「魔女と機械仕掛けの少女」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
魔女と機械仕掛けの少女」を以下のとおり復元します。
*あらすじ
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無人島で一人の少女が発見された。後にルーシーと名付けられた彼女は、人間ではなく、機械仕掛けの少女だった。
発見者であるオスカは、同僚のクルタナと協力して、ルーシーの力を利用しようと企む秘密結社シャムロックと、親の仇である魔女に挑む。
これは魔女と機械仕掛けの少女を巡る物語。

*登場人物 
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&bold(){オスカ }
本編の主人公。
慈善組織シャムロックに所属。調査で訪れた無人島でルーシーを発見し、彼女と共に一躍有名人となる、後に魔女狩りに参加する。
真面目で不言実行の正義漢。比較的落ち着いた物腰で、滅多に感情的にならないが、魔女の話になると人が変わったように激しく感情を表す。その度に、同僚のクルタナに咎められている。
他人の感情に敏感で、それがオスカの行動原理になっており、情に流されやすい。これは論理的かつ合理的判断を第一とするクルタナとよく比較される。
赤ん坊のころ組織シャムロックに保護され育ち、それ以前の経緯は誰も知らない。両親が魔女に襲われ亡くなったと言い聞かされて育ったため、魔女を親の仇として憎んでおり、これがオスカの言動に大きく影響している。しかし、実際はオスカの両親は魔女狩りの犠牲であった。

&bold(){ルーシー/アイゼルネ・ユングフラウ }
ヒロイン。
無人島でオスカに発見された機械仕掛けの少女。クルタナの勧めでシャムロックに入団し、本名が不明なのを「不便」というクルタナに、身体に刻まれている掠れた文字から、“ルーシー”と名付けられる。後にアイゼルネ・ユングフラウと名乗り、魔女狩りの要として暗躍する。
黒い機械仕掛けの鎧がそのまま体になっており、唯一露出している顔は対照的に白い。ルビーのように赤い目をしている。全身の至る所に刃を隠し持ち、髪までもが凶器になる。
良くも悪くも子供のように純粋で、何気ない一言が場を悪くすることも、確信を突くこともある。さらに善悪を判断せず、無邪気さからくる残虐心を持ち、自分が気に入らないもの、あるいは気に入ったものを傷付けるものには容赦なく牙を向く。

&bold(){クルタナ}
第二のヒロイン。
オスカの同僚にして良き相談相手で、彼のブレーキ役でもある。
両親は魔女狩りの犠牲となっているが、周りの人々、とくに魔女狩りを推薦するオスカには、このことを明かしていない。また、軽度の喘息持ちで、長い間激しい運動はできないが、これも秘密にしている。
周囲の注目を集めるほどの美女で、生真面目で世話焼きだが、愛想がないのが玉にキズで、冷静沈着で現実主義ゆえに水を指すことが多い。
強い人とよく評されるが、これは上述の秘密を守り通し、無理して気丈に振舞ってきたことが性格に影響したためで、元々は優しく、脆い心の持ち主。

&bold(){魔女 }
森を迷宮にした犯人。
魔女や魔法が当たり前のように存在した時代の生き残りといわれているが、真相は不明。
名前を含む様々な情報が謎に包まれており、噂だけが独り歩きしている。
「森で迷った人間の意識を失わせ、入口まで運ぶ」という証言から、摩訶不思議な術を使うと推測されている。

*用語
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&bold(){シャムロック}
犯罪の取り締まり、荷物の護衛、タダ同然の医療行為、孤児の保護など幅広く慈善活動を行う組織だが、その実態は世界征服を目論む秘密結社である。富裕層を対象にすることが多かったり、目的の為には手段を選ばない節があり、町にはクルタナのように不信感を持つ人は少なくない。

&bold(){魔女狩り}
シャムロックが魔女討伐のために結成した小規模な部隊、及びその作戦を指す。過去にも魔女狩りを行われたが、町民の反感を買い、多くの犠牲を経て中止となった。


#region
・プロローグ
 自然に恵まれた小さな町で、人々は豊かとはいえないが、幸せな日々を過ごしていた。
その人々の生活の一旦を担っている組織が存在した。組織の名前は『シャムロック』。
幸福を呼ぶとしてその名がつき、町の名前にもなった。物語は、このシャムロックを中心に展開される。

・シャムロックと魔女の因縁
 組織シャムロックは、犯罪の取り締まりや荷物の護衛など、幅広く活動している。
そして、唯一の汚点とされる魔女狩りを執行した。
シャムロックは表向き慈善組織となっており、人々の支えとなるのが生き甲斐としているが、本心は別のところにある。
魔女狩りの一件も、人々の不安を取り除くというよりは、勢力拡大の障害になったというのが正しいのだ。
主人公オスカは、そんな裏表のあるシャムロックに保護され育った孤児だった。

