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魔女と機械仕掛けの少女 - (2011/08/13 (土) 23:07:39) の最新版との変更点
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*あらすじ
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無人島で一人の少女が発見された。後にルーシーとアイゼルネ・ユングフラウの二つの名を受けることとなる彼女は人間ではなく、機械仕掛けの少女だった。
発見者であるオスカは、同僚のクルタナと共に、彼女の力を利用しようと企む秘密結社シャムロック、そして彼女以上に謎に包まれた魔女に挑む。
*登場人物
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&bold(){オスカ }
本編の主人公。シャムロックに拾われた孤児。とある調査で訪れた無人島でルーシーを発見し、彼女と共に一躍有名人となる。両親が魔女の手にかかったと知り、魔女狩りの参加を決意する。&bold(){①}病気とは無縁の丈夫な体を持ち、精悍な顔付きをしている。&bold(){②}不言実行の正義漢だが、調子に乗りやすい。また、お人好しな自分の性格を「損な性格」と考えている。
&bold(){ルーシー/アイゼルネ・ユングフラウ }
無人島でオスカに発見された謎の少女。その後、クルタナの勧めでシャムロックに入団する。本名が不明なのを「不便」というクルタナに、身体に刻まれている掠れた文字から、“ルーシー”と名付けられる。ルーシーが町に来た当初は魔女の仲間かと怪しまれたが、人畜無害な彼女の雰囲気や性格が功を奏し、徐々に謎は神秘的と捉えられるようになり、終いにはシャムロックの看板娘となってゆく。しかし、後に魔女狩りの要として暗躍する“アイゼルネ・ユングフラウ”と呼ばれ恐れられる戦士となる。&bold(){①}黒い機械仕掛けの鎧がそのまま体になっており、唯一露出している顔は対照的に白い。鎧と同色の足まで届きそうな長髪を持ち、目はルビーのように赤い。腕・脚・かかと・つま先に、それぞれ隠し刃を持ち、また手首には鉤爪のような刃を隠し持っており、全身を凶器にして踊るように戦う十四刀流が戦闘スタイルとなる。それを実現できるだけの人間離れした身体能力を持つ上疲れ知らずで、人間が戦える相手ではない。&bold(){②}見た目よりもずっと子供。善悪を判断せず、無邪気さからくる残虐心を持ち、自分が気に入らないもの、あるいは気に入ったものを傷付けるものには容赦なく牙を向く。
&bold(){クルタナ}
オスカの同僚。また、両親は魔女狩りの犠牲となっているが、周りの人々、とくに魔女狩りを推薦するオスカには、このことを明かしていない。また、軽度の喘息持ちで、長い間激しい運動はできないが、これも秘密にしている。&bold(){①}美人。髪は肩の辺りで切りそろえている。&bold(){②}真面目だが無愛想なのが玉に瑕。しかし、元々は心優しい性格で、現実主義ゆえに水を指すことが多いが、本人を思いやっての行動である。
&bold(){魔女 }
森を迷宮にした犯人。魔女や魔法が当たり前のように存在した時代の生き残りといわれている。&bold(){①}黒装束を纏った老婆といわれているが、姿を見た者がいないため、真相は不明。&bold(){②}人を見つけたら問答無用で喰う化け物だの、人の顔を採集している異常者だの、町では噂が独り歩きしている。しかし、森から生還した人物曰く、少なくとも攻撃的ではないとのこと。
*用語
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&bold(){シャムロック}
&bold(){①}オスカらが暮らす町の名前を指す。慈善組織シャムロックを中心に発展したことから、その名がついた。&bold(){②}犯罪の取り締まり、荷物の護衛、タダ同然の医療行為、孤児の保護など幅広く慈善活動を行う組織だが、その実態は世界征服を目論む秘密結社である。富裕層を対象にすることが多かったり、目的の為には手段を選ばない節があり、町にはクルタナのように不信感を持つ人は少なくない。
&bold(){魔女狩り}
