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    <title>夜間飛行まとめ@Wiki</title>
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    <description>夜間飛行まとめ@Wiki</description>

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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/44.html">
    <title>夜間飛行-砂漠から来たキラーチューン・その２-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/44.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～砂漠から来たキラーチューン・その２～

二人がそちらを向くと、長い黒髪と褐色の肌、そして煌びやかな衣装と装飾品に身を包んだ人物がこちらを見ていた。
思わず身を硬くする二人だったが、その人物はにこりと微笑んで軽く首を傾げて二人に声を掛ける。

｢ドウシマシタ？小サナオ嬢サン達？｣
｢え、えっと…｣
｢…アァ｣

その人物は、二人の後ろの戸を見て何か納得したように頷く。

｢…スミマセン、私ノ責任デスネ｣
｢｢？？？｣｣

相手の言葉に、靖子と真衣は顔を見合わせる。
そんな二人の様子に苦笑を浮かべ、その人物は言葉を続ける。

｢私二憑イテイル者ノ仕業デショウ…｣
｢憑いている…？｣

不意に、視界の隅に何かが写る。
それは、ものすごい速さで二人の周りを回った後、天井に上って消えた。

｢…これって｣
｢まさか…｣

■■■

ローランと名乗ったその男性は、中東のとある国から来たと言う。
実家の決まりで、花嫁を見つけるまでは世界中を旅して回らなければならないらしく、その関係で日本にはやってきたのだと。
そう、ローランが語っている間、ローランのスタンドと思しきそれは天井をうろうろと歩き回り、靖子と真衣を見ては唸り声のような声を漏らす。

｢あ、あの…｣
｢彼ノ事デスカ？｣

ローランは顔を上に向ける。
それはしばらく唸っていたが、不意に動くと天井の柱の陰に隠れた。

｢彼ハ、私ガ幼イ頃カラ側ニイマシタ…｣
｢…そうなんだ…｣
｢貴方タチモ、不思議ナ力ガアルデショウ？｣

琥珀色の瞳で、ローランは靖子と真衣を見つめる。
全てを見透かすようなその視線に、靖子と真衣は顔を見合わせ、ふるっと体を震わせる。

｢恐ラク、貴方タチノソノ力ニ警戒シテ、彼モ力ヲ強メタンデショウ…｣

部屋がさらに広がっていくのを感じ、二人はお互いの手をぎゅっと握り合う。

｢大丈夫デスヨ、彼ハソコマデ気性ガ…ン？｣

不穏な空気を感じる。
ローランだけでなく、靖子と真衣もその空気を感じ、さらに強く手を握り合った。

―ギギギギギ…

立て付けの悪い扉を、無理やり開くような音が聞こえる。
それが、ローランのスタンドから発せられている声だということに気づくのに、そう時間は掛からなかった    </description>
    <dc:date>2010-08-13T13:35:02+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/43.html">
    <title>夜間飛行-砂漠から来たキラーチューン・その１-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/43.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～砂漠から来たキラーチューン・その１～

ダークメルヒェンとの交戦から数日。
あのときの少女のことで考え込むことが多くなった靖子は、その日は真衣と共に下校していた。

｢靖子ちゃん、大丈夫？｣
｢え？…うん、真衣ちゃん、大丈夫だよ？｣

空元気なのは、笑顔を見ればすぐに分かった。
しかし、真衣はそれにあまり触れず、｢無理しないでね｣とだけ声を掛けた。
しばらく歩いていくと、真衣は不思議な感覚を覚えた。

｢…ねぇ、靖子ちゃん｣
｢？｣

真衣に呼び止められ、靖子は不思議そうな顔で歩みを止める。
しかし、すぐに何かを感じ取ったように辺りを見回した。
この感覚は、いったいどこからくるのだろう。
靖子が茂みの向こうを覗くと、小さな掘っ立て小屋がある。
…そこから、不思議な気配が漂ってくる。

