風祭はやて

オリロワアース@ ウィキ内検索 / 「風祭はやて」で検索した結果

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  • 風祭はやて
    ...カオス) 【名前】風祭はやて(かざま ) 【性別】男 【年齢】17 【職業】高校生、魔法少女 【特徴】小柄、白髪、セミショート 【好き】体を動かすこと、マスコット 【嫌い】考えること、勉強 【特技】接近戦、女装、徒競走 【趣味】走ること、忍者修行 【詳細】 アースMG(マジカルガール)から引き寄せられた風を得意とする魔法少女。 変身すると魔法少女の女装をした状態になるため魔法少年と呼ぶ方が相応しいが、中性的な容姿が幸いしてかなり似合う。 接近戦が得意で自分に風を纏わせて加速することが主な戦法。 アースC(カオス)でアースE(エド)の忍者から忍術などを教わり、忍術と魔法を使える魔法少女になった。忍術は未熟だが風魔法と相性が良くて役立っている 【備考】 一撃の威力が低い手数で勝負するタイプ。速さには絶対の自信がある 他キャラとの関係 結城陽太 ク...
  • スライムちゃん
    ...校に通っている。 風祭はやて、結城陽太、織田信長のクラスに所属。 他キャラとの関係 風祭はやて クラスメイト 結城陽太 クラスメイト 織田信長 クラスメイト
  • 結城陽太
    ...の変貌を知らない 風祭はやてと同じクラスで仲がいい 他キャラとの関係 風祭はやて クラスメイト 織田信長 クラスメイト スライムちゃん クラスメイト
  • 織田信長
    ...み。 【備考】 風祭はやて、結城陽太とクラスメイト 他キャラとの関係 安倍晴明 彼女の術で復活した。失敗して少女化した挙句、アースCへ吹っ飛ばされる 風祭はやて クラスメイト 結城陽太 クラスメイト スライムちゃん クラスメイト プロデュース仮面 アイドルにスカウトしようと企まれている アルトゥール・フォン・ディルレヴァンガー 知り合い
  • キャラクタープロファイリング
    ...スC(カオス)】 風祭はやて…風の魔法少女接近戦系MGから来た 結城陽太…ヒーローの資格を持つ、雨宮と兄弟弟子 Hから来た 織田信長…少女 Eから来た スライムちゃん…アイドル Fから来た プロデュース仮面…プロデューサー Rから来た アルトゥール・フォン・ディルレヴァンガー…戦車兵、Aから来た 【アースSR(スーパーロボット)】 ◆防衛組織 華道一誠…防衛組織隊員 レオン・アーチボルト…防衛組織の超天才ショタ 城ヶ崎ローズ…防衛組織の黒ロンお嬢さま 【アースSF(エスエフ)】 タイラー・リード…民間宇宙船のパイロット ラビー…月人 ジュディ・カルヴァート…宇宙飛行士の才女 【アースEZ(エンズ)】 真白…弱肉強食に慣れている少女 レイ・ジョーンズ…ゾンビ世界で生き抜いてる人 マグワイヤー巡査…ジョーンズの最後の仲間 【アースG...
  • 日輪纏いしヒーローと二人の元いじめられっ子
    ...載ってるか?」 「風祭はやて、織田信長、スライムちゃん、プロデュース仮面――ってはやてと信長はともかくスライムちゃんやプロデュース仮面まで巻き込まれてる可能性があるのか!?」 「今更初めてリスト見たのかよっ! 俺様がくる前はナニしてたんだっ!?」 「スタート地点がこの植木鉢だったんだ、仕方ねェだろっ!」 「完全にナメられてんな、打ち切りくん」 「なにおう!」 「はい、本日二回目のなにおういただきましたー。ぱちぱちぱちぱち、はい拍手 #65374;」 ぱちぱちぱち――大袈裟に盛大な拍手で陽太を罵倒する。 学校では猫を被ることもあったが、実際のツバキはそこまで優等生タイプというワケでもない。 というよりも蓮や少年漫画、その他諸々の影響。そしていつまでも蓮に頼りっぱなしになりたくはない、蓮の力になりたいという精神が、元いじめられっ子の彼をこんな性格にしてしまったのだ...
