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英雄 - (2007/09/18 (火) 18:09:37) の1つ前との変更点

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sm[[41>楽太郎(ラピュタ王)の陰謀]]←時列系に見たい人はコチラ→ sm[[42>落ち着け前原K!]]←投下順に見たい人はコチラ→ キャラ順に見たい人はコチラ↓ ストーム1(おじいちゃん) sm[[19>歌、覚えていますか]]←福山芳樹→ sm[[08>私の救世主様]]←いさじ→ sm[[08>私の救世主様]]←柊つかさ→ (非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[つかさ妊娠]] [[真っ赤な誓い]] [[妊娠注意]]   ---- *英雄 ~足踏みしてるだけじゃ進まない~ 今は分からないことばかりだけど。 信じるこの道を進むだけさ。 一心不乱にギターを弾き続け、腹の底から声を出しつづける。 例え死ぬことになっても、俺は歌うのを辞めないだろう。 この生涯が閉じるその瞬間まで歌手でいられたら、ロッカーでいられたら。 それだけで、十分だ。 *英雄 ~甘え尽くしの自分が本当は嫌いで~ 「さて、つかさちゃん。聞こえるか?」 つかさを抱きかかえたまま、いさじは顔で音のする方向を指す。 熱さでボーっとしていたつかさだが、耳に入り込んでくるその音を聞き取る事は出来た。 「……はい、すごいギターの音と……かすかな声が聞こえます」 ボーットしている原因は、お姫様抱っこにもあるのかもしれない。 迷惑をかけたくないので本当は早く自分の足で歩きたいが、傷からしてもそれは少し難しい。 何より、少しでも長く抱きかかえられていたいと考えている自分がいるのだ。 熱い、自分の身体が。なにかが変だ、自分のどこかが。 「つかさちゃん? おーい、つかさちゃん?」 声をかけられて再びハッとするつかさ。 心配そうに顔をのぞきこむいさじに笑顔で応える。 「ところで、こんな所で大声で歌う奴ってのはどんな奴だと思う?」 急に振られた質問に、少し驚く。 あまり物事を考えられない脳をフル回転させて答えを導く。 「恐れを知らない、勇敢な人……かな?」 いさじが軽く笑う、何故だか恥ずかしくなってきてしまった。 「まあ、その発想は無かったな。  でも逆に考えれば無防備すぎると思わないかい?  こんな場所だ、遠くから狙撃でもされたら一発でナンマイダブツだ」 こんな場所だから、誰がどうでるかも分からない。 何時何処で誰がどのようにして殺しに掛かってきても不思議なことではない。 そう、今自身を抱きかかえているいさじだって……例外ではない。 「でもな、そこからさらに考えを逆にするんだ。  ……何か考えがあるから、人を呼び集める為にあーいう行動に出てると思う。  少なくとも俺はその可能性に賭けたい……だから」 ニヤリと笑ってつかさに尋ねる。 その笑顔はどこまでもまっすぐで、とても人殺しを考えるような顔ではない。 どこか、心の隅で「大丈夫」という気持ちが溢れて来た。 「俺はあの声の元へ行きたい、いいかな?」 断る理由は無い。つかさが力強く頷いたと共に、いさじは駆け出していく。 *~カッコつけてるつもりで得意になって~ ストーム1、もといおじいちゃんは少しびっくりしていた。 自分の姿ではなく、自分がやっていたゲームのキャラクターの姿なのだから。 「すごいのー、これは孫のゆーとった「えむえむおーあーるぴーぎー」かのう?」 MMORPG、いわゆるネトゲである。 現世のゲーム事情に詳しくないおじいちゃんは、サクサクとこれがゲームだと思い込んでしまったのだ。 だって、ゲームの姿なんですもの。 「最近の技術はすごい、うーん日本も変わったのう」 鞄の中にはゲームのものとは違うが、大好きなライフルと物騒な刀が入っていた。 最近のゲームはとてもリアルだ、そんなことを思いながら立ち上がる。 ストーム1、おじいちゃん。 任務を遂行します。 *英雄 ~闇が怖くてどうする~ いさじがギターを鳴らしている人間の元ににたどり着くのはそう時間が掛からなかった。 しかし、接触できるギリギリの距離でいさじは止まった。嘘だと思いたかった、そんな事があるわけが無い。 何かの間違いだ、このギターの音だってどこかのニコニコユーザーとかそこらへんだと思っていたのに。 「どうして……ですか」 目の前に居るのは、プロのミュージシャンで。 どうしようもない絶望のような物が、重く圧し掛かってくる。 でも、何故だろう。プロというものの貫禄と言うはこういうことなのだろうか。 