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予兆詩第56番 1560年6月について
*原文
Feu vieil chassé par la nouvelle flame.
A la parfin sera ce qu'il estoit.
Pœur, hors de siege, en joye la grand Dame.
Et non tenu tout ce qu'il promettoit. ((原文は Chevignard [1999] p.141による。))
**異文
初出である『[[1560年向けの暦>Almanach, Pour l'an 1560]]』は現在の所有者が不明のため、参照できない。
従来の『予兆詩集』に収録されていなかったことから、異文は存在しない。底本は[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]による転記だが、かつて『1560年向けの暦』を所有していた[[ダニエル・ルソ]]の転記と見比べても、細かな綴りの違い(Pœur / Peur など)しかない((cf. Ruzo [1997] p.302))。
*日本語訳
古い火は新しい炎によって逐われ、
最後には、あるべきものとなるだろう。
高座以外には恐怖、偉大な婦人は喜ぶ。
そして、彼が約束していたものは全く保たれない。
*コメント
この詩は従来の『予兆詩集』に含まれていなかったことから、信奉者たちの解釈の対象にはならなかった。[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]は、手稿の中でも何の注記もしていないようである。
3行目の高座(siege)は玉座やローマ教皇の地位を指すのだろうが、文脈からは具体的な特定は困難である。
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予兆詩第56番 1560年6月について
*原文
Feu vieil chassé par la nouvelle flame.
A la [[parfin]] sera ce qu'il estoit.
Pœur, hors de siege, en joye la grand Dame.
Et non tenu tout ce qu'il promettoit.((原文は Chevignard [1999] p.141による。))
**異文
従来の『予兆詩集』に収録されていなかったことから、異文は存在しない。底本は[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]の手稿『[[散文予兆集成>Recueil des Presages Prosaiques de M. Michel de Nostredame]]』での転記だが、かつて初出である『[[1560年向けの暦>Almanach, Pour l'an 1560]]』の原文を所有していた[[ダニエル・ルソ]]が原文を転記していたことから、初出の原文もつとに知られており、細かな綴りの違い(Pœur / Peur など)しかないことが分かっていた(( cf. Ruzo [1997] p.302))。
*日本語訳
古い火は新しい炎によって逐われ、
最後には、あるべきものとなるだろう。
高座以外には恐怖、偉大な婦人は喜ぶ。
そして、彼が約束していたものは全く保たれない。
*コメント
この詩は従来の『予兆詩集』に含まれていなかったことから、信奉者たちの解釈の対象にはならなかった。[[ジャン=エメ・ド・シャヴィニー]]は、手稿の中でも何の注記もしていないようである。
3行目の高座(siege)は玉座やローマ教皇の地位を指すのだろうが、文脈からは具体的な特定は困難である。
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