  • 竹田結理
    【出身世界】アースP 【名前】竹田結里 【性別】女 【年齢】34 【職業】OL 【特徴】黒のショートカット。運動が得意で身長は平均より高め。度の弱いメガネをかけている 【好き】子供、動物 【嫌い】無差別殺人やテロ 【特技】写真記憶能力、ディベート 【趣味】ブログ書き 【詳細】 不思議と事件に巻き込まれやすい体質で、写真記憶能力を持っていたことから警察に協力し非日常に踏み込むことになった 記憶だけでは決定的な証拠には結びつかないことに歯噛みすることが多い 性格はボーイッシュで感受性が強いが、落ち込まずやるときはやる。まっすぐで、昔からいじめや差別は嫌いでいじめられてる子を助けたりしていた 性格が荒くきついので友人からはまだ結婚できてないとネタにされている 【備考】 アースPの日本人参戦キャラの起こす事件は全て彼女の周りで起きたもので、面識こそないが知って...
  • フェルン・マーク
    【出身世界】アースP(パラレル) 【名前】フェルン・マーク 【性別】男 【年齢】20代半ば 【職業】自称殺し屋 【特徴】白髪に伊達眼鏡、黙ってれば頭が良さそうに見える 【好き】強い者、快楽 【嫌い】弱い者、努力 【特技】テンションに比例する回復能力 【趣味】周りの強弱の選別 【詳細】 自分よりも強い者の死を見ることで快楽を得る異常者。 普段は理知的に振る舞っているが、獲物を見つけると性格が豹変する。 殺し屋を自称しているが、依頼よりも常に自分の快楽を優先するため基本的に評価はやっかいなチンピラ程度。 観察力が高く、立ち居振る舞いから相手の力量を測ったり相手の戦法を見抜いて真似るという器用な事もできる。 しかし上記の異常性癖のため強くなるための一切の努力を放棄しており、普段はそこらのチンピラよりもやや強いかどうかという程度。 またどこからか手に入れたテンション...
  • CORE PRIDE
    くははっ!やっぱり俺様の考えた通りだったなぁ、俺様の勘はやっぱ他のやつらとはちげぇんだな」 学校の三階職員室。 愛島ツバキは窓際の教員用作業デスクを眺めながら口許を緩ませた。 そしてツバキは普段なら座れない『教頭』というカード立てが置かれているデスクの椅子に腰かけゆったりとしている。 探索を始め、一時間ほどだろうか。 ツバキと陽太が一通りこの学校を回ったが、ツバキにとってこの学校は見覚えがあった。 何故ならばツバキが普段通う高校のそのものなのであるからだ。 ツバキと蓮がいつも居た生徒会室も、学食も、理科室も、教室もそのままの姿でこの殺し合いの会場に姿を現していた。 「…ツバキ、やっぱりこの学校は君の居た学校なのか」 「さぁねっ。AKANEが俺様の世界の学校引っこ抜いてここにドシーンって置いた『学校そのまま』なのか、俺様の世界の学校をそのままコピーして作り...
  • トードストゥール
    プロフィール 【出身世界】アースH(ヒーロー) 【名前】トードストゥール 【性別】無し 【年齢】不明 【職業】怪人 【特徴】茸を擬人化させたような姿、下半身が無い、普段はいのりの師匠の姿 【好き】女性の体液、虐殺 【嫌い】ヒーロー、火、乾燥 【特技】養分吸収 【趣味】深夜徘徊 【詳細】 かつて雨谷いのりの両親を殺害した怪人。 その後ヒーローによって倒された筈であったが、いのりの師匠となるヒーローと交戦した際に胞子を体内に寄生させていた。 その後裏切りのクレアにより師匠が殺害された事により発芽し、その体を乗っ取った。 厳密にいえばトードストゥール本人のクローン体であり同一人物ではないが、記憶を共有しており人格も全く同一である。 現在は師匠の体に寄生し続けなければ生きられない状態で、完全復活及び強力となってヒーロー達に復讐する事を目標とし、強力なヒーローとの戦...