｢真衣ちゃん、あそこ｣
｢え？あ…あそこからかなぁ｣

恐る恐る、その小屋に二人が近づく。
と、そこで一度靖子が立ち止まった。

｢ねぇ、一応仗助さんたちとかに知らせたほうがいいよね？｣
｢あ、そうだよね…ちょっと待ってね…｣

そういうと、真衣はランドセルの中から和柄の巾着袋を取り出す。
そして、その中からケータイを取り出した。

｢あ、ケータイ！｣
｢えへへ…内緒ね？｣

そういいながら、真衣はケータイの電話帳を開くと、縁へと電話を掛け始めた。

『はいはーい？真衣ちゃん、どうかした～？』
｢あ、あの…帰り道で変なとこに出くわしちゃって…もしかしてスタンドとか関係してたらいけないからと思って…｣
『え、ほんと？…今、どこら辺にいるかできるだけ詳しく』

■■■

縁に電話をした後、靖子と真衣は扉の前に立っていた。
縁には、仗助たちとそっちに行くまで何もしないようにといわれたものの、所詮好奇心旺盛な小学生。
どうしても中を覗きたくなっていたのだ。
丁度よく、隙間がある。
二人は、その隙間からこっそりと中を覗いた…。

｢｢！！？｣｣

思わず驚いて、二人は後ろの後ずさる。
そして、今見たものを二人でこそこそと話し出す。

｢今…見た？｣
｢見た！｣
｢中…｣
｢うん｣
｢｢ものすごく広かった！！｣｣

そう、明らかに四畳半もないように見えるその小屋の中    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:43:37+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/42.html">
    <title>夜間飛行-ダークメルヒェン・その６-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/42.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～ダークメルヒェン・その６～

｢なっ…｣

いきなりの音に、瑞希は驚いて起き上がり、辺りを見回す。
床に積もっていた埃が舞い、一定の間隔で付いている窓から注ぐ光できらきらと輝いている。
その舞い上がった埃の向こうから、黒い何かが瑞希に向かって飛び掛ってきた。

｢グゥゥゥアアアアアア！！｣
｢ッ…｣
｢ギィィィィィ｣

飛び掛ってきたそれを、ダークメルヒェンが払いのける。
空中でくるくると回転し、すたっと離れた場所にそれが降り立つ。

｢グゥゥゥゥ…｣
(ッ…真衣ちゃ…)

それは、ヴィジュアルⅢで獣化した真衣だった。
牙をむき出し、低く唸りながらダークメルヒェンと瑞希と対峙する。
じりじりと、真衣へダークメルヒェンが迫る。
すると－…

｢ドラァァァア！！｣
｢なっ…！｣

背後からいつの間にか近づいていた仗助が、瑞希に殴りかかる。
とっさにダークメルヒェンが瑞希を抱え、二人から離れた場所に飛びのく。
その間に、真衣がその牙で縁の腕を拘束していた布を引きちぎり、肌を傷つけないよう慎重に、するどい爪で轡を切り裂く。

｢ふは…っ｣
｢縁…大丈夫か？｣
｢なんとか…｣

その光景を見ると、瑞希の顔が険しくなる。
それに呼応するように、ダークメルヒェンの身にまとっている外套も段々と黒さを増していく。

｢どうして…どうしてよ…どうして、邪魔するのよ！！｣

その叫びと共に、ダークメルヒェンは仗助と真衣に迫っていく。
あと少しでダークメルヒェンの腕が真衣に届く。
その時、背後で違う声が上がった。

｢オラァ！！｣
｢！？｣

慌てて振り返る。
背後には誰もいない。
しかし、瑞希の目は空に釘付けにされた。
黒髪をなびかせ、少女が自分に向かって、砲丸のように飛んできていた。

■■■

時間は、突入前にさかのぼる。
靖子の思いつきで、獣化した真衣が縁の落としていった櫛の匂いをたどり、縁がいるであろう、今は使われていない古びた倉庫の前にたどり着いた。

｢んー…内側から、しまってますね…｣

真衣と一緒に倉庫の周りを一周して見て来た靖子は、承太郎と仗助を見上げてそう呟く。
たった一つの入り口は、どうやら内側から閉じられているらしく、押しても引いても開    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:41:41+09:00</dc:date>
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    <title>夜間飛行-ダークメルヒェン・その５-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/41.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～ダークメルヒェン・その５～

瑞希の足は、無意識のうちに縁たちの宿泊している南黄ホテルへと向かっていた。
まるで導かれるように、瑞希はそちらへと向かっていく。

｢あれぇ？｣

不意に聞こえた声に、瑞希は顔を上げる。
そこには、髪をまとめながらホテルから出てきた縁の姿があった。
縁は、瑞希の姿を見とめると、不思議そうに首をかしげながら言葉を紡ぐ。