・魔女狩り
 町から少し離れたところに深い森がある。その森に棲むという魔女を退治するために魔女狩りが行われた。
なりふりを構わないやり方が反感を買い、やがて町民の反乱が起き、犠牲者は増える一方。
いるかどうかもわからない魔女をそっちのけにして、多くの血が流れた。
結局は、魔女狩りを中止することで騒動は収まった。これは今となっては過去の出来事である。

・ルーシーの登場
 某日。とある島が発見され、オスカは調査隊の一員として島に派遣された。
途中、仲間とはぐれたオスカは、島の唯一の住民という少女に出会った。
無事仲間と合流し、シャムロックに帰還したオスカは、島での出来事を同僚のクルタナに話していた。
名前もわからないという少女に、クルタナはルーシーと名付けた。

・迷宮化した森
 機械仕掛けの少女ことルーシーが、オスカとクルタナに打ち解けてきたころ、町と親しみのある森が突如迷宮と化した。
シャムロックは、まごうことなき魔女の仕業として、町民に魔女狩りの再結成を呼び掛けた。
町民の方はというと、過去の事もあって反対派が多数を占めていたが、森の恵みを得られないことに、今すぐ影響がないにしろ心配の声もあった。

・魔女狩りの再来
 魔女狩りの再結成の発表を聞いたオスカは、喜びを隠しきれなかった。
オスカは両親が魔女の手にかかったと知り、魔女を目の敵にしてきたのだ。
シャムロックの精鋭が選ばれる魔女狩り部隊に、オスカは反対するクルタナを尻目に、入隊を決意。
そして、猛反対するオスカとクルタナを顧みず、ルーシーもオスカについていくように入隊した。
かくして結成された魔女狩り部隊は、迷宮の森に挑んだ。

・魔女と交戦
 魔女狩り部隊が森で迷いに迷い、疲れ果てたところを魔女が姿を現した。
引き返すよう忠告する魔女を無視し、敵意をむき出しにしている魔女狩り部隊に対し、ついに魔女は牙をむく。
そして、部隊はあっさり壊滅することになる。
オスカを含む多くの隊員が膝をつく中、ルーシーは全身を凶器にして猛然と、たった一人で魔女に立ち向っていった。

・ルーシーと負傷したオスカが拉致される
 魔女狩りは失敗で終わった。オスカは重傷だが、ルーシーは無傷という奇妙な状況に、クルタナは眉をひそめた。
そして、最悪の万が一を考えたクルタナは、ルーシーと距離をとってしまう。
それを知ってか知らずか、謎の集団がクルタナがいなくなった病室を襲い、オスカとルーシーは拉致されてしまった。
しかし、足早にその場を去る集団を、クルタナは見逃すはずがなかった。

・クルタナがアイゼルネとなったルーシーと交戦し敗れる
 捕われたオスカとルーシーを救い出すべく、息を切らして追って行った結果、組織シャムロックに辿り着いた。
迷わず乗り込んだクルタナは、シャムロックの人間たちにほだされたルーシーと戦うことになってしまった。
それを知る由もないオスカは逃げ出すことに成功。居場所を失ったオスカは、全ての元凶である魔女と接触を試みる。

・魔女との和解
 魔女狩りの真実とシャムロックの正体、そして魔女の目的を知らされたオスカ。
アイゼルネを止めるために不本意ながらも魔女と手を組み、シャムロックへ戻ることを決意する。

・魔女狩りの再々来
 オスカが魔女に真実を知らされていたとき、ルーシーを手に入れたシャムロックは、再び魔女狩りを実行いた。
ルーシーはシャムロックの操り人形アイゼルネ・ユングフラウとなっていた。
森に迷うことのないアイゼルネは、多くの戦士を引き連れて進軍し、魔女とオスカとに鉢合わせする。
オスカの説得も虚しく、戦いの火蓋は切られた。

・魔女と機械仕掛けの少女
 シャムロックでも群を抜く実力を持つオスカだったが、多勢に無勢、苦戦を強いられていた。
一方、魔女とアイゼルネは常識離れした戦いを繰り広げていた。決着がつくころには夜が明けていた。
魔女の援護もあり、オスカは満身創痍ながらも生き残った。オスカはアイゼルネに止めを刺そうとする魔女に刃を向ける。

・エピローグ
 生き残ったオスカとアイゼルネは裏切り者として指名手配、シャムロックに乗り込んだ賊は行方知れず。
そして、魔女がどうなったかは誰も知らない。
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