モンキー・D・ルフィ


「海賊王に おれはなる!!!!」

週刊少年ジャンプで連載中の尾田栄一郎作の漫画『ONE PIECE』の主人公。17歳(序盤)。
同作は60巻で初版320万部発行という日本記録を樹立。
累計発行部数は約4億5千万部(2019年3月上旬。国内で3億8000万部以上、海外で7000万部以上)という化け物じみたすごい作品である。
声優は『ドラゴンボール』のクリリンや、『ロックマンDASH』シリーズの主人公ロック・ヴォルナットなどでもお馴染みの 田中真弓 女史。
ちなみに田中女史は『天空の城ラピュタ』でも主人公のパズーを演じているのだが、
パズーは劇中で「僕は海賊にはならないよ」というルフィとは真逆の台詞を言っていたため、ファンはもちろん田中女史自身もネタにしていたりする。
TVシリーズ開始以前に製作・上映された短編映画『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』では 高乃麗 女史が演じている。
ニコニコ的には『遊☆戯☆王』のインセクター羽蛾の人と言えば、その手のユーザーにはほぼ通じるだろう。

麦わら海賊団の船長にして、食べると“能力者”になる「悪魔の実」*1の一つ・「ゴムゴムの実」を食べたゴム人間である。
そのためか自分の腹が文字通り膨れるくらいの量を食べる大食い
普段はあまり頭は良くない(というより細かい事を気にしたり理解するのが苦手)が、
食べ物の事となると急に頭が働く。しかも1日5食が基準らしい。
トレードマークは恩人にして赤髪海賊団の船長・シャンクスより預かった麦わら帽子。身内や仲間や友達以外に触られると激怒する。
その為、ルフィの海賊としてのあだ名は「麦わら」である。
仲間のロロノア・ゾロやウソップとは異なり、「ルフィ」という名前は作者の思い付きであり、元ネタや深い意味は無い。
家族は祖父に海軍中将のモンキー・D・ガープ、父親に革命軍総司令モンキー・D・ドラゴンを持つ。
またポートガス・D・エースサボと義兄弟の契りを結んでおり、ルフィは末弟にあたる。

普段は常にニヘラっとした笑顔でいる事が多く、彼を良く知る人物ですら何を考えてるのか、その真意を掴みあぐねる事が多い。
底抜けの楽観主義者で、後先を考えない行動が周囲の怒りを招く事もしばしば。
しかし「許せない事」を目にした時は怒りの形相や叫び、「一番大切な事」を突く発言をする。
考えるより先に体が動くタイプで、抜群の行動力と突進力を持つ。
決して一人では航海が出来ない事を自覚している為、仲間の事を誰よりも頼りにし、大切に思っている。
故に仲間からの信頼も厚い(ただ、過去のトラウマによる若干の依存心も含まれている)。
思った事は全て口に出して言ってしまうためか、作中ルフィ自身によるモノローグ描写は殆ど存在しない。

「人は死ぬぞ」

「おれ達の命も一緒に賭けてみろよ!!! 仲間だろうが!!!」

たまに冷静に現実を見据えた上で本質を突いた言動を取る事があり、
その底知れなさがルフィの大きな器を感じさせている。
一方で、孤独に耐えかねるとワライダケを食べて紛らわせるのが常だった事を仄めかしたり、
「ここから天国に行けるんだ、やっと」など、抱えている心の闇の深さも底知れない。

一人旅に出た当初に「まずは仲間集めだ」「10人は欲しいな」と言っていたように、行く先々で気に入った相手を次々にスカウトしている。
ガイモンやビビのように他にもっとやりたい事がある者に無理強いはしない一方で、ゾロのように夢半ばで絶たれようとしている者や、
サンジやチョッパー、フランキーなど持ち場への責任感から夢を諦めようとする者は強引にでも連れ出す傾向がある。

あからさまなボケ役。しかし、相手がボケたりするとその空気に呑まれツッコミをする事もある。
本人が「俺は助けてもらわないと生きていけない自信がある!」と豪語するように、
頼れる仲間がいるほどIQが下がっていき、逆に仲間に頼れないor仲間の危機になればなるほどIQが上がるとファンから認識されている。
なおギャグシーンでゾロと二人きりになるとIQが極限まで下がる
また人の名前を覚えるのが苦手である為、見たままのあだ名をよく付けるのも特徴
同時に、「デカっパナ」「ケツアゴ」など、他人の身体的特徴を攻撃するのに躊躇いがない
そして、宴が大好き。とにかくよく食べ、物語が進むと「寝ながら食事をする」特技を習得するほど。
さらに、見た目どおり恋愛沙汰には無知で朴念仁、お色気の類も通用しない。
男女問わず相手を虜にする女能力者に対しても全くの無反応であり、
その後求婚されても別れの際には今までの事にお礼を言った上で「結婚はしねぇ!」とぶった切った。ひでえ。
「じゃあ結婚すっか」で納得した同雑誌主人公を見習え。まぁむこうは肝心のお相手がかなりの鬼嫁になったけど

