「…つまり、いま世界で多発している性転換の原因は、医学でもなんでもなく時空間を飛び越える際の微分化された物体が積分化して元の世界に帰還する際に起きてしまったものなのです、これらから私は研究にて…」 ───待ちたまえブルックリンくん! 「なんでしょう、ジョーンズ教授?」 ───その理論は、まったくもって狂っている!生命倫理の冒涜だ! 「私の理論に医学的な視点は存在しないと発表の初めに述べましたが」 ───あれはただの奇病だ!機械工学を持ち出して考えるな! ───まったくだこのクレイジーマッドサイエンティスト!アリゾナ州立大の名を汚す気か! ───SF小説を書くならアイザックアシモフにでも弟子入りするんだな! HAHAHAHA!!! 「…け、研究の自由は、当大学は保障されていたはずですが」 ───理論がメチャクチャだ!こんな内容を世に出したら我々がどうなるか… ───いい加減にしろ!機械工学は調査したデータを集めてそこから考察するだけではない!統計学がやりたいなら経済学部へ転入しろ! ───そうだそうだ!! ───せやでせやで! 「…あ、あのー。私の発表にはまだ付け加えがあるんですが『オッサン』方、き、聞いていただきませんかねぇ…?」 ───巷では『美人研究員』として話題になっているようだが、彼女を世に出したのは誰だ?こいつとFU〇Kした三流記者か? ───世も末だな!そもそも微分積分の定義というものから間違っている!微分というものはまずαの世界を仮定すると… ───待てマグワイヤー教授。その理論はおかしい。微分積分というのはだな… ───まさかまだ君たちは微分積分で工学を考えるのか?数学の時代は終わったのだ! ───何を言うかこの三流科学者!!貴様のゼミ生が嘆いてたぞ「あの教授が唯一理論的なのは午後のコーヒーの作り方だけだ」とな! ───糞野郎!許さん! ───こら君たち、やめたまえ!! ───せやで!喧嘩はあきまへん! ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー。 「…そろそろやめていただきませんかね、皆さま」 ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー。 「…やめろや」 ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー。 「やめろっつてんだろおがこのpinche(役立たず)どもがあ!!!」 『───これより、音声プログラムを再生致します。よく聞き取れなかったり音声の不具合を感じられた方はHELPボタンを押してください。』 「大体あんたらみたいなエロオヤジどものために!私はわざわざ大ッ嫌いな論文書いてきてやったのよ!それをやれあーだこーだうっさいわ!普段は私のことエロいきったない視線で見るくせにこういう場になったらけなす!ほんっとにもう、なんなのよ!私を評価してくれるのはキャベンディッシュ先生だけなんだからああっ!ぜー…ぜー…あ?」 『───また、この音声プログラムは一時停止、巻き戻し、早送りが出来なくなっており、一度しか再生されません…』 「Chinga su madre(黙れやクズ)!」 ばき。 「ていうかそもそもあんたらこそ理論が…あれ?ここ、どこ?」 ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ H-1の『映画館前』と書かれた無人駅のプラットフォーム。 そこに、一人の少女が立っていた。 黒を基調としたメイド服に白色のフリルにエプロンから、ひと目でメイド服だと分かる。シルク製からか素材は柔らかく、少し動くだけでも服の流動が繊細に読み取れるほどで、彼女がそこらのメイド喫茶で働くアルバイターではない、本物のメイドだと誰が見ても分かった。 茶髪のショートヘアは前髪も毛先も全て綺麗に揃えられており、赤のヒールに真っ白な手袋。真っ白な雪のような肌にぱっちりとした碧眼。さらにその行動一挙一挙から彼女の育ちの良さがうかがえる。 しかし顔立ち全体やその背丈を考えると、まだ幼さを感じさせる。 彼女、サラ・エドワーズはいわずと知れたメイドである。そして同時に、彼女は『探偵』でもある。 かといって彼女が自分から『探偵』と名乗るような痛いことをしているわけではなく、成り行きでそう呼ばれるようになったのだ。 ある冬の日のことである。 主人の屋敷で誕生日パーティーが行なわれた。 その日の夜、招待されていた主人の旧友が死体となって発見されたのだ。 死体は首を絞められたことによる絞殺。彼が宿泊していた部屋の唯一の窓は大きく開けられていた。 さらに被害者の持ち合わせていた金品がすべて盗まれていたこともあり調査が進められた結果、死因は調査に当たったレイ・ジョーンズ警部らの判断による『強盗殺人』となった。 