開幕―魂は冷たく静かに燃える

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  • 開幕―魂は冷たく静かに燃える
     デュエルアカデミアに、生徒たちには内緒でその機械が運ばれてきたのは2日ほど前だった。バーチャルリアリティの完成品ともいえる存在……『Cyber Connect Duel』、略称『CCD』。  まず教員達が試し、その後生徒の代表1人が使用。それで問題がなければ、本格的に設置される予定だった。  教員のチェックは問題なく済み、生徒の代表を選ぶことになり……1人の生徒が選ばれた。  生徒の名前は『ソウル・マウンティーナンド』。オベリスク・ブルーの1年生。  素行は規則正しいものであり、成績も優秀。1年生では実質トップといえる。デュエルの実力もそうだが、彼は何より知識と思考力に長けていた。  本来は彼1人のはずだったのだが……CCDがある部屋に(鍵がかかっていたはずなのだが)別の生徒が入って来てしまったのだ。見られたからには仕方ない、とその生徒……『双葉 海堂(ふたば かいどう)』と交...
  • 投下順まとめ
    ... |20|開幕―魂は冷たく静かに燃える|ソウル・M|S |21|探究心と好奇心|セスナ・デルクス、西院 柚木|夏月 |22|不敗神話|不老 不死、木下 遊吉郎、神薙 遊真|クロウ |23|最初の脱落者|水巻 汐音、谷原 風威、紅 赤也、滝山 遊大|プリ兄 |24|無題8|遊凪 勢櫻、綾小路 叶、寺海 千明|アスタリスク |25|追う天下取り、逃げる銀河|新谷 遊輔、織田 信凪、遊宙 銀河|カナタ |26|帽子少女大暴走!? まぁ、少し落ち着けよ。|リム、桃源 郷、ヴァン・アーネスト|虎鉄 |27|似たもの同士討ち|十河 蓮、双葉 海堂|初季 |28|無題9|新谷遊璃、御堂美玲|KngOzk |29|ソウルの奇妙な行動|ソウル・M、水巻 汐音、谷原 風威、滝山 遊大|S |30|〜カード達の不幸...
  • 開幕―戦姫出陣―
     体感型オンラインデュエルシステム『Cyber Connect Duel』――通称『CCD』。このMMO(多人数同時参加型オンラインゲーム)が登場したのは、今からどれほど前だっただろうか。  世界中の誰とでも時間を気にせず戦える、オンラインの特性をフル活用したゲームシステムに加え、〝体感型〟の謳い文句通り、最新のVR技術を駆使した臨場感あふれる決闘。俗にいうVRMMOの先駆けとなったこのゲームが、他のゲームの追随を許さなくなるまで、さほど時間はかからなかったように思える。まさに、唯一にして最高のゲームだ。  ……ところで、こんな噂を聞いたことはあるだろうか。 「『CCD』のプレイヤーには、時々〝違う世界〟の人間がいる」  にわかには信じがたい話だが、他のプレイヤーの素性を知らない者は否定もできない。小さな疑心がじわじわ広がる、それが噂というものだ。 ...
  • 開幕―ど素人参上?…いや、惨状?
    ――見渡す限り墓・墓・墓。 そんな場所に一人の少女の姿が見える。 帽子にパーカー、ミニスカートという服装。口に加えたポップキャンディーが特徴的な少女――リムだった。 CCD―体感型デュエルシステム。どこかにそういった物があることは知っていたつもりだった。 しかし、彼女はデュエルとかそういう類のものには縁がなく、システムの誤作動でここに連れてこられたのかもしれない。 現に、彼女は少し戸惑っているようにも見える。 「何かいきなり真っ暗に――ってここ墓地じゃん!? ドウイウコトナノ」 状況が把握できない。 自分はさっきまで墓地にはいなかったはずだし、そもそも一人で行動していなかった。 ふと腕を見れば、Dパッドと呼ばれるCCDのデータを管理している物があることに気付き、そこに表示された文字を読んでみることにした。 「何々? 『このエリア内ではデュエルし頂...
  • 開幕─優しい紅鬼(アカオニ)─
    彼は、いわゆる天才だった。 小さな頃から、学力では彼に叶う同年代は居なかったし、下手をすれば彼が小学3年の時点で、中学3年生よりも頭が良かった程だった。 それは学力という意味でもそうだが、彼が得意としていたのは、物事の筋道を素早く理解し、それに対して一番良い選択を出来る……いわゆる、頭の回転という意味合いの方が強かった。 そんな彼だからこそ……このイベントの意味を理解し、こういった行動を取るのは、ある意味必然だったのかも知れない。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 見渡す限りの、青青青。 いや、色合い的には緑の方が正しいが、これを色で例えるなら緑より青の方が正しい気がした。 そんな青の中に、一人だけ人が立っている。 肩口までの、男性にしては長い髪が、風に吹かれてなびいている。 これだけならまるで絵になりそう...
  • 無題2
    「――困った。」 機械によって創られた草原に立っているのは遊宙銀河。 先ほどまでいた世界Duel gardenでルシフェルに頼まれてCCD―体感型デュエルシステムなるものの試運転をしていたのだが、 いつの間にかこのような場所に立っていた。 「……どうしようか。」 深くため息をつく銀河。いきなり飛ばされた世界でさらにまた違う世界に飛ばされるという何とも苦悩な状況に頭を抱え、ため息をつく。 [あぁ辛気臭せぇ。辛気臭いなお前。] いきなり声が聞こえた。女性の声だ。 [よう。] と、いきなり目の前に女性が現れた。初対面のはずの女性だがどこか見たことがある。 銀河は記憶をめぐらせて1つの答えに達する。 「もしかして『久遠の魔術師ミラ』?」 銀河のその反応に女性はフフンと鼻を鳴らし、銀河に人差し指を向け、 ...
