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    <title>西尾維新バトルロワイアル</title>
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    <description>西尾維新バトルロワイアル</description>

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    <dc:date>2011-01-25T22:43:08+09:00</dc:date>
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    <title>初代４名のうち一人</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/130.html</link>
    <description>
      
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:medium;&quot;&gt;   　真庭喰鮫編&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;　&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「悲しいですね・・・」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;　そうつぶやきながら、水の上をすべるように歩くひとりの人物がいた。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;彼女は初代・真庭喰鮫、平和主義者です。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「悲しいですね、悲しいですね、悲しいですね、悲しいですね、一体こんなことをして、主催者さんは何を考えているんでしょうか、&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;あぁ、悲しいですね、悲しいですね、悲しいですね、悲しいですね、悲しいですね、悲しいですね・・・・・・あら？」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;その時、喰鮫の歩いている方向から一台の小さいバイクが来た。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「何でしょうか、あれ？」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;そのバイクがちょうどよたよたしながら喰鮫のまで来て、止まりそれに&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;乗っていた針金のような男が喰鮫に声をかけてきた。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「あのう、お尋ねしたいことがあるんだけど・・・」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;彼は零崎双識、平和主義者だ。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;s    </description>
    <dc:date>2011-01-25T22:43:08+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/129.html">
    <title>初代４名の内一人</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/129.html</link>
    <description>
      
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:medium;&quot;&gt; &lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;　&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;font-size:large;&quot;&gt;真庭蝙蝠編&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt; &lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;　気が付いたら、あの空虚な空間ではなくがらくただらけの土地にいた。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt; &lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「・・・なんだ、ここ？」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt; &lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;元が、どんな土地だったかわからないくらいだった。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;戸棚・いす・傘・鍋・ござ・ふすま・荷車・その他もろもろ、とにかくゴミの山だった。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;・・・とは言っても、&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「もったいねえなあ、まだ使えるのもあるじゃねえか・・・。」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt; &lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;　　しかし、今はそんなことをしている場合じゃないし、荷物にもなるので中止した。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt; &lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt;「そういえば、俺がもっているこの袋の中には何が入ってんだ？」&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;font-size:small;&quot;&gt; &lt;/spa    </description>
    <dc:date>2011-01-24T17:58:15+09:00</dc:date>
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    <title>034</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/128.html</link>
    <description>
      
&lt;p&gt; &lt;/p&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:18pt;&quot;&gt;最強の激昂&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt; &lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;ぼくとひたぎちゃんは、とりあえず骨董アパートに到着した。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;「ふむ。崩れないのが不思議なくらいのゴミのようなアパートね。」&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;ぼくの住居に対して凄い物言いだな。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;「ていうかいい加減足が痛いわ。家があることだし、いい加減休ませてくれないかしら？」&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;ぼくだっていい加減疲れているんだよ。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;そのままぼくとひたぎちゃんは階段を上り、とりあえずぼくの部屋へ向かうことにした。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;そして、扉をあけ――子供の死体と、『哀川潤』という血文字を発見した。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt; &lt;/div&gt;
&lt;div style=&quot;margin:0mm 0mm 0pt;&quot;&gt;&lt;span style=&quot;font-size:9pt;&quot;&gt;哀川潤は歩む。&lt;/span&gt;&lt;/div&gt;
&lt;d    </description>
    <dc:date>2010-12-31T19:10:32+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/127.html">
    <title>末路（順）《後編》</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/127.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(5){末路（順）《後編》}


