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    <title>オフライン/salvation</title>
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      **sample


「ジェフリー……？」
　呻くような問いかけの声が零れる。それを受けて、男は酒に濁った目を訝しげに細めた。
「あ？　なんで俺の名前を知ってやがる、テメエ」
「ニール、知り合いなのか？」
　状況が掴めず、マイケルはニールの袖を引いた。だが、問いかけにニールは答えなかった。茫然自失になっているわけではないのは、すぐに固く引き結ばれた口元からも明らかだ。明確な意志の元に、ニールは返答を避けている。その事実に、不穏な予感が黒雲となって、胸中に沸き起こった。
　ニールが口を閉ざす中、マイケルの問いかけに反応したのは、眼前の男の方だった。
「ニール……？　まさかお前、ニール・ローウェルか!?」
　濁った目を見開き、ぽかんと口を開けてニールを見上げる。ニールは肯定も否定も返さず、ただ無言で男を見下ろすだけだ。だが、男が確信を抱くにはそれでも十分だったらしい。少しの間をおいて、男の口の端が悪意の形に吊り上がった。　
「へえ、見ない間に随分とでかくなったじゃねえか。そのナリは何だよ。まさかお前、牧師でもやってるのか？」
　ニールの服装をあげつらって、何が面白いのかげらげらと大声で笑う。失礼な言動に、しかしマイケルは何も言えなかった。男の非礼さに反論する言葉は五万とある。だが、それを発するための怒りの熱は、傍らから漂う冷気に飲み込まれてしまっていた。



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    <dc:date>2012-09-19T23:47:45+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/32.html">
    <title>2012お年玉</title>
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    <description>
      &amp;sizex(1){元旦に上げただけで、正月とは何の関係もありません}
&amp;sizex(1){オガニルが拘束プレイでボタン外してるだけ}
----
**2012お年玉


　ニール・ローウェルは、この上もなく不快だった。全身を拘束する縄は、一分の自由すら与えないほどにきつく食い込み、衣服の上からでさえその縄目をありありと伝えてくる。転がされた床は冷たく、体温という体温を全て奪い去ってしまいそうだ。だというのに、身体は冷えるどころか、じりじりと肚の奥からこみ上げる熱に満たされて、いっそ息苦しいほどだった。
「苦しそうだねえ」
　何より、楽しげにニールを見下ろしてくる男の存在が、この上なく不快感をそそる。ニールと一回りも離れていないだろう整った顔に浮かんでいるのは、嘲りと愉悦に歪んだ笑みだ。日頃、学生たちに混じってフットボールに興じる時の飄々とした明るさは、欠片も感じられない。
「君に悪魔の囁きは効かないみたいだから、魔女の媚薬と洒落こんでみたんだけどね。効果が少し強すぎたかな？」
　衣服越しに触れてくる手は、あくまでも優しい。だというのに、氷を直接押し当てられたかのような冷たさに、肌膚が粟立つ。そのくせ、昂った身体はささやかな接触にさえ甘さを見出して、芯を熱く痺れさせた。伝播した熱がこめかみに溜まり、思考が輪郭を曖昧にぼやかしていく。本当に、どうにかなってしまいそうなほどの熱さだった。所用で久々に着たカソックが徒となっているのかは、わからない。ただ、もし拘束がなく、目の前に冷たい笑みを滲ませた男がいなければ、この無暗に多いボタンを一つ残らず毟り取っていただろう。それほどまでに、昂りはどうしようもないところまで追い詰められていた。
　それを察しているのか、男は薄ら笑いを貼り付けたまま、ニールの顔を仰々しげに覗き込んだ。
「随分と汗をかいているね。熱いのかな？　ねえ、服を緩めてあげようか」
　ニールの返答を待たずに、男の顔が下りる。喉元に生温かい息がかかり、身の毛がよだった。喰い千切られるかと身構えたが、予期した激痛は襲ってこない。その代わりに、硬いもの同士のぶつかる小さな音が響き、窮屈な襟元が不自然に引っ張られた。くぐもった声と、硬質な音と、生温かい吐息。しばらく襟を引かれた後に、ふいに首元が解放される。ボタンを口で外されたのだと理解するまでに、    </description>
    <dc:date>2012-01-01T00:53:05+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/31.html">
    <title>ハネムーンサラダ</title>
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      &amp;sizex(1){2011/10/23のスパークで無料配布したものの再録です}
----
**ハネムーンサラダ