楽しそうに、普段のライブのように歌いつづけている。 何時死ぬか分からないのに、俺が襲ってくるかもしれないのに。 どうして、楽しそうなんだろう。 「……Thank you!」 一曲の演奏が終わり、ギターを鳴らしているミュージシャンもいさじに気がつく。 いさじはつかさを抱きかかえたままそばへと近づく。 「福山さん、聞いてください。私はゲームに乗っていません。  この子も同じです。どういう理由で俺たちが巻き込まれたのかは分かりませんがとにかく人殺しをするつもりはありません」 「くだらないと思うかい?」 急に質問を振られ、慌てるいさじ。 質問の本質を突き止めるために一度落ち着くが、何がくだらないのかがまったくわからない。 「こんな殺し合い、くだらねぇと思うだろ?」 やっといさじとつかさの顔色が明るくなる。 福山も察した二人を見て笑顔を浮かべる。 「だから、集めるんだ。  歌で君たちみたいな殺し合いをくだらねえと思ってるヤツを。  幸い拡声器があるみたいだし、君の声はカッコいいしね。  俺と組んで即興セッションで人を集めたい、ギターの電池も少ないんでね」 福山はギターを構えなおし、いさじに向かって言った。 「手伝ってくれるかい?」 もちろん、答えはYESだ。拡声器を構え、大声を――――。 「なんじゃお前等、緊迫感がないのー」 *英雄 ~ただそれだけできれば~ 「こんな場所でぼーっと突っ立って、あまつさえ大声を張り上げようなんて。  ……殺してくれっていっとるような物じゃぞ?」 急に現れたよくある特撮の戦隊物の衣装をまとった妙に古臭い喋りをする青年。 彼は銃と怪しい刀を片手に三人に説教を始めた。 「わしが防衛軍で本当によかったのう、ところで大声を張り上げて何をするつもりだったんじゃ?」 青年の問いかけに、いさじはゆっくりと口を開く。 説明の八割が終わったところで青年はひとつため息をつく。 「天然のアホじゃのう、でも嫌いじゃないぞい。  よし、おじいちゃんの知恵を貸してやろう」 するとおじいちゃんは電池のパックを福山に差し出し、説明を始めた。 「まず、時間が許す限りここで演奏を続けるんじゃ。  たいていのここにいる生き物が耳を傾けるじゃろう。  そこで、このライフルを使って異星人みたいな危険そうな生き物なら狙撃で足を止めるぞい」 そこで生じる、素朴な疑問につかさが声をあげる。 「でも……どうやって危険かどうかを判断するんですか?  それにパッとみて危なくなさそうでも、会ってみたら危ない人でしたって言うこともあるから……」 そう、つかさを最初に襲った人間。園崎詩音は外見は普通そうであった。 しかし中身はぶっ壊れていた、例えるなら路上で走らせていたらデコトラに押しつぶされたミニ四駆ぐらい。 目の前の青年は、そんなつかさを見て笑顔を振り撒く。 「いい質問じゃ、外見で危険だと思われるような奴は相当アホじゃろう。  そこで近接戦になった場合にこの刀じゃ、これでお前さんらを守り抜いて見せよう」 「そんな……危険すぎるぜじー……アンタ!」 いさじが思わず青年(とはいっても口調からは老人にしか思えないが)を引き止める。 老人は笑っていた、何を馬鹿なことをと言わんばかりに。 「ワシは今は地球防衛軍じゃぞ? そんじょそこらのバケモンには負けはせんわい。  この銃もあればたいていの事は大丈夫じゃと思う、そして――――」 青年は、そこで一息つく。 「「男なら、誰かのために強くなれ」じゃよ、守るものがあるからこそ人は強くなるんじゃ」 その言葉を聞いたいさじと福山が大きく頷く。 早速青年から受け取った、電池をギターに備え付けながら福山が言う。 「そうだ、自己紹介をしてなかったな。  俺は福山芳樹……一介のミュージシャンさ」 「俺はいさじ、ただ歌ってたのをニコニコにアップしてただけです」 「私は、つかさ。柊つかさです」 「ワシは……そうじゃのう、ストーム1というのも言いにくいじゃろうからのう。  おじいちゃん、そう呼んでくれ」 お互いに名乗りあったあと、おじいちゃんが銃を構え三人に問う。 「それじゃあ、準備はいいかの?」 福山はギターを構え、いさじは拡声器を持つ。 「つかさちゃん、いっしょに歌ってくれないか?」 突然のいさじの指示に戸惑うつかさ。 「何、適当にウォーウォー言ってくれるだけで良いさ。  それだけで、みんなの力になる」 要求を断ることはない、つかさも拡声器をいさじとともに握り締めた。 福山の歪んだギター音が鳴り響く。 「じゃあ行くぜ。二曲目はあああああ!  真赤な誓いだああああああああああ!!」 願いを込めた二人の歌声と一人のギターが力強い音を作り出していく。 その反逆の意思を込めた歌は大陸の中心から広がっていき……。 何を、伝えるのだろうか。 