｢瑞希ちゃん？あれ、今日学校…？｣
｢あ、ちょっと…休んで…｣
｢あ、そうなの？大丈夫？｣
｢はい…あの、縁さん｣
｢なに…ッ…！！｣

瑞希に呼ばれ、気を緩めた瞬間、ダークメルヒェンの拳が縁の鳩尾に叩き込まれる。
思ってもいない攻撃に、縁は簡単に崩れ落ちた。

｢ごめんなさい、縁さん…手荒な真似は、したくなかったんですけど…｣

ダークメルヒェンに縁を担ぎ上げさせながら、瑞希は言葉を紡ぐ。

｢でも、こうでもしないとあの男も一緒に来ちゃいそうだから｣

そういいながら来た道とはまた別のほうへと歩き出した瑞希。
その光景を薄れ行く意識の中で見つめながら、縁は手にしていた櫛をその場に落とした。
それを少し離れた場所から、息を潜めて、メモリーが見つめていた。

■■■

｢縁ー？…ありゃ…？｣

それから10分ほどして、戻ってくるのが遅い縁を心配し、外へ仗助がやってきた。
しかし、そこにいるであろう縁の姿が何処にもない。

｢すれ違ったか…ん？｣

そういって戻ろうとした仗助の足元を、ちょろちょろと黒いものが動いている。
しゃがんでみてみると、それは縁のスタンドのメモリーだった。

｢あぁ？おま…俺んとこ来ても意味ねーだろ…っておい？｣

仗助がそう声を掛けた途端、メモリーは｢ついてこい｣と言わんばかりにちょこちょこと歩き出す。
何事かと思い、仗助が付いていくと、目の前に見覚えのある櫛が落ちていた。

｢…こりゃあ…縁の…って、まさか！｣

慌てて周囲を見回す。
しかし、縁の影も形も周りには見えない。
メモリーはその櫛の周りをぐるぐると回り、そして仗助を見上げる。

｢…奴の狙いは…縁…？｣

そうなのだとしたら、かなり迂闊だった。
何故さっき、一緒に外に出てやらなかったんだろう。
そんな思いにとらわ    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:39:33+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/40.html">
    <title>夜間飛行-ダークメルヒェン・その４-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/40.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～ダークメルヒェン・その４～

着地した仗助は、僅かにふらつきながら相手のほうへ向き直る。
相手に拳を叩き込んだのはいいものの、相手のヒレがその腕を切り付けていった。
押さえる手の間から、血がぽたぽたと零れ落ちる。

｢ギィィ…｣

再び、それが手を高く掲げて狙いを定める。
仗助は、押さえる腕を放し、痛みに顔をしかめつつ相手と対峙した。
その時－…

｢仗助…！？｣

部屋の戸が開かれ、そこから縁が飛び出してきた。
先ほどのドアが壊れる音で目を覚ましたようだ。

｢ばっ…来るな！縁！｣
｢で、でも…！！｣

そのやり取りを見ていた、それは、顔を悲しげにぐしゃりと顰める。
そして－…

｢ギィィィィ…｣

悲しげな響きを含んだ声を上げると、窓へ向かって猛スピードで動き、それを追いかけようとした仗助たちを振り切り、窓のガラスをすり抜けて、外へと消えていった。

｢な…？｣
｢…逃げた、の…？｣
｢縁の能力を知らないから、不利だと思って逃げたのか…？｣
｢…あ！それより…腕…｣
｢あぁ？これくらいへーきだっつの…とりあえず、戻ろうぜ…｣

■■■

次の日、敵スタンド思しきものに襲われたということを、仗助は承太郎に伝えた。

｢…まだ目覚めたばかりなのかもしれないな…｣
｢まだ、うまく扱えないってことっすか？｣
｢その可能性はあるだろうな…｣

仗助たちがそんな会話をしているころ、瑞希は自室で横たわっていた。
学校へ行く時間は当に過ぎている。
しかし、学校へ行く気力は皆無だった。
親には、体調が悪いから休むとだけ告げ、少しだけ朝食を食べて部屋に戻ってからは、一度も部屋から動けずにいた。
－昨日の夢は最悪だった。
あの男を…仗助を追い詰めたと思ったのに、寸でで出てきてしまった縁を見ると、どうしても体が動かなくなり、思わずその場を飛び出していた。

