<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?><rdf:RDF 
  xmlns="http://purl.org/rss/1.0/"
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
  xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
  xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
  xml:lang="ja">
  <channel rdf:about="http://w.atwiki.jp/okaishonen/">
    <title>もしも℃-uteの岡井ちゃんが本当に男の子だったら</title>
    <link>http://w.atwiki.jp/okaishonen/</link>
    <atom:link href="https://w.atwiki.jp/okaishonen/rss10.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
    <atom:link rel="hub" href="https://pubsubhubbub.appspot.com" />
    <description>もしも℃-uteの岡井ちゃんが本当に男の子だったら</description>

    <dc:language>ja</dc:language>
    <dc:date>2009-06-07T15:42:04+09:00</dc:date>
    <utime>1244356924</utime>

    <items>
      <rdf:Seq>
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/149.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/148.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/147.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/146.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/63.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/2.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/145.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/144.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/143.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/142.html" />
              </rdf:Seq>
    </items>
	
		
    
  </channel>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/149.html">
    <title>世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 4</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/149.html</link>
    <description>
      「あんた誰？　とは口のきき方のなってないチビスケでしゅね」

　いきなりあんた呼ばわりをされ気を悪くした少女は、目尻を吊り上げ、口の端も小刻みに痙攣し、怒りをあらわにした。
チビスケ呼ばわりをされ、頭にきた千聖は、つい少女相手にさっきの調子で返事をしてしまう。

「うわぁ～よく言うね。そういう自分だって身長変わんないじゃん」

　一瞬でも可愛いと思ったことを千聖は即座に否定したかった。
確かに見た目は可愛いが、よく見れば千聖を睨みつけてくる目つきはとても可愛いとは程遠い。
じっと千聖がみつめていると、少女は無言で人差し指で千聖が手に持つ靴を指して自分のものであると主張をしてきた。

「減らず口だけは大人顔負けでしゅね。それよりチビスケ、お前が手に持っている靴は舞のでしゅ。さっさと寄こすでしゅよ」
「あ、これ。君のか」

　そう言われてみて、千聖は少女の足元に目を向けると、左足は靴を履いておらず、白い靴下が汚れて黒ずんでいた。
では、ダンがどこからか咥えてきた靴というのはこの子のもので、出会って早々機嫌が悪かったのも、全てはこれが原因だったというわけか。

「ごめんなさい。うちのダンが君の大事な靴を盗んじゃったみたいで」

　怒る少女に懇願するように両手を合わせて、誠意をこめて謝罪をする。

「フン、まぁさっきの無礼は許してやるでしゅ。そのかわり靴をさっさと返すでしゅ」

　お供え物を献上するように丁寧に、千聖は靴を少女に返す。
返してこれで終わりなわけはなく、盗んだ張本人を叱ってやらねばなるまい。
ダンの奴を叱ろうと、脇でちょこんとお座りをして構ってほしそうにするダンを見下ろす。
これから自分が叱られるとは思わないのか、千聖と目が合った途端に足に抱きついてきた。
甘えてこられるときつく言えないのは重々承知だが、言わねばならぬ時はあるものだ、と自分に言い聞かせた。
自分と目線があう位置までダンを持ち上げ、やると決めた千聖は強く叱った。

「おい、全くお前ってやつはとんでもないことしてくれたな。ダメだぞ、勝手に人の物を持って来ちゃ」
「クゥーン　’ｗ’)　」
「いいかい。これは人の物なんだ。今後はこういう事をしたら餌を一回抜きにするからな」
「アン!!」

　叱ったにもかかわらず、ダンは元気よく吠えてよくわかっていない様子だ。
叱られてもあまりくよくよせずにめげないところは全く誰に似たのだろう、と千聖はつくづく呆れてしまう。
あ、自分に似たのか、と思いいたると決まりが悪くて怒る気力がなくなっていた。
溜息をつきつつ再び少女の方へ顔を戻すと、返した靴を履きもせずに黙ってみつめていた。

「どうしたの？」
「これ、犬の涎で汚くなってる。こんなんじゃ履きたくない」
「どれどれ」

　少女から靴を受け取り、かかとをみてみれば、べったりとダンの涎がついていて、履きたくないのもわかる。

「あ、そうだ。僕、靴磨きを仕事にしているんだ。この靴を磨いて返すから待っていて」
「別にいいでしゅ。新しいのを買うでしゅよ」
「よくないって。こんな状態で返したら、靴磨きの仕事をしてる意味がないもん。ちょっと待ってて」

　これは名案だ、と千聖は商売道具を広げ、靴磨きを始めたのだった。 

[[←前のページ&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 3]]　　　[[次のページ→&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 5]]    </description>
    <dc:date>2009-06-07T15:42:04+09:00</dc:date>
    <utime>1244356924</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/148.html">
    <title>なきまいまいみの誕生日 6</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/148.html</link>
    <description>
      　バスツアーの一日目が無事に終わり、メンバーたちが自分の泊まる部屋に次々と消えていく。
私は大好きな千聖と一緒に泊まりたいけど、コンサートなどで遠くまででかけるとお姉ちゃんと同じ部屋に泊まることに決めている。
それに、今日は私とお姉ちゃんの誕生日だからいつも以上に一緒にいたい。
メンバーの姿がいなくなっていく中、千聖が荷物を抱えたまま廊下につっ立ってこちらをじっとみつめてくる。

「千聖、どうかした？　まさか自分の泊まる部屋がどこかわからなくなっちゃったとか？　それなら今夜はこの廊下で寝るといいんじゃない」

　千聖が何か言いたげにもじもじとしていてからかいたくなった私は、憎まれ口を叩いてしまう。
からかうとそれが原因で喧嘩をすることもしょっちゅうあるのは経験上知っているのに、私は千聖をからかわずにはいられない。
まるで男の子みたいだけど、これが私の愛情の裏返しというか、私なりの愛情表現なのだ。
今も千聖はからかわれたことで怒りだし、ただでさえ丸い顔を含まらせて破裂寸前の風船になっている。

