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東方白虎宴 解説 - (2009/07/01 (水) 00:03:36) のソース

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|>|>|CENTER:BGCOLOR(gray):&sizex(6){東方白虎宴}|
|&nicovideo(sm6535015)&br()&nicovideo2(sm6535015,512,384)|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):使用ゲーム|銀河英雄伝説ⅣEX|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):プレイヤーキャラ|銀河帝国・ビッテンフェルト中将(本編)&br()自由惑星同盟・パエッタ中将(社長編)|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):登場人物|下記参照|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):紙芝居・ストーリー|全部紙芝居&br()その場その場の乱痴気騒ぎ|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):投稿時期|2009年3月24日~4月30日(本編)&br()2009年5月8日~(社長編)|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):更新間隔|1週間前後|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):関連タグ|[[【東方白虎宴】>>http://www.nicovideo.jp/tag/%E6%9D%B1%E6%96%B9%E7%99%BD%E8%99%8E%E5%AE%B4]]&br()[[【シモけーね】>>http://www.nicovideo.jp/tag/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%81%91%E3%83%BC%E3%81%AD]]|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):マイリスト|[[東方白虎宴>>http://www.nicovideo.jp/mylist/11713562]]|
|~|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):ニコ証|[[633>>http://nsx.kadaru.mydns.to/stock/633/]]|
|>|>|CENTER:BGCOLOR(#F0F8FF):備考|
|>|>|土日に更新される可能性は低い(中央競馬が開催されているため)、火水に更新される可能性が高い(中央競馬でしこたま負けるため)|
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*簡単な解説
「ビッテンフェルトが銀河英雄伝説ⅣEXをビッテンフェルトでプレイする」
永遠亭に入り浸るようになったビッテンフェルトが、上白沢慧音と「銀河英雄伝説ⅣEX」をプレイする。
視聴者はゲームをプレイしている彼らの乱痴気騒ぎを観戦することになるが、
それは動画として編集される前提でプレイしているという面において、ある種のメタ性を有している。

同作者のシリーズ「[[東方紅海夜>東方紅海夜 解説]]」とは違い、BGMでの遊びはない。(ただし「社長編」以降はむしろ「クラシック以外」を使用している)
「銀河英雄伝説」を下敷きにしているだけあり、全編がクラシックと同アニメの主題歌で構成されている。
しかしながら、キャラクターの不可思議な崩れ方はいつもどおり。
ゲーム画面が流れるのをそっちのけで、他動画のネタや時事ネタを話していることも多い。
なお設定的にプレイ動画の割には、登場人物があたかもゲームの中にいるかのような台詞をよく口にするが、
これは前作同様ならばロールプレイをしている結果らしい。

動画形式としてはゲーム画面+キャラ台詞という形の紙芝居であり、
静止画を繋ぎ合わせた方式のためにダイナミックな動きは期待できない。
一方、そうした構成だからか、不要な部分がざくざくそぎ落とされ、独特のテンポを生んでいる。

東方の名こそ表題に関してはいるが、それほど東方の知識を要しない。
「ラジオ番組を聴いているかのような心地になる」とは前シリーズからの伝統である。
裏を返せば、これが原作どおりの性格だと考えて手を出すと、「どうしてあんなことに?」と驚くことになるだろう。

題材としては歴史性に薄い点は否めないものの、戦略ゲーであることは間違いなく、
また「銀河英雄伝説」そのものが歴史小説を下敷きとした描かれ方をした大河性の高いものでもあるため、
現状の定義下では「ニコニコ歴史戦略ゲー」の範疇に入ると考えられている。

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*主要登場人物(出典)※ネタバレ部分格納につき取扱注意
:フリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト(銀河英雄伝説)|
#region(close,銀河帝国「獅子の泉の七元帥」の一人。「黒色槍騎兵」を率いる猛将。本編におけるゲームのプレイヤー。)
原作(OVA版)での声優は野田圭一(グレートマジンガーの剣鉄也や世界まる見えのナレーションなど)。
ゲームの中の彼は、「愁雨来たりなば」(帝国領侵攻作戦)の時期なので、中将に任じられている。
「前進、力戦、敢闘、奮励」を座右の銘とする「黒色槍騎兵」(シュワルツ・ランツェンレイター)は、彼の生き様の象徴である。
原作にあっても作者の田中芳樹が「殺し損ねた」と言わしめた程の生命力を見せ、相次ぐ死亡フラグをすべて叩き折って生き残った。
「猪突猛進こそ我らの本領よ」
「進め、進め! 勝利の女神はお前らに下着をちらつかせているんだぞ!」
「口は重宝だな。親を売るにも友人を裏切るにも、理由のつけかたはあるものだ」
などの名言を残し、また多くの敵将を葬りながらも、味方の敗北や敗死の原因ともなった。
しかし、愛着と誇りに満ちた直情径行ゆえかファンは多く、作中でも同僚や部下からの信望に厚い。
身分階統制社会において、平民出身ながら実力だけでのし上がってきたというのも、彼の魅力のひとつである。
因みに激昂しやすい性格故に生かす機会がないだけで、作中人物達の中ではかなり頭が回る方である。
旗艦は「王虎(ケーニヒス・ティーゲル)」。
三国志XI風に表記するなら以下のような感じだろうか?
統率72 武力100 知力75 政治30 魅力82
性格:猪突 特技:飛将 義理/高い:野望/低い
#endregion

