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[[前へ>引きこもり その1]] しばらく泣いた後、のび太はドラえもんに事情を話した。ドラえもんがいない間のできごと、出木杉にポケモンバトルで負けたこと、精通したこと、…など、のび太はすべてのことを話した。話を聞いたドラえもんは、しばらく間を置いて… 「のび太君…出木杉君に勝つには…それ相応の覚悟が必要だ…それでも君は…強くなりたいのかい?」 のび太は黙ってうなづいた。その目は、ただならぬ決意をした目だった。 のび太の意気を感じたドラえもんは、自分の持っているすべての知識をのび太に伝授することにした。 ――そして一ヶ月後―― 全国大会会場には1000人程度の人間が集まっていた。 ---- 全国からの参加者にしては少ない気がしたが…とりあえず解説の説明を聞くことにした。解説者が言うには、ここから900人をふるいに落とし、100人が本戦に進めるのだという。 「みんな!本戦で会おうね!」 のび太、スネオ、しずか、ジャイアン、出木杉はお互いに声を掛け合い、みな自分の対戦相手がいる場所へと向かった。 (のび太は出木杉と目を合わさなかったが…) のび太が行こうとすると、途中しずかが、のび太に話しかけてきた。 「のび太さん大丈夫?最近空き地に来なかったけど、どうしたの?」 「いや卵の孵…ゴホッゴホッ。いや体調が悪くてね。それよりしずかちゃんのポケモン強くなってそうだね。本戦で会えるといいね。」 しずかは強いと言われて、一瞬、頬を緩めるが、すぐに元に戻り、 「まぁ前よりは強くなったけど…そんなに強くはなってないわよ。」と答えた。 (なんだこの女…まんざらでもないんだ。) そのあと軽く話し、お互い頑張ろうと言って二人は別れた ---- のび太は一回戦の試合会場へと向かった。一回戦の対戦相手は、ゲーム中に登場するボーイスカウトのような格好をした少年だった。 「お前が本戦に行くなんて一万光年早いんだよ!」 会って早々、このようなことを言われ、ムスッときたのび太だったが、気にせず対戦の準備を始めた。 ――15分後―― 「しまった!一万光年は時間じゃない!距離だ!」 ボーイスカウトの話など無視し、のび太は試合会場を後にした。 ここからのび太達のポケモンチャンピオンへの戦いは幕を開けた。 ---- 一回戦を勝ったのび太は、2回戦、3回戦、をなんなく突破し、後一回勝てば本戦へ行けるというところまで来た。 そして最後の相手は…自分の見知った友達…ジャイアンだった…。 「……のび太…お前が相手か…お前も不運だったな。俺は本戦へ行く!お前には負けてもらうぜ!」 「僕も負けないよ!ジャイアン!」 のび太は負けられなかった。ここで負けたら出木杉と戦えない。 (負けられない…) こうして試合は始まった。ジャイアンの一番手はヘラクロス、対してのび太は… 「行け!サンダース!」 ---- のび太はポケモンの中でトップクラスのスピードを持つ、サンダースを一番手に出した。 ちなみにこのサンダースはのび太がもっとも時間をかけたと言っても過言ではないポケモンである。めざパも氷70。 (サンダースに素早さで勝てるポケモンは早々いないはず…おそらくあれは火炎玉ヘラだろう。とりあえず、まずは身代わりでヤタピを発動させて…) のび太が指示し、最初のターンにサンダースに身代わりが発動するかと思われた…だが!先制したのはヘラクロスだった。 「スカーフを持たせておいて正解だったぜ!地震!」 地震によってサンダースは崩れ落ちた… 「スカーフだとぉ!?」 周りにいたギャラリーの一人が口を開いた。 ---- 「火炎玉ヘラは火力がある分、扱いやすいし素人から玄人まで幅広く使われているヘラの基本スタイル… 対してスカーフヘラなんか見た目なんかはほとんど火炎玉ヘラと変わらぬぇが、あえて技が制限される分、スピードと意表性をかなり増加させて、アタッカーより奇襲を目的とした玄人好みの扱いにくすぎるヘラ… 使いこなせねぇとマグカルゴより弱い、ただのカモネギみてえなもんだってのに、何であのガキは?」 (く…こんなにも簡単にサンダースがやられるとは…けど!) 「まだ勝負は分からないよ!行けドータクン!」 のび太はドータクンをくりだした。それを見たジャイアンは… 「ぷっwwwお前まだあのドータクン使ってんのか?ボッコボコにしてやんよ!」 「僕はあの時のままじゃない!見てなよ!」 ---- ジャイアンはヘラクロスを引っ込めた。変わって出てきたのは、ゴウカザル。 (あのドータクンはヘラに出したってことはおそらく浮遊…なら炎技で押し込むまでだ!) 「僕のターン!ドータクンは瞑想!」 ドータクンは瞑想し、特殊能力が上がった。 (やはりあのままじゃないか…だが次の火炎放射で…) 次のターン、ゴウカザルの火炎放射、ドータクンはオッカの実で威力を半減した。ドータクンの瞑想。特殊能力が上がった。 (なにかダメージがいつもより少ない気が…気のせいか?) ゴウカザルの火炎放射。ドータクンは瞑想。 (なぜダメージが少ない!?おかしい!) ゴウカザルの火炎放射。ドータクンの眠る。ここからしばらくこの繰り返しが続き… 「そろそろだな…サイコキネシス!」 瞑想を積めるだけ積んだドータクンのサイコキネシスにゴウカザルは耐えれるはずは到底なかった。 ---- ゴウカザルがやられ、ヘラクロス、そしてボーマンダと出したジャイアンだったが、時はすでに遅く、瞑想ドータクンのサイコキネシスの前に倒れていった…。そして……最初に出したヘラクロスへの攻撃も決まりのび太の本戦行きが決定した。 最初は悔しかったジャイアンだったが、負けたことを潔く認め… 「のび太負けたぜ!本戦でもがんばれよな!」 「うんジャイアンの分まで頑張るよ!」 ここでジャイアンは一つの疑問をのび太に聞いた。 「しかし何で火炎放射が大して喰わなかったんだ!?まさか…改造か?」 「まさか!あり得ないよ。簡単なことさ!」 ---- 「あのドータクンは【耐熱】だったんだ。オッカの実によってジャイアンが勘違いしてくれて助かったよ。ヘラクロスに地震されないかヒヤヒヤしたね。あそこでやられたら危なかったからね。」 ジャイアンはムスッとした顔をしたが、少しして微笑み… 「大した野郎だ…お前なら優勝も狙えるかもな…本戦もがんばれよ!」 そう言ってジャイアンは会場を後にした。 (…さて、いよいよ本戦だ…出木杉…待ってろよ!) のび太は本戦へ気合いを入れたのだった。 手持ち のび太 ドータクン サンダース ??? ジャイアン ボーマンダ ヘラクロス ゴウカザル ---- (※都合により出場者を100→128に) 「本戦出場者のみなさんはステージに集まってください。」 会場内にアナウンスが流れた。 (いよいよ本戦か…やってやるぞぉ。) のび太はステージに向かった。どうにも人が多い。進むのにも苦労しそうだ。 「うわぁ!」 などと考えていると案の定、人ゴミに押されのび太はコケてしまった。 「何やってんだお前w」 のび太を見下ろすように立っていたのはスネオ。 「スネオ…勝ちのこったの?」 「当然。お前はなんでここにいるんだ?」 「勝ったからだよ!本戦に 行 く の !」 「お前が勝ったのかwよかったなw」 (のび太が生き残るとは世も末だなwwwまぁせいぜい頑張るんだなwww) スネオは明らかにバカにしたような笑いをしながら去っていった。 「なんだよアイツ…」 ようやくステージに着いたのび太。どうやら出木杉、しずかちゃんは勝ち残っているみたいだ。 (安心した…出木杉は勝ち残っている…後は勝つだけだ!) 「本戦のルールは前、述べた通りです。ポケモンは一回戦ごとに変えてくださっても結構です。 それでは…みなさん、優勝を目指してがんばってください!」 ---- (安心した…出木杉は勝ち残っている…後は勝つだけだ!) 「本戦のルールは前、述べた通りです。ポケモンは一回戦ごとに変えてくださっても結構です。 それでは…みなさん、優勝を目指してがんばってください!」 トーナメント表を確認したところ、出木杉と当たるとしたら決勝、しずか、スネオには、勝ち残れば2回戦、3回戦で当たる。 「のび君。」 自分の対戦相手のところに向かおうとしたのび太だったが、出木杉に引き留められ、振り向いた。 