　マイケルにとって、料理はそれほど得意なものではない。決して嫌いな訳ではないが、野菜を切れば不揃いになるし、味付けも大雑把だ。かつて母親が作ってくれた料理は確かに美味だったが、料理の手伝いをあまりしなかったマイケルに、その味や技術が伝わっているはずもない。全寮制の学校に進んでからは、食事は全て食堂に用意されているのだから、尚更だ。
　そんな理由から、包丁を握るマイケルの手つきは、凄まじく酷い訳ではないが、どうにもぎこちない。しかもそれがマイケルのものではない包丁で、場所も立つのがようやく二度目となる台所となれば、包丁捌きどころか些細な動作までおぼつかない。調味料はどこだ、皿はどこだと漁っている間に、フライパンから焦げ付いた臭いが立ち上り始め、マイケルは慌てて火を止めた。中を覗くと、目玉焼きとベーコンが黒く変色している。思わず零れそうになる溜め息を噛み殺しながら、マイケルは改めて皿を捜し始めた。
　客人であるマイケルが、慣れない台所で慣れない作業をしているのには、当然理由がある。この牧師館の現在の住人が、とてもではないが朝食を作れる状態にないからだ。
　昨日、マイケルはここの住人であるところの牧師に会うために、大学の休暇を使って遠路はるばるこの小さな教会にやってきた。数年前に別れた時には恋人同士になれると思っていなかった相手との再会に、二人は酷く熱を上げた。そのことをマイケルは後悔していないし、恐らくは相手も同じだろう。
　ただ一つ誤算だったのは、再会の喜びを夜通しぶつけ合った結果、受け入れる立場にあった相手が、ベッドから起き上がれなくなってしまったことだ。正確を期せば、無理をすれば動けない訳ではないらしい。だが、慣れない痛みに腰を庇いながら、酷くぎこちない仕草でベッドから立とうとする相手に、マイケルがどうにも見ていられなくなってしまった。何せ、彼をそんな状態にまで追い込んだのは、我を忘れて相手を貪った自分なのだから、罪悪感の一つも覚えるというものだ。
　ともあれそんな事情から、マイケルは起き上がろうとする相手をベッドに押し込み、こうして朝食の用意をしている。あまり大したものは作れそうにないが、あのまま腰を押さえた相手を台所に立    </description>
    <dc:date>2011-10-24T19:14:49+09:00</dc:date>
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    <title>オフライン/まいにるがかぜをひいたようです_スケ</title>
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      **sample/スケ


「着替え。ニール、そのカソック着替えた方がいい。ナイトシャツはどこ？」
　唐突な思いつきで出た問いだったのだが、ニールはさして不思議に思わなかったようだ。
「そこの、棚」
　顔の向きを僅かに変えて、視線で指し示される。マイケルは示されるままその棚に向かうと、五段に分かれている引き出し棚を片っ端から開けていった。
　引き出しごとにちゃんと衣類が分別されて仕舞ってあるけれど、所々乱雑に押し込んである衣類もあったりして生活感が窺える。彼はこの家でしっかりと生活しているのだ。
　マイケルはお目当てのナイトシャツを見つけると、離れたときと同じく大股でニールのいるベッドへ戻ろうとしてふと動きを止めた。彼がベッドから起き上がろうとしていたからだ。
「なんで起き上がってるんだよ、寝てなきゃ駄目だ」
「起きなきゃ、着替えられねえ、だろ」
　ニールの言うことは正論だった。寝たきりの老人か、歩くこともできない赤子ならいざ知らず、いくら病人といえど彼は大人だし着替えるぐらいはできるだろう。けれどマイケルは腑に落ちない。
「起きなくていいから」
　ベッド脇まで戻り、浮き上がっていたニールの肩をシーツに押し戻す。何で？　と不思議そうな顔をする彼は、熱のせいなのかマイケルの意図を測りかねているらしかった。そんな彼に構わず、カソックのボタンを外していく。
「マイケル、……」
　ニールは自立した大人だ。未だ学生のマイケルとは違い、牧師という職業につき、自立した生活基盤を築いている。器用な彼は身の回りのことだって卒なくやっているのだろうし、風邪をひいたって、余程つらくない限り自力で治してしまうのだろう。いや、社交的な彼のことだ。頼れば喜んで看病してくれる人の一人や二人いるはずだ。
「な、なあマイケル……いいって。自分でできる……」



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    <dc:date>2011-10-06T22:27:30+09:00</dc:date>
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    <title>オフライン/まいにるがかぜをひいたようです_カク</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/29.html</link>
    <description>
      **sample/カク


