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    <title>DRAFT_BEST_CHARACTER</title>
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    <title>draft_best_encounter</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/46.html</link>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/43.html">
    <title>文献一覧</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/43.html</link>
    <description>
      ***文献リスト

＜長編＞
|&amp;bold(){シリーズ}|&amp;bold(){タイトル}|&amp;bold(){備考}|
|WHITE CLOTHING|[[序章　女王と王女と六人の魔法使い&gt;WHITE CLOTHING　序章]]||
||第一章　セレスティンの草原　[[１&gt;WHITE CLOTHING　1-1]] / [[２&gt;&gt;WHITE CLOTHING　1-2]] / [[３&gt;&gt;WHITE CLOTHING　1-3]] / [[４&gt;WHITE CLOTHING　1-4]]||
|BEST DAYS|[[人物紹介]]||
||[[BEST ENCOUNTER]]|完了|
||[[BEST FUTURE]]|完了|
||[[BEST TIME]]|完了|
||[[BEST DISTANCE]]|完了|
||[[BEST LOVER]]|完了|
||[[BEST CHARACTER]]|完了|
||[[パステルカラー（番外編）&gt;パステルカラー]]|完了|　
|ティーメイカー|[[episode.1 ダージリン]]||
||[[episode.2 アッサム]]||
||episode.3 ハーブティー　[[前編&gt;episode.3　ハーブティー]]||

＜短編＞
|&amp;bold(){タイトル}|&amp;bold(){初出}|
|[[サンダーボーイ]]|03.12.14|
|[[そんな二人のクリスマス]]|03.12.22|
|[[Midnight Glass]]|04.02.03|
|彼の言い訳、彼女の言い分　[[Part.1&gt;彼の言い訳、彼女の言い分　Part.1]] / [[Part.2&gt;彼の言い訳、彼女の言い分　Part.2]]|04.03.14|
|[[ウォーターガール]]|04.08.06|
|[[コンビニ]]|04.09.12|
|[[食わず嫌い]]|04.12.11|
|[[赤い実白い手緑の葉]]|04.12.24|
|[[好きということ]]|05.02.14|
|[[アフターハッピーエンド]]|05.03.14|
|[[for ninety minutes]]|05.05.30|
|[[夏祭りは君と２人で]]|05.08.24|
|[[Lily]]|05.09.13|


----    </description>
    <dc:date>2010-04-30T10:25:34+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/42.html">
    <title>for ninety minutes</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/42.html</link>
    <description>
      　風丘ひなの、19歳。
　趣味は人間観察です。





　変人だとよく言われます（AB型だし）。





　ま、それはそれでアリかな、なんて思っている今日この頃です。






&amp;bold(){　　　　for ninety minutes}






　大学の講義なんて聞くも聞かないも本人次第。
　だけど。
「風丘、次読んで」
　なんて唐突に言われることもあるので、努力しないで単位が欲しければ聞いておくに越したことはないのでしょう。
　私はどちらかというと真面目に聞いている方。
　……なのに、“どうも焦点が合ってない”だの、“いつも眠そう”だのとの言われるこの茫洋とした顔つきのせいで聞いてないと思われることもしばしば。
　まあ顔つきばっかりは親の遺伝子の産物だからどうにもなりませんけども。
　一回あてられて、“しっかり聞いてます”アピールさえしておけば、あとの時間は私のもの。
　このときのために、わざわざ早くから一番後ろの席を取っておくといっても過言ではありません。
　こっそり、一番後ろの席から周りを観察。
　これが普通の19歳の女の子なら、気になる男の子がいるとかって理由なんでしょうけど、生憎私はそんな可愛らしいカテゴリーに入る部類でもなく。
　ただひたすら、内職やメール、睡眠に意欲を燃やす人々を観察している次第なのです。


　何が楽しいのかと言われても、別にこれと言った理由もなく。
　「趣味です」私は事もなげにそう答えてみたり。
　それでたまに（ほんとにたまに）、偶然人の弱みを握ってしまったりするから、悪趣味だなんて言われるときもありますけど。
　別に弱み知ったからってどうこうしようってわけじゃないので。
　個人情報の流出には厳しいご時世ですしね。