  • 同盟破棄
    「銃を使う気は、なさそうですね」 光一の一挙一動を観察していた真白は、彼が殺し合いの場に向かない人物であることを瞬時に悟った。 軍人空手の型を取りながら、「君を無力化する」と言いのけた光一。それは殺意がないという何よりの証拠だ。 対して自分は生き残る為ならば容赦なく目の前の男を斬り伏せる覚悟がある。これは圧倒的なアドバンテージだと言っても差し支えないだろう。 一つ懸念があるとするならば、先程見せ付けられた不思議な力だ。クレアが連れ去った少女といい、超常的な能力を有する参加者が多いということになる。 しかし真白自体はアースEZの世界でこれまで生き延びてきた実力者とはいえ、ただの無能力者。まともにやり合うにはあまりにも分が悪い。 (ゾンビ能力以外にも何か隠している可能性も考慮するべきでしょうか……?) 再び真白ソードを大振り。 またしても光一はなんとか躱した。...
  • 谷山京子の差異難
     え。  なにこれ?  ちょっとまって。ちょっとまってよ。  待って、待って待って待って待って待って待って待って待って。   『『───これより、音声プログラムを再生致します。    よく聞き取れなかったり音声の不具合を感じられた方は───』』 「えっ」 「……エ?」  いやこれはない。これはないって。本当に待って。  十秒でいいから、いやあと五秒で良かったからホント、待って欲しかった。  それだけあればこんなことにはならなかった。 「あの……どちらサマ、デス?」 「えっ何、なにこれ、ちょっと、え、誰? え、ええ? 君だれ、えっ」 「ワタシはスライムちゃんですケド……」 「えっスライム、確かに透けてる、てか君かわいいね、じゃなくて、、、、あ?」  近くから二重に聞こえる無機質アナウンス音の中、ボク、谷山京子は混乱を極める。  い...
  • D-MODE
    「だいたい分かった」  警察署の『応接室』と書いてある個室の中心に黒田翔琉が立っていた。  その近くにはホワイトボードが運び込まれており、黒のマジックで様々な情報や推測が描かれていた。  ホワイトボードは狭すぎて、すぐに埋め尽くしてしまったので、壁にも書いてある。壁でも足りなかったので、床にも書かれていた。  天井は届かなかったので書かれていない。  旗についての情報。  黒田の知っている自分の世界についての情報。  そして、鉄缶に入っていたマスコット――ピンクのカエル「キュウジ」から聞いた、“魔法の国”の情報。  あまりに書きまくられてしまったため、部屋はまるで呪いの言葉がびっしりと書かれているかのようにさえ見える。 「だいたいわかったって……」 「理解した、ということだ。事件の全容の理解は解決への第一歩、すべての探偵が行うべき初期項目。  現状で...
  • やつがれ、ヤクザの武器になります。
    「舐められたものだ…奴らは余に殺し合いをさせる気があるのか。本と手斧と人形。火縄銃来たら一発じゃな」 信長は胡座をかいて座り込んだ自分の目の前に広がる『支給品』たちを見ながら、少し怪訝な表情をした。 先ほど遭遇してから二時間は経っただろうか。彼女ら(厳密にいえば彼と彼女だが)はの道場で休憩をとっていた。 そこで折角だということで身支度を整える事にしたのだが。信長に与えられた支給品らはおそらくハズレという部類に入るだろう。 『鉄砲』の強さは信長は何より知っている。長篠の戦いで武田勝頼率いる騎馬隊を殲滅させたその強さ、戦力はただしれない。 故に銃が入っていれば多少は違ったのだろうが───女子でも持てるような軽い手斧だけではそういった銃、いや弓でも相手取って戦うことは難しいかもしれない。 手斧を持ち直すと、どこか血なまぐさい臭いがした。 思い返す、戦場の血の臭いだ...
