アニメキャラ・バトルロワイアル4th @ ウィキ内検索 / 「ルールなんてあってないようなもの」で検索した結果

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  • ルールなんてあってないようなもの
    ルールなんてあってないようなもの ◆X8NDX.mgrA  DIOと別れて地下通路を進む悪魔、ラヴァレイ。  無言のまま歩き続けて、地下闘技場まで到達したところで立ち止まり、息をついた。  一瞬、駅に戻ろうかという考えが頭をよぎる。  蒼井晶やカイザルが、高坂穂乃果を連れて帰還しているかもしれない。  あるいは本部が一目置いていた戦士であるランサー。彼もまた放送で呼ばれなかった以上、駅に戻ってくる可能性はある。  彼らを放送局へと向かわせるのは簡単だ。  腹の内に思惑を抱えている、晶を誘導するだけでいい。  そうすれば、カイザルやランサーは年長者として、間違いなく同行を申し出るだろう。  晶の心が折れる瞬間に興味がある身としてはおいしい話だ。  しかし、無駄足になる可能性も捨てきれない。 「考えどころだな」  ラヴァレイは、低い声で呟きながらポケット...
  • ◆X8NDX.mgrA
    ...、セイバー 135 ルールなんてあってないようなもの ラヴァレイ 145 Not yet(前編)Not yet(後編) 香風智乃、風見雄二、天々座理世、紅林遊月、空条承太郎、言峰綺礼、針目縫 153 時は来たれり 鬼龍院皐月、桂小太郎、コロナ・ティミル、宮内れんげ、セイバー、犬吠埼風、結城友奈 167 リボルバーにくちづけを ホル・ホース、針目縫 171 同じ穴の狢 アザゼル、小湊るう子、浦添伊緒奈 182 Nothing But a Dreamer 繭、ヒース・オスロ、テュポーン、遠坂時臣 184 前だけを見て進め アザゼル、三好夏凜 登場させたキャラ 2回 風見雄二、天々座理世、結城友奈、犬吠埼風、セイバー、針目縫、アザゼル 1回 鬼龍院皐月、桂小太郎、コロナ・ティミル、宮内れんげ、ジャンヌ・ダルク、東郷美森、衛宮切嗣、折原臨也、蟇郡苛 宇治松千夜、高坂穂乃果...
  • 【神撃のバハムート GENESIS】
    ...M2216 135 ルールなんてあってないようなもの ◆X8NDX.mgrA
  • 101~150のタイトル元ネタ
    ...キルの一つ 135 ルールなんてあってないようなもの 136 騎士の誓いは果たせない 『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の副題 「ダイヤモンドは砕けない」 137 猿の夢 138 心の痛みを判らない人 Back 【051~100】 Next 【151~200】
  • 【101~150までのタイトル元ネタ】
    ...キルの一つ 135 ルールなんてあってないようなもの 136 騎士の誓いは果たせない 『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の副題 「ダイヤモンドは砕けない」 137 猿の夢 138 心の痛みを判らない人 Back 【051~100】 Next 【151~200】
  • 【神撃のバハムート GENESIS】の追跡表
    ...M2216 135 ルールなんてあってないようなもの ◆X8NDX.mgrA 146 退行/前進 ◆3LWjgcR03U 151 ■■■■ your enemies ◆NiwQmtZOLQ 166 飼い犬に手を噛まれる ◆3LWjgcR03U 175 虚ろなる生者の嘆き:End in…?皇帝特権:Emperor Xenotranspranted戦のあとには悪魔が嗤う ◆NiwQmtZOLQ 181 distract ◆WqZH3L6gH6
  • 【101~150】のタイトル元ネタ
    ...キルの一つ 135 ルールなんてあってないようなもの 136 騎士の誓いは果たせない セイバーの台詞「騎士の誓いは破れない」 137 猿の夢 138 心の痛みを判らない人 『結城友奈は勇者である』第9話サブタイ「心の痛みを判る人」 139 弓兵なき戦場 140 あなたの死を望みます。 『結城友奈は勇者である』サブタイ風スノードロップの花言葉 141 知らぬが仏 『デュラララ!!』二期サブタイ風 142 殺し合いに春の雨 神威が率いる宇宙海賊「春雨」 143 キルラララ!! わるいひとにであったキルラララ!! あの子を愛したケダモノ二匹折原臨也と、天国を 『キルラキル』、『デュラララ!!』、『のんのんびより』サブタイ風『デュラララ!!』スピンオフ『折原臨也と、夕焼けを』 144 反吐がでるほど青い空 STANCE PUNKSの楽曲『ヘドがでるほど青い空』 145 Not yet(...
  • 【第二回放送までの本編SS】
    ...ー、纏流子 135 ルールなんてあってないようなもの ◆X8NDX.mgrA C-2/地下通路 ラヴァレイ 【午前・昼】 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 132 One after another endlessly ◆NiwQmtZOLQ G-4/道路、G-4/エリア南東端、G-4/南部 桐間紗路、小湊るう子、蟇郡苛、平和島静雄、折原臨也、一条蛍、東郷美森、浦添伊緒奈、ジャック・ハンマー 【昼】 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 129 誰かの為の物語 ◆gsq46R5/OE D-3/基地、D-3/海周辺 宇治松千夜、本部以蔵 134 無辜の怪物 ◆gsq46R5/OE B-7/ホテル DIO 136 騎士の誓いは果たせない ◆G33mcga6tM D-6/民家 セイバー、犬吠埼風 137 猿の夢 ◆gsq46R5/OE G-4/エリア南東端 ジャック・ハンマ...