　授業が終わると、第二外国語（ちなみに私はロシア語。マイナーですな）が一緒の本条結が飛んできました。
「ひなの、……もう授業終わったんだけど」
「えっ？」
「君の観察好きはよーくわかったから、休み時間ぐらいはリアルワールドで生活していただけると助かるんですけど」
「了解であります」
　敬礼の真似をしながら、人でごった返す食堂へ向かって。
　私が言うのもなんだけど、結だって相当“普通の”女の子カテゴ    </description>
    <dc:date>2010-04-22T00:49:55+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/41.html">
    <title>アフターハッピーエンド</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/41.html</link>
    <description>
      　映画でもドラマでも小説でも。
　ヒーローとヒロインは、くっついて終わり。
　誰もその後なんか教えちゃくれない。
　それはその方が都合がいいから。綺麗に終われるから。
　……だと思ってました。
　オレは今回、ハッピーエンドのその後を体験するにあたってそれは間違いだったってことを知る。
　ハッピーエンドにその後がないのは。
　本当は――





&amp;bold(){　　　アフターハッピーエンド}





　ここでいうヒーローとヒロイン、月岡航と椎名美琴は美琴の努力の甲斐あって、バレンタインに（やっと）両想いになった。
　晴れて恋人同士。
　でも、友達の期間が長いとなかなかその雰囲気から抜け出せなかったりもする。

「ちょっと聞いてくれよ佑真」
「いやだ」
「冷たいなあ……」
「椎名のこと以外ならいくらでも聞いてやる」
　航ははっきりと困った顔をして、そんなあとか薄情だなとか何とか言って黙った。
　いい加減、自分でもわかっている。
　だけど、どうしたらいいかわからないのだ。
　航の親友でありバンド仲間であり相談役の若月佑真は、その様子をクールに見ていた。
　内心面白いと思いながら。
「だからさ実際問題、オレたちってつきあってるんだよな？」
「俺に聞くな」
「じゃあ質問変える。……つきあってるように見える？」
　航はすがるような目で、彼女になったばかりの美琴のことを訊いてくる。
　沈黙数秒。
「見えない」
「うあーやっぱそーだよなー。でもどっちかっていうと悪いのはオレじゃなくて美琴、っていうかあいつはそんなことで悩みもしないんだろうし音楽バカだし顔はかわいいけど性格あれだし、あっでもでも」
　以下、航の美琴分析は続く。
　佑真はっていうか、のあたりから聞くのをやめた。
　最近航はいつもこんな調子だ。
　何が気に入らないって、多分美琴の態度なんだろう。
　やはり同じバンド仲間である美琴が、乙女チックな性格でないことは周知の事実だ。バレンタインにくっついた二人だが、それはひとえに佑真の隠れた助言のおかげである。美琴が佑真に、告白するかどうか相談していなかったら多分言っていなかった。実際、そんな性格の彼女が、航に何と告白したかは佑真も大変興味のあるところだったが、どちらも絶対に口を割ろうとはし    </description>
    <dc:date>2010-04-22T00:43:42+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/40.html">
    <title>好きということ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/40.html</link>
    <description>
      **好きということ