  • 黒太陽、昇る
    「天城か? こちら勢櫻! きこえるぞ」 「ふぅ~、良かった。無事繋がったわね」 「すまねえな。何日も連絡が途絶えたままで。こっちから連絡するのをすっかり……」 「何日も? 何日どころかあなた達が出発してからまだ1日、というより1時間も経ってないわよ?」 「……はぁ? お前こそ何言ってんだ?」 一見するとこのちぐはぐな会話は、太陽の化身を操る決闘者・遊凪勢櫻と、天才科学者の名を欲しいままにする天城神楽の間で、かつて交わされたものである。 異世界同士の間を『無線』で繋ぐ通信機を開発した神楽は、その現象の理由を時間軸のズレだと結論づけた。彼女の天才的な頭脳をもってすればこのような些細な誤差を正すのは容易い。朝飯前どころか目を閉じていても達成できる目的だったろう。遠き世界の果てから勢櫻をサポートするためならば才を出し惜しみしない彼女であった。 だか...
  • 無題3
    「やれやれ安請け合いしたらとんでもないことになったな、デッキも交換されてエリアと玄武とも別れちまった」 ブレイブハーツの所長、ヴァン・アーネストはデュエルラボから自作の異次元のデュエリストとデュエル出来るマシンのテストを引き受けたのがプレイと同時に謎のイベントによりログアウト出来ず更には仲間ともはぐれ所長のアーネストは気が付けば草原の崖っぷちの小屋にいたのだ アーネストはD・パッドの使い方を把握したあとにパッドのパネルに表示されている文字を読んだ 「なになに、『このエリア内ではデュエルし頂点を競い合ってもらう。敗北したものは配布されたデッキとエントリカードを相手に譲渡する。すべてのエントリーカードを集めたものが優勝となる』か…。」 アーネストは他の記述も読んでルールを把握した 「このイベントの主催者は何を企んでるかは知らないが一先ずは1人でいるより何人かチームを組んだ...
  • 無題11
     遊璃と美玲は迷い迷ってやっとのことで、城の入口らしき場所についた。  「やっと、出口ね。なかなか大変だったわ、ここまで」  「そうだね。いやぁ遊璃ちゃんに会えなかったらどうなってたか」  2人は迷路のようになっていた城を抜け出し、一安心したようで表情も明るい。  「それじゃ、街に向かおうよ」  「そうね、兄さんが心配だし」  (遊璃殿は兄上が本当に心配なのだな)  クリスタが茶化すようにそういうと、遊璃は顔を真っ赤にして、否定する。  「だーかーらー!そうじゃないって言ってるじゃない!」  そんな否定の言葉も、今までの言動を見てきたクリスタにとっては意味がない。  美玲も笑いながらそのやりとりを見ていた。 ◆◆  「ったく、クリスタ。どこ行ったんだ?」  自分の精霊の行方を案じ、街へと...
  • 時を支配する
     黒雲によって体を支配されてしまった遊璃、全てを燃やし尽くすという己の欲望を満たすためだけに決闘することを好むブレイド。美玲はただ2人の決闘を見ているだけしかできなかった。  美玲が今この状況で救いを求める人物として暁桐谷の名前が上がるだろうが、彼がが戻ってくるとしてもまだまだ時間がかかるかもしれないだろう。  「遊璃……ちゃん」  本当にどうしちゃったの? あなたはいったいどうしちゃったの?  「それじゃあ始めようか。私のタイム・ルーラーの実験台となってくれ」  「あァ? なめてんじゃねェぞ。この世界に来てから俺はイライラしてんだ。だからお前を燃やし尽くす」  「勝手な考えだ。……先攻はもらおう」  黒遊璃は静かにデッキトップに右手の人差し指と親指を持っていき、そこからカードを1枚引いた。  「モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエン...
  • ソウルの奇妙な行動
     ソウルは、市街地を歩いていた。  絶えず警戒を続け目を走らせ、耳を研ぎ澄ませる。  デュエルはする。しかしただするのではない。『別のデュエルを見てから』するつもりだった。  相手のデッキを知るに越したことはない。相性がいい相手だけを選んでデュエルするのが良策と判断していた。さらにいえば、敗者はデッキを失っているのでチームを組ませやすい。既に2人組があって、そこに参加できればベターだ、とソウルは考えていた。  はっきり言って彼は臆病だ。『万全を期している』と自分を納得させつつも、結局は失敗を恐れているに過ぎない。今もそうだった。  と、そのとき。  耳に飛び込んできたのは、ドーンという爆発音。 「デュエルか」  早速訪れた好機、逃す手はない。  すぐさまソウルは駆け出した。  ――なるほど。  建物の影から、ソウルはデュエルを観察していた。  ...
  • 無題1
    彼には目的があった。為さなければならないことがあった。 妹のために全てを犠牲に捧げてきた。 他人がどうなろうと関係ない。 利用できるならする。そうじゃないのなら、消す。 このゲームも全ては利用価値があったからプレイしていただけ。 運営を信用する気はないし、このイベントの目的も知ったことではなかった。 彼には妹さえいればいいのだから……しかし、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「おいおい、遊璃がいないじゃないかよ?」 青年は不平を漏らした。ログアウトできなくなっていることに対してではない。そんなこと、どうだってよかった。 もともと、このゲームはとある計画のために利用できる考え、無理矢理遊璃と叶を巻き込んでアカウントを作ったのだ。 しかし、自分のそばに遊璃がいないとなると話は別。 (とにかく、遊璃を探すの...
  • 無題4
    桐谷は暇潰しとデッキの回りをテストするために体感オンラインゲームをしていた。 彼のいる場所はカラクリデッキでおなじみであろう風雲カラクリ城をモチーフにした城の中。そこで彼はその場にいた人々と手当たり次第に対戦し、連戦連勝の勢いで勝ちを重ねた。 ゲーム開始から約1時間、そろそろ帰ろうと思った瞬間、突然10人ぐらいはいたはずの人が突然消え、桐谷がただ一人ポツンといるだけになった。彼は冷静になりログアウトを試みようとした。 カチッ、カチカチッ……シィーン もうお分かりだと思うが、ログアウトできない。桐谷は、 「故障か? とにかく管理者に連絡しないと。」 とため息をついた瞬間、ゲームの内容を知らされた説明がD・パッドに現れた。(内容は初季さんのレス参照) 「なんだこれは!」 どこぞの元キングを彷彿とさせる声で桐谷は言って管理者に連...