シャムロックが魔女討伐のために結成した小規模な部隊、及びその作戦を指す。過去にも魔女狩りを行われたが、町民の反感を買い、多くの犠牲を経て中止となった。
#region
・プロローグ
自然に恵まれた小さな町で、人々は豊かとはいえないが、幸せな日々を過ごしていた。
その人々の生活の一旦を担っている組織が存在した。組織の名前は『シャムロック』。
幸福を呼ぶとしてその名がつき、町の名前にもなった。物語は、このシャムロックを中心に展開される。
・シャムロックと魔女の因縁
組織シャムロックは、犯罪の取り締まりや荷物の護衛など、幅広く活動している。
そして、唯一の汚点とされる魔女狩りを執行した。
シャムロックは表向き慈善組織となっており、人々の支えとなるのが生き甲斐としているが、本心は別のところにある。
魔女狩りの一件も、人々の不安を取り除くというよりは、勢力拡大の障害になったというのが正しいのだ。
主人公オスカは、そんな裏表のあるシャムロックに保護され育った孤児だった。
・魔女狩り
町から少し離れたところに深い森がある。魔女を退治するために魔女狩りが行われた。
なりふりを構わないやり方が反感を買い、やがて町民の反乱が起き、犠牲者は増える一方。
いるかどうかもわからない魔女をそっちのけにして、多くの血が流れた。
結局は、魔女狩りを中止することで騒動は収まった。これは今となっては過去の出来事である。
・ルーシーの登場
某日。とある島が発見され、オスカは調査隊の一員として島に派遣された。
途中、仲間とはぐれたオスカは、島の唯一の住民という少女に出会った。
無事仲間と合流し、シャムロックに帰還したオスカは、島での出来事を同僚のクルタナに話していた。
名前もわからないという少女に、クルタナはルーシーと名付けた。
・迷宮化した森
機械仕掛けの少女ことルーシーが、オスカとクルタナに打ち解けてきたころ、町と親しみのある森が突如迷宮と化した。
シャムロックは、まごうことなき魔女の仕業として、町民に魔女狩りの再結成を呼び掛けた。
町民の方はというと、過去の事もあって反対派が多数を占めていたが、森の恵みを得られないことに、今すぐ影響がないにしろ心配の声もあった。
・魔女狩りの再来
魔女狩りの再結成の発表を聞いたオスカは、喜びを隠しきれなかった。
オスカは両親が魔女の手にかかったと知り、魔女を目の敵にしてきたのだ。
シャムロックの精鋭が選ばれる魔女狩り部隊に、オスカは反対するクルタナを尻目に、入隊を決意。
そして、猛反対するオスカとクルタナを顧みず、ルーシーもオスカについていくように入隊した。
かくして結成された魔女狩り部隊は、迷宮の森に挑んだ。
・魔女と交戦
魔女狩り部隊が森で迷いに迷い、疲れ果てたところを魔女が姿を現した。
引き返すよう忠告する魔女を無視し、敵意をむき出しにしている魔女狩り部隊に対し、ついに魔女は牙をむく。
そして、部隊はあっさり壊滅することになる。
オスカを含む多くの隊員が膝をつく中、ルーシーは全身を凶器にして猛然と、たった一人で魔女に立ち向っていった。
・ルーシーと負傷したオスカが拉致される
魔女狩りは失敗で終わった。オスカは重傷だが、ルーシーは無傷という奇妙な状況に、クルタナは眉をひそめた。
そして、最悪の万が一を考えたクルタナは、ルーシーと距離をとってしまう。
それを知ってか知らずか、謎の集団がクルタナがいなくなった病室を襲い、オスカとルーシーは拉致されてしまった。
しかし、足早にその場を去る集団を、クルタナは見逃すはずがなかった。
・クルタナがアイゼルネとなったルーシーと交戦し敗れる
捕われたオスカとルーシーを救い出すべく、息を切らして追って行った結果、組織シャムロックに辿り着いた。
迷わず乗り込んだクルタナは、シャムロックの人間たちにほだされたルーシーと戦うことになってしまった。
それを知る由もないオスカは逃げ出すことに成功。居場所を失ったオスカは、全ての元凶である魔女と接触を試みる。
・魔女との和解
魔女狩りの真実とシャムロックの正体、そして魔女の目的を知らされたオスカ。
アイゼルネを止めるために不本意ながらも魔女と手を組み、シャムロックへ戻ることを決意する。
・魔女狩りの再々来
オスカが魔女に真実を知らされていたとき、ルーシーを手に入れたシャムロックは、再び魔女狩りを実行いた。
ルーシーはシャムロックの操り人形アイゼルネ・ユングフラウとなっていた。
