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**おじいちゃんのアイスクライマー ◆irB6rw04uk sm[[133>ケラモンいっぱいTAS軍団]]←時列順に見たい人はコチラ→ sm[[133>ケラモンいっぱいTAS軍団]]←投下順に見たい人はコチラ→ キャラ順に見たい人はコチラ↓ sm[[117>震える山~侵食汚染~]]←ストーム1→ (非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[第百三十三話⇔第百三十四話]] [[第百三十四話⇔第百三十五話]] [[孔明の罠]] ---- ストーム1は橋を渡っていた。 その足取りはスタスタと軽快である。しかし、心の中の自分の足取りは重たかった。 心が自分ではない体に入っているためだろう。 じゃがうじうじしていても仕方が無い! わしは今地球防衛軍のストーム1じゃ。地球を守る正義のひーろーなんじゃ! さぁ、みっしょん開始じゃ! ストーム1の目の前には橋の終わりが見え始めていた。 ストーム1は歩むスピードを落とす。このまま橋をそのまま進めば禁止エリアに入ってしまい首輪が爆発してしまう。 橋の手すりに近づくと確かに陸地があった。 2~3メートルの高低さがあったが、飛び降りてもまた帰ってくることが出来そうだ。 ストーム1はその体を手すりの向こうに落とす。 ストーム1は見事に着地した。 そしてウィンチェスターを両手に持ち、いつでも使えるようにする。 ちなみに、ウィンチェスターはすでにリロード済みである。 ストーム1の前方にはすでに雪山を臨んでいた。 山ノ神が進入を拒むように激しく雪が吹き荒れている。 「さぁ! 行くのじゃストーム1」 喝を入れてストーム1は雪山に挑む。            〆 ストーム1は数十分歩き続けた。 ちらほらだった雪はすでに豪雪に変わっていた。 「雪で何も見えん!」 ホワイトアウト……真っ白い雪が絹のカーテンのように目の前に覆いかぶさり、数メートル先も見えない。 持ち物を確認してみるものの、銃に刀それに魚だ。使えそうなものは無い。 辺りには雪をギュッギュッと踏む音だけが響いている。行くあても無くただ突き進むだけだ。 そして、とうとう彼の探索が終わりを告げた。 突然ストーム1の左足が急激に雪の中に吸い込まれた。 「なに!!」 それにつられてずるずると雪も落ちていく。ストーム1はとっさにウィンチェスターを杖代わりに雪に突き刺し、残った右足に力を入れる。 タイミング的にはぎりぎりだったがストーム1は雪の流れに飲み込まれることは無かった。 「いったいなんじゃ!? 危なかったわい」 ストーム1は足が吸い込まれそうになった場所をじっくりと見つめる。するとすぐにその正体が分かった。 そこから先の地面が無くなっていたのだ。クレバスである。 ホワイトアウトによって視界を奪われていたために気が付くのが遅れた。自然界のトラップである。 「こんなところに落ちたらひとたまりも無かったの……」 そこが暗闇である。すでに辺りは薄暗くなっていたので仕方が無いのだが…… このクレバスはかなりの小規模で幅が1.5メートルも無い、ジャンプで渡ることは容易だ。 「ほいっと!」 そしてストーム1はジャンプでそのクレバスを渡った……いや渡ろうとした。 ごっ! ストーム1の頭部が何かに触れる。 何も無かった空間に灰色の突如ブロックが現れる。 ――はて? こんなところにブロックがあったかな? ブロックにぶつかった衝撃で体は急激に失速する。 と言うよりも下向きに力が働く。 その下には暗黒の口を広げたクレバスが待っていた。 「ぐわぁぁぁああああ!!」 ストーム1の体はクレバスに飲まれた。 ストーム1の断末魔の叫び声が雪山に木霊した。 みんなお馴染み孔明の罠だよ! 自然と孔明の合わせ技。 ストーム1がジャンプしてクレバスに落ちるまでの間わずか1秒。ありがとうございました。 