  • 【101~150】
    ...ル DIO 135 ルールなんてあってないようなもの ◆X8NDX.mgrA 午前 C-2/地下通路 ラヴァレイ 136 騎士の誓いは果たせない ◆G33mcga6tM 昼 D-6 セイバー、犬吠埼風 137 猿の夢 ◆gsq46R5/OE 昼 G-4/エリア南東端 ジャック・ハンマー 138 心の痛みを判らない人 ◆45MxoM2216 昼 F-2 セルティ・ストゥルルソン、ホル・ホース、アザゼル、三好夏凜、アインハルト・ストラトス 139 弓兵なき戦場 ◆3LWjgcR03U 午前、昼 D-4/橋上、F-5/東部、G-6/駅付近、G-7/西部 針目縫、空条承太郎、衛宮切嗣、言峰綺礼、ジャン=ピエール・ポルナレフ、東條希 140 あなたの死を望みます。 ◆DGGi/wycYo 昼 G-3/宿泊施設付近 浦添伊緒奈、東郷美森、小湊るう子 141 知らぬが仏 ◆NiwQmtZOLQ 午...
  • 無辜の怪物
    ...(前編) Next ルールなんてあってないようなもの 128 悪魔と吸血鬼! 恐るべき変身! DIO 154 孤独なHeaven
  • 【第二回放送までの本編SS】
    ...ー、纏流子 135 ルールなんてあってないようなもの ◆X8NDX.mgrA C-2/地下通路 ラヴァレイ 141 知らぬが仏 ◆NiwQmtZOLQ C-3/電車内、C-6 坂田銀時、絢瀬絵里、結城友奈 【午前・昼】 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 132 One after another endlessly ◆NiwQmtZOLQ G-4/道路、G-4/エリア南東端、G-4/南部 桐間紗路、小湊るう子、蟇郡苛、平和島静雄、折原臨也、一条蛍、東郷美森、浦添伊緒奈、ジャック・ハンマー 139 弓兵なき戦場 ◆3LWjgcR03U D-4/橋上、F-5/東部、G-6/駅付近、G-7/西部 針目縫、空条承太郎、衛宮切嗣、言峰綺礼、ジャン=ピエール・ポルナレフ、東條希 【昼】 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 129 誰かの為の物語 ◆gsq46R5/OE D-3/...
  • 退行/前進
    ...る時を待つ 135 ルールなんてあってないようなもの ラヴァレイ 151 ■■■■ your enemies
  • 9人いないと野球もできない
    9人いないと野球もできない ◆RPDebfIIlA 「――――うわああああああああああああ!!!!?」 江戸時代の家屋を匂わせる和風の部屋の中、ソファに全身を乗せていた矢澤にこは意識が覚醒するとともに跳び起きた。 息で肩を揺らしながら、周囲を見渡す。 デスクの上には『糖分』の二文字が額に飾られている。なぜ『糖分』にする必要があったのか意味が分からない。 目の前には膝丈くらいの高さの机、向かい側にはもう一つのソファがある。 そこから少し目線を逸らすと、筒の上に見ているとこっちまでやる気をなくしそうな表情をした顔をちょこんと乗せた、手が生えている変な置物があった。 「ゆ、床が崩れて――私、落ちて、ない?」 この場で目覚める前に起きたことを思い返す。 いつの間にか白い部屋にいたと思ったら髪の毛がもじゃもじゃした女の子がいきなり『殺し合いをしてもらう』なんて言い...
  • 正義の在処
    正義の在処 ◆WqZH3L6gH6  ほの暗い闇に覆われた映画館が証明によって照らされる。  外部に明かりがもれない構造なのは衛宮切嗣は確認済みだった。  何も写していないスクリーンを前に無人の売店から失敬した煙草を手に彼は席に腰掛ける。 (どうしたものか)  煙草を一本取り出し口に咥え、溜息のような息を吐きながら思案に暮れ、自らの腕輪を調べた。  腕輪やカードに何らかの力のようなものは感知できるが、魔術師である彼がよく知る魔力かと断ぜない不可解な力。  先ほどの白い部屋といい、催眠術に完全に掛かったか、あるいは何らかの方法で異界に落とされたとしか材料不足で 無理やりでも判断しなければ彼にとって動きようのない状況だった。 (……サーヴァントが3体、僕と元マスターの言峰綺礼を含めマスターが確認出来るだけでも3人か)  名簿確認しながら切嗣は苛立ちを...
  • ルール
    A:基本ルール   全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一名が優勝者となる。  優勝者はどんな願いも叶える事ができる。  参加者間でのやりとりに反則はない。  ゲーム開始時、参加者は会場内にランダムで配置される。  プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。  ゲーム開始から72時間経過した場合も勝者なしゲームオーバー(参加者全員死亡)となる。 B:スタート時の持ち物について  全ての参加者には騎士の手甲に似た幅広の腕輪が嵌められている。  腕輪には特殊な力を持つ白のカード1枚がはめ込まれている。  それとは別の特殊な力を持つ黒のカードが1~3枚、赤のカードが1枚、青のカードが1枚支給される。  他のパロロワでいうところの首輪とデイパックに相当する。  プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は大小に関わら...
