秘密を持つ二人

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  • 秘密を持つ二人
    「どういう事だよ、これ・・・」 東光一は、その手に持ったICレコーダーから再生された音声内容を聞いて絶句した。 人類の常識を遥かに逸脱した巨大特殊生物「怪獣」が存在する世界・アースM。 そんな世界で生まれ育った東光一は、「怪獣の撃退」並びに「人命及び財産の保護」を主目的として 発足された国際機関・・・「地球防衛軍」に所属している。 入隊以来、目覚ましい勢いで頭角を現していった光一は、今では防衛軍内の精鋭部隊・「MHC」 (モンスター・ハンティング・クルー)のメンバーとして、怪獣と最前線で戦っている。 しかし、彼には誰にも言えない秘密があったのだ。 (なぁコメット、お前はどう考える?) 光一は頭の中にいる『同居人』に問いかけた。 (・・・私にそんな重大な質問をして良いのか?) 『同居人』はやや訝しげに答えた。 ある日の対怪獣戦・・・光一は瀕死の重...
  • 【第一回放送までのSS】
    ...eq1g? 006 秘密を持つ二人 東光一、高村和花 C-1/森 深夜 ◆pNmyKGcnVU? 007 私は貝になれない フランクリン・ルーズベルト、山村幸太、麻生嘘子 A-2/森/ 深夜 ◆aKPs1fzI9A? 008 スマイル全開で明日を目指そうよ 織田信長、御園生優芽 F-7/平野 深夜 ◆laf9FMw4wE? 009 鏡面の憎悪 肩斬華、ヘイス・アーゴイル F-5/平野 深夜 ◆r.0t.MH/uw? 010 私が戦士になった理由 ラモサ F-3/平野 深夜 ◆laf9FMw4wE? 011 殺人鬼×少女×少女 ジル・ド・レェ、早乙女エンマ、柊麗香 B-6/町、C-6/町 深夜 ◆8I7heVl7bs? 012 探偵は警察署にいる 黒田翔琉 A-4/警察署 深夜 ◆nQH5zEbNKA? 013 瞳に炎を宿せ 夢野綺羅星、石原莞爾 D-5/図書館「歴史・文化」エリア 深...
  • 【000~100】
    ...eq1g? 006 秘密を持つ二人 東光一、高村和花 C-1/森 深夜 ◆pNmyKGcnVU? 007 私は貝になれない フランクリン・ルーズベルト、山村幸太、麻生嘘子 A-2/森/ 深夜 ◆aKPs1fzI9A? 008 スマイル全開で明日を目指そうよ 織田信長、御園生優芽 F-7/平野 深夜 ◆laf9FMw4wE? 009 鏡面の憎悪 肩斬華、ヘイス・アーゴイル F-5/平野 深夜 ◆r.0t.MH/uw? 010 私が戦士になった理由 ラモサ F-3/平野 深夜 ◆laf9FMw4wE? 011 殺人鬼×少女×少女 ジル・ド・レェ、早乙女エンマ、柊麗香 B-6/町、C-6/町 深夜 ◆8I7heVl7bs? 012 探偵は警察署にいる 黒田翔琉 A-4/警察署 深夜 ◆nQH5zEbNKA? 013 瞳に炎を宿せ 夢野綺羅星、石原莞爾 D-5/図書館「歴史・文化」エリア 深...
  • 死線上のアリア
    ...下順で読む 006.秘密を持つ二人 003.信長様の為に 時系列順で読む 006.秘密を持つ二人 GAME START 松永久秀 GAME START 久澄アリア GAME OVER GAME START 雨宮ひな 026.現実という名の怪物と戦う者たち
  • 私は貝になれない
    ...。 006.秘密を持つ二人 投下順で読む 008.スマイル全開で明日を目指そうよ 006.秘密を持つ二人 時系列順で読む 008.スマイル全開で明日を目指そうよ GAME START フランクリン・ルーズベルト 029.星に届け GAME START 山村幸太 GAME OVER GAME START 麻生嘘子 027.その信愛は盲目
  • ダブルクロス
    ...の武器になります。 秘密を持つ二人 [東光一]] 次のSS? 秘密を持つ二人 高村和花 027.桜の意図 裏切り同盟 裏切りのクレア 027.桜の意図 裏切り同盟 真白 次のSS?
  • 安土シンデレラ城現る
     そこにあったのは獣の肉塊だった。  破壊されたコンクリートの中央に、黄色と黒の毛皮が付いた肉塊が打ち捨てられていた。  もともとその肉塊に付いていたらしき首は、肉塊のすぐそばに転がっている。  虎――にしては巨大だが――虎型の獣であっただろうそれは、  徳川家康とムッソリーニの二人が現場に着いたときにはすでに動かぬ肉塊と化していた。 「すごい音がしたから参じてみたが、想像以上じゃのう……」 「おいおい、これも参加者か?」 「首輪は無い……が、首を取られている以上なんともいえんの。  まあ、これを“この有様”に出来るだけの力を持った何かが近辺にいる、というのが今分かる情報じゃな……」  当たりに散らばるガレキを見ては、徳川家康が目を細める。 「とてつもない有様じゃ」  巨大虎は顎を砕かれていた。おそらくは戦闘がここであり、  この巨大虎...
  • 道神朱雀
    【出身世界】アースR→アースG(ゴッド) 【名前】道神 朱雀 (どうがみ すざく) 【性別】男 【年齢】18 【職業】元学生 【特徴】ボロボロの学生服 逆立った髪 【好き】自然 動物 【嫌い】闘争 【特技】大道芸 合気道 演武 【趣味】旅 スケッチ 【詳細】 元々は普通の心優しい学生だったが、偶然現れたアースGとのワームホールに巻き込まれ世界移動してしまう。 その際に一度は命を落としたが、不憫に思ったアースGの神々から力を分けられ蘇生される。 その為強靭な肉体と、神獣である青竜・白虎・玄武の力の一部を得る。 しかし同時に彼らの人格も備わってしまい、元の人格と合わせ4つの人格を持つ多重人格者になってしまった。 現在はアースGにて正式に神化するべく様々な神の元を訪ね修業している。 【備考】 人格詳細 青竜:なによりも闘争が大好き 我儘な性格で横柄 白虎:...