そんな中、サラにはひとつの疑問が浮かんでいた。被害者の一人息子の表情や言葉が、とても親が殺されたとは思えないように思えたからだ。 サラは息子と接する中でその疑問を解消するために様々なことを聞いてみることにした。そしてそれを主人の息子の子守の間に考えをまとめ、ある日ほかのメイド仲間たちとのトランプゲーム中に冗談混じりで喋ってみた。 すると、である。 ほかのメイド仲間たちも、息子のことについては疑問に感じていたというのだ。 やがてサラは仕事の中で息子のことを仕事の中でメイドやさらには主人の協力もあって調べていくようになった。 警部であるレイ・ジョーンズとはたびたび衝突しながらも、日本からの観光客だというクロダとニシザキという人々の力を借りながら、サラは真相にたどり着くのであった。 …というのがベストセラーシリーズの第一巻『メイドは見た!~あるじ様、殺人事件でございます。~サラ・エドワーズの事件簿』の大まかな内容である。 大型ネットワークショッピングサイト「konozama」参照。 「困ってしまいました。まだあるじ様のご夕食を作っていた最中だったのに…」 サラは顎に手を当てて不安そうに考える。 彼女は幼い頃から主人に仕えていた。主人の準備をすることが自分の生活のルーティンのひとつとなっていた。 ICレコーダーの、「アカネ」と名乗る機械音声から告げられた殺し合いをさせられるという事実。 真っ先に彼女は自分の主人が巻き込まれていないか心配になり、与えられたディパックの中にあった『参加者候補リスト』と書いてあった名簿を見たがそこには『主人の名前』はなかった。 よかった、と一息つくとともに彼女は不思議な経験をしていた。 この名簿の中には『自分の主人』は居ないというのは分かるのだが『自分の主人の名前』が何なのかどうも思い出せないのだ。 これは大失態である。主人に失礼であるしあの小うるさいメイド長にバレればどうなることか。 「…あるじ様に帰ったら真っ先に謝らないといけませんね…」 ため息ひとつ。 自分の主人はおおらかで優しい、主人というよりもメイド達の父のような存在である。 身寄りのない孤児院の子どもたち、特に親たちが子に向かい入れないような野蛮な子供たちを受け入れ、ストリートチルドレン同様の孤児であった彼女たちに教育や武道、礼儀作法などを一から教え住む場所を与えたのだ。 サラも同様に、身寄りのない孤児であった。 元々サラの家は裕福とはいえないものの仲睦まじく、父と母と祖父母、弟と妹に囲まれて幸せな日々をすごしていた。 だがある日、サラが七歳の時にアイコレクターという殺人鬼が彼女の家を襲った。 本来サラも家に居る予定であったがスクールバスに乗り遅れたために、唯一一人だけ生還したのだ。 その後サラはしばらく親戚にたらい回しにされたあと孤児院へと送られた。 だが凄惨な事件で突如幸せな日常を奪われたサラはその日からまるで死んだも同然に一日を何もせず、外を眺めているだけであった。 その時に、今の主人が自分を引き取った。 最初は反抗をして、モノを壊したり脱走したり、多くの迷惑をかけてしまった。 だが主人やほかのメイド仲間たち、主人を尋ねる仕事仲間たちとの交流を通し、彼女は徐々に暖かい心を取り戻していった。 だからこそ、自分の主人には頭が上がらない。自分に「人と接する」ことを思い出させてくれた主人。 だからこそ名前を忘れるなんて。そんな失礼なことあってはならないのに、とサラは頭を抱え込む。 「…ま、まあ最悪謝るのはあとでいいでしょうけども…あるじ様が巻き込まれてなかったのはよかったです…」 安堵と不安が混じったため息をついたサラの右手に握られていたのは、S&W M29。 アメリカのスミス&ウェッソン社が開発した回転式拳銃(リボルバー)。装弾数は6発だ。 どうやらこれが、例の自分に与えられた支給品というものらしい。 一応、サラも幼い頃にメイド長から主人をいざという時に守れるよう使い方は教わったが…使ったことはない。 弾数も少ないしいざという時に使おう、とロングスカートの右ポケットの中にしまう。 ちなみにもう一つは使いどころが分からない、アイドルグループのライブの時に使われていそうな棒であったのでディパックの中にしまっておく。 「…ところでこれ全員の方が参加者じゃないとしても…ちょっと知り合いが多すぎるような…」 先ほど述べたリストの中には、サラの知人が多くいた。 最初に解決した事件の時に協力してくれたクロダ氏とニシザキ氏。 何故か事件先でいつも一緒になるレイ・ジョーンズ刑事。何故か二人分あるがミスだろうか。 それ以外にも屋敷を訪れた人々の名前が多くある。 「知り合いを殺すなんてことはできないですし…うーん…」 主人が居るならば、彼を守るために行動するのが従者としての役目。 