【C-3 中心部/一日目・早朝】 【福山芳樹@現実(真赤な誓い)】 [状態]:俺の歌を聞け [装備]:DIGIZO HYPER PSR(残り三十分程度)@現実 、予備電池(残り4セット)@現実 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いなんてくだらねえ! 俺の歌を聞けえええええええええ!! 第一行動方針:いさじと即興セッションをし、人を呼び集める。 【いさじ@現実】 [状態]:バイクに搭乗 [装備]:拡声器@現実、炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト [道具]:支給品一式(水一本消費) [思考・状況] 基本行動方針:ゲームの脱出(?) 第一行動方針:福山芳樹と即興セッションをし、人を呼び集める。 ※いさじヴォイスには、他者を孕ませる程度の能力があるような気がします。  でも想像妊娠です、多分。  気合があればいさじヴォイスを聞いても何ともありません。 【ストーム1@おじいちゃんの地球防衛軍】 [状態]:健康 [装備]:ウィンチェスター M1895/Winchester M1895(狙撃銃、残弾5)@現実、予備弾丸20発      無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!) [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:最近のゲームはすごいのー、異星人を撃退じゃあ。 第一行動方針:遠方からの敵、異星人に備え、警戒する。 第二行動方針:異星人が現れた場合、意地でも残りの三人は守る。 第三行動方針:地球防衛軍として地球を守る ※外見は防衛軍ですが、中身はおじいちゃんです。 ※この世界を最新のゲームだと思ってます。 【柊つかさ@らき☆すた】 [状態]:全身打撲気味、体が熱い、おなかが膨らんでいる? [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:知り合いの捜索 第一行動方針:精一杯歌う ※いさじの声を聞いてからの身体の異変に気がついたようです(?) ※拡声器を介してギターをフルで弾き倒している為周囲1~2コマぐらいは確実に聞こえると思います   声より少しギターの音が大きいかもしれません。   なお、早朝の間は確実に音が聞こえると思います。
sm[[41>楽太郎(ラピュタ王)の陰謀]]←時列系に見たい人はコチラ→ sm[[42>落ち着け前原K!]]←投下順に見たい人はコチラ→ キャラ順に見たい人はコチラ↓ ストーム1(おじいちゃん)→ sm[[19>歌、覚えていますか]]←福山芳樹→ sm[[08>私の救世主様]]←いさじ→ sm[[08>私の救世主様]]←柊つかさ→ (非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[つかさ妊娠]] [[真っ赤な誓い]] [[妊娠注意]]   ---- *英雄 ~足踏みしてるだけじゃ進まない~ 今は分からないことばかりだけど。 信じるこの道を進むだけさ。 一心不乱にギターを弾き続け、腹の底から声を出しつづける。 例え死ぬことになっても、俺は歌うのを辞めないだろう。 この生涯が閉じるその瞬間まで歌手でいられたら、ロッカーでいられたら。 それだけで、十分だ。 *英雄 ~甘え尽くしの自分が本当は嫌いで~ 「さて、つかさちゃん。聞こえるか?」 つかさを抱きかかえたまま、いさじは顔で音のする方向を指す。 熱さでボーっとしていたつかさだが、耳に入り込んでくるその音を聞き取る事は出来た。 「……はい、すごいギターの音と……かすかな声が聞こえます」 ボーットしている原因は、お姫様抱っこにもあるのかもしれない。 迷惑をかけたくないので本当は早く自分の足で歩きたいが、傷からしてもそれは少し難しい。 何より、少しでも長く抱きかかえられていたいと考えている自分がいるのだ。 熱い、自分の身体が。なにかが変だ、自分のどこかが。 「つかさちゃん? おーい、つかさちゃん?」 声をかけられて再びハッとするつかさ。 心配そうに顔をのぞきこむいさじに笑顔で応える。 「ところで、こんな所で大声で歌う奴ってのはどんな奴だと思う?」 急に振られた質問に、少し驚く。 あまり物事を考えられない脳をフル回転させて答えを導く。 「恐れを知らない、勇敢な人……かな?」 いさじが軽く笑う、何故だか恥ずかしくなってきてしまった。 「まあ、その発想は無かったな。  でも逆に考えれば無防備すぎると思わないかい?  こんな場所だ、遠くから狙撃でもされたら一発でナンマイダブツだ」 こんな場所だから、誰がどうでるかも分からない。 