  • 知らぬが仏
    ...で読む Back ルールなんてあってないようなもの Next One after another endlessly 投下順で読む Back あなたの死を望みます。 Next 殺し合いに春の雨 121 Trouble Busters 坂田銀時 161 錯覚CROSSROADS 121 Trouble Busters 絢瀬絵里 161 錯覚CROSSROADS 121 Trouble Busters 結城友奈 153 時は来たれり
  • 悪魔と吸血鬼! 恐るべき変身!
    ...ラヴァレイ 135 ルールなんてあってないようなもの
  • ネクロウィッチ
    ネクロウィッチ ◆7fqukHNUPM 「死人に『殺し合え』ですって」 高い橋梁から見下ろすと、黒々とした水面が少女の瞳にうつった。 真夜中の入江は闇と同化して、姿をうつす水鏡の役目を果たさない。 黒いワンピースと黒いミニハット。 十歳にも満たないような、どこから見てもただの子どもである――肌の色が、青白いのを通り越して灰色になっていること以外は。 「繭とか言ったかしらあのお子ちゃま。『死人使いが荒い』なんてもんじゃないわね」 達観したように独白しながらも、その瞳には憂いの色がある。 それも当然のことだ。 あの広い部屋で起こったことは、彼女の怒りに触れていた。彼女を怒らせる琴線は、さほど多くないというのに。 バハムートという巨大竜があの『繭』によって使われていたことと、そのバハムートを解放するかもしれない『神の鍵』だったという少女の喪失。 それらは間...
  • アイス・ブルーの瞬間
    アイス・ブルーの瞬間 ◆KKELIaaFJU  ―――夢の中で描いた絵のようなんだ……切なくて。  ―――時を巻き戻してみるかい?  ―――■■、■■、■■.  ◆ ◇ ◆ 「……というわけだが、どうであろうか?」 「別に異議はねぇよ」 「……私もないわ」  再び七人が集まり、皐月と桂は先程のこと。  二手に別れて、別々に行動することを提案したのであった。  それに対してすぐに同意したのは銀時と絵里だった。  小指で鼻をほじりながら、普段と変わらない様子の銀時。  しかし、絵里はどこか空元気な返事であった。 「で、絵里は西回りで行きたいんだろ、放送局に? ……俺も行くからよ」 「えっ……でも、銀さんは万事屋に行ったほうが……」 「いいんだよ、それに最初約束しただろ?」 「いや、あの時は状況が状況...
  • Pure girls project
    Pure girls project ◆Z9iNYeY9a2 ふと目が覚めた時、私南ことりは見覚えのない場所に立っていました。 街灯がポツポツと光る道、目の前には大きな建物が見えますがそれが何なのか、真っ暗な状態では判断がつきません。 「怖いよ……」 真っ暗な深夜に見覚えのない場所に一人で立っていたことなんてない私は、怖くて震えていました。 思わず手と手を重ねた時に、見覚えのない腕輪が嵌っていることに気が付きます。 ふと、あの夢のような光景で説明されていたことを思い出します。 一人の女の子が殺されて、いきなりカードになったあの光景が脳裏に浮かんできました。 ホラー映画とファンタジー映画が混ざったような。 思い出すだけでも身震いがするものだったけど、その最中にこのカードの使い方についても説明されていたことを思い出しました。 あったのは、赤、青...
  • 視えないモノ信じてゆく
    視えないモノ信じてゆく ◆gsq46R5/OE   目を覚ますと、そこは地獄だった。   競技としてではない。正真正銘、本当の殺し合いを要求されている。   コロナ・ティミルは大人しい少女だが、人を思いやることの出来る優しい娘だった。   直接殴りかかっていくことこそしなかったが――内心では、彼女も繭に強い怒りを沸き上がらせていた。   世の中には、色々な事情で犯罪に走る人がいる。幸い直接巻き込まれた事こそなかったが、知識としては知っている。   だからカード使いの少女にも、きっとこんなことをするに到る理由があったに違いないと、そう思う。   それでもコロナは繭へ怒りを燃え上がらせていた。   激しく何かを叫び、物へ当たり散らして暴れたりはしない。   あくまで静かに、だが確かに、その心に怒りの炎を灯しているのだ。   ヴィヴィオもアインハルトさんも、私よ...
  • 黄金の風
    黄金の風 ◆45MxoM2216 (私は違う…!私は、あんな男とは違う…!) 駅周辺で休みながら、犬吠埼風は自分に言い聞かせていた。 (守るために……生き返らせるために殺してる私と、あんな奴が同じな訳がない…!) しかし、いくら自分に言い聞かせようと、彼女自身が気付いている。 自分はあの男と同じだと。 殺される側からしたら、殺す側の理由など何であろうと変わらないということを。 彼女自身が気付いている。 (……少し落ち着こう、こんなんじゃ考えも纏まらない) が、いつまでも塞ぎこんでいる訳にもいかない。 樹を生き返らせるためにも、こんな所で立ち止まっている場合ではないのだ。 (やっぱり、このまま南下して東郷と挟み撃ちっていうのが一番良いかな 打ち合わせた訳じゃないけど、東郷が言った通りに南東の市街地を攻めてるんなら、自ずと挟み撃ちの形になる)...