「そんなんじゃないっつうの。どうして舞ちゃんは僕を挑発するかな。君ね、可愛くないよ。そんなんだからリアルせん･･･」
「ストップ。それ以上言うとあんたにジャーマンスープレックスかけるからね」
「よぉし、やってやろうじゃないの。僕も新技開発してるから、実験兼ねてここで試合してもいいよ」

　肩にかけていたバッグを床に下ろし、上着の裾を捲り上げ、千聖はいつでも来いとばかりにポーズを取る。
対して私も、挑戦者からの果し合いを受けて立つチャンピオンばりの余裕の笑みを浮かべる。
身長を抜かしてしまってからは力が弱いと言っても、千聖を抑えつけるくらいのことは簡単だ。

「さぁどっからでもどうぞ、ち・さ・と。舞は負けないよ」
「おうし、いくぞ。とお～りゃ」

　千聖は自慢の脚力を生かし、一気に舞と何メートルも離れていた距離を走り近づいてきた。
お姉ちゃんも早いけど、今なら千聖も早くなっていい勝負になるかもしれない。
と、そんな事を考えているべきではなかったと後悔してしまった。
千聖が舞のすぐ目の前に立ち、今度は千聖が余裕の笑みを浮かべていた。

「捕まえた。残念だったねぇ～ウシシシ。では、舞ちゃんに僕の新技を味わってもらうかな。くらえ」

　何かされる、その恐怖で一瞬目を瞑ってしまった私は、次の瞬間に起きた出来事に驚いた。

「うぅ･･･」

　私の頬っぺたに千聖の唇が触れたのだ。
プロレス技がかけられると身構えていた私にとって、これは予想外で心臓が止まるほどの衝撃があった。 

「誕生日おめでとう、舞ちゃん」
「あ、あぁ･･･」
「何そんな声出してるんだよ。あ、もしかしてプロレス技じゃなくてがっかりしたとか？」

　参った、普段からかいあって最後に悔し涙を飲むのは千聖と決まっていたのに、今回ばかりはしてやられた。
この萩原舞を出しぬくなんて千聖を侮っていたかもしれない。

「あははは、舞ちゃん今の自分の顔を鏡でみてみなよ。間抜けだからさ」
「くぅ～よくもやってくれたな～今度は覚えてろよ。いつか仕返ししてやるから」
「待ってるよ。その時にはこっちはもっと腕磨いてるから負けないよ。へっへっへ」

　千聖はしてやったりと勝ち誇った顔をするので、私も売り言葉に買い言葉を返してしまう。
キスしてもいい雰囲気にならないのが、私と千聖らしくて本当笑える。
私も千聖ももう少しでも大人だったら、こうはならないだろうけど、今はまだこのままでもいいと思う。
私には私の成長のスピードがあるし、千聖のスピードがある。
いきなりお姉ちゃんたちと同じようにはなれっこなんてないんだから、焦らずにゆっくりでいいから、大人になっていけばいい。

「ぷっ、ばぁ～か。あんたのその顔の方がよっぽど面白いんですけどぉ～」
「よく言うよ。そっちの顔の方が面白すぎてたまらないんですけどぉ～」

　しばらく睨めっこ状態が続いた後、私たちはお互いの顔を見合っているうちに笑いだしてしまった。
こういうのもまた私たちらしい。
心の底から笑い合った後、さすがに廊下にずっといるのは凍えるのでお開きになった。

「舞ちゃん、おやすみ。また明日ね」
「うん、おやすみ。また明日ね」

　ファンの人たちに祝ってもらえただけでなく、一日の最後に大好きな人に祝えてもらえて嬉しかった。
しかも想像もしていなかった誕生日プレゼントつきでのお祝いだったから、忘れたくない夏ならぬ忘れたくない”冬”って感じだ。
忘れようとしても忘れられるはずはないとは思う。
千聖が部屋の中へ入っていく後姿を見送り、私は自分の部屋のドアを開けた。 

[[←前のページ&gt;なきまいまいみの誕生日 5]]　　　[[次のページ→&gt;なきまいまいみの誕生日 7]]    </description>
    <dc:date>2009-05-26T22:35:09+09:00</dc:date>
    <utime>1243344909</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/147.html">
    <title>世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 3</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/147.html</link>
    <description>
      「たっだいま～」

　今どき、どこの家の玄関だって鳴りはしないだろう耳障りな音を立て、千聖の家の玄関は開いた。
玄関が開くと、既に妹たちが兄の帰りを待ちわびたかのように横に一列に並んで立っていた。

「おかえり」
「今日はたんと買い物してきたからね。夕ご飯は楽しみにしててよ」
「うん。買い物袋は私が持つね」

　一番上の妹の明日菜が袋を受けろうと手をさしのばしてくる。
自分と年が二つしか離れていないのに子供とは思えないしっかり者で、家では一番の働き者だ。
千聖がいない時は、この家のいわば大黒柱は明日菜になる。
それだけに、小さな頃は細腕だった明日菜も以前よりもがっしりとした印象がある。
袋を受け取った腕をみて、心の中で『苦労をかけてごめんな』と謝る。
家の奥に消えていく明日菜の背中を見送っていると、

「お兄ちゃん、商売道具はオイラが持つよ」

　今度は肩にかけている靴磨き道具の入った袋を持とうと、弟が手を伸ばしてくる。
にっこりと笑い、欠けた前歯を覗かせて、弟は千聖からふんだくるように鞄を持ち去って行った。
特に重いものが入っているわけではないが、まだ幼い弟には重いので鞄が床を引きずられている。
鞄には何か所か不自然にアップリケが張られているのだが、その原因は言うまでもなく弟が作ったものだ。
だけど、千聖はそれを咎めることはしない。
弟が兄の手伝いをしたいと思ってくれるだけで、嬉しいのだ。 