:上白沢慧音(東方Project)|
#region(close,万物に精通するとされる聖獣「白澤」を由来とする半人半獣だが、なぜか下ネタに精通している。通称「シモけーね」。)
本編におけるアドバイザー。ゲーム「東方永夜抄」の3面ボスだが、原作とは全く違う異形へと進化してしまった。
下ネタを封印していると禁断症状に襲われる。「ゲノム」のパクマンに似た性格。
八意永琳、八雲藍と並んで淑女三巨頭の一人。
だが、今作では「銀河英雄伝説」組が多いこともあり、やや自重している。
口を開けば大抵は下ネタが飛び出すものの、時にはちゃんと解説役に徹する。我慢できない時は下ネタに絡めるようだが。
ビッテンフェルトに本ゲームを薦めた張本人なだけに、出来るだけ苦しんで欲しいという邪な想いを抱く。
ゆえに、積極的な攻略情報の提供は行わず、「リップシュタットの密約」イベントの際には陰謀めいたロールプレイまで始めてしまった。(第6回)
ただナイトハルト・ミュラーらの主要人物の戦死までは考えていなかった様子で、内乱後は反省した様子である。(第8回)
本質的な面までは変わらないからか、節々を性的な言葉が彩ってはいるが……。
マイブームは雄牛の睾丸料理「クリアディリャス」。
#endregion

:石川啄木(史実)|
#region(close,明治時代の歌人・詩人・評論家。本名は石川一。)
本編におけるギャラリーの一人。「ココアのひと匙」などの詩が有名。
25歳で夭折した悲劇の人だが、本質的にはダメ人間とも言われる。
台詞としては2回に1回、それもほぼ一言だけの登場ながら、なぜかコメントでは大人気。
登場回には「キャータクボクサーン」などのタグがついていることまである。
最近、ハイドリッヒ・ラングとオルタンス・キャゼルヌの登場で、その影響力も落ちつつあるという噂。
#endregion

:オルタンス・キャゼルヌ(銀河英雄伝説)|
#region(close,アレックス・キャゼルヌの妻。なぜかニコニコ大百科に単独記事がある。)
本編におけるギャラリーの一人。
原作でもさほど出番は多くないのに、どうしてこれほど注目されるのか。
謎は厳然として存在するが、異名に「イゼルローンの白い魔女」というものがある点から、有名になるだけの実力を伺わせる。
人を見る眼に関しては作中でも屈指のものがあり、彼らが迷い苦しむ時は優しく導くことも。
料理の腕は抜きん出ていて、レパートリーも豊富。
専業主婦としてこれ以上望み得ないと考えられるほどのハイスペックである。
もっとも、世界には「特殊部隊」「プロフェッショナル」が即死亡フラグになる専業主婦や、
ジャムひとつで数多の二次創作者の脳漿を刺激した専業主婦etc...がいるくらいだから、
母性の象徴たるこの職をまっとうし続けられる強さというものがあるのかもしれない。
加えるに、原作でも要所要所の毒の効いた台詞が冴えており、ヤンやキャゼルヌを圧倒するものがあった。
イゼルローン将兵の尊崇対象であり、ヤン・イレギュラーズの精神的支柱であるといっても過言ではない。
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:ハイドリッヒ・ラング(銀河英雄伝説)|
#region(close,内務省社会秩序維持局長官。新帝国では内務省内国安全保障局長兼内務省次官。なぜかニコニコ大百科に単独記事がある。)
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にワロタ
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | こういうスレが沢山立ってた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のガ板なんだよな今の新参は昔の
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | ガ板を知らないから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
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:パエッタ(銀河英雄伝説)|
#region(close,自由惑星同盟軍中将。社長編のプレイヤーキャラ。なぜかニコニコ大百科に単独記事がある。)
本編においては、原作どおりに自由惑星同盟軍の一提督としてロールプレイに参加。
シリーズでも高めの能力値に設定されているからか、原作とは違って本土に残ることなく、最前線まで押し出てきた。
しかし、ビッテンフェルト艦隊のでたらめな動きに惑わされ、帝国軍の十字砲火を浴びて戦死。(第3回)
ところが、社長マジックとでも言おうか、社長編で主役に抜擢された。
パエッタ艦隊の司令官こと株式会社0721物産の社長として、銀河帝国にケンカを売る。
原作では終戦まで生き残るものの、「オーベルシュタインの草刈り」で捕らえられ、
ラグプール刑務所暴動の混乱の中で死亡する、という地味から地味への八艘飛びを見せた。
劇場版では失敗した部分がクローズアップされてダメ提督に成り下がっているが、
エピソードだけを拾うならば、5倍する敵を押し留め続けた実力がある。
正攻法に長け、防戦が上手いものの、幕僚の意見を聞く度量がなく、柔軟性に欠いた面がある。
史実の将軍で例示するならば、「意見を聞かないロバート・E・リー」「判断力に欠けるヴァルター・モーデル」といったところか。
そのどこか「惜しい」感じとヤン・ウェンリーに名を成さしめた一面がコアな人気を呼んだらしい。
旗艦はパトロクロス。
原作で声を担当するのは徳丸完(「巨人の星」の王貞治など)。
なお、徳丸氏は「THE IDOLM@STER」で高木社長を演じていることもあり、
そうしたネタをクローズアップした動画も多い。
またアニメ版の横山光輝三国志では袁術の声を担当している。
本編では急造の第4艦隊を率いて第2次フォルゲン会戦へ参加。(第2回)
第1次アムリッツァ会戦の勢いのままに帝国領を切り取らんとする攻勢だったが、新兵ばかりの艦隊は帝国の精鋭の前にもろくも全滅。パエッタ自身もあえなく戦死した。(第3回)
#endregion