  • まだ見えぬ未来(よる)の先にーーInter sectionーー
    まだ見えぬ未来(よる)の先にーーInter sectionーー ◆KYq8z3jrYA ーー平成四年のこと。 東京ドーム地下に光圀水戸黄門が設えたという闘技場の存在があった。 公にはその存在は秘密にされており、観客も特別な方法によって選ばれた絶対に秘密を守る。 そこにあるという噂も本来の用途でやって来た、表の観客の熱によって流されていく。 最強と謳われながらも地上では満足したりないそれぞれの分野で活躍している超一流の格闘家たちと、それらを観戦するために訪れてくる方向は違えど同じように渇望しているファン。 求めるものは最強の称号。男ならば一度は思ったことがあるであろう強くなりたいという意思を最大限に活かせる格闘家の聖地。 ルールは単純。武器以外ならばなにをしても問題はなし。目潰しだろうが金的だろうが頭突きだろうが噛みつきだろうが、強さを縛るものは何もない。 己の...
  • 騎士の誓いは果たせない
    ...で読む Back ルールなんてあってないようなもの Next 猿の夢 127 そして騎士は征く セイバー 153 時は来たれり 124 黄金の風 犬吠埼風 153 時は来たれり
  • 女はそれを我慢できない
    女はそれを我慢できない ◆NiwQmtZOLQ 段々と明るくなり始めた空の下、一人の少女が街を彷徨っていた。 紅林遊月というその少女が探しているのは、桐間紗路というこれまた少女だった。 元々、彼女達は異なる世界にいた。 それは単純に世界が違う、という事ではない。紅林遊月と桐間紗路は、その身を投じる日常そのものに大きな隔たりがあって。 遊月の世界は、それ自体が他人を蹴落とす、それこそ殺し合いじみたバトルに身を投じていた日常。 シャロの世界は、殺し合いなど存在しない筈の、平凡でも穏やかな日常。 そんな中で、自分が自分の都合しか考えていなかったせいで、大きく傷付けてしまったかもしれない少女。 彼女に謝り、二人でラビットハウスに戻る。そして、チノとシャロの間で元々あった蟠りを解いて貰う。 そうすれば、シャロは普通の───平穏な日常を、僅かでも取り戻す事が出来るのだから。 少しで...
  • 芸風ノーチェンジ
    芸風ノーチェンジ ◆RPDebfIIlA 時刻が黎明に入り、普段の日常ならば既に床に入っているような時間帯の頃、志村新八と矢澤にこの両名は映画館の前で一旦休憩を取っていた。 万事屋を出発してからかなりの時間が経ったが、彼らに危険が及ぶようなことは全くと言っていいほどなく、順調に当面の目的地である駅へ向かっていた。 途中で17歳とは思えない筋肉隆々とした範馬刃牙という少年に会ったが、逆に言えば彼くらいしか遭遇した者はいない。 ところが、このまま数時間歩き通して流石に疲労が溜まったのか、新八もにこも膝が痛くなってきた。 まだ歩けるには歩けるが、いざというときに動けなければ困る。 なので、ここに留まって一服することにしたのだ。 「ふぅ…」 にこは映画館の前で地面に尻をつき、一息つく。 長時間立っていることはスクールアイドルをする上で慣れてはいるが、やはり厳しいものが...
  • 「作戦会議を始めよう」
    「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ 既に夜が明け、朝を迎えようとする市街地で、六人の男女が南へと歩いていた。 鬼龍院皐月を始めとする、この殺し合いに抗うという志を共にする彼等の次なる方針は、この先にある駅から電車を用いて移動し、旭丘分校を経由して放送局を目指すというもの。 キャスターによる放送の結果満艦飾マコや南ことりが狙われる可能性もあると考えた皐月の判断により、本来なら定時放送を待つはずだったその移動は、無理をしない範囲で早まる事となった。 未だ目を覚まさない友奈を運ぶ為に半壊した病院から先程銀時と桂によって発見されていた担架を運び出し、持つ人間を交代しながらその足を進める。 「生命繊維に魔法…どれも俄かには信じられぬものばかりだな」 「いや、江戸が宇宙人に攻め落とされたってのも大概でしょ」 歩きながら、六人はそれぞれの知っている事について改めて情...
  • 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(後編)
    ...(前編) Next ルールなんてあってないようなもの 投下順で読む Back 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(前編) Next 無辜の怪物 133 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(前編) ファバロ・レオーネ 155 EXiSTENCE 133 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(前編) 神楽 155 EXiSTENCE 133 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(前編) キャスター GAME OVER 133 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(前編) ヴァニラ・アイス 146 退行/前進 133 色即絶空空即絶色-Dead end Strayed-(前編) 纏流子 143 キルラララ!! わるいひとにであった
  • その嶺上(リンシャン)は満開
    その嶺上(リンシャン)は満開◆7fqukHNUPM ――咲き誇れ、思いの儘に。 ��    ��    �� 満天の星を天井にした、高い夜天の下で。 宮永咲が出会った少女は、名前を小湊るう子といった。 「バトルするかどうか選びなさいって、あの人は言ってました。 選択肢があるぶんだけ、みんなはまだしあわせだ……みたいなことも、前に言ってました。 ゲームをするかどうか選ぶのは私たちなんだからだって」 「うん……さっきも、そう言ってたよね」 後方には途切れた森林があり、前方にはゆるやかな坂道と市街地の景色がぼんやりと広がっていることから、ここが付近一帯でもかなりの高所なのだと分かる。 状況が状況でなければ、かつて夜の帰り道でホタルを見た時のように、自然の眺めに見入ったりもしただろう。 しかし二人が視線を落としているのは、腕輪の中で幾度も切り替わるカ...