ヒーローを「肉があれば分け与える者」と定義しており、自分は「肉があれば宴を開く海賊」であって「ヒーローは好きだけど自分がなるのは嫌」だとの事。
宴に人を招くのが好きなので大差が無いのでは?と思う読者も居るかもしれないが、
宴に招くのはあくまで身内や世話になったり気に入ったり共闘した人だけであって、見ず知らずの人を招く事は無い。
身内を助ける為とは言え、インベルタウン襲撃の際には多数の凶悪犯罪者を脱獄させてしまったが、それを気に病む事も無い。
つまり「正義の味方」でも「弱者の味方」でもなく、「敵が悪人だっただけ悪漢」である
(尤も創作業界の海賊主人公とはそういうものだが。こちらも参照の事)。

戦闘スタイルは、幼い頃の荒行によって得た打たれ強さと格闘センス、ゴム人間であるという特性を存分に活かした格闘技で戦っている。
また、頭の切り替えの早さも戦闘力の高さに繋がっている。
+ 戦闘スタイル詳細
ゴムであるが故に、両手両足から、骨、内臓に至るまで全身あらゆる部位が自在に伸び縮みし、
打撃攻撃・関節技は勿論、電気による攻撃も基本的に通用しない。
打撃と言ってもただ単に殴る蹴るだけではなく、海軍支給の拳銃やマスケット銃程度の銃弾や大砲の弾も通用しない。
空気を吸って風船のように膨らみ巨大な盾にもなれる。
そのため基本的に徒手空拳ながらリーチが極めて長く、単純な殴り合いではまず倒されない。
また、そんな体のせいか致命傷を負っていても大好物の肉を食べる事で回復する描写が見られる。
一見チートに見えるが、打撃が効かないだけなので、や針のような尖った武器での刺突、熱攻撃などは効くし
を使う能力者も「電熱」を使うという手段で攻撃を加えた)、
基本的にゴム=衝撃を軽減するものであるため、打撃であっても道具や技術次第でかなり軽減はされるものの、
ダメージ自体は与えられなくもないと思われる。
また、なんだかんだ言っても実際には殴られてダメージを受けてる描写も少なくない。
まぁその多くはギャグ描写で仲間から殴られ怪我をするのが多いが。
また、祖父の「愛ある拳」で殴られた時や、「覇気」を伴った打撃では普通にダメージを受けている(覇気に関しては後述)。

基本技はズームパンチよろしく腕をびよーんと伸ばして遠くの敵にパンチを繰り出す「ゴムゴムの銃(ピストル)」。
なお、腕を思いっきり後ろに伸ばした後、腕のゴムが縮む反動を利用して殴り抜ける「ゴムゴムの銃弾(ブレット)」という技もあるが、
どちらもシンプルなパンチ技故か、あるいは漢字表記が似ているためか、アニメなどではよく混同される。
これらを始め多彩な技を持つが、どれも「ゴムゴムの○○」というネーミング。
基本は武器や道具の名前が多いが、「暴風雨(ストーム)」や「生け花」などそれ以外の名前が付く技も割とよく登場する。
本人がアホなためか「ゴムゴムのダメだ」や「ゴムゴムのたこ」などネタ技も結構多い

ちなみに「自分の体がどこまで伸びるか」については修行する事で成長するらしい。
また悪魔の実はただ食えば強くなるというものではなく、鍛錬して研ぎ澄ます事で強くなるとも作中では述べられていた。
作中でもゴム人間化の応用として、「ギア2」「ギア3」「ギア4」が存在する。

ギア2(セカンド)

「お前はもう…おれについて来れねェぞ…」
「おれの技はみんな…一段階進化する」

両足をポンプにして血流を加速させる事でパワーアップし、使用中は全身が赤みを帯びて湯気が出る。
常人なら心臓が張り裂けるほどの血液の流れにより、普段とは比べモノにならないパワーを引き出せる。
運動神経も飛躍的に上昇し、地面を瞬間的に10回以上蹴り、視認すら難しいほどの高速移動をも可能にした。
ゴム人間だからこそ異常な高血圧に耐えられるのだが、それでも負担が大きく寿命が縮みかねない事を示唆されている。
ぶっちゃけ界王拳
ちなみにこれ以外のシーンでも「奇跡」の代償として寿命を10年犠牲にしたりと、
ルフィが長生き出来ない事を示すような描写は多い。
ちなみにこの状態だと従来の技名に「JET」が付く(例:ゴムゴムのJET銃乱打)。
2年後の現在では修行を経て、即座にこの形態へ以降出来るようになった。

ギア3(サード)

「骨のある戦いがしたいんなら みせてやるよ…………!!もう一つの戦法…!!」
「骨から骨へ移動する空気(パワー)!!」

「みろ!! この左腕は!! 巨人族の腕!!!」

骨に空気を吹き込む事で、体の一部を巨大化させ攻撃する。
単純なパワーだけならばギア2を遥かに上回る反面、スピードは通常時以下になるため一種の博打技。
また使用後は反動で体が縮んでしまい、しばらく元の姿に戻れない。
まあ、寿命を削るギア2と縮むだけのギア3では後者の方が明らかにリスクは少ないだろうが。
速さと火力を両方強化するギア2が強敵との戦い用なら、
速さを犠牲にして一撃の破壊力と攻撃範囲をひたすら強化するギア3は巨大生物への有効打や建造物の破壊向けと言えるだろう。
2年の修行を経て、新世界編ではデメリットもなく瞬時に膨らませられるようになった。
この形態の技名には「巨人の(ギガント)」が付く(例:ゴムゴムの巨人の銃(ギガントピストル))。