  • 片桐花子
    プロフィール 【出身世界】アースR(リアル) 【名前】片桐花子(かたぎり はなこ) 【性別】女 【年齢】16 【職業】高校生 【特徴】小柄で色白のショートヘアー 【好き】ジャック・ザ・リッパー 【嫌い】自分を否定する人 【特技】ナイフ捌き(自称) 【趣味】世界史の勉強 【詳細】 切り裂きジャックの子孫、『フラウ・ザ・リッパー・肩斬華(かたぎりはな)』を自称する少女。 母方にフランス人の祖母を持つクウォーターであり、そのことを密かに自慢に思っている。 2年前に治すべきだった病気に未だにかかっており、よく暗い自室でナイフを眺めながら笑っていたりする。 また、かつてナイフをなめることを癖にしようとしていたが、誤って舌を切って流血し、怖くなってやめた過去を持つ。 そのナイフも以前は金属製の本物だったが、母親にしかられて以来プラスチックのもので妥協している。 【備...
  • イントロダクション
     世界はひとつじゃない。  今これを読んでいるあなたの「見えない隣」には、確かに他の世界がある。  おとぎ話。絵本。アニメ。漫画。小説。ドラマ。特撮。架空戦記。  誰かがどこかで描いたその空想は、他の世界での真実だ。  あなたが絶対に知ることのできない場所で生きている、沢山の命、沢山の物語の一かけらだ。  世界はあなたに直接は見えないけれど……確かに相互に、影響し合っている。  例えばそれはちゃんとした形にすらなっていない、思春期の妄想であっても――――。 【世界座標(0,0,0)――アースR(リアル)】 「だからさ。世界史を覚えるには好きな偉人を見つけるのが早いんだって!」  くる、くる、色白小柄のショートヘアの女子高生が、プラスチックナイフを遊ばせながら自慢げに言った。 「好きな人が何をしてるかって、妄想するでしょ? で、  その...
  • やつがれ、ヤクザの武器になります。
    「舐められたものだ…奴らは余に殺し合いをさせる気があるのか。本と手斧と人形。火縄銃来たら一発じゃな」 信長は胡座をかいて座り込んだ自分の目の前に広がる『支給品』たちを見ながら、少し怪訝な表情をした。 先ほど遭遇してから二時間は経っただろうか。彼女ら(厳密にいえば彼と彼女だが)はの道場で休憩をとっていた。 そこで折角だということで身支度を整える事にしたのだが。信長に与えられた支給品らはおそらくハズレという部類に入るだろう。 『鉄砲』の強さは信長は何より知っている。長篠の戦いで武田勝頼率いる騎馬隊を殲滅させたその強さ、戦力はただしれない。 故に銃が入っていれば多少は違ったのだろうが───女子でも持てるような軽い手斧だけではそういった銃、いや弓でも相手取って戦うことは難しいかもしれない。 手斧を持ち直すと、どこか血なまぐさい臭いがした。 思い返す、戦場の血の臭いだ...
  • 久澄アリア
    【出身世界】アースMG(マジカルガール) 【名前】久澄アリア 【性別】女 【年齢】19 【職業】魔法少女 【特徴】透き通るような瞳、蒼髪 【好き】海 【嫌い】淀んだもの 【特技】潮干狩り 【趣味】アクアリウム 【詳細】 現役魔法少女の中では有数の実力を持つ、水と浄化を操る魔法少女。 そろそろ誰かに後を譲りたいと思っている。マスコットはクリオネ。 【備考】 夢野綺羅星は高校時代の後輩。魔法少女であることは伝えていない。 できれば若い子に後を任せたいが、最悪彼女に任せれば安心だろうとも思っている。
  • アステル・ウォランス
    【出身世界】アースF(ファンタジー) 【名前】アステル・ウォランス 【性別】男 【年齢】19 【職業】旅人 【特徴】赤い髪と眼を持つ 【好き】身体を動かすこと、拳で語ること 【嫌い】諦めること、非道な真似をする輩 【特技】インファイト、正拳突き 【趣味】鍛錬 【詳細】  異世界の山に囲まれた田舎の村で生まれ育った青年。現在は世の中について知りたいと思い、村を出て各地を旅している。  考えるより感じろを地で行く性格で物事についてあまり深く考えない。どのような物事に対しても自分が出来ることを全力でやるだけの自他ともに認めるバカである。 【備考】  特に能力もなく魔法も使えないが、格闘は強く正拳突きであれば容易く城門を吹き飛ばすことができる
  • 旅客列車でGO!会場の電車は日本式
    「はぁ!?殺し合い!?なんでまた私が!」 先ほどハイタッチを決めたブルックリンはサラからこのバトルロワイアルの説明を一通り聞いたあと大袈裟に驚いた。 あらかじめ配られたICレコーダーに入っていたあの音声をまた再生することは不可能である。ゆえに大まかなモノになってしまったのは確かだが───ブルックリンの頭脳で理解するのには不自由はなかった。 説明していたサラとしては、理解してくれてよかったと安堵すると同時に、ブルックリンがアリゾナ州立大の院生であることを知り、驚きと同時に彼女と協力することの意義を見出していた。 ブルックリンの科学力は確かだ。説明をする中で詳しくブルックリンのことを聞いていると、一般教養として様々なことを身につけたサラでは理解できない用語が出るわ出るわで大慌て。彼女が居てよかったと同時に、ブルックリンが物事に対して感情的になりすぎないようにセーブをかけなくては、...
