ローマ帝国

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ローマ帝国 - (2015/12/12 (土) 07:38:58) のソース

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|>|CENTER:&ref(ローマ帝国国旗.jpg)|
|国家名|CENTER:''ローマ帝国''|
|国の標語|限りなきローマ|
|皇帝|CENTER:''皇帝''|
|独裁官|ユリウス・アウレリウス・クラウディアス・アントニウス・ロマヌス|
|執政官|グナエウス・コルネリウス・アンナエウス・プルケル|
|首都|CENTER:''ローマ''|
|最大の都市|CENTER:''ローマ''|
|人口(現在)|CENTER:''30.000.000人''|
|公用語|CENTER:ラテン語、英語|
|通貨|CENTER:ソリドゥス|
|宗教|CENTER:キリスト教|
|軍隊|CENTER:ローマ帝国親衛隊|
||CENTER:ローマ帝国陸軍|
||CENTER:ローマ帝国海軍|
||CENTER:ローマ帝国空軍|
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ローマ帝国(羅:Imperium Romanum/英:Roma Inpeir)とは、イタリア半島のローマを首都とする帝政国家である。ターン10164にユーラシア連邦から改名し、現在に至る。
ちなみに改名した理由は中の人が碌にバックアップデータを取っていなかったことと、戦力・国土が極端にインフレ化していたこと、中の人が最近ガリア戦記を中心とした古代ローマ系の本を読み始めたためといわれている。

*歴史
21XX年、ユーラシア連邦は連邦を支配する管理機構「ユグドラシル」の庇護の下、市民はユグドラシルの存在を知らぬまま偽りの平和を謳歌していた。次第にユーラシア大陸内では国境という概念が薄まりつつあり、一つの統一国家としての意識が芽生えていくことになる。これとは別に、異端者を保有するする企業と、異端者に匹敵する人型生物兵器「ディザスター」を中心に取り扱う民間軍事会社が台頭してきた。企業とその存在を疎ましく思う国家、国家側につく企業とそうではない企業、さらにより大きな力を求めて企業間で絶えず争いが勃発していたが、その争いすらもユグドラシルの掌の上の出来事に過ぎなかった。企業間の闘争はやがて新たな技術革新を生み出し他国に対して優位にたつことが出来、さらに抑制された戦争は効率よくシステム化されており連邦市民の人口は常に彼らに管理されていた。このようにユーラシア連邦の実態は国家の枠を超えた少数の異端者によって富を独占され、食料(経済)、暴力(戦争)、情報(宗教)を牛耳り、連邦市民は本質的には家畜と変わらない状況におかれていた。
しかし、ユグドラシルの統制は、ユーラシア連邦の真の支配者の存在に気付き、体制を打破しようとする「自由国民戦線」と、「純白の破壊者」と呼ばれたたった一人の異端者によって大きく揺らごうとしていた。

**ユーラシア連邦の成立
蒼嶺の艦隊という名の無人攻撃兵器のためにユーラシア大陸に点在する国家は壊滅的な打撃を受けることになる。その出現と同じく無人兵器は唐突に姿を消した。かつて世界を実質支配していたオーシア連邦は大きく衰退し、オーシアの衰退と共に今まで抑圧されていた国家間問題が暴発し、テロや紛争、先進国同士の大規模な戦争が発生、国家間で資源や領土を巡る争いが頻発する。破壊と混乱の中で疲弊した国家は、その反省から国際連合に代わる新たな国際組織「ユーラシア連合」を組織、大国同士や世界規模の戦争が起こらないような仕組みを整えた。そして自らの権益の守るため連合統治機構として「ユーラシア連邦」に名を変えて至上最大の巨大連邦国家を築き上げる。
それから数十年、ユーラシア連邦による新しい秩序が構築された矢先、蒼嶺の艦隊襲来後行方不明となっていたドイツ連邦海軍の将校レオハルト・ラインハルト将軍率いる武装勢力「自由国民戦線」がユーラシア連邦打倒の声明を発信。ラインハルトは「欺瞞に満ちた連邦体制を打破し、欧州連合体による新たなる秩序の創立」という大儀の元にユーラシア連邦軍や旧国家軍に集結を呼びかける。ユーラシア連邦はラインハルト将軍に同調する全ての部隊の掃討を命じ、自由国民戦線の切り崩しに計る。ラインハルト将軍もまた自らの敵に回った部隊に同様の措置を取ると表明し、これによりユーラシア連邦軍は各地で激突を繰り返した。2大勢力争いは拮抗し、そして熾烈を極めていく。

**北太平洋事変
ユーラシア連邦軍は急遽大艦隊を編成しユグドラシルの支配を拒み果敢に反旗を翻し続けてきた旧国家組織「自由国民戦線」の拠点地のひとつである西インド諸島海軍基地を壊滅さる。基地内のデータベースから自由国民戦線のスポンサーとなっているのがアイスランドであることを知ったユグドラシルはアイスランドに企業が保有する軍事組織と旧国軍、そして連邦正規軍の合同艦隊を向かわせる。アイスランド艦隊とユーラシア連邦の行動に非を唱えるオーシア・ユージアの義勇艦隊、そして自由国民戦線の前戦力を集結した大規模な艦隊で対抗するも、企業や国家が保有する上位異端者の部隊によって壊滅させられる。そして徹底的な攻撃によってアイスランドは国として再起不能な状態に陥り、連邦特別自治区として直接ユグドラシルの管理体制に入り。

**「無花果の実」作戦
アイスランドの軍事介入という強引なやり口に世界各国はもちろん、連邦構成国の間に波紋が起こり政府批判の気運が高まった。自由国民戦線もまた主戦力と本拠地が潰されたといえどユーラシア軍と対等に戦えるだけのは未だ残しており、捲土重来を果たすべく再び地下深くにもぐった。
ユーラシア政府はプロパガンダを流し、自由国民戦線による被害を包装紙市民感情を操ろうとしていた。
しかし、北太平洋事変をはじめとする行き過ぎた作戦活動に疑問を持つ将兵が多数おり、ユーラシア連邦から離反する部隊が相次いた。その大半が自由国民戦線に合流し再び自由国民戦線は力を持つこととなる。事態の悪化を懸念したユグドラシルは自由国民戦線の戦力が完全に整う前に再起不能になるまで殲滅する「無花果の実作戦」を決行し、ユグドラシルの基盤を固め「ミレニアム計画」の第一歩として21世紀最大の大粛清を敢行した。各地に散らばる自由国民戦線と離反ユーラシア軍を先導し活動家や不穏分子、さらには秘密裏に協力した国家を根こそぎ狩ることで反政府運動は急激な衰退をたどることとなった。国力の大幅な衰退にさえ繋がりかねない愚かな行いであったが、自らが思い描く歪んだ理想郷のために、増えすぎた人類を減すことに躊躇いを持たないユグドラシルにとってはさしたる問題ではなかった。

**ユグドラシルの崩壊
一方、北大西洋事変によりオーシア連邦との表面的な対立は避けられなくなり、両国とも臨戦態勢に入る。ユーラシア連邦はオーシアとの全面対決に備えて核分裂を無力化する「ニュートロン・ジャマー」を搭載した弾道ミサイルと攻撃衛星兵器「メメントモリ」、無差別攻撃をするように設定された自律兵器「ハルマゲドン」を配備し、オーシアの核兵器と原発の活動を止めてエネルギー危機に陥った隙にメメントモリによる衛星攻撃によって経済を壊滅させる算段でいた。
しかし、自由国民戦線の起死回生の反撃によってニュートロン・ジャマーははマスドライバーで射出される前に撃破され、メメントモリも活動を停止、ユグドラシルの傀儡と化したユーラシア軍と武器を供給する企業を焼き尽くし、ユグドラシルの衛星組織をいくつも瓦解させ、ユグドラシルが誇る最精鋭の異端者部隊「ラストバタリオン」を返り討ちにし粉々に粉砕するなどイレギュラーな活躍を見せ、徐々にユグドラシルの体制を揺るがすようになった。そしていつしかユグドラシルからは「純白の破壊者」名前で呼ばれるようになる。
「ラストバタリオン」撃退後、ユグドラシルの中枢があるとされるヒマラヤ山脈付近に建造された超大型ジオフロント「シャンバラ」に、自由国民戦線の首領ラインハルト将軍と共に乗り込む。ユグドラシルの破壊を託し、囮として散ったラインハルト将軍の活躍もあって中枢内部に侵入し、内部の護衛ACとの死闘の果てに、ついにユグドラシルの正体を知ることになった。それは「ヨハネの黙示録」に記述されていた預言を自らの手で実行しようとし、太古から歴史の裏で暗躍していたキリスト系宗教団体の成れの果てであった。ユグドラシルと称されていた者は最終的に一人の異端者によって中枢を破壊され、その機能を停止した。しかしユグドラシルの中枢が破壊されたと同時に自衛兵器増設施設「ヨハネス機関」が作動し無人破壊兵器「アポリオン」が起動、ユーラシア連邦各地に出現し深刻な環境破壊活動を行った。

**崩れ始める秩序
ユグドラシルの崩壊以後も連邦市民は暗黒管理社会の実態を知ることはなく以前と変わらない生活を営んでおり、ラインハルト将軍が命を賭してまで変えたかった政治体制は結局変わることなく終わった。一方、ユグドラシルの中枢システムを作った者たちの生き残りが新たにユグドラシルの代行者として君臨するようになった。しかし、以前ほどの影響力はなく、想定の範囲内といえど企業の進出を許す形になった。「純白の破壊者」のような自らの計画に支障を及ぼす戦闘能力を持った異端者をイレギュラーと呼び、極端に恐れるようになり、密かに異端者狩りを開始していた。
無花果の実作戦とアポリオンによる被害を最小限に抑えることが出来なかったとして、ユーラシア政府は以前から無くしていた統治能力を完全に失う。頻発するテロや暴動が相次ぎ、それに対応するため当事国の軍隊は高度に機械化され、連邦に兵器を供給する企業は徐々に力を付け、いくつかの国や企業が強力な軍産複合体を形成し、その影響力を次第に強めていった。いつしか連邦政府の中央集権体制は崩れ、連邦・国・企業による三頭政治の時代となった。ロームフェラ社はかつての旧列強国に対して強固な経済同盟を結び、圧倒的な経済力と軍事力でユーラシア連邦の3分の1を支配した。イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ユーク、スペイン、サウジアラビア、日本、中国、イスラエルなどの先進国、経済、技術、資源、軍事大国は互いの利権を守るために独自に自治権を有し、互いに補完しあっていた。大西洋や太平洋の洋上に数多くの海上都市や軍事基地を増設し、アフリカや中東にも数百を超える居住区「コロニー」や海上都市「メガフロート」、地下都市「ジオフロント」を建造し自分達の都合のいい世界を作り上げていった。また、自由競争の名の下の苛烈な競争の原理は、世界を急速に回復させはしたものの、それに伴う歪みも、また確実に増幅していった。支配者となった「企業」はより強い権力と金を求め、 そこに争いは絶えることはなかった。企業が全ての力を握る世界。

**ユーラシア解体戦争
「連邦」という概念は既に無く、それに代わって人々を導き、あるいは支配したのは「企業」だった。そして遂に経済システムの存亡の危機に陥る程に連邦は破綻し始めていた。もはや形骸化した連邦体制であったが、現状を維持する国と独立して新たな統治体制を樹立しようと考える国、企業、さらに国同士の利害や抑制されてきた宗教的対立が沸点に達し爆発、ついに血で血を洗う大戦が訪れた。大戦は10年に渡り国土は荒廃し、数多くの国や企業が滅び、潰れ、吸収合併され、環境は汚染され、国土は荒廃し、人々は逃げるように地下に潜り込んだ。

**欧州統一戦争
ユーラシア解体戦争からローマ帝国が樹立するまでの数年は「暗黒の十年」と呼ばれ、無政府状態と化した。終わりが見えない戦争、長引く争いの中で大義を失い戦うこと自体が目的と化し無意味な殺戮が繰り広げられ混沌とするユーラシア連邦の中で、イタリア半島から皇帝と呼ばれる謎の人物と彼が組織する「帝国軍」と名乗る異端者を中心とする軍事組織がイタリア共和国首都ローマにて武装蜂起、共和国政府は打倒され新生イタリア政府は「''ローマ帝国''」と名乗るようになった。そしてクーデタ決行からわずか数ヶ月で旧欧州ユーラシア連邦構成国とすべての企業に戦線布告を宣言する。一個大隊にも満たない異端者を主力とした戦力であったが、大玲瓏帝國のレヴェル・レートSSXXに匹敵する異端者や最新鋭技術を駆使し、特に新型素粒子技術をふんだんに盛り込んだ最新鋭兵器の前に旧連邦軍や旧国軍、企業は成す術もなく壊滅し敗走、開戦から僅か一ヶ月足らずでローマ帝国の圧倒的勝利にて統一戦争は終結した。欧州を一通り制圧した後、皇帝は大玲瓏帝國と同盟を結び異端者に関しての情報収集を開始する。さらに「ユーラシアの再統一」を掲げ、「限りない帝国(インペリウム・シネ・フィネ)」をスローガンに「レコンキスタ・プラン」を発表する。そして異端者を有する強大な戦力を背景に、ユーラシアの秩序を取り戻すための大規模攻勢を展開しようとしていた…。

*ローマ帝国の情勢
ローマ帝国は欧州ユーラシア圏の新たな支配者として君臨し、北アフリカや西アジアの諸国を併合しながらユーラシア大陸西部の一大勢力として君臨している。しかし、かつてはユーラシア圏を支配していたユーラシア連邦や独立治安維持部隊などの旧支配勢力から大きな反感を買うのは必然であり、残存経力の更なる結束を促してしまう。また、ローマ帝国は自らに属していない各独立コロニーや国家を「敵国」扱いし、圧倒的な経済力を通じてありとあらゆる関税を課す、経済封鎖などの多くの搾取や嫌がらせを行うようになった。企業は新たな「雇用主」としてローマ帝国と蜜月状態に入り、圧倒的な資本力を活かしている。一方で数多くの独立したコロニーや旧国家郡は弱り果てた。小アジアを中心としたユダヤ系の巨大勢力「ザイオン王国」は全体主義のユーラシア連邦や拝金主義と化したローマ帝国と相容れないと割り切っている。遺伝子調整されたデザインベイビーが中心となって作り上げたウラル山脈より東側一帯に位置する新世代型コロニー国家群「シャンツェ連邦共和国」も「差別排他主義」の連邦や金の亡者となったローマ帝国と相容れないとし、アフリカから半ば強制的に移住させられた白人系国家「アフリカ社会主義共和国連邦」も企業と密着しているローマ帝国や旧支配者のユーラシア連邦は信用できないとして独立コロニー国家同士で軍事同盟を結ぶ。