  • 『犯人』に罪状が追加されました
    『犯人』に罪状が追加されました ◆eNKD8JkIOw やあ、はじめまして。 それとも、もしかして承太郎君や蛍ちゃんみたいに、以前俺に会った人がこれを読んでくれている可能性もあるかな? それならば、そういう人たちには久しぶり、また会えたねと言っておこうか。 俺の名前は折原臨也。 21世紀の東京、新宿でしがない情報屋を営んでいる男だ。 そして、これを読んでいる君と同じく、この殺し合いの参加者でもある。 いやあ、参ったねえ。まさかこんな催しに強制参加させられるなんて、思いもよらなかったよ。 一日が終わり、ベッドに寝転び瞳を閉じれば、また今日と同じ明日が来る。今までと何ら変わりのない日常がある。 もしかしたら君も、そう思っていたクチなんじゃないかな? それとも、何者かに命を狙われ、毎日襲撃に脅えるような非日常に身を投じていたパターンかな? いや、逆に何者かを殺...
  • キルラララ!! わるいひとにであった
    キルラララ!! わるいひとにであった ◆eNKD8JkIOw ♪ ♪ ♪ 終わりの、その先を目指して ♪ ♪ ♪ 平和島静雄には、嫌いなものが割りとある。 例えばそれは、散々使い込んだ金を返さず、あまつさえ無い金を返せず何が悪いと開き直る債務者であったり。 例えばそれは、静雄の肉親のことを脅しに使い、取り立てから逃れようと画策する愚か者であったり。 例えばそれは、静雄の数少ない知り合いに危害を加え、さらに数少ない友人を殺そうとするクソ野郎であったりする。 また、時には、静雄のことを愛するから斬らせてくれと言ってくる変態妖刀や、人の荷物を目の前でネコババしようとする間抜けな盗人にも出会い、そいつらのことも嫌いになった。 そんな平和島静雄が一番嫌いなもの。 それは当然、この10年間静雄のことを散々に苦しめ、嘲い、苛立ち...
  • 逆境に耐える
    逆境に耐える ◆7fqukHNUPM 改まっての自己紹介は、『ハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルト』という、聞きなれない言語圏のフルネーム。 いや、『ヴィヴィオさん』という名前を呟いていた時点で、えらい独特のネーミングセンスだとは思ったけれど。 そして、『Stヒルデ魔法学院中等科』という学校名と、『覇王流』という流派による、身分の開示だった。 しかも、貴女はどこかで『魔法戦』競技をしている方なのですか、という質問までされた。 最初は、漫画やアニメの見過ぎじゃないのかと思った。 しかし、この少女が大人の女性に『変身』した姿を見てしまったのも、見間違えようのない事実なわけで。 彼女――アインハルト・ストラトスの語る出自は、『大赦』という一般人の入れない世界にいた三好夏凜にとっても、にわかには受け入れにくかった。 この宇宙にはいくつもの並行世界――次元世界があ...
  • 薄氷の殺人
    薄氷の殺人 ◆gsq46R5/OE   ラビットハウスを目指し、進み始めた心愛と龍之介。   ――だったのだが、その足取りはある理由から一旦停止することになった。  「うう……ごめんね龍之介さん。私ったらドジしちゃって」  「いやあ、仕方ないでしょ。急いだっていいことないし、ちょっと休んでから行こうよ」   大好きなモフモフを手に入れたことが理由か、それとも同行者を得たことで少なからず安心したからか。   それは心愛本人にとっても定かではなかったが、進み始めて早々に派手に転倒し、膝を擦り剥いてしまったのだ。   傷の見た目は相応に痛々しいものの、それでもあくまで転倒程度の負傷。   行動に支障はないと心愛も言ったのだが、龍之介が休むことを提案した。   雨生龍之介という青年は殺人鬼だ。   そこに間違いはない。   しかし彼は、殺人以外の面では普通の人間...
  • 第二回放送 -カプリスの繭-
    第二回放送 -カプリスの繭- ◆DGGi/wycYo ――白い部屋、大きな窓、繭。 カードに閉じ込められた魂は一度この部屋に送られ、すぐに別の窓へと再び閉じ込められる。 バタンと大きな音を立て、また一つの窓が閉じた。 やがて時を告げる重厚な針が二つ、頂上で重なる。 少女は手近な窓を一つ開け、“向こう側”へと語りかけた。 『――正午。こんにちは、とでも言えばいいかしら。二回目の定時放送の時間よ。 今あなたたちが何をしているかなんて関係ないわ。 大事な放送なんだもの、きちんと繭の話を聞きなさい。聞かない子はどうなっても知らない。 まずは禁止エリアの発表よ。 【B-8】 【D-3】 【F-6】 午後三時になったら、今言った三つの場所は禁止エリアになる。死ぬのがイヤならそこから離れるのをお勧めするわ。 それから、A-4に掛けてあった橋...
