*一般性能要求(要点) 試作機は航空、低軌道宇宙での戦闘を考慮した試作戦闘機である。大型のスクラムジェットエンジンを一発装備し、着脱不能の大型増加燃料タンクを本体に滑らかに接続した。 武装はレーザーと、ガンポッドである。大気内限定でミサイルも装備した。 大きさは30mを越える巨人機である。 **ボディ形状 超音速域~極超音速域では、大気摩擦により翼などの尖端部に局所的な応力及び熱が発生、これが機体の破壊につながる。 このため、胴体自体の抗力を減らすと同時に翼をできるだけ小さくし、胴体自体で揚力を稼ぐリフティングボディを採用。音速以下での性能は劣るが、抗力の小ささゆえに超音速域~極超音速域では通常の翼形を凌ぐ揚抗比を達成した。 **エンジン エジェクタジェット-ラムジェット-スクラムジェット-ロケットの複合サイクルエンジン。水素燃料。ベクタードノズルで運動性を確保する。 静止~マッハ3:エジェクタージェット マッハ3~マッハ7:ラムジェット マッハ7~マッハ12:スクラムジェット マッハ12~:ロケット ***プラズマ点火機 直流プラズマトーチによって吸入空気内の酸素をラジカル化(不対電子を持つ反応性の高い原子/分子/イオン)させ、反応速度(=燃焼速度)を速め、同時に燃料に点火する。 ***再生冷却システム 空力加熱したエンジンの熱を利用して水素を気化させエンジンを冷却(気化熱)、気化した水素はそのまま点火され燃焼する。エンジン温度が低い場合は水素をヒーターで加熱し、適正な燃料流量を保つ。 **バッテリー 超電導バッテリー。プラズマトーチ及びレーザー砲の電源として使用。 **武装 ***レーザー砲 機首装備。主に宇宙空間で使用される ***ガンポッド ***半埋め込み式ミサイル ラムジェットエンジン。 装備時の空気抵抗を減らすため埋め込み式とされた。ラムジェット推進のため宙戦では使用できないが、宙戦では実弾武装は有効性が低いために特に問題視はされていない。