　もう一度、思い出してみよう。
　その日は、チョコを渡す日だった？



「で、俺にどうしろと？」

　テーブルを挟んだ向かいで、若月佑真が眉を顰めた。
　外はうっすら雪が積もっていたけれど、掘っ立て小屋と呼ぶに相応しいプレハブの部室は、古さの割に足元に置いたストーブのせいかいい感じにあったかくて、椎名美琴は佑真と対照的にゆるみきった顔をしていた。
「うん、だからね、さぞかし恋愛経験の豊富であろう若月に助言を」
「その前にそれ、冷蔵庫に入れた方がいいぞ」
　佑真は美琴がテーブルの上に置いた包みを指した。
　もちろん中身はチョコレート、だ。残念ながら佑真宛てではない。
　言われなくたって知っている。
　そのチョコレートはここにはいない彼、月岡航へのものだと。
「そんなすぐ溶ける？」
「高けりゃ高いほどあっという間だぞ」
「じゃー大丈夫かも」
　美琴が苦笑する。
　直前まで渡すか渡さないかも迷っていた（しかもそのときから佑真も巻き込まれていた）くらいだから、前々から準備していたわけではない。
　その慌ただしさ相応の値段、というわけだ。
　最も仮に美琴と航がつきあっていたとしても、美琴が驚くほど高いチョコレートを用意するような性格でないことは十分承知しているけれど。
　件の航は授業に出ていていない。
　４限目の授業が終わって彼が戻ってくるまでの間が、美琴にとっては勝負だ。
　美琴が一応チョコレートを冷蔵庫に入れて座り直す。
「んで本題だけど、俺は何について助言すればいいわけ？」
「何て言ったらいいかなあ、って」
　そんなの自分で考えろよ、と言いそうになって慌てて口をつぐんだ。
　美琴は助言が欲しいというよりも、多分落ち着かなくて話を聞いて欲しいだけなのだ。適当に本音を引き出してやればいい。
「なんかこう……これだけは言っときたい、みたいのない？」
「だからそれ、自分の中でまとまってたらこんな苦労しない」
「歌えば？」
「チョコ渡す前にちょっと待って、とか言っていきなり歌うの？　やだそんなミュージカルみたいなの」
「だったら直球勝負しかねえじゃん」
「そうなんだけど……。うーん……」
　美琴は唸りながらテーブルに突っ伏す。
　何がどうまとまらないのかよくわからないので、佑真はそ    </description>
    <dc:date>2010-04-22T00:35:20+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/39.html">
    <title>赤い実白い手緑の葉</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/39.html</link>
    <description>
      　　赤いリンゴ。
　　リボン。
　　色とりどりのオーナメント。
　　個性的な飾りをまとめるのは、モミの木の葉。
　　本来なら落ち着いた、深い深い緑の葉は、この時期だけはカラフル。
　　街もそれに合わせたように、ここぞとばかりに輝いてる。
　　でもあたしは、この時期は外に出たくない。
　　この、ぎらぎらした感じが、たまらなく嫌い。



&amp;bold(){　　　　　　　　　　&amp;color(red){赤}い実白い手&amp;color(green){緑}の葉}





　イルミネーションでまばゆい中を、少し不機嫌そうに歩く。
　鮎奈は、典型的なアンチクリスマス派だった。
　どうしてもこの浮かれた感じが好きになれない。
　（日本って仏教国じゃなかったっけ？　こんな派手に祝う必要がどこにあんのよ）
　それでも彼女は、クリスマスイブという今日、外を歩いていた。
「鮎、いい加減そんな顔すんなって」
　笑いながらも少し困った顔をして、二歩先を歩いていた裕泰が振り返って言った。
「あたし言ったじゃん、クリスマス嫌いって。映画だってヒロが奢ってくれなきゃ来なかった」
　決して出かけるのが嫌いなわけじゃない。
　その証拠に、コートだってブーツだっておろしたてだ。でもそれは別に裕泰と出かけるからとかではなく、単にお洒落が趣味だからだ。
「まあまあ。で、どっち観る？」
「あたしが誘われたんだからあたしに合わせてくれてもいいと思う」
「オレが奢るんだからオレに合わせてくれてもいいと思う」
　鮎奈のセリフを、裕泰はそっくりそのまま返した。
　どっちもどっち、正論ではあった。
　そう、鮎奈がクリスマス嫌いと知っていながら誘ったのは裕泰だった。
　鮎奈には今つきあっている人もいないし、（悲しいくらい）何とも思われていないので映画くらいならつきあう、と誘いに乗ってくれた。
　実際、普段一緒にいる友達はほとんど恋人がいて、お互い遊んでくれる人がいなかった、ということもある。
　ところが、裕泰が観たかった映画は鮎奈が既に観たものだったので、どちらの意見を採用するかでかなりの時間が経っていた。
「じゃ、コインで決める？」
　裕泰はそう言って100円玉を取り出した。
　軽く放って、パシッと手の甲に落ちた瞬間を隠す。
　鮎奈は少し考えて、    </description>
    <dc:date>2010-04-22T00:28:36+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/38.html">
    <title>食わず嫌い</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/38.html</link>
    <description>
      **食わず嫌い


