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ダーレク - (2015/01/27 (火) 08:24:17) の編集履歴(バックアップ)


"Exterminate!"
(抹殺セヨ!)

イギリスBBC製作の世界最長傑作SFドラマ「ドクター・フー(Doctor Who)」の悪役。
主人公「ドクター」の最大の宿敵であり、番組の人気を押し上げた名悪役である。
日本の特撮ウルトラマンで言えば、バルタン星人の人気・知名度とゼットンの強さを兼ね備えたような存在。
媒体によって「ダレク」、「ダレック」、「ダーレック」など表記揺れがあるが、単に発音上の違いであってどれも正解である。でも「ダイレク」は間違い

+『ドクター・フー』という作品について
1963年からイギリスBBCで放映されている世界最長のSFテレビドラマシリーズである。
1989年に一度放送終了した後、1996年に単発の特別映画版を経て、2005年に新シリーズがスタートし、2015年現在も放映されている。
当初は子供向け番組だったが、シリーズ長期化に伴ってその人気は不動のものとなり、イギリスのポップカルチャーに多大な影響を与えた番組となった。
現在は子供向けと言うよりファミリー向け番組となっており、老若男女を問わずありとあらゆる人々から愛される伝説的作品となっている。
アメリカでも放送されているが、あちらの方ではマニアやオタク向けのものと認識されている。
しかし本国イギリスでは大衆文化の一部と見做されており、英国王室の方々からも好まれている。
英国女王が作中に登場したり、王室の方々が撮影現場を訪れたり、女王陛下がドクター・フー好きを公言していたり、
この番組が社会的に占める立ち位置は大きい。
同じSFドラマとしてアメリカの『スタートレック』シリーズと人気を二分することが多く、ドクター・フー作中でも登場人物から
スタトレに関する言及があったり、漫画版ではクロスオーバー企画(ボーグとサイバーマンの共演)が行われたりしている。
主人公であるドクター以外にも魅力的な登場人物が数多く登場し、一部のキャラクターを主人公にしたスピンオフ番組も複数作られている。
メディア展開も幅広く行われており、漫画版や小説版、ドラマCD、ゲーム作品など数多くの派生作品が作られている。
日本ではNHK-BS2が一部を吹き替え放送した他、LaLa TVやひかりTV、楽天ShowTime、Huluなどで字幕放送が配信されている。
吹き替えありのDVDも発売されているため、新シリーズのいくつかは国内で視聴可能。
ニコニコ動画のBBCチャンネルでも公式で有料配信されている。
ロン・グライナー(Ron Grainer)氏作曲によるオープニングテーマは放送開始のBBC Radiophonic Workshop制作バージョン以来、
いくつかの別バージョンを経ながらも、一貫して同じ曲が使われている。

この番組の熱狂的ファンのことを「フーヴィアン(Whovian)」と呼ぶ。

基本的なストーリーとして一貫しているのは、主人公のドクター(Doctor)と呼ばれる異星人が地球人の仲間とともに時空を自由に行き来して、
旅をする道中で遭遇した、地球や他の惑星で起こる理不尽な外敵侵略、タイムパラドックスを防ぐために奔走するというものである。
「ドクター」とは仮の名前であり、本名は明かされていない。
本名は地球の言葉で発音できない」と説明される場合もあれば、「みんながドクターと呼ぶから自分もドクターと名乗る」という場合もあり、
実際のところはよく分からない。
最近の作中では、「自分で名乗るためにドクターという言葉を勝手に作り、それを名乗りながら宇宙を救う行為を繰り返したため、
ドクターという名前が『医者』という意味の言葉で宇宙に定着した」という説が示されている。
タイトルの「ドクター・フー」も、そのまま「ドクター・誰」という意味であり、名無しのドクターを意味する題名である。

主人公のドクターは「ギャリフレイ(Gallifrey)」という惑星出身の「タイムロード(Time Lord)」という種族の一人。
心臓を2個持ち、肉体が重度の損傷を受けて回復不能になった場合は「再生(Regeneration)」という能力で12回まで 別の姿に生まれ変われる
これは初代ドクターを演じていた俳優が高齢により降板を余儀なくされたため、番組を続けるために考え出された苦肉の案だったのだが、
このアイディアによりドクターは 演じる俳優が変わっても全て同一人物 という便利な設定になったため、
非常に長命な種族という本人の設定を確立させ、何より番組自体の寿命も大いに引き延ばすことに貢献した。
これによりドクターは何度も姿を変えつつあくまで同一人物として生き続け、現在まで旅を続けているのである。
演じる俳優が変わる以上、衣装や口癖、態度なども明確に変化していく。心は同一人物だが、外面は実質的に別人なのである。
そのためファンの間では再生の回数に応じてその時のドクターを「○○代目ドクター」と呼ぶ慣習がある。2015年現在は12代目である。
あと一回は再生出来る現状だが、果たして今後どうなるやら。また適当に後付けしそうだけど。