  • 現実の壁は破れない
    ひやりとした風が吹く深夜の住宅街。 そこに一人の少女が、手に握られたICレコーダーに耳を傾けていた。 頭に被ったカウボーイハットから飛び出るようにして真っ黒な髪が外側にはねており、耳には金色のピアスが開けてある。 首にはスカーフが巻かれていてノースリーブのレザーの革ジャンの下は黒いビキニ一枚という姿が、彼女の露出度を大きく上げていた。 スカートは膝上10cm近く短い、これもまたレザーで出来たもので、靴はやはりレザーのブーツ。 腰のところにはホルスターがつけられており、これだけで彼女はまるでカウガールのように思われた。 「いいじゃないいいじゃないこういうのっ!アタシが待ち望んでたことじゃない!」 そんなカウガール少女、不死原霧人はICレコーダーの音声を聞き終わると喜びを隠せないような素振りを見せ、その場で飛び跳ねた。 彼女はあの有名ヒーローの登竜門である国立ヒーロ...
  • その信愛は盲目
    とにかく遠くへと逃げたくて、麻生嘘子がたどり着いたのは駅だった。  だが≪公園前≫の駅名が見えたところで気が抜けたのか、動かし続けていた足がもつれてしまって、  麻生嘘子は走り幅跳びを失敗した時のような勢いで、思い切り前のめりに倒れ込んでしまった。  膝。肘。おでこ。  三点同時着地からの、がりがりと肌が削れるスライディングの音を全身で彼女は感じた。 「痛っ……いた……い……」  起き上がってふらふらと駅構内に入った時には、  ゴシック調の服に守られていなかった膝に、赤いバーコードができてしまっていた。  おでこや肘は幸い皮がむけた程度で済んだが、こちらもひりひりと痛い。  早めの処置が必要だが嘘子はやり方を知らなかった。ケガの処置は常にお母さんか兄さんにやってもらっていたからだ。 「う……うう……嘘……こんなの、嘘よっ……!」  出来...
  • 桜の意図
    魔法少女とヒーロー、どちらが強いかだって? そりゃあお前、キャラによるだろ。 最弱の魔法少女と最強のヒーロが戦えばヒーローが勝つ。 最強の魔法少女と最弱のヒーローが戦えば魔法少女が勝つ。 最強の魔法少女と最強のヒーローが戦えば……。 ああ、だめだ。どのキャラが最強かだなんて、ファンそれぞれで違うからなあ。 やっぱあれだ、キャラクターで判断しようぜ。 じゃあとりあえず。異端対決ということで。 元ヒーロー、裏切りのクレア。混血の魔法少女、マイルドフラワー。 強いのは、どっち? ★ 服従か、死か。 裏切りか、死か。 8歳の少女に突きつけられた厳しい選択。 マイルドフラワー、高村和花の瞳は絶望で揺らめいた。 「どうした、さっさと選ぶんだ。私はあまり気が長いほうじゃないよ」 両手を広げ、口を三日月に歪めるその...
  • 私が戦士になった理由
    かつて夫婦仲の良い家庭に生まれた、恵まれた少女がいた。 名前はラモサ。永久の幸福を祈って名付けられた彼女は、その名の通り笑顔が絶えない元気な少女である。 この時代は決して平和とは言い難い。常人の手に負えない者が悪行の少なくない世の中であり、毎日のように凶悪犯罪が起こっている。 されどこの世界には、もう一つの勢力――ヒーローと呼ばれる者たちが存在する。 正義の代行者たる彼らは、どんな悪行も許さない。市民を護る為にも血肉を撒き散らし、悪党に対抗している。 だから、無駄な心配は必要ない。ラモサはヒーローを信じて、この素晴らしき日々が永劫に続くと思って暮らしていた――――。 学校の帰り道。 何の変哲もない幸せな日々を壊すように、ラモサの家から見知らぬ少年が突き飛ばされていた。 喧嘩でもしたのだろうか? 彼は酷い重傷を負っていて、立ち上がるのもやっとだという様子で...
