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貴女は奈落の花じゃない - (2010/03/18 (木) 11:13:44) のソース

**貴女は奈落の花じゃない ◆CMd1jz6iP2


(非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[第六十四話⇔第六十五話]] [[第六十五話⇔第六十六話]] [[嘘だッ!]] [[KOOL]]
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夢を、夢を、見ていました。
夢に中のその人は、力を求め続けています。
守りたい人が居るから、守りたいものがあるから、自分である事を掴みたいから。
だからこそその人は、強大な孔明に立ち向かっていくのです。


やっべ、寝ちまったか。
いくらドM・・・いや、マゾゲーマーだからっていきなりあれはキツイ。
残機1でコンティニュー不可能じゃ孔明の一つも越せないっつーの。
どんだけ寝てたかわからないけど、そろそろここを出よう。
きっと電波なお姉さんもいなくなってるだろう。
………あれ?
なんだ、体がうごかねええええ!!!
罠か!?いきなり孔明の罠なのか!?
「抵抗しないで下さい。抵抗するなら…撃ちます」

今度は電波少女かよ!このゲームには電波しかいないのか?
というかやっぱニコニコで見たような…なんでだ、思い出せんな。
なんにしても銃を突きつけられてる以上、抵抗したらゲームオーバー確定。
誰か、誰かまともな人はいねえのかよ!
「待つんだ同志レナ。既に手足は縛ってある。まずは彼が多数派か少数派かを問わねばならない!」
って外山さんとかありえねえええええええ!!!



「む、君は私を知っているのかね!」
「え、あ、前にニコニコで政見放送見ましたよ」
ニコニコ動画…少数派による動画投稿サイトだったな。
「なるほど、そうだったのか。それで、君はこのゲームを支える多数派なのか!」
少数派によって作られた場所にも多数派は難なく紛れ込む!!
「あー、その…もちろん少数派!スクラップ&スクラップ!今の殺し合いをぶっ壊すしかない!」
「よくぞ言ってくれた。私も同じ時代の人間に会えて非常に心強い!」
「は、はぁ…」
「同志よ、君のことはなんと呼べばいい?」
「あ、友人…じゃない、キバって呼ばれてます」
友人…名簿にあったな。名簿には愛称で載っているのか?
キバ。多数派の咽笛に噛み付いてやるということか!まさに少数派の鏡ともいえる!
「同志キバ、なぜ同志レナの隠れ家にいたのだ」
「あの、俺…上で眼鏡の子供に襲われたんです」
なんだと!私が黙祷したあの少年か。あの少年もまた多数派に踊らされた被害者だったのだな。
「曲がり角でなんとか撃退したんですけど、気絶したその子を突然看護婦っぽいお姉さんが一撃で…俺は逃げようとしてマンホールに落ちてここに…」
ふむ…言動に矛盾は無いようだ。
「その看護婦が何者か、心当たりはあるかね」
「……いえ。ただ、名前を名乗りました」
それは重大な情報だ、名簿で確かめねば。
「たしか…八意永琳。月の頭脳、八意永琳って言ってました」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「月だと!!?」
なんということだ…同志レナの言う通りじゃないか!!



私の脳が凍りつく。
このキバという男に、私は何も話していない。
外山さんとの会話も、彼に聞こえないようにしていたし、本当に寝ているのかも確認した。
それなのに…それなのに…彼は私に…真実と言う恐怖を、当然のように話した…!
彼の表情は何も理解していないを教えてくれた。
きっと彼は、その永琳という女性から聞いた話を与太話程度にしか思っていない。
それは突拍子も無い話だと改めて理解する。だが、これは真実なのだ――
「キバさん、聞いてください」
彼にこのことを理解させるのは難しいかもしれない。だが、伝えなければ!
まだ彼は間に合うかもしれないから!
「これは……宇宙人の陰謀です!」
「な……なんだってー!?」