  • 少女/芝居と師弟
    少女/芝居と師弟 ◆7fqukHNUPM どこから、変わったの? 信じてたもの、迷子になった。 □  □  □ 闇の中でウサギを追いかける、アリスのように。 紅林遊月は、山の中で息をきらせていた。 草いきれが足を擦るのも構わず、駆け下りていた。 白カードの点灯だけを頼りに、天々座理世を探し求めて走っていた。 「まっすぐ、まっすぐ……」 己に言い聞かせるように繰り返しながら、斜面に時折足を取られながらも、走っていた。 まっすぐ追いつけ、まっすぐ急げ、と。 ときどき、白カードの機能をライトからマップへと切り替えて、ラビットハウスに『まっすぐ』進めているかを確認する。 リゼが向かうとしたら、動転したまま戻りたくなるとしたら、あるいはそこではないかと直感しているがゆえに。 そして本当にそうだった場合、ラビットハウスのあるG-7が禁止エリ...
  • Mission: Impossible
    Mission Impossible ◆KYq8z3jrYA 『怪物』は、目的地である映画館へ向かうため、鍛え抜かれた太い足でもって南に歩を進めていた。 バーテンダーとの戦いは敗北を迎え、定時放送による死者の発表は思わぬ衝撃を与え、その悲しみの咆哮は世界の全てを壊してしまうのかと錯覚するほどだったが、それも今や幻だったかのように無表情を貫き前だけを据えている。 なにか大きな変化でも起きたのか。しかし、真実は怪物以外知る由もない。 発した声は、誰にも聞こえず風に流されていった。 怪物の姿は、街角に消えていく。 ◇◆◇ 泣き叫び震えていることだけが恐怖を表すものではない。 紅林遊月はどこかで聞いたその言葉の意味を身をもって刻んでいた。 針目縫。この悪趣味な催しに少なくとも賛同しているのであろう人物。 彼女を止めるために拘束から抜け出した遊月は、...
  • Anemone Heart
    Anemone Heart ◆Z9iNYeY9a2 「なるほどな、穂乃果は学校でアイドル活動をして、その集まりでの優勝を目指している、と」 「はい、えっと、だからその…、私自身さっきみたいなゾンビみたいなのとか変な目のあの人みたいなものなんて、見たことなかったし…、それで驚いちゃって…」 「何、それが普通の反応だ。気にすることはない」 「はぅぅ……」 音ノ木坂学院へと向かうランサーは、どうにか落ち着いた様子の穂乃果と会話をしながら歩を進めていた。 人によっては情報自体に有意義といえるものがないと判断するだろうが、ランサーはその会話の中から穂乃果の人となり、そしてそれまでの人生を推察していた。 高坂穂乃果は魔術や聖杯戦争などというものとは無縁の世界を生きていた一般人であるということはすぐに分かった。 問題は、そんな少女を英霊や魔術師も存在するこの殺し合いに巻き込ん...
  • 前途多難
    前途多難 ◆eNKD8JkIOw 「全く、驚くべきことばかりだね」 そう言って、折原臨也さんはとても楽しそうに笑いました。 「俺からしたら、スタンドが見えているあんたらに驚くがな」 やれやれだぜ。空条承太郎さんはそう呟きながら帽子を深く被り直し、缶ビールに口をつけます。 ここは、映画館のロビー。受付カウンターや待ち合い席が並んでいます。 私たちは、そこでお話をしていました。 なんと、私たち三人はすごく近くの位置からスタートさせられていたのです。当然のように、出会います。出会っちゃいます。 殺し合いだなんてとんでもないとあわあわしながら私が言って。 空条さんが知ったことかって顔で、売店のビールを勝手に飲み始めて。 私は折原さんに言われて名簿を確認し、小毬先輩とれんちゃんが巻き込まれていることを知って。 青い顔をしながら泣きそうになる私を、...
  • Not yet(前編)
    Not yet(前編) ◆X8NDX.mgrA  新たな来訪者から少し時間の経ったラビットハウス。  店内では、朝食を終えた女子三人が雑談をしていた。  笑い声こそ起きないが、それでも時折明るい声が響いている。  唯一の男子である風見雄二は、少し離れた席で、二階から拝借した紙とペンを使いメモを取っていた。  情報をまとめて整理しておくことは、決して無駄にはならない。  それに、ただ防衛に徹しているだけではなく、殺し合いを打開する方法を考えたいという気持ちがあった。 「やはり情報が少なすぎる……」  DIO、針目縫、キャスター……要注意人物。  平和島静雄、花京院典明、ジャン=ピエール・ポルナレフ……DIOの『肉の芽』に操られている可能性がある人物。  衛宮切嗣……越谷小鞠殺人事件の容疑者だが、現時点では保留。  蒼井晶……モデルをしており、かなり性...