  • 神林幹雄
    【出身世界】アースD(ディティクティブ) 【名前】神林幹雄 【性別】男 【年齢】40 【職業】セールスマン 【特徴】肥満体型、髭面 【好き】ビール 【嫌い】発泡酒 【特技】事件の解決 【趣味】風呂上がりの一杯 【詳細】 肥満体型の中年。 声をかけた相手の精神に影響を及ぼし、望んでいない事であっても実行させる能力を持つが、 特に必要がないのでセールスマンとしての仕事以外には使っていない。 しかし何らかの事件に巻き込まれた場合、手っ取り早く帰宅するために関係者全員に能力を使って犯人を自白させて解決する。 【備考】 能力は死の危険を感じさせるような事を無理矢理実行させられるほど強力なものではない。 一回声をかければ本人が離れた後も効果は持続するため、CMに出演すればより売り上げを伸ばせるのだが、本人はそれに気付いていない。
  • 早乙女エンマ
    【出身世界】アースH(ヒーロー) 【名前】早乙女エンマ 【性別】女 【年齢】7(外見年齢は12歳ほど) 【職業】ヒーロー 【特徴】腰まで届く長い赤髪 【好き】師匠 【嫌い】悪い奴 【特技】戦闘 【趣味】無し 【詳細】 灰色の弟子、戦闘担当。 巨大ロボットと互角に殴りあえる戦闘力に加え、首の切断または心臓を破壊しない限り、数分で全快する驚異の回復能力を持つ。弱点は電撃系の攻撃。しばらくの間、体が麻痺して動けなくなる。 7年前に灰色に拾われたが、その時から外見は今と変わらなかった。記憶喪失だったため、灰色が名を与え、一から教育した。灰色のことを師匠と呼び、慕っている。 善悪の基準は灰色に委ねている。そのため命じられれば、自分と同じくらいの子供でも躊躇なく殺せる。 【備考】 灰色に自分を殺すヒーローになるよう教育や調教が行われている。 今はまだ、灰色に従順してい...
  • 肩斬華
    【出身世界】アースP(パラレル) 【名前】肩斬華(かたぎり はな) 【性別】女 【年齢】16 【職業】高校生、殺人鬼 【特徴】片桐花子と瓜二つ 【好き】血、臓物 【嫌い】性商売 【特技】ナイフ捌き 【趣味】生け花 【詳細】 最近娼婦連続殺人事件でメディアを騒がせているフラウ・ザ・リッパーその人。 病的に性商売を嫌っており、被害者は誰もかれもが拷問の末に無残な殺され方をしている。 身分取得のために谷山京子と同じ高校に籍を置いているが、 そこまで重要視はしていないため最低限度しか出席せず、常に教師たちに小言を言われ、聞き流している。 正体の秘匿については割とザルであり、犯行現場を見られても堅気の人間であれば基本見逃している。 そのため、最近彼女に根も葉もある噂が立っており、そろそろ町を離れる時期だろうと考えている。 【備考】 フラウ・ザ・リッパーの名前の由来...
  • デュルド・ドエナール
    【アースF(ファンタジー)】 【名前】デュルド・ドエナール 【性別】男 【年齢】700 【職業】囚人 【特徴】金髪碧眼の幼児 【好き】飴菓子 【嫌い】人間 【特技】戦闘魔術全般、子供の真似 【趣味】魔術研究 【詳細】 今は亡き魔王軍の元幹部。 本来は貴族のような立場であり、気位が高く人間を徹底的に見下している。 勇者によって生け捕りにされ、魔力を封じられた上で厳重に収監されている。 戦闘魔術に長けた種族の出身であり、彼らにとっては人の魔法は児戯に等しい。 魔法特化であるため肉体面では人を圧倒できるほどの強さは無く、敗因も魔法を封殺されたためである 【備考】 背中に魔封じの刺青を入れられており、その上から一切の攻撃を防ぐレベルのプロテクトをかけられている。 刺青が少しでも傷付けば即座に魔力が復活するため、扱いは慎重に慎重を重ねるレベルで行うように通達されて...
  • ヘイス・アーゴイル
    【出身世界】アースF(ファンタジー) 【名前】ヘイス・アーゴイル 【性別】男 【年齢】250前後 【職業】武器屋店主 【特徴】肩まで伸ばしたグレーの髪、エルフ耳で赤と青のオッドアイ 【好き】技術、知識の習得 【嫌い】人間、魔族 【特技】武器、防具の開発 【趣味】世間の情報の収集 【詳細】 かつて人と魔族が争っていた時代に暗躍していた武器商人。 人と魔族の合いの子であり、当時は両者分け隔てなく商売をしていた。 アーゴイル商店の武器は質が良く安いと有名であり、様々な人間や魔族の戦士が彼の売った武器で殺し合った。 基本的に彼の店の武器は自作であり、より良い武器を作るために魔法を用いたものや 他の世界では電気工学と呼ばれるものまで膨大な知識と技術を修めている。 現在では表舞台から姿を消しており、一説ではまた新たな戦争を起こすために暗躍中なのではないかとも言われている...
  • マリナ・エンドルフィン
    【出身世界】アースP(パラレル) 【名前】マリナ・エンドルフィン 【性別】女 【年齢】28 【職業】薬学者 【特徴】寝癖がひどい金色の長髪、血の気が引いた肌、深紅色の瞳で目の焦点が合っていない、白衣を着ている 【好き】他人の『幸福』 【嫌い】他人の不幸 【特技】薬の製造 【趣味】人々を『幸福』にすること 【詳細】 薬物中毒となっていた両親から生まれた女性。小さい頃から親に薬物を投与され、薬から得られる多幸感を『幸福』として認識するようになる。 また長い間、薬を投与された影響によって薬を投与しなくても常に『幸福』な状態になっている。 その後、成長した彼女はいろんな人々の不幸を見ていくようになる。それらを見た彼女は人々の不幸を悲しみ、人々に『幸福』を与えることが救いになると考える。 そう思った彼女は滅私奉公の精神で薬学の勉強に取り組み、ついに独自の薬の製造に成功する...