*政治

**帝国政府
建前はローマ皇帝が全統治権を持つとされているが、立憲君主制を採用しており一般的には帝国議会と行政府、ローマ皇帝の三機関によって成り立っている。アメリカの合衆国制に皇帝という強い権限をぶっこんだようなものといえば大体あっている。国全体の統治体制は帝国というより「ローマ帝国と欧州・西アジア諸国による連邦」といったほうが近く、ユーラシア連邦時代の連邦制を踏襲している部分がある。
帝国政府の権限は、順に帰化、破産、通貨、度量衡、通商、郵便、著作権、国際法、宣戦、軍の統制規律などに関する事項に限定されており、加えて、これらのための徴税と借金を行うことが認められている。


**皇帝
基本的には平時は議会優先とされ平時における皇帝の権限は強くない。この時の権限はローマ皇帝には親衛隊と呼ばれる独自の軍事組織する権限が与えられているほか、帝国内のあらゆる法案や決定に拒否権を持つ、立法権を持つ帝国議会の召集が可能が挙げられる。さらに対外戦争や内紛による国家の混乱、疫病の流行などの非常事態時において、権力が分散しているのは非効率だとして有事の際に関しては皇帝統帥権と呼ばれる非常に強大な権限を有する権力を持つ。
皇帝の大権は国政の主要決定のほぼ全てにあるが、その行使は憲法的法規もしくは憲法的慣行によって制約され、多くは普通選挙で選ばれた政務官に対して責任を持つうえに執政官の助言に基づいて成される。行政府が立法府の信任を必要とする議院内閣制であるが、議会での執務官指名選挙は行われず、皇帝がローマ帝国憲法に従って立法府多数党派のリーダーを執政官に任命し行政府を組織する。そして行政府の方針を皇帝もしくは執政官が議会で読み上げ、それに対して立法府が信任投票を行う。

**帝国枢密院
古代ローマ帝国で言うところの元老院で皇帝の諮問機関として機能している。帝国議会の上院に元老院の名前が当てられたため枢密院の名前をとっている。
平時は勅令、法律、条約、予算案を議論して皇帝に上奏する機関で、統帥権発動の際に関しての助言と近辺の警護などが主な役割となっている。枢密院の権限は、「皇帝の機関」としての権限と「国家の機関」としての権限とに分けられる。
皇室の機関としての権限は議決を行なう事項と諮詢に応える事項とに分けられる。議決を行なう事項には、皇帝が久しきにわたる故障によって摂政を置くべき場合の決定、皇帝の故障が止んで大政を親らする場合の決定、摂政または摂政たるべき者の順序の変更である。この場合は枢密院は帝国会議とともに一時、国家最高の意思決定機関となる。これらの事項については諮詢をまって初めて意見を開陳するのにとどまり、みずから発議を行なうことはできない。
国務に関しては諮詢に応えるのみでみずから発議を行なうことはできない。その決議が採納されるか採納されないかは政務長官の輔弼による。枢密院の議に付せられるべき事項は、勅令に関する草案および疑義、戒厳の宣告、緊急勅令および罰則の規定のある勅令、枢密院の官制および事務規程の改正、その他臨時に諮詢された事項などである。なお、行政裁判法には、これらのほかに権限争議の裁判も枢密院の権限と規定される。
枢密院は施政に関与することができず、政務長官以外と公務上の交渉を行うことを禁じられている。

**独裁官
ローマにおける行政の長は、補佐役を含めて2人であった。しかし、外敵の侵入や疫病の流行、政治的混乱など、国家の非常事態が発生した場合、権力が分散されているのは非効率的である。そこで皇帝は強大な統帥権を発動し、議会の流動化を計った。
しかし皇帝一人で強大な権限を持たせて対処させるには限度があると判断した帝国枢密院は、そういった場合には皇帝の補佐役として皇帝とほぼ同等の強大な権限を与えて事態に対処させることとした。独裁官は、帝国議会が非常事態と認定した時、皇帝の要請によって帝国議会が指名した。
通常時の全ての公職者は独裁官の下に置かれ、独裁官の決定は護民官の拒否権によっても覆せないものとされた。さらに補佐役として騎兵長官(機甲軍団司令官)を独断で任命することができた。また、当然インペリウム(国軍の統帥権)が与えられた。戦場においては、主力である歩兵を独裁官自身が指揮するのに対して、騎兵長官は騎兵の指揮を担当した。皇帝が親衛隊を指揮するのに対して独裁官は国軍を自在に動かすことが出来た。

**立法府(国会)
帝国議会は元老院(上院)と平民会(下院)からなる両院制の議会であり、臣民全体から抽選された議員から構成される帝国議会は政務官を選出し、その政務官たちが政務を行う。法律制定等の立法権として憲法上分類されている事項の議決権限は、両院対等である。ただし歳入法案先議権、弾劾訴追権は平民会のみに与えられ、一方、元老院は法律や財政、独裁官、執務官の承認権、執政官への助言と同意、政務官の選書、行政府の不信任議決、条約の批准承認権、弾劾裁判権は外交上の決定権などにおいて平民会よりも強い権限が認められているほか、皇帝および執政官の諮問機関で決議も元老院の承認がなければ非正統とされた。普通元老院の方が威信は上と考えられている。
また(通常、皇帝からの要請による)宣戦布告および軍事行動の承認も帝国議会の権限である。
元老院は、各州から2議席ずつの計350議席、任期は6年で2年ごとに3分の1ずつ改選で、各州の意向を反映したものとなっている。下院は、各州の人口を考慮した定数の合計530議席((その他に投票権のない海外領土の代表など5人))からなり、任期は2年。こちらは輿論に敏感な人民を代表する院として機能している。
一般的に、元老院は上流層の意見を反映し、平民会は中流層、下流層の意見を反映しているとされている。その中で執政官は上下両院のバランスをとる役割を期待されている。

**行政府(内閣)
行政府は、首席である執政官とそれを補佐する執務官、そして各省庁の代理人ら政務長官によって構成されている。執政官は平時における内政の最高責任者であるとともに軍の最高司令官、首席外交官、そして党首としての地位を有する。また、執政官はローマ帝国軍の最高司令官としての権限を持つ。これは、宣戦布告や軍隊の募集および編成は帝国議会の権限であるが、悠長に待っていられないときや先制攻撃が望めないときに限って議会の承諾なしに戦争を開始できる。しかし事前に皇帝に意見を具申する必要があり、執政官の独断で戦争できないようになっている。さらに国土に外敵が侵入した場合などは、大権は皇帝と独裁官に譲るものとされている。
帝国の執政官は内政を指導する強力な手段を持っていない。世論形成への指導力は大きいが、法案提出権はないうえ(拒否権はある)、予算も個別法律なので完全に議会の権限である。執政官が一般教書演説などで議会に対し、法律制定や予算調達を要請するといったシーンがよく見られる。
他方、外交権は基本的に執政官に属しているが、元老院が出席議員の2/3をもって同意する条約承認権を持っており、事実上の強い留保となっている。
各省長官を初めとする帝国政府高官の任命には元老院の助言と同意が必要であるが、執政官と元老院多数派の政党が異なる場合においても、元老院多数派が一致して自党員の登用を要求するような事態は起こっておらず、執政官と異なる政党の人物が登用されるケースは執政官と元老院多数派の党派の一致・不一致を問わず異例のことであ。帝国政府の高官人事は概ね政務官のイニシアティブによって行われ、また執政官令による帝国政府・軍への直接命令も可能であるため、帝国政府は国家の存亡がかかった事件でもおきない限りは執政官の指揮に従って動くことになる。

''ローマ帝国省庁一覧''
-国務省
外務省に相当する行政機関。外交政策の策定と実施に総合的な責任を持つ執政官に助言する。国務省は、海外におけるローマ帝国の権益を評価し、政策および将来の活動について勧告し、既定の政策の実施に必要な措置を取る。また、ローマ帝国と諸外国との間の連絡と関係を維持し、新しい国家や政府の承認について執政官に勧告し、外国との条約や協定の交渉を行い、国際連合その他の主要な国際機関でローマ帝国の立場を代弁する。

-内務省
内政を管掌する治安機関。総合的な国内治安、犯罪対策、大規模自然災害に対する政策を担当するほか、出入国管理、セキュリティ、帝国の防諜、犯罪対策を行う。ローマの警察機関であると同時に、旧連邦派や自由国民戦線の残党の対策のための軍事組織である治安維持部隊、沿岸警備隊、国境警備隊などの準軍事組織を有する。

-環境省
ローマ帝国における環境保全、公害の防止、自然環境の保護及び整備その他の環境の保全並びに原子力の研究、開発及び利用における安全の確保を図ることを任務とする。同省の魚類野生生物局は、野生生物保護地区、湿地管理地区、国立魚卵孵化場と野生保護法執行機関の連絡網を運営している。同省国立公園管理局は、国立公園と記念物、景観道路、河川、海岸、レクリエーション地域、史跡を管理し、この活動を通じて、ローマ帝国の自然遺産と文化遺産を保護している。

-財務省
帝国政府の歳入管理を目的とした行政機関。帝国の通貨受け入れおよび管理について責任を負う。財務省は合衆国内で流通するすべての紙幣および硬貨について製版印刷局および造幣局を通じて印刷および鋳造を行う。また国税局を通じて連邦税の徴収を行う。

-国土安全保障省
ローマ帝国の国防、軍事を統合する官庁である。陸軍、海軍、空軍の3つの軍事組織を管理・運用し、これに関する軍務を遂行することを目的としている。

-法務省
帝国行政府における司法関係事務をつかさどる機関である。当然のことながらローマ帝国最高裁判所を頂点とする司法府に対する指揮命令権等は三権分立の観点からもたない。ローマ市民法により、市民の利益を守りまた、市民に公正で公平な権利を保障することを目的としている。

-文部科学省
教育を司る帝国の行政機関の一つ。教育の振興および生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成、学術、スポーツおよび文化の振興並びに科学技術の総合的な振興を図るとともに、宗教に関する行政事務を適切に行うことを任務とする

-厚生労農省
すべての臣民の生活の保障及び向上を図り、並びに経済の発展に寄与するため、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進並びに労働条件その他の労働者の働く環境の整備及び職業の確保を図ることを任務とする内閣機関。この任務を達成するため医療・健康・福祉・年金や、労働・雇用を所管する。

-経済産業省
民間の経済活力の向上及び対外経済関係の円滑な発展を中心とする経済及び産業の発展並びに鉱物資源及びエネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保を図ることを任務とする。主に経済産業政策、通商政策、産業技術、貿易・商務流通政策などを所管する。ユーラシア連邦崩壊時にもかかわらず彼らの市場操作によってわずか5%に留まらせるワザマエを持つ狂人集団として知られている。

-農林水産省
食料の安定供給の確保、農林水産業の発展、農林漁業者の福祉の増進、農山漁村及び中山間地域等の振興、農業の多面にわたる機能の発揮、森林の保続培養及び森林生産力の増進並びに水産資源の適切な保存及び管理を図ることを任務とする。主に農業・畜産業、林業、水産業をはじめ、食料の安全・安定供給、農村の振興などを所管する。

-造営省
土の総合的かつ体系的な利用、開発及び保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の健全な発達並びに海上の安全及び治安の確保を図ることを任務とする。国土計画、都市、道路、建築物、住宅、河川、港湾、官庁営繕、国土の測量、交通・観光政策、気象業務、防災対策、周辺海域の治安・安全確保など、国土・交通・社会資本整備に関する事項を管轄する。ローマ市内の地下に巨大多層ジオフロントを作ったほか、世界稀に見る巨大国道「ローマ街道」の敷設、ユーラシア連邦時代の遺物であるユーラシア大陸鉄道のインフラ整備などを行っている。

*司法府
司法を司る組織であり、主に帝国最高裁判所とその下に設置される下級裁判所を運営している。憲法草案の立案と、解釈や改正について議論する機関であり、公平かつ公正に事実認定及び法の解釈を行い、法的な紛争を解決することを責務としている。特にローマ帝国憲法によって与えられた権利と自由を守るという役割を持つことから、「憲法の番人」と呼ばれている。ローマ帝国憲法は三権分立の制度をとっており、立法権を担う帝国議会、行政権(執行権)を担う執政官、司法府である帝国裁判所がそれぞれ独立性を有するとともに、相互に監視・牽制しあうチェック・アンド・バランスのシステムが成立している。
帝国議会は、下級裁判所を設置し、裁判所の管轄権を規定し、各裁判所の法務官の定数を定める権限、執政官の指名した帝国法務官(裁判官に相当)候補者を元老院が承認する権限、帝国裁判所の予算の承認権を有する。また、執政官は、帝国法務官候補者を指名し、元老院の承認の下に任命する権限を持つ。そのほか、帝国裁判所は、刑事事件の訴追や民事事件での帝国政府の代表を行う司法省、法廷警備や裁判官の警護を行う帝国保安官、帝国裁判所に建物を提供する帝国調達庁など、各種の行政機関と密接な関係を持っている。
しかし、同時に、司法には臣民の自由を守るという使命があることから、裁判の遂行がこれらの政治権力によって歪められないよう、司法権の独立を保障するための憲法の規定が設けられている。