やっぱり電波かよ。誰か俺をここから連れ出してくれ!!
「今から説明します。よく聞いてください」
俺の手足を縛っていたロープが外される。信用してくれたのか?
レナと名乗る少女は真剣に俺に語りかけてくる。
その話をまとめるとこういうことらしい。

1.彼女の住む村、雛見沢に存在する風土病。それを利用したテロの情報を彼女は掴んだらしい。
2.だが調べていく内に、死んだはずの人が歩いている。自分自身が他の場所で目撃されるなど、奇怪な現象を目の辺りにしたそうだ。
3.風土病は宇宙人による地球人との入れ替わりの一環。宇宙人による洗脳だという。
4.最終的には全人類を宇宙人と入れ替えるつもりかもしれない
5.そして、彼女は宇宙人に宣戦布告をする直前に連れ去られたという。



やっぱりありえねええええええ!!だが俺は顔には出さない。
レナという少女の視線が突き刺さる。大丈夫、信じているように見えてるはずだ。
KOOLになれキバ!俺はやればできる男、狼のような牙を持つ男のはず!
(注:キバの前にあ行最初の言葉をつけましょう)
「キバさんは寝てて知らなかったと思いますが…先ほど宇宙人の放送がありました」
宇宙人の放送?なんのことだ?
「ゲーム開始から6時間の間に死んだ犠牲者と禁止エリアについてです」
姿は見えなかったが、声は下水道全域に響き渡ったらしい。俺寝てたけど。
犠牲者?禁止エリア?よく理解してない俺に、レナさんは紙を渡す。
二箇所×のついた地図。ここに入ると首輪が爆発するらしい。やばすぎる。
「ディパックの中の白紙の紙…それに参加者の名簿が浮かび上がってきたんです」
キバさんのディパックに入っていたものです、と言われて受け取ると、確かにあった気がする。
名簿を見る…横線が引かれてる10人…まさか死んだのか、あの子供以外にもこんな…
しかも、なんか聞いた名前もある。
ちょ、TAS!?マジで実在したのか!?KASも…自称か?
イチロー?福山芳樹?本人?いさじもいるし…なんてニコニコ。
死人の中にも…ドラえもん?アニメキャラかよwww小笠原祥子もだし。
何でアニメキャラとか混じってるんだよ。詩音てのも……
ん?あれ、何だっけ?ニコニコで…見たような気がするんだけどな。
ロックマンとかエアーマンなんて…そうだよ、ゲームキャラ…のような
いや、こいつらなんてゲーマーの俺は知ってないとおかしいはずなんだが…
他の死亡者も、参加者も…なーんか見たことあるような…気のせい、か?



うお、すげえ。ニートwwwwwwwwwwwこんな名前とか泣け……
……っておい。俺の名前もしかして友人か?酷すぎるwwwww
「先ほど友人、といわなければ…キバさんを疑っていたかもしれません。」
もしかして死亡フラグ回避してた?マジ孔明の罠は油断ならん。
「でも……友人って何ですか?もしかして、主催者の友人ってことじゃあ?」
やべ、孔明の罠は2重3重の構えだったな。
というかどうなんだ?実はあのピエロに混じってんのか、あのどSは。
どっちにしろここで余計なことを言うのは孔明すぎる。
ニコニコでの愛称だと説明するが、怪訝な顔をされた。ニコニコ知らないっぽいな。
「私の時代は、外山さん達の時代のような通信網は軍用くらいにしかないんです」
外山さん達の時代?何言ってんだこの電波?
「同志レナの話を聞いたときは私もビビった。だが聞くのだ、同志キバよ!」
外山さんもそういや、同じ時代とか言ってたな。まぁこれ以上ビビることなんてない。
「私は…昭和58年から来たんです」
「な……なんd」

さらに超展開が俺に説明される。
6.既に宇宙人の入れ替わりは成功し、レナ自身も入れ替わられた。
7.入れ替わった人間を宇宙人が拉致する。
8.入れ替えた人間は冷凍保存か何らかの方法でそのままの姿を保っている
9.ここで何らかの実験に私達を利用しようとしているのかもしれない。