  • 1192作ろう、リム幕府
     「だーかーら、もう1回言うからよく聞けよ? このルールには“抜け道”があんだよ」  「「「…………は?」」」  場面は再び無駄に広い図書館に移る。不老 不死や自身の精霊、≪アース・シンクロン≫のことが気になりつつも、あれから一歩も外に出ていなかった十河 蓮は、この世界で双葉 海堂に続き2,3,4人目の人物と出会うことになった。  「――なるほどな。君が言う“抜け道”というのには気がつかなかったよ」  この3人の中では1番頭が良さそうだと蓮が思った男性、ヴァン・アーネストは彼の話、そしてゲーム開始時に確認したルールの内容をもう一度を頭の中で整理する。たしかにその通りかもしれない。それなら無駄な争いをしなくてもすむ。  しかもここにいるのは丁度4人なのだからその内容をクリアすることができるのだ。当初はどうなることかと思っていたが、これならなんとかなり...
  • 黒雲は静寂を破る
     城内部で行われた、『もうひとつのデュエル』。  新谷遊璃と御堂美玲――そしてその影に見え隠れするのは―― 「使わせて欲しい、って……どういうこと?」  美玲は遊璃に聞き返した。さっきから遊璃はどこか様子がおかしい。寝ぼけているのかな、と最初は思ったがそれも違うように見えた。 「どうって……そのままの意味。私、『タイムルーラー』を使いたいの」  さも当然と言わんばかり。眼は空ろで口調にはどこか傲慢さがあって……まるで『少しだけ別人になった』ようだった。 「ね、いいでしょ? 美玲と私でデッキを交換する。『サイレント』は強いデッキだよ」 「そ、そうだけど……」  美玲は直感で、『タイムルーラー』を渡すのは彼女にとってよくないと感じ取っていた。  相手を納得させるように、表面上の理由を語る。 「ほら、その、『サイレント』は桐谷くん...
  • 追う天下取り、逃げる銀河
    「そういえばよ、えーっと。」 遊輔は言葉を詰まらせる。そういえば自分のほうは自己紹介をしたが、相手の名前を聞いてはいなかった。 「『信凪様』と呼べ。」 間髪と、そして有無を言わせぬ声音と視線で信凪は言い放った。 その声音と視線に遊輔は苦笑いで返した。 「そ、信凪様よ。天下取りはいいけどよ。一体全体何をするんだ?」 遊輔の疑問は当然だった。このゲーム内での天下を統べるとなるとミッションをこなすのか。それともガムシャラに敵をバッサバッサと倒していくのか分からない。 「まずは他の参加者を探す。敵対をしようものなら問答無用に叩き潰す。貴様のように優秀な人材ならば手中に収める事も悪くないがな。」 通りをジッと見つめいう信凪に遊輔も同意するかのように隣に立ち 「そりゃあいいな。俺としてはまずやはり欲しいのは女だろ。女子だろ。ガールだろ。...
  • ―侵食―汚染―
    つい最近の事なのだが、変な夢を見る様になった。 幼い私が血だらけで倒れていて、兄さんが必死に謝り続けている夢。 小さな女の子が大人に殴られていて、遂には女の子が大人をハサミで滅多刺しにする夢。 特に最初の夢は、もう何度も見ている夢だ。 あの夢を見るたびに、私の寝覚めは決まって悪い物になる。 そして、その悪夢は、バーチャルな世界に居ても見てしまう様だった。 血溜まりの中に倒れる私と、私の手を握りしめて謝り続ける兄の姿。 いつもと変わらない、何も変わらない、糞ったれな悪夢。 (君は、恐怖しているんだね) ……ただし、今回は何故か、登場人物が増えていた。 兄の後ろに立つ、謎の男。 筋骨隆々とした体躯から男と判るだけで、それ以外は全く判らない。 まるで黒雲がその男にまとわりついている見たいに、男の表情を伺う事が出来なかった...
  • 不敗神話─崩壊の序曲
    「……これは、凄い。 素人目だけど、何かこう、命の息吹みたいなのを感じる……」 僕の目の前にあるのは、一つの巨大な像だった。 いや、巨大と言ってもさほど巨大な訳ではない、せいぜい僕の身長の二倍程……いや、三倍ほどだろうか。 まぁこの際大きさなんてどうでもいい、巨大と言った事に、意味はない。 けど、僕の目の前の像からは、その像の大きさを通常より何倍にも大きくさせる、何処か迫力じみた物があったのは確かだった。 その像は、お世辞にも綺麗とは言えなかった。 何処かのゴミ捨て場のゴミを寄せ集めて作っただけの、言ってしまえばガラクタだ。 ……しかし、そのガラクタのはずの像……『スターダスト・ドラゴン』を元に作ったのであろうその像に、僕は不思議と魅入られていた。 辺り一面に広がる草の絨毯から、ここがDパッドに書かれていた...
  • 不敗神話
    声を張り上げキャラ崩壊などおかまいなしに、とにかく叫びながら木下 遊吉郎は走り続けた。  それはなぜかって? ――答えは簡単だ。  現在彼が所持しているデッキというのは運営側の軽い悪ふざけで作られた【仮面ライダー】と呼ばれるもの。例えるならスターターデッキ1箱よりも弱い…………そういうレベルのデッキなのだ。  だから今の彼は「誰かを守る」の正反対、「誰かに守られ」なければこの世界を生きていけない状況に陥っているのだった。  だから断言しよう。  木下 遊吉郎はこのままでは敗北する。  決闘で勝利することなど確率で言えば0%に等しいのだから、生き残るためには誰かに保護してもらうしかないのだ。  だが、そんな人物など現れるのだろうか? あんなルールなのに、彼を救ってくれる人物なんているのだろうか?  「はぁー、はぁー、…………ふ...