:ウランフ(銀河英雄伝説)|
#region(close,自由惑星同盟軍中将。騎馬民族の末裔で、姓名の別がなく「ウランフ」がフルネームである。)
原作で声を担当しているのは大林隆介(「大林隆之介」名義の時期、「機動警察パトレイバー」の後藤喜一など)。
ヤン、ビュコックと肩を並べる同盟軍の名将。ファンは「新世界より」の第4楽章を聴くと彼を思い浮かべるほど。
帝国においてジークフリート・キルヒアイスが惜しまれるなら、同盟における「生きていれば」は彼に当たるほど、死後に至ってまで名前が出た。
補給線を断たれ、あらゆる物資が不足する中で、ビッテンフェルト艦隊の猛攻を受ける。
士気の低下による質的劣勢とそもそもの量的劣勢にもかかわらず、中央突破を達成。
殿となって味方の離脱を援護し続けたが、自らの乗艦は逃げ切れずに撃沈。チェン参謀長とともに戦死することとなった。
短期決戦においては帝国の双璧にさえ勝ると言われるビッテンフェルトを、一時なりとも怯ませた稀有な人材である。
旗艦は「盤古」(バン・グゥ)。
原作とコミック版では、指揮していた第10艦隊にアッテンボローがおり、突破に成功した味方をまとめてヤン艦隊に合流することとなる。
本編においては、第2次アムリッツァ会戦の中途、ビュコック・ボロディンの両艦隊の後背を突いたビッテンフェルト艦隊に、側面から襲い掛かる形で来襲。(第3回)
原作でのうっぷんを晴らすかのように横合いから思い切り殴りつけ、「黒色槍騎兵」を全滅寸前まで追いやった。
しかし、この戦いと直前に行われた第2次フォルゲン会戦においては同盟軍は多くの戦力を喪失し、第2次フォルゲン会戦
なおも帝国領侵攻の幻想に躍る最高評議会の決定の下、ウランフ艦隊はホーウッド・アップルトンの両艦隊とともに三度アムリッツァへ赴く。(第4回)
さながら大和特攻を思わせる悲愴さに包まれながら、それでも充分に打撃を与えたウランフと「盤古」は、友軍の離脱達成と引き換えに自らの命を散らせていった。(第5回)
#endregion

:蓬莱山輝夜(東方Project)|
#region(close,不老不死の蓬莱人。原作における詳しい説明はWiki参照。)
通信士官カ・グヤとしてロールプレイを楽しむ。
本編でも社長編でも特に位置づけは変わらないし、そもそも通信に許可不許可もないため、他のギャラリーと大した違いはない。
社長編第1回において、簡単な電信は黒電話を使っていることが判明した。
永遠亭に集まる客人の料理を一手に引き受ける料理人。
ホストとしての役割をまっとうする一方で、自分が楽しむことを忘れていない。
ともあれ、主役だった前シリーズとは違い、今回は脇役に徹している感がある。
最近は永琳が作るスクリュードライバーを好んでいる様子。
#endregion

:藤原妹紅(東方Project)|
#region(close,不老不死の蓬莱人。原作における詳しい説明はWiki参照。)
今シリーズでは特に出番が少なかったが、社長編第1回でブリュンヒルトに乗っていることが明らかとなった。
本編では一度沈んでいるはずの同艦であるが、その時はラインハルトとともに脱出したのだろう。(本編第1回・第1次アムリッツァ会戦)
なお、本編最終回ではちゃっかり乾杯の列に加わっていた。啄木と一緒で抜け目がない位置づけのようである。
#endregion

:ナイトハルト・ミュラー(銀河英雄伝説)|
#region(close,銀河帝国「獅子の泉の七元帥」の一人。「鉄壁ミュラー」の異名を持つ。)
本編におけるビッテンフェルト艦隊の参謀長にしてツッコミ役。
猪突猛進なビッテンフェルトに疲れ、一度はスプーンを遠投したこともある。
とはいえ、原作のエピソード通りに粘り強く補佐し、「黒色槍騎兵」を幾度となく壊滅の危機から救い、また勝利に導いた。
リップシュタット戦役の終了後、軍事法廷において乱心したオフレッサー上級大将を取り押さえるために飛び出すも、彼の抜き放った銃の一撃を受けて絶命。
ビッテンフェルトはこの愛すべき副官にしてツッコミ役の死を悲しんだ。(第7回)
原作では、バーミリオン会戦において幾度となく旗艦を撃沈されながらも戦い続け、ラインハルトの窮地を救った。
物腰は柔らかで、敵味方から尊敬を受ける人物。
ケンプ提督の仇であるヤンにも、一時は抱いた敵意を敬意に変え、彼が暗殺された際には弔問にも訪れた。
また、バーミリオン会戦後は上級大将の首座を占め、他の提督もそれに納得しているようである。
が、ビッテンフェルトがオーベルシュタインを訪問した時などはワーレンとともに彼の横に控えていた。
ある意味では「空気を読める」と評すべきかもしれない。
こうした人物造形ゆえか、彼は数ある提督の中でもかなりの人気を誇っている。
旗艦は一時的なものを含め、リューベック→ノイシュタット→オッフェンブルフ→ヘルテン→パーツィバル。
アニメで声を担当したのは水島裕(サモ・ハン・キンポーの吹き替えなど)。
#endregion