　やがて考えがまとまったのか、マイケルは一つ頷き、サイドテーブルにカップを置いた。トパーズの瞳が気真面目な、しかしどこか浮かされた色をしてニールを見る。
「ニール」
「なん」
　何だ、と続けようとした言葉は、相手に飲み込まれた。不意打ちで口付けられて、ニールは思わず目を瞠った。恋人同士が、ふとした瞬間にキスを交わすのは、何もおかしいことではない。だが、さして色気のある会話をしていた訳でもない中で、このキスは随分と唐突だ。
　驚きはしたところで、無論、恋人からのキスが嬉しくないはずもない。ニールは口を開くと、忍びこんできた舌を自分のそれで絡め取った。飲んだばかりのココアが残っているのか、マイケルの舌は甘い。それを堪能するように啜り上げれば、マイケルが小さく声を漏らした。
　水音を立てて唇が離れる。ほんのりと胸の内に沸く照れを隠すように、ニールは小さく笑った。
「ココアの味がするな」
「そりゃ、たった今飲んだんだから、当然だろ」
「まあな。……どうした、急にムラムラきちまったか？」
　触れ合うほどではないが、未だマイケルの顔は近い。からかうように囁きかけると、その顔はあちこちに朱を散らして眦を吊り上げた。
「っ、ニールの所為だろ」
　不貞腐れたように顔を伏せ、ニールの胸を拳で叩いてくる。重くはないが軽くもないそれに少し息を詰まらせながら、ニールはマイケルの顔を覗き込んだ。噴き出さないように気をつけてはいるが、口元がにやけてしまうのは不可抗力だ。
「何だよ、オレサマがあまりに良い男だから参っちまったのか？」
「違うっ！　だから……」
　上気した頬が、ますます赤みを増した。再度加えられた胸への一撃は、苛立ちにか照れ隠しにか、少し重さを増している。すると、ふとその拳が解け、ニールの服を掴んだ。
「……ニール、風邪ひいた時にしかココアを飲まないんだろ。だから、うつせば飲めるんじゃないか、って……」
　言葉が進むにつれて語尾が弱くなり、顔がどんどん俯いていく。反比例するように手には力がこもり、掴まれた個所は皺だらけだ。零れる髪の隙間から覗く耳朶の見事な赤さに、ニールはとうとう堪え切れずに噴き出した。



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    <dc:date>2011-10-06T15:42:45+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/28.html">
    <title>オフライン</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/28.html</link>
    <description>
      **オフライン


***【参加予定イベント】
未定


----


自家通販を承っています。&amp;font(red){新刊の通販を開始しました！}
[[こちらからどうぞ。&gt;&gt;https://ssl.form-mailer.jp/fms/23e1713151447]]

----

***【既刊】
|&amp;image(salvation.jpg)|&amp;bold(){salvation}|
|~|ニール＋マイケル|
|~|A6/64P/500円|
|~|カク個人誌。&amp;br()ハッピーエンド後の二人とジェフリーが再会したら、というif話。&amp;br()公式資料集を読んでいなくとも大丈夫ですが、読んでいるとアハ体験ができます。|
|~|[[sample&gt;オフライン/salvation]]|

|&amp;image(kaze.jpg)|&amp;bold(){まいにるがかぜをひいたようです}&amp;font(red){※完売しました}|
|~|マイケル×ニール&amp;font(red){R18}|
|~|2011/10/23発刊|
|~|A6/122P/600円|
|~|スケ・カク合同誌。&amp;br()テーマは「風邪えろ」。風邪をひいてもマイニルは自重せずにいちゃいちゃしていればいいよという話。&amp;br()スケが風邪っぴきニールを、カクが風邪っぴきマイケルを担当しています。|
|~|[[sample（スケ）&gt;オフライン/まいにるがかぜをひいたようです_スケ]]　/　[[sample（カク）&gt;オフライン/まいにるがかぜをひいたようです_カク]]|








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    <dc:date>2012-10-11T00:38:27+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/27.html">
    <title>レオニード誕生日SS</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/27.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(1){・公式のレオニード誕生日絵に萌え殺されました}
&amp;sizex(1){・当サイトでは異色のレオマイレオです}
----