  • アベ・サーン
    【出身世界】アースセントラル 【名前】アベ・サーン 【性別】男 【年齢】485 【職業】ディメンション・ナイツ隊員 【特徴】シュモクザメのような形をした黒い頭部と白い胴体 【好き】平行世界の平和、カルピス 【嫌い】平和を乱す悪党 【特技】長年に渡る実戦で鍛えた戦闘技術 【趣味】カルピスの一気飲み 平行世界の秩序を守るディメンション・ナイツの隊員。 サツガペ星出身の異星人で、200年もナイツの先を引っ張っているベテラン隊員だが、そろそろ引退を考えている。 様々な平行世界で人知れず時空犯罪者(異なる平行世界で犯罪行為を行う者のこと)から平行世界を守ってきた。彼が居なければ、アースMとアースDはディメンション・ナイツの想定よりも早くアースEZとなっていただろうと、言われている。 地球で生まれて初めてカルピスを飲んで以来、半ばカルピス中毒となっている。 【備考】 ディ...
  • ティアマトの逆襲、または如何にして私は淫乱ピンクと怪盗と共に怪獣を追っかけることになったか
    燃え盛る真紅の炎。高く高く、暗い夜空を月よりも明るく照らし、 星まで届きそうな程大きな煙が上がる。 建物は崩れ落ち、ガラスも、コンクリートも鉄筋も、乾いた泥のように粉々に 散らばっていた。 ここはA-7飛行場。 いや、「元」A-7飛行場だ。 つい数時間前まで、そこに新品同然の飛行機が並び、眠りにつくかのように 静寂に包まれていたと、誰が想像できようか。 飛行場は完膚なきまでに破壊されていた。 飛行機は一機残らず『踏み潰』され、管制塔を初めとする建築物は粉砕され、 真っ平らだった滑走路には巨大な『足跡』が出来ていた・・・。 そして、飛行場のほぼど真ん中に・・・その「生き物」はいた。 凸凹とした黒い肌、丸太のように太く大きな足とそれとは対照的に細い腕、 50メートル程の大きさで、ほぼ同じ長さの尻尾を持ち、背中には骨がむき出しに なったかの...
  • 超刃セイバーZ(城島リョウ)
    【出身世界】アースH(ヒーロー) 【名前】超刃セイバーZ(城島リュウ) 【性別】男 【年齢】23 【職業】フリーター兼ヒーロー 【特徴】 変身前:白いTシャツにジーンズの長髪の青年。 変身後:某バッタヒーローみたいな感じ。 赤いスーツに、顔はVのような形をした飾りのついた仮面、 胸には甲冑のようなプロテクター、腰にはベルト、首に白いマフラーをつけている。 【好き】人々の笑顔 【嫌い】弱者を虐げる者 【特技】柔道、剣道等の武道 【趣味】アウトドア活動 【詳細】 世界征服を企む悪の秘密結社「ギガデス」に拉致され、 改造出術を施されたものの、脳改造手術の直前に脱出。 自らの力を正義のために使うことを誓う。 改造手術の結果、全身が「剣」に変化する改造人間となった。 体全部が「剣」であり、手足だけ敵を切断したり、刺したりすることが可能。 「剣」であるため防御も...
  • 谷山京子の差異難
     え。  なにこれ?  ちょっとまって。ちょっとまってよ。  待って、待って待って待って待って待って待って待って待って。   『『───これより、音声プログラムを再生致します。    よく聞き取れなかったり音声の不具合を感じられた方は───』』 「えっ」 「……エ?」  いやこれはない。これはないって。本当に待って。  十秒でいいから、いやあと五秒で良かったからホント、待って欲しかった。  それだけあればこんなことにはならなかった。 「あの……どちらサマ、デス?」 「えっ何、なにこれ、ちょっと、え、誰? え、ええ? 君だれ、えっ」 「ワタシはスライムちゃんですケド……」 「えっスライム、確かに透けてる、てか君かわいいね、じゃなくて、、、、あ?」  近くから二重に聞こえる無機質アナウンス音の中、ボク、谷山京子は混乱を極める。  い...
  • 弱さ=強さ
    「クソッ…!クソッ…!なんだよ、なんだよあれ!意味分かんねェ!くっそ、ふざけ…ふざけんじゃねェぞ…!」 夜の道を、一人、ふらふらと歩く姿があった。 細身の体に、赤縁のメガネ。金髪で眉毛は細い───いわば、「チンピラあがり」。 アースPにおけるガソリンスタンド店員、名前は谷口豪。 現在はバイト先を転々としながら、狭いアパートでタバコをふかしている日々を暮らしてきていた、ある意味最も狂った世界とも言われるアースPからは遠い存在の男だ。 「ンだよアレ…!炎出して!女が、ガキに、女が…焼かれて…首斬られてよォ…!三流の映画でもあんなん見たことねェよ…」 彼が目を覚ました場所は、森の茂みの中だった。 彼はレコーダーから流れてきた音声を聞き終わるとすぐに、支給されていたと思われるボウガンを手に持ち、震えながらも、生き残ろうと散策をしていた。 その時に、紫の着物を着た炎...
  • 人でなし達の宴
    巴竜人と道神朱雀は他の参加者の捜索を続けていた。 朱雀の他人格を警戒しつつも、先のような惨劇は避けねばならない。 「やっぱりこの首輪がネックになるか…」 竜人は自身の能力を発揮するにおいての枷に対する苛立ちを漏らす。 「すまんね、巴やん。私の知識でもこれの構造は分からへんわ。せめてサンプルでもあればちゃうんやけど…」 「サンプル、か…」 生きている自分達の首輪が外せない以上、それはすなわち死体から得たものを指すという事になる。 考えたくはないが、そうした事をする必要もあるかもしれない、と竜人は考える。 だがそもそも、首輪を解析しようとする行為自体が主催に対する反逆行為とみなされる可能性もある。 首輪を得ようとしたら自分の首輪が爆破されるなんて笑い話にもならない。 ともかく今は不確定要素が多すぎるので、首輪に関しては今は保留にしようと二人は決めた。...