  • キルラララ!! あの子を愛したケダモノ二匹
    キルラララ!! あの子を愛したケダモノ二匹 ◆eNKD8JkIOw ♪ ♪ ♪ 遠ざかる日に、背を向けかけた もう二度と、振り向きはしないだろう ♪ ♪ ♪ 曖昧模糊。 この空間、もしくは世界のことを表現するなら、その言葉がぴったりだ。 暗いような、明るいような。 黒いような、白いような。 ショッキングピンクの壁紙が全面に貼られている部屋なのだと言われれば、そんな気がするし。 灰色の通路が世界の果てまで伸びている廊下の途中だと言われても、得心がいきそうだし。 就寝前、目を閉じた世界に広がる、なんとも形容しがたい模様の空間、と言われても納得してしまう。 一つだけ、分かることは。 分かってしまうことは。 「やっほー、イザ兄!」 「……久(お久しぶりです、兄さん)……」 眼鏡に黒いセー...
  • ノーゲーム・ノーライフ
    ノーゲーム・ノーライフ ◆zYVQHcA5i. 放送が始まった。 アザゼルは作業を行っていた手元から顔を上げ、それに耳を傾ける。 悪魔をコケにし、掌で踊らせようとする狼藉には殺意を覚えるが、今それを発露させても仕方がない。 一時の感情に任せて行動するのは避けるべきだと、アザゼルは先ほど発見した二つの死体から学習した。 彼らがどのような経緯の末に、あんな凄惨な末路を辿ったかは知らない。 しかし、彼らを狙撃することで危険を伴わずにスコアを挙げた暗殺者(アサシン)は確実に存在するのだ。 そいつらにしてみれば、感情的になって我を失い暴走する間抜けなど……格好のカモでしかないだろう。 アザゼルは、そんな恥を晒して死ぬのは御免だった。 只でさえ人間に敗走したことで悪魔としての威厳は地に落ち、今もこうして這々の体でいるのだ。 生きて復讐を果たし、自分を見下した奴らの上へ再び君臨...
  • 悪意の種、密やかに割れて
    悪意の種、密やかに割れて ◆NiwQmtZOLQ B-7にあるホテル、その一室。 東側に窓があるその部屋は既に日光が差し込む危険もなく、カーテンが閉められている。 かといって室内の照明器具が点いている訳では無く、結果として部屋の中は、普通の人間が辛うじて活字を読めるか程度の明るさで満たされていた。 薄暗闇に包まれたそんな部屋の中で、唯一ひっそりと自ずから光を放っているものが一つ。 ありふれたサイズの液晶画面であるそこに反射する姿は、先程のシャワーのお蔭で殺し合いの場であるにも関わらず清潔感に溢れる一人の男。 帝王DIO、その人だった。 あれから。 麻雀に快勝し気分を良くしたDIOは、尚も他の娯楽で暇を潰そうとして、娯楽場の案内図を見に行こうとした。 しかし、実際に案内図を見て―――――正確にはその横にあるホテルの案内図を見て、より有意義な時間の過ごし...
  • 三人揃えば雌雄決裂
    三人揃えば雌雄決裂 ◆eNKD8JkIOw 針目縫は恐れを知らない。 元の世界でも、彼女は己こそがこの物語の主役なのだと言わんばかりに好き勝手の限りを尽くしてきた。 楽しそうならば、本能寺学園という超がつくほど規格外の学校で行われている壊惨総戦挙にも、平気で乗り込む。 邪魔そうならば、相手がその本能寺学園で四天王と呼ばれる存在であろうと、平気で力をふるい、当然のようにそいつを排除する。 面白そうならば、相対した者に自分が親の仇だと自慢げに教え、彼女の狂乱した表情を肴に戦いに溺れる。 誰であろうと、何であろうと、針目縫を止められるものなどいなかった。 人間は等しく彼女の我儘の前に倒れ伏し。 機械だろうと彼女の我が道は塞ぎ得ない。 あの鬼龍院皐月でさえ、彼女に対して憎々し気な態度こそ取れど、力ずくでその行為を止めることはなかった。 皐月の親である羅暁な...
  • 夏色の風景
    夏色の風景 ◆Oe2sr89X.U ♂♀  少女の名前は一条蛍。  東京の学校から小学生と中学生が混在する旭丘分校へ引っ越してきた小学5年生。  その神からひいきされたとしか思えない整った顔立ち、そして小学生らしからぬ身長と抜群のスタイル。  そんな彼女のランドセル姿は少々痛々しい。  そして。  少女の名前は越谷小鞠。  越谷夏海の姉であり、学校で一番年上の女子生徒ではあるが、蛍とは逆に年の割にこじんまりとした少女である。  あだ名はこまちゃん。  もちろんその理由は名前から……ではなく、細(こま)いからである。  そんな小鞠は可愛い先輩だという想いで接していた。  しかしその想いはいつしか…… ♂♀  私は、越谷小鞠先輩のことが大好きです。  どこが好きかと言われたら、全部好きと答えるしかありません。  女子...
  • 姉/姉妹と姉弟
    姉/姉妹と姉弟 ◆7fqukHNUPM 私を組み立てる記憶。 叫んでいるわ、頭の中。 □  □  □ きっかけは、くしくもシャロの時と同じだった。 シャロの心をのぞいて、『好きな人のこと』を暴いてしまった最初の罪。 それを誰にも相談できなかった彼女は、一枚の『共犯者』をカードから取り出したのだ。 名前を、ピルルク。 針目縫の手をへて、彼女の手に戻ってきたルリグカードだ。 何を言うために取り出したわけでもない、しいて言えば、今の自分が傍目にはどんな顔をしているのか、それを知りたくなったのだ。 しかしピルルクは、開口一番に告げた。 そう遠くない場所に、別のルリグがいると。 しかも位置を聞いてみれば、さっきまでいた近辺――リゼの近くだというのだ。 リゼさんに危ない人が近づいているかもしれない。そう危惧して忍び戻れば、すごいことになって...
