先天性形態異常には、いろいろ種類があります。 その中の1つに「臍帯ヘルニア」というものがあります。 臍帯ヘルニアとは、胎児の腹壁が不完全なことにより、肝臓や腸などの内臓が臍帯の中に入ってしまい、腹部から脱出してしまうことです。 その臍帯ヘルニアに気づかず、普通分娩をすると胎児の命に影響を及ぼすこともあります。 狭い産道を胎児が通るときに、肝臓や腸が損傷してしまう可能性があるのです。 超音波検査で臍帯ヘルニアが見つかったときは、帝王切開により、胎児を取り出します。 その後、すぐに手術をして脱出している内蔵をは腹腔に入れます。 現在、超音波を使用して、胎児の先天性形態異常をどこまで調べるかなどは、特に定められていません。 ですから、医療機関によって検査内容が違います。 埼玉医科大学総合医療センターでは、検診ごと超音波検査をして、胎児の状態を確認します。 特に妊娠18?20週の間は、重要な臓器(脳・心臓・肺・背骨)などが正常に形づくられているか詳しく調べます。...
最終更新:2013年06月12日 11:20