つまり、俺たちは既に入れ替わられて。元の世界にコピーが置かれているって事になる。
「なんという多数派たちの陰謀だ!私が中学に入学した頃にそんなことがあったとは…」
やべえ、信じそうになる。今の状況を宇宙人が作った…それだけで説明つきそうだもんな。
「おそらく…雛見沢はもう…宇宙人に占領されてしまったと思います」
レナの表情が曇る。正直言ってることは電波だが、仲間や故郷を救いたい気持ちはマジらしい。
「それは私も同じだ。私が同志レナより未来の人間だからといって、今が2007年だとは限らなあああい!!!」
いや、え、どういうこと?
「これを見たまえ同志キバよ。我々に支給されたアイテムを!」
あ、俺のメタルブレードのチップ。他にも二人の支給品か?
……メタルブレード…名簿にあったロックマンの武器だよ。知ってたはずなのに。
でもロックマン…聞いたことがあるのに…その記憶は不明瞭だ。
「これなど、我々の時代でも作ることなど不可能な武器!我々も既に過去の人間である可能性が高ああい!!」
外山さんが手に持つ物。どう見てもロックバスターです、本当に…あれ、なんか違う?
「名前をリアルメガバスターというそうだ。玩具の可能性もあったので試射してみたが、とんでもない威力だった。人を死に至らしめるには十分すぎる!」
「でも、発射されたエネルギー弾は銃弾に比べてゆっくりでした。宇宙人の身体能力はわかりませんが、あれでは避けられてしまうかもしれない……」
確かにあのピエロ、ラスボスって雰囲気出してたからな。強いのは間違いないだろ。
あ、そうだ。
「そういや、そのメタルブレードのチップ。取り付けられるかも」
何?と二人が反応する。いや、ロボットじゃないと使えないこれ、ロックバスターなら使えそうだし。
ロックバスターもどきを三人で調べる。すると、うまく取り付けられそうな場所があった。
それ、カチッとな。
どういう仕組みかは知らないが、ロックバスターもどきの色が黄土色に変わる。
「どうやら成功したようだな。後で試射してみよう」
試射か…人に撃ったら死ぬんだろうな。
でも上にいるかもしれない女を相手にする可能性を考えるとこれくらい必要か。
他に武器っぽいのはないかな……ああ、あったあった。こりゃあすげえ鈍器だ。



それはゲーム機というにはあまりにも大きすぎた
大きく分厚く重く、そして大雑把すぎた
それはまさに鉄塊だった

PS3!しかも60GB!5キロを超えるこれなら殺れる!冗談になってない辺り怖い。
これだけか。後、俺を縛ってたロープも支給品らしい。
しかし、実はここが遠い未来の可能性がある、か…今年で学校卒業だったのにどういう事態だ。
「話を戻します。先ほどの放送で、私の友…いえ、知り合いの妹の名前が挙げられました」
え、なんだよそれ。知り合いが?外山さんも今聞いたっぽいな。
「本当か、同志レナ。放送の時、何も動じていなかったではないか」
「死んだのは園崎詩音。雛見沢を牛耳っていた園崎家次期頭首の妹です。」
何の感慨も無く話すレナ。何か癇に障るな。
「おいおい、知り合いが死んだのに、随分と冷静だな」
「彼女を含む園崎家の人間は宇宙人の手先。洗脳された私の敵です」
レナの目が据わっていく。そんなに宇宙人が嫌いかこいつ。
「前原圭一、園崎魅音の二人も洗脳されています。いえ、魅音は次期頭首。宇宙人かもしれません」
レナは淡々と話していく。
「富竹ジロウは、既に殺されています。参加しているのは成り代わった宇宙人です」
その言葉にはまったく迷いが無いように感じられる。そんなに確実なことなのか。
「ですから、彼らを発見した場合。なんとしてでも殺さなくてはなりません」
コロサナクテハナリマセン。殺さなくてはなりません?