:カール・ロベルト・シュタインメッツ(銀河英雄伝説)|
#region(close,銀河帝国軍上級大将。大本営幕僚総監。)
本編におけるビッテンフェルト艦隊の幕僚の一人。
原作では、「ラインハルトに才能を見込まれた提督で最も地味」という位置づけだった。
しかし、本編においてはビッテンフェルト艦隊の冷徹なツッコミ役として、各所で姿を見せている。
帝国がリップシュタット戦役で高級士官を失ったため、ビッテンフェルトの判断で艦隊司令官に抜擢。
彼に従って第5次ティアマト会戦に臨むが、ロボス元帥から指揮を引き継いだビュコック元帥に敗北を喫する。(第8回)
ラインハルトが同盟軍の大半をアスターテで討ち取って以後は、同盟辺境領の総司令官となり、彼らの戦力減耗に貢献した。
最終階級は大将。
さて、原作に話を戻すと、彼の経歴は大佐時代に戦艦ブリュンヒルトの艦長であったところから脚光を浴びている。
その後もラインハルトに登用され、才能を遺憾なく発揮したが、ヤン艦隊に二度敗れて戦死。
ただ相手が相手な上、戦死した二度目はラインハルトを守る形となったので、彼の評価は落ちることはなかった。
数年に渡り交際を続けていた内縁の妻がいたが、「主君が未婚であるのに、臣下の自分がどうして結婚できようか」と籍を入れていなかった。
旗艦はフォンケル。
アニメで声を担当したのは石丸博也(ジャッキー・チェンの吹き替えなど)。
#endregion

:アレックス・キャゼルヌ(銀河英雄伝説)|
#region(close,自由惑星同盟軍中将。後方勤務部長代理。後、イゼルローン共和政府軍事局長。)
本編ではほとんど登場せず。後方勤務をやっている間に、帝国軍がハイネセンまでやってきてしまった。
実は一度だけ前線の防衛司令官になっていたが、その場面がばっさりカットされたため、出てきたシーンはほとんどない。
社長編に入り、パエッタ艦隊の参謀長こと株式会社0721物産の副社長に任命された。
今後の活躍は本編におけるミュラーと同じく、ツッコミに精神をすり減らす日々が始まることだろう。
原作では天下の事務屋としてその能力を遺憾なく発揮。
「彼がくしゃみをすればイゼルローン全体が発熱する」と言われた通り、彼が一週間休んだ際には事務処理がほとんど滞った。
また、ヤン不在のイゼルローン要塞が攻められた折には、後手後手に回りながらも熟練の人材の意見をよく聞き入れた。
以上のように、卓抜した事務能力はもとより、不得手な分野では他人の言を容れる度量があったといえる。
イゼルローン駐留艦隊時代から共和政府になるまで、毒舌が冴え渡り続けたが、「預言者」の妻オルタンスにはやり込められることが多々。
後輩のヤンの死に際しては、先輩として、また尊敬すべき人間として、哀しみを露にしていた。
声を担当した声優はキートン山田。
#endregion

:バグダッシュ(銀河英雄伝説)|
#region(close,自由惑星同盟軍大佐。愛すべきヒゲのおっさん。)
本編ではなぜか死んでから紙芝居に顔を出すようになった。
元がアクの強いキャラクターだからか、ゆるい雰囲気に初めから適応している。
社長編でパエッタ艦隊の幕僚こと株式会社0721物産の探偵部長に就任。
中佐のバグダッシュが「部長」で大佐のマリノが「課長」なのは、慧音が単に知名度の差で決めたためだろう。
原作でも「主義主張は生きるための方便」と言ってはばからず、ヤン暗殺に失敗した途端にあっさり転向した。
特に、第10次イゼルローン攻防戦(イゼルローン再奪取作戦)においては、守将のルッツに虚実入り交じった情報を流し、疑心暗鬼に陥らせた。
そのヒゲや飄々としたキャラクター、何より声優が神谷明ということもあり、名探偵コナンの毛利小五郎と重ね合わせられることも。
#endregion

:ラザール・ロボス(銀河英雄伝説)|
#region(close,自由惑星同盟軍元帥。個人の才覚が変化することを示す好例。)
本編では原作よりも前線に押し出てくるものの、そのせいで余計に被害が拡大するという見事な負け元帥となった。
アムリッツァ戦役や第5次ティアマト会戦など、出る戦闘で多大な艦艇と人員を失い続け、ひいては謎の特攻作戦までやらかす始末。
彼が直接率いて失った艦艇だけでも5万隻弱に及び、高級士官も多く喪失した。
ところが、彼が戦場から離脱し、他の提督に総司令官の権限が委譲されると、同盟軍の動きは見違えるように良くなった。
もしかすると、戦闘の大半は寝て過ごしていたのではないかと思わせる覚醒っぷりである。
その活躍ゆえに本編の「なめてるやつで賞」を受賞し、社長編ではすべての能力値が-15補正を受けた。
さらなる「宇宙艦隊司令長官(笑)」っぷりに期待である。
原作でも大して変わらないが、司令官らしく後方でふんぞり返っていた。
しかも、ビュコック提督が撤退の進言をしようとした時、彼は「敵襲以外で起こすな」と言い残して昼寝をしていた。
タンクベッド全盛の時代の昼寝はぜいたくの極みであるが、これでも軍司令官である。
また、参謀長のグリーンヒル大将に裁可権を与えていなかったため、同盟軍司令部は完全に機能を停止していた。
結果として、アムリッツァ前哨戦で各個撃破を受け、5個艦隊が壊滅、もしくは降伏。
残りの3個艦隊も3割強を喪失するという悪夢のような状況を招来する。
加えて、冬眠から覚めた司令官閣下は戦果のためにアムリッツァ集結を命令。
数倍の敵を前に、同盟軍はとうとう完全に殲滅させられ、3000万の遠征軍のうち2000万を失うという空前の大敗北を喫したのである。
なお、2年前の第6次イゼルローン攻防戦までは聡明な部分を残していたため、老人性痴呆の疑いや、「帝国の女スパイに性病を感染された」との噂まで流れた。
またライバルであったシトレ元帥との出世レースに敗れたことも、急速な衰えの一因とささやかれている。
ともあれ、性病によって脳がやられるのは、未来も変わらないらしい。
声を担当したのは大木民夫(「トップをねらえ!」のタシロ艦長など多数)。
#endregion