ギア4(フォース)
覇気を纏った腕の筋肉に空気を吹き込む事で使用可能なルフィの新形態。
現状3種類存在し共通の特徴として武装色の覇気で全身を覆っているが、ゴムとしての伸縮性も同時に持ち合わせている。
この形態では顔に纏った武装色の覇気が歌舞伎の隈取のようになり、その形相はさながら仁王象。
ただし覇気を酷使する為、長時間の戦闘には使えずこの形態を使用した後は10分間覇気が使用できなくなる。
ドフラミンゴ戦では時間切れ後暫く動かず人に運んでもらっていたが、
これはSBSの作者曰く「体力を温存していただけ」で動けないデメリットがあるわけではなく、
シャーロット・カタクリ戦では孤立奮戦の状態だった事もあり、発動後も覇気は使えないながらも解除直後から走り回ったり、ギア3を使って戦っている。

  • 弾む男(バウンドマン)

「───おれは2年間!! 怪物みてェにデカイ猛獣達と戦い続けて来たんだ」
「あいつらをねじ伏せる為に この“巨体”と“弾力”が必要だった!!!」

「…… 弾力が何の役に…」

「だまれお前は 手も足も出せねェぞ!!」

胴体が真ん丸く膨らみ、ゴムの反動が強くなって直立が出来ず常に跳ねている攻防一体の形態。
腕・脚・頭を深く縮めてから放つ技の数々は強力無比で、ぶん殴った相手を遥か遠くまでぶっ飛ばすほど。応用で空を蹴って飛ぶ事も出来る。

  • タンクマン

「満腹の力!! 思い知れ!!」

「抜けない……!! 何をする気…!!」

「新世界の果てまで飛んでけ~~~!!!」

バウンドマン以上に胴体を膨らませた、カウンターに特化している形態。
(劇中では大量にビスケットを食べた後の「満腹バージョン」として使用し、通常のタンクマンは未登場)。

  • スネイクマン

「『蛇男(スネイクマン)』?───さっきと少し違う様だな」

「うん…!! さっきより 速いっ!!!」

主に手足に覇気を集中させた、上記二つに比べると細身な形態。
特に攻撃速度が強化されていて、相手の右頬を狙い、それを相手が避けたと思った次の瞬間には、
右頬を狙った腕が一周回って左頬が殴るといった異常な攻撃速度と縦横無尽な攻撃が可能となる。
修行中の島にて巨大な生物達を相手にするための形態であったためか、
この形態の技名は動物の名称が入る事が多い。
バウンドマンは猿を中心に複数の動物の名称が入る(例:ゴムゴムの猿王銃(コングガン))他、
スネイクマンは蛇の名称が入る(例:ゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ))。

ちなみにギア2とギア3は原理が違うので同時使用も可能だが、
ギア2使用時に掛かる負担が更に増加するため、トドメくらいにしか使えなかった。
修行後はこれらもデメリット無しで複合使用できるようになっている。

+ ワノ国編以降 超ネタバレ注意
ギア5(フィフス)

「おれのやりたかった事全部できる…………!!
 もう少し戦えそうだ 心臓の音も面白ェ!!」

「これがおれの最高地点だ………!! これだ…!!!」
「"ギア5(フィフス)"!!!」

ゴムゴムの実改め「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」(無論、地球寮の生徒ではない)の力を覚醒させた形態。
「ゴムゴムの実」とはロジャーの本名と同じく政府がこの実に付けた偽りの名。
ニカとは作中世界で語り継がれていた「太陽の神」の名前であり、
800年前に存在した「ジョイボーイ」かつ世界政府が最も恐れた存在とされている。
分類も本来は超人系ではなく動物系で、実の効果も「身体がゴムになる」のではなく「ゴムの身体を持つ生き物となれる」が正しい。
ギア4になると「腕を引き戻す事なく、急角度で曲がって相手を追尾する」といった不可思議な戦法を取れるようになり、
ゴムゴムの実の正体発覚後に、カイドウが上記の戦法に(ありえないだろゴムの性質上)と毒づいており、厳密にはゴムともまた異なる模様
(ただしクイーンのブラキオ邪ウルス等、能力者ができると思えばできるため、ルフィにとってゴムはそういうものなのかもしれない)。
そもそも作中世界では実の系統を外部が判別する水見式のような方法がなく、
それを利用して「ベタベタの実」(自分の鼻水を手足の如く操る能力)を自然系のように見せかけたトレーボルのような奴もいたが、
同時に「モチモチの実」や「タマタマの実」など非常に分類が難しい種もあった事から、
悪魔の実の三系統の分類自体が、完全な嘘ではないにせよ政府がゴムゴムの実の真の名を隠すために作ったブラフだった可能性もある。