  • みつどもえ
    全身に揺さぶりを感じて、目を覚ます。 すでに日は昇っていた。 視界に入る少女は確か――柊麗華。 そして、どぎついピンク――ピンク? 「そう睨むな、睨むな。妾の名は卑弥呼。お主……えんま、じゃったか?お主の師匠探しを妾も手伝ってやるぞ」 そう言って、ピンク色の髪の少女は微笑んだ。 「安心せえ。妾はお主らのような可愛い女の子の味方じゃ」 えへへ、と麗華は照れたように頭を掻いた。 エンマはそんな二人を無表情に見つめる。 「協力してくれるの?」 「うむ。妾にどーんと任せい」 薄い胸をどんと叩く。 エンマはこの卑弥呼と名乗る少女をチームにいれたメリット、そしてデメリットを考える。 が、今まで損得についても深く考えなかった少女にとって、これは中々難しい仕事だった。 数秒ほど、眉を歪めて額に手を当てた後、エンマは卑弥呼に結論を言った。 ...
  • 日輪纏いしヒーローと二人の元いじめられっ子
    「――――なんつーか、現実味のないリストだな」 学校の生徒会室。 優美な黒髪を腰まで伸ばし、女子制服を着た男の娘――愛島ツバキはデイパックから取り出した参加者候補リストを手にして苦笑する。 自分の幼馴染である大空蓮をはじめとする同じ学校の生徒は、ICプレイヤーから説明を受けた際、リストに載っているだろうと予想していた。 これはチーム戦だ。何らかの関連性がある者がいても可笑しくない――というよりも一定の法則に従ってチームを振り分けているのなら、最低一人は知り合いが居て当然だと思う。 問題は他の参加者である。 「この偉人の数々――歴史の教科書か何かかよっ」 戦国時代の織田信長、徳川家康、豊臣秀吉からナチスのアドルフ・ヒトラーやラインハルト・ハイドリヒまで。 リストには様々な偉人の名前が書き連ねられているのだから、これはもう苦笑するしかない。 しかもフラ...
  • 世界観
    アースR(リアル) ヒーローも怪人も怪獣も妖怪も何もいない普通の世界。 感受性の強い人が多いのか、他の異世界の出来事を無意識下で感じ取った人々が、それをフィクションとして発表している。 アースP(パラレル) アースRに最も近い世界。 表向きこそアースRと瓜二つだが、裏では様々な存在が跳梁跋扈している。 世界同士の近さからアースRにおいては特に感受性の高い十代の少年少女の意識に顕著な影響を与えることがある。 アースRではこの世界の出来事は、様々な非日常系の作品、または妄想の世界として認知されている。 アースH(ヒーロー) 平和を脅かす悪の組織と正義のヒーローが戦っている世界。 一年ごとに「ヒーローと悪が出現→戦う→一年かけてヒーローが勝利→新たなヒーローと悪が出現」というサイクルを起こしている。 アースRではこの世界の出来事は、特撮番組や映画として認知されている...
  • 殺人鬼×少女×少女
    夜の街を駆ける少女がいる。 短い手足を必死に振り、顔を恐怖で引き攣らせながら、しかし大人顔負けの速さで走る少女がいる。名を、柊麗香。 なぜ、少女は逃げるのか。それは、『恐怖』に追われているから。 「ふふふふ……待ちなさい、可愛い娘……」 地獄の底から聞こえてくるような声が、少女を追いかける。 「お姉さんが、優しく、優しく、や、さ、し、く、遊んであげますからねえ」 淫靡で、上品で、それでいて狂気を感じるその声は、正に追う者、ジル・ド・レェの性質を現していた。 麗香は走る。生き残るために。生物の本能に従い、彼女は慣れない街を必死で駆ける。 追うジルも走っている。が、その走り方、距離の取り方は追いかけるというより甚振るといった方が正しいかもしれない。 すでに、ジルの遊びは始まっているのだ。少女に恐怖を与えながら、一定のペースで追いかけ、疲れ切って動...
  • は行の用語
    は行の用語 【パーさん】 パーフェクトのこと。 イントロダクションにおいてアースHのヴィランの一人として登場するが、早乙女エンマ、早乙女灰色の二人に殺害される。 このSSにおいて唯一姿を見せたのにしゃべらなかった人物でもある。 ロワ本編への出場も出来ず、同SSに登場した風俗嬢と仲良く死者スレに真っ先に早く着いたらしい。 以後は死者スレのマスターとして脱落した参加者たちにカクテルなどを振舞っている。 また、pixivに投下された支援絵でもほかの参加者を差し置いて描かれていたほど結構人気である。 平行世界においての彼は、my world is not yoursの冒頭によるとアースMGで喫茶店のマスターをやってるとか。 …ちなみに勘違いされがちであるがキャラクタープロファイリングにおけるパーさんは結構なサイコパスである。 完全な人間のために歪んだ性を正す...
  • 変身VS変心
    ―人間としての君は既に死んだ。今の君は人の皮を被ったただの兵器だ。兵器を強くすることの何が悪い? ―機械的な改造だけではない。ナノマシン投与に強化細胞の移植、動物の遺伝子の組み込み、挙句の果てに得体のしれない霊石の埋め込み…もはや改造技術に対する耐久実験だ。一人の人間にここまでの改造を行う必要がどこにあったというのだ…。 筋肉や臓器は愚か、脳細胞の一部までが変化してしまっている。…残念だが、君の身体の中に人間と呼べる部分はもう…。 ―すっげ…あれが改造人間って奴の威力なのかよ…! ―あれはバケモノだ。狂ってるから人間ではなく同じバケモノを襲う。 ―三度もメス入れられたんでしょ?案外一回ぐらい脳改造成功してるかもよ?え?三度どころじゃない? ―宇宙人だ!僕以外にも宇宙人はいたんだ! ―我々の組織に入って一度頭を割るだけで良い。三つの組織に身体...