:ウルリッヒ・ケスラー(銀河英雄伝説)|
#region(close,銀河帝国「獅子の泉の七元帥」の一人。憲兵総監。帝都防衛司令官。)
本編ではビッテンフェルトの初陣に随行するが、手違いで9割が輸送艦のまま出撃させられ、艦隊壊滅の憂き目を見る。
その後は辺境に左遷され、リップシュタット戦役まで地方の治安維持に務めた。
リップシュタット戦役後、元帥に昇進したビッテンフェルトによって中央へ召還され、艦隊司令官として5度のアスターテ会戦等に従軍した。(第8回)
なお、辺境にいたころから、ちょいちょいツッコミで顔出しをしている。
原作においては憲兵総監と帝都防衛司令官を兼務し、共に激務であるはずのそれらを淡々とこなしている。
悪名高い憲兵隊を治め、内治を不動のものとした実績の多くは、この「少壮の弁護士」じみた提督にあったといえる。
とはいえ、皇帝ラインハルトとともに宇宙を駆ける同僚に羨望は抱いていたような描写もされていた。
物語の終盤でアンネローゼ付きのメイド、もとい近侍であるマリーカ・フォン・フォイエルバッハと知り合い、後に結婚した。
旗艦はフォルセティ。
声を担当したのは池田秀一(「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルなど)。
#endregion
#areaedit(end)

#areaedit()
*頻出用語
:黒色槍騎兵|
#region(close,ビッテンフェルト艦隊の異称。読みは「シュワルツ・ランツェンレイター」。)
所属する艦艇が艦体を黒く染め上げている。
彼らの勇猛は帝国一と称され、数々の勇敵を葬ってきた。
反面、指揮官の性格を反映してか、攻撃されると脆くも沈む。
しかしながら、その攻撃力はとにかく高く、短期決戦においては紛れもなく最強である。
#endregion

:株式会社0721物産|
#region(close,リバイバル商品を主力にする艦隊商社。読みは「おっ、懐い!」。)
社長編での慧音の脳内設定。パエッタ艦隊の異称。
司令官のパエッタが社長で、参謀長のキャゼルヌが副社長。
軍略に疎いキャゼルヌが参謀長という名の副社長で良いのだろうか?
また、マリノが大佐で電子管理課長だが、バグダッシュが中佐にもかかわらず探偵部長となっている。
別にどうでもいいらしい。
他のポストはザーニアル総務課長、イワン・コーネフ営業課長。
#endregion
#areaedit(end)

#areaedit()
*とらけーね幕間という名の不定期お遊び区画
#region(close,いつもご視聴ありがとうございます。解説ページのコメントも拝見しております。)
慧「第3回分の補完願いが出ていたんだが、何を書いたか忘れた」
虎「阿求でも連れてこい」
慧「確か、『そう、そこへ挿し込んで、私の桶狭間……』とかいう内容だった気がする」
虎「桶狭間の話だったのは確かだが、そこの比喩としては手取川の方が正しかろうよ」
輝「大氾濫ですね、わかります」
#endregion

#region(close,補完感謝&新シリーズ?<2009/06/02>)
慧「キャッシュから拾う! そういうのもあるのか!」
副社長「キャッシュといえばだね。我が0721物産の予算が大幅に減っているんだが」
社長「ヒスプロとランキングにポイントを投下したからな」
啄木「慧音さん慧音さん。同時進行で新作始めてもいいですか?」
社「シリーズを3つも抱えると週1が維持できんぞ」
慧「二本挿しどころか三本挿しとなると、もはやグロだろう」
虎「ちょっと外の空気を吸ってこい。ちょうどWATANABE式アンテナが故障したところだ」
慧「うっ……! 性欲維持装置が!」
社「故障しているのは君の頭ではないのか」
#endregion

#region(close,慧音の構想した桶狭間<2009/06/02>)
慧「ヒスプロは盛況だったな。ところで、登録非推奨だったからボツにしたんだが……。
  私にも桶狭間合戦動画の腹案があった」
虎「どうせ『桶狭間にいつもの三人がいたら』とかそんな感じだろう」
慧「いや。『桶狭間愛雨~キスメのハザマが大雨のようです』」
社「ネチョSSスレにでも行ってきたまえ」
#endregion

#region(close,風見幽香の没あらすじ、あるいは没台詞<2009/06/11>)
てめえはいつもそうやって!
私のしたい事をブチこわしやがるッ!
むかしッからそうだ!
私がどんなに努力しても!
てめえはいつもそのひとつ上を行っちまうッ!!
あの紅海夜の時もなあッ!
私があの夜どんなに悶絶したか……。
てめえにッ! てめえなんかにッ!  わかられてたまるかよッ!
だが……。私は今迄の私じゃない……。 
今こそッ! てめえをブッたおしッ!
てめえの引き立て役だった過去に決別してやるッ!
ヴァルハラで私にわび続けろ上白沢慧音ーーーーッ!!!!
#endregion

