ユグレス大聖霊

スタートゥ王国を中心に、東ユグレス大陸で崇拝されている最高位の精霊達。

ユグレス各地の自然を構成する多くの精霊達を統べており、自然界に流れる魔力の調和を保つ役割を担った『精霊神』と呼ばれる存在。
ユグレス大陸に残る多くの神話や伝承に登場するが、実際に遭遇してその姿を確認出来た者は未だ居ないと言う。

そしてこの大聖霊を頂点に、ユグレスでは多神教のように精霊全般を神々として崇める精霊信仰が主流となっているとの事。
このような理由から信仰に関しては全体的に緩やか且つ寛大であり、もちろん他の宗教を信仰していても咎められるような事は非常に少ない。

基本スタンスは"善良であれ"。

だが流石に"邪教"と呼ばれるようなモノまでは認められておらず、それらはしっかりと討伐対象なので信仰先は注意するように。


+ ユグレス神話の一節
原初の日、ユグレスがまだユグレスとは呼ばれていなかった頃。
大地は未だ混沌としており、空は深い闇に閉ざされていた。

そんな中、光の大精霊ソルンは他の多くの精霊達と共にイクェナの頂から地上に降りて来た。
精霊達の中で最も賢く、最も慈愛に満ちていたソルンは共に降りて来た精霊達が暗闇の中で迷わないようにと再びイクェナに帰り、そこから天空に昇ると太陽となって大地を光で照らしたのであった。

ソルンにより地上は光溢れる世界となった。
だが、一部の精霊や地に暮らす生き物の中にはその光が眩しすぎる者も居たのである。

当初、闇の大精霊サクルバは自ら作った闇に一人で閉じこもっていた。
だが光の中では生きられぬ者の悲しみを知るとイクェナから空へと昇り、ソルンにこれを訴えた。
そして休む事なく光を発し続けるソルンにも休息は必要と説き、あなたが休んでいるその間は私が地上を安息に包みましょうと約束したのである。

こうしてユグレスの空に光溢れる朝と優しい夜が生まれたのであった。


【光の聖霊ソルン】
光を司り、太陽の象徴とされる精霊神。
ユグレスの全ての存在に生命力と活力を与える他、様々な恩恵を齎すとされる。

【闇の聖霊サクルバ】
闇を司り、夜の象徴とされる精霊神。
昼の間に頑張った者達へ休息と安眠を与える他、様々な恩恵を齎すとされる。

【火の聖霊フラム】
火を司り、英気や闘志の象徴とされる精霊神。
炎で魔物や獣から人々を守り、戦士には燃える様な熱い勇気と力を分け与えると云う。
他にも火を扱う料理人鍛冶屋にも信仰される。

【水の聖霊パルシア】
水を司り、浄化や癒しの象徴とされる精霊神。
生命の源である水が流れる河川や海の安全を守り、雨で乾いた大地に潤いを与え生命を育む。

【土の聖霊レミール】
大地を司り、豊穣と力強さの象徴とされる精霊神。
田畑や森林に活力を与え、豊かな恵みや鉱脈からの金属を齎し、農家鉱山夫から厚く信仰されている。

【風の聖霊メールン】
風を司り、循環と順風を象徴する精霊神。
人や物が行き交う移動を滞りなく進める『流れ』を見通し、気流で季節の循環を促す。
旅人や商人が旅の平穏や好調な商売を祈願し祈りを捧げるという。


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最終更新:2023年10月20日 04:10