　唇に、温かい何かが触れている。ぼやけた意識の彼方、幾重にも重ねられたヴェールの向こうで、何度も触れてくるそれは柔らかだ。害意は感じない。むしろ、その感触に安心すると同時に、胸の内がどうしようもなくこそばゆくなってくる。
　不快ではなく、むしろ心地よいその感覚は、かつて婚約者と共にいた頃に覚えていたものだ。その相手も、今は遥か遠い。あらゆるものを奪われ続けて、レオニードは今の場所にいる。
　しかし、それでもなお、その感覚は今もまだレオニードと共にある。長らく覚えていなかったこそばゆさを思い出させたのは、自分がファグよろしくこき使っている、年下の恋人だ。端麗な顔立ちとは裏腹に、荒っぽい言葉でレオニードの無精を糾弾してくる相手は、共にいて酷く心地が良い。レオニードのことを心から案じているのが、手に取る様にわかる。その遠慮のなさと率直さを、レオニードは愛しいと思っているのだろう。
「マイク……」
　こそばゆさに包まれながら、ぼんやりと恋人の名を呼ぶ。その瞬間、凄まじい衝撃が肩を襲った。
「……ッ」
「っ、この、馬鹿ッ！　さっさと起きろよ！」
　何事かわからないまま、無理矢理に目を開ける。視界の中で、まさに今名前を呼んだ相手が、見事に紅潮した顔で眦を吊り上げていた。
「……マイク？」
　働かない頭に、ぼんやりとした疑問符が過ぎった。ここがどこで、どうして名前を呼んだばかりの相手が目の前にいるのか。そんな些細なことは、レオニードの脳裏には浮かばない。自分が眠れる場所など様々な意味で限られているし、年下の恋人が自分の傍にいるのは、レオニードにとってごく当然のことだ。だから、レオニードが疑問に感じたのは、もっと別のことだった。
「何故、そんな赤い顔をしている」
　ぼそりと、思いついた言葉をそのまま口に出す。その瞬間、大きなクッションが顔面に投げつけられた。
「……痛い」
「うるさいっ！　今紅茶を淹れ直してくるから、そこで大人しく寝ぼけてろ！」
　マイケルは何やら怒鳴り立てると、耳まで赤くしたまま視界から走り去った。何があったのか、理解できない。相変わらずぼんやりとしたまま、レオニードは天井を見上げた    </description>
    <dc:date>2011-09-04T20:52:03+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/26.html">
    <title>とある老神父の告白</title>
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    <description>
      **とある老神父の告白


　主よ、どうか貴方の罪深きしもべの告白をお聞き下さい。
　私は罪を犯しています。まだほんの子供だった頃から今に至るまで、ずっと罪を犯し続けています。

　私は、同性を愛しています。

　彼は、神学校時代の友人でした。
　その神学校に入った当時、私は自分が生きていていいのかわからず、毎日をただ虚ろに過ごしていました。あの頃の私は、何をしても、何を食べても、息をすることさえ、自分は許されているだろうのかと、自分という存在の全てに価値を見出せずにいました。
　けれども、彼は。出会ったときから太陽のように輝いていた彼は、そんんな私のことを見てくれました。それどころか、私のことを尊敬すると言って、握手をしてくれました。
　あの日のことを、彼が思い出すことはそうないでしょう。それでも、私はずっと、今この時ですら、鮮明に思い出すことができます。あれは、生きることを迷っていた私への、力強い赦しの言葉だったのです。
　私たちは親友となり、卒業して互いに聖職についた後も、変わらない親交を保ち続けました。彼が愛したのは別の人でしたが、私は彼も、彼が愛した人のことも、ずっと愛していました。
　他人から見れば、偽善に映るのかもしれません。ですが、私にとって、彼が私を愛してくれることよりも、彼が本当に幸せそうに笑ってくれることの方が、よほど大切だったのです。だから私は、親友として隣にいさせてくれる彼も、その彼を幸せにしてくれる彼の愛する人も、心から愛していました。彼ら二人が私の生をどれほど明るく照らしてくれたことか、私には最早知る術はありません。そんな事態を想像することすらできないほど、彼とその愛する人は、私の光となって全てを照らし続けてくれたのです。
　愛する人が先に主の御許に旅立った時、彼は深く悲しみました。けれども、涙を零したまま顔を上げて、愛する人を見送れたことを感謝すると、そして隣に私が経っていることを心から有難く思うと、強く宣言しました。年を経て深い皺の刻まれた手が、私のそれを握り締めるその強さに、私は魂から震えました。彼が本当に幸せな愛に包まれていたこと、私が未だ彼のよすがであり続けていることを知らされて、私もまた泣きました。彼を幸せにしてくれた人への感謝と、誰よりも大切な彼への愛しさから零れた涙でした。
　その彼も、半年    </description>
    <dc:date>2011-08-22T18:32:43+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/25.html">
    <title>小6ニールと年少組マイケル</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/25.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(1){・がっつり現代日本}
&amp;sizex(1){・小6のニールと年少組のマイケルが出会ったら}
----