  • 足りない箇所をただ埋め合うように
    足りない箇所をただ埋め合うように ◆Oe2sr89X.U  午後のラビットハウスに、ある放送が響いた。  今度は危険人物ではなく、三好夏凛という"乗っていない"参加者によるものだった。  目的は人探しと、特定人物への警告。  特に前者は、紅林遊月の名も挙げられており、一行にとって無関係とはとても言いがたい内容であった。  時が止まったように安穏とした時間が流れるこの場所を置いて、殺し合いは徐々に加速しつつあると、そう感じずにはいられない――そのことに歯噛みしたのは、一人や二人ではなかった。     ◆    ◆    ◇    ◇    ◇    ◇  ――二階より所変わって、ラビットハウス、一階。 「安全地帯だな、まるで」  各々が恐怖と不安の中で迎えた殺し合いの始まりから、既に半日以上の時間が経過していた。  先...
  • それでも『世界』は止まらない
    それでも『世界』は止まらない ◆eNKD8JkIOw 波紋。 吸血鬼 柱の男。 スタンド使い。 ジョナサン・ジョースター。 ジョセフ・ジョースター。 そして、空条承太郎。 「全く、こうして俯瞰的に見せられても忌々しき血族よ」 彼らは時に写真の中で、絵画の中で、映像で、活字で、音声で。 青春を過ごし、仲間と出会い、別れ、吸血鬼と対峙し、柱の男に立ち向かい、スタンド使いを薙ぎ倒しながら。 『奇妙な冒険』を繰り広げていた。 タイトルは『ジョースターの系譜』 細く、長く連なることで、なんとか地下通路の体裁を取り繕っているようなジョースター展示会。 彼らの活躍を華々しく喧伝しながら、その空間は博物館、美術館、ミュージアムのような様相で、DIOの目の前に広がっている。 ここは、ホテルの地下通路のその先。 『ホテル』と『地下闘技...
  • MAN WITH MONSTERS
    MAN WITH MONSTERS ◆NiwQmtZOLQ 「……『禁止エリア』だとォ~~……ッ!?」 ホル・ホースは思わず舌打ちをする。 この殺し合いが始まってからというもの、ルールや支給品をしっかりと確認する時間は確かに無かった。 だが、今は多少無茶をしてでも確認しておくべきだったと深く後悔する。 禁止エリアというルール。それは、先に自分が言ったような「どこかで隠れ潜む」という行為を制限する為のものであろう。 考えれば当たり前だ。あの繭という少女は自分達に殺し合いをしろと言ったのだから。 力を持ちながら正面切っての戦いをせず、ただ逃げ果せて最後の一人を待つ───なんて、一番されたくない事だろう。 だから、ある定点に居続ける事を防ぐ為に、どんどん殺し合いの会場面積を絞っていく。 それを察せなかっただけでもプロ失格だが、それ以上に彼を焦らせていたのは。 (何...
  • 孤軍
    孤軍 ◆3LWjgcR03U 時刻は間もなく午前6時。 殺し合いの舞台となったこの島にも朝日が強く照りつける。 (闘いてえ……っッッ!!!) その中を範馬刃牙は走る。 目的はただ一つ。 旭丘分校にいるという「化け物」。 少女の姿でありながらとてつもない力を持ち、背後から放たれた銃弾を容易く回避するという。 そいつと闘うために。 『――おはよう。午前6時、定時放送の時間よ』 殺し合いという場にあって、純粋に闘いを求める姿勢は異質とすらいえるだろう。 定時放送はそんな彼の元にも届いてくる。 『ここまでにあなたたちは誰と出会った? 誰を殺した? 誰と闘った? 今はただ、私の声に耳を傾けなさい』 (放送かぁ) 思えば、ここに来てから考えていたのは闘うことばかり。 殺し合いというこの状況そのものにはあまり考えてはいなかった。 ...
  • 運命の廻り道
    運命の廻り道◆WqZH3L6gH6 ――点滴までは望めないか。 赤カードは参加者が手に持ち念じればイメージした食事をそのまま具現させる事ができる。 浦添伊緒奈――ウリスがやったように食器もろとも。だが点滴を具現させることは無理だったようだ。 内臓のダメージを用心しての判断だったが仕方がない。 鬼龍院皐月は赤カードからのど飴を現出させ、一口舐めた。 「……」 唾液に混じり溶けた飴が喉を通し胃に落ちたが痛みはない。 安心した皐月は残った飴をれんげに渡した。 針目縫との決戦の後、宮内れんげの治療を受け休憩を取っていた。 そして一息つけた皐月達はやがて針目の遺品の回収を始める事にする。 皐月とれんげ、そして皐月の衣服――神衣鮮血と、れんげの守護精霊――木霊の4者は 針目が斃れた場所へ進み、目的のものを早々に見つけ出した。 ...
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