#region(close,慧音が後悔していること<2009/06/11>)
慧「社長編第5回のあらすじがあったな? あれは斎藤隆夫の反軍演説まるまるなわけだが」
虎「粛軍演説の方が良かったとでも言いたいのか」
慧「いや、あの反軍演説を一因として、軍部が政治に介入するわけだろう?」
社「社会風刺でもしたかったのかね」
慧「大政翼賛会つながりで『大性欲賛会』ってネタを昔から温めてたのに……」
虎「うっかり忘れるなら、その程度のネタだったということだ」
#endregion

#region(close,なんと嬉しい話<2009/07/01>)
慧「この動画から、銀英伝に興味を持ってもらえたか!
  紅海夜で大航海時代Ⅲもそうだが、実に嬉しいことだよ」
虎「間違った伝わり方をしていそうで怖いぞ」
慧「原作の空気に触れれば、こんな場末の二次創作は二次に過ぎないと気付くさ」
虎「うむ。ま、俺の活躍に瞠目するがいい」
慧「ビッテンフェルトのせいで帝国も同盟も主要人物が死にっぱなし。
  だが、憎めないんだよな。こいつめ」
輝「金髪に道を見出させたり、狂言回しとしては最高よね」
#endregion
#areaedit(end)

#areaedit()
*ビッテンフェルト戦史※ネタバレ部分格納につき取扱注意
#region(close,本編ことビッテンフェルト編全9回の簡単なあらすじ。)
自由惑星同盟の帝国領侵攻作戦に対し、宇宙艦隊司令長官のミュッケンベルガー元帥は、これらを早期に撃退する方針を採った。
ところが、ビッテンフェルトと彼の艦隊である黒色槍騎兵は作戦への参加を認められず、彼は帝都オーディンに残っていた。
やがて両軍はアムリッツァ星域にて激突。同盟軍8個艦隊、帝国軍6個艦隊という大規模な会戦は、双方に甚大な被害を生んだ。(第1次アムリッツァ会戦)
この迎撃作戦における評価として、帝国側では敗北の二文字が与えられた。
指揮を取ったローエングラム伯は、その責を問われる形で最前線の防衛司令官に左遷されることになる。
一方、ビッテンフェルトは続いて提示された第二次反転攻勢へと参加。
ラインハルトとの壮絶な戦闘のために瀕死となっていたヤン艦隊を発見し、撤退の暇さえ与えずにこれを撃滅した。(フォルゲン前哨戦)

思わぬ打撃を被った同盟軍だったが、全体的な損耗はなお帝国と同等の割合に留まっていた。
そのため、首脳部は帝国辺境域へのさらなる攻撃を決断。
二度に渡ってフォルゲン星域の争奪戦が繰り広げられることとなる。
特に、第2次フォルゲン会戦においてはビッテンフェルトの側面からウランフ艦隊らが来襲。
ビッテンフェルト艦隊の損耗率はなんと8割にも及んだ。
一方で、会戦そのものにおいては、同盟はクブルスリー大将やパエッタ中将などの実戦派を失うこととなる。
この後、帝国軍はミッターマイヤー中将の号令の下、アムリッツァを奪回。
同盟軍はすぐさま反撃に転じるも、ルフェーブル提督ら高級士官数名と貴重な戦力の大半を喪失した。(第2次アムリッツァ会戦)

帝国軍は艦艇を喪失したが、高級将校の戦死は第1次アムリッツァ会戦におけるジンツァー准将の戦死のみだった。
対する同盟軍は司令官や参謀として名を馳せた人材を多く失い、軍としても戦力の再編成を行う必要に迫られた。
結果、ウランフ、アップルトン、ホーウッドの3個艦隊を残し、ハイネセンへと撤退してしまったのである。
同時に、イゼルローンの絶対的な堅牢さを信じて疑わない首脳部は、国民を納得させる戦果のためにアムリッツァへの攻撃を指示。
帝国もこの動きに呼応してメルカッツ提督率いる6個艦隊をアムリッツァに派遣。
ビッテンフェルト率いる黒色槍騎兵もその打撃力を買われ、この防衛作戦に従軍する。
数に勝る帝国軍は同盟軍へ飽和攻撃を加え、ウランフ中将やチェン少将、アッテンボロー准将を敗死させるに至った。(第3次アムリッツァ会戦)

以後、ビッテンフェルトはメルカッツらとともにアムリッツァに駐留。
二度に渡って襲来した同盟の攻勢を退け、さらにオーディンへの帰途に今一度の同盟の侵攻を知る。(第4次アムリッツァ会戦~第6次アムリッツァ会戦)
だが、同盟軍の敢闘精神には物量も補給も伴われておらず、いたずらに艦艇を浪費する結果となった。
これを好機と見たビッテンフェルトは、幕僚に陸戦の専門家を迎え、イゼルローン要塞の攻略に乗り出す。
イゼルローン要塞には防衛司令官のロックウェル大将と、チュン中将の駐留艦隊がいたが、彼の艦隊はトールハンマーの直撃にも臆せず、ついに要塞の占領に成功した。(第8次イゼルローン攻防戦)