  • 舞台が舞台だから問題ないはず
    《やっぱりさ、最強のスタンドってのは究極カーズ様を倒せるスタンドだと思うんだよ、アタシ的に》 「その意見は判りますが……戦う相手がどんな手段を使うのか、その人間の知恵次第では、どんなスタンドでもカーズ様を倒せるでしょう。 一概にカーズ様を倒せる=最強とは言えないんじゃないですか?」 《だから、あくまでスタンドとしての能力だけで倒せるかどうかを判断するんだって。 いくら最強のスタープラチナでも、拳だけじゃカーズ様には勝てない。 って風にさ? あ、もちろんレクイエムは除外な》 「……しかし、その案ではほぼ全てのスタンドが勝てないでしょう。 勝てるとしても、デメリットが付き物。 そんなスタンドで倒した所で、本当にそのスタンドを最強と言っても良いんでしょうか」 《あぁ、なるほどな~。 ローリングストーンもチープトリックもノートリアスBI...
  • 黒遊璃
     城の外には紅規と宗護、それを迎え撃つ桐谷。  城の中には黒雲に襲われる遊璃、困惑する美玲。  そして新たにもう1人、この中に入り込んでくる男がいた。  「やっぱりこんなデッキじゃあ誰も燃やせねェよなァ。ッたく、俺のデッキは一体誰が持ッてんだ?」  男の名はブレイド=ハーヴェスト、≪真紅眼≫の使い手でもある彼は、誰かを燃やしたくて血がうずいていた。しかし自分の今のデッキは植物族デッキであるため、まともに相手を燃やすことなどできないだろう。  とりあえず早く自分のデッキを探したい、またエントリーカードをもう1枚手に入れたい。=誰かと決闘して勝ちたいということしか、今の彼の頭の中にはなかったのであった。  そしてブレイドは城内の中にいた。詳しく言うならば2階の多くの個室のあるエリアであった。  …………ということは、彼はこれから彼女...
  • 超・カオス空間に潜む悪役
    そこは、どこにでもありそうな家々が立ち並ぶ街だった。  特に変わったものがなさそうなそこで、3人のデュエリストは出会うことになる。  しかも彼らが分けられたデッキには『精霊』がいた……  ……いたのだが、  「…………な、な、ななななな…………なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」  多分、ここからそう遠くはない場所から聞こえた叫べ声がした。その声に反応した巻貝のような特徴的な帽子をかぶる少女――水巻 汐音はその場で立ち止まる。D-パッドでのこの世界のルール説明を受けた直後であった彼女はいきなりのことで少し驚いた様子だった。  「全く、さっきから何なのよ。……あっちでは悲鳴が聞こえるし…………こっちでは変な精霊が……」  もしかしたら不敗神話が崩壊されるかもしれない木下 遊吉郎の悲鳴なんて今の彼女にはどうでもいいことだ...
  • 似たもの同士討ち
    「……暇だ」 「ああ、暇だな」  島の西に位置する図書館。異様に広い施設内に、ポツリと取り残された2つの人影があった。 「ついでに言っとくと、無理やりテンション上げて話してたから疲れたんだが」  1人目。切れ長の瞳を持つ、茶髪の長身男――『十河 蓮』。 「……寝てればいいじゃね-か」  2人目。湛えられた笑みと、蓮より短い茶髪が特徴の男――『双葉 海堂』。 「こんな状況でノンビリ寝てられるほど神経図太くねーよ。てかテンション上げ過ぎで寝れねーって」 「だよな」  意味もなく溢れた爆笑が、ガラガラの図書館内に響き渡った。  比較的ノリの良いこの2人だが、深夜のせいか何時にも増してテンションが高い。特殊な環境下ながらも意気投合できたのは、元々の性格以上にこの点によるところが大きいだろう。 「なぁ、決闘しようぜ?」 「アホか...
  • 〜カード達の不幸と、愚かなる決闘者〜
    「皆こんにちはー!タンツイスターの精霊のタン吉です!タン舌じゃないよ?タン吉だよ?間違えないでねー!」 「俺はメタボ・サッカーのめたぼん!ちなみにメタボだけど太ってねぇからな!」 「雲魔物─タービュランスのたーびゅだ、そしてこいつがアシッド・クラウドのブロッコリー」 「ブロッコリーじゃねぇよ!あしっど様だ!!」 「俺達は、後藤 遊吉くんが使うデッキの中に居る精霊カード!」 「他にも流星龍とかキャリアさんとか……」 「こちらのデッキにはすもーく等が居るが、CCDの運営側からの小細工で、この2つのデッキで会話が出来るのはこの4体だけみたいだ」 「けどまぁ、こちらの世界じゃほとんど全部のカードに精霊が宿ってるから、この制限は仕方ないかもな」 「まぁとにかく、いきなりこんな世界に呼ばれて戸惑っていたけど...
  • ~カード達の不幸と、愚かなる決闘者~
    「皆こんにちはー!タンツイスターの精霊のタン吉です!タン舌じゃないよ?タン吉だよ?間違えないでねー!」 「俺はメタボ・サッカーのめたぼん!ちなみにメタボだけど太ってねぇからな!」 「雲魔物─タービュランスのたーびゅだ、そしてこいつがアシッド・クラウドのブロッコリー」 「ブロッコリーじゃねぇよ!あしっど様だ!!」 「俺達は、後藤 遊吉くんが使うデッキの中に居る精霊カード!」 「他にも流星龍とかキャリアさんとか……」 「こちらのデッキにはすもーく等が居るが、CCDの運営側からの小細工で、この2つのデッキで会話が出来るのはこの4体だけみたいだ」 「けどまぁ、こちらの世界じゃほとんど全部のカードに精霊が宿ってるから、この制限は仕方ないかもな」 「まぁとにかく、いきなりこんな世界に呼ばれて戸惑っていたけど...