  • 現実という名の怪物と戦う者たち
    図書館1階の『読書コーナー』と書かれたスペース。 そこに私たちふたりは座っていた。 大きな机の上に私たちの支給されたと思われるものを広げて、それを挟む形で私と石原が座っている。 だが石原は支給されていたものには目をくれず、真っ先に『参加者候補リスト』に目を向けた。そしてリストを一瞥。やがて安堵に近いため息をついたあとに呟いた。 「東條のヤローはいねーのか」 「…東條英機のこと? 」石原莞爾の居た時代、1930年代において『東條』となると『東條英機』以外ありえない。 日本史の教師が言っていたことを思い出す。 東條英機と石原莞爾は犬猿の仲で、その喧嘩に負けて軍部を辞めるはめになったとかなんとか、私はノートにメモを取った記憶がある。 「腹立つヤローでな。俺はアイツのいけすかない感じが大嫌えなんだよ」 石原は右足を貧乏ゆすりしながら、眉間に皺を寄せる。 ...
  • 欝くしき人々のうた
    夜。 少女が目を覚ましたのは薄暗い森の中であった。 ゆっくりと立ち上がると、妙に風が心地よかった。 足がおぼつかない。自分の体にしては、やけに重い。頭も痛い。 ぐらぐらと頭の中が揺さぶられているようだった。視界もどこかぼんやりとしている。 辺りを見回す。彼女の仲間たちが見当たらない。 心優しい賢者も。 勝気な剣士も。 知的な魔法使いも。 どこに行ってしまったのだろうか。はっきりとしない脳内の中で、思い出そうとする。 (…そうだ、確か、ライリーを、あの化物を討伐しようとしたら、突然光に包まれて…) 辺境の村からの依頼で、ライリーと名乗るオークを討伐に行った。 そこまでは覚えているのだが、それ以降がはっきりしない。 心配だ。だがまだ意識も、視界もぼんやりとしている。 南の方角を見ると、光が見えた。 町だ。 真っ赤なレンガででき...
  • 彼らは幾ら叫べども、灰色世界に抗えない
    「ふん、怪獣か」 「……」  空の頂点から無機質な声が発された。  B-7、灰色に錆びた廃工場の頂点に、二人の男が並んで座っていた。  もう煙を噴き上げることもない、ただ巨大さだけが残った煙突機構の頂上足場に座るのは、  灰色の男――早乙女灰色と、口縫いの少年――麻生叫だった。  彼らはお互いに何をするでもなく、ただ高層の風に髪を揺らしながら、正面を見据えていた。  二人の正面遠方に広がるのは地図上では飛行場となっている場所であったが、  今はその場所はただの火の海と施設の残骸となっていた。  その中心には50m級の巨大怪獣が現れており、なにかの八つ当たりのように火の海を作りながら暴れている。 「見たこと、あるのか?」 「オレの世界にはあんなデカいのは流石にいなかった。だが、ああいう怪物はよく作られる。  元は動物だったり人間だったりだ。たまに天然...
  • 私は貝になれない
    夜の月の光が冷たく冷えきった地面を照らしている。 普段の街の光の中では味わえない風景。 そういったのを少なくとも現代の我々は───どこか自分が異世界に迷い込んだかのように錯覚し、その情景に酔いしれる。 そういった情景にひゅぅと吹く冷たい風や季節を感じさせる虫の声があると、なおさら良い。我々が普段の生活で忌々しいと思うものでさえも、ここでは「風流」になる。 かつての文化人たちはこういった自然の産物を度々詩に綴っていた。今も昔もこういったのを好む気持ちは変わらない。今これを読んでいる読者諸氏や、著者でさえも、そんなこと分かっていることなのである。 だが、この状況下において情景に目をやる者など、いるはずもない。ある男は、この状況下で眼に炎を宿していた。 それでこそ月の光のように優しさを持ち合わせたような明るさではなく、激情的でかつすぐ燃え尽きてしまいそうなそんな明るさ...