　しーんと静まり返った玄関に取り残され、千聖は完全にダンを紹介するタイミングを逃してしまったことに気づいた。
いきなりダンを紹介したかったのだが、それでは驚かせてしまうと思い、千聖は玄関前にダンを待機させていた。
ダンは相当優秀な犬のようで、物は試しとやってみた『待て』という指示をすんなりと聞いてくれた。
ここは『待て』を解除して呼び出そうか、そう思っていた時、自分の足元で「クゥーン」と鳴き声がした。
さすがにずっと『待て』の状態は厳しかったか、足元に目線を映すとつぶらな瞳でダンが千聖を見上げていた。

「ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ」

　パチパチを手を叩き、大人しくしていた一番下の妹が嬉しそうにはしゃいでいる。
一歳の赤ん坊でも犬が可愛いと感じるのか、ハイハイをして進んでくる。

「危ないって。落ちたら怪我しちゃうだろう。ダメだよ、メッ!!」
「ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ。ちしゃ、いにゅ」
「はいはい、わかったって。後でちゃんと紹介してあげるから。よしよし」

　妹を抱きかかえ、靴を脱いで家に上がって中に進む千聖。
足元には、すっかりなついたダンが千聖の歩幅にあわせてテクテクと歩いている。
そんなダンを見ていると、犬が大好きな千聖は顔がほころばずにはいられなかった。

「可愛い奴め。えへへへ」
「クゥーン　’ｗ’)　」

　ここまできてしまえば、もうそのまま妹たちにみせるしかないと判断した千聖は、威勢良くドアを開け放った。

「ジャーン！！　聞いて驚けよ。今日からうちの新しい家族の紹介だ。仔犬のダンです」
「クゥーン　’ｗ’)　」
「え、えぇぇ～犬がうちにいるよ。お兄ちゃんが連れてきたの？　か、かわぃぃ」

　一瞬驚きに満ちた表情をしていた明日菜も、犬好きの岡井家の血が騒ぐのかすぐにダンを抱きしめにきた。
弟もダンの登場に大喜びで、その場で飛び跳ねてダンの仲間入りを歓迎している。

「よかったな、ダン。これでお前も今日からうちの家族だぞ」

　ダンの小さな頭をくしゃくしゃに撫でてやり、千聖は新しい家族を迎え入れた。 

　ダンが仲間入りを果たしてから数日、千聖はいつも通りにガード下に靴磨きをしにやってきていた。
今日からダンがいてくれるから、今までと違って寂しくお客さんが寄ってくれるのを待たなくてもすむのがとても心強い。
ダンは千聖の前を人が通るたび、物悲しそうな声で「クゥーン　’ｗ’)」と鳴くので呼び込み役になっている。
毎日、千聖の前を通っても素通りしていたお客さんまでもがダンが鳴くたびに反応を示してくれる。

「君って犬と一緒にいたかな？　前に見た時は君だけだったと思うけど」
「あっ、気づいちゃいました。そうなんです。最近飼い始めたんですよ。ダンって言ってとてもお利口なんです」
「ふぅ～ん。可愛い上にお利口とあっちゃ主人としたら最高の犬じゃないか」

　ダンが褒められると、自分が褒められているようで千聖は誇らしげな気持ちになる。
そういうときは、靴を磨く手にも自然と力が入り、お客さんからも綺麗になったと評判がいい。
だから今もお客さんの靴が太陽の光を反射してピカピカに輝いている。

「ありがとう。おつりはいいよ。ダンの餌を買う資金にでもしてよ。それじゃあ」
「え、あ、ありがとうございました。またお願いします」

　小銭をじゃらじゃらと言わせていたほんの数日前と違い、今は自分の知らないおじさんの顔が印刷された紙がいっぱいある。
缶に貯まったお金をみつめ、千聖は世界一のお金持ちになったと錯覚するほど、気持ちは舞い上がっていた。
それだけに突然いなくなったダンのことになど気づいてもおらず、戻ってきたときにダンが口からぶら下げた子供サイズの小さな靴には驚かされた。

「ダン、今までどこ行ってたんだよ。っていうか、お前の口にある物は何だ？」

　手にとってみると、間違いなくそれが子供用の靴だということがはっきりわかった。
それも自分が磨く必要がない新品同様の靴であり、どんなにお札を持っていたとしても千聖には買えない物でもあることもわかった。

「全く悪戯っこだな、誰に似たんだよ。持ち主に返さないといけないぞ。どこにいるんだろう･･･」

　持ち主が今頃困っていないかなと心配して通りを行き交う人をみていると、背後から声がかけられた。

「そこのチビスケ。お前が持っているのは舞の靴でしゅ。返せ」
「うぉ～び、び、びっくりしたぁ～。って、あんた誰？」

　千聖が背後に振り向いてみれば、そこには如何にも気の強そうな目をした可愛い女の子がいた。 

[[←前のページ&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 2]]　　　[[次のページ→&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 4]]    </description>
    <dc:date>2009-05-21T07:17:48+09:00</dc:date>
    <utime>1242857868</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/146.html">
    <title>なきまいまいみの誕生日 5</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/146.html</link>
    <description>
      「みぃたんと舞ちゃんのどっちを好きなのかわからないか」
「うん、どっちが好きなんだかさっぱりわからなくて･･･二人とも大事な人だし、一人に決めるのは辛くて」
「とは言ってもねぇ～どっちかに決めないと相手に悪いと思うな。私も相談に乗ってあげるって偉そうに言っちゃったけど、これは答えられないな」
「だよね。僕もわかってるんだ。曖昧なままではいられないんだって。かと言って、決められないんだよ」
「私がその立場でも同じかも。結局みぃたんか舞ちゃんかを選んでもがどっちかが傷つくことになるんだもん」

　なっきぃが言う通り、舞美ちゃんと舞ちゃんのどちらを選んでも、どちらかが傷つくんだろう。
僕にとって、舞ちゃんも舞美ちゃんも大好きだから、苦手な数学の問題を解くよりも二人のうちどちらが好きかはっきり決めろ、と言われる方がよほど難しい問題だ。
こんな問題にぶつかったとき、本来なら僕自身の力で切り開かなくてはいけないんだ。
だけど、もう僕の胸にしまいこんでいられないくらい、苦しみは大きくなっていて、なっきぃからの申し出は渡りに船だった。