「えっと…どういうこと?」
「彼らは私達を監視、もしくは参加者と偽って私達を排除するために送り込まれた存在」
淡々と淡々と
「だから誰かが殺される前に殺さないと危険です」
知り合いを殺すと彼女は言った。
「そうか」
外山さんは深く何かを考えているようだ。やはり同感なのだろうか。
「落ち着けって。とりあえず、深呼吸。深呼吸しろって」
私は冷静です…と言おうとしたレナをまぁまぁと無理やりに深呼吸させた。
俺も一緒に三回ほど深呼吸。殺すとか発言されると心臓に悪い。
三度目の深呼吸が終わると、レナはディパックに腕を突っ込んだ。
水でも飲むのか?と思った俺の考えを凌駕した物が飛び出す。
鉈だった。

それは鉈と言うにはあまりに大きすぎた
大きく分厚く重く、そして大雑把すぎた
それはまさに鉄塊だった

鉄塊のような鉈。これなんてベルセルク?
「はあああああああああああ!!!」
下水道の壁に鉄塊鉈を振りかぶる。おかしいとは思ってたがここまでかよ!
なんていう威力なのか、壁を斬るというか砕いた。落ち着けっていったのになんでだよ。
逃げようと思ったのとほぼ同時に…今日三度目の俺の発言が響き渡ったんだ。
「な、n(ry」


壁を斬った感触ではない。
その手前にあった柔らかいモノを、確かに仕留めた。
何も無い空間が赤く裂けた。
裂けた空間から中心に、そこに本来あったモノが姿を現す。
「出たな、宇宙人め……!!」
現れたのは、明らかに地球外の生物。
赤い食虫植物のような生き物は両断され、悲鳴をあげる暇も無く息絶えた。
「ゲームを支えている一員、だな」
外山さんはすぐに気付いたようだが、友人は混乱しているようだ。
「キバさんが落ち着けって言ってくれたから…なんとか気付けました」
私の深呼吸、キバさんの深呼吸、外山さんの呼吸、水の音、そして呼吸音。
ありえないはずの足音のように、すぐ近く、呼吸が一つ多い…!
私の切り伏せたそれに、首輪は無い。だが、どの様に消えていたのか?
血の海に何かが浮かんでいる。布のようだが、まさかこれが……
「こいつ…あのピエロの仲間…?」
ようやく友人も気付く。
「はい…多分、私達の監視をしていたんだと思います」
死者10名…あのピエロは一体どこで知ったのだろう。
もちろんこの首輪に、発信機のような物が付いているのは間違いない。
どこに参加者がいるのか、どこで死んだのかも、奴らはお見通しだ。
だが「殺し合いに乗った人間もますます増えてるし」この台詞はある可能性を示す。
どこかで、誰かが監視している…もしくは首輪に盗聴器やカメラがあることだ。
首輪にある可能性は、発信機、盗聴器、カメラ…想像できるのはこれくらいだろうか。
どれも付いている。その可能性もあるが、今の出来事は大きなヒントだ。
盗聴器やカメラがあるなら、それだけで完全にこちらの動きは把握されているだろう。
わざわざ部下に見張らせる…そんな危険なことをするはずがない。
「レナ。外山さんが話したいことがあるって」
この宇宙生物のことだろうか?レナは考えるのを中断して、外山さんの言葉を待つ。


この様に多数派の手先が隠れていることがわかったのは無駄なはずがない!
まさに、このゲームをぶっ壊す一歩を踏み出したことに間違いなぁい!
だが、私は今同志レナとあることを話し合わねばならなぁぁい!!