上記のギア2~4を見れば通り、ルフィの強化形態はそれぞれ起点となる部位がある。
このギア5の起点はと言うと、なんと心臓
心臓の鼓動を「解放のドラム」と呼ばれるリズムにする事で発動する。
腰巻以外の服、および髪と眉毛が真っ白に変色、髪は炎のように逆立ち、眉毛も形状も変化。
虹彩は赤く染まり、ギア4のように蒸気を羽衣のように羽織るようになる…と、容姿も大きく変化する。
覚醒前からずっとルフィはゴム人間だったが、動物系特有の三段変化は劇中で確認できておらず、
この実が動物系の中で異端なのか、単にルフィが気付いていなかっただけなのかは不明
(海に浸かって変身を解除すると獣人形態になるチョッパーのように、デフォルトが人型形態ではない能力者は一応いる)。
この形態になると身体能力・タフネスが飛躍的に上昇する他、
自身の体の形状はさらに自由に、予備動作無しで変形させられるようになる。
作中ではなんと一瞬で巨人族並みに巨大化するというとんでもない事をしていた。
さらには超人系の悪魔の実の覚醒のように、触れた物であれば自分以外のものでもゴム化させる能力を獲得し、
「地形をゴム化して戦闘に利用する」「雷をゴム化して武器代わりにする」といった芸当も可能。
初回発動時は基本的にルフィがその場で思いついた技名で規則なども無かったが、
現在は「白」が付くようになった(例:ゴムゴムの白い鞭(ドーンウィップ)、ゴムゴムの白星銃(スターガン))。

以上の性質により、ギア5はこれまでとはまるで別次元な戦闘力を発揮する。
攻撃した相手をゴム化させるので殺す事は無いものの、
大技にもなればあの海軍大将ですらほぼ一撃で戦闘不能に追い込めるほど。
さらに絵面の凄まじさも別次元で、自身も周囲も思うままにゴム化させて行われる戦闘は、
ルフィが思い描いた夢をそのまま現実に体現するかのように自由自在。
難点としては発動に時間制限があり、一定時間を過ぎると強制解除される上、
解除するとまるで老人のようにシワシワになってしまう(見方によってはゴムの張力が無くなったよう)
(関係性は不明だが、同じくヒトヒトの身を食べたチョッパーも、ランブルボールの副作用で老人のような形態が存在する)、
またギア5習得後からルフィが疲労困憊になる描写が明らかに増えている。
作中ではこの点を突かれ、真正面からの殴り合いでなら圧勝できた相手に時間を稼がれてしまい、
最終的には時間制限を迎えてしまった事で相打ちに持ち込まれている。
ギャグ漫画やカートゥーンアニメの如き様相を呈するその無茶苦茶っぷりは、正に「この世で最もふざけた能力」という言葉に嘘偽り無しである。
ちなみに、カートゥーンアニメは作者直々にモチーフにしたと明言している。

「いや……あり得ん!!
 もはやあの実は我々にとっても伝説だ
 過去何百年も”覚醒”する事などなかった」

「ーではなぜ「世界政府」は……!!
 わざわざあの”悪魔の実”にもう一つの名を与えた!!

     歴史からその実の名前を消す為だろう!?」

また「覇気」と呼ばれる所謂「気迫」の一種を使える。
2年前は自在にコントロールは出来ず、無意識下で発動させる事が多かったが、
2年間の修行により自在に発揮できるようになった。
さらには新世界での強敵達との戦いの中で覇気は研ぎ澄まされていった事で、
修行終了直後とは比べ物にならないほどに強力になっている。
+ 「覇気」って何?
「覇気」とは全ての人間に存在するものである。
大半の人間はその力を引き出す事が出来ない、もしくはその存在を知らないまま終わる事が多いが、
海賊の中でも強豪に位置する大海賊や、幹部クラスの海軍将校はこれをある程度は自在に扱える者が多いらしい。