｢あれは、現実…？｣

実際、夢だとは思わなくなってきていた。
大体、仗助という男は名前と声は知っていても、姿は知らなかった。
なのに、夢の中ではその姿を見て、そしてそれが仗助だと認識していた。

｢…いるの…？｣

僅かに体を起こし、背後に目を向ける。
すると、壁際にあの黒い影のようなものがたたずんでいるの    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:38:17+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/39.html">
    <title>夜間飛行-ダークメルヒェン・その３-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/39.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～ダークメルヒェン・その３～

それは、ゆっくりと部屋の中に忍び込んできた。
黒い影のようなその体は、ベッドの上で寝ている縁と仗助の顔を覗き込むと、さらに体色の黒が鮮やかになっていく。
そして、仗助に狙いを定めると、口の部分が笑っているかのように開く。
血のように赤い口が、嗤う。
その時－…

「ドラァ！」
「ギッ」

寸での所で拳をかわし、それはまるで爬虫類のように壁に張り付く。

「ったく…安眠妨害だっつーのよぉ…」
そういいながら、仗助は軽く首を回しながら起き上がり、それを見据える。
それは、再び赤い口を大きく開く。
今度は嗤っていない。
むしろ、怒っている様であった。

「ったくよぉ…何なんだオメーは…」

そういいながら身構えると、それは大きく腕を広げる。
その腕からヒレのようなものが伸びる。

「ギィィィィィィィィィッ」
「っ…！？」

古いドアの軋むような鳴き声を上げ、それはそのヒレを大きく振るう。
それは空気を切り裂き、僅かにかすった仗助の頬を傷つけた。
「ってぇ…」

思わず声を漏らすも、その目はしっかりとそれを捉えていた。
それは壁から降り、その腕のヒレを仗助に向けたまま身じろぎ一つしない。
じりじりとにじり寄るそれから、一定の位置を保つように仗助は後退する。
しかし、後ろには縁が寝ている。
あまり後ろへは下がり続けられない。

(どーすっか…な…)

不意に、ドアが視界の隅に入る。

(あそこまで…なんとか、いければ…)

相手に気づかれないよう、後退しながら進路をドアのほうへと少しずつ変更していく。
相手はまだ気づいていないようで、時折短く鳴きながら仗助へじりじりとよってくる。
だんだんと背後に扉が近づく。
そして、ついには背中がドアに付く。

「(来た…ッ！)ドラァ！！」
「ギッ…！？」

ドアを破り、外へ飛び出す。
すかさず、相手も仗助を追って部屋から飛び出した。
その間に、ドアはクレイジーダイヤモンドの力によって元通りに収まっていた。

「ギィィ…」

それの目が爛々と輝き、仗助をにらむ。
仗助は再び身構えると、それと対峙する。

「縁に近づけさすわけにいかねーからな…」
「ギィィィィ…」

それは腕の    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:37:02+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/38.html">
    <title>夜間飛行-ダークメルヒェン・その２-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/38.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～ダークメルヒェン・その２～

次の日、学校にやってきた瑞希はある事に気づいた。

(…朱実…来てない…？)

あの朱実が教室にいない。
ただ、よく一時限目が始まってから悪びれる様子も無くやってくることもあるので、そのときは瑞希は気にしなかった。
むしろ、いない方が気が楽である。
しばらくして、ＨＲのために担任が教室へやってきた。

「出席を取る前に…昨日、月岡が何者かに襲われて重傷だそうだ…」

その担任の言葉に、瑞希は目を丸くした。
まさか、そんなことになっていたとは。
…瑞希は、昨晩その夢を見ていた。
自分は、上空からそれを見ている。
朱実は恐怖の表情を浮かべ、目の前の「何か」を見つめている。
「何か」はずりずりと、朱実との間をつめていく。
朱実は恐怖で声が出ないのか、口をぱくぱくさせている。
－愉快だった。
あの、人の前では「私はこのクラスの女王です」といった風に振舞っているあの女が、目の前の「何か」に対して恐怖をあらわにしている。
そう思うと、段々と心が満たされていくのを感じた。
不意に、「何か」の左腕と思われる部位が高く翳され、朱実目掛けて一気に振り下ろされる。
「ぎゃっ！？」という短い悲鳴がしたあと、傍らの壁に朱実の血が飛び散る。
それを皮切りに、「何か」は朱実を攻撃していく。
それを夢の中で見つめる瑞希は、満たされた気分を感じ、そのまま意識は深く沈んでいった。