それが例え自分の手を汚すことになろうとも、彼の命令が彼女のすべてだからそれに従えばいいのだが、その本人がいない。 ゆえに彼女はどうすればいいか迷っていた。 「…かといえどもあの女性が行っていた通り強い方もいるようですし…」 先ほどの音声案内で言っていたことを思い出す。 腕利きたちが多くいるということは、ただのメイドである自分が生き残るのは難しい。 だからといえども、この首輪がある限り反抗しようとなると爆破されて死んでしまう。 誰か強力な力を持っていれば対抗できるだろうが、そんな仲間は居ないだろうし。 一体どうすれば─── 「どこよここ!!!ちょっとあんた!そこのメイド!これ一体どういうこと!?誘拐でもしたつもり!?」 その時、唐突にプラットフォームへ登る階段をずかずかと褐色の女性が上がってきた。 黒髪でウェーブがかかっていて、胸元を大胆に開けた赤いシャツに青のジーパン。黒のスニーカーを履いている褐色肌の美人。上からは白衣を着ているが、背も高く、足も長い。顔も小さく、しかし表情には精悍さも感じられる凛とした雰囲気。それゆえに白衣もまるで衣装のように思えた。 おそらく道を歩くと通りすがった男性たちは皆その視線を奪われるほど、立ち姿は映えていた。 しかし、その褐色美人はその美貌にそぐわないようにサラに血走った表情で近寄ると両肩を強く掴み、大声を上げた。 「いきなりこんなクソ田舎の駅に飛ばされるし!私はまだ研究結果の発表なのよは・っ・ぴ・ょ・う!今からあのオヤジ共を論破するのよ私はぁ!」 「あ、あのすみません落ち着いてください!」 「落ち着いてられっかボケぇ!私の身になってみろってんだーーー!!!」 ぶんぶんぶんとサラを強く振り回す褐色の女性。 サラは為すすべもなく、その女性に振り回されるのであった。 ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ 「なーんだ!サラも私と同じように呼ばれたって訳ね!ごめんごめん!」 振り回されて五分後、昼に食べた紅茶とケーキを戻しかけたサラを見て褐色の女性は、ようやくその腕を止めた。 サラはその隙を見逃さず真っ先に自分の招待とこれが殺し合いの場であること。そして自分も巻き込まれた方の人間である事を告げた。 目の前のこの女性はブルックリン・トゥルージロと名乗った。アリゾナ州立大の院に通う院生であり、今巷を賑わす科学者の一人、らしい(本人談)。 勿論世界軸が違うサラが知るよしもないのだが、サラが知らないことを伝えるとブルックリンは大きく落ち込んでいた素振りを見せた。 しかしすぐに立ち直りプラットフォームの白線の上をしばらく歩きながらサラと会話していると、唐突にサラの首輪を見てまた近寄りながら、怪訝な表情で口を開いた。 「ところでさーサラ。あんたの主人って趣味悪いねー何その首輪ダッサ!」 「え?」 「ほら文字まで書いてあるじゃん。『D』て。しかも鉄製だし。やるならもっとこうゴシック調の方が私はメイド服にあってるでしょ!」 「…あの、ブルックリンさん。あの音声案内は…?」 ブルックリンはそう言われてすぐに「知らないけど」とサラに返す。 「あの、来た時に手に握られていたのICレコーダーから流れていた音声です。ルールとか色々言ってました。多分皆さん聞いてるかと…」 「え?あれそんな大事なもんなの。私壊しちゃったんだけど」 「壊したぁ!?」 「うん。私すっごくいらついてて何かゴニョゴニョ耳障りだったから」 …この方は馬鹿なのかもしれない。 サラはブルックリンの言動からそう伺えた。最近の大学生というのは遊び呆けているからなのだろうか、学力低下がひどいと主人が自分に教えてくれた。 服装も品がないし、どうして彼女のような人が呼ばれたのだろうか。サラはまた頭を抱える。 一方のブルックリンはサラの事を気にせずにプラットフォームのベンチに座る。髪の毛の先をいじり出している。 殺し合いに居るという自覚はまったくないように見えた。 …協力できる人としては他をあたることにしよう。 「…はぁ。分かりました。私はもう行きます。生き残るように頑張ってください…」 そう告げるとサラはブルックリンが登ってきた階段からプラットフォームを降りようとしてその階段の入口へと歩みを進める。 いっそのこと殺し合いに乗るのもよかったが、弾を無駄にしてしまうだけだ。大きく息を吐くと、その階段を降りようと、足を踏み出した。 「あ、待って」 「なんですか」 「そのICレコーダー、貸して。調べるから」 その時、ブルックリンから突然呼び止められた。 『調べる』?不思議に思ったが一応サラはディパックの中にしまっていたレコーダーを取り出し、ブルックリンに渡した。 