基本的に「見聞色」「武装色」「覇王色」の3種類に分類される。

「見聞色」
相手の気配をより強く感じる力で、高めれば自分の視界にいない敵の存在・行動を感知する事が可能になる。
空島の人間は「心綱(マントラ)」という名前でこれを使用し、複数の声を同時に聞き分けたり直前の攻撃を予知する、といった効果を発揮していた。
ただし、反射など無意識の行動は見聞色を以ってしても読む事はできず、
さらにあくまで行動を先読みできるだけなので、攻撃を読もうが使い手の回避が追い付かないような速度の攻撃には読めた所で意味が無い。
そして、見聞色の覇気は極めると「数秒単位の未来視」を可能とする。
この領域に至った相手に対しては、自身も未来視の領域に到達していなければ戦いにすらならないような状態となる。
「武装色」
見えない鎧を着る様な力で、防御力を高めるのはもちろん、さらに高める事で攻撃力も強化が可能。
また悪魔の実の能力を実体としてとらえる事も可能になり、弱点を突く以外では自然系の能力に対抗出来る唯一の方法
(ただし、あくまで攻撃が当たるようになるだけであり、海楼石やヤミヤミの実と違って能力そのものを封じる事は出来ない)。
自身だけでなく剣、さらには弓矢のような遠隔攻撃用の武器にも纏わせる事が可能。
さらには鍛える事で「外側へ」纏えるようになり、外部からの攻撃を受け付けないほどの堅牢な防御に対しても、
外へ纏った覇気を用いて防御の内側から破壊する事で対処できるようになる。
さらに過剰な武装色の使い手は、概念的なものも含めて自身への能力の干渉すら一方的に無効化できる
この覇気の登場以降「カチカチの実(体を鋼鉄に変える能力)」など一部の能力がハズレ扱いされるようになってしまったが…。
他の二つと比べると原理が不明だが、覇気を纏った部位が黒い金属質な見た目になる事から、
読者の間では「炭素が使われているのでは?(某錬金術漫画で登場した最強の盾と同じ原理)」という見解もある。
「覇王色」
相手を威圧する覇気で、弱い者であればこの気迫だけで気絶、戦意を喪失させる事が可能。
他の2つと違って数百万人に一人しか持つ事が出来ない覇気であり、大きく名を上げる人物は大抵この覇気を身につけているらしい。
ルフィは前述の通り自在なコントロールは出来なかったが、
頂上戦争後に海賊王ロジャーの船の元副船長シルバーズ・レイリーの修行を受け、
2年後にはかなりコントロールが可能になっている。
覇王色の資格者の中でもごく一部の熟達した使い手は、覇王色を武装色のように纏わせる事ができる。
この覇王色を纏った攻撃にはスパークが発生する事が多く、
さらに纏った覇王色同士がぶつかり合うと「明らかに触れていない相殺」が発生する。
また、この覇気の根幹は使用者の気迫や気配そのものであり、熟達した使い手は自身の気配をコントロールできる。
これを利用して、ある人物は見聞色の覇気による予測の無効化を可能としている。

メタな話になるが、覇気という設定が登場したのは、
あまりに強過ぎる悪魔の実(特に自然系)の能力者が単純に無敵で最強な存在になるという構図を防ぐためだったと考えられる。
これにより「あまり強くない能力(または非能力)でも基礎戦闘能力や覇気を鍛えれば十分かなりの強者になれる」
という説得力がより増したと言えるだろう。

弱点は悪魔の実を食べた能力者が共通して持つ「泳げない」(カナヅチどころか力を奪われ身動き一つ取れなくなる)事と、
騙し戦法を用いる相手で、特に暗示催眠術には簡単に引っかかる。
尤も、ルフィは元々カナヅチだったが(アニメ版ではゴムゴムの実を食べる前は泳ぐのが得意だった)。
また、泳げないという特性のため『グランドバトル』等のゲームでは水に落下すると大ダメージ(およそ2割)を食らってしまう。

ミドルネームの「D」は何らかの意味があるものらしく、「D」を冠する者はルフィ以外も必ず重要キャラとなっており、
ルフィの義兄エース、因縁の相手である黒ひげもそのミドルネームを有している。
海賊のみならず前述した祖父のガープなど、海軍にも在籍している。
またDである事を伏せられたり隠す人物がいる一方で、ルフィを始めとした人物は手配書に堂々とDの名が載せられていたりと、不可解な部分も見られる。
作中にも“「D」の一族”、“「D」の意志”などといったフレーズが出てくるが、現時点における詳細は不明。

……と、ここまで読んで妙に箇条書きな文章が目立つ事に気が付くかもしれない。
それも無理からぬ事で主人公とだけあって出番も多く、思った事をすぐ口にする性格もあって一見すると分かりやすいキャラクターにも思える。
しかし、実際に読み返すとルフィの内面というか本心を示すシーンは驚くほどに少ない。
そのため、連載開始から20年以上経つにも拘らず、モンキー・D・ルフィという人物を理解している読者は一人もいないと言って良いほどに謎に満ちているのだ。
2023年現在、『ONE PIECE』は最終章に入っているが、そこで明かされた海賊王になる事すら最終目的ではないという事実が読者に与えた衝撃は凄まじい。
果たして、ルフィの冒険と夢の果てとは……?

(以上、Wikipediaより抜粋・改変)

ここまで読めば大体予想はつくと思うが、色々と孫悟空の影響を受けているキャラクター。
作者が『ドラゴンボール』大好きだから当たり前なのだが。実際に悟空と共演した事もある
尤も基本的に一人で戦う悟空に対し、ルフィは集団戦の指揮も行ったり、
技の殆どは自分で編み出したものだったり、仲間を失うと悟空はキレる一方でルフィは落ち込んだり、
より強い奴と戦いたい」悟空に対してルフィは「もっと冒険がしたい」性格だったりと、
細かい所になるとかなり違いが出てくる。
また、戦闘においても、戦闘力がインフレしていった『ドラゴンボール』に対し、
たまに相性で強敵に勝利したりと、能力漫画的な側面も若干持っている。
そもそもずっと前に登場したキャラが再登場して活躍するなんて事はこの漫画において多々あるため、
ルフィ達の活躍が、再登場したボスキャラや前々から名前や存在だけが確認されていた新キャラの影に隠れる事も……。