■■■

放課後、瑞希は朱実のグループの何人かに呼び出されていた。

「あんたでしょ」
「は…？」

何のこと見当も付かず、不機嫌そうな表情を浮かべて瑞希は尋ね返す。
その様子にいらいらしたように、その中の一人が瑞希に歩み寄り、その胸倉を掴む。

「あんたが、朱実のことやったんだろっつってんの！」
「…へぇ」

はん、と鼻で笑いながら答える。
瑞希のその態度に、その少女はカッとなり、瑞希の頬を張る。

「っー…」
「いいなよ！あんたがやったんでしょ！」
「証拠は？」
「ッ…」

瑞希の言葉に、だんだんと背後の「それ」は黒々と色が濃くなっていく。
しかし再び少女が手を振り上げたとき、背後から声が響いた。

「おーっと、少女たち何してる～？」

無駄に明るく、そして間延びした声に    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:35:31+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/37.html">
    <title>夜間飛行-ダークメルヒェン・その１-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/37.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～ダークメルヒェン・その１～

少女は憤っていた。
必ず、自分を邪魔するものへ、復讐してやろうと考えていた。
そんな少女に、金色の髪の少女が近づき、囁く。

「私が力を貸してあげようか？」

その、甘く誘うような響きを持つ囁きに、少女は簡単に頷く。
それを見て、金髪の少女はこの上ないくらいの可愛らしい笑顔を作り、背中に隠していた『それ』を高く翳す。
それをみて少女は身を硬くし、次いで逃れようとしたがそれよりも早く、金髪の少女が『それ』を振り下ろし、少女の胸へ突き刺す。
その痛みに声を上げる間もなく少女はそこに崩れ落ちるが、すぐに生きていることを感じて不思議そうに金髪の少女を見上げた。

「これで、あなたは力を手に入れた」

先ほどと変わらぬ笑顔のまま、金髪の少女は言う。
そして、少女の胸に突き刺した『それ』を引き抜き、血をぺろりと舐める。

「すぐに実感するわ、あなたの力…ダークメルヒェンを」

その言葉を聞くと、少女はまるで操られているように立ち上がり、そのまま自宅のほうへと歩き出す。
それを見送り、金髪の少女は笑みを浮かべたまま呟く。

「さぁ、新しい『おもちゃ』だよ、靖子ちゃん…あなたはこれを、どう乗り切るの？」

思わず笑いが口から漏れる。
その笑いは、無邪気な、そして残酷な笑い声だった。

■■■

「古賀さァ～ん、ちょっと来てくれるゥ？」

そのわざとらしすぎる明るい声に、帰り支度をしていた古賀瑞希(こが みずき)は体をこわばらせ、その声のしたほうへ顔を向ける。
そこには、クラスの女子同士のグループの中で一番大きいグループのリーダー的な存在である、月岡朱実(つきおか あけみ)が、数名の取り巻きと共に立っていた。
相手に気づかれないようにため息をつき、瑞希は席を立つ。

「ちょっとさぁ、今日の委員会代わりに出てよォ～…ね？」

有無を言わせない、その高圧的な物言いに瑞希は僅かに顔をしかめるが、すぐに小さく頷いた。
それを見ると、朱実はクスクスと笑いながら「ありがとねェ～」とだけ言うと、取り巻きの女子と共に教室を出て行く。
それが見えなくなると、瑞希はギリッと歯軋りをし、カバンを持つと委員会の行われている旧校舎へと走っていく。
委員会の間、瑞希は下唇をかみ締めて噴出し    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:33:47+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/36.html">
    <title>夜間飛行-レディ・ファントム・その３-</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nightout001/pages/36.html</link>
    <description>
      *夜間飛行～レディ・ファントム・その３～

かほりの耳から抜けたそれは、風に舞う紙のような動きで、どこかへと向かって飛んでいく。
仗助たちはそれを懸命に追いかける。
すると、それが不意に路地裏へと入る道へ曲がった。