「同志レナ。聞いておきたいことがある…他の雛見沢の人間のことだ」
「なんですか?洗脳された知り合いの外見は既に言ったとおりです」
そう、それだ。私は同志レナの発言でそれだけが納得できなぁい!
「同志レナ…本当に、彼らは…洗脳されているのか?」
「…どういうことですか」
なんという覇気。殺気に近い重圧をひしひしと感じるが負けるわけにはいかなあい!
「詳しいことはその死体を見てくれ」
同志レナの切り捨てた怪物の死体。
これはある答えを主張している!
「同志キバ!君を襲ったという宇宙人は、首輪を付けていたか!」
「え……そりゃあ付けてましたよ。名簿にも載った参加者ですし」
「だが、この死体に首輪は付いていなああい!!」
「当然です!だってこいつは宇宙人の……!?」
気付いたようだな。だが、信じきれていないようだな。
「そう…宇宙人の手先なら首輪をつけているのはおかしい!」
「でも…そう、偽者…爆発しない、偽の首輪かも…!」
「ならば、この化物も首輪をつけていなければならなぁあい!」



謎の道具を使って参加している生き物が、原生動物であるわけがなああい!!
あの道化師のように人間と異なる姿をした生き物が参加しているのは不思議でもなんでもない!
宇宙人の手先がゲームを支える一員として潜り込んでいることもありえる!
だが、それならば…たとえフェイクであれ、首輪をつけていなければおかしいんだ!
つまり、ゲームに乗ってしまった者はいるとしても。名簿に載っている参加者は、被害者であることを示しているのだ!
「でも、キバさんを襲ったのは宇宙人に違いない!!」
口調が荒々しくなってきたな。だが、私は主張を止める訳にはいかないのだ!
「我々地球人にすら多数派と少数派がいる!!ならば宇宙人も同様である可能性があぁぁる!!」
そもそも、宇宙人などというのは日本人がドイツ人も韓国人も外国人と呼ぶのと同じ!
広大な宇宙に、宇宙人がいるならば!それが宇宙に一種族しか存在しないわけが無い!!
「地球以外から捕らわれた宇宙人も、参加している…そう考えれば辻褄があう!!」
おそらく月の頭脳とやらはゲームに乗った参加者。それ以上でもそれ以下でもない!
「つまぁり!名簿に載っている同志レナの仲間!彼女たちもまた被害者でしかありえなああい!!」








「「「「「「「「「「「「「嘘だッ!!!!」」」」」」」」」」」」」」








「彼らは皆宇宙人の手先!それに、こいつらは仲間なんかじゃない!!」
完全な拒絶……これ以上の主張は、逆効果、か。
「そうだな。これ以上の討論は無意味だ。そろそろ、私達もここを出発するとしよう」
まずは、彼らに首輪があるかどうか、確認しなければならないからな。
「……ええ、そう、ですね。また奴らの斥候が来るかもしれません。」
落ち着いたのか、同志レナも準備を始める。
彼女は首輪に発信機、カメラ、盗聴器が仕掛けられている可能性を示唆した。
だが今の段階で、そんなことはこれっぽっちも重要じゃあない。
なぜなら、奴らは我々のような脱出を試みる人間の存在は予測済みのはずだからだ。
首輪の爆破を自由に出来る奴らが、我々を生かしている理由は簡単だ。
我々にはこのゲームを脱出する案などまったく無いからである。
奴らはこの殺し合いを必要としている。単なる娯楽か、はたまた陰謀か。
どちらにせよ、奴らが我々を爆破する条件は限られている。

1.誰も殺しあわなくなった時。
これは我々の目標だが、脱出方法が無ければまったく意味が無い。
24時間誰も死なねば全員爆破…この期間内に脱出方法を見つけることは難しい。
少しでも危ないと思えば、奴らはこのルールを破り、首輪の爆破を決行するだろう。
まったく馬鹿げたことだが、このゲームを支えている一員が、私達を生かしているのだ。