本当なら無視をしてそのまま歩いていきたかったが、のび太も言いたいことあったので振り向いたのだ。 「お互い決勝で当たれるよう頑張ろうね!」 「……出木杉。前の僕と思って甘くみるなよ…。じゃあな!」 のび太は言いたいことだけ言って、スタコラサッサと出木杉の前から消えていった。 「僕も負ける気はないよ…。」 「そういえば…1回戦の相手を確認してなかったな…。まぁなんとかなるよね!」 1回戦の相手を確認してないとはなんとも余裕なものである。 「おや…?のびじゃないか。こんなところで会うとは奇遇だな。」 「…先生?…先生!なんでこんなところに!?」 「すっかりポケモンと言うゲームにハマってしまってなw いや参った参った。のび、お前が一回戦の相手だったな。おて柔らかに頼むぞ。」 「!?…先生が…一回戦の相手…?」 「そういうことだ。まぁよろしくな。」 そしてバトルは始まった。本戦一回戦! のび太VS先生 ---- (先生が相手とは…調子狂うなぁ…) 「のびー!シャキッとせんかぁあ!」 「は、はひぃ!」 (なんでこんな所でも怒鳴られるんだ…グスッ) 対戦前から叩きのめされ、のび太はすでに泣き顔だった… 「ワシは…行け、マルマイン!」 「エ、エテボース」 のび太は一番手にエテボース、先生は一番手にマルマインを繰り出した。先制したのは…エテボース! 「猫騙し!」 猫騙しによってマルマインは怯んだ。 次のターン、当然のごとくマルマインが先制!マルマインの雨乞い。天候は雨になった。 (まさか雨パ…でも…なんでマルマインで…) エテボースのダブルアタック。マルマインは倒れた。 ---- 「まぁしょうがないな。キングドラ!」 先生は2番手にキングドラを出す。 先制したのはキングドラ。ハイドロポンプ! エテボースは倒れた。 特性すいすいによって素早さが上がっており、さらに雨によって威力が上がっているハイドロポンプに、エテボースは当然、耐えることはできなかった。 「行けーい!……ボーマンダ!」 のび太の2番手はボーマンダ。 キングドラが先制した。冷凍ビーム。 は気合いの襷で耐えた。ボーマンダの龍の舞い。攻撃、素早さが上がった。 次のターンボーマンダが先制し、ドラゴンクロー!攻撃が上がっていたこともあり、キングドラは倒れた。 (素早さ調整振りじゃなくて極振りしててよかったよ…) 先生は3番手にフローゼルを出した。 ---- (ヤバいかも…) のび太の杞憂は的中した。 次のターンフローゼルのアクアジェットによってボーマンダは倒れた。 「ワシの雨パはどうだ!のびい!」 (強いけど…怒鳴らないでよ…) のび太の3番手は… 「行けい、ラプラス!」 ラプラス。 (ラプラス…貯水持ち…ワシのパーティーの天敵…) フローゼルのかみくだく。 (あまり効いてない…かわらわりを覚えさせとけばよかったな…) ラプラスのぜったいれいど!攻撃は外れた。 (一撃型か!) フローゼルのかみくだく。 ラプラスのぜったいれいど! 一撃必殺! 「ふむ…のびの割になかなか考えてるな。」 ---- 先生の4番手は…サンダー! (サンダーか…雨乞いの状態ってことは…) 次のターン、サンダーのかみなり! 雨乞いの効果で必中となり、ラプラスにヒットした…かと思われた。 しかし、ラプラスが引っ込んだ。現れたのは…エレキブルだった。 状況 のび太 エテボース × ボーマンダ × ラプラス 体力半分程度 エレキブル 体力満タン ??? ??? 先生 マルマイン × キングドラ × フローゼル × サンダー 体力満タン ??? ??? ---- エレキブルはでんきエンジンで素早さが上がった。 (電気技に対する交代読みをしてくるとは…のびのくせに…) エレキブルが先制!冷凍パンチ! サンダーは倒れた。しかも… 「やったぁ!しかも雨がやんだ…チャンスだ!」 「ワシが雨だけだと思うなよ! カモン!P A R U K I A !」 先生が選んだ680族は…パルキア! (なんで雨パでパルキア…) エレキブルが先制。かみなりパンチ。 そこそこのダメージを与えた。 し か し ! パルキアの攻撃 は か い こ う せ ん! 「粉砕!玉砕!