「もぅそんな暗い顔しないで。千聖に暗い顔は似合わないよ。悩んでたってわかんないことは時間が解決してくれるよ」
「時間が解決って、このまま悩んでいろってこと？」
「答えが出せないことにずっと縛られるよりは、毎日を一生懸命に生きるの。遠回りにみえても、それが一番答えに繋がる近道と思うから」
「ふぅ～ん、そっか。そういうもんなんだ」
「そうそう、ずっと悩んでいればいいってものでもないんだって。案外、答えはもう決まっているかもよ。ただ、自分が答えに気づいてあげてないだけ」 

　散々苦しんだのに、答えはもう決まっているって言うのか！？
益々僕には理解不能な内容に、なっきぃの顔をしげしげと覗きこんだ。
なっきぃはじっと不思議そうな顔でみつめる僕と目があうと、くすっと笑いだした。

「なんてね、私も千聖と同じ立場ならどうするか考えたとき、まだ決めないで先伸ばしにすると思ったの。答えは決まってるんだもん。きっかけさえあれば動けるよ」

　きっかけ、か。
きっかけだけなら今までにもあったかもしれないのに、どうして僕がこれだけ苦しむ前に何もなかったのだろう。

「千聖の場合はたまには大いに悩むことも大事かもね。普段は何事にも悩んでいなさそうだから」
「はいはい。どうせ脳みそがすっからかんですよぉ～だ」
「すぐ開き直る。そんなところはまだ子供だね」
「こっちからしたら、なっきぃが大人になっててショックだよ。誕生日だって四ヶ月しか違わないのに･･･って、あぁ～!!」
「叫んじゃってどうしちゃったの？」
「いっけね、忘れてた。誕生日おめでとうって言い忘れてた。それにプレゼント用意してないや」
「そうだ、私の誕生日なのに千聖君からは何ももらってないんでしたっけね。どうしようかしら？」

　なっきぃはおすましポーズにアヒル口で、僕をじっとみつめて視線を外してくれない。
表情からして本気で怒っているようにはみえないし、なっきぃは僕をからかっているのだろうか？

焦らされるのは好きじゃないから、なっきぃに考える間を与えずに何がほしいか聞いてみた。 

「ほら、早く早く。何がほしいか言ってみて」
「えぇ～こっちが考えだしてからろくに時間も経ってないのに焦らせる気なんだ。ん～とねぇ～とくに欲しいものはないかな」
「マジで！？」
「マジで。だってね、今こうして千聖と一緒にいられることが何よりも嬉しいの。プレゼントって言うならこの時間がプレゼントだよ」
「なっきぃもキザだね。僕が女の子だったらイチコロだよ。一緒にいられることが何よりも嬉しいとかさ」
「褒められてるんだか、からかわれるんだかさっぱりわかんない」

　なっきぃが笑顔がまだまだ子供っぽくて、僕は一人安心してしまう。
なっきぃは今年の春で高校生になるだけあって、大人の意見が聞けた気がした。
いつの間にこんなにも大人になったのかな、なっきぃってば。
僕や愛理、舞ちゃんを置いて一人先を行かないでほしいな。
キューティーガールズの二人だって、来年には高校生の仲間入りをするんだからさ。

「あっ、そうだ、強いてプレゼントを言うなら今日くらい大人しく千聖に湯船に浸かってほしいことかな。よぉし、カウントしていくよ」
「嫌だよ、記録作る為にお風呂入るわけじゃないんだから、もう出るよ」
「そうはさせない。落ち着きなさい。汚いと舞ちゃんにもみぃたんにも嫌われちゃうんだから」
「OKOK！！　１・２・３・４･･･」

　カウントを楽しそうにやるなっきぃ、もう湯船から出たくてウズウズする僕。
まだまだ僕らには賑やかな雰囲気が合うようだ。
何はともあれ、なっきぃ、お誕生日おめでとう！！ 