  • 無題12
    MAP上でのe-8地点、灼熱の砂漠の真ん中で“綾小路叶”対“寺海千明”のデュエルが開始された。 このデュエルを申し込んだ叶の方はやる気満々、対して千明の方は叶の気迫に少し押され気味であった。 「先攻は僕がもらうよ。僕のターン、ドロー!」 叶は自身の手札を見渡し静止する。この孤島に飛ばされルール説明を受けた時点で、ある程度デッキの動かし方は把握していた。それは自身のデッキである“リチュア”と同じ水属性だからか、はたまたこのデッキが叶自身に合っているのか…… 「手札からモンスターを裏守備でセット、カードを1枚伏せてターン終了」 叶:4000 場、裏守備×1、伏せ×1 手札×4 「わ、私のターンドローっ!」 千明も自身の手札を見渡し考える。 しかしその表情には明らかな困惑の色が浮かんでいた。 (“リチュア”なんて使...
  • 【精霊との邂逅 刺客】
    こちらスーパーコナミではチームを組んだ四人がそれぞれのデッキを確認していた。 「俺のは……どうやらカエルデッキのようだな」 「私のはゴズミック?聞いた事もないわ」 遊吉と莉江がデッキを一通り確認すると、莉江が困惑の表情を浮かべる。 「あたしはどうやらヴォルカニックとフレムベルのハイブリッドか~!面白そうだな!」 アンジーがやけにウキウキした表情でデッキを見ている。とそこで不意にアンジーの手が止まる。 「どうしたんですかアンジーさん?」 1枚のカードを手に取り凝視しているアンジーにりさが尋ねる。 「いやぁ、何か見たこともないモンスターがいたもんだから、つい見とれちまった」 ポリポリと後頭部を掻くアンジーの言葉に莉江は反応する。 「見たこともないカード?」 「ああ、シンクロモンスターで名前はえーと何々?【P...
  • 太陽の下の少女(人探し開始)
    彼女は孤独を長い間、忘れていた。  学校では友達や、あこがれの優希先輩もいる。  しかし、ここにはだれもいない。  見渡す限りの砂漠。  時間は過ぎ、とっくにもう午前5時を回った。  それゆえ、機会に作られた本物となんら差し支えない太陽は昇り、さんさんと照りつけていた。  「はぁ、ホントここ、どこなんだろ?優希先輩、巧先輩もどこ行っちゃったの?」  少し小さめの身長、特徴的な赤がかった茶髪の少女、寺海千明は途方に暮れていた。  体感型デュエルゲーム、CCD。  ひょんなことから優希、巧とともにこのゲームを始めたが、予想外の出来事に遭遇してしまった。  自分のデッキ≪ガスタ≫と、行動を共にしていた優希、巧とはぐれてしまった。  「私のデッキもどこに行ったのかな?」  千明は自分のD・パッドにセット...
  • 馬鹿正直な願い
     「お願いします! 私の話を聞いてください!」  1人の女性の声が店内に響き渡り、その場にいた3人は一斉に彼女の方へと振り向いた。  時刻は00:40.場所は無駄に食料等が豊富に存在しているスーパーKONAMI。そこで4人のデュエリストが偶然出会ってしまった。しかもここでの出会った人がそれぞれがルールを確認してから初めて。  だからルール通りに従うならば、ここにいるデュエリストと最低一回は闘わなければならない、だ。  必要なエントリーカードは2枚なのだから。  2人は勝ち残り、2人は脱落する。そう考えるのは正しい。  ……そんなのおかしい。  きっと、全員が助かる方法がある。  「お願いします! 私の話を聞いてください!」  彼女の名前は東野 りさ。元の世界では滝山 遊介、遊大といった仲間たちと共に戦...
  • 赤の雄叫び
    「な、なんでだああぁぁぁぁあああ!」 ある街の中、周りの人にじろじろ見られながら茶髪の少年はそう雄叫びを上げていた。 数十分前。 デュエルアカデミアに新たに設置されたCCDという体感型オンラインデュエルシステム。 そのゲームに参加していた彼はその世界の市街地をぶらぶらしていた。 何十分か、ぶらぶらしている内に用事を思い出した為、ログアウトしようとするが出来ない。 そんな予想外な事が発生した為、彼は雄叫びを上げてしまった。 雄叫びを上げた彼は考える。 たくっ、一体どうなってんだ? ログアウト出来ないなんて・・・。 その時、彼のD・パッドにメッセージが表示される。 「ん、何々?」 彼がメッセージに目を通すとこのゲームの特別エリアでするべき指示や内容についての説明であった。 「はぁ~、そん...
  • 無題9
    一人の少女が歯車の並ぶ城の中で途方に暮れていた。それもそのはずで、彼女自身、ここには望んで来たわけではない。 「兄さんのせいで散々な目に遭ったわ」 呆れるように少女、遊璃が漏らした。遊璃は兄に無理矢理、ゲームに参加させられて、妙なイベントに巻き込まれたのだ。 遊璃の呟きを目ざとく聞いてカードから声が聞こえる。 〔二人暮らしでたった一人の兄なのだろ。そこまで目の敵にする必要はなかろう〕 「あんたはあの変態を見たことないからそう言えるのよ。あ~あ、心配だな」 〔目の敵にはするが、心配もするのだな〕 「あのね。私が心配するのは兄さんが他のプレーヤーに迷惑をかけていないかどうか。女とみたら、ところ構わず声かけるんだから」 普通に会話を続けていたが、遊璃はふと気になった。気になっていたのはデッキが変わったときからだが、ずっと無理矢理気にしないことにしていたのだ...
  • 戦前に
    チームを結成した七武海のメンバーはそれぞれ拠点となる真木波探偵事務所で運営から送られると言う業務連絡が来るまでの間、自由時間となった。 行動は各々違い、デッキを見直すものもいれば事務所にあった食べ物を食べる者、ふかふかのソファで寝るものもいた。 少年、木下遊吉朗は自身の『本当』の精霊である、久遠の魔術師ミラと対話していた。 [しっかし、こんな所でマスターに会えるとは思っても見なかったぜ?] 二カッと笑いながらミラは言う。彼女の表情から見るに本当に嬉しかったのだろう。 「うん、僕も嬉しいよ。嬉しいけど……デッキは違う。」 そう、今遊吉朗が所持しているデッキは仮面ライダーという何ともネタ過ぎるデッキ。これならまだ知らないシリーズのデッキのほうがマシだったというくらいの残念デッキなのだ。 「でも、ミラ。君を絶対に取り戻してみせる。」 真剣な表情で遊吉朗は言...