**治安維持調査庁
司法省の外局で、ローマ帝国の情報機関の一つ。アゲエンテス・イン・レブス(検察官)と呼ばれている。破壊活動防止法や無差別大量殺人防止規制に関する法律に基づき、それらをやりそうな団体の調査を行っている。ある団体が破防法や無差別大量殺人法に抵触しているとされた場合は、それらに解散命令を出すよう公安審査委員会に審査を要請する。仕事の大半は調査と監視だが、それによってテロ組織やスパイに関する膨大なデータを治安維持警察とは別に保持している。というか被っている情報もたくさんある。それ故に治安維持警察と治安維持調査庁を統合する話もなくはないが、いかんせん所管する官庁も役目も違うので、今でも別に動いている。その代わり警察との情報共有はされている。

**治安維持委員会
司法省の外局。治安維持調査庁の要請に基づき、ローマ帝国憲法を否定する主義・思想の団体を取り締まったり、破壊活動防止法などに抵触した団体を審査し、その結果として団体に対し解散を命じる権限を持つ。主張しただけで解散になるという非常に強硬な姿勢を取っており、革新共産党と自由国民戦線に解散命令が出ている。

*警察
ローマ帝国内務省が有する治安維持機関。扶桑皇国と並び、警察官の優秀さには定評があるとされる。主な活動内容は人の生命、身体及び財産の保護と、犯罪の予防、鎮圧、捜査および被疑者の逮捕、交通の取締りやその他公共の安全と秩序の維持のための活動である。某世紀末を思わせるような大戦争の後に建国された国だけあって治安は未だ不安定な部分があり、異端者やレイバー、作業用MT、果てにはACを用いた凶悪犯罪が日常茶飯事に起きているので、相対的に警察にもACやパトレイバーなど強力な兵器を保有している。警察官としての不撓不屈の精神を鍛えるために、海兵隊並みの厳しい地獄の訓練が施されることで有名。犯罪を未然に防ぐことはもちろん、殺人や窃盗、麻薬、猥褻などの諸犯罪の検挙率はかなり高い。交通機動隊はスタントマンまがいの変態運転を行うことで知られており、ショーなんかではよく披露されている。徹底的に犯罪者を追い詰める姿勢から、「地獄の番犬」と評されている。腐敗警官や無気力警官もいれば奥ゆかしい老警官や優しい警官もいる、混沌とした組織。 

**組織
警察庁は主に政策・企画を担当し、捜査・取締りなど警察の本来の業務を担当する実行部隊の役割は帝都警察や省警察に委ねられている。省やその地方自治体の機関としては各省州公安委員会の管理の下に州警察が設置されるのがローマ帝国の警察組織の基本構造であるが、帝都であるローマだけが特別に「ローマ警察本部」でなく「帝都警察」という名称になっており、その呼称も「本部長」ではなく「警視総監」となっている。これはユーラシア時代は特定の首都を持たなかったが、ローマ帝国となった現在は国の中枢たる帝都を守るために組織された。
大戦以来頻発に発生する凶悪犯罪やテロリストの襲撃、浮浪する異端者、野良ニンジャ、企業連の治安維持機構でさえも抑えられなくなった企業の暴走といった状態を想定し、それらに対する抑止力として国防軍的性格が強い組織となっている。再建が覚束ないローマ軍に代わり、敵性国家の侵略など有事の際には、軍と協力して前線で戦ってもまったく支障が無いくらいまでには鍛えられている。

**帝都警察
その名の通り、帝国の中枢であり皇帝が居住する帝都であるローマの治安を維持するために組織された警察組織。多少思想に難がある者が多いが能力上は優秀な者で構成されている。難があるといっても治安維持警察や捜査警察と比べるとまだマシなほうである。帝都を管轄とし、旧ユーラシア軍やローマ帝国軍の払い下げの重火器で武装し、強力な実力行使をもって帝都内に巣食う過激派やマフィアシンジケートを制圧・殲滅している。軍事装備はかなり本格的で、高性能短SAMや迫撃砲、攻撃ヘリ、旧世代の戦車や装甲戦闘車を保有し、特別機甲警備隊と呼ばれるパワードスーツを着た専用の大隊を有している。一般警察官のほかに退役軍人や負傷軍人などの天下り先であり、彼らの軍事指導の下、狂信的な正義感を持つ警察と屈強な兵士としての実力を併せ持つある意味最悪な警察組織が出来上がってしまった。

**警察庁警備局
治安維持警察や捜査警察の中でも%%かなりまともな思想回路をもった%%さらに優秀な警官を抽出し組織された組織。警察庁警備局には、治安維持課、外事捜査部などがあり、これらが帝国の公安警察、外事警察を束ねている。そして、帝都警察を始めとする各省の警察本部には、それぞれ治安維持・捜査を担当する部署がある。中でも、「公安部」という独立した専門組織を持つのは帝都警察だけである。指示命令をする立場の警察庁警備局には実働部隊はいないことからも、帝都警察治安維持部は''治安維持警察の中の治安維持警察''という位置づけである。帝都警察治安維持部の実態については非公表となっており、警察外部はおろか、同じ警察官でありながら、他部署にいてはその詳細が知れないほど、秘密主義が貫かれている。帝都警察治安維持部が監視・取り締まりの対象とする範囲は、大きく国内の組織と海外のスパイに分かれる。前者の担当部署が「治安維持総務課」と「治安維持0~5課、9課」で、後者の担当部署が「外事捜査1~4課」である。

**近衛警察
皇居を警護するという性質上親衛隊直属の組織であり、内務省所属ではないが念のためここに表記。%%狂信的ともいえる%%高い忠誠心と戦闘能力を持った警察官らによって組織されており、幹部クラスには異端者やニンジャが普通に在籍している。「銃弾がゴミになるから」という謎の理由で皇居内での装備は高周波ブレードか槍しか持たせてもらえないが、その手に剣を握らせればジェダイの如く剣捌きで侵入者を圧倒し、多対一ならば異端者やニンジャ相手にも引けをとらない戦闘能力を有している。

**省警察
基本的には旧連邦警察と同じ組織編制となっており、実際旧構成国の国家警察の名前が変わっただけの組織。各省、州、県、都、市、町、村などの各自治体が、自組織が治める管轄ごとに独自の警察を設置できるようになっている。治安維持部隊ほどではないが装備はかなり充実しており、軍事訓練を受けた装甲兵員輸送部隊や砲兵部隊を備えている。非常に強力な装備とローマ皇帝お墨付きの絶大な権力を持っているため一般国家のようにマトモじゃないどこか頭のねじが数本吹っ飛んだような警察官が目立ち、現行犯や取締りから逃れようとする犯罪者に対して普通に拳銃を打ち込んだり、必要とあればマグナムをぶっ放したりショットガンなどの重火器で被疑者の来る孫と吹き飛ばしたり、戦車とヘリでテロリストを叩きのめし、時には帝国警察と協力の下で麻薬シンジケートを追跡し、犯罪者を社会的に抹殺するための超法規的な秘密警察の投入も可能なフレキシブルで強力な警察組織となっている。しかし下記の治安維持警察と比べると''まだ優しい''ほうである。

**治安維持警察
いわゆる公安警察。警察庁警備局が頭脳となり、各省警察本部と各署の警備局公安課と外事課がヒューミントを行う防諜機関。一応警察に分類されるが軍隊並みの戦力を有し、しばしば「''内務省軍''」と呼ばれ準軍事組織扱いされている。
帝国警察と違い、騒乱・内乱を未然に防ぎ、国内の安寧を保つことを目的とする公安警察活動と発生した場合に鎮圧することを目的とする警備警察活動活動を担当する。主に国家の体制を脅かす事案に対応する。国外的には旧共産主義国の政府、国際テロリズム、スパイ活動、国内的には極右暴力団や極左暴力集団、マフィア、犯罪シンジケート、帝国共産党や帝国社会党、市民活動、新宗教団体・セクト、右翼団体、各地を放浪する異端者、ニンジャ組織などを対象に捜査・情報収集を行い、法令違反があれば事件化して違反者を逮捕することもある。さらには、同僚の治安維持警察官、一般政党、中央省庁、ローマ帝国軍、企業連などの大手メディアなども情報収集の対象になっているとされる。その能力は凄まじく、大方の危険要素は全て把握している。他国のスパイや過激派の監視、さらに過激派にスパイを作り、事件を未然に防ぎ、例え事件が起こっても既に犯人の目星はついているど情報収集能力が高い。また過激派に工作員を送り、内部崩壊かあるいは他の過激派と内ゲバの状態に持って行き多くの組織を潰してきた。しかし犯人逮捕のついでに暴行や破壊活動が多く、しばしば「''チンピラ警察''」と例えられるなど世間からの目は冷たい。

**帝国捜査警察
旧ユーラシア連邦警察の後を引き継ぐ形で現在の形になった。主にローマ帝国法に関する事案の捜査を任務としている、もう一つの「''内務省軍''」。逮捕権のみで起訴権をもたず、主にローマ帝国内で捜査を行う。具体的にはテロ・スパイなど国家の安全保障に係る公安事件、帝国政府の汚職に係る事件、複数の省に渡る広域事件、銀行強盗など莫大な被害額の強盗事件などの捜査を担当する。さらに、誘拐の疑いのある失踪事案では、事案認知から24時間を経過すると、広域事件として省警察から帝国警察に捜査主体が移される。また、一般的には公にされていないが、異端者やニンジャがらみの犯罪も取り扱っており、実行部隊の個々の戦闘能力は治安維持警察に匹敵する者が多い。というか構成員の中に普通に異端者やニンジャがいたりする。治安維持警察に次ぐ兵力を有しており、ライバル意識が高い。さらに構成員は一流大学出身や警察官僚、大手企業などの上流階級に属する人物らの子息などから俊英をよりすぐり組織したエリートのエリートによるエリートのためのエリート警察で、実力があれば出身を問わない治安維持警察とは仲が悪い。しかしエリートといえど思考回路がまともかどうかは別らしく、。「''犯罪者に明日は無い''」をモットーに普段は法を犯す犯罪者を問答無用で取り締まる。そのためなら周囲の被害をいとわない''ルール無用の集団''である。捜査警察の名前を聞くだけで犯罪者は震え上がり、国民は罵声を投げるほどである。

*軍事
基本的に旧ユーラシア連邦軍や旧構成国の国軍の装備を流用している。オーシア連邦に次ぐ兵力を誇ったが、一連の大戦によって兵員が激減している。絶望的な人員不足を解決するために一部サイボーグ兵士やクローン兵士が用いられている。先の大戦と国土の大幅な減少により戦力の低下が著しいが、それを補うべく異端者を軍に取り入れ始めたため今なお世界に与える影響力は強いものになっている。

**[[陸軍>ローマ帝国陸軍]]
かつて世界最大を誇る兵士の質と量を誇っていたが、現在は機械化が進んでおり純粋な人間の割合はあまり多くない。

**[[海軍>ローマ帝国海軍]]
ズタボロ状態のユーラシア連邦残存艦隊とイギリスを中心とした構成国軍の艦隊を元に再編成された海軍。今現在艦船の統一化が図られている。

**[[空軍>ローマ帝国空軍]]
防空を担う軍。航空機の保有はもちろん国土防衛から衛星の管理を担当する。近頃宇宙防衛軍なる軍を設立し拡大をたくらんでいる。

**国境警備隊
国務省直属の準軍事組織で、国務省の腰ぎんちゃくなどと呼ばれているかわいそうな軍。国境付近の公共秩序の維持と重要施設の警備などを担当する。

**沿岸警備隊
主に主権のおよぶ海洋や河川・湖沼での哨戒・警備救難活動を行う組織であるが、フリゲートや駆逐艦、果てにはヘリ空母もどきを保有し下手な海軍よりも軍事力が高いなぞの準軍事組織。

*国土
イタリア半島を中心に、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアなど旧ユーラシア連邦残党の中心地となるスカンディナビア半島を除くヨーロッパ全域を国土と定め、またヨーロッパ以外では西アジア西部、北アフリカ北部を属州としている。ユーラシア連邦再統合を企てており、周辺の弱小国を庇護下においたり併合して属州としたりして領土拡大を推し進めいている。なお、現地の住民は専ら旧国名で呼んでいる模様。かつての国は周辺の中小国と合併され省と一括りにされた以外は以前と変わらず、各省ごとによって行政が違うのが特徴。周辺国同士による連合に近い形となっており、省内でも場所によっては行政が違うところもある。なお、中の人が分類するのが面倒くさがったため皇帝管轄めいた属州はエジプトのみとする(ヲイ

**行政区分
-管区
管区とは、帝国政府とは主権を共有しながらも独立した準国家統治体である。州は帝国政府の設置によるものではなく併合前の国家の名残を残したものか、併合した際に合わせて作られた統治体で、その自律性は非常に高い。個別の管区毎に憲法を持ち、管区内の自治体設立も管区の権限でおこなっている。
各管区の地方行政体系・自治構成単位の構成・構造はかならずしも同一ではないが、基本的に管区憲法で地域で分割した行政単位として州が設置されている。州は扶桑の都道府県庁に似た機能をもつ実体的な地方行政組織である。
各管区には州とは別の地方行政区画として各種の自治体があり、これらは扶桑における市町村レベルの機能とほぼ同等である。しかし、帝国の自治体は管区によって区画されて成立したものでなく、住民によって設立され管区憲法に定める手続きによって承認され法人格を得るものであり、自治体が設置されていない地域が国土面積の大半を占めている。

-道管区
道管区とは、ローマ帝国における最大の行政区画である。中分類の管区や小分類の州よりも上位に位置づけられている。管区が国にたとえるならば道管区は一種の連邦である。
その統治にはプラエフェクトゥス・プラエトリオ(道長官)が当たる。道長官が有する道管区における権限は、ローマ本国の行政府や立法府に匹敵するもので、軍事と司法、財政と一般行政など、政府のほとんどの分野で幅広く権限を振るった。道管区長はいわばは行政府の補佐官の長であり、軍の副司令官であり、そして主計総監である。さらに各管区には「総督」と呼ばれる、現代で言う国家主席にあたる地位を占めており、総督が各州ごとの執政代官の意向を聞き、管区ごとの意見をまとめ本国に報告するのが道長官となっている。