「そっち曲がった！」
「こっちか！」

その道に飛び込むと、電柱の影に誰かがうずくまっている。
用心しながら、その人物に近づくと、うずくまってうな垂れている少女の姿が仗助たちの目に入った。

「…おい…？」

あまりにも拍子抜けした仗助は、短く声を掛ける。
その声にびくっと震え、その少女はおずおずと仗助たちを見上げた。

「…！？」

少女の顔を見て、仗助たちは息を飲んだ。
その顔は、包帯に覆われて表情が読み取れない。
しかし、その包帯から覗く目には僅かに涙が浮かんでいる。

「…お前が…やってたのか…？」
「…さい…」
「え？」
「ごめん…なさい…」

そういうと、少女はその包帯から覗く目を手で覆い、なき始めてしまった。
それに戸惑い、仗助と縁、康一は顔を見合わせる。

「見つかったのか？」

３人が戸惑っていると、かほりの手を引いて露伴がやってきた。
そして、３人の間から泣いているその少女を見ると、次いで３人を見る。

「…なんでこいつは泣いてるんだ？」
「さぁ…？」

■■■

ようやく落ち着いたころに、かほりが少女に問いかける。

「どうしてあんなことを…？」

その声に、目を擦りながら少女は震える声で答える。

「…外を見たくて」
「外を…？」

不思議そうに、かほりは後ろで聞いている仗助たちのほうを向いて首を傾げる。
そんな様子を気にすることなく、少女は言葉を続ける。

「…私、顔がきれいじゃないから…外に出るのが怖くて…でも、外が見たくなると…たまに…こういうことしちゃって…いけないって、分かってるけどでも…」

また泣き出しそうな少女の背中を撫でながら、かほりはゆっくり語りかける。

「…その力、いつからあるの…？」
「分からない…気が付いたら…出来るようになってたの…」
「そう…それを、こういう風に使うのはいけないって分かってるのね？」
「うん…」

うな垂れたまま返事をする少女の肩を、そっとかほりは抱き寄せる。    </description>
    <dc:date>2009-12-27T00:32:10+09:00</dc:date>
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    <title>夜間飛行-レディ・ファントム・その２-</title>
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      *夜間飛行～レディ・ファントム・その２～

そのころ、あの時康一の肩を叩いた少女は裏路地でぼんやりしていた。
その顔は、包帯でぐるぐるに巻かれ、目と鼻、口以外はすべて隠されている。

「…またやっちゃった」

悲しげな声を漏らすと、少女はふらふらと歩き出す。



縁と仗助の泊まっている部屋にやってきた康一は、二人と共に町の地図を見ながらその少女に声を掛けられた場所に印をつけていた。

「…あれ、露伴先生は？」
「かほりさんと出かけたみたい…」

縁と康一がそんな話をしている傍らで、仗助は康一がつけた印と縁のつけたしるしまでの間の道を指でなぞる。

「んで、ここで話しかけられて…縁のいた、ここまで気づいたら着ていた…ってことでいいか？」
「うん…気が付いたら…」
「そりゃ変だな…」

そんな話をしていた三人の部屋の扉が、急にノックされる。
何事かと思い、縁は立ち上がってスコープを覗く。
そして小さく「あ？」と呟くと、扉を開ける。
すると、足早に露伴が部屋に入り込んできた。

「ろ、露伴先生…？」
「どーしたんすか…？」
「…あれ…？先生、かほりさんは…？」

３人に一気に話しかけられるものの、康一の「かほり」という言葉にはっとしたように露伴は顔をしかめる。

「…いなくなった」
「「「はい！？」」」

思わず、３人の声が重なる。
露伴の目には、珍しく焦りが浮かんでいた。

「…誰かに声を掛けられたらしくてな…それに答えて振り返った…なかなか追いついてこないと思ったら、消えていた…」
「…それって…？」

露伴の言葉に、仗助と縁の視線が康一に向けられる。
その視線に気づき、康一は小さく頷いた。

「…露伴先生…それ、さっき僕も同じ目に遭いましたよ」
「何！？」
「これでスタンド攻撃ってことははっきりしたわねー…」
「あぁ…」

■■■

かほりは、ぼんやりと霞がかったような頭で目の前を見つめていた。
思うこととは反対に、体はどんどんと進んでいく。

(早く…先生のところに…帰らないと…)

そう思っても体の自由が利かない。
そのうち、川が目の前に見えてきた。
すると、勝手に口が開く。

「…きれい…でも…」

そう呟くと、体は別な方向へと向かっ    </description>
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