  • 帽子少女大暴走!? まぁ、少し落ち着けよ。
    「あ、あったあった。 私の大事な帽子♪――なんでこんなとこに」 そう言いながらリムは見つけた帽子を嬉しそうにかぶりなおす。 帽子を探して周囲を歩き回ったので自分が今どこにいるかわからない。 場所を調べようとDパッドに視線を送れば、現在地としてb-4とb-5の境目辺りに点滅があった。 「ふーん、結構移動したのかも。 ――あれ?」 近くで人の声が聞こえてきた。男性と女性の声で、少なくとも一人ずつは確認できた。 人の声に安心したのか、リムの表情は少し安堵したようにも見える。 それもそうだろう。何せ女の子が一人で墓地にいたのだから 人を確認できて安心したのと同時にリムの心に少し余裕が生まれたらしい。 喜んだ時や嬉しい時などに見せる笑顔とは違い、何かを企んでいる様な笑顔を浮かべていたからだ。 「ここは墓地か。 んで、近くに人がいるわけね。――良いこと...
  • 無題5
    人が見当たらない遊園地に一人の少年がいた。 黒髪の短髪に、後頭部の毛が少しはねている少年。 彼、高槻 遊善は自分が置かれている状況を冷静に分析していた。 彼は数ヶ月前まである中学校で二人の友人と共にある研究会として活動していた。 オカルト研究会。たった三人の同好会で、三年間一回も正式な部として認めてもらえなかった小さな同好会止まりの組織だった。 幼い時より異質な存在――『精霊』を見ることが出来た遊善はそれが属するオカルト的事象にそれなりの興味がある。 自分と同じく精霊を見ることが出来た幼馴染、菜崎 梨江、そして見えないにしてもその存在を信じている悪友・井鳴 誠宜と共にオカルト的事象の調査をよくしていた。 それは中学校を卒業し高校に入学した今でも変わらず、時々集まっては調査をしていた。 そして今日、ある都市伝説の調査をするために...
  • 新谷遊輔
    性別 男/年齢 17歳/出演作 「遊戯王Symphonic」(作 KngOzk)  「遊戯王Symphonic」の準主役級の登場人物であり、新谷遊璃の兄。茶髪に切れ長のつり目をしている。黙っていれば、わりと好青年だが、後述の理由でモテるわけではない。  使用デッキはサイバー。ご存じの通り、圧倒的な攻撃力で相手を制圧するパワーデッキ。このデッキは相手のしたいことを規制したくないという遊輔の思いから、カウンター罠カードは1枚も入っていない。  重度のシスコンで変態。妹からも変質者呼ばわりされている。また、自分が部長を務めるデュエル部を自分のハーレムと嘯く。顔がいいのになかなかモテないのはそういう理由。しかし、その本心では、別の考えを巡らしており、変態なところは本心を隠す隠れ蓑となっている。  とある計画のために動いていて、その計画のために使えそうなら利用する。人や物を...
  • 平松 巧
    性別 男/年齢 17歳/出演作 「遊戯王5Ds Another Side Story」(作 夏月) 平松 巧 ひらまつ たくみ デュエルアカデミアネオ童実野校高等部2年ランキング第3位。 少し長めで、目にかかるくらいの黒髪。 デュエルこそすべてだと思っており、デュエルで物事に決着をつける。自分の認めたものとしか馴れあわず、自分より弱い者の言うことは聞かない。 めんどくさいことは、すべて他人に押し付ける俺様野郎。 ただ、他人に向かってザコとは、絶対に言わない。 使用デッキは≪スクラップ≫。 破壊と再生がコンセプトの既存カテゴリ。巧のデッキは純スクラップで、≪スクラップ≫以外のモンスターは入れていない。 エースモンスターは≪スクラップ・バース・ドラゴン≫。 レベル12で≪スクラップ≫のシンクロモンスターをシンクロ素材に必要とするシンクロモンスター。 効...
  • 新谷 遊輔
    性別 男/年齢 17歳/出演作 「遊戯王Symphonic」(作 KngOzk)  「遊戯王Symphonic」の準主役級の登場人物であり、新谷 遊璃の兄。茶髪に切れ長のつり目をしている。黙っていれば、わりと好青年だが、後述の理由でモテるわけではない。  一人称は「俺」、妹に話しているときは「お兄ちゃん」も使う。二人称は基本的に呼び捨て。名前の時と名字の時がある。  使用デッキはサイバー。ご存じの通り、圧倒的な攻撃力で相手を制圧するパワーデッキ。このデッキは相手のしたいことを規制したくないという遊輔の思いから、カウンター罠カードは1枚も入っていない。  重度のシスコンで変態。妹からも変質者呼ばわりされている。また、自分が部長を務めるデュエル部を自分のハーレムと嘯く。顔がいいのになかなかモテないのはそういう理由。しかし、その本心では、別の考えを巡らしており、変態なと...
  • 最初の脱落者
    逃げる! 一目散に逃げる! 時の針は深夜1時を回り、漆黒に街灯が浮かび上がる街を、ルートも方向もわからずに。が、目的ははっきりしていた。追っ手を躱す。そのために、それのみのために、ただただ走り回った。ゲームであるがゆえに肉体の疲労はなく、無限に逃走が可能であるがゆえに精神の疲弊は募っていく。吐き気を催す邪悪・不老不死が追跡を断念したと知ったのは、あたりの土地勘をすっかり消失した後だった。 「あーあ。変な奴に目をつけられるし、オーシャンもいないし……今日はツイてない!」 「まったく、女の子の追っかけなら大歓迎だけどな~。ま、オレには汐音がいるからいいか」 「……あんたさ、人を勝手に所有物にするのやめてくれない?」 汐音も風威も、これ以上無駄な会話で精神力を浪費したくはなかった。ただでさえ両者とも心の余裕を大切にしている。実は困難に陥りその余裕が失せてしまった時こ...