**内地
-ローマ
ローマ帝国の帝都。厳密なる法規制によって古くからの街並みが保たれた上部都市と、核戦争に耐えうるように設けられた巨大多積層ジオフロントで構成されている。皇帝の居住地であるサン・ピエトロ大聖堂が置かれているバチカンは重要文化財に指定されており、一般的には帝国を代表する観光名所として知られている。 一般人による内部への侵入、写真撮影といった行為は「重要文化財保護」の名目で規制されており、ローマ親衛隊による厳重な警備が敷かれている。

''イタリア道管区''
-イタリア管区
皇帝が居住するローマを中心とした半島。元イタリア共和国。ローマ本国とシチリア州、コルシカ州、サルディーニャ州、ガリア・キザルピーア州の4州によって構成されている。さらに、政治経済の中心となる首都郊外区と南イタリアを中心とする食糧供給区の2つによって分かれている。ローマ帝国の中心地であるだけに軍事力は地区内最高であり、イタリア半島そのものが難攻不落の軍事要塞となっている。産業はゲルマニア・ガリア・ブリタンニアに次ぐ生産数を誇る。

-パンノニア管区
オーストリアやハンガリー、クロアチア、セルビア、スロベニア、スロバキア、およびボスニア・ヘルツェゴビナの各国にまたがる。パンノニア・プリマ、パンノニア・ウァレリア、パンノニア・サウィア、パンノニア・セクンダの4つによって分かれている。

-アフリカ管区
北アフリカ北部一帯を占める地区。元は北アフリカに位置した諸国。北アフリカ戦争により併合。マウリタニア・ティンジターナ州、マウリタニア・カエサリエンシス州、アフリカ州、キレナイカ州、ヌミディア州によって構成されている。

-アエギュプトス地区
いわゆるエジプト。ナイル戦争でローマ軍が勝利し属州に。半ば皇帝の私有地みたいな扱いをされており、別荘地が建てられている。アフリカ内では随一の農業生産数を誇る。アフリカ侵攻の要所として多くの親衛隊が駐在している。アレクサンドリア大図書館はかなりの知名度を誇る。

''ガリア道管区''
-ガリア管区
フランスやベルギー、スイスにあたる地区。アクタニア州、ガリア・ルグドゥネンシス州、ベルギガ州、ガリア・ナルボネンシス州、アルペス・ポエニナエ州、アルペス・コッティア州、アルペス・マリティマエ、ヘルウェティアなどの多くの州から構成されている。陸軍の兵員数は地区内で最も多く、戦車の保有数はロシア地区の次に多い。多くの軍事要塞が建てられている。農耕が盛んでローマの穀庫と比喩されている。

-ゲルマニア管区
大ゲルマニア、上ゲルマニア、下ゲルマニア、ラエティア州、ノリクム州、アグリ=テクマテス州など旧ドイツやオーストリア、ベルギー、スウェーデンなどの北欧系国家によって構成されている。少数精鋭を旨とし、兵士の質はかなり高い。陸軍の機甲化が進んでいるほか、潜水艦や軽空母など海軍戦力にも力を注いでいる。工業地帯が多く、高品質で信頼性の高い製品を多く製造する。

-ヒスパニア管区
スペインやポルトガルのイベリア半島に位置する地区。ベティカ州、ヒスパニア・タラコネンシス州、ルジタニア州によって構成されている。ジブラルタル海峡の軍事要塞化が進んでいる。ブリタンニアに匹敵する海軍国家で、イタリア本島防衛の要として重要視されている。

-ルシアタニア管区
ポルトガルに位置する管区。

-ブリタニア管区
アイルランドを含めたイギリス全域を包括する地区。上ブリタンニア、下ブリタンニア、カレドニア州、ヒベルニア州など、旧イギリス及びアイルランドによって構成されている。地区内で最大の海軍戦力を保有するほか、最強の海兵隊を有する。世界の工場の名は伊達ではなく、ゲルマニアに匹敵する工業地区として知られており、最先端の技術の研究や生産が行われている。軽工業は毛織物が盛ん。

''オリエンス道管区''
-ビザンティウム管区
ギリシアやアテネなどのバルカン半島部や東欧全域、アナトリア半島一帯を治める地区。欧州部はモエシア州、パンノニア州、ダルマティア州、トラキア州、ダキア州、マケドニア州、アカイア州、キプロス州によって構成されている。イタリア本島に次ぐ文化都市として知られ、東ローマとも呼ばれている。鉱物資源に恵まれており、多くの貴金属を採掘できる。学術研究都市であるコンスタンティノープルには城壁を兼ね備えたサイクロトン研究施設が備えられており、多数のビーム砲によって守られている。

-サラセニウム管区
ビザンティウム地区以東の小アジア一帯を形成する地区。シリア州、ガラティア州、カッパドキア州、リュキア・パンピュリア州、キリキア州、ユダヤ州、アラビア州、メソポタミア州、パルティア州、アルメニア州、アッシュリア州、ホスルホエネ州、メソポタミア州、アシア州、ビティニア州によって構成されているクルセイダー作戦によって西アジア諸国を制圧し領有化した。テロが頻繁に発生し治安はかなり悪い。ユダヤ州はコンスタンティノープルやジブラルタルに次ぐ軍事要塞と化している。

''オラーシャ道管区''
-バルトニア管区

-スオミニア管区

-スエビニア管区

-ウクライナ管区

-ユークトバニア管区
ユークトバニア連邦共和国の国土のうち、ヨーロッパ・ユークの領土を引き継いだ地区。ウラル山脈以東を管轄している。国土が非常に広いため、機動性の高い兵器が重点的に配備されている。地下資源が豊富で、多くの天然ガスや原油が採れる。対アジア戦略の最重要地のため東部方面の海軍戦力は充実している。

*社会
**ローマ市民権
欧州統一時に、帝国議会はローマ帝国の臣民には、国民としての権利を保障する「ローマ市民権」なるものを制定した。これはいわば国籍及び住民票で、ローマ帝国に在住する全ての臣民が有するものとして全臣民に分け隔てなく与えられるものとされている。ローマ市民権は、人が帝国において働き、生活し、帝国政府のサービスや援助を受けられるなど、その人物が一連の権利や権限を持っているかどうか識別するための法的指標となっている。
そのため、これがなければ手厚い社会保障など各種サービスの提供を受けられないうえに娯楽施設の入場や帝国内での買い物すら出来ないものとされている((各国の主席や大使、駐在兵、認可証を持って90日間滞在する外国人などをを除く))。
帝国憲法のローマ市民権条項に従って、統一時にローマまたは現帝国領土内に在住していた者、ローマ帝国領土内で出生した子、帝国市民の父及び母の下に生まれた子、外国籍から帰化した者(帰国子女)などが有する。市民権取得者は、自動的にローマ市民となり同国の構成員となる。ローマ帝国法律では、外国籍の人物でも、ローマ市民権を取得することは可能となっている。市民権を取得していない外国籍人は、ローマ在住者であっても、ローマ帝国の市民権保持者としての市民にはならない。また、外国籍であっても、皇帝と帝国政府に忠誠を誓うための宣誓セレモニーに出場した者や軍役を4年務めた者も保持することができる。
しかし、これらのローマ市民権は、皇帝が持つ異端の能力「八岐大蛇」に由来する能力の一つ「虚実転換術」の効果を促進させるデバイスで、帝国内で虚実転換術が作用しているといえどももこれをもっている者とそうでない者では影響力が違う。そのため、市民権を持たない大玲瓏帝国兵や野良異端者には効果は薄く、統一時に同盟を結んだ大玲瓏帝国の兵士には何の影響もなかった。むしろ帝国内で暴れまわる野良異端者の早期発見に効果があるとされている。また、再犯罪を起こしそうな拘置者などにはあらかじめブラックリストに登録されており、ローマ帝国内で犯罪を犯した場合は身元を割り当て早期逮捕するなど、ローマ帝国内の警察の検挙率の高さにも一役買っている。

**ヒュドラ・システム
ローマ帝国内で運用されている社会制度。管轄は厚生労農省。サイマティックスキャンにより読み取った人々の生体力場を解析しそれをPSYCHO-PASSとして数値化しそれをもとに精神の健康状態、個人の能力を最大限生かした職業適性を示し人々が最適で充実した人生を送れるように支援を行う包括的生涯福祉支援システム。精神状態が数値化されたことで効果的な心理療法が確立され、人々は心の安寧を手軽に得られるようになった。さらに犯罪を犯す可能性がある又は犯罪を犯した者は街頭スキャナによるサイマティックスキャンで即座に判別できるようになり、脳内にIRCチップを埋め込まれているため身元を即座に探し当て速やかに検挙するため治安は劇的に改善した。
そもそもは混乱が続く欧州ユーラシアを統一した帝国が国内経済を立て直すための失業者支援策として作られた「職業適性考査」が始まりである。その後、このシステムが発展を遂げヒュドラシステムとして社会を包括的に管理するようになった。システムは都内各所に設置された複数のスーパーコンピューターによる並列処理、あるいはグリッドコンピューティングによって構成されている。 
帝国以外のユーラシア諸国は経済崩壊後の混乱が未だ続いておりかろうじて帝国のみがシビュラシステムによって法治国家の体を保っている。帝国政府はヒュドラ・システムの国外輸出政策を進めており、国外の治安回復を試みている。その実験例として東部に位置するトルメキア帝国王都トラスにおいてヒュドラ・システム導入のための試験運用が行われている。

**同盟国
-企業連
いわずと知れたお得意先。通称「企業」・先の世界ではヨーロッパを支配していただけあって侮れない軍事力を持つが、ローマの台頭によって数々の戦いに破れ、今ではローマ帝国の支配下に置かれている。それでも、地方においてはなお強い権限を持つ。

-トルメキア帝国
かつてユーラシア解体戦争時にいち早く西アジア周辺国を統合し、ローマ帝国制定までは企業の干渉を撥ね退けて君臨していた大帝国。ローマ帝国が成立する前まではオーストリアまで勢力を広げるものの、欧州統一戦争によってローマ帝国に瞬時に押し返され、西アジア東部にまで追いやられた。今では同盟関係を結んでいるが、実際はローマ帝国の属国と化している。国土はペルシア~インドまでを有する。首都は王都トラス。

*企業
ユーラシア大陸における大勢力の一つ。かつての旧ユーラシアに属する欧州諸国、ユークトバニア、日本などの旧列強諸国の経済圏を中心とした企業連合体を組織している。ロームフェラ、アナハイム、アンブレラ、神羅、ゼネラル・リソース、ニューコムのような経済力、軍事力、技術力の高い企業群が先導して利益追求のために全体として巨大かつ複雑な強力システムを形成している。主な活動目的は企業連の所属する勢力の平和維持(安全保障)や企業連が管理運営する経済や社会などに関する協力、安定、発展の現実である。ちなみに企業連が勝手に決める「決議」「決定」「宣言」その他諸々は、根拠をなんら持たない''仲間内での取り決め''で、自分達の都合の良いように世界を勝手に作り変えている傲慢極まりない組織である。
先述した大企業を中心に形成されており、圧倒的な経済力と技術力、軍事力で他の振興組織や旧ユーラシア連邦、ローマ帝国に属していない独立国家に対して経済的圧力をかけたり、軍事力で恐喝したりなど横暴を限りを尽くす。
基本的に「拝金主義」であり、利益追求のためなら同じ企業連に属している企業でも平気で攻撃を行ったり環境を顧みない大破壊を行ったり敵勢力であっても潤沢な資金を盛っていたら積極的に協力するなど常識を逸脱した奇行を平気で行う。
上記のとおり、企業は企業連に縛られるということなくそれぞれ独自の権限を持っており、企業連にも明確な本部といった概念が無く、それぞれの企業が好き勝手に運営いている。

*主要企業一覧
ローマ帝国を%%裏から操る暗黒メガコーポ%%支える主要企業の一覧 。倫理観が崩壊した暗黒メガコーポとあんなものを造り出す変態企業が蔓延る魑魅魍魎の巣窟と化している。連邦解体戦争で主力を担った企業だけに国内の影響力は非常に強いが、欧州統一戦争でボコられた影響か%%今のところは%%帝国に恭順である。

**企業連合統治機構
通称「企業連」。ユーラシア解体戦争後、生き残った大手企業同士が相互利益のため共存し新たな秩序の維持を目的に組織された企業連盟。かつてユーラシアを支配していた企業は力を失い、各地で物資を巡る争いが頻発する。 破壊と混乱の中で疲弊した企業側は、単独での支配権の確立は困難だと判断、自らの権益の守るために連合統治機構を設立する。主に企業間紛争避けるために企業連治安維持機構の設立や異端者の共同管理機構であるマーヴェリックを設置している。しかし、実際のところは政治的発言力の高いロームフェラの意思を「企業の総意」として代弁するだけの組織になってしまっている。それでも前まで企業間で繰り広げられてきた企業間の利害に絡む資源・資産の所有権争いや間接的な妨害は無くなりはしなかったが目立たなくはなり、企業連が果たした役割は大きいといえる。

**治安維持機構
企業間の争いなどの仲裁のために組織された企業連の実働部隊。フランスのパリに本部を構える。民族や国家の枠組みを超えた欧州の平和と治安の維持を目的とし、企業連の平和維持委員会が有する権限によって、統治力を失った国家に代わり企業を法的に拘束できる数少ない非企業組織である。しかし、近年まで企業連所属議員の大半がロームフェラ出身者で占められていたため、調停役の体を装ったロームフェラの代行機関とも言える。ある程度の軍備を保有しているが、中立性維持のために脅威となりうる強力な兵器の保有を意図的に避けていたこと、ロームフェラの影響力などの政治的事情、また傭兵組織「レイヴンズリング」の台頭とそれを活用した企業間の政争、実際の派兵回数の少なさなどから「張り子の軍隊」と揶揄されているが、治安維持機構側は少数精鋭の軍隊と開き直っている。しかし各企業が持つ総合兵力を比較した場合で、近代化のおかげで現在の兵力は一企業が持つPMCsに匹敵する軍事力を有する。ただしリングと比べると空気。ローマ帝国の成立を持って一応の平穏が訪れた欧州だが、自ら撒いた争いの種の後始末役として存続し続けることになる。