[[←前のページ&gt;なきまいまいみの誕生日 4]]　　　[[次のページ→&gt;なきまいまいみの誕生日 6]]    </description>
    <dc:date>2009-05-15T00:14:46+09:00</dc:date>
    <utime>1242314086</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/63.html">
    <title>携帯用トップページ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/63.html</link>
    <description>
      &amp;color(#000000){&amp;big(){避難所}}　
[[少年スレ＠新狼&gt;http://yy21.kakiko.com/test/read.cgi/morning/1230304657/]]
[[階段スレ＠℃-ute板&gt;http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/17759/1218901334/]]
**&amp;color(darkblue){本編}
→[[本編目次（for携帯）]]
----
**&amp;color(darkblue){番外編}
-[[千聖ノート]]
-[[（o・ⅴ・）の妄想]]
-舞ちゃん編Ⅰ章　[[1&gt;舞ちゃん編Ⅰ章 1]]　[[2&gt;舞ちゃん編Ⅰ章 2]]
-舞ちゃん編Ⅱ章　[[1&gt;舞ちゃん編Ⅱ章 1]]　[[2&gt;舞ちゃん編Ⅱ章 2]]
-りーたん編　[[1&gt;りーたん編 1]]　[[2&gt;りーたん編 2]]　[[3&gt;りーたん編 3]]　[[4&gt;りーたん編 4]]　[[5&gt;りーたん編 5]]　[[6&gt;りーたん編 6]]　[[7&gt;りーたん編 7]]　[[8&gt;りーたん編 8]]　[[9&gt;りーたん編 9]]　[[10&gt;りーたん編 10]]　[[11&gt;りーたん編 11]]　[[12&gt;りーたん編 12]]　[[13&gt;りーたん編 13]]
-桃ちゃん編　[[1&gt;桃ちゃん編 1]]　[[2&gt;桃ちゃん編 2]]　[[3&gt;桃ちゃん編 3]]　[[4&gt;桃ちゃん編 4]]　[[5&gt;桃ちゃん編 5]]　[[6&gt;桃ちゃん編 6]]　[[7&gt;桃ちゃん編 7]]　[[8&gt;桃ちゃん編 8]]　[[9&gt;桃ちゃん編 9]]　[[10&gt;桃ちゃん編 10]]　[[11&gt;桃ちゃん編 11]]　[[12&gt;桃ちゃん編 12]]　[[13&gt;桃ちゃん編 13]]　[[14&gt;桃ちゃん編 14]]
-舞ちゃんとアーッ編　[[1&gt;舞ちゃんとアーッ編 1]]　[[2&gt;舞ちゃんとアーッ編 2]]　[[3&gt;舞ちゃんとアーッ編 3]]　[[4&gt;舞ちゃんとアーッ編 4]]　[[5&gt;舞ちゃんとアーッ編 5]]
-[[明日菜編①]]
-愛理編　[[1&gt;愛理編 1]]　[[2&gt;愛理編 2]]　[[3&gt;愛理編 3]]　[[4&gt;愛理編 4]]
-なっきぃ編　[[1&gt;なっきぃ編 1]]　[[2&gt;なっきぃ編 2]]　[[3&gt;なっきぃ編 3]]　[[4&gt;なっきぃ編 4]]
-[[明日菜編②]]
-茉麻編　[[1&gt;茉麻編 1]]　[[2&gt;茉麻編 2]]　[[3&gt;茉麻編 3]]
-[[FOREVER LOVE]]
-千奈美編　[[1&gt;千奈美編 1]]　[[2&gt;千奈美編 2]]　[[3&gt;千奈美編 3]]　[[4&gt;千奈美編 4]]　[[5&gt;千奈美編 5]]　[[6&gt;千奈美編 6]]　[[7&gt;千奈美編 7]]　[[8&gt;千奈美編 8]]　[[9&gt;千奈美編 9]]　[[10&gt;千奈美編 10]]
-舞美編　[[1&gt;舞美編 1]]
-よろセン愛理編(仮)　[[1&gt;よろセン愛理編(仮) 1]]
-[[クリスマス特別編]]
-奥様茉麻編　[[1&gt;奥様茉麻編 1]]　[[2&gt;奥様茉麻編 2]]　[[3&gt;奥様茉麻編 3]]　[[4&gt;奥様茉麻編 4]]　[[5&gt;奥様茉麻編 5]]　[[6&gt;奥様茉麻編 6]]　[[7&gt;奥様茉麻編 7]]　[[8&gt;奥様茉麻編 8]]　[[9&gt;奥様茉麻編 9]]　[[10&gt;奥様茉麻編 10]]　[[11&gt;奥様茉麻編 11]]　[[12&gt;奥様茉麻編 12]]　[[13&gt;奥様茉麻編 13]]
-[[岡井少年の日常]]
-世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年&amp;br()[[1&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 1]]　　[[2&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 2]]　　[[3&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 3]]　　[[4&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 4]]　
-なきまいまいみの誕生日　[[1&gt;なきまいまいみの誕生日 1]]　[[2&gt;なきまいまいみの誕生日 2]]　[[3&gt;なきまいまいみの誕生日 3]]　[[4&gt;なきまいまいみの誕生日 4]]　[[5&gt;なきまいまいみの誕生日 5]]　[[6&gt;なきまいまいみの誕生日 6]]    </description>
    <dc:date>2009-05-11T01:34:55+09:00</dc:date>
    <utime>1241973295</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/2.html">
    <title>メニュー</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/2.html</link>
    <description>
      **&amp;color(darkblue){本編}
-[[1]]　[[2]]　[[3]] 
-[[4]]　[[5]]
-[[6]]　[[7]]
-[[8]]　[[9]]　[[10]]　[[11]]　[[12]]
-[[13]]　[[14]]　[[15]]
-[[16]]　[[17]]　[[18]]
-[[19]]　[[20]]　[[21]]　[[22]]
-[[23]]　[[24]]　[[25]]
-[[26]]　[[27]]
-[[28]]　[[29]]　[[30]]
-[[31]]　[[32]]
-[[33]]　[[34]]　[[35]]　[[36]]　[[37]]　[[38]]　[[39]]
-[[40]]　[[41]]　[[42]]　[[43]]　[[44]]
-[[45]]　[[46]]　[[47]]