基本的に正義感が強く博愛主義であり、暴力を嫌っていて武器は携帯しない。
日本の特撮ヒーローやアメコミのスーパーヒーローと違って必殺技や特殊な超能力や兵器も持たない。
代わりに「ソニック・スクリュードライバー(Sonic screwdriver)」というねじ回し型のデバイスを持ち歩いている。
鍵の開け閉めや機器類の遠隔操作など、多機能かつ安全・無害な道具である。
武力や腕力に頼らず、知恵と機転と勇気と口八丁で敵と戦い打ち倒すのが、ドクターというキャラクターの特徴であり魅力である。

ドクターは「コンパニオン(Companion)」と呼ばれる仲間と共に、タイムマシーン兼宇宙船である「ターディス(TARDIS)」に乗って
時空のあらゆる場所・時代に行くことができる。
ターディスは見かけより内部が広いという特徴があり、初めて乗り込む者は大抵、中と外を見て戸惑う。
ドクターのターディスは「タイプ40」という型番。実は盗品である。
ターディスには到着した行き先に合わせて外観を変化させる「カメレオン回路」という機能がついているのだが、ドクターのターディスは
この機能が故障しているため、1960年代のイギリスに存在したポリス・ボックスの形状のままとなっている。
気に入っているためあえて修理しないらしい。
ただの乗り物ではなく意思を持った「生き物」であり、時にドクターと反目しつつも強い絆で結ばれている。
ちなみに ドクターのターディスの魂は女性である 。ドクターもターディスのことは女性形で呼び、「セクシー」と評している。
もっとも船乗りが自分の船を女性形で呼ぶのは一般的なことらしいが。
ドクターへの態度から、日本の視聴者からはツンデレ呼ばわりされることもある。ツンデレタイムマシーンとは新しい

初期のエピソードでは地球における歴史的事件の場に行って介入することが多く、視聴者に楽しく歴史を学ばせることに一役買った。
後に番組が路線変更されると、ほとんどのエピソードがエイリアンやモンスターとの対決にシフトしていき、SF作品としての顔が大きくなっていく。
一応ジャンルはSF(サイエンス・フィクション)なのだが、どちらかと言うとSF(サイエンス・ファンタジー)ではないかという声もある。
結構頻繁に死人が(多くの場合大勢)出る物語でもあり、ダークな一面も持ったホラー作品としても評価されている。
新シリーズではホラー化が進み、「忍び泣く天使(嘆きの天使)」や「サイレンス」、「ヴァシュタヌラーダ」などの
夢に出そうな恐ろしいモンスターが数多く生み出されている。

ダーレクはシーズン1の"The Dalek"にて初登場し、番組のヒットの火付け役となっている。
日本で言うならばバルタン星人に近いインパクトを視聴者に与えた宇宙人であり、日本の子供の「バルタン星人ごっこ」と同様に
イギリスの子供も「ダーレクごっこ」をよくやる。

作品のあり方や大まかな話の流れなどは「ウルトラシリーズ」や「ドラえもん(特に劇場版や大長編)」をイメージすると分かりやすい。
まさにイギリスの国民的ご長寿番組である。

