望月 日ノ輪

『モチヅキ ヒノワ』

薫桜ノ皇国において最も有名な
火を吹き、水の上を歩き、分身の術を使って数々の困難な任務を達成し、時には強大な魑魅魍魎ですら成敗するという。

しかし闇に生きる忍が有名であって良い筈が無い。
そしてそもそもが『実在しない』架空の人物なのである。

実態は『忍とはこのような者である』と流布された嘘から生まれ、噂が独り歩きしたモノ。
それを噂好きの者達が考察し、絵師達によって肖像が描かれ、それらが更に別の噂を呼び、そうして『存在しない最強の忍』として彼(彼女)が作り上げられたのだ。

……が、近年では時折この人物を名乗り、噂通りの摩訶不思議な術を操り悪人や妖怪を退治していったという『目撃例』が各地で相次いでいるというが…?


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最終更新:2024年01月03日 23:02