**マーヴェリック
ユーラシア解体戦争の教訓により、企業が直接異端者やニンジャ、ネクストACを所有し運用することによるパワーバランス(物理)の崩壊の危機感を抱いた企業連が設置した異端者やニンジャの管理機構。しかし、実態はローマ帝国の面倒ごとをまとめて引き受けるニンジャ威力部門としての性質が強く、実質ローマ帝国の手足として動くことが多い。肝心の企業ニンジャの抑止力としての効果も年月の経過とともにその機能・存在意義は薄れ、現在では企業の意を受けたミッション仲介ブローカーのたまり場と化し、実質的な企業ニンジャがマーヴェリック内に多く存在している。果てにはアナハイムや神羅カンパニーのように異端者やリンクスに準ずる戦闘能力を持った%%ナニカサレタ%%強化兵士や人工知能を秘密裏に作っており半ば形骸化しつつある。

**民間軍事会社「レイヴンズリング」
報酬と引き換えに、あらゆる合法・非合法の以来の実行を請け負う傭兵組織。通称「リング」。もともとは連邦解体戦争後のユーラシア復興に向け、それに関係する企業間の対立を仲裁する治安維持機構を母体としており、復興の完了と同時に解散する予定であったが、「金さえ払えばどんな内容の依頼でも受ける」というその性質がもはや企業にとっては必要不可欠な存在となっていたため、ローマ帝国の台頭とそれによるヨーロッパの復興後にも存続し続けることになる。
ACを乗りこなす構成員は「レイヴン」と呼ばれている。基本的にリング自身は依頼内容や依頼主には一切関知せず、事実上制約はない。傭兵も同様で、各レイヴンに対しても干渉はしないが、ユーラシア内のパワーバランスを崩す恐れのある過激な力を持つ者や勢力、契約違反をした企業や個人に対しては最上位ランカーによって組織された精鋭部隊が投入され相応の制裁を受ける。超強力な傭兵組織で、どの勢力も手を出すことは出来ないアンチェインであり、最強の傭兵集団である。

**ロームフェラ財団
財閥系巨大資本グループに属する統合軍需産業。政治的影響力が強いグループでもあり、その恩恵を受けてACや機構化歩兵や対ニンジャ用パワードスーツ開発における地位を確固たるものにしている。プリブスと呼ばれる欧州貴族ら特権階級が母体となって設立された。イギリスのバーミンガムに拠点を置き、ローマ帝国を裏で取り仕切る恐るべき暗黒経済組織。表向きには美しい自然や古きよき伝統の保護を目的に結成された自然保護団体であるが、既得権益の保護と拡大を目的を色彩が強い。機構化歩兵を中心に銃器、弾薬、強化代骨格、ステルス技術、軍用ナノマシン、レールガン、レーションの製造を中心に行っているが、一般的には消費者金融を生業としているイメージが強い。ほかにもカジノ、ホテル、レストランなどの飲食店も経営している。あらゆる手段で借金を取り立てることで知られ、自己破産して借金を支払えそうでも無い状態でもマフィアを用いて取り立てに来させる。偽名を使おうが海外に逃げようががロームフェラ・ネットワークと呼ばれる広大な情報網を持っているため、地獄の果てまで執拗に追いかけてくる。どうしても返済が出来ない場合は家族にまで手が及び、最悪臓器の提出や人身売買などを行うというマッポーぶりは下記の企業らに勝るとも劣らない。さらに負債者を集めてギャンブルを開催するが、これは悪趣味な資産家達に見物させることで参加費や賭け金を徴収する目的で行われている。

**OZセキュリティカンパニー
ネクストリングの次の規模が大きい傭兵団体。黄道帯機構(''O''rganization of the ''Z''odiac)の略称で、実質ロームフェラ財団の威力部門。もともとは機材を搬送する搬入会社だったが、作業用パワードスーツや外骨格強化服を軍事転用し、高水準の装備と人員をサービスする業務実施、ロームフェラの全面支援を経て民間軍事会社となった。事業内容は直接戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの一般的なことから戦乱の影響で警察が機能していない地域へ警察代行として派遣、一般企業から一般家庭の警備など日本で言うSECOMやALSOKのようなことまでこなす。

**アームズスティック社
ロームフェラ財団傘下の公営組織で、障害者支援を目的で社会福祉事業を行っている慈善事業団体。しかしあくまでそれは表向きの事業で、裏ではクライエントの依頼のもとで敵対勢力への諜報や暗殺などの活動を行う暗黒非合法組織。ロームフェラ財団の進んだサイバネ技術を駆使して全身の80%以上が改造され、ヒューマノイドとして非合法任務に投入される。工作員や戦闘員は戦争孤児や重度の身体障害者の中でも身寄りが無い者、また死刑囚や無期懲役を受けた囚人なども含まれており、社会的に抹殺された後数ヶ月に渡る%%洗脳%%研修を受ける。暗殺活動などテロ組織に実力行使を行う作戦部と、スパイ活動を中心とする公安部に分かれている。全身をサイバネ置換された者は作戦二課が運用し、暗殺や保安警備に利用している。その一方で、サイバネ外骨格で培った成果を民生用義肢などにフィードバックし、実績を上げていることで世間の目を欺いている。上記のOZと違い、構成員が構成員だけに公にはされず非正規部隊としての側面が強い。

**アンブレラ製薬
アナハイムと双璧をなす暗黒メガコーポ。社名は「傘で人類を庇護する」から由来し、社訓は「人々の健康を庇護する」。一般的にはクリーンな製薬会社として知られており、ローマ帝国の医療分野の90%を独占する。万能細胞や抗がん剤の開発、サイバネ技術の実用化により一般人からの受けは非常にいい。栄養剤や清涼飲料水などを安価で提供するが、それらの中に微量に麻薬成分が含まれており用量を守らずに飲みすぎると麻薬中毒に陥り死ぬまで搾取されることになる。また、感染病を人為的にはやらせておきながらその抗体を取り扱ったり、身寄りの無いホームレスや孤児を引き取る慈善事業を行っているが一部の者は裏で人体事件の材料に使われたりなど論理間の崩壊ぶりがすさまじい。裏では合法ドラッグに加えてクローンウォーリアやバイオ生物兵器の提供先として知られており、特にクローンウォーリアは帝国軍にも採用されている。政界にも太いパイプを持ち、法規などの操作、他社や政財界への二重スパイ活動も行う。また、独自に特殊戦闘部隊 (U.B.C.S.)や保安警察(U.S.S.)などの軍事組織を組織しており、有事の際には即座に対応できるよう配慮されている。バイオ研究には最も力を注いでおり、ニンジャの身体改造からTウィルスやGウィルス、Cウィルスを中心とした細菌兵器から人間と動物をTウィルスによって合成させた冒涜的生物の開発などを行っている。

**トライセル社
アンブレラ・グループに属する大型複合企業。名前のトライセルは「海運部門」「資源開発部門」「製薬部門」の3つの部門を統合するといった意味合いがあり、主に北アフリカで勢力を伸ばしている。海運部門は旅客輸送や貨物輸送、海上護送と幅広く取り扱っており、保有する船はタンカーから自動車運搬船、旅客船、果てにはイージス艦や強襲揚陸艦、大型潜水艦まで保有している。開発資源部門はアフリカ各地で発見されたレアメタル採掘鉱山、油田、天然ガス田等の開発を行っており、神羅に勝るとも劣らない影響力を持つ。製薬部門は同じくアフリカで採取した新種・珍種の動植物、昆虫などを基に薬品開発を行っている。

**神羅カンパニー
エネルギー関連の独占と供給により、他の追随を許さない資本力を持つ暗黒メガコーポの一つ。ロシア・シベリア地方に本社を置く。その技術力を活かして都市開発なども行っており、ミッドガルは同社の技術の結晶といっても過言ではない。ミッドガル内は都市の開発からインフラストラクチャー事業、治安維持まで一手に独占しており、同社の影響力は非常に大きいものとなっている。例に漏れず本社も企業連の巧みなイメージ戦略により、民衆の味方としての地位を確立しているが、裏では非道な人体実験や強引な石油施設の建設などの問題行為を連発、秘密を隠ぺいする為に村や都市一つを犠牲にするなどはザラであり、社員の間にも不満を持つ者は少なくない。環境を顧みない強引な事業に反感を持っている者がおり、たびたびテロの標的にされている。治安維持部門とは名ばかりの私設軍隊を保有しており、潜水艦や超巨大%%ロマン%%砲、ソルジャーと呼ばれる並みの異端者に準ずる戦闘能力を持った兵を有する。

**アナハイム・エレクトロニクス
工業分野を独占している、アンブレラと並ぶローマ帝国の暗黒メガコーポの一つで、ヨーロッパ最大の総合軍需産業として知られている。電気・電気機器の開発製造を中心とするほか、機甲化歩兵や戦車、哨戒艦から超弩級戦艦の建造まで携わっている。正式名称はアナハイム・エレクトロニクス・ヨーロッパで、企業名どおりアナハイム社の欧州法人であったが、ユーラシア連邦が発足して以来オーシアとの関係悪化により分裂し現在に至る。もっぱらアナハイムと呼ばれている。イギリスのロンドンに資本の大半を移していることから「西洋の専制君主」、帝国の軍事発注を一手に引き受けていることから「死の商人」などとありがたくないあだ名を頂戴している。基本的なローマ帝国軍の兵器はアナハイムが携わっている。そのうえ工業別の独立採算制を言い訳に、一部の部署は旧ユーラシアやベルカ残党、自由国民戦線の残党、オーシア本社などから依頼を受けえて軍事兵器を発注している。ハイテック以外にもメガフロートやジオフロントなど企業体が押し進める地域再開発の主幹を握っている。立ち退きの憂き目に遭った労働者は「プロジェクト」と呼ばれる区画に強制収容され、14時間働きっぱなしという過酷な重労働を強制される。また、イージス艦や正規空母、強襲揚陸艦などの並みの軍隊に匹敵する独自の軍事を保有し、PMCsとして世界各地に派遣している。

**ミサワ・インダストリ
日本の東京に本拠地を置く重工業績系総企業。日本名は三澤重工。欧州最大の企業であるアナハイム・グループに属する。工業以外にも電機にかなりの力を注いでいる。ユーラシア連邦解体後もヨーロッパから%%主に圧力で%%撤退せず、成り行きでアナハイム・ヨーロッパの傘下に置かれるとなる。軍事面では主に軍用車両や軍艦の造船を中心としている。日本の企業らしく質の高い製品を提供することに定評がある。開発方針は大艦巨砲主義、そしてアナハイム・グループの「スプーンから戦艦まで」を更に鋭角化し特化させ、文字通り軍事以外にも家電から鉄道、造船など幅広い分野の事業を行う。信頼性が高く堅牢で知られ、軍用車両は10年整備しなくても動くとすら言われる程である。

**パンター航空会社
欧州最大規模の勢力を誇るAEグループのAEヨーロッパの提携下部企業。 航空・航宙以外にもロケットエンジン分野に高い専門性を発揮し、燃費の良さと高い推力を売りにしている。一般的には旅客機を製造・運用する大手航空会社で知られているが、戦闘機・攻撃機・爆撃機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・スペースシャトルなどの帝国国防省や帝国航空宇宙局からの受注契約が大半で、売り上げの80%は軍需である。また、海軍の装備開発にも積極的に乗りだしており、イージスシステムや各種艦載ミサイル及びそのVLS等をマンチェスター社と共同で開発している。

**マンチェスター・インターナショナル
夢とロマンを提供するAEグループの一員。 得意分野は電算機やセンサーなど電子系分野の技術に秀でるハイテク企業。 特にミサイル部門に於いては圧倒的なシェアを持ち、パンター社が海軍の装備開発に進出している中でも安定して高水準のミサイルを輩出。 またFCSも製造しており、最大ロック数やミサイルロック時間に優れたミサイル適正特化型のものとなっている。レーダーの開発に関しては異常にこだわりがあるらしく、コスト度外視&電力をかなり多く食うが高性能・高出力だたりと扱いにくいものを多く作っており、BFF社との「ハイ・ロー・ミックス構想」のような運用が行われている。ミサイルを作っているだけあって対ミサイル兵器フレアやレーダー波を吸収する特殊素材も開発している。兵器以外にも電子レンジを中心とした家電製品を作っている。

***DGF社
社名はDransfield & Groocok Foundation の略。ユーラシア解体戦争に壊滅的被害を被り倒産の危機に陥ったが、AEグループの支援により見事復興し、以後AEグループの傘下に収まり現在に至る。製造する兵器は精度と射程を重視したものが多く、スナイパーライフルやそれを活かす長距離対応のFCS、レーダーで高い評価を得ている。他にもECMやデコイなど防御装備も取りそろえる。AEグループに吸収されてからは似た分野に強みを持つマンチェスター社との競合が心配されたが、ミサイル用と射撃用で棲み分けはできている様子。それどころかBFFの方はミサイル市場に進出するなど、攻めの姿勢を見せている。 

**ユーロ=アジア電気鉄道
鉄道事業を中心に農業、飲食、重工業、商業、鉱業などさまざまな分野の企業を傘下に抱えている超巨大鉄道会社で、範囲はヨーロッパ全土から中東、アフリカを含む。ユーラシア大陸横断鉄道を発展させ、独自の交通網を構築した。社員の多くは旧大陸横断鉄道から在籍していたものが多く、ノウハウはかなり高い。連邦時代と打って変わって「安全かつ完璧で正確に」をモットーとしており、日本並みに定時性が極めて高く、電車や路線の本数でこれを実現している。しかし代償に複雑化してしまい若干乗りにくい一面を持つ。軍事面も抜かりはなく、非常事態時に戦車を運搬できる地下通路や核シェルターを持っており、地下帝国と形容される巨大なジオフロントを建設している。ほかにも企業が独自に持つ戦力として列車砲、装甲列車や戦車、歩兵戦闘車、戦闘機、AC部隊や独自のネクストACなどの軍事兵器も有している。