  • 瞳に炎を宿せ
    正義とは、なんなのか。 人を助けることか。 それとも悪を裁くことなのか。 または自分が正義と思えば正義になるのか。 ある少女はそのことを今日ほど感じることはなかった。 夢野綺羅星(ゆめの きらぼし)は正義感溢れる少女である。 学園の生徒会長として日々高校の為に自分ができることならなんでもしてきた。 予算案の作成だって、部活の助っ人だって、それが学園の為であるというのならなんでもやってきたのだ。 困ってる人を見捨ててはおけない、と。そんな彼女の信念に基づいて彼女は常に行動をしてきた。 そんな彼女はまず殺し合いに巻き込まれたと自分が知って強い憤りを感じていた。 いきなり集められて殺し合いをしろ?馬鹿げている、と。 そして彼女の憤りを更に倍増させたのは、ディパックの中に入っていた参加者リストらしきものに自分の妹を初めとする彼女の友人や自分の先輩たちの名前がそこ...
  • もんだいとこたえ
    夜が開けかかっていた。 海沿いの向こうには少し陽が見える。 薄い陽の光が、一人の男と女を照らしていた。 片方はSWAT、と胸に書かれた、少しところどころがほつれているような隊員服を着ている男、レイジョーンズ。 片方は小柄なその辺にいそうなただの平凡な女子大生、平沢茜。茜が先行しながら、それにジョーンズがついていくかのように歩みを進めていた。 向かう先は、港。理由はない。ただ、ずっと外だと雨が降ったときなどに支障が出てしまう。たったそれだけの理由だった。 「…ジョーンズさーん!この辺で休もーよ疲れちゃった」 茜は突然振り返ると、ジョーンズに向かって口を開いた。振り返った時にウェーブのかかった茶髪が、ふわり、と揺れた。こう見れば単なる典型的な日本の女子大生。 だが、彼女は今の主催を倒すために動くジョーンズにとって、必要不可欠な存在なのだ。 ジョーンズは、歩み...
  • 現実という名の怪物と戦う者たち
    図書館1階の『読書コーナー』と書かれたスペース。 そこに私たちふたりは座っていた。 大きな机の上に私たちの支給されたと思われるものを広げて、それを挟む形で私と石原が座っている。 だが石原は支給されていたものには目をくれず、真っ先に『参加者候補リスト』に目を向けた。そしてリストを一瞥。やがて安堵に近いため息をついたあとに呟いた。 「東條のヤローはいねーのか」 「…東條英機のこと? 」石原莞爾の居た時代、1930年代において『東條』となると『東條英機』以外ありえない。 日本史の教師が言っていたことを思い出す。 東條英機と石原莞爾は犬猿の仲で、その喧嘩に負けて軍部を辞めるはめになったとかなんとか、私はノートにメモを取った記憶がある。 「腹立つヤローでな。俺はアイツのいけすかない感じが大嫌えなんだよ」 石原は右足を貧乏ゆすりしながら、眉間に皺を寄せる。 ...
  • キャラクタープロファイリング
    ここでは、企画スレに投下されたキャラクターを世界別にまとめています。 【アースR(リアル)】 ◆高校1年 花巻咲…カップル 片桐花子…ジャックザリッパーが好き 麻生叫…風評被害くん ◆高校2年 金本優…見せ筋女子 山村幸太…カップル 東雲駆…殺し合い優勝者 中野あざみ…女装勢、退学済 中村敦信…クラスに一人はいるヤツ 藤江桃子…金本の友達 ◆高校3年 愛島ツバキ…生徒会副会長(愛さえあれば性別など) 大空蓮…生徒会長 立花美園…女優 ◆小学校 雨宮ひな…空想禁止令の幼女 麻生嘘子…うそつきっ子 ◆町の人たち 御園生優芽…アイドル兼ヤクザの組長 小野寺勉…公民館館長 レイ・ジョーンズ…ゾンビ映画マニア 我道影司…腹パンマン 豊臣秀吉…ただのサル 九十九光一…世界最高の作家 ◆裏社会っぽい人たち 平沢茜…普通に見えて殺し合い大好きウー...
  • 彼らは幾ら叫べども、灰色世界に抗えない
    「ふん、怪獣か」 「……」  空の頂点から無機質な声が発された。  B-7、灰色に錆びた廃工場の頂点に、二人の男が並んで座っていた。  もう煙を噴き上げることもない、ただ巨大さだけが残った煙突機構の頂上足場に座るのは、  灰色の男――早乙女灰色と、口縫いの少年――麻生叫だった。  彼らはお互いに何をするでもなく、ただ高層の風に髪を揺らしながら、正面を見据えていた。  二人の正面遠方に広がるのは地図上では飛行場となっている場所であったが、  今はその場所はただの火の海と施設の残骸となっていた。  その中心には50m級の巨大怪獣が現れており、なにかの八つ当たりのように火の海を作りながら暴れている。 「見たこと、あるのか?」 「オレの世界にはあんなデカいのは流石にいなかった。だが、ああいう怪物はよく作られる。  元は動物だったり人間だったりだ。たまに天然...
