情報機器で表せない漢字の表記方法


情報機器で表せない漢字を、情報機器にある既存の漢字の組み合わせで表現する。
その際の規則をまとめる。

記号 解説 使用例 使用例で表される漢字
[] この記号に囲まれた範囲が
1文字であることを表す。
[木 + 門]
+ 横に並べた形であることを表す。 [阝 + 咅]
[咅 + 阝]
/ 縦に並べた形であることを表す。 [口 / 木]
[木 / 口]
- 左辺の漢字から右辺に該当する要素を
除いた形であることを表す。
[鵑 - 肙]
[霍 - 雨]
< 左辺のたれ、にょう、かまえの中に
右辺の漢字を入れた形であることを表す。
[囗 < 木]
A(B > C) Aの漢字の構成要素BをCに置き換えた
形であることを表す。
[沓(日 > 口)]
* 言葉による注釈で、細かい字形を説明するもの。 茨*(*4画目が点ではなく線の字形)


注意点・留意点
  • 左辺と右辺を入れ替えると別字になる。対称律は成り立たない。(例:[阝 + 咅] = 陪 ≠ [咅 + 阝] = 部)
  • この表記法では成り立ち上その漢字の構成要素でなかったとしても、図形的に同じ形ならば簡便のため説明に使用するものとする。
 例えば「[青(月 > 糸)]」などと記述した場合、これは「素」を表すものとして揺るぎがない。
 厳密には「青」の下部は「月」ではなくこれに形が似ているだけだが、この表記方法では文字の図形的な部分にだけ着目し、意味や成り立ちまでを考慮に入れた使用をしないものとする。
 なので例えば「青」の成り立ちを考慮して、「[青(丹 > 糸)]」のように表しても、これは演算エラーとなる。
 しかしながら、どこまでを同形と見なすかという問題もある。
最終更新:2016年02月02日 02:06