【ゴルフ】

ゴルフ とは、【ファミリーコンピュータ】用のゲーム。

概要

ゴルフ


他言語

Golf (英語)

ハード

【ファミリーコンピュータ】

メディア

192キロビットロムカセット

ジャンル

スポーツ

発売元

任天堂

開発元

任天堂
HAL研究所

プロデューサー

上村雅之
山内溥(エグゼクティブプロデューサー)

プレイ人数

1~2人

発売日

1984/05/01 (日本)

値段

FC:4,500円(税別)
FCD:500円
Wii:514Wiiポイント
Wii U:524円
Switch:838円(税込)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)

移植・リメイク

アーケードゲーム
PC:任天堂のゴルフ
【ファミリーコンピュータ ディスクシステム】
64:【どうぶつの森】
GC:【どうぶつの森+】
GC:【どうぶつの森e+】
【Wii U】?:【バーチャルコンソール】
Switch:アーケードアーカイブス

日本販売数

約246万本

世界販売数

401万本

【ファミリーコンピュータ】向けに発売したゲーム。
FC初期の任天堂スポーツゲームの例に漏れず、本作は「ゴルフ」をテレビゲーム化した作品である。
本作の特徴は、任天堂初のゴルフゲームでありながら、「ボタンを1回押すとバックスイングを開始」、「もう一度押すと飛距離が決まり」、「さらにボタンを押すとインパクトの位置が決まる」といった、俗に言う「チャーシューメン(システム)」を始めてゲームに取り入れた点。以降発売されたゴルフゲーム作品の殆どはこの方式を採用しており、2000年代に入るまで長らく礎となり続けていた。
最初期のゲームであるため、飛距離がゴルフではあまり馴染みのないメートルで固定されていたり、全18ホールしか遊べるホールがなかったりと、今から見ると珍しい仕様もある。

プレイヤーキャラクターが【マリオ】と似ているが、説明書には一切記載されておらず、各種任天堂関連の資料でもあまり安定していなかった。
このキャラクターは『キャプテン★レインボー』に出演した際には、マリオとは別人として扱われている。

アーケード版は任天堂VS.システムの筐体で稼働。一部資料では『VS.ゴルフ』の名称で呼ばれることがある。
PC版として『任天堂のゴルフ』というタイトルでも販売された。

1989/11/28には【ゲームボーイ】版も発売した。(後述)