  • フランクリン・ルーズベルト
    【出身世界】アースA(アクシス) 【名前】フランクリン・ルーズベルト 【性別】男 【年齢】55 【職業】アメリカ合衆国元大統領 【特徴】車椅子に乗っている(半身不随) 【好き】アメリカ 【嫌い】日本 イタリア ロシア ドイツ。特に日本。 【特技】政治交渉 【趣味】 【詳細】平行世界におけるフランクリン・ルーズベルト。アメリカが日本に負けたことに苛立ち、アメリカを救うため謎の秘密結社フリーメイソンに加入。そこで車椅子の改造を受ける。車椅子には様々な兵器が搭載されているというが詳細は不明。 【備考】アメリカ、イギリス、フランスなど味方だった国の人とは友好的。ただそれ以外は…
  • 立花美園
    【出身世界】アースR(リアル) 【名前】立花美園(たちばな みその) 【性別】女 【年齢】18 【職業】高校生 女優 【特徴】黒髪で長髪 清楚な雰囲気 【好き】自分 金 【嫌い】自分に媚を売る人 両親 夢追い人 【特技】そこそこの演技力 人心掌握術 嘘 【趣味】演技トレーニング 勉強 【詳細】 アースRで今人気の若手女優 演技力はそこまで高くないのだが、可憐さと可愛さの両立した容姿のお陰で売れっ子女優の名を欲しいままにする。 明るく周りに笑顔を振りまき幅広い年齢層に人気がある。また時折見せるクールな一面も人気の秘密。 …しかし彼女の本当の顔は画面の中で見せるアイドル像とは程遠い超現実主義者 常にその顔を隠し、周りの人間を騙し利用しながら生活してきた。 他人を踏み台にすることを厭わず,最終的に自分にのみ益があるよう事を運ばせる。 幼少時代は過酷な生...
  • ドミノ†(始点)
     人は、とても簡単に死ぬ。  今これを読んでいるあなたの隣でも、毎秒数人の命が失われている。  おとぎ話。絵本。アニメ。漫画。小説。ドラマ。特撮。架空戦記。  誰かがどこかで描いたその空想がもし、他の世界での真実なのだとすれば、  あなたが絶対に知ることのできない場所で生きている沢山の命もまた、一秒でいくらでも死んでいる。  ひとつの世界でN人死んだら、億個の世界ではN億人死ぬ。  広げれば、広げれば、広げれば。一秒ごとに世界単位で命は死んでいるともいえるだろう。  これから描かれるのは、そんな世界を因り合わせて作られた世界での、死のおはなし。  ドミノ倒しみたいに、あっけなく死んでしまう人間たちの物語だ。 ////////|病院| 「ただいまー」 「おかえりなさいです」 「おかえり……ど、どうだった?」 「あー、緊急救護室が荒らされてた。や...
  • 【アースE(エド)】からの支給品
    箱詰めクッキー 徳川家康の甘味処でお土産用に売っているもの。匠の味。 妖刀『小烏丸』(黒羽) 陰陽師黒羽。しかし本人は刀を握ることが出来ず、その刀に最初に触れたものしか刀には触れられない。 また半径3メートルより先に最初に触った所有者から離れることは出来ない。刀のダメージ=黒羽のダメージで、刀、鞘、どちらかが折れてしまえば双方とも消滅する。 一人称は「やつがれ」。二人称は「奴(やっこ)」。 御園生優芽に支給。詳しくはこちらへ
  • 似たもの同士が相性がいいとは限らない
    何かを志し、それに向かって努力し、そしてついにそれを成し遂げる。 古今東西あらゆるアースどこにでもありふれるこういう成功物語は、しかし、具体的な例となると極端に少なく、大抵の人間は、妥協し、享受し、静観して、挫折する。 が、この挫折者、転落者は記録や歴史に滅多に残らず、多くは塵となって消えてゆく。 今回は、同じ世界から呼ばれた二人の落伍者の遭遇を紹介しよう。 一人は正義の味方を志し、しかし姉の死をきっかけに堕落し、灰色の生き物になり。 一人は正義の味方を志し、しかし師匠の死をきっかけに転落し、真の正義/悪を殺す悪になり。 出発点は近く、身近な死をきっかけに変質し、そして二人は歪んだ道を歩き出す。 その道は、C―7、平原で交わることとなった。 ★ 歩みは依然、重い。 移動を開始して数分、歪んだ魔法少女、平沢悠との戦いによるダメージは今もなお、いのりの体を蝕んでいた。...
  • その信愛は盲目
    とにかく遠くへと逃げたくて、麻生嘘子がたどり着いたのは駅だった。  だが≪公園前≫の駅名が見えたところで気が抜けたのか、動かし続けていた足がもつれてしまって、  麻生嘘子は走り幅跳びを失敗した時のような勢いで、思い切り前のめりに倒れ込んでしまった。  膝。肘。おでこ。  三点同時着地からの、がりがりと肌が削れるスライディングの音を全身で彼女は感じた。 「痛っ……いた……い……」  起き上がってふらふらと駅構内に入った時には、  ゴシック調の服に守られていなかった膝に、赤いバーコードができてしまっていた。  おでこや肘は幸い皮がむけた程度で済んだが、こちらもひりひりと痛い。  早めの処置が必要だが嘘子はやり方を知らなかった。ケガの処置は常にお母さんか兄さんにやってもらっていたからだ。 「う……うう……嘘……こんなの、嘘よっ……!」  出来...
  • クリス・リハエル
    【出身世界】アースD(ディティクティブ) 【名前】クリス・リハエル 【性別】男 【年齢】25 【職業】推理作家 【特徴】暗灰色の短髪、無精髭 【好き】妻 【嫌い】外に出ること 【特技】料理 【趣味】菜園作り 【詳細】 郊外の一軒家に一人で住んでいる推理小説作家。 妻のキャサリンとは非常に仲が良く、菜園作りや借りてきた映画の鑑賞などをして二人で仲良く暮らしている。 その筋では話を聞いただけで事件を解決する安楽椅子探偵としても知られていて、依頼者が絶えない。 本人は人が来ると恥ずかしがりのキャサリンが奥に隠れてしまうので、人の訪問はあまり良く思っていない。 【備考】 クリスの自慢の奥さん、金髪ブロンドの美女キャサリンは3年前に他界しており、 現在クリスが一緒に暮らしているのは彼が空想したキャサリンである。 このことはシリーズ第5作「依頼者殺人事件」でクリス自...