大喝采! ワハハハハー! すごいぞー!かっこいいぞー!」 エレキブルは倒れた。 ---- 「……………」 のび太はラティオスをくりだした。 ラティオスの龍波動! パルキアは倒れた。 「ワシのパルキアが……」 …結局、先生対のび太の戦いは、のび太の勝ちで終わった。 ちなみに、先生の最後の一匹、シャワーズは貯水ラプラスで圧勝だった。 のび太は先生になぜ雨パなのにカイオーガを使わないのか?と聞いた。 すると 「パルキアがかっこいいからに決まっておろう!」 先生はそれだけ言って会場から去って行った。 「……………」 (でも雨パか…参考になるかも…) のび太は先生との勝負に手応えを感じ、2回戦に向けて決意を固めた。 ---- 「次のパーティーはどうしよう…」 一回戦を無事突破したのび太は、次の試合に向けてのパーティーを考えていた。 (…次の試合はしずかちゃん…一筋縄じゃいかないぞ…) のび太は先ほどまで、二回戦で自分とぶつかる対戦相手の試合を見ていた。 そこで見たのは…しずかの圧勝… しずかは可愛い系のポケモンばかりを使っているのに、相手を圧倒していたのだ。 「う~ん…ここは…」 「お悩みのようね。」のび太の前に現れたのは… 「!? しずかちゃん…。 …一回戦突破おめでとう。」 「ありがとう。のび太さんも突破おめでとう。まさか先生がこんなところにいるとは思わなかったわね。」 「僕も思わなかったよwまさか先生がね…」 このような調子で二人は10分ほど話しこんだ。 まるで次に戦うとは思えないようなふいんきだった。 「そろそろ時間ね。私は先に会場行っておくわ。それから…」 「…?」 「私はのび太さんに勝って、そして……優勝するわ!」 「え…ちょっ!待っ…アッー!」 のび太は足を絡ませて倒れてしまった。 その拍子に… 「ああ!僕のDSカードがあ!」 ポケットからのび太のソフト(メインロム)がこぼれ落ちた。 「危ない、危ない。これがないと本戦を勝ち抜けないからなぁ。」のび太は落としたソフトを拾うと、試合会場へ向けて歩きだした。 そんなのび太を見つめる影… (なるほど…あれには…そんな強いポケモンが…) 会場は広く、福岡ドームほどの大きさだ。人も多い。だからなのか…のび太は後ろから迫る俺に気付くことができなかった…。 「うわぁ!」 「おっとごめんよ!」男はそれだけ言ってまるで逃げるように去って行った。 (あれ…なんかポケットが軽いような…) のび太は恐る恐るポケットを見た… 「アッー!!!」 ポケットにDSがないのだ。 ---- 「ど、どうしよう!あっ!あの時…」 のび太は先ほどの衝突を思い出した…。 「あの時だ…って考えてもしょうがない…どうしよう……」 のび太が困りはて泣こうとした…その時だった… 「おう!のび太!どうしたんだ?早く行かねーと失格だぞ。」 ジャイアンが現れた。 「ジャ、ジャイア~ン」 のび太はジャイアンに泣きついた…。すぐにジャイアンに殴られたのだが… 「なにい!?DSが盗られた!?……なるほどさっきぶつかった男か…俺も見てたぞ。 分かった!俺がそいつを見つけてギッタギタにしてやる!」 「でも…DSとソフトが無いんだ…」 「あ~うじうじうっせ! もう一枚お前はサブロム持ってただろ!俺のDS貸してやっから行ってこい! 俺のソフトは貸すこたあ出来ないがな。」 のび太はジャイアンからDSを受け取った。 ※ 「あ、ありがと~!行ってくるよ!」 あの後のび太は急いで会場に走って行った。行く前に、のび太は泣きながらまた抱きついたきたので蹴り飛ばしてやった。 さて俺もやらないとな… のび太のために… ---- ※ ジャイアンと別れた僕はすぐに指定された会場へ向かった。 急がないと…って、そういえば僕のサブロムにはまともなポケモンがいない…ネタパくらいだ…大丈夫だろうか 「のび太さん、遅かったわね…」 しずかちゃんは少し待っててくれたようだ。 優しいなぁ 会場についた僕は急いで台に向かいパーティーを編成した。 正直、これでどこまでいけるか分からないが、後は全力を尽くすだけだ! こうして本戦二回戦は幕を開けた…   のび太VSしずか [[次へ>引きこもり その3]] ----