**ゼネラル・リソース社
ユージア大陸を実質支配していた暗黒メガコーポのユーラシア支部が本社から独立し、ユーラシア解体戦争時に数多くの中小企業を吸収して現在の地位に至った大手IT企業。航空産業に関して高い技術力を持っており、部品と工程を減らし従来の3分の2の予算で戦闘機を製造できる技術を持つほか、航空貨物会社や旅行会社も経営している。アナハイムと同じく環境破壊問題など強引なやり口が問題視されており、神羅と同じくしょっちゅうテロの標的にされている。対テロ自主防衛のためにG.R.D.F.という私設軍隊を設立しているが、実態は合法非合法を問わずに内外の反抗勢力を排除することを目的としている。帝国に対する治安維持強力といった表向きの活動から、敵対する国家や企業に対する妨害工作や不穏分子の暗殺など多岐にわたるが、企業連の設立に伴い現在はPMCsとして活動している。あらゆる情報・電子機器の管理を司る電脳空間「エレクトロスフィア 」と、その端末OSである「データスワロー」を開発した企業でもある。主に重工業、建設、都市開発、航空運輸、エレクトロニクスを得意としており地下ジオフロントや大陸間道路の建設で知られている。

**ニューコム社
正式名称はニューロン・コンピュータ・カンパニー。上記のゼネラル・リソースと同じような経歴を経て現在に至る。上層部に不満を持つゼネラル・リソースの技術者と大手航空会社を合併し、ゼネラル・リソースと苛烈な企業争いを行っていた。「ニューコム・バイオ」「ニューコム・インフォ」「ニューコム・スフィア」「ニューコム・スペース」「ニューコム・パブリッシング」の5部門で構成され、近年ではさらなる他業種への進出も見せる巨大複合企業である。ゼネラルリソースと比較して自由で先進的な企業風土を持ち、そのために数多くの優秀な技術者を集めることに成功している。特にバイオ・ナノテク分野や優れた宇宙開発力に支えられた情報通信分野の技術力は上記の企業に勝るとも劣らない。ゼネラル・リソースが利益至上主義とするならばニューコムは科学・研究至上主義であり、非人道的研究や環境破壊がマスコミなどから強く非難されている。ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、人工知能といった先進的な技術を用いる分野や情報通信、宇宙開発を得意としており、独自の報道機関も有する。

*親衛隊
ローマ帝国の主力として活躍する皇帝直属の精鋭部隊。皇帝の意向によって運営され、帝国軍よりもアグレッシブに活動できるのが特徴。異端者を中心に組織されており、異端者による抑止力を目的としている。最終目標は旧世界の破壊と新たなる秩序を持ってユーラシア世界を再統一することで、旧連邦国家や旧国家、独立国家郡に対して破壊活動を行っている。複数のマフィア組織や異端者組織のみならず、帝国軍や企業連までもを親衛隊中枢部の管理下に置き、親衛隊の手足としてテリトリーごとに管轄させる「フランチャイズ・システム」を採用している。徹底して組織間の管轄テリトリーや情報の伝搬が制限されており、皇帝ただ一人を除いては、近衛騎士団の幹部の異端者達ですらその全容を把握しきれていない。その規模はかなり大きく、ローマ帝国軍や企業連、さらには外国の軍隊でさえも自由自在に動かせれるほど影響力は大きい。

**皇帝近衛騎士団
皇帝近辺の警護と要人暗殺を兼ね備える暗殺組織。親衛隊の衛星組織には所属しない即時対応戦力であり、中枢部分からの指令に対し常に待機状態にある精鋭部隊としての一面が強い。近衛騎士団と親衛隊の関係はFBIと自治体警察のようなもので、近衛騎士団と親衛隊は単純な戦闘力の差で区分されているわけではない。それでも中枢部分に据えられるだけあって所属する異端者の中には相応の実力者が多い。

**16人委員会
ローマ帝国の各部門を統括する影の最高幹部陣。円卓議会とも、使徒機関とも言われている。存在そのものがトップシークレット扱いされており、その存在を把握する構成員の数は非常に限られている。多くは近衛騎士団の幹部から編成されており、実質的に近衛騎士団や親衛隊を束ねる立場にもある。構成員は異端者だけではなく通常の人間も含まれており、仲には企業連の重鎮なども含まれている。異端の能力よりも社会的地位が重んじられている。軍事のほかにもローマ帝国では最上位の意思決定に携わる。表向きには行政府内閣を組織している政務官の役割を持つものもおり、政治力はきわめて高い。

''メンバー''
-大君主:皇帝
-独裁官:ユリウス・アウレリウス・クラウディアス・アントニウス・ロマヌス
-執政官:グナエウス・コルネリウス・アンナエウス・プルケル
-法務官:フラウィウス・ポンペイウス・エトルリアヌス・スペルブス
-財務官:ロームフェラ財団CEO
-治安維持部門:マルクス・アウレリウス・コンスタンティウス・レパルス
-威力部門:アエミリウス・プリスキアヌス・メッサラ
-軍事部門:ヨハネス・ユスティアヌス・コンスタンティウス・マイヨル
-航空部門:ウァルス・ヘリオガバルス・タキトゥス
-宗教部門:グレゴリウス22世
-宇宙開発部門:神羅カンパニー宇宙開発部部長
-機動艦隊司令官:ルキウス・ドミティウス・アフリカヌス・オクタヴィアヌス
-兵器・重工部門:アナハイム・インダストリ代表取締
-バイオ・医療・生体兵器部門:アンブレラ製薬CEO
-マスコミ・報道部門:ロームフェラ財団代表取締役
-異端者研究部門:ミリア・オクタヴィアヌス・ウェスパシアヌス・セヴェルナ
-サイバー・セキュリティイ部門:ニューコム社情報環境開発事業部部長

*登場人物
-''ローマ帝国側''
**皇帝
年齢:不明/性別:不明/職業:ローマ帝国皇帝/能力「八岐大蛇」/レベルレート/SSS-XXX

ローマ帝国の皇帝を務める人物で、出自・本名・年齢共に一切が判明していない謎の人物。単に皇帝と呼ばれている。大玲瓏帝國が規定したレベルレートでは最高峰のSSS級に位置し、新たな五大異端者の一角として権威を振るう。S級レート以上の異端者のみで編成された千人にも満たない大隊「親衛隊」を組織し、厳格な階級社会に基づく組織構造を構築させた功労者として認知されている。
常にフードを深く被っており、その顔は黒く塗り潰されたように輪郭すら見えない。その素顔は最古参の幹部であるユリウス以外誰も知らず、素顔を見ることは最大の禁忌とされている。素顔を除いたものは自我を破壊され廃人になるとさえ言われている。
強大な異端の能力「八岐大蛇」を持ち、ニキートフに負けず劣らずの能力を有している。現在判明している八岐大蛇の能力は、一瞬触れるだけで治療することができることである。傷の治療以外でも、生命体ならば無限に増殖させられるため、食物を無限に増やしたり、対象の細胞を過剰に増幅させ腫瘍まみれの異形に変貌させることもできる。また、相手の認識の定義を書き換え、虚実を転換させる精神操作系の「虚実転換術」や物質を分解、再構築し物質の構成や形を変えて別の物に作り変える「錬金術」の性質を持つ。
虚実転換は広いものはローマ帝国全域に及ぶもので、臣民や兵士に対して偽りの認識を植え付けることで帝国の統制を高めている。さらに範囲を狭めればあらあゆる者に対して皇帝への忠誠心を植えつける効果も発揮でき、一度影響下に置かれたものは如何なる状況でも皇帝に対する戦意を失うことになる。これは至近距離出しか発動できないものであるが、応用として相手の行動と攻撃を強制的に封じて逆に無防備状態の敵に対して攻撃を繰り出すことも出来る。
このようにチートじみた能力を持つが、あくまで定義を置き換えるだけであるので相手を完全に操れるわけではなく、長く環境に置かれていないものや元から帝国の方針に疑問を持っている者などが影響下に及ばないところで時間が経てば記憶の齟齬も現れる。また、虚実転換の効果範囲はあくまで実行支配している帝国領内のみであり、本国から遠く離れれば離れるほど効果はなくなってしまう。さらに虚実転換を行使している間はニューロンが無防備状態となってしまうため、精神に干渉する系統の能力のの攻撃や影響をダイレクトに受けてしまう弱点をもつ。
錬金術も物質を作り変え変幻自在に攻撃を繰り出したり戦場を自由に作り変え支配下に置き、零から自分の有利な戦闘を進めることが出来るなど一見悪夢めいた能力を持つが、質量保存の法則を破ることはできない。そのため水属性のものからは水属性のものしか作れない、などと言った原則のルールが存在する。
さらなる能力として、身体能力を除く異端者由来の固有の特殊能力の消去や「ヨハネの四騎士」と呼ばれる、一体一体が高いレベルレートの異端者に匹敵する能力と戦闘能力を持つ不可視の騎士を召還し、JOJOのスタンドめいて使役するなどのチート技も発揮する。他にも様々な守護霊を持つという。しかも個人での戦闘能力もきわめて高く、2本のグラディウスを用いた二刀流剣術を披露する。
荒廃した世界を作り出した前世界を激しく憎み、前の世界に連なるものを全て破壊しようとする。また、人が持つ可能性を真っ向から否定し、自らの影響下に置かれることを拒むものを躊躇なく鏖殺することを厭わない過激な性格を持つ。反面、自ら駒になったものや臣民に対しては優しく接し、可能であれば上下関係なく直接ねぎらいに来ることもある。この極端とも言える思想は彼の思想から来るもので、自らの影響に置かれていない人間を、星を滅ぼすことを加速させる生物として捉え、人類は自らの虚実転換術の影響下によってのみ幸せが訪れるというものである。彼が理想とする絶滅の恐怖もなく安寧の揺り籠たるローマは、永久に訪れる素晴らしき暗黒時代の到来の先駆者として最後の審判と称し四方八方に戦争を仕掛けていく。

皇帝が有する能力の一端
-第一の騎士:支配を司るとされている白銀の騎士。主に相手の認識を書き換える虚実転換術や異端者由来の能力の消去など、文字通り相手を支配する能力を持つとされている。弓矢を所有し、圧倒的な数の矢を針の穴を通すかのごとく精度で射、戦場を文字通り支配する。
-第二の騎士:戦争を司るとされている赤黒の騎士。物資の変換や分解、性質の変化、足場の構築などの錬金術を得意とする。大剣を得物としており、四騎士の中では最も戦闘的で、斬撃から無数に繰り出される衝撃波は、如何なる物質であっても両断する威力を持つ。
-第三の騎士:飢饉を司るとされている漆黒の騎士。傷を瞬時に癒す治癒の治癒効果や生命・食料を無制限に増幅させる、意志を持った生命を誕生させる、生命力を強化する、逆に相手の体力を削り取り吸収するなど、他の騎士と比べて攻撃的ではない能力を持つ。得物はロッド。
-第四の騎士:死と荒廃を司るとされている蒼白の騎士。この世界の物理法則には従わず、相互作用した物質もこの世のものでない独自の物理法則に従って動き出す未現物質を異次元より呼び出し、飛行や防御・打・斬・風・衝撃波・光攻撃などかなりの応用性を持つ攻撃を行う。得物は触れたものを死に誘う大鎌。

**ユリウス・アウレリウス・クラウディアス・アントニウス・ロマヌス
年齢:58歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、独裁官/能力「金鵄」/レベルレート/SS-XXX

謎が多い皇帝の腹心の配下。ローマという巨大帝国を実質的に運営しているが、最終決定件は皇帝が保有している。親衛隊の中でも皇帝の近辺を守護する最精鋭の部隊「皇帝近衛騎士団」の幹部級位階「グランドマスター」に在籍する。海千山千のグランドマスター位階の中でも曲者であり、全員が平等という幹部の建前に対して特権的な地位にいるため幹部の中でも煙たがられている。また、絶大なカリスマ性を持ち、部下を懐柔することにも長けている。そんな彼に心酔する関係者も多く、親衛隊の派閥の中では大きな勢力を誇っている。しかし彼が部下に求めているのは自らの下僕として便利か否かの一点のみであり、必要がなくなれば惜しげも無く使い捨てる事が出来る道具としか見ていない。唯一皇帝の素性を知っている人物で、皇帝が帝国を起こす前からの付き合いと思われる。本人曰く「完璧主義者」で、後顧の憂いとなるものを徹底的に排除しないと気がすまない性格らしい。あらゆる危険や問題、潜在事態を想定して万全の防衛体制を敷いて敵を全力で叩き潰すことを第一とする、油断や慢心とは程遠い堅実ながらもどこか機械的な精神性の持ち主。
性格は一見すると紳士的な人物だが、礼法や作法を知らない相手や飴と鞭によって容易に飼いならせれる愚鈍者に対しては慇懃無礼な態度をとっており、自分の役に立てるためなら周りの被害を顧みないなど非道な一面を持つ。政務官やローマ軍にも顔が利くなど政治能力も高く、緊急時には執政官の権限を越えて発言を行う公職「独裁官」として権力を振るう。
ベクトル反射の能力を持つ「金鵄」の能力を持ち、運動量・熱量・光量・電気量など、体表面に触れたあらゆる力の向きを任意に操作できる絶対防御能力。普段は「反射」に設定されており、彼を対象とする攻撃を反射する。 低周波や放射線など五感で認識できないものも知覚・変換できる。物理法則に従って有害と無害のフィルタを無意識に構築し、生活に必要なもの((必要最低限の酸素や重力など))は「受け入れるベクトル」と設定して、「それ以外の全てのベクトル」を反射するように設定されている。本人の意思で有害な音なども再設定することで反射可能。 
未知のベクトルであっても「それ以外の全てのベクトル」と認識して反射可能だが、「受け入れるベクトル」に偽装したベクトル((変質した光や風など))は反射不可能。 これを反射するには「変質した物理法則」を認識・演算した上で、「それを排除するフィルタ」を組み直す必要がある。 
ベクトル操作させる対象を異常加速させることで、無反動で凄まじい威力のパンチ・キックが放てるといった小技から、無反動で凄まじい威力のパンチ・キックが放てるといった小技から、、そこらへんの小石でも戦略兵器に耐えうるシェルターを粉砕する凄まじい破壊力を付加することが出来る。これを応用することも可能で、身体に能力を行使させることで身体速度を上げることが出来るほかに巨大な竜巻を作り出すなど出来る。 