　◆　◆　◆


　三階の廊下の端、[[羽川翼]]は物陰に身を潜め、エレベーターの前にひとりで立っている[[奇野頼知]]の様子を窺っていた。
　奇野は丸腰で、武器を隠し持っている様子もない。無防備に両手を腰にあて、何かを探すかのように視線を彷徨わせている。いかにも落ち着かない風でいるのが遠くからでも見てとれる挙動だ。
　羽川は身を潜めながらも臨戦体勢だった。右手に抜き身の状態の日本刀を構え、隙さえあればいつでも斬りかかれると言わんばかりに殺気に満ちた視線を放出している。
　ただし、相手にそれを気付かせない程度に。
　「……あー、」ややあって、奇野がおもむろに声を上げる。「そろそろ出てきてもいいんじゃねーかー？　どっか近くに隠れてんだろ？　さっきからずっと、こそこそと俺をつけ狙ってる奴。あの人形ぶっ壊されて困ってんのかもしれないけど、残念ながらこっちには油断も同情もないぜ。いい加減、観念して出てこいよ」
　空虚に向かって語りかけるような声が、静かな廊下に反響する。羽川にも当然、その声はよく聞こえてくる。「あんまり逃げ隠れしてると、男を下げるぜ」
　突っ込みどころではある台詞だったが、この場で突っ込みを入れることのできる人間などいるはずもない。静寂の中に空しく吸い込まれてゆくだけである。
　「……」
　やっぱり、そう安々と油断はしてくれなかったか――自分が隠れ潜んでいることが相手に知れているのを奇野の言葉で知り、羽川はむしろ安心する。相手が自分の存在を知った上で行動しているのか否かがわからないことは、逆にプレッシャーになり得るからだ。油断している風を装って誘いこむような作戦を取られてはたまらない。日和号を失った今、直接戦闘となれば今度こそ自分の身を投じるしか方法はないのだから。
　子荻の予想したとおり、羽川は奇野たちからそう遠くない場所で、日和号――微刀『釵』を操っていた。奇野を仕留めるのにあくまで日和号を使おうとしたのは、慎重を期したというよりもむしろ、日和号の扱いに慣れるために操作に徹した、というほうが主な理由としてある。その段階で、このゲームにおける支給品の中でも有数の利便性と戦闘力を誇る武器を早々に破壊されてしまったことは、羽川の油断が原因といっていいだろう。子荻の動きに羽川が気付いてさ    </description>
    <dc:date>2010-01-24T22:15:17+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/126.html">
    <title>末路（順）《前編》</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/126.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(5){末路（順）《前編》}


　現在の[[羽川翼]]は羽川翼であって羽川翼でない。
　その所以はもちろん、[[時宮時刻]]の施した想操術である。
　殺意の増幅、戦闘意欲の増大、思考の短絡化、肉体的リミッターの解除。「殺し名」に匹敵せんばかりの度し難さを、今の羽川は会得している。
　いや、むしろ失ったというべきか。
　現在、羽川翼の持つ武器はふたつ。全身武器にして変幻自在のからくり人形、日和号こと微刀『釵』。絶対の切れ味を誇る日本刀、斬刀『鈍』。
　どちらも持ち主の腕前と使いようによっては一個兵器にも相当する武器である反面、普通の人間が気軽に扱えるほど行儀の良い代物でもない。
　そんな武器を羽川がふたつ同時に使いこなせているのも、ひとえに『時宮』の成せる業、と言える。
　ただし、そんな羽川を時宮の単なる傀儡として見るのが正しいかといえば、そう断言はできない。
　[[西東天]]は、羽川の特殊性が一般人の尺度からしか認められないものだと指摘した。
　時宮時刻は、羽川に想操術を施しはしたものの、直接の支配下に置こうとはしなかった。
　どちらにしてもそれは、羽川の能力が戦闘においてそれほど特出したものではないと見限った上でのものであったのだが――しかし。
　[[鑢七実]]、[[とがめ]]、[[否定姫]]、そして羽川翼。
　ゲーム開始から現在時点まで、およそ六時間弱。その間に時宮時刻と関わってきた者のうち、羽川翼だけが唯一、想操術による支配下に完全に陥りきっていない――という事実を踏まえた上でなお（時宮時刻はそれを自らにかけられた制限のせいであると解釈していたが）、彼らの指摘、選択が妥当なものであったと言えるかどうかは、疑問を挟む余地があると言わざるを得ない。
　羽川翼。
　彼女もまた、怪異という名の異常に関わりをもった人間のひとりであり、十分に異常と呼べるだけの資格を持つ人間だったということ。そしてそんな彼女に、『呪い名』という厄介な属性をもつ人間のひとり、時宮時刻が先に関わってしまったということ。
　それを見逃してしまったことは、西東天にとって取り返しのつかない失点となる。