「ねえ、『歴史学U』出てる人？」
　学食でいつも通り昼食を摂っていた彼は、顔を上げた。
　午後１時。午後の授業が始まって間もないこの時間の学食は、空いていて気に入っていた。
「そう、だけど……」
　食べながらは失礼だと思いつつ、彼は箸を止めずに答えた。
「やっぱり！　割と早い時間から来てるのに寝てるよね」
　にこにこと、彼女は言う。
　誰だっけ、と食べることに一生懸命な脳に動いてもらって記憶を総動員する。
　肩くらいまでの茶髪にピアス、適度なメイク。標準よりは美人な方と言える。そんな知り合いがいただろうか。
　……わからない。
　それは決してこの日替わりランチの炊き込みご飯がおいしいから、じゃない。
「…………ごめん、誰だっけ」
「あはは、そんな一生懸命思い出してくれてたんだー？　でも思い出せないでしょ？　全然気にしなくていいよ、だってあたしと話すの初めてだもん」
　それはつまり、彼女も話すのは初めてということだ。
　初対面なのにタメ口でしかもこの軽い感じ、はとりあえず置いといて、次に訊きたいのは。
「で、何用ですか」
「あたし、同じ歴史学取ってる矢代霞。経済２年。ものは相談なんだけど、ノート貸してもらえないかな？」
「……俺、寝てるって知ってるっしょ？　無謀だって気が付かないもん？」
「だってほとんど１年生だから声かけづらくて」
　学年は学籍番号でわかる。２年には全員無条件で進級しているから、自分の学籍番号から２年だとわかったのだろう。
「むしろ俺が貸して欲しいくらいなんだけど」
「歴史得意なんじゃないの？」
「専攻してて、学部の授業でも取ってるから寝てられんの」
「あ、なるほどー。…………って、じゃああたしのノートは！？」
「俺に言われても」
「ですよねー。ああどうしよ……」
　がっくりとうなだれる霞を見ていたら、何となく貸しを作ってやろうという気になった。
「今までもらったプリント持ってる？」
「うん。一応順番にとってあるけど」
「貸してくれたら、来週のあの時間までに、ノート作ってくるけど」
「ええっ！？」
　あまりにも霞がすっとんきょうな声をあげるから、学食にいた少ない人も思わず振り返った。
　霞は慌てて口をふさぐ。
「そんな大声出さんでも……」
「ご、ごめん……。    </description>
    <dc:date>2010-04-22T00:18:50+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/37.html">
    <title>夏祭りは君と２人で</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/37.html</link>
    <description>
      **夏祭りは君と２人で 