  • メイアン
    物陰に飛び込んでからはたしてどれほどの時間が経っただろうか。未だ拭いきれない気配と殺気をひしひしと感じながら、こうして人目を避けて怯えている。笑うなら笑え。一度の敗北ですべてが無に帰してしまうなら、挑まず受けて立たず逃げ隠れするのが賢明な手段だ。命あっての物種というやつである。せめて今、ここにアガスティーアやアクエリアスらコズミックシリーズさえあれば状況を打開できるかもしれないのだが…………。 〔なあ。銀河様よ。ひとついいか?〕 銀髪の精霊、自称・光の魔導を究めし美姫《久遠の魔術師ミラ》は問うた。 「ひとつって言われても……俺で答えられる範囲なら」 〔や、簡単な質問だよ。あんたの元々のデッキってどんな代物だったんだ?〕 「コズミック。正直な話、俺でさえもあのデッキの本質は掴めてないんだよ」 〔アン? 要領を得ねえな〕 「ここだけの話、俺、記憶喪失なんだよね。6年前...
  • 与 優希
    性別 男/年齢 16歳/出演作 「遊戯王5Ds Another Side Story」(作 夏月) 与 優希 あたえ ゆうき デュエルアカデミアネオ童実野校高等部2年ランキング第2位。 背は170センチ弱の高校2年。髪色は結構濃いめの茶。イケメンではないが時々イケメンに見えてしまう鈍感野郎。 揉め事は極力、話し合いで解決しようとする。積極的にデュエルを吹っ掛けるわけではないが、売られたデュエルは買うということを心に刻んでいる。突然の環境の変化に適応することが苦手。そうなった場合はかなりパニックになる。 使用デッキである≪サイレント≫のコンセプトは対効果モンスター。それ故、シンクロモンスターは共通して「相手効果モンスターの効果を受けない」という効果を持っており、そのほかにも何らかの効果モンスターに対する効果を持っている。例外なく、全てのモンスターが光属性。 ...
  • 愛か、友情か
    紅規が目にした光の正体――やはり別の参加者だった。 郷と弥琴以外の参加者は全て「敵」。彼女を助けるためにはこれしか方法はない。 頼れる光は月明かりと無数の星のみ。そんな暗闇の中、彼らの目があったのはそう遠くない距離だった。 獲物を見つけた狩人と、強烈な警戒心を示す獲物。決闘する前から何やら力の差を見せつけられたかのように見えた。 紅規は何も言わずにD・パッドを示した。対する相手――烏丸 宗護は若干の怯えた目をしながら立ち上がる。 「手を組む……なんてこと、ないですよね?」 「悪ぃな。見つけた相手は片っ端から倒すようにしてるんだ。」 お互いはまだ自分のデッキを良く知らない。勿論それは全ての参加者に言える事だろう。デッキを確認する余裕がなかった分、少なからず宗護が不利か。 「「デュエル!!」」 「俺の先攻です。ドロー! えーと、永続魔法カ...
  • 神を薙払う者
    + 「……『このエリア内ではデュエルし頂点を競い合ってもらう。敗北したものは配布されたデッキとエントリカードを相手に譲渡する。すべてのエントリーカードを集めたものが優勝となる』」  Dパッドに表示された文章を読みながら、白髪に朱い眼を持つ少年は小さくため息を吐いた。  彼のため息は、草原の柔らかな風が奪い去っていく。 「……遊星さんに気晴らしに勧められたゲームがこんなことになるとはな」  自身の正体が、精霊を心臓に組み込まれた『半人半獣』と知った遊真は、『不動 遊星』に勧められたゲームに参加していた。  その最中、突如としてログアウトが不能になり今のようなメッセージが表示されたのである。 「…………」  そして不可解な事に、デッキは遊真本来のものでなく、『ガスタ』というシリーズのデッキだった。 「……ギースもマッハも幽真も無しか…...
  • 無題8
    本物の静寂と作り物の熱波に包まれたバーチャルの砂漠地帯を二人の人影が一歩一歩砂を踏み締める音が響く。 「「…………」」 二人は一向に口を開かずただひたすら歩を進める。 勢櫻と叶は出会ってから彼此五時間以上休憩を挟みながら砂漠地帯をさ迷い歩き、その間沈黙が二人の間に流れていた。 「……な、なあ叶。君は何でこのゲームを?」 辛い沈黙に耐え兼ねた勢櫻が雰囲気を変えようと叶に質問する。 「……僕の先輩に強引にやらされた。…………僕は嫌だって言ったのに…………」 叶は勢櫻に背中を向けて歩きながら答える。 (何だか昔の俺が天城に無理矢理実験材料にさせられたのと同じだな……) 勢櫻は身の毛がよだつような恐ろしい記憶が甦りそうになり慌てて記憶の奥底に沈めた。 「……そういう君は?」 「俺か?俺も同じようなもん...
  • 桃源 郷
    性別 女性/年齢 16/出演作 「Gray foolishness」(作 ZO) Gray foolishnessの主人公の一人、五色学園二年Gray foolishness組で、薄ピンク色で大きめのウェーブが掛かったロングヘアーを、頭より巨大なピンクのリボンでポニーテールにしている。身長は平均よりちょい下だが、胸は超高校生級。 天真爛漫な性格で、大きな音や争い事が嫌い。 Gray foolishnessという一風変わった性格が多いクラスの中では、比較的まともな部類ではあるが、あくまでも「比較的」なだけであり……天真爛漫過ぎて、言葉に裏表が全くない。説教を始めると話を脱線しまくってはくどくどねちねちと長時間説教しなくては気が済まない。考える事をあまりせず、思い付きとその場のノリで行動する=お馬鹿な所もしばしばあったりする。等々……充分に非常識な性格をしている。 ...