  • 秘密を持つ二人
    「どういう事だよ、これ・・・」 東光一は、その手に持ったICレコーダーから再生された音声内容を聞いて絶句した。 人類の常識を遥かに逸脱した巨大特殊生物「怪獣」が存在する世界・アースM。 そんな世界で生まれ育った東光一は、「怪獣の撃退」並びに「人命及び財産の保護」を主目的として 発足された国際機関・・・「地球防衛軍」に所属している。 入隊以来、目覚ましい勢いで頭角を現していった光一は、今では防衛軍内の精鋭部隊・「MHC」 (モンスター・ハンティング・クルー)のメンバーとして、怪獣と最前線で戦っている。 しかし、彼には誰にも言えない秘密があったのだ。 (なぁコメット、お前はどう考える?) 光一は頭の中にいる『同居人』に問いかけた。 (・・・私にそんな重大な質問をして良いのか?) 『同居人』はやや訝しげに答えた。 ある日の対怪獣戦・・・光一は瀕死の重...
  • 似たもの同士が相性がいいとは限らない
    何かを志し、それに向かって努力し、そしてついにそれを成し遂げる。 古今東西あらゆるアースどこにでもありふれるこういう成功物語は、しかし、具体的な例となると極端に少なく、大抵の人間は、妥協し、享受し、静観して、挫折する。 が、この挫折者、転落者は記録や歴史に滅多に残らず、多くは塵となって消えてゆく。 今回は、同じ世界から呼ばれた二人の落伍者の遭遇を紹介しよう。 一人は正義の味方を志し、しかし姉の死をきっかけに堕落し、灰色の生き物になり。 一人は正義の味方を志し、しかし師匠の死をきっかけに転落し、真の正義/悪を殺す悪になり。 出発点は近く、身近な死をきっかけに変質し、そして二人は歪んだ道を歩き出す。 その道は、C―7、平原で交わることとなった。 ★ 歩みは依然、重い。 移動を開始して数分、歪んだ魔法少女、平沢悠との戦いによるダメージは今もなお、いのりの体を蝕んでいた。...
  • 世界の座標軸からみえるのは
    (…なんだこれは) 『参加者候補リスト』を眺めてから俺、レイ・ジョーンズはそう考えた。 最後の記憶は誰もいない廃屋で1人寝たところまでで途切れている。おそらくそのあとに連れてこられたのだろう。 まったくただでさえ少ない人類で殺し合うだなんて馬鹿げている。それより俺以外に人類が生き残っていたことにも驚きではあるが、どうもこのリストはおかしい。 ルーズベルト大統領にムッソリーニ、ヒトラーという偉人たちが名を連ねている。おそらく追い込まれた状況でよく現れるサイコパスだろうが、それよりも気になるのが一人、いた。 (マグワイヤー巡査…?彼は俺が殺したハズじゃ…) 心優しかった小太りの警官、マグワイヤーさん。彼の勇気にはたびたび救ってもらえたし、彼がいたからこそ俺は生きている。 だが、彼は死んだはずだ。自分の娘を俺に託し、アンデッドと化して、死んだはず。 「…ま...
  • もんだいとこたえ
    夜が開けかかっていた。 海沿いの向こうには少し陽が見える。 薄い陽の光が、一人の男と女を照らしていた。 片方はSWAT、と胸に書かれた、少しところどころがほつれているような隊員服を着ている男、レイジョーンズ。 片方は小柄なその辺にいそうなただの平凡な女子大生、平沢茜。茜が先行しながら、それにジョーンズがついていくかのように歩みを進めていた。 向かう先は、港。理由はない。ただ、ずっと外だと雨が降ったときなどに支障が出てしまう。たったそれだけの理由だった。 「…ジョーンズさーん!この辺で休もーよ疲れちゃった」 茜は突然振り返ると、ジョーンズに向かって口を開いた。振り返った時にウェーブのかかった茶髪が、ふわり、と揺れた。こう見れば単なる典型的な日本の女子大生。 だが、彼女は今の主催を倒すために動くジョーンズにとって、必要不可欠な存在なのだ。 ジョーンズは、歩み...