かくて情勢は帝国の圧倒的有利に傾きつつあったが、このころ帝国国内においては扇情的な春画本が流出。
後に「上白沢慧音の火遊び」とも言われるこの風潮は、ついに門閥貴族を決起させるに至らしめた。
「リップシュタットの密約」である。
彼らはオーディンを脱出してアルテナ星域へ至り、ガイエスブルグ要塞を占拠の上で、帝国に対し公然と叛旗を翻した。
片や帝国軍においては、ゴールデンバウム王朝への忠誠著しいメルカッツ提督が叛乱に参加しなかったことで、この叛乱は早晩終わるものと考えられていた。
しかしながら、欲望によって結束した貴族連合軍の戦闘力はすさまじく、メルカッツ元帥やミッターマイヤー大将などの高名な指揮官たちが次々と戦死する一大事となった。(ブラウンシュヴァイク会戦)

当時、ビッテンフェルトはイゼルローン駐留艦隊として同地に配属されていたため、この動きに即応できなかった。
加えて、貴族連合軍はビッテンフェルトの動きを制するように、イゼルローンから近いボーデン星域でも蜂起し、ここを占拠していたのである。
ビッテンフェルトはオーディンからの援軍も加えてこの妨害を粉砕し、すぐに賊軍討伐の末端に加わらんと急いだが、もはや貴重な人材は失われた後だった。
最後には、地力で勝る帝国が勝利。軍事裁判が催され、それぞれの去就が決定する。
だが、運命の女神はなおも性悪な一面を見せた。
裁判の終了直前、帰順を表明していたオフレッサー上級大将が突如として銃を抜き放ち、宇宙艦隊司令長官ミュッケンベルガー元帥の暗殺を謀った。
この動きに対して最も速く動いたのは、防御に定評のあるミュラー中将であった。
彼はビッテンフェルト艦隊の参謀長であり、良き友であり、最大の良心なのだった。
ミュラーはオフレッサーと相討ちとなり、この悲しみに満ちた内乱は幕を閉じた。

帝国の内乱鎮圧から数ヶ月後、行方不明となっていたケンプ大将らが自由惑星同盟に亡命した。
中には「あまりにも情けない理由の内戦に嫌気が差したのだ」と同情する者もあった。
だがその真相は、慧音とジョゼフ・フーシェの策により、埋伏の毒たるを承知したのだった。
かくて、自由惑星同盟統合作戦本部次長、ドワイト・グリーンヒル大将は帝国の腐敗と衰亡を知った。
それは自らの利権と支持率のために人命を軽視した自由惑星同盟最高評議会を打ち倒す、絶好の機会に思われた。
彼は密かに自らの艦隊を編成し、さらに軍国主義者のアラルコン中将を引き入れ、クーデターを決行。
ハイネセンを占拠し、救国軍事会議を名乗り、軍部独裁への移行を宣言した。(救国軍事会議の決起)
対する最高評議会は統合作戦本部長のシトレ元帥を討伐司令官に任命。両軍は交戦状態に入った。
即ち、帝国にとって待ち望んでいた時が訪れたのである。

別の歴史において、ローエングラム伯が朋友キルヒアイスの死に巨大な陰謀の影を捜し求めたように、ビッテンフェルトもミュラーの死に関して倒すべき敵を望んでいた。
慧音とフーシェはそれを知ってか知らずか、自由惑星同盟を生贄の山羊として祭壇に捧げたのである。
この時、内乱における活躍によって元帥まで昇進していたビッテンフェルトは、大々的な同盟領侵攻作戦を立案。
クーデター開始から数週間。出撃準備を整えた帝国軍はオーディンを出撃した。
その数、実に12個艦隊。人員にすれば4千万、いや5千万はいたであろうと推定される。
だが、ビッテンフェルト自身の姿はそこにはなかった。
彼は、同盟の内乱が始まる前に生起した第5次ティアマト会戦で重傷を負い、とても艦隊を指揮できる状況ではなかったためだ。
動かせないわけではないが、味方に無用の負担を強いる。それだけは忌避すべき事態だった。

帝国軍がアスターテまで占領したころ、同盟のクーデターは鎮圧され、グリーンヒル大将とアラルコン中将は原職に復帰していた。
結果として、その損害は帝国の内乱に比べて小さなものとなったことは否めない。
だが、同盟軍はシェーンコップ大佐などの貴重な人材を失い、予備の艦艇をも費やしたことに変わりはなかった。
こうして、帝国軍12個艦隊と同盟軍9個艦隊は、初めはアルレスハイム、やがてアスターテへとその戦線を移しつつ、幾度も戦火を交えた。
(第2次アルレスハイム会戦、第2次アスターテ会戦~第6次アスターテ会戦)
帝国軍の遠征司令官は、ビッテンフェルト元帥の手回しにより中央へ復帰したローエングラム元帥。
同盟軍の中心的存在は、ここまで帝国との主要な会戦にすべて参加してきたビュコック元帥である。
勝敗は、されど戦略段階で決していた。
帝国側はビッテンフェルト元帥を中心とする後詰めがイゼルローンに入り、豊潤な物資を前線へ送り続けていた。
対する同盟軍はその艦艇数を払底させ、青息吐息の決戦を仕掛ける他なかった。
ボロディン大将、ルグランジュ中将と次々に戦死し、ついには統合作戦本部長のシトレ元帥も星々の瞬きの中へと消える。
ビュコック元帥も支配下の艦隊をすべて失い、惑星の防衛司令官となって反撃を試みる他ない始末。
そんな中、最後まで奮闘していたのは、第1次アムリッツァ会戦で重傷を負い、しかし復帰して後は各地を転戦していたアル・サレム元帥である。
勢い止まぬ帝国軍を前に、アル・サレムはゲリラ戦術を展開。
ついには帝国軍レンネンカンプ艦隊を全滅させ、レンネンカンプ大将を戦死させるという快挙を成し遂げる。(第2次ドーリア星域会戦)