[[前へ>引きこもり その1]] しばらく泣いた後、のび太はドラえもんに事情を話した。ドラえもんがいない間のできごと、出木杉にポケモンバトルで負けたこと、精通したこと、…など、のび太はすべてのことを話した。話を聞いたドラえもんは、しばらく間を置いて… 「のび太君…出木杉君に勝つには…それ相応の覚悟が必要だ…それでも君は…強くなりたいのかい?」 のび太は黙ってうなづいた。その目は、ただならぬ決意をした目だった。 のび太の意気を感じたドラえもんは、自分の持っているすべての知識をのび太に伝授することにした。 ――そして一ヶ月後―― 全国大会会場には1000人程度の人間が集まっていた。 ---- 全国からの参加者にしては少ない気がしたが…とりあえず解説の説明を聞くことにした。解説者が言うには、ここから900人をふるいに落とし、100人が本戦に進めるのだという。 「みんな!本戦で会おうね!」 のび太、スネオ、しずか、ジャイアン、出木杉はお互いに声を掛け合い、みな自分の対戦相手がいる場所へと向かった。 (のび太は出木杉と目を合わさなかったが…) のび太が行こうとすると、途中しずかが、のび太に話しかけてきた。 「のび太さん大丈夫?最近空き地に来なかったけど、どうしたの?」 「いや卵の孵…ゴホッゴホッ。いや体調が悪くてね。それよりしずかちゃんのポケモン強くなってそうだね。本戦で会えるといいね。」 しずかは強いと言われて、一瞬、頬を緩めるが、すぐに元に戻り、 「まぁ前よりは強くなったけど…そんなに強くはなってないわよ。」と答えた。 (なんだこの女…まんざらでもないんだ。) そのあと軽く話し、お互い頑張ろうと言って二人は別れた ---- のび太は一回戦の試合会場へと向かった。一回戦の対戦相手は、ゲーム中に登場するボーイスカウトのような格好をした少年だった。 「お前が本戦に行くなんて一万光年早いんだよ!」 会って早々、このようなことを言われ、ムスッときたのび太だったが、気にせず対戦の準備を始めた。 ――15分後―― 「しまった!一万光年は時間じゃない!距離だ!」 ボーイスカウトの話など無視し、のび太は試合会場を後にした。 ここからのび太達のポケモンチャンピオンへの戦いは幕を開けた。 ---- 一回戦を勝ったのび太は、2回戦、3回戦、をなんなく突破し、後一回勝てば本戦へ行けるというところまで来た。 そして最後の相手は…自分の見知った友達…ジャイアンだった…。 「……のび太…お前が相手か…お前も不運だったな。俺は本戦へ行く!お前には負けてもらうぜ!」 「僕も負けないよ!ジャイアン!」 のび太は負けられなかった。ここで負けたら出木杉と戦えない。 (負けられない…) こうして試合は始まった。ジャイアンの一番手はヘラクロス、対してのび太は… 「行け!サンダース!」 ---- のび太はポケモンの中でトップクラスのスピードを持つ、サンダースを一番手に出した。 ちなみにこのサンダースはのび太がもっとも時間をかけたと言っても過言ではないポケモンである。めざパも氷70。 (サンダースに素早さで勝てるポケモンは早々いないはず…おそらくあれは火炎玉ヘラだろう。とりあえず、まずは身代わりでヤタピを発動させて…) のび太が指示し、最初のターンにサンダースに身代わりが発動するかと思われた…だが!先制したのはヘラクロスだった。 「スカーフを持たせておいて正解だったぜ!地震!」 地震によってサンダースは崩れ落ちた… 「スカーフだとぉ!?」 周りにいたギャラリーの一人が口を開いた。 ---- 「火炎玉ヘラは火力がある分、扱いやすいし素人から玄人まで幅広く使われているヘラの基本スタイル… 対してスカーフヘラなんか見た目なんかはほとんど火炎玉ヘラと変わらぬぇが、あえて技が制限される分、スピードと意表性をかなり増加させて、アタッカーより奇襲を目的とした玄人好みの扱いにくすぎるヘラ… 使いこなせねぇとマグカルゴより弱い、ただのカモネギみてえなもんだってのに、何であのガキは?」 (く…こんなにも簡単にサンダースがやられるとは…けど!) 「まだ勝負は分からないよ!行けドータクン!」 のび太はドータクンをくりだした。