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神童と赤鬼 - (2012/11/16 (金) 00:35:03) の1つ前との変更点

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*神童と赤鬼 ***あらすじ 人里離れた辺境の地、詰草村。この村を見下ろす山には人に害為す妖怪が棲んでいた。妖怪を退治できるような若者たちは危険で貧しい生活に耐えかねて、その多くが村から町へと流れてしまった。現在の村には活気と呼べるものはなかった。 人間離れした怪力を持つ少年・吉備は詰草村を守るために日々妖怪退治をする生活を送っていたが、言われるままにやってきた自分の行いと妖怪の正体に疑問を持っていた。吉備は幼い頃に、その怪力を恐れた両親により山へ捨てられた過去があった。孤児の吉備にとって妖怪退治は自分と村を繋ぐ命綱であった。懸命な吉備の活躍によって山の妖怪の被害は小さくなり、吉備は文字通りの神童として村人たちに大切にされて暮らしていた。しかし、吉備が持つ怪力を危険視する声は少なからずあった。 ある日吉備は、山から下りてきた妖怪の娘・呉葉に突然襲われ、初めて妖怪退治に失敗する。村人から手の平を返されるのを恐れた吉備は、その晩に村を抜け出した。それから興味本位で妖怪が棲むとされる山へ向かった。そこで偶然にも呉葉と再会し、かねてから疑問であった妖怪の正体を知らされる。そして呉葉から妖怪退治を止めるように懇願され、吉備はこれを受け入れた。誤解が解けて和解した二人はお互いに唯一の友人となり、吉備は人目を盗んでは村を抜け出して山へ行って呉葉との密会を重ねた。吉備は村人たちに、力で追い返すのではなく平和的な解決をと説得したが、村人たちは聞く耳持たず、吉備が妖怪退治に意欲的でなくなったことで村に不安が広まった。 やがて呉葉との関係が村中に知れ渡り、村人たちは、呉葉が吉備をそそのかしたに違いないと決め付け、彼女を懲らしめようと画策を始める。そんなことは露知らず、吉備はいつものように山へ向かったが、過去の妖怪退治で吉備に恨みを持った妖怪たちに襲われてしまう。気絶した吉備が自分の家で目が覚めたのは、実に三日も過ぎた後だった。 村人と妖怪の間で溝が深まりながら数年の月日が流れた。吉備は逞しい青年へと成長していた。度重なる妖怪の被害で、吉備もまた、この数年で妖怪に対する恨みを募らせていき、いつからか妖怪退治を始めていた。ある日、吉備は村人から山の洞窟に棲む凶悪な赤鬼を退治して欲しいと依頼された。吉備は村の男数人と共に早速その洞窟へと向かったが、突然の落石により洞窟に一人閉じ込められてしまう。そこで彼が見たものは、まさしく鬼の形相をした呉葉だった。 ***登場人物 &bold(){吉備} 本作の主人公。怪力を持つ少年。正義感が強く勇敢な一方で寂しがり屋。本人に神童の自覚はなく、特別扱いを嫌っている。 &bold(){呉葉} 妖怪の娘。 山の妖怪の娘。赤い髪を生やしており、村人からは“赤鬼”と呼ばれ忌み嫌われている。数年前までは腰まで届く長髪だったが、初めて詰草村を訪れた際に髪の色で迫害され、自ら髪を切り落とした。 ***その他設定 &bold(){詰草村} 物語の舞台。人里離れた辺境の地。山の妖怪に幾度となく襲われた経験から村人たちの警戒心が強く、閉鎖的である。 &bold(){妖怪} 山に棲み、人を喰らうとされる存在。その正体は奇形や未成熟などを理由に山に捨てられた子が育ったもので、「妖怪」とは詰草村の人間が一方的に呼んでいる呼称である。 #comment()
*神童と赤鬼 ***あらすじ 人里離れた辺境の地、詰草村。この村を見下ろす山には人に害為す妖怪が棲んでいた。妖怪を退治できるような若者たちは危険で貧しい生活に耐えかねて、その多くが村から町へと流れてしまった。現在の村には活気と呼べるものはなかった。 人間離れした怪力を持つ少年・吉備は詰草村を守るために日々妖怪退治をする生活を送っていたが、言われるままにやってきた自分の行いと妖怪の正体に疑問を持っていた。吉備は幼い頃に、その怪力を恐れた両親により山へ捨てられた過去があった。孤児の吉備にとって妖怪退治は自分と村を繋ぐ命綱であった。懸命な吉備の活躍によって山の妖怪の被害は小さくなり、吉備は文字通りの神童として村人たちに大切にされて暮らしていた。しかし、吉備が持つ怪力を危険視する声は少なからずあった。 ある日吉備は、山から下りてきた妖怪の娘・呉葉に突然襲われ、初めて妖怪退治に失敗する。村人から手の平を返されるのを恐れた吉備は、その晩に村を抜け出した。それから興味本位で妖怪が棲むとされる山へ向かった。そこで偶然にも呉葉と再会し、かねてから疑問であった妖怪の正体を知らされる。そして呉葉から妖怪退治を止めるように懇願され、吉備はこれを受け入れた。誤解が解けて和解した二人はお互いに唯一の友人となり、吉備は人目を盗んでは村を抜け出して山へ行って呉葉との密会を重ねた。吉備は村人たちに、力で追い返すのではなく平和的な解決をと説得したが、村人たちは聞く耳持たず、吉備が妖怪退治に意欲的でなくなったことで村に不安が広まった。 やがて呉葉との関係が村中に知れ渡り、村人たちは、呉葉が吉備をそそのかしたに違いないと決め付け、彼女を懲らしめようと画策を始める。そんなことは露知らず、吉備はいつものように山へ向かったが、過去の妖怪退治で吉備に恨みを持った妖怪たちに襲われてしまう。気絶した吉備が自分の家で目が覚めたのは、実に三日も過ぎた後だった。 村人と妖怪の間で溝が深まりながら数年の月日が流れた。吉備は逞しい青年へと成長していた。度重なる妖怪の被害で、吉備もまた、この数年で妖怪に対する恨みを募らせていき、いつからか妖怪退治を始めていた。ある日、吉備は村人から山の洞窟に棲む凶悪な赤鬼を退治して欲しいと依頼された。吉備は村の男数人と共に早速その洞窟へと向かったが、突然の落石により洞窟に一人閉じ込められてしまう。そこで彼が見たものは、まさしく鬼の形相をした呉葉だった。 ***登場人物 &bold(){吉備} 本作の主人公。怪力を持つ少年。正義感が強く勇敢な一方で寂しがり屋。本人に神童の自覚はなく、特別扱いを嫌っている。 &bold(){呉葉} 妖怪の娘。 山の妖怪の娘。赤い髪を生やしており、村人からは赤鬼と呼ばれ忌み嫌われている。数年前までは腰まで届く長髪だったが、初めて詰草村を訪れた際に髪の色で迫害され、自ら髪を切り落とした。 ***その他設定 &bold(){詰草村} 物語の舞台。人里離れた辺境の地。山の妖怪に幾度となく襲われた経験から村人たちの警戒心が強く、閉鎖的である。 &bold(){妖怪} 山に棲み、人を喰らうとされる存在。その正体は奇形や未成熟などを理由に山に捨てられた子が育ったもので、「妖怪」とは詰草村の人間が一方的に呼んでいる呼称である。 #comment()

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