  • 無題6
    〔の、信凪さ……ま〕 「それにしても、市街地に入ったと言うのに人がおらんの」 織田信凪は新たに配られたデッキの実力を確かめるために対戦相手を探していたのだが…… 市街地に入っても、肝心のプレイヤーがいない。それどころかNPCすらいない始末である。 〔信凪……様〕 「さっきから五月蝿いぞ」 〔ひぃぃぃ〕 「ふん」 《アース・シンクロン》に睨みを利かせると、声の主は震え上がった。 泣く子も殺すと称されるだけのこともあるが、《アース・シンクロン》も弱すぎである。 「で、なんだ」 〔へ?〕 「何だと聞いている。よもや、何の用もないのに私を呼び止めたのではあるまいな」 信凪はただの唯我独尊ではない。 もちろん、自分の実力には相当の自信を持っているし、自分の考えをおいそれと変えることはない。だが、それは頑固であってはならないのだ。 「手...
  • 織田 信凪
    性別 女/年齢 18歳/出演作 「遊戯王e-Squire」(作 プリ兄) 「遊戯王e-Squire」より参戦。ツーサイドアップの黒髪に、闘志の宿る黒い瞳。整った鼻筋と赤い唇。細長く色白な柔肌。歩くたびに胸の谷間が垣間見えるようにブレザーの胸元を着崩し、紺色スカートも丈を太股の中央にまで改造している。以上のようにカリスマ溢れる外見の持ち主。一人称は「私」、二人称は「貴様」。自らが認めた一部の者以外には様付けで呼ぶことを義務として負わせる。 近い未来に「群遊学園」を全校統一する「終理(おわり)生徒会」の当主。黄昏の西日を背負った少女・第六天魔王・天下に武を布く覇者など数多くの異名をとる。学園間の争いにて初めて「敗者からデッキを奪う」行為を行った。 尊大だが、性格の欠点を補って余りあるカリスマ性は、遊吉郎を始め逸材を魅了してやまない。デュエルの実力も相当なもので1年生は...
  • リム
    性別 女子/年齢 16歳/出演作 『黒と白の世界』(作 虎鉄) 『黒と白の世界』におけるメインキャラクター3人のうちの一人であり、同作品に登場するジャンクの妹。尚、兄のジャンクの事は「兄貴」と呼んでいる。 名前を漢字で書くと「莉夢」になるらしい。 因みに、作者が設定した脳内CVは植田佳奈である 可愛い系の容姿で、身長は155cmとやや小柄。服装が服装な為胸が無い様に見えるが、実は胸はそれなりにある模様。 髪色は水色でセミロング。キャスケットを被り、パーカーにミニスカートという服装が最もポピュラー。また、口にポップキャンディーを咥えているのも特徴。 一人称は「私」二人称は「(目上の人に対しては)あなた」「きみ」「(名前)さん、ちゃん、君」 明るく活発な今風の女の子。お喋り大好きでトークスキルも高い為、誰に対しても気兼ねなく話しかけることができ、誰とでも仲良くできる...
  • 神の壁画
    セスナと柚木、2人が大きいほうのピラミッドを捜索し始めて早4時間が経過しようとしていた。 ピラミッドの中は思った以上に複雑怪奇な迷路となっていた。 「困惑。このピラミッド少し道を間違えると入り口に戻るな。」 「そうだよね~?あたしももう疲れてきちゃったよ……歩きっぱなしつらいよー」 2人の足取りが段々に重くなる。しかし2人は足を止めようとはしない。 ピラミッドという不思議の中での好奇心というものが2人を動かしているのだろう。 「本当にこのピラミッド何なんだろうね?何かありそうなんだけど……」 「同感。だけどここはバーチャル世界、そこまでのものがあるとは思えないけど。」 「うーん……」 柚木は唸り声を上げて石の壁にもたれかかった。 その時だ。 ガコン 「うゎぁあああ!?」 「柚木ッ!?」 ...
  • 木下 遊吉郎
    性別 男/年齢 17歳/出演作 「遊戯王e-Squire」(作 プリ兄) 「遊戯王e-Squire」の主役。150㎝代後半の小柄な体躯、すぐ伸びる鼻の下、その場の空気に流されやすいお調子者な発言、変t……紳士的性格から、猿と揶揄される。へりくだった口調は平民時代の1年間で会得した処世術の一つ。一人称は「僕」、二人称は「あなた」または「(名前)さん」。 本土都心より南方およそ255㎞付近、太平洋上に浮かぶ巨大人口島「郷士島」に設立された、全寮・寄宿制の名門デュエル学校「群遊学園」の生徒。入学後1年と数ヶ月を、どの組織にも所属しない平民として過ごしてきた。が、「終理(おわり)生徒会」当主・織田信凪にスカウトされたことで彼の学園生活は風雲急を告げる。参戦時間軸現在は信凪に次ぐ副当主として拾われた恩を返すべく尽力している。彼の連勝記録は不敗神話として有名になっているとかいないとか...
  • 綾小路 叶
    性別 男?/年齢 16歳/出演作 「遊戯王Symphonic」(作 KngOzk)  「遊戯王Symphonic」の登場人物。人見知りだが、自分の意見はしっかり持ち、新谷 遊輔と対立することも少なくない。  一人称は「僕」、二人称は名前の呼び捨て。  髪は空色のロング。背も小柄で、華奢な体つき。声も高いため、初対面の人間には高確率で女だと思われる。  特技は読心術。相手が喋ってなくても、その思考を相手に会話できる。ただし、デュエルでその力を使うことは自ら禁じている。だが、怒りや恐怖などで我を忘れた状態になると容赦なく、心を読むこともある。  新谷 遊璃にデュエルを教えることもある。そのため、彼女からもっとも慕われているが、叶本人は何とも思っていない。  使用デッキはリチュア。プレイングが難しいとされるデッキだが、思考力の高さにものを言わせ、難なく扱...
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