クレバスの真上に残った孔明ブロック、そこからは1つのアイテムが顔を出した。 それは四角い箱である。おじいちゃんが大好きなあの箱である。 その箱はまるで冥土の土産のようにストーム1あとを追ってクレバスの中に落ちていった。            〆 「っ……痛いのぉ」 クレバスに落ちたストーム1はまだ生きていた。 やはり辺りが暗くなっていたために底が見えにくくなっていただけでクレバスの高さは5メートルと無かった。 そのためか体は着地したときに腰を打ったことを除けばいたって健康だった。 が…… ゴン!! ストーム1の頭に先ほどの箱が直撃した。 「………っ……っつ……」 ストーム1は声にならない声を上げて悶え苦しむストーム1。 「いったい何なんじゃ?」 半分キレ気味のストーム1。分からなくも無い、さっきから踏んだり蹴ったりなのだから。 ストーム1は自分に落ちてきた箱を睨みつけた。するとストーム1の顔……いやおじいちゃんの顔は見る見るうちに不機嫌そうな顔から笑顔にかわった。 「クレイモアじゃぁああ!!!」 おじいちゃんは痛みも忘れてその箱に飛びつく。 その時のおじいちゃんは精神年齢40歳は若返っていた。 すぐにクレイモアを両手で抱え定位置に持っていく。 この重さ、感触、そしてこのポーズ…… 全てがおじいちゃんの中で最強のストーム1の形だった。 「クレイモアさえあればどんな異星人にも負けはせんわぁ!!」 血腥い戦いに巻き込まれ、仲間を失いストーム1は少々へこんでいたようだがクレイモア発見のおかげで元気になったようである。            〆 その後ストーム1はクレバスから抜け出そうと辺りを捜索した。するとクレバスに横穴が開いているのを見つけた。 ストーム1の頭の中に2つの選択肢が出てくる。 1つは今すぐこのクレバスを抜け出して雪山の遭難者を探索する。 もう一つはこの穴の中に入って休憩をする。 最初は遭難者を探しに行こうと思った。しかし、雪山を歩くと言うのは想像以上に疲労を蓄積させていたようだ。 足に変な違和感で満たされていて自分の足じゃないみたいだ。 「このままでは反対にわしが遭難者になってしまいそうじゃ……」 仕方が無くストーム1は穴の中で体を休めることにした。 「今はここでびばあくじゃ」 【A-2 クレバスの底の横穴/一日目・夕方】 【ストーム1@おじいちゃんの地球防衛軍】 [状態]:足に軽い疲労(30分程度の休憩で全快) [装備]:ウィンチェスター M1895/Winchester M1895 (狙撃銃、残弾5)@現実、予備弾丸15発、クレイモア地雷@おじいちゃんの地球防衛軍(残り20)、無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!)、トカレフTT-33(6/8) [道具]:支給品一式、きしめん@Nursery Rhyme、たいやき(残りHP50%)@ポケモン金コイキングだけでクリアに挑戦、テニスボール [思考・状況] 基本行動方針:異星人を撃退じゃあ。 第一行動方針:すこし休憩じゃ。 第二行動方針:雪山で遭難している人がいないか見に行く。 第三行動方針:すぱいだーまっ!達と塔で合流する。 第四行動方針:つかさちゃんが心配。 第五行動方針:地球防衛軍として地球を守る。 ※阿部に対する恐怖は、ああいうのもいるかと、なくなりました。 【クレイモア地雷@おじいちゃんの地球防衛軍】 正式名称はY10ワイド・インパルスなのだが、うp主がクレイモアと表記していたので誰がなんと言おうとクレイモアである。 地面に設置し、敵が接近すると自動的に散弾を発射する。 威力と攻撃範囲に評定があり、これで航空兵器も落とすことが出来る。 おじいちゃん仕様なので量は少々多めである。 見た目は1個なので持ち運びは簡単。仲間殺しの暗黒武器!

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