ゲーム中での性能

ここでは『ジャンプアルティメットスターズ』(以下JUS)における性能を記載する。

長いリーチとラッシュが強みの中距離主体のキャラ。
アビリティとして打撃耐性を持つため割と打たれ強いのも強み。
逆刃刀による攻撃も原作通り打撃扱いであるので、弱点にはならない。
通常技必殺技に連打で強化出来る技が多く、特に前進しながらパンチを浴びせる6コマ必殺技「ゴムゴムの銃乱打」は、
技が繋がりやすい上に連打で長期間相手を拘束出来るためリングアウト性能がとても高い。
7コマ以降ではギア2状態となり、通常技が全体的に強化される。
ただし、機動力には欠ける上に全体的に技の隙が大きく、さらに原作通り斬撃には弱いため、敵との距離には気を配る必要がある。
一度自分のターンを握ったら絶対に離さない勢いで攻め続けよう。


MUGENにおけるモンキー・D・ルフィ

現在、以下のルフィ達が存在している。

+ あまきち氏 & オキ氏製作 手描きドット
  • あまきち氏 & オキ氏製作 手描きドット
アミバを手掛けたオキ氏による手描きキャラ。
外見は新世界編前のデザインであり、あまきち氏が中断したキャラを引き継いで製作されている。
技は「ゴムゴムの銃」や「ゴムゴムのJETバズーカ」など、初期の技が搭載されている。

+ Borewood氏製作
  • Borewood氏製作
海外のFLASHゲーム『Anime Fighting JAM WING』のスプライトを使用して作られたルフィ。
こちらも新世界編前のデザインで、海外製でありながら日本語ボイスが搭載されているが、
「ライフル!!」と叫びながらゴムゴムの風船で攻撃したり、「スタンプ!!」と叫んで回避したり
一部イントロや技で「う~☆」とやけに耳に残るボイスを発したりと、色々とカオスなルフィである。
あと、挑発がなんかムカつく



+ 栄光夜 -Night of Glory-氏製作
  • 栄光夜 -Night of Glory-氏製作
海外製のルフィを元に改変されたルフィ。
公開は2021年のハロウィンであり、ドットは『大海賊闘技場』のものが使われている。
対応ランクは凶下位〜狂最上位とかなり幅広い。
AIはデフォルトで搭載されているが、ReadMeによると「無いよりはマシな超簡易AI」との事。

+ 藍灯篭氏製作
  • 藍灯篭氏製作
栄光夜氏のルフィを基に手描きで様々な技や演出が追加されたルフィ。最新版は2023年10月10日公開のver.1.81。
改変元の対応ランクとは異なり、並~強あたりの強さとなっている。
新たに追加された必殺技やブロッキングなどの特殊技、特定の条件で見られるカットインや演出など、見応えのあるキャラとなっている。
なお、MUGEN1.1専用キャラだが、旧版であればWinMUGENでも動作するバージョンのver.1.7が存在する。
旧版はブロッキングや後述のカラーパレット、ギア5技といった一部要素が搭載されていないので注意。

中々癖のある性能をしており、
  • めちゃくちゃ持続する空中前ダッシュと斜め後ろ(↖or↗)に飛ぶ空中後ダッシュ
  • プレイヤー操作では使い所が難しいグリップジャンプ
  • アーマー付きだが後隙の多い通常下段技「ゴムゴムの火山」
  • 与ダメージと同じかそれ以上の自傷ダメージを受ける超必殺技が3種類
  • 1回だけだがゲージ無しで撃てる反面外すとほぼ敗北確定の即死級超必殺技(configから使用禁止にできる)
など、尖った技が多く搭載されている。
また、ゲージ溜め(↓+S)を1秒ほど長押しするとギア2が発動。
一定時間の間攻撃力が上昇し、一部の技が「ゴムゴムのJETピストル」や「JETバズーカ」といった強化技へと変化する。

ver1.8からはカラーパレットが整理・追加された。
1P~6Pに6種類のカラーバリエーションが追加された他、技が強化された上常時ギア2状態になる共通強化カラー7P~12Pが搭載されている。

+ 技紹介(ReadMeより一部抜粋)
+ 必殺技

通常状態

  • ゴムゴムの丸ノコ(214+B)
その場で回転した後跳ねて突撃する。214B~4押しっぱなしで速度を溜める事が可能。
ギア2で速度が強化される。

  • ゴムゴムのピストル(236+X)   
ルフィの代名詞的な技。リーチの長いの中段技で牽制の要。
ギア2でJETピストルに変化する。

  • ゴムゴムの銃弾(空中で236+A)
空中で使える必殺技。ヒット時相手を壁まで吹っ飛ばす。
攻撃が出るまでが長いので当て方に工夫が必要。

  • ゴムゴムの風船(地上/空中でA+B) ※0.5ゲージ消費

体を膨らまして相手を吹き飛ばす攻撃。ダメージ0だが無敵と発生速度で相手を返り討ちにできる。
ガードキャンセルでも出せるため、画面端へ追い詰められた際に反撃できるルフィの生命線となる技。

