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竜胆と松虫草 - (2011/02/28 (月) 20:59:50) の編集履歴(バックアップ)


あらすじ

とある辺境にある人里。そこでは里の人間を妖怪から守る巫女がいた。巫女のおかげで、里の人間たちは、妖怪に怯えながらではあったが、穏やかに暮らしていた。これは、そんな村で生まれ育った子供たちの物語である。
巫女の家に生まれたカガチと、貧しい家に生まれたコノハ。性格も境遇も正反対だった二人だが、それ故に惹かれるものがあったようだ。しかし、巫女は息子であるカガチに近づくコノハが気に入らず、さりとて二人の仲は良いので、なんとかしたいものだと機会を伺っていた。その頃、村に妖怪が襲いことが多くなり、困り抜いた村人はさまざまな策を講じるも、実を結ぶことはなく、結局巫女に頼るほかなかった。新年を迎えたある日、巫女が村人らに神のお告げを伝えた。貢物と共に、娘を一人生贄として山に捧げることで、妖怪たちの怒りを鎮めるのだという。誰に白羽の矢が立ったのかは言うまでもない……

登場人物

カガチ
巫女の一人息子。根っからの真面目で頑固者だが、ところどころ抜けており、頼りになるようでならない。それでも多くの友人に恵まれ、カガチの周りにはいつも人がいる。


コノハ
貧しい家に生まれた、儚くも健気な娘。カガチに対して、憧れと妬みが混じった複雑な感情を持つ。


カカ
妖怪から里の人々を守る巫女。嫉妬深い性格で、息子のこととなると盲目的になる。溺愛している息子に近づくコノハのことをよく思っていない。




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