　◆　◆　◆


　それは時間にしてものの数秒程度の出来事だったにも関わらず、奇野にはその一連の流れが、数十秒から数分にも渡るゆったり    </description>
    <dc:date>2010-01-24T22:02:54+09:00</dc:date>
    <utime>1264338174</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/125.html">
    <title>メイドが行く！（冥土に逝く？）</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/125.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(5){メイドが行く！（冥土に逝く？）}


一人、少女にも見える女性は歩いていた。 

着ているメイド服は所々茶色く焦げ、 
所々は裂け、身体には幾多もの火傷や傷が―― 
「………………」 
火傷や傷が――、一つも無い綺麗な肌のまま、歩いていた。 
まるで足が無いかの様にゆっくりと、 
まるで思いの無い廃人の様にゆらゆらと、 
まるで意思の無い人形の様にしっかりと、 
確固たる足取りで、 
確固たる思いで、 
確固たる意志で、 
とある地点、薄暗い中にも関わらず巨大な存在感を示す、 
本来なら京都に存在するはずのマンションを目指し、 
足を進める。 
カツリカツリと小さな足音を響かせ、 
目標に向けて突き進む。 

館を出て最初に地図を見、 
私は驚愕、あるいは失笑せずにはいられなかった。 
お嬢様の屋敷に、 
[[玖渚友]]さまが住むマンション、 
いーちゃんさんが住んでいるアパート。 
この三つがあると言う事実に。 
位置的、更に地理的に見れば、 
屋敷のある島からは考えられない様な場所に、 
島からの距離を考えれば有り得ない程の近場に、 
言うならばお嬢様が来ないならと直接行きかねない程の近場に、 
その三つともがあると言う事実。 
本来なら一笑して終わり、 
さっさと丸めて其処等に捨てるだけの物、 
そう――するつもりだった。
しかし、 
何気ない気持ちで“地図上”では存在するはずのマンションの方を見た時、 
地図を捨てると言う事が出来なくなった。 
暗闇、 
暗闇の中なので本当にそれなのかまでは分からないが、 
有り得ない筈の場所に有るマンション。 
そして“地図上”では陸続きになっている屋敷。 

確認しなければならない。 

そう決意して既に数時間。 
空は白く光り始ているのが見える中、 
少なくともこの地図の一部は正確である、と。 
そう認識しなければならない様な異様な地理であると分かった。 
土地の名前だけで言えば、因幡砂漠なんてものは知らない。 
竹取山……は知っているが、踊山、そんな山が竹取山の近くにあったか？ 
それに不承島なども聞いた事も無い。 
全てが本物、とはまだ言えないが、 
本物が混じっていると言う事は、 
「―    </description>
    <dc:date>2009-12-18T10:02:56+09:00</dc:date>
    <utime>1261098176</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/124.html">
    <title>死者一人（小さき鳥）</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/124.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(5){死者一人（小さき鳥）}


「とにかく……今のぼくにできる最善を尽くそう」 

　目の前に横たわる、真っ赤な髪をした人類最強（自称）さん。 
　彼女が確かに気を失っていることを確認して、ぼくは―――真庭忍軍頭領が一人、[[真庭人鳥]]は行動を開始した。 
　鳳凰さまのため、真庭忍軍のため、そしてぼく自身の今後のために、この女はここで味方につけておくべきだ。 
　少なくとも―――敵に回してはならない。 
　人一倍臆病なぼくの、臆病ゆえの警戒心が、そう告げている。 

　震える手で、炎刀を奪う。 

　つい先刻、運が悪ければぼくは彼女に殺されていた。 
　完全に、ぼくは何の痕跡も残さず、天井裏に身を潜めたはずだった。 
　しかし、他の十二頭領達と比べても決して劣っていないはずのぼくのそれを―――彼女は、看破してしまった。 
　まるで、そうなるのが当然だと言わんばかりに、あっさりと破ってしまったのだ。 
　忍法柔球術にしても……果たして、ぼくの柔球術にあそこまで耐えた相手が他に居ただろうか？ 
　ぼくを殺した―――もっとも何故かこうして生きているものの―――右左田右衛門左衛門にしても。 
　柔球があの速度、威力に達するより先にぼくを殺したに過ぎず、柔球術そのものは攻略できていないというのに。 
　仮に、彼女があと一、二分耐えれていたとしたら。 
　加速した柔球が硝子を割り、外へ飛び出すまで耐えれていたとしたら。 
　その場合、負けていたのはぼく―――そんな段階まで、彼女は柔球術に耐えたのだ。 
　間違い無い……彼女の単純な力量は、ぼくよりも上。 
　即ち、真庭忍軍十二頭領の面々と同格か、それ以上。 
　本来なら―――忍法運命崩しが無ければ、ぼくでは彼女には敵わないのだ。 

