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[[前へ>ジャイアン 第三部]] ポケモンの世界に行く一年前の奴 俺はジャイアン。喧嘩の腕はピカイチで、いつも外で遊んでいるような典型的なガキ大将だ。 そんな俺がなぜ自宅にこもってゲームをしてるかということは聞かないでくれ。答えるのがめんどくさい。 今俺がやっているゲームはポケットモンスター赤バージョンだ。 俺は熱い男なんで最初のポケモンはもちろんヒトカゲだ。ヒトカゲと俺の友情は空想と現実の差をも埋めてくれる程のものとなっていた。 最近はヒトカゲとともにトキワの森にいる虫ポケモンを焼き殺すのにはまっている。 俺の夢は唯一つ。ポケモンの世界に行くことだ。そのためには悪魔に魂を売ってもかまわない。 …まあ、そんなことが無理だってことぐらい俺にだってわかる。 つーか、その前にまず赤バージョンをクリアしなきゃな。 ---- 帰ってきた一週間後 あの世界から辛くも生還し、心身ともに大きく成長した俺の元に一つの小包が届いた。 俺は迷わず小包を開け、中身を見た。その中には、1000円という大金が入っていた。 誰がこんなものを送ってきたのかが気になり、俺は差出人が書いてあるあそこを見た。 そこには、「ポケモンゲームに参加する方のみこの小包を開けてください」見たいな事が書いてあった。 それからまあ色々あって変なとこで説明を受けた。 要約すると ・このゲームはライアーゲームとはまったく関係ない。 ・ライアーゲームについてあまりよく知らない。 ・とりあえずお金はあげる。 ・ルールは  ・四天王を倒すまで帰れない。  ・制限時間は一年。  ・タイムアウトしたら異次元で苦しみ続ける。かも。  ・舞台は多分カントー。  ・最初のポケモンはミュウツーでもなんでもいい。  ・スタート地点はマサラタウン。  ・最初のポケモンのレベルは5Lv付近。 ・ゲーム中は腹が減らない。 ・参加人数は500人ぐらい。 ・すでに死んでいる人も参加可能。 ・人間同士で殺しあってもいい。 ・それは殺人が合法であるということではない。 という所だ。 ---- ルールについてどこか聞いたことがあるような気がするが、まあいいや。 そしてゲームがスタートした。 いきなりオーキド博士の研究所だ。 「早く選んでよね。ポケモン」 突然話しかけてくる。 そういえば最初のポケモンは何でもいいんだっけ。 「ビードルくれ」 貰った。 ---- これから何をすればいいのだろう。四天王を倒せというのだから、ジムバッジを手に入れるべきだとは思うのだが、勝つ自信が無い。 ポケモンを極めた俺でもやっぱり不安だ。 そんなことを考えているうちにビードルはいつの間にかスピアーになっていた。やはり成長が早い。 このゲームにあいつらは参加しているのだろうか。だったらどこかで接触するかもしれない。 今の俺の所持金は1000円だ。これでなんか買えるかな。ぼんやりしてたらもうトキワシティについてるし、このゲームではお使いなんて面倒なこともしなくていいのだろう。 そういうことでショップに着いた。モンスターボールとか傷薬とかが売っている。 そういえばモンスターボール持ってなかったな。1000円だったら五個買えるな。 でも、ここで全財産をつかってしまったら傷薬が買えない。 ボール3個と薬1個が妥当か。 今俺のスピアーは何Lvなんだろうか。昔の俺はなぜかポケモンのLvとかも分かったのに、今じゃ10Lv以上見たいな大雑把なものしか分からない。 そういえばトキワの森にキャタピーがいたっけ。捕まえにいこう。 ---- トキワの森に着いた。 ビードルやらキャタピーやらがうようよいる。キャタピーなんぞにモンスターボール1個を消費するのももったいないから、素手で捕まえてスピアーと同居しても貰うことにした。 それからしばらくキャタピーを中心に育て、両方とも10Lv以上にはなった。 そんなこんなで俺が浮かれているときに、懐かしい顔が俺の前に現れた。 「久しぶりだな。ジャイアン。ここであったが 百年目だ!」 ---- のび太だ。相変わらず俺のことを憎んでいるらしい。ねちっこい奴。 「おい、のび太!俺とやろうってーのかあ!?」 「笑っていられるのも今のうちだ!行け!ミュウツー!」 こいつはミュウツーが最強だと思っているようだ。 「ハハハハハ!俺のスピアーはもう20Lvを超えている!これが何を意味するか分かるか? ダブルニードルが使えるってことだよ!」 「なんだと?この段階で20Lvを超えているだと!?一体どんな育て方してんだ?!」 「今重要なのはそんなことではない!俺のほうがお前よりも強いという事実に目を向けろ!」 「クソッ!お預けか!だが、今度会うときはお前を予定よりむごく殺してやるからな!」 のび太の後姿を見ながら、つくづく自分の幸運さに感謝した。もちろん、俺のスピアーはまだダブルニードルを覚えていない。さっき気合だめなら覚えたが。 やはりスピアーの強みはエスパータイプに強いということかな。バタフリーも念力を覚えたし、これでゴーストタイプも大丈夫だ。 今回はツボツボがいないので炎タイプが出てきたらモルフォンとかで眠らせたりするしかないかな。 地面タイプはバタフリーで対応できるかな。岩使われたら終わりだが。 こんなこと考えるなんて俺らしくないな。いつも通り当たって砕ける気持ちでいけばいいのに。 ---- その後、トキワの森では誰にも会わなかった。そしてニビシティに到着。 ここのジムリーダーは岩使いだっけ。バタフリーは使えないな。 まあ、いざとなりゃあ素手で。確か人間が戦うのはだめっていうルールは無かった。 とりあえずジムに入ると、ジムリはすでに戦闘中だった。そしてそいつと戦っている奴は、間違いなく俺の知り合いだった。 その精密機械がつかっているポケモンは、マダツボミ。なるほどニビジムとハナダジムの攻略を楽にしようと考えたな。 しかし、思いのほかマダツボミは押されていた。 俺は状況を詳しく知ろうと、岩陰から身を乗り出した。 どうやらジムリが素手で戦っているようだ。 マダツボミは見るも無残な姿になってポケセンへ運ばれた。 次あいつと戦うのは俺だ。俺は自分のポケモンをあんな姿にするわけにもいかないので、こちらも素手で戦うことにした。 「さあ、戦おうか。ニビシティジムリーダー、タケシ!」 そういえば俺もタケシだ。 俺は服を脱ぎ捨てた。ズボンはそのまんま。 俺がファイティングポーズをとると、向こうはなんか派手な構えをしてきた。 「いくぞ!」 ---- 俺はまず左ジャブを2、3回効果音つきでお見舞いした。 敵は一瞬よろめくそぶりを見せたが、すぐに体勢を立て直し、マッハパンチを連打してきた。 何度も食らううちに意識が朦朧としてきたが、それでも一瞬の隙を突いてクロスカウンターを決めた。 クロスカウンターで俺も相手も後ろに吹っ飛び、俺の頬の肉は赤いよだれを出した。 相手は起き上がった後もふらふらしていたので、何度かリバーブローをお見舞いしてやった。 それでも起き上がる相手を見て、俺は恐怖を覚えたが、でもそんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ! 俺は足元にある石を拾って、奴ののどに放り込んだ。 俺は無事バッジを手に入れた。ジムリは搬送された病院で一命を取り留めたらしい。 もうこの町に未練は無い。そんなわけで俺はその日のうちにそこを発った。 ニビシティでは人間の生命力について学んだ。 ----

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