壊されないか心配であったが、ブルックリンはそれを数秒様々な角度から見るとやがて一言。 「うわ、なにこれ小学生が作ったの?誰でも作れるわこんなもん」 「…え?」 「これ最近のやつね。モーターとギアがなくて容量はたぶん18GBはあるわ。で、遠隔通信によるデータ転送が可能になっている、よくあるレコーダーね。耐久性はあると思う。多分その、殺し合い?の場だからかな。まあいっか。残骸は一応持ってきたし、あとで工具見つけたら直そっかなー。あ、サラ。これ改良していい?どうも音声記録ディバイスと受信ディバイスを繋げている因子が調子悪いみたいね。ノイズから分かるわーだからさ…どうしたの?」 先ほどの馬鹿さとは違う、ペラペラと喋り出したブルックリン。 サラは工学の知識はない。彼女の言動はまるで先ほどの馬鹿大学生とは違う、鋭いものである。 サラはブルックリンに対して、単純な疑問として投げかけた。 「…機械、詳しいんですか?」 「うん」 「…どのくらい?」 「んー。最近は女体化の研究で忙しいしなー。でも、ま、一言だけ言えるのはね」 ブルックリンはサラから貰ったICレコーダーを両手でいじくりながら、また当然のようにサラに質問の答えを返した。 「その悪趣味な首輪を外せるくらいかなー。それ金属製でしょ?で、多分中は色んな回路が複雑に入ってると思う。予想だけど。見たら接続部分溶接されてるしすぐには取れないんだけど。そうだ! サラ、あとでどっか溶接取れる場所にでも行って取ってあげよっか?そうだなー工場とか実験室とかあれば出来るんだけど…なに?そんな深刻そうな顔をして」 ブルックリン・トゥルージロは、天才だ。 サラは見誤っていた。 メイドという職業柄、人間観察は得意な筈なのに。 これは天啓かもしれない。 サラは階段前から足を翻すとブルックリンの方を向き直す。 「ブルックリンさん。お願いがあります」 「なに?サインなら受けつけないけど───」 「この首輪を取って、殺し合いを止めてくださいませんか」 そう言われると、深く、サラは頭を下げた。 最大限の敬意を込めて、希望を見つけ出すかのようにして。 それを見て数分後、ブルックリンはレコーダーをベンチに置くと、サラに尋ね返した。 「…ねえサラあんたコーヒー入れるの得意?」 質問の答えになっていないブルックリンの返答。 サラは呆気に取られたような、腑抜けた表情をしてしまうが、すぐにいけないと思い正す。 ブルックリンはベンチからゆっくりと立ち上がると、サラに向かって笑顔を見せながら、こう言葉を続ける。 「私、スターバックスコーヒー好きなんだけどさぁ、最近飽きてきたのよね。だからさ、あんたの煎れたコーヒー飲んでみたくなった。あんた、いいとこのメイドみたいだし?できる?」 「…?…はい」 「chinga(やった)!じゃあお願いね!それが報酬よ。飛びっきりのをお願いね」 ガッツポーズをブルックリンは決めると、サラの手を取って嬉しそうな顔を見せる。 つまり、これは、この言葉は。 「助けてくれるんですか?」 「当たり前よ!私もここに呼ばれてイライラしてたしね!よろしくぅー、サラ!」 ブルックリンはそう明るく言うと右手を高く上げ、手をパーに開いた。 サラはそれを見ると、そのブルックリンの大きな手目がけて、ハイタッチをするのであった。 「…て、はぁ!?なんで私もついてんのこのダッサいの!」 「と、とりあえずルールを一からまた説明しますから…」 サラは相変わらず、大変そうなのに限りはなさそうではあるのだが。 【H-1/「映画館前」プラットフォーム/一日目/深夜】 【サラ・エドワーズ@アースD】 [状態]:健康 [服装]:メイド服 [装備]:S&W M29(6/6) [道具]:基本支給品、コスモスティック@アースM [思考] 基本:首輪を取って、あるじ様の元へ帰る 1:ブルックリンと協力 2:いざというときは応戦しなきゃ… [備考] ※作中の三人以外にもあったことがある人物、または平行世界の同参加者がいるかもしれません。 少なくともブルックリンのことは知らなかったようです。 【ブルックリン・トゥルージロ@アースP】 [状態]:怒り [服装]:白衣 [装備]:サラのICレコーダー [道具]:基本支給品、不明支給品1~3 [思考] 基本:首輪をさっさと取って、サラの煎れたコーヒーを飲む 1:研究対象(TS、両性具有など)は保護したい 2:サラと協力 [備考] ※名簿を見てません。 |017.[[my world is not yours]]|投下順で読む|018.[[]]| |017.[[my world is not yours]]|時系列順で読む|| |&color(blue){GAME START}|[[サラ・エドワーズ]]|| |&color(blue){GAME START}|[[ブルックリン・トゥルージロ]]||