　炎刀に続いて、彼女の分の道具袋―――ぼくのものと、ほぼ同一だ―――も回収しておく。 

　ただ―――運命崩し無しでは敵わない。 
　それで、逆に安堵できたこともある。 
　本来勝てないような相手に勝てたということは、ぼくの運命崩しが正しく作用しているということだから。 
　絶対的な、絶望的な力量差をも引っくり返せるこの忍法が、今もなおぼくを守っているということだから。 
　そして、それはつまり、ぼくらをこの場に呼ん    </description>
    <dc:date>2009-12-18T09:58:04+09:00</dc:date>
    <utime>1261097884</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/123.html">
    <title>30話</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/123.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(5){30話}


０.


「ピアノバー……クラッシュ倉敷？ ほほう、これは中々ハイセンスな店名ですね」 
　倉敷市に何の恨みがあるのですか。 
「失礼、噛みました」 
　いや、わざとでしょう。 
「噛みまみた」 
　わざとじゃない!? 
「ガリガリだ」 
　誰がですか。 
　ちなみに私は、人並みにはあると自負しています。 


１. 


「……まあ、なかばテンプレと化した掛け合いも繰り広げましたし、そろそろ真面目にやりましょうか」 
　そう言って、八九寺さんは緩みきっていた顔をキリッと引き締める。 
　私は最初から真面目にやっていましたよ、と冷めた視線を向けるが、 
　少女は『ピアノバー・クラッシュクラシック　地下二階』と書かれた看板、 
　そしてその看板を掲げたビルを見つめるばかりで、こちらの抗議の視線に気付く気配は無い。 
　……まあ、いいでしょう。生憎、つまらない事にこだわっていられる状況でもありませんしね。 

「クラッシュクラシック……病院坂さん、地図にも書かれていましたよね」 
　八九寺さんの問いに、私は手にしていた地図を開く。 
　そこには確かに、目の前の看板と同じ文字が表記されていた。 
　私達の現在地でもあるその場所を指差しながら、地図を八九寺さんに見せる。 
「ふむ……幸い、ここから澄百合学園までは、そう距離は無いようですね。 
　運がよければ、かつ精一杯頑張れば、何とか迷わずたどり着けるような気もします」 
　たしかに、ここから学園へは大通りで結ばれていますし、余程の事が無い限りは難なく行けるように思えますね。 
　……逆に言えば、これで迷ってしまうようならば彼女の『怪異』の力は余程のものである、との証明にもなりますが。 

　ですが、私は今すぐ学園に向かおうとは考えていませんよ。 

「……え？」 
　不思議そうに、八九寺さんは私の顔をじっと見つめる。 
　それも当然かもしれませんね。つい先程まで、たしかに私達は学園を目指して進んでいたのですから。 
　しかし、興味深い事実に気付いてしまったからには、予定を変更するのもやむをえません。 
「……興味深い……事実？」 
　八九寺さん、あれは何に見えますか？ 
　近くの大分寂れた感じの建物に    </description>
    <dc:date>2009-12-18T09:46:41+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/122.html">
    <title>神はあまり役に立たない？</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nisioisinnbr/pages/122.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(5){神はあまり役に立たない？}


真庭忍軍十二頭領が一人、 
神の鳳凰は走る。 
他の二人の頭領、感染の狂犬と増殖の人鳥を探す為、 
真・真庭の里を目指して駆ける。 
「………………」 
街中をまるで鳥かの様に、 
一直線に里を目指す。 

今、考えている事は三つ。 

一つは情報収集。 
片手を建物の壁に触れる様に走りながら、忍法・記録辿りで誰かが通ったかを調べている。 
今の所は特に誰かが通った様子はないので特に意味は無いが。 