何時何処で誰がどのようにして殺しに掛かってきても不思議なことではない。 そう、今自身を抱きかかえているいさじだって……例外ではない。 「でもな、そこからさらに考えを逆にするんだ。  ……何か考えがあるから、人を呼び集める為にあーいう行動に出てると思う。  少なくとも俺はその可能性に賭けたい……だから」 ニヤリと笑ってつかさに尋ねる。 その笑顔はどこまでもまっすぐで、とても人殺しを考えるような顔ではない。 どこか、心の隅で「大丈夫」という気持ちが溢れて来た。 「俺はあの声の元へ行きたい、いいかな?」 断る理由は無い。つかさが力強く頷いたと共に、いさじは駆け出していく。 *~カッコつけてるつもりで得意になって~ ストーム1、もといおじいちゃんは少しびっくりしていた。 自分の姿ではなく、自分がやっていたゲームのキャラクターの姿なのだから。 「すごいのー、これは孫のゆーとった「えむえむおーあーるぴーぎー」かのう?」 MMORPG、いわゆるネトゲである。 現世のゲーム事情に詳しくないおじいちゃんは、サクサクとこれがゲームだと思い込んでしまったのだ。 だって、ゲームの姿なんですもの。 「最近の技術はすごい、うーん日本も変わったのう」 鞄の中にはゲームのものとは違うが、大好きなライフルと物騒な刀が入っていた。 最近のゲームはとてもリアルだ、そんなことを思いながら立ち上がる。 ストーム1、おじいちゃん。 任務を遂行します。 *英雄 ~闇が怖くてどうする~ いさじがギターを鳴らしている人間の元ににたどり着くのはそう時間が掛からなかった。 しかし、接触できるギリギリの距離でいさじは止まった。嘘だと思いたかった、そんな事があるわけが無い。 何かの間違いだ、このギターの音だってどこかのニコニコユーザーとかそこらへんだと思っていたのに。 「どうして……ですか」 目の前に居るのは、プロのミュージシャンで。 どうしようもない絶望のような物が、重く圧し掛かってくる。 でも、何故だろう。プロというものの貫禄と言うはこういうことなのだろうか。 楽しそうに、普段のライブのように歌いつづけている。 何時死ぬか分からないのに、俺が襲ってくるかもしれないのに。 どうして、楽しそうなんだろう。 「……Thank you!」 一曲の演奏が終わり、ギターを鳴らしているミュージシャンもいさじに気がつく。 いさじはつかさを抱きかかえたままそばへと近づく。 「福山さん、聞いてください。私はゲームに乗っていません。  この子も同じです。どういう理由で俺たちが巻き込まれたのかは分かりませんがとにかく人殺しをするつもりはありません」 「くだらないと思うかい?」 急に質問を振られ、慌てるいさじ。 質問の本質を突き止めるために一度落ち着くが、何がくだらないのかがまったくわからない。 「こんな殺し合い、くだらねぇと思うだろ?」 やっといさじとつかさの顔色が明るくなる。 福山も察した二人を見て笑顔を浮かべる。 「だから、集めるんだ。  歌で君たちみたいな殺し合いをくだらねえと思ってるヤツを。  幸い拡声器があるみたいだし、君の声はカッコいいしね。  俺と組んで即興セッションで人を集めたい、ギターの電池も少ないんでね」 福山はギターを構えなおし、いさじに向かって言った。 「手伝ってくれるかい?」 もちろん、答えはYESだ。拡声器を構え、大声を――――。 「なんじゃお前等、緊迫感がないのー」 *英雄 ~ただそれだけできれば~ 「こんな場所でぼーっと突っ立って、あまつさえ大声を張り上げようなんて。  ……殺してくれっていっとるような物じゃぞ?」 急に現れたよくある特撮の戦隊物の衣装をまとった妙に古臭い喋りをする青年。 彼は銃と怪しい刀を片手に三人に説教を始めた。 「わしが防衛軍で本当によかったのう、ところで大声を張り上げて何をするつもりだったんじゃ?」 青年の問いかけに、いさじはゆっくりと口を開く。 説明の八割が終わったところで青年はひとつため息をつく。 「天然のアホじゃのう、でも嫌いじゃないぞい。  よし、おじいちゃんの知恵を貸してやろう」 するとおじいちゃんは電池のパックを福山に差し出し、説明を始めた。 「まず、時間が許す限りここで演奏を続けるんじゃ。  たいていのここにいる生き物が耳を傾けるじゃろう。  そこで、このライフルを使って異星人みたいな危険そうな生き物なら狙撃で足を止めるぞい」 そこで生じる、素朴な疑問につかさが声をあげる。 「でも……どうやって危険かどうかを判断するんですか?  それにパッとみて危なくなさそうでも、会ってみたら危ない人でしたって言うこともあるから……」 そう、つかさを最初に襲った人間。園崎詩音は外見は普通そうであった。 