2.脱出方法、首輪の解除などの手段を我々が見つけた時
これが見つかったとき、盗聴器やカメラ、監視している者は重要となるだろう。
脱出方法がわかっても、奴らが我々を爆破するかは奴らの度胸次第だろう。
首輪の解除さえ不可能ならば、脱出しても我々を爆破すれば良いからだ。
首輪の解除方法がわかれば、即座に首輪の爆破を図るだろう。
私が差し当たって何を言いたいかというと、この陰謀を露見することなく成功させようということだ
ぶっちゃけて言えば、それが我々の生き残る唯一の方法でもある。

3.見せしめ
このゲームが奴らの娯楽目的ならば、始めの少年少女同様の見せしめはありえる。
……だが、このゲームはなぜ行われているのか。
何かの実験…入れ替わった宇宙人どもの愉悦のためのショー…やはりわからない。
これは2と同様に、ゲームを転覆させる方法に近づいた者に行われる可能性が高いだろう。
結局主導権が向こうにある以上、奴らの油断を期待して動くしかない。

多数派どもめ、この私の首を持っていくなら持っていくがいい!!
たとえ私が死んでも、志を継ぐ仲間をこれ以上作ってみせる。
少数派はこの腐ったゲームの転覆を、必ず成し遂げるぞ!!
たとえ首輪を爆破されようと、殺人などしてなるものか!
だが、同志レナはこのゲーム転覆の過程での殺人は躊躇う気は無いらしい。
せめて、この命尽きる時までに正しい道に正せればよいのだが…


外山さんは、信用できる。そう思っていた。
だけど、彼は甘い。宇宙人を甘く見ている。
奴らはその隙を狙って圭一君たちに寄生したのに。
このゲームに勝ち抜いたところで雛見沢は存在しない。
私の優しい仲間はもう、脳みそを乗っ取られている。
絶対に赦すものか。絶対に生かしておくものか。
圭一君達の姿をした宇宙人の手先を殺して、奴らを殺す。
きっと詩音さんを殺したのは、私達と宇宙人と戦う決意をした仲間。
探すことができれば、宇宙人は…外山さんの言葉を借りれば、ビビるはずだ。
外山さんは宇宙人の恐ろしさを甘くは見ているが、その言論は力をくれる。
宇宙人と出会えば、彼らの恐ろしさを理解してくれるだろう。
してくれなければ困る。だって…それは…外山さんも宇宙人の手先だってことだから。
キバさんの実力はわからない。でも、信用は出来そうだし…なにより弾除けになるだろう。
奴らに知られずに進める…陰謀という言葉は、実に当てはまっている。
たとえ、皆が死んでも…私は必ずこの陰謀を成し遂げてみせる。
……だが、本当に仲間はいるのだろうか、不安にもなる。
だって、この死亡者にある名前…ドラえもん。アニメのキャラだ。
漫画も有名だし、アニメも一度打ち切られた後が復活してからは長寿番組だ。
友人という愛称で載っていたキバさんの例もある。そういうあだ名の人かも知れない。
…大石さんより丸い人なんかが、生き残れるわけないか。
ともかく、味方を探して脱出方法を探そう。

首を無意識に掻きたくなる…駄目だ、病気のことを知られてしまう。
私はもう、長くない。宇宙人にウイルスを混入されてしまったから。
どうやら首の傷は治されたらしいが、ウイルスは体に残っているらしい。
この殺し合いが終わるまで…この体からうじが這い出してくればもう終わりだ。
でもその前に、奴らを…奴らの頭を叩き割ってやる!!!