原作におけるダーレク

惑星スカロ(Skaro)出身のカレド族(Kaled)が突然変異によって変化したミュータント種族。それがダーレク(Dalek)である。
カレド族の科学者ダヴロス博士(Davros)によって生み出された。
遺伝子操作によって憎悪以外のあらゆる感情を消されており、自分達以外のあらゆる生命を憎んでいる。
そのため宇宙からダーレク以外の全ての生命を根絶させようと目論んでおり、大規模な虐殺行為を行っている。
「宇宙最大の脅威」として恐れられるエイリアンである。
外見はロボットのようだが、実はこれは「シェル(殻)」と呼ばれる移動装置であり、中に有機的な生物(一つ目のタコのような姿)が入り込んで操縦している。
頭から伸びているのがカメラアイで、下半身の多数のドーム状のパーツには各種センサーが収められている。
生まれてから死ぬまでずっとシェルの中で過ごし、他者と触れ合うことも日の光を浴びることも無い完璧に孤独な一生を送る。
シェルは「ダーレケニウム(Dalekanium)」と「ポリカーバイド(Polycarbide)」という物質から成り、高い耐久性能を誇ると共に武器も備えている。
片手の銃口からはあらゆる生物を即死させるビームを放ち、もう片方の手は情報を吸引する機能を備える。その他アタッチメントも豊富。
フォースフィールドと呼ばれる見えないバリアで身を護っており、銃弾やレーザーを無効化する。それが無くても銃弾程度なら弾き返すほど頑丈。
ただしカメラアイの部分に死角があり、その部分に集中攻撃を浴びせれば貫通することもある。一部の光学兵器による攻撃にも脆い。
旧作では段差に弱いという欠点があったが、最近の作品では空を飛べるため無問題。
爆弾が通用しないかと思えば自動車で撥ねられただけで爆発したり、坂道を押し転がされただけで爆発したり、
バットで殴られて凹んだり、旧作ではその耐久性が安定していなかった。
新シリーズでは宇宙空間を単独で航行できるだけでなく、 そのままで大気圏に突入している 描写まである。
動力源は電力と「ヴォイド粒子(タイムトラベルをする際に浴びる粒子)」。
ビームも電気エネルギーで生み出しているらしく、水に向かって発射すると近くの人間を感電させる。
外殻にタイムトラベラーが触れるとその人のバイオマスや遺伝物質を吸収する事ができ、その際に損傷を完全に再生する事ができる。
タイムトラベラー以外の人間が素手で外殻に触るとその人は 火が点いて死ぬ。
頭も非常に良く、1兆通りのパスワードを1秒ジャストで解いてしまう。
人類のように個性や自由を尊重することは無く、「個」という概念を重視しない。
そのため全個体が「種の存続」のみを考えて行動しており、
前述の虐殺行為も全ては「宇宙からダーレク以外を消し去ることで種の繁栄における不安要素を無くす」という目的のためである。
ドクターからは「究極の民族浄化」と評されている。
感情を消した代償なのか、乱戦になると割と頻繁に誤射で仲間を破壊する欠点がある。
ダーレク自身のビームはフォースフィールドを貫通するため地味に致命的である。
ページ冒頭のセリフ"Exterminate!(抹殺セヨ!)"はダーレクを象徴する言葉であり、呪文のようにこれを唱えながらビームを発射して殺戮を繰り返す。
ドクターの種族であるタイムロードの特権であった時空移動の技術も奪い取っており、時空間を自由に行き来して悪さをしでかす。
行ってきた悪事のスケールはぶっ飛んでおり、 地球の核にエンジンを取り付けて地球を丸ごと宇宙船代わりに利用しようとしたり
宇宙を二分する種族同士( 片方はなんと地球人 )を対立させて宇宙戦争に発展させようと煽ったり、
パラレルワールドを含む全宇宙からダーレク以外のあらゆるものを消滅させて現実を破壊しようとしたり
その悪行は想像を絶するものばかり。
独特なヒエラルキーがあり、皇帝参謀総統などが登場する。
前述のダヴロス博士も自分の下半身をダーレクの移動装置そっくりな機械でサイボーグ化しており、ダーレクの皇帝を名乗ったことがある。
「ナノクラウド」と呼ばれる微生物を用いて他の生物を「ダーレク・パペット」と呼ばれるサイボーグに改造する技術も持ち、他者を強引にダーレクに変化させることができる。
前述の通り「憎悪」や「怒り」以外の感情は持たないはずだが、遺伝子の奥底にわずかに「恐怖」の感情が残っているらしく、仇敵であるドクターを前にすると怯える個体もいる。
2013年で 50周年 を迎えたドクター・フーにおいて、初期から登場し続け現在まで、ドクターの最大の宿敵としての立場を不動のものにしている偉大な悪役である。
+ネタバレ
旧作と新シリーズの間で起こった「タイム・ウォー(時間戦争)」と呼ばれる宇宙最大の戦争において、
タイムロードと全面戦争を行い、多くの生命や星々を道連れに相討ち。
完全に滅んだと思われていたが、実は生き残りが存在し、以降もたびたび登場してドクターと戦い続けている。
タイム・ウォーの全容は(日本以外の)世界中で放送された50周年特番で描かれており、タイムロードがどうなったのかも判明する。

