた。 「薬の類などは見当たらなかったが、支給品にあったのでな。 これならアキラ君も移動出来るだろう」 「そう……ですね! アハハ……(マジで言ってんのこいつ……私は荷物じゃないっつーの! いや悔しいけど今はお荷物か)」 こんな2人に肩を持たれるよりはこちらの方が精神的に楽だと考え、晶は何も追及しなかった。非常に不本意ではあったが。 ✻ ✻ ✻ 駅に戻ってきてからというもの、千夜はずっと土方十四郎という男のことを悔やんでおり、ヴィヴィオはそれに付きっ切り。 本部とかいう浮浪者は、少し様子を見てくるとか言って一旦駅の外へ出て行った。 チャンスは今しかない、私はそう判断した。 3人まとめて殺してしまおう。そして、優勝して、ランサーさんを……。 手元にある青酸カリのカプセルは、カプセルを開けると毒の液体が出てくるようだ。 咄嗟に打ち立てた計画はかなり短絡的ではあるが、事態は一刻を争う。 私は、赤いカードを取り出した。 「2人とも、差し入れだよ~」 駅のホームのベンチで休んでいる千夜とヴィヴィオに、穂乃果が駆け寄る。 2人の横に座った彼女の手には、サンドイッチが3つ。 「いいんですか? 私たちもまだ赤いカードあるのに」 「いいのいいの。好きなの選んで頂戴」 「好きなのって……全部タマゴじゃないですか、具」 そう言いつつもヴィヴィオはそれを2つ受け取り、1つを千夜に渡した。 千夜も短く「ありがとう」と告げると、再び黙りこくってしまった。 「その子……うさぎ? は食べるの?」 「クリスは食べなくても大丈夫だよ」 「そっか。じゃあ本部さんにも差し入れして来る」 そう言い残し、穂乃果は本部の居る方へ走り去る。 「……あれ。千夜さん、食べないんですか?」 「御免なさい。今、そんな気分じゃなくて」 「もうすぐ朝ですし、食べないと今後どうなるか分かりませんよ。 とりあえず穂乃果さんにも悪いですし、私が食べましょうか」 「じゃあ……お願いするわね」 ヴィヴィオに手渡し、直後に違和感を覚えた。 無論、かなり早い朝ご飯と言ってしまえばそれまでなのだが。 何故、高坂穂乃果はこのタイミングで差し入れをしたのだろう。 わざわざ自分の赤カードを使ってまでする理由などない筈なのに。 まさかと思った時には。 ヴィヴィオは既に、受け取ったサンドイッチを口に入れた後だった。 「美味しい、かしら」 やや引きつった顔で尋ねる。 「普通に美味しいで……あれ、ちょっと味が……ぅぐ……」 ヴィヴィオの顔が徐々に青ざめてゆく。様子が変だ。 まさか本当に、このサンドイッチには。 気づいた時には、ヴィヴィオは痙攣し、口から血を吐いていた。 「ヴィヴィオちゃん!?」 「ぢや……さ…ん……」 喉を掻きむしりながら千夜を睨み、ベンチから転げ落ちる。 クリスが慌てて支えようとするが、間に合わない。 「ち、違うの、これは……」 何故ヴィヴィオは、私をここまで恨めしそうな目で見るのだ。 私は何もしていないのに。悪いのは、きっと、穂乃果で。 「ぢや、ざん……なん…で…」 違う違うちがう私のせいじゃない私は悪くない私は関係ないきっと彼女のサンドイッチにも毒がしこまれていてけっきょくかのじょはしぬことになるんだやめてちがうわたしのせいじゃないわたしはわるくないおねがいだからそんなめでみないで―― バァン! と大きな音がホームに響き渡る。 我に返った時には、既にヴィヴィオは動かなくなっていた。 そして、手には、ベレッタが握られて。 「あ……れ?」 ヴィヴィオの口元だけでなく、胸元からもじわりと赤い染みが広がってゆく。 引き金は……引かれていた。 「いやあああああああああ!!」 すべてを悟り、千夜は逃げるように走り出した。 後に残されたのは、口にされることはなかったもう1つのサンドイッチと1つの死体、 それらの傍で只々うろたえることしか出来ないクリスだけだった。 &color(red){【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはVivid 死亡】} &color(red){【残り56人】} 単純な割に合理的。穂乃果はそう結論付けた。 水などの飲み物に毒を仕込んだ場合、飲んで貰えない可能性だってある。 だから食べ物なのだ。それも、サンドイッチのように片手が塞がり、かつ手軽に食べられる代物。 そうすることで、捨てるか手早く食べるかの2択を相手に迫る。 ヴィヴィオたちに差し出した3つのうち最後の1つは、自分で食べるものではない。 本部以蔵を殺すために毒が仕込んである3つ目だ。 