今起こったことをありのままに話すぜ。
いつの間にか電波パーティーに加えられていた。
途中から嫌な予感はしていたんだが、俺も普通に会話してたのが問題だったんだろう。
俺はリアルメガバスターを使っていいらしい。メタルブレードを提供したからだそうだ。
好戦的な電波より、こっちの方が全然マシかもしれないんだが、レナは怖すぎる。
流石名高いオヤシロモード……ん、なんだっけそれは……
ニコニコ動画。それが何故か頭に引っかかる。
だが、きっと関係ないことだ。人気の動画サイトとはいえ、殺し合いには無関係だ。
そんなことより、絶対に生き残ってみせる。作者がピエロの仲間ならぶっ飛ばす!
俺、帰ったら改造マリオをクリアするんだ……

【E-3 下水道/一日目 朝】
【外山恒一@現実】
[状態]:健康
[装備]:サイレンサー付き拳銃@サイレンサーを付けた時とry
[道具]:支給品一式 不明支給品0~1
[思考・状況]
1.同志レナの友人が宇宙人の手先かどうか確認する。
2.殺人はしない。襲ってきた相手も殺さず捕らえたい。
3.同志レナがゲームを支える(人を殺す)のを止めたい。
4.志を共にする少数派(参加者)の同志を集める
5.多数派(主催者)はスクラップ&スクラップ!ゲームなど滅ぼしてしまえ!


【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:雛見沢症候群発症気味。首が痒いけど我慢。
[装備]:鉄塊鉈@ひぐらしデイブレイク
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1.仲間の姿をした宇宙人の頭を叩き割る。
2.宇宙人の頭を叩き割る。
3.ゲーム脱出の邪魔をするなら誰でも頭を叩き割る。
4.外山さんとキバさんは殺さない…少なくとも、まだ。
5.詩音の姿をした宇宙人を倒した人を探す。
6. 少し、首が痒い。
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
雛見沢症候群を発症しています。
症状が重くなると、首を掻き毟り死んでしまいます。
レナは宇宙人を倒すために痒いのを我慢し、隠しています。
※竜宮レナは他の部活メンバーは宇宙人だと確信しています。


【友人@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:まだケツが痛い
[装備]:リアルメガバスター(299/300)@デッドライジング、メタルブレードのチップ(装着済み)
[道具]:支給品一式 、縛られてたロープ(自殺用ロープ@さよなら絶望先生)、PS3(60GB)@現実
[思考・状況]
1.あのお姉さんは怖いし、二人についていく。
2.とっとと下水道から脱出して、この世界からも脱出したい。
3. 宇宙人とかありえない。でもこの状況の説明も付くし…
4.作者に会ったら説明を求めた後ぶん殴る(いないし、関係ないかもと思ってきてます)
5. なんか妙なデジャブが多い。
※記憶
名簿を見て、友人は見たことがある名前がたくさんあることに気付きました。
ただし、なぜか現実の住人以外は、死亡者以外の記憶は曖昧です。
(ロックマンの武器は知ってるがロックマン本人については知らない。)
また、死亡者の世界の住人が生きている場合、記憶は不明瞭なままです。
(詩音が死んでいるが、他のひぐらし勢が生きているので詩音についても曖昧)
これが全員に共通するものかは不明です。

※リアルメガバスター
威力はロックバスターと同じか少し上。ただし弾数制で弾速は遅く、次弾発射までの感覚も遅い。
メタルブレードチップを取り付けたことで本家同様の連射可能なカッターを発射できる。
燃費の良さを誇る武器だが、本家ロックバスターではないためか弾数は共有。
燃費の悪い特殊武器の弾数消費が変化するかは不明。

※三名は主催者が宇宙人だと認識しています。
※三名は八意永琳を宇宙人だと認識しています。
※三名は今が遠い未来で、何十年も違う時代から集められていると認識しています。
(年齢が変わっていないのは、宇宙人の技術で保存されていたと思っています)
※異世界や魔法の存在をまったく考えていません。全て宇宙人の技術だと思っています。
※首輪には何らかの仕掛けがある可能性を感じています。
(実際に盗聴機能があります)