----
**&amp;color(darkblue){番外編}
-[[千聖ノート]]
-[[（o・ⅴ・）の妄想]]
-舞ちゃん編Ⅰ章&amp;br()[[1&gt;舞ちゃん編Ⅰ章 1]]　　[[2&gt;舞ちゃん編Ⅰ章 2]]
-舞ちゃん編Ⅱ章&amp;br()[[1&gt;舞ちゃん編Ⅱ章 1]]　　[[2&gt;舞ちゃん編Ⅱ章 2]]
-りーたん編&amp;br()[[1&gt;りーたん編 1]]　　[[2&gt;りーたん編 2]]　　[[3&gt;りーたん編 3]]　　[[4&gt;りーたん編 4]]　　[[5&gt;りーたん編 5]]&amp;br()[[6&gt;りーたん編 6]]　　[[7&gt;りーたん編 7]]　　[[8&gt;りーたん編 8]]　　[[9&gt;りーたん編 9]]　　[[10&gt;りーたん編 10]]&amp;br()[[11&gt;りーたん編 11]]　　[[12&gt;りーたん編 12]]　　[[13&gt;りーたん編 13]]
-桃ちゃん編&amp;br()[[1&gt;桃ちゃん編 1]]　　[[2&gt;桃ちゃん編 2]]　　[[3&gt;桃ちゃん編 3]]　　[[4&gt;桃ちゃん編 4]]　　[[5&gt;桃ちゃん編 5]]&amp;br()[[6&gt;桃ちゃん編 6]]　　[[7&gt;桃ちゃん編 7]]　　[[8&gt;桃ちゃん編 8]]　　[[9&gt;桃ちゃん編 9]]　　[[10&gt;桃ちゃん編 10]]&amp;br()[[11&gt;桃ちゃん編 11]]　　[[12&gt;桃ちゃん編 12]]　　[[13&gt;桃ちゃん編 13]]　　[[14&gt;桃ちゃん編 14]]
-舞ちゃんとアーッ編&amp;br()[[1&gt;舞ちゃんとアーッ編 1]]　　[[2&gt;舞ちゃんとアーッ編 2]]　　[[3&gt;舞ちゃんとアーッ編 3]]　　[[4&gt;舞ちゃんとアーッ編 4]]　　[[5&gt;舞ちゃんとアーッ編 5]]
-[[明日菜編①]]
-愛理編&amp;br()[[1&gt;愛理編 1]]　　[[2&gt;愛理編 2]]　　[[3&gt;愛理編 3]]　　[[4&gt;愛理編 4]]
-なっきぃ編&amp;br()[[1&gt;なっきぃ編 1]]　　[[2&gt;なっきぃ編 2]]　　[[3&gt;なっきぃ編 3]]　　[[4&gt;なっきぃ編 4]]
-[[明日菜編②]]
-茉麻編&amp;br()[[1&gt;茉麻編 1]]　　[[2&gt;茉麻編 2]]　　[[3&gt;茉麻編 3]]
-[[FOREVER LOVE]]
-千奈美編&amp;br()[[1&gt;千奈美編 1]]　　[[2&gt;千奈美編 2]]　　[[3&gt;千奈美編 3]]　　[[4&gt;千奈美編 4]]　　[[5&gt;千奈美編 5]]&amp;br()[[6&gt;千奈美編 6]]　　[[7&gt;千奈美編 7]]　　[[8&gt;千奈美編 8]]　　[[9&gt;千奈美編 9]]
-舞美編&amp;br()[[1&gt;舞美編 1]]
-よろセン愛理編(仮)&amp;br()[[1&gt;よろセン愛理編(仮) 1]]
-[[クリスマス特別編]]
-奥様茉麻編&amp;br()[[1&gt;奥様茉麻編 1]]　　[[2&gt;奥様茉麻編 2]]　　[[3&gt;奥様茉麻編 3]]　　[[4&gt;奥様茉麻編 4]]　　[[5&gt;奥様茉麻編 5]]&amp;br()[[6&gt;奥様茉麻編 6]]　　[[7&gt;奥様茉麻編 7]]　　[[8&gt;奥様茉麻編 8]]　　[[9&gt;奥様茉麻編 9]]　　[[10&gt;奥様茉麻編 10]]&amp;br()[[11&gt;奥様茉麻編 11]]　[[12&gt;奥様茉麻編 12]]　[[13&gt;奥様茉麻編 13]]
-[[岡井少年の日常]]
-世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年&amp;br()[[1&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 1]]　　[[2&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 2]]　　[[3&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 3]]　　[[4&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 4]]　
-なきまいまいみの誕生日&amp;br()[[1&gt;なきまいまいみの誕生日 1]]　　[[2&gt;なきまいまいみの誕生日 2]]　　[[3&gt;なきまいまいみの誕生日 3]]　　[[4&gt;なきまいまいみの誕生日 4]]　　[[5&gt;なきまいまいみの誕生日 5]]　　[[6&gt;なきまいまいみの誕生日 6]]    </description>
    <dc:date>2009-05-11T01:34:32+09:00</dc:date>
    <utime>1241973272</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/145.html">
    <title>なきまいまいみの誕生日 4</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/145.html</link>
    <description>
      　小さな湯船の中で、僕は身体中を伸ばして王様気分でゆっくりとお湯に浸かる。
普段はパパと弟と入ることが多いから、こんなにも体を伸ばしてお風呂に入ることなんて出来ないから快適だ。
その分、パパたちがいないから静過ぎて寂しさも感じる。
いつもなら、お風呂に入ってすぐパパたちと合唱が始まっていてもおかしくない。

　僕は大家族で育っているおかげで、お風呂に入る時はとても賑やかだ。
パパと弟と三人で入った時は、必ずといっていいほど、三人で大合唱をする。
唄うのはもちろん、パパの大好きなマイケル・ジャクソンだ。
お風呂場でマイケルを真似してシャウトしてみたり、意味はわからなくても英語で唄ってみる。
僕は苦手な英語に苦戦しながら唄い、弟は適当で、パパも聞きこんでいる割には怪しい部分があるけど、そこは岡井家らしく勢いだ。
僕の性格がこんなにもがさつなのはこんな家庭環境のおかげなのかもしれないな。

　と、そんなことを思いながら、僕はお風呂場の天井を見上げてつい一言漏らした。 

「ふぅ～極楽極楽♪」
「もぉ～おじさんみたいなこと言ってるの～中学生が極楽って･･･キュフフ」
「ちょ、ちょっと～入ってくるなら言ってよ。心の準備ってものが出来てないんですけどぉ～」

　ドアが開いた音もなく、なっきぃは忍者の如く気づけば目の前にいた。
もちろん体はタオルを巻いていて、綺麗な白い肌もほとんどが隠れてしまっているのをちょっぴり残念に思う。
あくまでもちょっぴりだよ、ちょっぴり。

「ほら、隣に入るから空けてよ」
「はいはい。なっきぃが入ると狭くなって、僕こんなに縮こまらなきゃならないんだよね～あ～狭いな～」
「そんなことされるほど、私は幅とりません。普通にしてよ。これでも早貴ちゃん細いねって皆に言われるんだから」
「あははは、普通にしてもこんなもんなんすけどぉ～」

　なっきぃに半分空けるように強制され、僕は隅っこに寄りながら両腕で体を抱え込んで縮こまった。
これくらいしないと、ホテルの部屋ごとにあるお風呂は小さくて二人も入れないのだ。
たぶん、二人が一緒に入るようには作られてはいないのだろう、僕となっきぃは体の一部分がくっついている。
なっきぃの肌と触れ合うと、体が隅から隅まで熱くなってくる。
さらに脱衣所で見るなと言われたのにもかかわらず覗き見た、なっきぃの脱いでいる後姿が頭に浮かぶ。
いかんいかん、こんなところで大きくなってもらっては困るのに、言うことを聞かん棒なやつだ。 