森に迷うことのないアイゼルネは、多くの戦士を引き連れて進軍し、魔女とオスカとに鉢合わせする。
オスカの説得も虚しく、戦いの火蓋は切られた。
・魔女と機械仕掛けの少女
シャムロックでも群を抜く実力を持つオスカだったが、多勢に無勢、苦戦を強いられていた。
一方、魔女とアイゼルネは常識離れした戦いを繰り広げていた。決着がつくころには夜が明けていた。
魔女の援護もあり、オスカは満身創痍ながらも生き残った。オスカはアイゼルネに止めを刺そうとする魔女に刃を向ける。
・エピローグ
生き残ったオスカとアイゼルネは裏切り者として指名手配、シャムロックに乗り込んだ賊は行方知れず。
そして、魔女がどうなったかは誰も知らない。
#endregion
#comment()
*魔女と機械仕掛けの少女
***あらすじ
地上の殆どが自然に回帰した世界。かつての文明が消えた地で、人類はまた独自の文化を形成して暮らしていた。
とある地域に“シャムロック”という組織が存在した。シャムロックは、表向き治安維持組織として機能しているが、密かに世界征服を目論む秘密結社としての顔を持つ。しかし、摩訶不思議な力を使う魔女の存在が、その障害となっていた。対抗策して騎士団を構えるものの、魔女の力の前にまるで歯が立たなかった。
しかしある日、騎士団の青年・オスカが、とある孤島で発見したという無感情な機械仕掛けの少女を連れてきた。オスカの上司ルタナは、少女をルーシーと名付け、彼女を人間の少女としてシャムロックに迎え入れた。
シャムロックの上層部はルーシーの正体を見抜き、魔女に対抗しうる唯一の存在として、彼女を上層部に抱き込んだ。常識外れの戦闘能力を持つルーシーは“アイゼルネ・ユングフラウ”と名付けられ、上層部の人間たちを恐れさせた。やがてアイゼルネは、魔女殲滅計画“魔女狩り”の要として暗躍する。そして、オスカとクルタナは、アイゼルネとなったルーシーを助け出すべく、シャムロックと魔女に立ち向かう。
***登場人物
&bold(){オスカ}
本作の主人公。シャムロックに所属する青年。冷静というよりはマイペースな性格をしており、なりゆきまかせで物事を進めることが多い。ルーシーの第一発見者という責任から、クルタナと共にルーシーの面倒をみることになる。
&bold(){クルタナ}
オスカより年下だが上司に当たる人物。立場上、冷静な性格を装っているが、本来は年相応に感情豊かで熱くなりやすい。幼少のころに母親を魔女狩りで亡くし、その直後に父親の意向でシャムロックに孤児として預けられた。クルタナにとってシャムロックは、母親の仇打ちであると同時に自分の育ての親である。
&bold(){ルーシー}
孤島で発見された機械仕掛けの少女。本名や過去の経歴などは一切不明。クルタナから“ルーシー”と名付けられる。感情が乏しいが、コミュニケーションはとれる。保護されたあとは、オスカたちと同じシャムロックの騎士団に入団する。最初は歓迎されていたが、徐々に高い戦闘能力の片鱗を見せ、恐れられる。後に彼女の力を見込んだ騎士団の上層部に抱き込まれ、アイゼルネ・ユングフラウの名で暗躍する。
&bold(){魔女}
ある森に棲む謎の人物。過去の魔女狩りによりシャムロックの人々に広く知られるようになったが、実際に姿を見た者は騎士団のごく僅かである。
***その他設定
&bold(){シャムロック}
表向き治安維持に務める善良な組織だが、その正体は世界征服を目論む秘密結社。創設された理由は上層部の中でも限られた人間しか知らない。
&bold(){騎士団}
表向きのシャムロックの団員によって構成される武力組織。かつて魔女と対抗するために創設された武力組織。
&bold(){魔女狩り}
かつて騎士団が強行した、魔女の討伐を目的とした作戦の名称。
&bold(){古代文明人}
古の時代に存在していたとされる種族。当時の人類よりも数世代発展した技術力を持ち、人類とは別種族として区別された。彼らは人類は相容れず、長い間対立していたことが古代戦争の引き金になったとされる。この戦争により、古代文明人に関する資料の大部分が失われた。
&bold(){古代戦争}
人類と古代文明人が対立し、世界中を巻き込むまでに発展した大規模な戦争。この戦争により、古代文明人はその文明と共に姿を消した。
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