　携帯電話が鳴る。
　聞きなれた着信音。相手はわかっていた。
「もしもーし？　直（すなお）？」
『おう、明日暇？』
「暇～～～。どうせそうだと思ってかけたんでしょ？」
『うははっ。まあ、そうだけど。じゃ、祭り行こう』
「お祭り？」
　真央（まお）は言われてしばらく考えた。
　暑いのは苦手だし、人込みも嫌い。
　ましてや明日の夏祭りは地元でも規模が大きくて有名で、最後には花火も上がるから混むのは必至。
「なんでわざわざこのあっついのに外出なきゃいけないのー？」
『そこをなんとか！　どうせ鮎奈もヒロと行くんだし、ひとりで家にいたってつまんないじゃん』
　鮎奈とヒロ。
　痛いところを突かれて真央は黙る。
　ヒロこと裕泰と鮎奈、真央、直は大学に入ったときから仲が良かった。真央は裕泰が好きだったが、裕泰はこのあいだのクリスマスに鮎奈とつきあいだした。
　早い話が失恋だ。
　鮎奈と裕泰に気を遣わせるのも嫌で、真央は自分の想いを裕泰に伝えることはしなかった。
　それでもどういうわけか、直にはバレていて。
　この際だからとさんざん泣いて、愚痴も言って、直には随分助けてもらった。
　今では２人にも普通に接せられている。
　それでも、セットで名前を出されたりするとまだちょっと、辛かったりもするのだ。電話の向こうの直はそんなこと思ってもいないだろうけれど。
「確かにつまんないけど。鮎とヒロに会ったりするのはやだなあ……」
『考えてもみろって、あれだけ広いんだぜ？　まず会わないって。なんなら花火見ないでもいいから。なっ、行こうって』
　なんでそんな行きたいのかわからなかったが、直の必死さを感じ取って、
「うん」
　と返事をしていた。




「うわー。やっぱわかってたけど、人すごい」
　大通りの両脇には屋台がずらりと並び、普段からは想像もできないほどの人で溢れている。
　真央は慣れない浴衣と下駄で、この人込みを抜けられるか心配になってきた。
「去年雨だったからかも。今年は祭り日和だなぁ」
「祭り日和とかあるの？」
「いや、知らないけど。そんな感じじゃん。暑いし」
「確かに」
「で、どうしよ？　行く？」
「だってここ抜けていかなきゃ神社に着けないよ？　一応、お参りするんでしょ？」    </description>
    <dc:date>2010-04-21T21:43:26+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/36.html">
    <title>Lily</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/novels_ukyo/pages/36.html</link>
    <description>
      　ああ、今日も月がキレイだ。



　　　　　&amp;bold(){Lily}





　携帯のカメラは日々進化しているはずなのに、どうしてもそのキレイさをそのまま写してはくれない。

　月がキレイなんだよって。

　今日もこんなに暗くなっちゃったけどちゃんと帰ってきたよって。

　写真つきでメールでもしようかと思ったのに。

　写りが悲しいぐらい悪くてやめた。

　携帯を閉じてポケットにしまう。

　代わりに煙草を一本銜える。

　あ、もうすぐなくなる。

　確かもう少し歩いたところに自販機があったはず。

　シャッターの閉まった店先で財布を取り出す。

「……あ」

　忘れてた。

　11時過ぎたら買えないんだった。

　ボタンには全部赤い電気がついていて、肝心の商品のところは真っ暗。

　あー、ついてない。

　財布もしまって火点けてなかった煙草も箱に戻す。

　溜息をつきながら家に向かう。

　やっぱり、チャリ買おうかなぁ。

　駅から家までは遠くもないけど近くもない。ただ坂がとんでもなくきつい。

　『徒歩10分』を鵜呑みにした自分は浅はかだなとつくづく思う。

　やっと坂を上りきったら、家まではあと少し。





　玄関に自分のよりひとまわり小さなスニーカーを見つけて複雑な気持ちになる。

　なんだか会いたくない。

　だって今日は。

「あれ、お帰り」

　気持ちとは裏腹に、明るい声。

「……ただいま」

「ご飯たべる？」

「いや、後でいい。それより眠くて」

　部屋に入って財布と煙草と携帯を適当に放り出して、ソファに座った。

　台所でぱたぱたと音がして、数秒後には目の前にコップ。

「はい。お疲れさま」

「……ありがと」

　差し出された烏龍茶を一気に飲み干して息をつく。

「どうか、した？」

　声があまりにも近くて驚く。

　いつ隣に座ったんだ？

　こいつはいつも、こうやって音もなく隣に滑り込むのがうまい。

「なんで？」

「疲れてるみたい」

「そりゃ、バイト後だし」

「そうなんだけど。そうじゃなくて……。他にもなんかあったんじゃないの？」
    </description>
    <dc:date>2010-04-21T21:40:16+09:00</dc:date>
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