ゲームシステム

  • ゴルフの簡単なルール
    • 「ゴルフクラブ」と呼ばれる先端に楕円状の物体が着いた棒を振り、ボールを飛ばして「カップ」に入れる球技。基本的には4人で対戦する。
    • ゴルフをやる1つ1つの場所は「ホール」と呼ばれており、18ホールをセットで1コースとして扱い、1日かけて回る。前半9ホールを「アウト」、後半9ホールを「イン」と呼ぶ。
    • ホール開始時は「ティーイングエリア」と呼ばれる場所からボールを打つ。そしてボールを飛ばした先でまたボールを打ち、ゴール地点である「カップ」がある「グリーン」を目指す。
    • グリーンにボールが着いたら「パター」と呼ばれるゴルフクラブに持ち替え、ボールを転がすように弾く「パット」を行い、カップに入れる。
    • 各ホールには長さに応じた規定打数が3~5で設定されており、規定打数からずれた分がそのまま各プレイヤーのスコアとなる。
    • 規定ぴったりだと「パー」、規定-1が「バーディ」、-2が「イーグル」、-3が「アルバトロス」、-4が「コンドル」(本作でコンドルを出すのは不可)、+1が「ボギー」、+2が「ダブルボギー」、+3が「トリプルボギー」とそれぞれ称される。
    • 全18ホールを回り、スコアの合計値の低い順で順位を決める。
    • その他細かなルールはWikipedia:ゴルフを参照。
  • 3回押す打撃システム
    十字キーの左右で打つ方向、上下で使うクラブを選択し、Aボタンを押すとバックスイングがスタート。
    もう一度押すと押した場所でトップのカーソルが止まり、そこで飛距離が決定される。
    その後にもう一回押すとインパクトのカーソルが止まり、白い線に近いほど真っ直ぐにボールが飛び、左右にずれるほど逆方向へと飛んでいってしまう。(ボールの左側をあえて叩いて右に飛ばす、ボールの右側をあえて叩いて左に飛ばすというテクニックもあり、左側を叩く事を「スライス」、右側を叩く事を「フック」と称する。)
    この操作方法は後のゴルフゲームの多くで踏襲される事となる。
    一部ではこの一連の動作を「チャーシューメン(システム)」と呼ぶケースもある。
    なお、このシステムでは打力をあえて低くした時にスライスをかけづらいという欠点がある。
  • スーパーショット
    トップを最大値ピッタリ、インパクトを中央ピッタリで止めると、大きく飛ぶ「スーパーショット」が打てる。
  • 風向き
    コース内の風向きを示すマークとして矢印がある。矢印の方向に風が吹いており、その横のメートル数が風速を表している。
    この風向きに応じてボールの動きが変化する。
  • 3つのモード
    本作は1人で遊ぶ「1 PLAYER STROKE PLAY」、2人で交代して遊ぶ「2 PLAYER STROKE PLAY」、2人でスコアを競って対戦する「2 PLAYER MATCH PLAY」の3種類が存在する。
    1人用モードではマッチプレイはできない。
    また、どのモードでも遊べるホールは同じで、全18ホールのホール構成は固定化されている。
  • 最初期のゴルフ作品ゆえに不便な点
  • 使用できるクラブが固定
    使用できるクラブは1W, 3W, 4W, 1I, 3I~9I, PW, SW, PTの固定で、ホールを回る前に使用できるクラブを選択するようなシステムは無い。
  • 残り距離が表示されない
    画面上に表示されているのはあくまで「ティーイングエリア」から「カップ」までの距離なので、ボールを打って進めても変化しない。残り距離は画面上の目視で判断する必要がある。
  • グリーンの画面の仕様
    ボールがグリーンに乗った後はグリーンの表示に切り替わるが、グリーンの外で打ったボールがそのままカップインしたと判定された場合、グリーンの画面に切り替わらずカップインの音が鳴ってそのままクリアとなる。
    なお、実際のゴルフプレイでは中継でもしていない限りグリーンの外で打ったボールがグリーン上でどう動いたか打った本人は(グリーンの側から打った場合以外は)目視できないので、これはこれでリアルではある。
  • 選択できる打つ方向が荒い
    打つ方向は矢印で表示されるが、22.5度毎の16方向でしか選択できない。ただし、グリーンに乗った後は打つ方向はマーカー表示で1ドット毎に選択できる。

関連作品

紹介動画

移植・リメイク

  • アーケードゲーム
    1984/11から稼働。任天堂VS.システムの基盤を使用している。資料によっては『VS.ゴルフ』名義となっている事がある。
    FC版では不可能だったCPU相手のマッチプレイが可能。
  • 任天堂のゴルフ(PC版)
    1985/04に発売。対応PCはPC-8801/SRとX1 turbo。発売元はハドソン。
  • アーケードアーカイブス版
    2020/12/18にNintendo Switch向けにハムスターより販売。アーケード版の移植。
    このバージョンのタイトルには『VS.』が無い。

ゲームボーイ版

ゴルフ


他言語

Golf (英語)

ハード

【ゲームボーイ】

メディア

ロムカセット

ジャンル

スポーツ

発売元

任天堂

開発元

インテリジェントシステムズ

プレイ人数

1~2人

発売日

1989/11/28 (日本)

値段

GB:2,600円(税込)
3DS:419円(税込)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)

対応機能

通信ケーブル

移植・リメイク

3DS:【バーチャルコンソール】

世界販売数

212万本

【ゲームボーイ】版。遊び方と操作方法の基本はFC版と同じだが、ホールの数が倍に増え、優しい「JAPANコース」と、高難易度の「U.S.A.コース」の2種類から選べるようになった。
こちらのプレイヤーキャラはマリオのようで、日本国外版のパッケージにはマリオの姿が描かれている。
2000/03/01に【ニンテンドウパワー】の書き換えソフトにラインナップされており、2011/06/29には【ニンテンドー3DS】向けに【バーチャルコンソール】版が配信された。

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最終更新:2024年04月07日 15:59