通名 | ココノエ |
真名 | 九重焚香日売(ここのえたきかひめ) |
年齢 | 14歳(※ヤギホ暦前1年時点) |
身長 | 147センチ |
身分 | ホカゲ族族長ナナツマホヒコの次女。ホカゲ娘子隊の射手。 |
出身部族 | ホカゲ族 |
性格の特徴 | 生まれついての戦士。熱血さと冷静さを併せ持ち、衝動的な激しい戦意を天賦の才としか言いようのない計算能力で制御している。生きるために戦い戦うために生きることを是とし、戦況の打開のためならば自ら敵の懐に跳び込むことも厭わない。 良くも悪くも純粋。戦闘能力や戦闘に付随した思考能力の高さに反比例するかのように、人間の感情的な機微を汲む能力が欠けている。単純な善悪二元論の中で生きており、勧善懲悪に近い考え方をもつ。ヤギホの戦士であることに誇りをもち、先祖が代々戦って生きてきたことを侮辱されれば逆上し、相手を考えずに小刀で斬りつけてしまうことも。ステラクス人の振る舞いはヤギホの戦う魂を利用してきた卑怯なものであると決めつけ、ステラクス人に対する憎悪を隠そうとしない。 |
外見の特徴 | 人一倍小柄で痩せている。真っ黒な長い髪は二つの三つ編みもしくは編み込みにしていることが多い。意志の強そうなはっきりとした眉と小動物めいた黒目がちの瞳をしている。 |
備考 | 常時弓矢と小刀を数本を携帯している。特に弓矢の腕は娘子隊でもっとも優れていると言われているが、身が軽いので小刀をもって相手を背後から刺す方が早い時もあり、普段は木の上や櫓の上にいて、必要だと判断した時にはためらわずに戦場の真っただ中へ跳び下りる。 一人称:わたし、二人称:あんた、貴様。ナナツのことは「親父様(おやじさま)」、ヤエのことは「姉様(あねさま)」。ぶっきらぼうで言い切り型の多い口調で話す。回りくどい言い方を嫌い何事もはっきりと口にする。 |
通称 | ココノエ |
愛称 | ココ |
年齢 | 17歳(※ヤギホ暦2年時点) |
身長 | 147センチ |
身分 | 新生ステラクス王国初代国王『英雄王』の妃。 |
性格の特徴 | 最近餌付けされた元野犬。良くも悪くも純粋で、ステラクス文化とヤギホ文化のあまりの違いに素直に振り回され過ぎており、若干情緒不安定気味のところも見受けられるが、一応徐々に吸収しつつはある。大人しく座っていることが苦手。喜怒哀楽は激しく、声を荒げることもしばしばだが、表情の変化には乏しく、眉間にしわを寄せ唇を一文字に引き結んでいることが多い。落ち着きのなさや語彙の少なさが目立つものの、一応いろいろ考えてはいる。たまに双子の夫たちの間で大人しく座り黙って菓子を頬張っていることも。ほんとにいろいろがんばってる。 |
外見の特徴 | 長い黒髪は今でも二つに編んでいる日もなくはないのだが基本的に双子の夫たちのその日の気分でころころと髪型が変わる。毛先を揃える程度しか切ることを許してもらえず、朝晩に丁寧に梳いてもらっているためかヤギホで野生的な暮らしをしていた時より艶やか。最近やっと出るところが出始めてきた上手足や腹部は今も筋肉で引き締まっているので脱ぐと案外綺麗な体型をしている。 |
備考 | 弓矢は取り上げられたが、ヤギホの鍛冶職人の簡素だが頑丈で切れ味の良い小刀と双子の夫たちに与えられたステラクスの彫金の美しい鞘と柄の小刀を大事に懐に忍ばせている。たまに王たちが模造刀を持ってきて剣術で遊んでくれるのがとてもとても楽しみ。 一人称:わたし、二人称:お前、貴様。ぶっきらぼうで言い切り型の多い口調で話すのは相変わらずではあるものの、ステラクスでは穏やかな言葉遣いの人間が多く感じられ(ヤギホ人が乱暴だったとは思わないところがミソ)、少々劣等感がある模様。最近はたまになんだかごにょごにょしている。 |
ヤギホ側 | 人格についての記述の一切が抹消されている。独立戦争時に当時騎士であった後の英雄王たちを手引きしたという話が記されており、ステラクスにヤギホの魂を売ったとみなされ、ヤギホ人としての誇りを捨てて裕福な男性に身を売る悪女の代名詞となっていた。 近年、女王ホヅカサヅチオオキミがヤギホノミヤマ王国の開国を進めステラクスとの国交正常化を果たした結果、ステラクスとヤギホの友好の象徴として再評価され始め、ステラクス側に残された史料の共同研究が検討されている。 いずれにせよ玉の輿の代表例であることに変わりはない模様。 |
ステラクス側 | ステラクスの王宮が編纂している公的なステラクス史には当時の記述がなく、100年以上経過してから追記がなされたため、不明な点が多い。少なくとも英雄王との間に正式な婚姻関係はなかったとされている。 以下、英雄王リュンクスの書き遺した自伝より、ココノエに関する記述を要約して掲載。 ――戦争と災害で疲弊し切ったステラクスおよびステラクス宮廷内に風穴を開け新たな風を送り込んだ存在。婚姻してからしばらくの間は、ヤギホ人としての自己同一性と夫たちや第二の故郷であるステラクスへの愛情との間で葛藤し、姉ヤエや神子キハとの対立に苦しめられた様子であった。宮廷の敷地内に建てられた離宮で英雄王の子供を複数人産み、いずれの子も自らの手で養育している。晩年は自然の豊かな土地で子供たちや孫たちに囲まれ穏やかな暮らしを送った。 ステラクスでは今でも一部の地域にココノエの子孫を名乗る人々の集落が点在する。 |
その他 | ヒルディカでは『教養もクソもない乱暴粗野な戦闘民族の首長の娘が美しい双子の貴公子に見染められた結果華やかな宮廷社会で様々な揉め事を経験しながら少しずつ貴婦人に成長していく笑あり涙ありのハートフルラブコメディ』というあらすじの歌劇になっているらしい。 |