⇒『恋愛と卒業と』の台本です。
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恋愛と卒業と
卒業式の日、原村が永堀に聞く。
登場人物
人数:♀1人 ♂1人 ナレ1人
| 永堀 |
普通の高校生。原村のクラスメイト。 |
| 原村 |
普通の高校生。永堀のクラスメイト。 |
【チャイムの音】
0「ラジオドラマプレゼンツ・恋愛と卒業と。」
1:原M『実際は同じ進学先だとかで、全員とは別れないけれど、それでも別れることになる儀式。ほとんどは三月はじめに行われる。だから、桜の満開だとはいえないけれど。』
2:永「卒業……かぁ~」
3:原「卒業……だねぇ」
4:原M『卒業式の長い先生達の話も終わり、さらになっがぁい卒業証書授与式も終わり、生徒達は教室に戻った。』
5:原「ねぇ、永堀」
6:永「うぃ?」
7:原「卒業したら、どうするんだっけ?」
8:永「何回目だ、その言葉」
9:原「あはは……忘れちゃって」
10:永「原村のそういうとこ、直さないと大学行っても意味ないぞ?」
11:原「で、どうするんだっけ」
12:永「上京だな。進学先も決まったし」
13:原「寂しいとか、思わないの?」
14:永「う~むぅ、寂しいとか、あんま考えないようにしてるからなぁ」
15:原「好きな子とか居たんじゃないの?」
16永「はは、居るさ、今でも好きな奴がな」
17原「せめて、告白とかしないの?」
18:永「……いや、会えなくなる訳じゃないからな」
19:原「会えなくなるかも知れないんだよ?」
20:永「いや、会いたければまた会えるんだよ、そいつには、な」
21:原「行ってきてよ」
22:永「断る」
23:原「どうして?」
24:永「どうしてだろうなぁ」
25:原「弱虫」
26:永「うっせ」
27:原「臆病者」
28:永「うっせー」
29:原「言いたくたって、言えない人とか居るんじゃないの?」
30:永「俺は、臆病者だからな」
31:原「……」
32:永「どうしたよ、黙って」
33:原「ううん、私達、春からは離れ離れになるんだよね」
34:永「だぁなぁ、幼稚園、小学、中学、高校、と、腐れ縁にしては長かったと思うけど」
35:原「……寂しいとか、思わないの?」
36:永「どうだろうねぇ」
37:原「いっつも、そうやって逃げてるよね」
38:永「俺は臆病者の弱虫だからな」
39:原「卑怯者」
40:永「何をいまさら」
41:原「……桜の花とか、あんまり咲いてないよね」
42:永「三月始めに、満開だったら怖いだろ」
43:原「満開だったら良かったのになぁ」
44:永「しょうがないだろ。天気と自然は思い通りに行かないって、誰かが言ってたさ」
45:原「満開だったら、勇気が出るとか思わない?」
46:永「さぁ、どうだろう」
47:原「私は、勇気が出ると思う」
48:永「そうか。……俺は逆に勇気が出ないけどな」
49:原「どうして?」
50:永「満開だから、散らせるような事をしたくないって奴だ」
51:原「満開じゃなくて、すこしだけつぼみがついてるだけな、今の状況だと?」
52:永「さぁ、どうだろう」
53:原「ごまかすなー!」
54:永「はは、気にしない、気にしない」
55:原「どんな事でも軽くあしらわれるよ……」
56:永「がんばれ少女よ、明日に向かって!」
57:原「芝居っぽく言っても無意味だよ?」
58:永「臆病者の弱虫だからね、言えない事とか多いわけだ」
59:原「臆病者の弱虫の言いたい事って?」
60:永「なんだろうね?」
61:原「ねぇ、言ってくれないの?」
62:永「えぇい、つぶらな瞳にして近づくなぁっ!」
63:原「お願いだから……」
64:永「……俺は恥ずかしがり屋の臆病者の弱虫だからな」
65原「一個増えたよね」
66:永「ほっとけ」
67原「それでさ、言いたい事を言えないことって多いよね?」
68:永「……だな」
69:原「だからさ、一緒に言わない?」
70:永「……俺の言葉が、お前に向ける奴だと思ってるのか?」
71:原「後悔したくないから、言いたいの」
72:永「言って後悔するかもしれないぞ?」
73:原「言わないで、後悔するよりも、言って、後悔したい」
74:永「たしかに、な、そういうことはあるけどさ、言った後悔の方が、痛いんだぞ?」
75:原「だけど、言いたいの」
76:永「……一緒に、か?」
77:原「だめ、かな?」
78:永「了解、わかった、一緒に同時に言うぞ」
79:原&永「「1、2、3」」
80:原「永堀が、好き」
81:永「そうか」
82:原「酷!」
83:永「……俺もだ」
84:原「ほんとに?」
85:永「冗談で言える事じゃ、ないよな?」
86:原「私を?」
87:永「多分」
88:原「多分?」
89:永「きっと?」
90:原「疑問系?」
91:永「OK、恥ずかしいからいえないだけだ、ほっとけ」
92:原「……言ってくれない?」
93:永「何、を?」
94:原「えっと、その。え、えと、こ、こく、こくは、告白」
95:永「何で?」
96:原「その、聞きたいから」
97:永「恥ずかしいってわかるか?」
98:原「うん」
99:永「それでも?」
100:原「うん」
101:永「……好きだ。進路は違うけど、会いたいときは携帯電話で連絡取れば、いいじゃないか。だから、付き合ってくれ」
102:原「うん!」
103:原M『そんなこんなで、始まったわけです、二人の恋愛物語。
卒業式の桜は無かったけれど、桜が咲き始めるように、恋の華も咲いて欲しいと思う。今は咲いていないけれど、咲き始めてる。
だから、満開になる頃には、きっと、皆がうらやむ恋人達になっているはず。だからきっと二人はずっとニコニコ笑う。その華に散るという単語は当てはまらないから。
桜が散ろうと、その華は散らない。
桜が満開になっても、満開にはならないで、長い時間をかけて満開にづいていく事を願う。これが満開だーと思っても、恋の華に限界はないんだから、ね?』
104ナレ「キャスティング
原村…
永堀…
ナレーション…
脚本…プリン伯爵
編集…
BGM…
効果音… 」
※この話の著作権は台本作成者の『プリン伯爵』にあります。
最終更新:2008年04月06日 10:06