「どうしたの？　さっきから顔が赤くなってるけど」
「な、何でもありません。お風呂が熱くてさ。それで赤くなっちゃっただけだって。気にするな」
「あっ、さてはエッチなことを考えてたな。どう、図星じゃない？」
「ううん、全然違います。誓ってそんなことは考えてませんから」

　まさに図星です。

「キュフ、まぁ襲ったりしてこなければ問題ないからいいよ。だって子供の頃からずっといる仲間だしね」
「仲間、か･･･」

　響きが良くて心地よい言葉だけど、それ以上に重い意味を持っている。
信頼しあえる仲だからこそ、気軽には使わずに、大事な場面で使う。
それなのに聞かん棒は元気よく反り返っていて、我ながら情けなくなる。

「どうしたの、急に。何かあった？　私でよければ相談に乗るよ」

　別に何でもない、と返そうとしていたはずなのに、僕の口からは思わぬ言葉がポロッと零れ出ていた。
そして･･･

「二人の間で揺れ動く恋心か。私だとあんまり恋愛経験ないからわからないけど、難しそうだね」

　話を黙って聞いていたなっきぃが終わった頃合いをみて、僕の話を噛み締めながらゆっくりと話し始めた。

[[←前のページ&gt;なきまいまいみの誕生日 3]]　　　[[次のページ→&gt;なきまいまいみの誕生日 5]]    </description>
    <dc:date>2009-05-11T01:33:59+09:00</dc:date>
    <utime>1241973239</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/144.html">
    <title>世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 2</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/144.html</link>
    <description>
      　少年が滑り台の脇の段ボールからする声の主に、恐る恐る近づいていくとまだ生まれてから間もない仔犬がいた。
犬の種類など全然知らない少年には、仔犬が茶色くて丸いぐらいしかわからない。
少年はしゃがみこみ、仔犬の掌にすっぽりと納まる小さな頭を撫でた。

「どうしてこんなところにいるの？　お名前は？」

　仔犬は少年を見上げ、クゥーンと鳴き声をあげた。
少年にはその鳴き声がまるで『僕はお腹が減っているから食べ物を分けて』とでも言っているように聞こえた。
空耳かとも思ったが、食料品の入ったレジ袋に頭を突っ込んでくるあたり、あながち嘘でもないらしい。
お腹が減っている仔犬は可哀そうではあるが、これをこの子にあげるわけにはいかないのだ。
家にはこの子同様にお腹を空かした妹たちが、今か今かと兄である少年の帰宅を待ちわびている。
しかし、少年に抱きついて離れようとしない仔犬の姿に弱り切った少年は、チャーハンの具にするはずだったハムを分け与えることにした。

「餓えて死ぬのなんて可哀そうだよ。君の気持ちは痛いほどわかってるよ」

　ハムを食べやすいサイズにちぎっては与え、ちぎっては与えを繰り返した。
元気よくハムにとびつく姿を眺め、少年はこれでよかったんだ、と自分に言い聞かせた。
妹たちの分をあげるわけにはいかないので、自分の分相当のハムを与えると再びレジ袋へと戻した。

「ごめんよ。後のものは妹や弟たちにあげないといけないんだ。もっと食べたかったら、僕なんかよりお金持ちの人に拾われなよ」

　名残惜しくはあったが、情が移る前に自分はここを立ち去らねばならない。
両親が健在だった頃、情が移っては動物を拾って家に連れ帰り、その度に親に怒られていた。
そんな時、親は決まって『うちには動物を飼うお金がありません』と言ったものだ。
あの頃と比べて、より一層ひもじい生活を送る今、当然飼えるはずがない。
なのに、

「コラ、ついてくるな。しっし！！　僕は本気で怒ってるんだぞ」

　手を振り追い払おうとするも、仔犬はしつこく少年を追いかけてくる。

「ダメだって言ってるじゃないか。僕の家じゃあ飼うお金もないんだ。だから、困るんだって」

　こんなやりとりを何度繰り返しただろうか。
とうとう仔犬は千聖の家の前までついてきてしまった。
どんなに本気で怒ろうとしても怒れない自分の甘さが招いたとはいえ、これは妹たちにみせていいのだろうか。
もうここまでついてきたら仕方ない、そんな思いに駆られ少年は仔犬を家族の一員に認めることにした。

「ふぅ～仕方ないな。頑固な君に負けたよ。まぁ、家族にするには名前がないといけないね。えぇと、そうだ、君の名前は段ボールからみつかったからダンね。
　そして、僕の名前は岡井千聖。よろしくね」

　ダンをどう紹介しよう、まぁ何とかなるだろう、千聖はそう思うことにして、玄関を開けた。

[[←前のページ&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 1]]　　　[[次のページ→&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 3]]    </description>
    <dc:date>2009-05-08T01:33:46+09:00</dc:date>
    <utime>1241714026</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/143.html">
    <title>世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 1</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/143.html</link>
    <description>
      　世界同時不況の煽りを受けてか、今日も都会の片隅で幼い妹と弟の為にと靴を磨く一人の少年の姿がそこにあった。

「靴綺麗にしますよ～一回500円でピッカピカにしちゃいまぁ～す。おっ、そこのかっこいいスーツ姿のお兄さん、どうですか？」

　元々肌が浅黒いのもあるだろうが、仕事で使う油を洗い落とし切れていないせいでところどころに黒い染みがついている。
少年は身なりこそ汚かったが、通り過ぎの青年に向かってにっこりと微笑んだ。
しかし、青年はそんな少年を一目見るやそそくさと足早に去って行った。

「次はお願いしますね～いつもここにいますから」

　汚いものを見る目で見られたというのに、少年はそれでも去っていく青年に向けて笑顔で大きく手を振った。
何が少年を前向きにさせるのかは知らないが、少年は去っていく人たちに決して悪態もつかずにいつも笑顔で見送るのだ。
今どきたかが靴磨きに寄って行こうなんて酔狂な人は少なく、この大都会・東京でも一日に一人か二人寄ればいい程度だ。