ギア2状態

  • ゴムゴムのJETピストル(236+X or 236+A)    
高速で射出されるゴムゴムのピストル。通常より発動・後隙が優秀になった牽制技。

  • ゴムゴムのJETガトリング(236+Y)   
手数・速度がアップした強化ガトリング。ダメージが高めなのでJETピストルから繋いでおきたい。

  • ゴムゴムのJETバズーカ(236+Z)    
高速でぶっ飛ばす〆技。後隙減少とリーチがかなり伸びているので単発でも使える。

  • ゴムゴムの灰熊銃(236+C)
両手を巨大化・硬化させて放つギア3技。リーチ増加と始動が早くなったためガトリングからでもギリギリ繋がるようになる。
相手の大きさ次第ではJETバズーカの後に繋げてヒットさせる事が可能。

+ 超必殺技(ワノ国編以降ネタバレ注意)
  • ゴムゴムのストーム(214214+C) ※1ゲージ消費
頭上に飛び上がるラッシュ攻撃。原作ではサー・クロコダイルを倒した技。
単発で当てるのは難しいが、C(打ち上げ攻撃)やゴムゴムの火山(2X】など敵を浮かせる技と合わせて使うのが基本。
使用後はダウン状態で落下するので外した時は注意。
強化カラーでは使用後にダウン状態にならない。

  • ゴムゴムの花火(空中でA+C) ※1ゲージ消費
空中で使える広範囲の暴れ攻撃。大人数に囲まれた際に使用する派手な技。
空中攻撃では貴重なコンボの〆に使える技であり、何かと使用機会が多い。
また相手の昇竜や着地の隙を攻める用途も使える。

  • ゴムゴムのレッドロック(空中で236236+C) ※2ゲージ消費
炎を纏った巨大な拳で打ち抜く大技。鬼ヶ島編でカイドウに放った技。
2ヒット技になっており、初撃が当たるとガード不能の2段目(撃ち落とし攻撃)が入る。
攻撃判定はそこまで大きくなく、斜め下に直進しながら放つため相手に当てるには少しコツが必要。

  • ゴムゴムのコングガン(236236+X) ※2.5ゲージ消費
ギア4「バウンドマン」に変身して突撃・大拳を撃ち込む大技。ドレスローザ編でドフラミンゴ相手に使用。
発動後は敵に体当たりするまで直進し、ヒット後に巨大化した拳を叩き込む。
使用後は空気が抜けて大きく吹っ飛ぶため追撃は不可能。さらにヒット時には自傷ダメージが入るので諸刃の剣な必殺技となる。
相手目線ではガード可能の技だが、体力は削れるので注意。
強化カラーでは自傷ダメージが無く、攻撃後に自動で下記のキングコングガンによる追撃が入る。

  • ゴムゴムのキングコングガン ※7P~12Pでコングガン使用後オート発動
コングガン使用後に相手の頭上へ飛んでガード不能の巨大な腕を撃ち込む。ドフラミンゴを倒したギア4の大技。

  • ゴムゴムのギガント(214214+Y) ※3ゲージ消費
巨人のごとく巨大化するギア5技。
ガード不能の大範囲踏み潰し攻撃だが、実は近すぎると当たらなかったりする。
使用後は大きく隙を晒す上、ライフ約1/3の自傷ダメージを受ける。

  • ゴムゴムの雷(236236+Y) ※3ゲージ消費
雷を掴んで地面に沿って走る稲妻を投げ付けるギア5技。
かなり強力な飛び道具だがガードが可能。しかしこの技の本命は正にそこで、ガードの削りダメージが凄まじく大きい
そのため一度攻撃をガードすると最大で7~8割持っていかれる可能性のある恐ろしい技。
こちらもギガントと同様、使用後は大きく隙を晒す上にライフ約1/3の自傷ダメージを受ける。

  • ゴムゴムの黄金ライフル(地上/空中で236236+Z) ※3ゲージ消費
巨大な金玉金属球をゴムゴムのライフルで相手にぶち込む必殺技。エネルを倒した空島編の大トリを飾る技。
画面の殆どを埋める玉そのものが攻撃判定。持続も判定も長くでかい。
3ゲージ技の中では唯一自傷ダメージが無いため比較的低リスクで撃てるのが特徴。

  • ゴムゴムの猿神銃(地上で2+S+S) ※Configから使用制限を解除した場合のみ使用可能
1度敗北した状態かつライフ1/4以下の時に使用可能な技。鬼ヶ島編でカイドウを討ち取ったギア5の切り札。
ワイド画面(16:9)でもほぼ画面全体を埋め付くすほどのガード不能・即死級威力の巨大な拳を空中から叩き付ける。
外せば自傷ダメージでライフが1になるが、デカすぎてまず外れる事は無いため実質一撃必殺
なお、使用後にも試合が続く場合にはラウンド開始前にパワーゲージ没収(ゲージ0)・ライフ約1/3の自傷ダメージの代償が返ってくる。
また、その試合で2度は使えない。
流石にゲージ無しで使用可能というのはあまりにもご無体なため、対戦や大会動画へ出す際は使用制限を掛けるべきか十分考慮してほしいとの事。


