酒甕座

冬の夜空に輝くこんこんと底から酒が込み上げてくる酒甕がモチーフになっている星座。

この酒甕は、その昔酒造の神であるエブリアス神が創造したもので、彼女は中身の無くならないこの酒甕を創造して以来、神の仕事などそっちのけで、いつも小脇に抱えて飲んだくれては、夜な夜な酒宴を開いて踊ってばかりいた。
これを歓迎する神もいたが、兄であり薬学の神であるジガイウス神はこれを快く思わず、妹の醜態もさることながら、このままでは他の神々の品位まで下がると考えていた。
そこでジガイウス神は、この愚妹に眠り薬を嗅がせて眠らせた後に、この酒甕を夜空の星にしてしまった。
目が覚めたエブリアス神は、酒甕がないと知ると大声でわんわんと泣きじゃくり、とても神としての仕事など出来る訳がない。
挙げ句の果てに母親である大地母神フィーシア神に泣き付いた。
フィーシア神はエブリアス神を宥めながらも自らの補佐も勤めるジガイウス神と話し合った。
話し合いの結果、酒甕は冬の間は夜空に上げてその間ちゃんと仕事をすれば、夏に酒甕を夜空から下ろして存分に飲めば良いと言うことになったと言うことだ。


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最終更新:2019年04月23日 23:57