  • ドミノ†(終点)
    ____////|はじまり|  大空蓮(アースR、生徒会長)は、遊びに全力な、頼りになる兄ちゃんという言葉が似合う少年である。  過去に親友がいじめられていたのを諌めた経験から、彼は自分をヒーローの役に置くことを決めていた。  荒事が起きれば自作の仮面とベルトを装着して現場に向かい、  虐げられている者を救い、虐げていたものに制裁を加える。  体力テストで全て最高点を取れる持ち前の運動神経と身体能力は、彼の学園の平和のために存分に使われていた。  だからこの殺し合いに呼ばれたとき、彼は主催者に尋常ならざる怒りを覚えたし、  その次に考えたことはといえば、親しいものや弱きものがこの場でいたぶられ、殺されるのを止めることだった。  支給品は三つ。  身を軽くする魔法のマント(アースH)、屋台のヒーロー仮面(いつも使ってるのと同じもの)、  まさかの仮面...
  • 片桐花子の災難
    「はぁ……はぁ……。ちょっと疲れてきたね……」 みなさんどうもこんにちは?こんばんわ?おはようございます?どの挨拶が正解なのかわからないけど、谷山京子です! ボクは今、さっき立ち去った華ちゃんをスライムちゃんと一緒に追いかけてます! と言ってもあの子意外と早くて、なかなか追いつけないけどね……。そもそもボクが傷心してちょっと遅かったのもあるけどあまりそこは責めないで(泣) そりゃボクは男性器が付いてるけど、乙女心くらいあるから……あんなところを見られてどう声を掛けたらいいのかわからないというのが本音です。 でもスライムちゃんは持ち前のポジティブさで「とりあえず追いかけまショウ!」とボクの手を引っ張って走らせました。 だから今こうして華ちゃんを追いかけてるんだけど……本当にどうやって謝ればいいんだろうね!もう絶望しかない気がするんですけど! 「キョーコさんはさ...
  • 彼女は貫く胸の華
     灰色の駐車場に、スパイダー・コルサのブレーキ音が甲高く響く。  ドアを開いて白の建物を見上げると、上には赤の十字マークが見えた。  ――間違いない、ここが病院だ。  西崎詩織は、わずかに緊張を解いて、胸をなでおろす。  やっと目的地に着いた――ただその一挙動も急ぎ目だ。  ……救護物資や安全な休憩場所の確保。『旗』についての情報集め。  この殺し合いや、先ほど見た触手のようなものを手から発する奇怪な少女に関する推理。  まだやることはいろいろある。  慌ててはならないが、怠けてもいけない。難しい話だがやるしかなかった。  それにもちろん刑事として、そして大人として、同行者をいたわることも彼女は忘れない。  車のエンジンを止め終えると詩織は、先ほど後部座席に保護した少女に優しい口調で語りかける。 「ごめんなさい、荒い運転だったかもしれないけど、病院に...
  • 欝くしき人々のうた
    夜。 少女が目を覚ましたのは薄暗い森の中であった。 ゆっくりと立ち上がると、妙に風が心地よかった。 足がおぼつかない。自分の体にしては、やけに重い。頭も痛い。 ぐらぐらと頭の中が揺さぶられているようだった。視界もどこかぼんやりとしている。 辺りを見回す。彼女の仲間たちが見当たらない。 心優しい賢者も。 勝気な剣士も。 知的な魔法使いも。 どこに行ってしまったのだろうか。はっきりとしない脳内の中で、思い出そうとする。 (…そうだ、確か、ライリーを、あの化物を討伐しようとしたら、突然光に包まれて…) 辺境の村からの依頼で、ライリーと名乗るオークを討伐に行った。 そこまでは覚えているのだが、それ以降がはっきりしない。 心配だ。だがまだ意識も、視界もぼんやりとしている。 南の方角を見ると、光が見えた。 町だ。 真っ赤なレンガででき...
  • 世界の座標軸からみえるのは
    (…なんだこれは) 『参加者候補リスト』を眺めてから俺、レイ・ジョーンズはそう考えた。 最後の記憶は誰もいない廃屋で1人寝たところまでで途切れている。おそらくそのあとに連れてこられたのだろう。 まったくただでさえ少ない人類で殺し合うだなんて馬鹿げている。それより俺以外に人類が生き残っていたことにも驚きではあるが、どうもこのリストはおかしい。 ルーズベルト大統領にムッソリーニ、ヒトラーという偉人たちが名を連ねている。おそらく追い込まれた状況でよく現れるサイコパスだろうが、それよりも気になるのが一人、いた。 (マグワイヤー巡査…?彼は俺が殺したハズじゃ…) 心優しかった小太りの警官、マグワイヤーさん。彼の勇気にはたびたび救ってもらえたし、彼がいたからこそ俺は生きている。 だが、彼は死んだはずだ。自分の娘を俺に託し、アンデッドと化して、死んだはず。 「…ま...
  • 私が戦士になった理由
    かつて夫婦仲の良い家庭に生まれた、恵まれた少女がいた。 名前はラモサ。永久の幸福を祈って名付けられた彼女は、その名の通り笑顔が絶えない元気な少女である。 この時代は決して平和とは言い難い。常人の手に負えない者が悪行の少なくない世の中であり、毎日のように凶悪犯罪が起こっている。 されどこの世界には、もう一つの勢力――ヒーローと呼ばれる者たちが存在する。 正義の代行者たる彼らは、どんな悪行も許さない。市民を護る為にも血肉を撒き散らし、悪党に対抗している。 だから、無駄な心配は必要ない。ラモサはヒーローを信じて、この素晴らしき日々が永劫に続くと思って暮らしていた――――。 学校の帰り道。 何の変哲もない幸せな日々を壊すように、ラモサの家から見知らぬ少年が突き飛ばされていた。 喧嘩でもしたのだろうか? 彼は酷い重傷を負っていて、立ち上がるのもやっとだという様子で...
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