戦い方としては近距離/遠距離の二極端からの攻撃が得意。
近距離では小回りの利く弱攻撃でコンボを繋げつつ、遠距離ではゴムゴムのピストルや鞭などリーチの長い技で牽制。
そして、追撃にゴムゴムの斧やエレファントガンといった威力の高い技で相手を吹っ飛ばすという戦法がベースとなる。
一方でなど中距離主体の相手とは相性が悪い。
強攻撃が大ぶりのためカウンターを取られやすく、弱攻撃のリーチがギリギリ相手に届かず潰される事が多い。
そんな時には相手を吹き飛ばす0.5ゲージ技の「ゴムゴムの風船」や、アーマー付きの下段技「ゴムゴムの火山」、ブロッキングなど、
反撃に特化した技を駆使する事が重要。強引に自分の得意な間合いに持ち込んでいこう。
また、上述のゲージ溜め(↓+S)でギア2状態になれば攻撃後の隙が大幅に減少する。
相手をゴムゴムの斧やエレファントガンで吹き飛ばした隙を利用して発動すれば、試合を大きく掻き乱せるだろう。

AIはデフォルトで搭載されており、Configからブロッキング確率を0~1000まで、AI動作レベルを0~2の3段階に調整可能。
ただしAIの強さは数字の大きさ≠強さというわけではないらしく、
数字が大きいほど安定したコンボをする動きをする一方、数字が小さいほどアドリブ性の多い動きになるとの事。
また、おまけとして常時ゲージMAXになるスイッチが搭載されている。
ONにすると海賊王に恥じない自由奔放な戦いになるので必見。
Win動作版(ver.1.7)
これが俺の最高地点!(ver1.8)


これらの他に、『JSS』並びに『JUS』のドットを元にしたルフィが製作・公開されている。


「支配なんかしねェよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」

出場大会

凍結


*1
+ 「悪魔の実」について
原理は不明(一説には「海に忌み嫌われるから」とも)だが、実を食べるとカナヅチになる代わり能力者になれる。
一人一つしか食べられず(それ以上食べると体が破裂して死ぬ)、ひとつの悪魔の実を複数の人間が食べる事も出来ない。
エッグヘッド編においてベガパンクが提唱した仮説では「ああなれたらいいな……!!こうなれたらいいな……!!」という、
人が臨んだ進化の可能性が起源だと語られている。
また、上記した海に忌み嫌われる理由についても、悪魔の実を食べた人間は「不自然な存在」であるため、
自然の母“海”に嫌われるという罰を背負うためとも考察している。
「神がいるかいないかなど考えるまでもない」と締め括っている事から、
「悪魔」と付けられたのは人が神に抗うための力という可能性もあるかもしれない。
大別して「超人(パラミシア)系」「動物(ゾオン)系」「自然(ロギア)系」の3種類がある(この読みにも深い意味は無いらしい)。
超人系
ルフィの「ゴムゴムの実」のように、能力者の肉体を強化するが原型を留めているもの。
最もバリエーションが多く、ゴムゴムの実以外では、
などがある。
動物系
動物に変身出来る。純粋な肉体強化に最も優れた系統と言われ、
基本的に変身前の形態、変身後の形態、変身前と後の混合形態の3パターンに変異可能
(動物系能力者であるルフィ海賊団の船医、チョッパーは「ランブルボール」と呼ぶ丸薬により
 更に4+1=8パターンの変身を可能にした)。
同じ名前の実が複数あり、モデルによって派生が存在する(イヌイヌの実ならダックスフンド、ジャッカルオオカミなど)。
なお、名前は人間が付けたものであり、同じ名前といっても悪魔の実的には全然別の実である。
肉食系の動物モデルの能力者は凶暴性が増す性質がある。
また、
  • 恐竜など古代生物になる「古代種」
  • 不死鳥や大仏などの空想上の生物になる「幻獣種」
など希少なタイプも多く、
「覚醒」した動物系の能力者は異常とも取れる回復力とタフさを持ち、一度撃退されてもすぐに復活する事が出来る。
自然系
能力者の体を自然現象そのものにする。
要は、形態自在のマグマになったり、全身が砂になる等して当たり判定が無くなるようなアメコミじみた連中である。
落として島一つ消し飛ばしたり、光速で動いたり、と倒せないどころかまともに戦えないチ-t(ry…レベルの猛者が揃っている。
しかし、砂の場合水(液体)で固まると殴られたり、雷の場合ゴムに電導出来なかったりと、
元となる性質にある程度能力も準拠するため、それらがそのまま弱点と成り得る事も少なくない。
弱点である海のエネルギーを固形化した物質での攻撃や、覇気を宿した攻撃も通用する一方、
逆に覇気を纏ってダメージを緩和する事も出来るようである。
また、実には相性があるようで、例えば前述のように雷人間がゴム人間に能力を殆ど無効化されたり、
炎人間でもそれを上回るマグマ人間には(一方的に)覇気無しで攻撃が通り、負けてしまう。
なお覇気は一種の集中力も必要であり、気を逸らすと発動出来ない。

また、どの系統でも「能力者の心身が能力に追いついた」場合に“覚醒”と呼ばれる現象が起き、
さらなる能力を開花させる事がある。


最終更新:2024年03月14日 14:31