一つは、あの化け物の様な天才に挑む為の策。 
天才の様な化け物か化け物の様な天才か、 
しかし思い出すのはあの戦場に突如として乱入し、 
破壊と血肉と爆炎を撒き散らしたあの[[鑢七実]]と言う名の『虚刀流』。 
技と力、ほぼ全てに置いて圧倒的な『虚刀流』、 
幸いとも言うべきは極端に無い体力。 
「………………」 
それを除けば恐らく誰よりも強かったあの『虚刀流』、 
あれを一時的でも真庭忍軍に入れれれば、真庭忍軍の勝率は格段に上がる。 
しかし、交渉に応じるか？ 

応じないだろう。 
姿が見えていない段階から爆炎を撒き散らし、 
姿が現れたと思えば拮抗していた戦闘を完膚なきまでぶち壊した。 
あの状況で行ってきた奇襲とも言うべきあの行動からすれば、交渉する気は零、殺す気が百と考えられるだろう。 
仮に交渉出来たとして、こちらが有利に交渉出来る可能性は無い。 

だったらどうするか？ 
あの『虚刀流』を放って置けば残り三人になった真庭忍軍十二頭領。 
我を含めた残り三人がどうなるか？ 
この戦いのルールに従って殺されるだろう。 

「………………」 
だったら我はどうするべきか？ 
現状であの『虚刀流』と対抗する術は？ 
足を止めずに考える。

「…………人鳥は？」 
臆病ではあるが恐らくここで生き残れれば主になるであろう人鳥はどうだろうか？ 
忍法運命崩しと柔球術の合わせ技で倒せるか？ 
…………いや、無理だろう。 
文字通り見ただけであの柔球術を見破られて終わる。 
そして最悪、忍法運命崩しまで見取られたら………… 
それから考えれば却下するしかない。 

だとすれば、 
「…………狂犬は？」 
仲間意識    </description>
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    <title>不殺の刀と不生の刀《後編》</title>
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      &amp;sizex(5){不殺の刀と不生の刀《後編》}


同時刻、七花が右衛門左衛門に対してした評価通りのことをやってのけていた。 
「これでようやく一人か、全く幸先の悪い始まりかただ」 
と、駆ける速度を緩めることなくさっきの戦いで受けた斬り傷をなでる。 
もうすでに止血はすんでいるが、胸から腹にかけて袈裟懸けにばっさり切られている。 
よく致命傷にならなかったものだと、今になって思う。 
あの時はそんなことを考える余裕が無かった。それほどに手強い、手強すぎる敵だった。 
今でも先ほどの戦いをまじまじと思い出せるほどの熾烈な戦いだった。 

白みかけた空の下、金属どうしがぶつかり合う音が響く。 
二人に人間によって、片や、長刀を手にした仮面の男、片や顔面に刺青を入れ短い、だが禍々しい形状の刃を手にした少年、傍目からみれば異形きわまる二人の人間が、常軌を逸した速度で切り結んでいる。 
だが、その戦いは一方的だった。一方的に仮面の男右衛門左衛門が押している。 
それは当然のことだろう。 
刺青の少年、人識の持つ得物と右衛門左衛門の刀では長さに違いがありすぎる。 
人識が武器を振っても右衛門左衛門の体には届かない。 
間合いの違いは絶対的な攻防の差を生み出す。 
にも関わらず。 
決定的な一撃が与えられない。 
大上段から振り下ろせば、避けられ。 
横薙ぎに払えば、いなされ。 
袈裟懸けに払っても受けられる。 
さっきからそれの繰り返しだった。どれほど激しく攻め立てても、その全てが防がれる。 
このままでは拉致があかない。 
そう判断した右衛門左衛門は体をねじるようにして反動をかけ、長刀でなぎ払いをかける。 
長さを活かしたその斬撃は遠心力により、たとえ斬られずとも受けとめれば凄まじい衝撃が襲うはずである。 
それならば、どのように防ごうとあの体躯では衝撃には耐え切れない！ 
はずが 
その攻撃を 
人識は刃が触れる瞬間に自分の得物の角度を変え、その斬撃を軽く受け流す。 
「な…」 
こうされてしまえば、付けた衝撃が逆にあだとなる。 
振り切った反動を殺しきれず体勢が崩れたところに間髪入れず、人識に懐に飛び込まれる。 
（まずい…！） 
これほどに距離を詰められれば、長刀の利点である長さも役には立たない。    </description>
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