彼は駅周辺の様子を確認したらすぐに出発するだろうし、タイミングを見てそれを渡せばきっと食べる。 時間がない。チャンスは、今しか―― 「本部さーん。差し入れで……」 「待たれよ」 穂乃果の言葉を遮ると、本部は顎で少し遠くを指し示す。 見ると、複数の影がこちらに向かって来ている。 邪魔が入ったか。思わず舌打ちしそうになるのを堪え、影を注視する。 本部ほどではないがかなりガタイの良い男が2人、何故か猫車に乗せられている小柄な少女が1人だ。 「(ちょっと……これどうするの? このままじゃコイツを迂闊に殺せないじゃない)」 今の高坂穂乃果は、『好意を抱いていたランサーを奪われた』という思い込みによる殺人衝動によって突き動かされている。 ここまで淡々と計画を実行に移せているのも、第三者の乱入が無かったからというのが非常に大きい。 計画の破綻に苛立っても仕方がない。とにかくこの場を切り抜けるしかないようだ。 「(あのさー。何で私、ゴツいおっさんたちばっかりに遭うの?)」 ラヴァレイに押してもらっている猫車に乗りながら、思わず顔をしかめる。 正直、晶にとってこれ以上の道具(ボディーガード)は不要だ。 何とかして2人に駅の前で仁王立ちしている男を消してもらいたいところだが。 「(ん……? 何だ、女もいるじゃないの)」 こちらの存在に気づいたらしく女は物陰に身を隠し、男はこちらをじっと見ている。 「我々に敵意はない! ここを通してもらおうか!」 カイザルが叫ぶと男がこちらに歩み寄り、じっと晶を睨む。 苛立ちを隠し、察してくれと言わんばかりに腫れている足首を指差した。 「そのお嬢ちゃん、足を怪我しておるのか」 「ええ。そちらはお2人で?」 「いいや、向こうにあと2人――」 突如耳に届いて来た銃声と悲鳴。 数秒ほど互いに顔を見合わせ、彼らは黙ってホームへ向かう。 既にホームは蛻の空。生きた人間は残っていない。 それに彼らが気づいた時、何が起こるのだろうか? 【B-2/駅付近/早朝】 【高坂穂乃果@ラブライブ!】 [状態]:本部に対する憎悪、動揺 [服装]:音ノ木坂学院の制服 [装備]:なし [道具]:腕輪と白カード、赤カード(6/10)、青カード(10/10) 黒カード:青酸カリ@現実 [思考・行動] 基本方針:優勝してランサーを生き返らせる 1:この場を何とかして切り抜け、本部を殺害する 2:参加者全員を皆殺しにする 3:μ'sの皆を殺すのは残念だけど、ランサーさんを生き返らせるためなら仕方ないよね 4:い、今のって!? それにこの人たちは……? [備考] ※参戦時期はμ'sが揃って以降のいつか(2期1話以降)。 ※ランサーが本部に殺されたと思い込んでいます。 ※ランサーが離れたことで黒子による好意が少々薄れましたが、上記の理由によって現在では好意が暴走して、それが本部たちへの憎悪、殺人衝動へ変わっています。 【本部以蔵@グラップラー刃牙】 [状態]:確固たる自信 [服装]:胴着 [装備]:黒カード:王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)@Fate/Zero、原付@銀魂 [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:こまぐるみ(お正月ver)@のんのんびより、麻雀牌セット@咲-Saki- 全国編 [思考・行動] 基本方針:全ての参加者を守護(まも)る 1:南下してキャスターを討伐する 2:騎士王及び殺戮者達の魔手から参加者を守護(まも)る 3:騎士王、キャスターを警戒 4:急いでホームへ向かう [備考] ※参戦時期は最大トーナメント終了後 【カイザル・リドファルド@神撃のバハムートGENESIS】 [状態]:健康、動揺 [服装]:普段通り [装備]:カイザルの剣@神撃のバハムートGENESIS [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:不明支給品1~2枚(確認済、武器となりそうな物はなし) [思考・行動] 基本方針:騎士道に則り、繭の存在を挫く 0:この2人(本部と穂乃果)から話が聞きたい。 1:俺と、ファバロが……。 2:アキラ嬢を守りつつ、アナティ城へと向かう。ラヴァレイ殿も居る以上、体制は万全だ。 3:リタ、聖女ジャンヌと合流する(優先順位はリタ>>>ジャンヌ・ダルク) 4:アザゼルは警戒。ファバロについては保留 [備考] ※参戦時期は6話のアナティ城滞在時から。 ※蒼井晶から、浦添伊緒奈は善良で聡明な少女。小湊るう子と紅林遊月は人を陥れる悪辣な少女だと教わりました。 ※ラヴァレイから、参戦時期以後の自身の動向についてを聞かされました。 【蒼井晶@selector infected WIXOSS】 [状態]:健康、左足首捻挫(軽度)、猫車に乗せられている。 [服装]:中学校の制服 [装備]:なし [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(9/10) 黒カード:不明支給品1~3枚(武器があるらしい?) [思考・行動] 基本方針:ウリスを勝ち残らせるために動く 0:利用できそうな参加者は他の参加者とつぶし合わせ、利用価値が無いものはさっさと始末する。 1:カイザルとラヴァレイを利用しつつ、機会を見て彼らと他の参加者を潰し合わせるなり盾にするなりする。 2:ウリスを探し出し、指示に従う。ウリスの為なら何でもする 3:紅林遊月、小湊るう子は痛い目に遭ってもらう 4:カイザルたちに男(本部)を始末してもらいたい 5:何よ今の……こいつらから話を聞く? [備考] ※参戦時期は二期の2話、ウリスに焚き付けられた後からです ※カイザル・リドファルドの知っている範囲で、知り合いの情報、バハムートのことを聞き出しました。 【ラヴァレイ@神撃のバハムートGENESIS】 [状態]:健康 [服装]:普段通り [装備]:軍刀@現実 、猫車(蒼井晶乗車中) [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:不明支給品0~1枚 [思考・行動] 基本方針:世界の滅ぶ瞬間を望む 1:蒼井晶の『折れる』音を聞きたい。 2:カイザルは当分利用。だが執着はない。 3:本性は極力隠しつつ立ち回るが、殺すべき対象には適切に対処する 4:さて、どうしたものか……。 [備考] ※参戦時期は11話よりも前です。 ※蒼井晶が何かを強く望んでいることを見抜いています。 支給品説明 【猫車@現実】 ラヴァレイに支給。 工事現場などでよく見かける手押し車。 ✻ ✻ ✻ 夢の中も合わせれば、ここに来て3度目の疾走。 目的地はない。誰かに会いたいという気分でもない。 普段なら既に動けなくなるほど走っているのに、体は止まろうとしなかった。 穂乃果たちは追ってくるだろうか、そんなことはどうでも良かった。 ただただ、逃げたかった。 ランサーという一時的な心の支えを失い、目の前で散った命を見て、千夜の精神は既に限界に近かった。 「私が、彼女、を……」 絞り出すように呟く。 毒を仕込んだのは恐らく高坂穂乃果。その上彼女は、私や本部以蔵をも殺そうとしていた。 結果的に、高町ヴィヴィオが死んだ。私がトドメを刺す形になった。 ここにおける『悪』が誰か、なんていうのはどうでもいい。 穂乃果から受け取る前に気づいていれば。 もっと早く「食べちゃいけない」と教えてあげていれば。 彼女が死んだのは、私のせいだ。それは、土方十四郎も同じ。 自分が2人を殺したと言っても、何らおかしくはない。 随分と走り続け、いつの間にか倒れていた。最後の気力を振り絞り、物陰に身を潜める。 当分動けそうにない。何より、しばらく一人になりたかった。 ――誰が殺した? クック・ロビン。 ――それは……。 【B-2とC-2の境界付近/早朝】 【宇治松千夜@ご注文はうさぎですか?】 [状態]:疲労(極大)、情緒不安定 [服装]:高校の制服(腹部が血塗れ、泥などで汚れている) [装備]:なし [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10) 黒カード:ベレッタ92及び予備弾倉@現実 、不明支給品0~2枚 [思考・行動] 基本方針:心愛たちに会いたい 1:私が、殺した……。 2:しばらく1人で居たい。 [備考] ※現在は黒子の呪いは解けています。 *時系列順で読む Back:[[騎士王タイプ:トライドロン]] Next:[[Libra]] *投下順で読む Back:[[騎士王タイプ:トライドロン]] Next:[[僕の修羅が騒ぐ]] |057:[[優勝をめざして]]|高町ヴィヴィオ|&color(red){GAME OVER}| |057:[[優勝をめざして]]|宇治松千夜|:[[]]| |057:[[優勝をめざして]]|高坂穂乃果|:[[]]| |057:[[優勝をめざして]]|本部以蔵|:[[]]| |036:[[その遭遇は綻び]]|カイザル・リドファルド|:[[]]| |036:[[その遭遇は綻び]]|蒼井晶|:[[]]| |036:[[その遭遇は綻び]]|ラヴァレイ|:[[]]|