「ふーん、監視してたデジモンに気付くなんて、流石は竜宮レナ。期待できる奴なのサ」
監視殺害の報告を受けたマルクは、いつも通りの軽い態度だ。
「奴らは危険です。この殺し合いを止めようと動いているようですし…」
報告した監視担当のイビルモンがマルクに進言する。
「まだまだ序盤なのサ。歌っても歯向かっても、まだまだ見てて楽しいのサ」
まぁ、ボクは気まぐれだから5秒で気が変わるかもしれないけどね、と笑う。
愛らしさを振る撒く姿でも、イビルモンは次元が違うことを知っている。
「わかりました…では、監視に戻ります」
「キャハハ!ま、油断しないようにするのサ。石ころ帽子や透明マントをつけてても、気休めにしかならないみたいだからサ」
姿を消せるアイテムを渡してはいるが、所詮頭の悪い奴らなのサ。
どちらも本当にそこに存在しないわけじゃないんだから、気付く奴は気づくのサ。
しかも、どうも既にアイテムを壊してそのまま歩いてる馬鹿もいるみたいなのサ。
まったく…ピエモン君は頭がいいのに、部下はなってないのサ。
「それに、鋭い彼女でも気付くわけが無いのさ」
自分が出撃させたパタ、ダクーガ、ボルムのことだ。
彼らは機械であるが故、町以外の場所では目立つ。
だが、それをカバーするためにステルス迷彩を施してある。
これもやはり、故障や電池切れの可能性はあるが、修理が可能だ。
しかも、機械なので気配もないしドジもしない。完璧なのだ。
「主催者のボクたちに歯向かうなんて愚かなのさ。まあ、それも醍醐味の一つなのサ」
それだけじゃない。あんなチームが長続きするはずも無い。
「雛見沢症候群なんて病気持ちが、仲間を作れるわけが無いのサー!」
レナの疑心暗鬼の元、奇病「雛見沢症候群」。
同様の病気にかかった詩音は序盤から何人もの人間に襲い掛かった。
「死んでしまったのが惜しいくらいサ」
マルクは笑う。殺しあう人を。マルクは嗤う。ゲームから抜け出そうとする人を。
マルクは哂う。病気によって狂った竜宮レナを。

だが、マルクは気付いているのだろうか。
竜宮レナは狂っているが…その狂言は真実に近いものだと。
奈落の花は咲き続ける。それが、咲くべき場所ではないとも知らず。


※監視担当のデジモン。
イビルモン、レッドベジーモン、ハグルモン他が多数。
レナに切られたのはレッドベジーモン。同種はたくさんいる。
頭が悪いデジモンが多いため、道具を壊すのもいる。

※石ころ帽子、透明マント
監視担当への支給品。壊れたらもう支給されないらしい。
どちらもドラえもんの道具。姿を消すことが出来る。
石ころ帽子は気配を誰も気付かないほどに落とす。
透明マントは姿を完全に消せる道具。気配は消せない。
達人クラスが集中すれば気付く可能性がある。
攻撃したりしようとすると一般人にも確実に気付かれる。

※調査担当の機械。
パタ=円形の敵、速度は普通。ダクーガ=青い奴、高速。ボルム=赤い球体、動かない?
攻撃はほとんどしない?正直名前と形があってるか不明。
ステルス迷彩はメタルギアソリッドのあれくらい。



|sm64:[[人が動かないと書いて「働かない」と読む]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm66:[[十一色の誓い]]|
|sm64:[[人が動かないと書いて「働かない」と読む]]|[[投下順>51~100]]|sm66:[[十一色の誓い]]|
|sm33:[[外山恒一のなく頃に 友人悲惨編]]|外山恒一|sm82:[[ウッドマン?が倒せない]]|
|sm33:[[外山恒一のなく頃に 友人悲惨編]]|竜宮レナ|sm82:[[ウッドマン?が倒せない]]|
|sm33:[[外山恒一のなく頃に 友人悲惨編]]|友人|sm82:[[ウッドマン?が倒せない]]|
|sm62:[[第一回定時放送]]|マルク|sm96:[[けだものとのそうぐう]]|


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