  • 柳生有情剣
    「この音声は削除されました…」 「…おいおい、何だこりゃあどうなってる」 困ったことになっちまった。 今の俺の一言で述べてみるとそう言える。今日は久々の剣客商売、しかもおエライさんからの依頼だってのに。こんなことしてる場合じゃないだろうよ。 俺、柳生十兵衛(やぎゅう じゅうべえ)は頭を掻きむしりながらボソっと呟いた。 あの露出少女かつ俺の居候先の主人こと不死原霧人(ふじわら みすと)が、「偉い人に会うんだから身なりをしゃんとするのよサムライ!」だとかなんとかで着慣れない「すーつ」を着までしたっていうのによぉ。あーあ散々だねえ。 俺はどうもこの服が嫌いだ。なんでわざわざ体にぴったりとした服を着る必要がある。んな格好しちまってたら、いざっていう時剣を鞘から抜きにくい。単純に慣れてないだかもしれねぇがね。 (…まあいいさ。チャッチャッとあの訳わからんこと言ってる奴らを切...
  • 泣け
    早乙女エンマと柊麗香を取りのがしたジル・ド・レェは、  彼女らを追いかけることはせず、反対側――もともと居た方向へと帰った。  いまはD-6の町の、一件の民家の前にいる。  少女を追いかけ、恐怖を与えたのち拷問することを至上の喜びとする彼女が、  どうして目の前の少女を諦めて反対方向へ進んだのか。  答えは簡単な話である。  ジル・ド・レェは柊麗香を追いかけるより前にすでに一人、拷問対象を捕まえていたのだ。 「まあ! 嬉しい。まだ気絶もしていないのね!」 「……ジル……ドレ……」  民家の扉を開けると、玄関先で彼女を迎えたのは、  可愛い少女めいた容姿のエルフの苦悶顔と、かすれた声だった。  おもわずジルは顔をほころばせる。  クリーム色の髪を振り乱し、蜂蜜色の目を憎悪に染めたそれは、ゆっくり呼吸をしながらジルの笑顔を睨む。  睨める程度にはまだ...
  • スマイル全開で明日を目指そうよ
    御園生優芽はアイドルだ。 幼い頃からただひたすらにアイドルを夢見て突き進んできて――そうしてやっと最近になって夢を掴んだ。 ヤクザの組長というアイドルから程遠い地位にも就いてしまったが、それでも彼女は日々を楽しんでいた。 歌って踊って、人々を笑顔にする。そんなアイドルという職業を誇りに思い、全力で取り組んでいた。 だがしかし――――素晴らしき日々は最悪な形で崩れ去る。 『唐突で申し訳ないのですが───皆さまには本日から三日間の間、お互いに殺し合いをしていただきます』 「うぇ!? な、なんだってー!? ――て、のわ!?」 唐突に殺し合いを宣言された優芽は、大袈裟に驚き、石に躓いた。顔面から転んで涙目になるアイドル。 仕返しとばかりに石を蹴り飛ばすと彼女はICプレイヤーの言葉に耳を貸した。 『───再生が終了しました』 ICプレイヤーから流れ出...
  • 殺人鬼×少女×少女
    夜の街を駆ける少女がいる。 短い手足を必死に振り、顔を恐怖で引き攣らせながら、しかし大人顔負けの速さで走る少女がいる。名を、柊麗香。 なぜ、少女は逃げるのか。それは、『恐怖』に追われているから。 「ふふふふ……待ちなさい、可愛い娘……」 地獄の底から聞こえてくるような声が、少女を追いかける。 「お姉さんが、優しく、優しく、や、さ、し、く、遊んであげますからねえ」 淫靡で、上品で、それでいて狂気を感じるその声は、正に追う者、ジル・ド・レェの性質を現していた。 麗香は走る。生き残るために。生物の本能に従い、彼女は慣れない街を必死で駆ける。 追うジルも走っている。が、その走り方、距離の取り方は追いかけるというより甚振るといった方が正しいかもしれない。 すでに、ジルの遊びは始まっているのだ。少女に恐怖を与えながら、一定のペースで追いかけ、疲れ切って動...