それを見たジャイアンは… 「ぷっwwwお前まだあのドータクン使ってんのか?ボッコボコにしてやんよ!」 「僕はあの時のままじゃない!見てなよ!」 ---- ジャイアンはヘラクロスを引っ込めた。変わって出てきたのは、ゴウカザル。 (あのドータクンはヘラに出したってことはおそらく浮遊…なら炎技で押し込むまでだ!) 「僕のターン!ドータクンは瞑想!」 ドータクンは瞑想し、特殊能力が上がった。 (やはりあのままじゃないか…だが次の火炎放射で…) 次のターン、ゴウカザルの火炎放射、ドータクンはオッカの実で威力を半減した。ドータクンの瞑想。特殊能力が上がった。 (なにかダメージがいつもより少ない気が…気のせいか?) ゴウカザルの火炎放射。ドータクンは瞑想。 (なぜダメージが少ない!?おかしい!) ゴウカザルの火炎放射。ドータクンの眠る。ここからしばらくこの繰り返しが続き… 「そろそろだな…サイコキネシス!」 瞑想を積めるだけ積んだドータクンのサイコキネシスにゴウカザルは耐えれるはずは到底なかった。 ---- ゴウカザルがやられ、ヘラクロス、そしてボーマンダと出したジャイアンだったが、時はすでに遅く、瞑想ドータクンのサイコキネシスの前に倒れていった…。そして……最初に出したヘラクロスへの攻撃も決まりのび太の本戦行きが決定した。 最初は悔しかったジャイアンだったが、負けたことを潔く認め… 「のび太負けたぜ!本戦でもがんばれよな!」 「うんジャイアンの分まで頑張るよ!」 ここでジャイアンは一つの疑問をのび太に聞いた。 「しかし何で火炎放射が大して喰わなかったんだ!?まさか…改造か?」 「まさか!あり得ないよ。簡単なことさ!」 ---- 「あのドータクンは【耐熱】だったんだ。オッカの実によってジャイアンが勘違いしてくれて助かったよ。ヘラクロスに地震されないかヒヤヒヤしたね。あそこでやられたら危なかったからね。」 ジャイアンはムスッとした顔をしたが、少しして微笑み… 「大した野郎だ…お前なら優勝も狙えるかもな…本戦もがんばれよ!」 そう言ってジャイアンは会場を後にした。 (…さて、いよいよ本戦だ…出木杉…待ってろよ!) のび太は本戦へ気合いを入れたのだった。 手持ち のび太 ドータクン サンダース ??? ジャイアン ボーマンダ ヘラクロス ゴウカザル ---- (※都合により出場者を100→128に) 「本戦出場者のみなさんはステージに集まってください。」 会場内にアナウンスが流れた。 (いよいよ本戦か…やってやるぞぉ。) のび太はステージに向かった。どうにも人が多い。進むのにも苦労しそうだ。 「うわぁ!」 などと考えていると案の定、人ゴミに押されのび太はコケてしまった。 「何やってんだお前w」 のび太を見下ろすように立っていたのはスネオ。 「スネオ…勝ちのこったの?」 「当然。お前はなんでここにいるんだ?」 「勝ったからだよ!本戦に 行 く の !」 「お前が勝ったのかwよかったなw」 (のび太が生き残るとは世も末だなwwwまぁせいぜい頑張るんだなwww) スネオは明らかにバカにしたような笑いをしながら去っていった。 「なんだよアイツ…」 ようやくステージに着いたのび太。どうやら出木杉、しずかちゃんは勝ち残っているみたいだ。 (安心した…出木杉は勝ち残っている…後は勝つだけだ!) 「本戦のルールは前、述べた通りです。ポケモンは一回戦ごとに変えてくださっても結構です。 それでは…みなさん、優勝を目指してがんばってください!」 ---- (安心した…出木杉は勝ち残っている…後は勝つだけだ!) 「本戦のルールは前、述べた通りです。ポケモンは一回戦ごとに変えてくださっても結構です。 それでは…みなさん、優勝を目指してがんばってください!」 トーナメント表を確認したところ、出木杉と当たるとしたら決勝、しずか、スネオには、勝ち残れば2回戦、3回戦で当たる。 「のび君。」 自分の対戦相手のところに向かおうとしたのび太だったが、出木杉に引き留められ、振り向いた。 本当なら無視をしてそのまま歩いていきたかったが、のび太も言いたいことあったので振り向いたのだ。 「お互い決勝で当たれるよう頑張ろうね!」 