「はぁはぁ･･･うぅ～寒い･･･さすがに日が暮れてきたし、今日はこれくらいで帰ろうかな」

　少年はすっかり日が落ちた空を眺めた後、商売道具を畳んで家路へと急いだ。
今も腹を空かして兄の帰りをひたすら待つ妹たちの顔が浮かび、フラフラした足取りにもかかわらず走る。
スーパーの明りをみつけ、少年は今日のご飯を買おうと立ち寄ることにした。
安く買えるタイムセールを狙ってスーパーへやってきたのだが、どうやら読みが当たったらしく、店内では主婦がタイムセール品に大勢群がっていた。
その大群を前にしても少年は怯まず、僕も買いますと声を張り上げて、商品を掴もうと進む。
誰かの肘が当たったり、足を踏まれたりするアクシデントにあいながらも、彼は前へ進み商品を掴むことができた。

「よかった。これで明日菜たちにご飯を買ってあげられた。えへへ」

　お店を出てレジ袋に詰まった牛乳や野菜やらをみて、自然と笑みがこぼれる。
夕飯はもうチャーハンに決めていた少年は、どんな風に作ろうか悩みながら家へと一歩また一歩と近づいていく。
目の前に見える、大きな公園。
ここを突っ切れば、家までもう少しだ。
そう思ったところで、少年は滑り台から聞こえてくる小さな鳴き声に引き寄せられていった。
そこには少年の大好きな一匹の子犬が体を震わせて縮こまっていたのだった。
この出会いこそが後に一人の少女との出会いをも引き起こすのであった。
 
[[トップページ]]　　　[[次のページ→&gt;世界迷作劇場　靴磨きの岡井少年 2]]    </description>
    <dc:date>2009-05-08T01:29:19+09:00</dc:date>
    <utime>1241713759</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/142.html">
    <title>なきまいまいみの誕生日 3</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/okaishonen/pages/142.html</link>
    <description>
      　脱衣所について早々、なっきぃが仁王立ちをしてニヤッと笑い、無言でさっさと脱ぎなさいと威圧してきた。

「女の子に見られたら恥ずかしいからって脱げないことはないよね。前はよく栞ちゃんたちとお風呂でテレビ電話してたんだし」
「あははは。そ、そうだっけね。今日みたいに一緒に入るのとはまた別だって。あれはあくまでカメラを通してだし」

　カメラと直接肌と肌を触れ合わせるのでは全然違う。
あの時は僕もメンバーを異性として意識してもいない時期だったから、仲間として純粋に一緒に騒げた。
今では、メンバー全員を女の子として見始めてしまっただけに、一緒にお風呂に入るのは如何なものだろう。

「ふふっ～ん、抵抗するんだ。最近髪伸ばして見た目が女の子らしくなったと思ったら、心まで女の子になっちゃうわけ？」
「そうみたいとか言って」

　なんて、言って僕は舌を出して苦笑いした。
なっきぃの話ではないけれど、最近メンバーの間からは僕が随分と女の子らしくなったと持ちきりになっている。
僕が私服にワンピースを着てくることが多いのが、そう錯覚させている原因のようだ。
実際のところは、僕がただ単に服の上下の組み合わせに悩む必要のないワンピースを選んでいるだけなのだ。
これ聞いたら皆ショックかもな･･･

「とか言ってはみーたんの口癖でしょ。千聖の口癖はフガフガでしょ」
「フガフガは口癖じゃなくて滑舌が悪くてそう聞こえるだけだよ。もぉ～からかうなよな」
「ごめんごめん。でも、とか言ってはみーたんのなんだからね」

　なっきぃの舞美ちゃん好きにもほとほと困ったものだな。
『とか言って』は、なっきぃの中では舞美ちゃん以外の人は使用禁止になっているのか。
次からは他のメンバーにも『とか言って』使用注意を呼び掛けておかないといけないかもしれない。

「さぁて、言うこと聞かない悪い子はこうだ」
「え!?　ちょ、ちょっと待ったぁ～じ、自分で脱ぐって。こ、こら。なっきぃやめろって」

　お姉さんキャラとなったなっきぃは止まることを知らず、僕のやめてという声を無視して次々と服を脱がしていく。
お返しに僕も脱がしちゃうぞ、とはいかないのが相手が舞ちゃんとは違うところだ。
それも以前の話で、今では体格なら舞ちゃんの方が上だから簡単にはいかなそうだ･･･
今の舞ちゃんを脱がせられないのは、成長中の舞ちゃんの裸なんてみたら（主に下半身が）とんでもないことになるのも原因だ。
いかんいかん、想像の中での舞ちゃんが素っ裸になる前に（主に下半身を）抑えなきゃならないぞ。

「ふん、うぅ～はっ」
「何、力んじゃってるの？オナラじゃないでしょうねぇ」
「いやっ、ちゃうちゃう。生理現象なのは違いないんだけどさ」

　なっきぃにバレる前に（主に下半･･･）何とかしなければと追いこんでいるのに、益々ムクっと起きあがってくる。
馬鹿、お前はお呼びじゃないつうの！！
僕がよからぬ想像をしていたのが原因か、パンツだけとなったところで、なっきぃの手がぴたっと止まった。

「ここから先は自分で脱いでね。それくらいは自分一人でできるでしょ。私も脱ぐから絶対、絶対、ぜぇ～ったいにこっち見たらダメだからね」
「う、うん。気をつけます」
「よろしい。では、裸になったら先にお風呂にでも入ってて。後から行くから」

　なっきぃに言われるがまま、僕はパンツまで脱いでタオルで前を隠してお風呂に先に入ることにした。

[[←前のページ&gt;なきまいまいみの誕生日 2]]　　　[[次のページ→&gt;なきまいまいみの誕生日 4]]    </description>
    <dc:date>2009-05-04T01:45:28+09:00</dc:date>
    <utime>1241369128</utime>
  </item>
  </rdf:RDF>