事ここに至り、傷の完治したビッテンフェルト元帥は、カルナップ少将とドロイゼン少将を伴い、前線への移動を開始。
直後に地球教徒に襲われるという危禍に見舞われ、再び重傷を負うも、ついにアル・サレム艦隊を捕捉し、壊滅的な打撃を与える。
これ以後、同盟軍は効果的な組織的抵抗を成し得なかったため、最後の会戦として認定されている。(第2次エルゴン星域会戦)
そして、ローエングラム元帥ら8個艦隊は、ついにハイネセンを占領。
銀河帝国は宇宙の統一を果たしたのだった。
時は帝国暦489年9月10日。原作よりも半年以上早い戦争終結であった。
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*退場者一覧※ネタバレ部分格納につき取扱注意
「戦死」「退役」は二階級特進の有無で違いあり
だがその本質に違いはないため、「退場」と呼称する
以下、各回で退場が確認された英雄たち
#region(close,本編第1回~最終回)
第1回退場確認(第1次アムリッツァ会戦)
銀河帝国:1名
・ジンツァー准将

第2回退場確認(フォルゲン前哨戦)
自由惑星同盟:2名
・パトリチェフ大佐
・ポプラン大尉

第4回退場確認(第2次フォルゲン会戦~第2次アムリッツァ会戦)
自由惑星同盟:12名
・クブルスリー大将
・ドーソン大将
・パエッタ中将
・ルフェーブル中将
・フィッシャー准将
・ウィッティ大佐
・クリスチアン大佐
・デッシュ大佐
・ニルソン中佐
・シャルチアン少佐
・フィールズ中尉
・ヴァーリモント少尉

第5回退場確認(第3次アムリッツァ会戦)
自由惑星同盟:5名
・ウランフ中将
・チェン少将
・アッテンボロー准将
・ヴィオラ大佐
・バグダッシュ中佐

第6回退場確認(第4次アムリッツァ会戦~第6次アムリッツァ会戦)
自由惑星同盟:1名
・リンツ少佐

第7回退場確認(リップシュタット戦役~軍事法廷)
銀河帝国:17名
・ブラウンシュヴァイク元帥
・メルカッツ元帥
・オフレッサー上級大将
・シュターデン大将
・ファーレンハイト大将
・ミッターマイヤー大将
・フレーゲル中将
・ミュラー中将
・アイヘンドルフ准将
・シャウデン准将
・ライブル准将
・カムフーバー大佐
・シュラー大佐
・ノルドハイム大佐
・ベルゲングリューン大佐
・シュナイダー中佐
・フェルナー中佐

第8回退場確認(第2次アルレスハイム会戦~第6次ティアマト会戦)
銀河帝国:3名
・ブラウヒッチ准将
・ホフマイスター准将
・シューマッハ大佐
自由惑星同盟:1名
・アップルトン中将

最終回退場確認(第7次ティアマト会戦~ハイネセン陥落)
銀河帝国:1名
・レンネンカンプ大将
自由惑星同盟:14名
・シトレ元帥
・ボロディン大将
・ルグランジュ中将
・エベンス少将
・ストークス少将
・フォーク少将
・マリネッティ少将
・ザーニアル准将
・ムライ准将
・ウィッティ大佐
・ブラッドジョー大佐
・シェーンコップ中佐
・ブルームハルト中尉
・リュッケ少尉

合計
銀河帝国:22名
自由惑星同盟:35名
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#region(close,社長編第1回~第7回)
第2回(第1次シャンタウ会戦)
銀河帝国:3名
・メックリンガー中将
・オルラウ大佐
・シュライヤー大佐
幻想郷:1名
・秋穣子(芸術家提督の茶飲み友達)

第3回(第2次シャンタウ会戦)
銀河帝国:1名
・オーベルシュタイン准将
幻想郷:1名
・八雲藍(ブリュンヒルト航法士官)

第5回(第4次シャンタウ会戦)
銀河帝国:1名
・ビッテンフェルト中将
幻想郷:1名
・風見幽香(きれいなビッテンフェルト)

第6回(第2次ハーン会戦~第3次ハーン会戦)
銀河帝国:1名
・ルビッチ中尉

第7回(第2次キフォイザー会戦)
銀河帝国:3名
・ベルゲングリューン大佐
・ハウフ中尉
・ブールダハ中尉

合計
銀河帝国:9名
自由惑星同盟:0名
幻想郷:2名
※幻想郷組は設定上の存在であり、ゲーム中に登録等をしているわけではない。
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*コメント欄
- 一部完おめでとうございます。続編期待してます。  -- 名無しさん  (2009-04-30 20:09:45)
-  慧「今回もまあ他動画ネタばかりだな。前からそうだったが。   そのうち前シリーズの縮小再生産に手を出しかねんぞ」 虎「燃えペン吼えペンに出てきそうな失敗ルートだ。ヒスプロは大丈夫か?」 輝「ヒスプロはド真面目に作ったらしいわよ。桶狭間合戦を」 慧「いっそ『古墳GALのコフィー』の桶狭間先生の話を流せば良かったかもしれん」  -- 名無しさん  (2009-05-22 23:44:38)
- すいません、検索サイトのキャッシュから上の幕間を拾いました、どうもお騒がせを。  -- 161  (2009-05-22 23:49:48)
- この動画を見て銀英伝にはまりました  -- 名無しさん  (2009-06-23 14:23:36)
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