ダーレクの最大の特徴はその しぶとさ であろう。
50年間の放送の中で最初期から現在まで生き延び続けていることからも分かる通り、とにかく生命力が強い。
宇宙の意思がダーレクを生かそうとしているとしか思えない ほどのしぶとさであり、
一つの細胞が生き残ることは一つの軍団が生き残ることに等しい とすら形容される。
+新シリーズのシリーズ1からシリーズ5までの経緯
タイム・ウォーで絶滅したと思ったら生き残りが一体登場

それが死んだら皇帝が生き残っていたことが判明。皇帝が 人類を材料にダーレク軍再生

それを絶滅させたと思ったら、世界と世界の狭間にあるヴォイド空間を通じて 皇帝よりも偉い最古の四人衆 がダーレク軍を携えて登場

ダーレク軍は全員ヴォイド空間に封印したが、四人衆は緊急時空移動で逃走。偶然再会したドクターとまた対決し、三体が死亡。最後の一体が再び逃走

その一体がタイム・ウォーまで逃げ延び、ダヴロス博士を救出。ダヴロスが 自分の肉体を材料にダーレク軍再生

そのダーレク軍も全滅。ダヴロス博士および生き残りの一体もおそらく死亡。
しかし 奇跡的に一隻の宇宙船と搭乗員が生き延び 、時空移動で脱出。偶然出会ったドクターの目の前で 新しいダーレク軍団誕生

とあるできごとにより 宇宙が消滅
ダーレクも他の多くの種族と共に母星ごと消えてしまい、宇宙からは地球を残して全ての天体が無くなってしまったのだが、
ドクターが身を挺して宇宙を復元させたため、他の多くのドクターの敵と共に復活。
ドクター本人は時空から消えてしまったのだが、仲間の協力で復活。全ては振り出しに戻った
…故郷や仲間を犠牲にして戦争に終止符を打ちダーレクを絶滅させたつもりでいたドクターは泣いていい。

最大の宿敵だけあってその脅威性は製作陣からも意識されているらしく、
ドクター・フーのもう一つの宿敵である「サイバーマン」(サイバイマンではない)と対比されたり対決したり、二大悪役で並んで代表的な立ち位置を築いている。
新シリーズでは各シリーズのフィナーレやゲーム版などにおいてラスボスを務めることが多く、物語の黒幕的存在として暗躍することもある。

ドクター・フーが放送50周年を迎えた2013年11月23日には、Googleのトップページに「Google Doodle」というドクター・フーのミニゲームが公開されていた。
ダーレクもサイバーマンなどと一緒に敵キャラとして出演している。
目にした人も多いかと思われる。

BBCプロムスのドクター・フー版「Doctor Who Prom」ではダーレク関係の曲が演奏される際に本物のダーレクが会場に登場し、
指揮者や演奏者を脅迫して注文を付けたり観客にアピールしたりする。もちろん観客は大喜びである。・・・・すごいエイリアンだ。

テーマ曲まとめ
シリーズ1&2のテーマ曲
シリーズ4のテーマ曲

MUGENにおけるダーレク

  • Basara-kun氏製作
2014年のエイプリルフールに公開された。ドット絵は手描き。
現在はβ版だが、動作自体に問題は無い。搭載されている動作は少ないが、一応対戦が可能である。
現在搭載されている動作は、左右への移動、ジャンプ、ビーム( ガード不能な上に即死 )発射、挑発のみ。
イントロと勝利動作も1種類ずつ搭載されている。
原作のフォースフィールドを再現しているためか、飛び道具に対して無敵。投げ技も効かない。
ただしガードが無いため接近されてラッシュをかけられると不利。
原作では空を飛べるのだが、現在のところ飛行動作は搭載されていない。
攻撃手段が即死ビームのみであるため、飛び道具の効かない相手などの特殊なキャラには分が悪い。
ビームを撃つ際や挑発時は原作通りの台詞を叫ぶ。
AIは無いため、プレイヤー操作で原作通りの圧倒的な戦い方を味わうのが良いだろう。
もっとも、動作が少ない(即死攻撃と移動のみ)ためAI無しでもそれなりの脅威にはなる。
カラーが充実しており、原作のバージョンを再現したカラーが揃っている。
今後、ビームの威力の調整や新技の搭載も予定されているようだ。
ドクターのターディスを再現したステージもMUGENに存在するため、そこで戦わせれば原作の気分を味わえること間違いなし。

"Daleks conquer and destroy!"
(ダーレクハ破壊シテ征服スル!)

出場大会