-''グランドマスター位階''
**ガイウス・コルネリウス・サトゥルニウス・ゲルマニクス
年齢:36歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団特別幹部位階「パラディン」、8月機関実働部隊隊長/能力「八咫烏」/レベルレート/SSS-X>SSS-XX

異端の能力「八咫烏」の能力を持つグランドマスター段位のSSSレートの異端者で、捜査警察の特務部隊の実働部隊の隊長を務めている。ユーラシア解体戦争の影響で家族を失い心身喪失状態のところを皇帝に拾われて以来、近衛騎士団として活動している最古参の親衛隊員のうちの一人。
ユーラシア解体戦争前は不自由のない生活を送ることができた平凡な大学生であったが、悪夢のような戦争によって母と身重の恋人を失っているため、ユーラシア解体戦争勃発の直接の原因となった父親に対して強い憎悪の念を抱いた。代々強力な異端の能力を有する家系に生まれ、父に軍属に入るように説得されたがそれを断って名門大学に入って以来音信が途絶えてる。
自らの能力を「呪われた一族の能力」と称し、能力をあまり使おうとはしないで基本的に素手で闘う。能力の解放時には全てを焼き尽くすとされる黒い翼を展開する。さらに体から湧き出したコールタールのようなどす黒い液体を操り、触手のように手足のように自在に操るほかに自律機能を持たせて大量のオートマトンを生成したり相手の口の中に押し込んで窒息させたり、そのまま撒きつけて絞殺したりできるほかに、移動手段として用いたり押し固めることで鉄壁の盾として活用したりさらには体が消失しようが液体をくっつけることで致命傷の傷を修復したりなど使い勝手が非常にいい。また、体を液体化することも可能で、変幻自在に姿を変えることができる。また、ガイウスが用いる液体は可燃性があり、敵を包み込んで焼殺するなどという残虐な攻撃手段も存在する。さらに厄介なことに、人を殺すごとに性質がより凶暴になり、最終的に殺戮と破壊の限りを尽くす。しかし自らの能力を知ってか、国家そのものを滅ぼしかねないとしており異端の能力はあまり使わず、帝国内で彼の実力を知るものはいない。

**ミリア・オクタヴィアヌス・ウェスパシアヌス・セヴェルナ
年齢:23歳/性別:女性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、8月機関局長/能力「麒麟」/レベルレート/SS-XX

捜査警察の防諜と異端者の生態と能力、そして異端者による犯罪を未然に防ぐことを目的に設立された、通称「8月機関」の局長を務める妙齢の女部長。若くして現在の地位に上り詰めたため何かと疎まれることが多い。外見は凛とした顔立ちに女性らしいスレンダーな体格、そして軍人らしく筋肉質な身体を持ち、異端の能力由来の長くて美しいブロンドの髪を結い上げた人物。なお、安産体型でその胸は平坦であr(パァーン
元サレルノ大学の医学生で、首席で卒業した才色兼備の女性。現サレルノ大学名誉教授。僅か20歳で異端者に関する論文を発表、これまでの常識を覆すようななんらかの研究を行い、卒業と同時に博士号を取得する。異端者以外にも医学や薬学に精通しており、造詣が深く革新的な研究を行ってきた。現在は「常人への異端者能力の人為的付与技術」について研究しており、研究の成果を出すためにも彼女も大玲瓏帝國と同じく「カルテリア論文」の行方を捜している。
恐るべき異端の能力「麒麟」の持ち主で、相手の記憶を読み取ったり記憶の改ざん、精神干渉、人格の洗脳、念話、想いの消去、感情の増幅、思考の再現、思考の移植など、精神に関連することなら一通りのことが出来る。しかしレヴェルレートがSS-XX以上などレベルレートが高い異端者にはあまり通用せず、そのような異端者との戦闘の際には能力を行使するのに集中しないといけないのでほかへの集中力がおろそかになるという欠点を持っている。そのため相手の行動の先読み以外には使うことはない。しかし集中的に使用すれば、皇帝の「第一の騎士」の精神操作を凌げるどころか逆にニューロンに侵入して自我を破壊できるほどの能力を持つことから、密かに危険視されている。さらに応用して幻術めいた攻撃も可能で、自身が巨大化しているように見せたり怪我を負わせたような感覚を与えたりでき相手をかく乱することが出来る。
能力頼りではなく身体能力もSS級幹部異端者の中ではきわめて高く、異端者になる以前から習っていた柔道や空手、合気道、ジークンドーなどといった武道をベースにした戦闘を行う。ちなみにアエリミウスとは師弟関係を築いており、彼仕込の戦闘訓練によって凶悪度がさらに増して・・・うわなんだおまえやm(検閲されました)。
さらに狙撃の腕も一流で、各分野でも専門的な知識を持っていたり、十数カ国の言語を流暢にしゃべれたり、異能生命体めいた生存能力の高さと適応能力、状況判断能力の高さから「ローマ帝国のゴルゴ13」「特S級スナイパー」「鷹の目」などと言われている。なお、本人曰く「これは異端者の能力ではなく努力の賜物」とのこと。

**アエミリウス・プリスキアヌス・メッサラ
年齢:71歳/性別:男性/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、ローマ帝国第一師団司令官/能力「戦蛇」/レベルレート/S-XX

戦闘をこよなく愛するローマ帝国陸軍元帥。猛毒が塗られた蛇腹剣と投げナイフ、そして睨むだけで相手の動きを硬直させる「戦蛇」の能力を持つ幹部級異端者。老齢でレベルレートS-XXながら総合的な戦闘能力はSS-XXX級レートに匹敵するもので、その実力を認められて騎士団幹部に昇進している。武人気質で強者との戦闘や死と殺戮の中でしか見出せない戦闘狂にして戦争狂。親衛隊に在籍しているのも「より大きな戦争」を求めてのためであり、戦ができればどこに在籍していてもかまわないといった感じである。ティベリウスとは腐れ縁の関係で、幼少期の頃に通っていた道場の同門である。
自由国民戦線時代から活躍していた軍人であったが、自由国民戦線はこの先長くないと判断し離反、ユーラシア連邦に寝返る。さらにユーラシア解体戦争時も弱体化したユーラシア政府を見限って配下の部隊と共に民兵組織を編成、ユーラシア軍・企業どちらにもつかない第三勢力として欧州を暴れまわった。ローマ帝国に追従した理由は「この殿様の下ならばさらに大きな戦に参戦できる」と判断したためで、皇帝に対しての忠誠心はほかの幹部と比べて低い。
戦闘狂であるが礼法や政治的駆け引きも心得ており、幹部同士の政争以外にも帝国議会で大きな発言力を持っている。戦闘に関しては修羅の如し能力を発揮し、制御しにくい蛇腹剣をまるで自分の手足のように操る。銛のような逆棘状の異形をしており、刺し貫いた獲物を蛇の如く逃がさない。普段は剣状態で戦っており、これに自らの力をエンハンスしてこの世にある物質は全て両断する切れ味を纏った状態で戦う。基本的に鞭状態は強者の前でしか見せない。彼の異端の能力「戦蛇」は、動きを止めることから相手を傀儡めいて操ったり、心臓を硬直化させ息の根を止めるといったことまで使用できるものであるが、純粋に戦闘を楽しみたいアエミリウスはこの能力を使用することはせず、追い詰められた時にしかしようしない切り札中の切り札としている。 

**ティベリウス・コルネリウス・アウルス
年齢:64歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、ローマ帝国陸軍第一師団参謀長/能力「闘蛇」/レベルレート/SS-XX

自由国民戦線時代からアエミリウスを補佐し続けてきた名参謀。幼少期から彼と同じ道場に通っており、アエミリウスは兄弟子にあたる。戦術のアエミリウス、戦略のティベリウスで「双頭蛇」を名乗っており、戦場に赴けば彼らが通った道は灰燼と化すといわれて長らく恐れられてきた。彼の自由奔放な性格には度々振り回されておりながらも何かと馬があうらしく、平日は互いにため口で話し合う仲。彼もまた、混沌とした戦場に胸を躍らせる戦争狂で戦争賛美を第一としている。本人曰く耄碌が進んでいるとのことだが、軽妙洒脱な語り口は、老いてなお矍鑠とした雰囲気を漂わせ、時より老獅子に喩えられる威厳を見せるときもある。
異端の能力はアエミリウスより上の「闘蛇」で、自身の時間間隔を異常加速させることで、自分以外のすべての挙動を遅くするものである。この能力を行使している最中は能力を何処まで開放するかにも夜が、自分以外の動きはほとんど止まっても同然であり、この間に無数の攻撃を加えることで敵軍団を征圧する。体感時間的に使用できる時間はおよそ1分ほどで、これ以上の使用は身体が持たないとは本人の弁。
アエミリウスに似てか、ティベリウス自身も戦ジャンキーで、滅多なこと意外ではこの能力を好んで使おうとはせず、もっぱら日本武術を用いた戦闘を駆使する。彼にとって戦争とは、異端者の力を持って極めたと思えば、なお研究の余地が見えてくる言わばライフワークみたいなもので、強敵との戦いをこよなく愛し近接戦闘の研究に力を注ぐ。ちなみに能力抜きでの戦闘能力はアエミリウスが僅かに上回っているとのこと。
彼らの配下の師団は精鋭揃いで、無能力者ながらも連携によっては高レベルの異端者と対等に渡り合うほどの戦闘力を持つ。その戦闘指導方法から、親衛隊や近衛騎士団、傭兵機関「レイヴンズアーク」の特別顧問として召集されることがよくある。

**ヨハネス・ユスティアヌス・コンスタンティウス・マイヨル
年齢:48歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、国土安全保障省長官/能力「土龍」/レベルレート/SS-XXX

人との馴れ合いを嫌い、誰も信用せず誰をも頼らない男。幹部の中でもで最も凶暴な武闘派を自認している。近衛騎士団幹部に相応しく礼法や技巧を持ち合わせ、口数こそ少ないが機嫌が悪いときはためらいも無く無関係の一般人を虫でもつぶすかのように無感情に後述する「土龍」の能力で葬るなど冷酷で残忍な性格。 
過去にユーラシア連邦の軍人として解体戦争に参戦していたが、孤立無援の戦いを強いられることになる。幕僚や部下、戦友が次々と斃れ、自らも敵の手に落ちて凄惨な拷問を受けるも、そこで異端の能力が覚醒し敵軍団をわずか数時間で壊滅させ、自分らの師団を見捨てた司令部ごと殲滅した後に姿を晦ます。戦争終結後、漂流の末に皇帝に見出され現在の役職に至る。
「土龍」の固有能力は亜空間に潜ることができることで、数秒しか亜空間にとどまることができないが、瞬間的に自らを亜空間へ転移させることで、相手の攻撃を透過させることも可能。事実上遠距離からの単発攻撃は通用しない。ほかにも相手の足元に出現させることで異次元転送穴に送り込み相手を即死させることもできる。また、応用として亜空間から黒く放電しながら不安定にその輪郭を変え続ける反物質武器を取り出し、接触した対象を球状に抉り取り、エネルギーを放射することもなく反物質球体諸共消滅させる恐るべきもので、これを無数に召還して四方八方からオールレンジ攻撃を繰り出す。 また、これとは別次元から黒く脈打つ金属を召還し、煮えたぎる超自然の鎧に変えて全身を覆う鎧を身にまとい、一切の攻撃を無効化する。鎧自身は身体を離れればすぐに減衰するが、繰り返し召還し直すことが可能。

**ルキウス・ドミティウス・アフリカヌス・オクタヴィアヌス
年齢:39歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、ローマ帝国海軍大将、第2艦隊司令長官/能力「朱雀」/レベルレート/SS-XX

皇帝近衛騎士団の幹部級異端者にしてローマ海軍の主力たる連合艦隊第2艦隊の司令長官を務める。光の能力に似合わぬ間延びした喋り方と、どこか抜けたような振る舞いは飄々としてつかみ所がないが、逆にそれが腹の底を読ませず、他の大将よりも不気味な印象を受ける。一度敵にまわすとどこにいようが徹底的に追い詰め相手の対抗手段を徐々に失いさせながら最終的には圧倒的な力を持って制圧するという戦法を好むことから、親衛隊の中ではターミネイターなどと呼ばれ怒らせてはいけない人物の候補に挙げられている。過去の大戦に顔の半分を損傷しており、敵対する者からは「スカーフェイス」と呼ばれて恐れられている。長距離ミサイルによる飽和攻撃の後に潜水艦と航空機による海中と空中からの攻撃を行い、敵が撹乱しているさなかに防空艦の強固な防御に護られた戦艦が叩き、駆逐艦が魚雷で撹乱するというドクトリンを創案し、後に「オクタヴィアヌス戦術」として名を馳せている。
異端の能力「朱雀」の能力を有し、素粒子でできた握りこぶし大の球体を光速でぶつけることが出来、絶大な破壊力を生み出す。外見はさながら白く輝く光線で、「白き閃光」と呼ばれている。これに当たった対象は溶解してしまうという驚異的な破壊力を誇る。また、この球体はバリアめいて周囲に高速で展開することができるほかに、高速移動などの応用力も高い。反面、威力が強すぎて乱発すれば自身も危なくなったり照準を定めるのにある程度の時間を要することから連射はできないという欠点がある。しかし球体を拡散させることで広範囲攻撃を行うことができ、制圧能力を増すことで連射が出来ないという弱点を補っている。 
また、光を剣や弾丸として実体化させ、それを武器として用いる事ができる。光の速度で飛び交う攻撃の回避は困難を極め、しかもその多くが一撃必殺の威力を誇る。勿論逃走だって許さない。というか、「光」からどうやって逃げろというのか。また、体を強烈に発光させて目を潰す、光の反射を利用して死角から強襲するなど、搦め手や不意打ちまで何でもアリ。例え全身がバラバラになってしまっても、パーツを光の粒子と変えて一点に集約し、肉体を再構成して復活できる。 