しかし中身はぶっ壊れていた、例えるなら路上で走らせていたらデコトラに押しつぶされたミニ四駆ぐらい。 目の前の青年は、そんなつかさを見て笑顔を振り撒く。 「いい質問じゃ、外見で危険だと思われるような奴は相当アホじゃろう。  そこで近接戦になった場合にこの刀じゃ、これでお前さんらを守り抜いて見せよう」 「そんな……危険すぎるぜじー……アンタ!」 いさじが思わず青年(とはいっても口調からは老人にしか思えないが)を引き止める。 老人は笑っていた、何を馬鹿なことをと言わんばかりに。 「ワシは今は地球防衛軍じゃぞ? そんじょそこらのバケモンには負けはせんわい。  この銃もあればたいていの事は大丈夫じゃと思う、そして――――」 青年は、そこで一息つく。 「「男なら、誰かのために強くなれ」じゃよ、守るものがあるからこそ人は強くなるんじゃ」 その言葉を聞いたいさじと福山が大きく頷く。 早速青年から受け取った、電池をギターに備え付けながら福山が言う。 「そうだ、自己紹介をしてなかったな。  俺は福山芳樹……一介のミュージシャンさ」 「俺はいさじ、ただ歌ってたのをニコニコにアップしてただけです」 「私は、つかさ。柊つかさです」 「ワシは……そうじゃのう、ストーム1というのも言いにくいじゃろうからのう。  おじいちゃん、そう呼んでくれ」 お互いに名乗りあったあと、おじいちゃんが銃を構え三人に問う。 「それじゃあ、準備はいいかの?」 福山はギターを構え、いさじは拡声器を持つ。 「つかさちゃん、いっしょに歌ってくれないか?」 突然のいさじの指示に戸惑うつかさ。 「何、適当にウォーウォー言ってくれるだけで良いさ。  それだけで、みんなの力になる」 要求を断ることはない、つかさも拡声器をいさじとともに握り締めた。 福山の歪んだギター音が鳴り響く。 「じゃあ行くぜ。二曲目はあああああ!  真赤な誓いだああああああああああ!!」 願いを込めた二人の歌声と一人のギターが力強い音を作り出していく。 その反逆の意思を込めた歌は大陸の中心から広がっていき……。 何を、伝えるのだろうか。 【C-3 中心部/一日目・早朝】 【福山芳樹@現実(真赤な誓い)】 [状態]:俺の歌を聞け [装備]:DIGIZO HYPER PSR(残り三十分程度)@現実 、予備電池(残り4セット)@現実 [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いなんてくだらねえ! 俺の歌を聞けえええええええええ!! 第一行動方針:いさじと即興セッションをし、人を呼び集める。 【いさじ@現実】 [状態]:バイクに搭乗 [装備]:拡声器@現実、炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト [道具]:支給品一式(水一本消費) [思考・状況] 基本行動方針:ゲームの脱出(?) 第一行動方針:福山芳樹と即興セッションをし、人を呼び集める。 ※いさじヴォイスには、他者を孕ませる程度の能力があるような気がします。  でも想像妊娠です、多分。  気合があればいさじヴォイスを聞いても何ともありません。 【ストーム1@おじいちゃんの地球防衛軍】 [状態]:健康 [装備]:ウィンチェスター M1895/Winchester M1895(狙撃銃、残弾5)@現実、予備弾丸20発      無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!) [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:最近のゲームはすごいのー、異星人を撃退じゃあ。 第一行動方針:遠方からの敵、異星人に備え、警戒する。 第二行動方針:異星人が現れた場合、意地でも残りの三人は守る。 第三行動方針:地球防衛軍として地球を守る ※外見は防衛軍ですが、中身はおじいちゃんです。 ※この世界を最新のゲームだと思ってます。 【柊つかさ@らき☆すた】 [状態]:全身打撲気味、体が熱い、おなかが膨らんでいる? [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:知り合いの捜索 第一行動方針:精一杯歌う ※いさじの声を聞いてからの身体の異変に気がついたようです(?) ※拡声器を介してギターをフルで弾き倒している為周囲1~2コマぐらいは確実に聞こえると思います   声より少しギターの音が大きいかもしれません。   なお、早朝の間は確実に音が聞こえると思います。

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