「……出木杉。前の僕と思って甘くみるなよ…。じゃあな!」 のび太は言いたいことだけ言って、スタコラサッサと出木杉の前から消えていった。 「僕も負ける気はないよ…。」 「そういえば…1回戦の相手を確認してなかったな…。まぁなんとかなるよね!」 1回戦の相手を確認してないとはなんとも余裕なものである。 「おや…?のびじゃないか。こんなところで会うとは奇遇だな。」 「…先生?…先生!なんでこんなところに!?」 「すっかりポケモンと言うゲームにハマってしまってなw いや参った参った。のび、お前が一回戦の相手だったな。おて柔らかに頼むぞ。」 「!?…先生が…一回戦の相手…?」 「そういうことだ。まぁよろしくな。」 そしてバトルは始まった。本戦一回戦! のび太VS先生 ---- (先生が相手とは…調子狂うなぁ…) 「のびー!シャキッとせんかぁあ!」 「は、はひぃ!」 (なんでこんな所でも怒鳴られるんだ…グスッ) 対戦前から叩きのめされ、のび太はすでに泣き顔だった… 「ワシは…行け、マルマイン!」 「エ、エテボース」 のび太は一番手にエテボース、先生は一番手にマルマインを繰り出した。先制したのは…エテボース! 「猫騙し!」 猫騙しによってマルマインは怯んだ。 次のターン、当然のごとくマルマインが先制!マルマインの雨乞い。天候は雨になった。 (まさか雨パ…でも…なんでマルマインで…) エテボースのダブルアタック。マルマインは倒れた。 ---- 「まぁしょうがないな。キングドラ!」 先生は2番手にキングドラを出す。 先制したのはキングドラ。ハイドロポンプ! エテボースは倒れた。 特性すいすいによって素早さが上がっており、さらに雨によって威力が上がっているハイドロポンプに、エテボースは当然、耐えることはできなかった。 「行けーい!……ボーマンダ!」 のび太の2番手はボーマンダ。 キングドラが先制した。冷凍ビーム。 は気合いの襷で耐えた。ボーマンダの龍の舞い。攻撃、素早さが上がった。 次のターンボーマンダが先制し、ドラゴンクロー!攻撃が上がっていたこともあり、キングドラは倒れた。 (素早さ調整振りじゃなくて極振りしててよかったよ…) 先生は3番手にフローゼルを出した。 ---- (ヤバいかも…) のび太の杞憂は的中した。 次のターンフローゼルのアクアジェットによってボーマンダは倒れた。 「ワシの雨パはどうだ!のびい!」 (強いけど…怒鳴らないでよ…) のび太の3番手は… 「行けい、ラプラス!」 ラプラス。 (ラプラス…貯水持ち…ワシのパーティーの天敵…) フローゼルのかみくだく。 (あまり効いてない…かわらわりを覚えさせとけばよかったな…) ラプラスのぜったいれいど!攻撃は外れた。 (一撃型か!) フローゼルのかみくだく。 ラプラスのぜったいれいど! 一撃必殺! 「ふむ…のびの割になかなか考えてるな。」 ---- 先生の4番手は…サンダー! (サンダーか…雨乞いの状態ってことは…) 次のターン、サンダーのかみなり! 雨乞いの効果で必中となり、ラプラスにヒットした…かと思われた。 しかし、ラプラスが引っ込んだ。現れたのは…エレキブルだった。 状況 のび太 エテボース × ボーマンダ × ラプラス 体力半分程度 エレキブル 体力満タン ??? ??? 先生 マルマイン × キングドラ × フローゼル × サンダー 体力満タン ??? ??? ---- エレキブルはでんきエンジンで素早さが上がった。 (電気技に対する交代読みをしてくるとは…のびのくせに…) エレキブルが先制!冷凍パンチ! サンダーは倒れた。しかも… 「やったぁ!しかも雨がやんだ…チャンスだ!」 「ワシが雨だけだと思うなよ! カモン!P A R U K I A !」 先生が選んだ680族は…パルキア! (なんで雨パでパルキア…) エレキブルが先制。かみなりパンチ。 そこそこのダメージを与えた。 し か し ! パルキアの攻撃 は か い こ う せ ん! 「粉砕!玉砕!大喝采! ワハハハハー! すごいぞー!かっこいいぞー!」 エレキブルは倒れた。 ---- 「……………」 のび太はラティオスをくりだした。 