**フラウィウス・ポンペイウス・エトルリアヌス・スペルブス
年齢:47歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、法務省法務長官/能力「玄武」/レベルレート/SS-XX 

親衛隊の中でもとりわけ強く皇帝とローマ帝国に忠誠を誓う異端者。権謀術に長けており、マルクスと最大派閥を組んでいる。異端者であることに強い誇りを持っており、異端者でない者を「モータル」と呼んで蔑んでいる。自らの職務に強い誇りと責任感を持ち、SS級に相応しい戦闘能力を有するが自身の能力を過信している節があり、高慢なほどに怠惰・愚鈍な発言を行うこともしばしば。皇居の警備を担当する近衛警察の顧問も担当しており、高位の者しか立ち入ることを許されていない地区の警備をただ一人で請け負っている。
彼が有する異端の能力「玄武」は重力・反重力を操る能力で、ある種のサイキックとされている。自分の指定したものに非常に強力な重力を掛け、地面に押し付けて拘束したり、そのまま地面ごと奈落の底へ圧し沈めたりする事もできる他、その重力の加重方向まで操ることができるため、横向きに相手を吹き飛ばすことも可能。 驚くべきはその能力の影響範囲で、なんと宇宙空間にまで届く。適当な小惑星などを重力で引き込み、隕石として落下させて攻撃する。
また、反重力を操ることも可能。岩などに能力を行使して空を移動したり、軍艦を丸ごと持ち上げて風などに頼らず一気に移動させたり、戦場に散らばっていた瓦礫全てを空に浮かべてから能力を止めて落下させる攻撃としたりと応用方法は様々。八個の武器をサイキネシスで自在に操り、宙を舞わせる攻防一体・遠近両用の能力で吹雪のような猛打を繰り出すことができ、高度に連携する武器の弾雨をかいくぐってフラウィウス本体と相対すること自体容易なことではない。また、複数の巨大な青銅のゴーレムを操り、超自然存在となったゴーレムは、フラウィウスの命令に従いある程度自律行動が可能。自律行動能力に伴い敵対者を感知する能力も持つ自身の戦闘能力もきわめて高く、2本のグラディウスを駆使した剣術は舞踏のようだと呼ばれている。 
また、人の形を模した土人形を冥界から呼び寄せた死者の魂を憑依させることによって決して死ぬことのない兵団を作り上げることが出来、それらを操った人海戦術を得意とする。この木偶人形は、いくら致命的なダメージを負おうが砂塵が人の形を模してすぐに元通りに戻る性質をもっており、フラウィウス曰く「人工異端者の成り損ない」とのことであるが、これが異端者と呼べるかどうかは正直怪しいところである。

**マルクス・アウレリウス・コンスタンティウス・レパルス
年齢:51歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、帝都警察警視総監/能力「青龍」/レベルレート/SS-XX

帝国の治安維持を務める長。そのくせに、やはりというか戦闘狂。%%どいつもこいつも……帝国上層部はタカ派と戦闘狂しか居ないのか!%%
非常に俗物めいた性分の持ち主で、敵とのやり取りすら軽口を叩くかのような態度を見せるが、相手を弱敵だと判断すると途端にやる気を失い配下の部下に処理を任せる。その一方で警視総監らしく自らの職務には矜持を持っており、ユーラシア大陸を皇帝による新たな秩序によって支配せんとする。
彼が有する異端の能力「青龍」を使って、高電力を必要とする携帯用のレールガンをホルスターに12丁ほどしまいこみ、熱暴走で銃身が溶けるまでレールガンを撃ち込み使い物にならなくなったら予備のものを使うという戦法を得意とする。この携帯レールガン以外にも、最大出力が10億ボルトある電撃や落雷を落とす、電撃を全周囲に発生させる、雷撃の槍を矢のように飛ばす、10m大の大型雷球を作る、ボール状に収縮した数百万ボルトの無数の雷球を高濃度のバリアを張った状態で弾幕を張って乱射、エレクトロファイヤー風の広域攻撃、砂鉄を集めて剣を作ったりなど多数の攻撃技を持つ。最大時は200m範囲の砂鉄を集めて渦を作り、戦車一個中隊を壊滅させたこともある。また雷光や雷音を強くしてスタングレネード代わりにも使用できる。
直接戦闘に限らず応用の幅が非常に広く、、能力を利用したハッキング、そして電子機器に対するサイバーテロも可能。むしろ帝国の電脳部分をこの能力を使って常時護っている。その他電磁バリアによる防御能力も凄まじい性能を誇り、理論上は生身で大気圏突入をできるとされている。また、この手のお約束通り電流攻撃は彼には通じず、高電圧の攻撃を零距離で受けても逆に全て吸収してしまう。それどころか帝都の全ての電気エネルギーを吸収し相手にぶつけることが可能とシンプル且つ凶悪な能力である。
上に挙げられた多種派手な技の数々に隠れがちだが、 彼の能力の真の強さは電気・電磁波・磁力操作など能力の応用からくる手数の多さにある。強力な電磁力を利用してそそり立った壁を昇ったり、浮上しようとするヘリを引き止めたり、相手に電気パルスを送り精神を操作するなど、その用途は枚挙に暇がない。さらに相手のパルスを読み取ることで相手の感情や心理状態を見抜く、ある種の読心術めいた技を操る。

**グナエウス・コルネリウス・アンナエウス・プルケル
年齢:59歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、執政官/能力「白虎」/レベルレート/SS-XX

現国家主席たる執政官の役職に納まっている近衛騎士団幹部の異端者。マルクス曰く、「生真面目」と称されるほど厳格で冷酷な性格の持ち主。表向きは人当たりのいい気さくな好々爺を演じているが、本性は目的の達成のためなら多少の犠牲は厭わない合理主義者で、彼が建てる計画には一切の隙がない。用意周到にめぐらせた策で相手の抵抗手段を徐々に潰していくことを愉悦としており、その本性を知る幹部たちからは「毒蛇」と喩えられている。フラウィウスやマルクスと同様か或いはそれ以上に「秩序」を絶対視する面を持ち、皇帝の創り上げた「システム」と彼らが構築せんとする暗黒管理社会の理想を熱狂的に信奉。一切の不平不満や欲望を出すことなくシステムに追従している。さらに、戦争を「ミニマルで、機能的で、美しい」と捉え、賞賛する一面を持つなど戦闘狂気質も持ち合わせている。%%もはやタカ派と無法者と狂信者の集団なんじゃなかろうか。%%激昂するとこれまでの知的な雰囲気から反転して大声で叫んで相手を怒鳴り散らし威圧する。
異端の能力「白虎」は、全身から凄まじい冷気を放ち、自らの体を氷に変化させる事ができるいわば「氷結人間」。 自分の体は勿論、他者や周辺の有形物を一瞬で凍らせることができる。その気になれば、凍らせた相手を砕けば済むので殺傷力も高い。戦法は直接相手を凍らせる他にも、氷で武器を作りだし、それによる白兵戦から飛び道具としての遠距離攻撃など幅が広い。 砕けた身体の破片を結合することで再生が可能。そのため基本的に物理的なダメージは一切通らない。それどころか、直接攻撃してきた相手に逆に冷気を送り込み、そのまま凍結させて仕留めてしまうこともできる。 
他にもレーダー波、太陽光線、赤外線を自在に操り、蜃気楼を発生させて撹乱させる能力をもつ。また、霧状の兵士の幻影を多数造り出す能力を持ち、幻影で敵を取り囲み一斉に斬りかけさせる集団戦法を単身でとって戦える。自身の巨大な幻影を生み出したり、さらには自身の身体を霧のようにして身体の構造を変化したり巨大な虎そのものの姿になることも可能。また、個人の剣腕も非常に高く、二刀で城門を切り刻み、帝国成立前のクーデタではイタリア軍が有する異端者部隊を圧倒した。

**ウァルス・ヘリオガバルス・タキトゥス
年齢:45歳/性別:男性:/職業:ローマ帝国親衛隊 皇帝近衛騎士団幹部級位階「グランドマスター」、ローマ帝国空軍元帥/能力「狐火」/SS-XX

身を灼熱のマグマに変化させ、黒煙を噴き上げながらあらゆるものを焼き尽くしてしまう「マグマ人間」。 その熱量は巨大な氷塊を僅か数秒で蒸発させ、跡形も無く消し去ってしまうほどに凄まじい。しかもその温度は「火」すらも焼き尽くす事ができる。何らかの形で炎や高熱を操る能力は帝国内でも他にも幾つか確認されているが、鬼火の能力はその中でも最上位クラスに位置付けられるものと思われる。 
マグマに変化させた腕やそこから噴出したマグマの塊を主たる武器とする。上空へマグマを放出し、時間差で無数の火山弾となって辺りに降り注がせるなど、各攻撃はまさに火山の噴火や火砕流を思わせるほど大規模で威力も絶大。また、自らをマグマ化する事で地下を溶かし、地割れと共に地中を移動する事も可能。対象まで接近するとマグマと化した自身を噴火させて地盤ごと吹き飛ばし、その勢いで地表に躍り出る。さらにマグマ化した体はある程度体積をコントロールでき、拳を巨大化させて掴みかかったり、広範囲にマグマを広げて瞬く間に辺りを火の海に変えてしまったりもできる。

**グレゴリウス22世
年齢:63歳/性別:男性:/職業:ローマ・キリスト教会教皇/能力「再生者」

普段は孤児院や少年院に積極的に赴き、子供に深い愛情を注ぎつつ神の教えを説いて正しい行いに導く、誰からも敬い慕われる心優しい教皇。しかし、その正体はバチカンが異端者に対抗するために積み重ねた知識と技術を結集して生み出された対異端者戦のスペシャリスト「再生者(リジェネーター)」であり、イスカリオテ職員で構成されたバチカン唯一の戦闘組織「武装神父隊」の実質的な部隊長を務めるカトリック最強の戦士。 キリスト教以外を信仰する異教徒とローマ帝国と敵対する者意外には激しい敵意をむき出す戦闘狂でもあり、敵が強敵となると残忍な闘争本能がくすぶるという生粋の戦闘狂。
カトリックに仇なす異教徒、特にカトリックから分派した異端の存在であるプロテスタントに対しては敵意を隠さず、道理を逸脱した異端者に対しては明らかな殺意を顕わにする狂信者だが、あくまでも自身は神罰の代行者として「神に仕えるただの力である」という信念を貫徹している。
上半身と下半身を引き裂いても、頭を消し飛ばしても、全身をバラ肉に引き裂き、心臓を抉っても平気な顔をして再生するどころか高笑いしている。その実態は、カトリック成立期より異端者に対抗するために連綿と紡がれてきた対魔の知識、超常的な力を発現する神の祝福、最先端の生物工学を組み合わせて生み出された特殊強化改造人間。無能力者ながら生物界で最上位に属する異端者と対等に渡り合う実力を誇り、度重なる改造で強化された肉体と回復法術の相乗効果による並外れた細胞活性化と復元力で僅かな時間での治癒を可能とし、この桁外れの回復能力を以って再生者の由来としている。 
驚異的な細胞活性化の副産物として、実年齢は60代でありながら遥かに若々しい肉体を保つ一方、回復能力については体力の残存量、または細胞組織の死滅量に左右される所が大きい有限的なものであるという特徴があり、能力の強弱は莫大な生命力を以ってなお回復が追い付かない疲労の蓄積度に比例する。
戦闘は、オーバーコートの裏や袖などに無数に隠し持つ銃剣のみを使っての白兵戦を得意とする。しかし、銃剣の使用方法を近距離での斬撃武器に留めず、中距離から遠距離での投擲武器、さらには柄の内部に仕込まれた時限信管式炸裂火薬弾筒を爆発させる局所殲滅用爆弾として用い、あらゆる状況に対応した戦闘を展開する。 
また、表装に金属部品をあしらって補強を施した聖書を銃剣と共に携帯しており、これに念を込めて一枚単位で書面を分解することで護符としての神聖な力を持たせ、退魔結界の構築、防御壁の展開、空間転移などの超常的な力の行使を可能とする。 

-''故人''
**セルゲイ・ニキートフ
年齢:不明((少なくともソ連建国初期あたりから同一人物と思しき者が確認されている。))/性別:男性:/職業:ユークトバニア連邦共和国大統領 ユグドラシル管理者/能力「無限龍」/レベルレート/SSS-XX

時のユークトバニア連邦共和国の初代大統領にしてユーラシア連邦発足前のユークの最終大統領でもあった男。戦乱で乱れきったユーラシアを圧倒的な武力で統一し、強力な軍事大国としての体制を築き上げた人物。大統領就任時は温厚な好々爺として知られ、ソビエト連邦崩壊後の混乱するユークトバニアや東側諸国を統一するなど辣腕を振るう。また、軍事力を強化することでオーシア連邦に匹敵する質と量を持ち合わせた軍事大国として台頭させるなど、内政と外政どちらも優れた能力を発揮している。こうした人柄から部下や国民からも敬愛される人物であるが、その本質は現実主義の独裁者であり、過去にはチェチェン人と民族・宗教的な溝の大きかったアフガニスタン人を殲滅するという利己的な戦争を勃発させている。異端者を大量動員しアフガニスタンへ侵攻し、首長との平和的解決への交渉にも応じず、当時軍に籍を置いていた人たちをも階級に関係なく拘束するなど冷徹に彼らを虐げた。 戦闘においても相手に情け容赦のない冷徹非情なリアリストであり、老齢とは思えぬ高い戦闘力を持つ。そうした苛烈な面を知る一部の軍関係者には彼の方針に疑念を抱いている者も少なからず存在する。 
一般的には異端者ではない普通の人間として思われていたが、「''無限龍''」の能力の持ち主。片目に尻尾を加えた龍の紋章が特徴的であるが、普段は眼帯で隠している。また、過去においても活動していたことが記録されており、レーニンやスターリンの影の補佐官として「イグナート・ジムノフ」の偽名でロマノフ朝皇族の身体の安全の保証を図り白軍との早期講和や政治弾圧の廃止、経済政策などソ連の発展に大きく貢献している。
ユグドラシルの制御コンピュータが破壊されて以後ユグドラシルの最高権力者となったが、「烏」の能力をもった異端者に打ち破られ戦死した。

参考までに、ニンジャについて説明してあるページ。
http://wikiwiki.jp/njslyr/?%A5%CB%A5%F3%A5%B8%A5%E3%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6