　その日、ニールは珍しく、一人で小学校から帰っていました。いつも一緒に遊んでいる友達の全員が全員、用事が入ってしまったのです。とはいえ、この春とうとう六年生になったニールですから、一人で下校することに困りはしません。ただ、いつも傍にある賑やかさがないことに、少しの寂しさを覚えているのは確かでした。
　小学校からニールの家までは、子供の足でそれなりの距離を歩きます。ニールにとっては五年以上通い続けている道ですから、慣れたものです。小さな頃は心配されていた大通りも、今では危なげなく渡ることができます。もうしばらく歩けば、交番のある大きな交差点が見えてくることでしょう。少し近道をしようと、ニールは裏の細い路地に入りました。
　すると、ふと見慣れない光景に出くわして、ニールは足を止めました。誰もいない路地裏で、幼稚園のスモッグを着た子供が、一人ぽつねんと立っています。水色のスモッグも黄色の肩掛け鞄もニールから見れば随分小さいはずなのに、子供が身につけているとひどく大きく見えました。おそらく、まだ入園したばかりなのでしょう。
　子供はふわふわとした金髪の巻き毛で、教会にある絵の中の天使様のように愛らしい顔をしています。ただ、その目は涙に濡れて赤く腫れ上がり、そのくせ負けん気の強さを示すかのように、足下の地面をきつく睨みつけていました。
「迷子かな」
　周囲には両親らしい大人どころか、子供とニールの他には人影一つありません。何より、子供はこんな不安そうな顔をしているのですから、まず間違いないでしょう。少し前にも迷子の子供を交番に連れていったことがあるニールは、一つ頷くと、子供に歩み寄りました。
「どうした、迷子か？」
　声をかけると、子供は大きく肩を震わせて振り返りました。大粒の涙が、零れ落ちそうなほど大きなトパーズの瞳から次々に溢れています。しゃくり上げながら、子供は小さな手をきつく握り締めました。
「まいごじゃないもん、マイケルだもんっ」
　迷子という言葉が、まだよくわからなかったようです。顔を真っ赤にして必死に抗議する様子に、ニールは頭を掻き、マイケルと叫んだ子供の前にしゃがみこみました。
「そうかそうか、マイケ    </description>
    <dc:date>2011-08-20T22:22:52+09:00</dc:date>
    <utime>1313846572</utime>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/24.html">
    <title>110721の日</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/nolimetangere/pages/24.html</link>
    <description>
      &amp;sizex(1){11/07/21がいいおなにーの日ときいてｶﾞﾀｯとなった　今では反省していない}
----
**おなにーる


　どうしてこんなことになったのか。何度確認しても受け入れがたい現状に、ニールは何度目かの自問をした。
　ニールの自室である牧師館の一室にいることは、何もおかしくない。現在休暇を利用して下宿中のマイケルがいるのも、二人の間柄を考えればごく自然だ。二人してベッドの上に乗り上げているのも、互いの服が開けているのも、恋人同士の行為としては当然の成り行きだろう。ニールがマイケルに向けて足を開いている点については、ニール個人としてはかなり納得がいかないが、再会してからというもの何度も繰り返されたことだ。今更不平を唱えたところで、目の前の子供が不満そうに却下するのは目に見えているから、とりあえずは棚に上げておく。
　問題は、恋人であるところの二人が同じベッドにいるというのに、ニールが一人で自分の熱を慰める破目に陥っていることと、マイケルがそれを目の前でごく真面目に観察していることだ。
　きっかけは、確かにニールが悪かったのだろう。これまでの空白を穴埋めするかのように求めてくるマイケルを、大学に戻ったら一人で処理できるのか、と先にからかったのはニールだ。
　正しく覚えたてのセックスをむさぼる子供は可愛いが、毎回それに付き合う身としては、正直なところ、少々身体に負担がかかる。自分も十年前はこうだったのだろうかとうっかりしみじみしてしまうほど、マイケルのセックスはひたすらに若さをぶつけてくるのだ。求められる度に結局応えてしまう自分にも非はあるが、翌朝の礼拝が地味に辛かったのも、一度や二度では済まない。回数よりも、相手を受け入れるという、今までに経験したことのない立場が大きいのだろう。ともあれ、恨み言めいた軽口を叩きたくなる程度には、ニールはこのところ少し疲れ、腰の重さを持て余してもいた。
　だが、この場合、軽口を叩く相手が悪かった。或いは、叩いた軽口の内容がまずかったのかもしれない。
　にやにやとからかったニールに、マイケルは一頻り顔を赤くして怒った後、そこまで言うなら教えてみせろと、実に堂々とした態度で要求してきたのだ。
　勿論、そこからいきなりこんな状況に転がった訳ではない。ニールは最初、断固として拒否した。それでもマイケルが    </description>
    <dc:date>2011-07-24T23:11:23+09:00</dc:date>
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