ラティオスの龍波動! パルキアは倒れた。 「ワシのパルキアが……」 …結局、先生対のび太の戦いは、のび太の勝ちで終わった。 ちなみに、先生の最後の一匹、シャワーズは貯水ラプラスで圧勝だった。 のび太は先生になぜ雨パなのにカイオーガを使わないのか?と聞いた。 すると 「パルキアがかっこいいからに決まっておろう!」 先生はそれだけ言って会場から去って行った。 「……………」 (でも雨パか…参考になるかも…) のび太は先生との勝負に手応えを感じ、2回戦に向けて決意を固めた。 ---- 「次のパーティーはどうしよう…」 一回戦を無事突破したのび太は、次の試合に向けてのパーティーを考えていた。 (…次の試合はしずかちゃん…一筋縄じゃいかないぞ…) のび太は先ほどまで、二回戦で自分とぶつかる対戦相手の試合を見ていた。 そこで見たのは…しずかの圧勝… しずかは可愛い系のポケモンばかりを使っているのに、相手を圧倒していたのだ。 「う~ん…ここは…」 「お悩みのようね。」のび太の前に現れたのは… 「!? しずかちゃん…。 …一回戦突破おめでとう。」 「ありがとう。のび太さんも突破おめでとう。まさか先生がこんなところにいるとは思わなかったわね。」 「僕も思わなかったよwまさか先生がね…」 このような調子で二人は10分ほど話しこんだ。 まるで次に戦うとは思えないようなふいんきだった。 「そろそろ時間ね。私は先に会場行っておくわ。それから…」 「…?」 「私はのび太さんに勝って、そして……優勝するわ!」 「え…ちょっ!待っ…アッー!」 のび太は足を絡ませて倒れてしまった。 その拍子に… 「ああ!僕のDSカードがあ!」 ポケットからのび太のソフト(メインロム)がこぼれ落ちた。 「危ない、危ない。これがないと本戦を勝ち抜けないからなぁ。」のび太は落としたソフトを拾うと、試合会場へ向けて歩きだした。 そんなのび太を見つめる影… (なるほど…あれには…そんな強いポケモンが…) 会場は広く、福岡ドームほどの大きさだ。人も多い。だからなのか…のび太は後ろから迫る男に気付くことができなかった…。 「うわぁ!」 「おっとごめんよ!」男はそれだけ言ってまるで逃げるように去って行った。 (あれ…なんかポケットが軽いような…) のび太は恐る恐るポケットを見た… 「アッー!!!」 ポケットにDSがないのだ。 ---- 「ど、どうしよう!あっ!あの時…」 のび太は先ほどの衝突を思い出した…。 「あの時だ…って考えてもしょうがない…どうしよう……」 のび太が困りはて泣こうとした…その時だった… 「おう!のび太!どうしたんだ?早く行かねーと失格だぞ。」 ジャイアンが現れた。 「ジャ、ジャイア~ン」 のび太はジャイアンに泣きついた…。すぐにジャイアンに殴られたのだが… 「なにい!?DSが盗られた!?……なるほどさっきぶつかった男か…俺も見てたぞ。 分かった!俺がそいつを見つけてギッタギタにしてやる!」 「でも…DSとソフトが無いんだ…」 「あ~うじうじうっせ! もう一枚お前はサブロム持ってただろ!俺のDS貸してやっから行ってこい! 俺のソフトは貸すこたあ出来ないがな。」 のび太はジャイアンからDSを受け取った。 ※ 「あ、ありがと~!行ってくるよ!」 あの後のび太は急いで会場に走って行った。行く前に、のび太は泣きながらまた抱きついたきたので蹴り飛ばしてやった。 さて俺もやらないとな… のび太のために… ---- ※ ジャイアンと別れた僕はすぐに指定された会場へ向かった。 急がないと…って、そういえば僕のサブロムにはまともなポケモンがいない…ネタパくらいだ…大丈夫だろうか 「のび太さん、遅かったわね…」 しずかちゃんは少し待っててくれたようだ。 優しいなぁ 会場についた僕は急いで台に向かいパーティーを編成した。 正直、これでどこまでいけるか分からないが、後は全力を尽くすだけだ! こうして本戦二回戦は幕を開けた…   のび太VSしずか [[次へ>引きこもり その3]] ----

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