  • 楽しさと狂気と
    「な、なんだ!あれは…!!」 ティアマトを追いかけているためにダンプカーを走らせていた鬼小路君彦は目の前の光景を信じることができなかった。 目の前にいた全世界のモンスターマニアにとって伝説の存在ティアマトが50m級の大きさから小さくなり、人間のような見るに堪えない姿に変わっていってしまったからだ。 これでは怪獣ではなく怪人である。鬼小路にとってもはやあれはティアマトではない。ただの出来損ないのレプリカのようなものであった。 「はぁ~…凄いのお!なあ君彦!あれはどういう仕組みなんじゃ?」 世界が違う故か怪獣を見たことない卑弥呼は、その変化も目の前の怪獣が行ったことではないかと考えていた。当然のことだ。 卑弥呼がかつで女王であった邪馬台国でも、呪術の類で猛獣を作り出した事はあったが、あのサイズの物は見たことなかったし、ましてや更に小さくなり人型になるような技術は存...
  • 弱さ=強さ
    「クソッ…!クソッ…!なんだよ、なんだよあれ!意味分かんねェ!くっそ、ふざけ…ふざけんじゃねェぞ…!」 夜の道を、一人、ふらふらと歩く姿があった。 細身の体に、赤縁のメガネ。金髪で眉毛は細い───いわば、「チンピラあがり」。 アースPにおけるガソリンスタンド店員、名前は谷口豪。 現在はバイト先を転々としながら、狭いアパートでタバコをふかしている日々を暮らしてきていた、ある意味最も狂った世界とも言われるアースPからは遠い存在の男だ。 「ンだよアレ…!炎出して!女が、ガキに、女が…焼かれて…首斬られてよォ…!三流の映画でもあんなん見たことねェよ…」 彼が目を覚ました場所は、森の茂みの中だった。 彼はレコーダーから流れてきた音声を聞き終わるとすぐに、支給されていたと思われるボウガンを手に持ち、震えながらも、生き残ろうと散策をしていた。 その時に、紫の着物を着た炎...
  • 死線上のアリア
     月の綺麗な夜の森、 「けっ……気にくわねぇな」  と紫ツインテールの少女が言った。   『ではみなさま、また数時間後の放送でお会いできることがあれば――』と。  簡素な連絡事項を流し終えたICプレイヤーを見つめて、吐き捨てた少女の名は松永久秀という。 「誰の策謀だか知らねぇが……俺様にこんな世迷事を強制させるとは、全く気に食わねぇ」  パチパチと“たき火”の燃える森の中の開けた場所で、蜘蛛の巣柄の浴衣を火にあてつつ、  切り株に座りICプレイヤーを聞いた松永久秀は、自分がふざけた策謀に巻き込まれてしまったことを理解した。  理解すると同時に少女の心中に湧いてきたのは怒りである。  殺し合いをするような状況に対しての怒りではない。殺し合いを「させられる」ことに対しての怒りだ。  松永久秀はかつて男であり、そして武将であった。  織田とか豊...
  • イントロダクション
     世界はひとつじゃない。  今これを読んでいるあなたの「見えない隣」には、確かに他の世界がある。  おとぎ話。絵本。アニメ。漫画。小説。ドラマ。特撮。架空戦記。  誰かがどこかで描いたその空想は、他の世界での真実だ。  あなたが絶対に知ることのできない場所で生きている、沢山の命、沢山の物語の一かけらだ。  世界はあなたに直接は見えないけれど……確かに相互に、影響し合っている。  例えばそれはちゃんとした形にすらなっていない、思春期の妄想であっても――――。 【世界座標(0,0,0)――アースR(リアル)】 「だからさ。世界史を覚えるには好きな偉人を見つけるのが早いんだって!」  くる、くる、色白小柄のショートヘアの女子高生が、プラスチックナイフを遊ばせながら自慢げに言った。 「好きな人が何をしてるかって、妄想するでしょ? で、  その...
  • 片桐花子の災難
    「はぁ……はぁ……。ちょっと疲れてきたね……」 みなさんどうもこんにちは?こんばんわ?おはようございます?どの挨拶が正解なのかわからないけど、谷山京子です! ボクは今、さっき立ち去った華ちゃんをスライムちゃんと一緒に追いかけてます! と言ってもあの子意外と早くて、なかなか追いつけないけどね……。そもそもボクが傷心してちょっと遅かったのもあるけどあまりそこは責めないで(泣) そりゃボクは男性器が付いてるけど、乙女心くらいあるから……あんなところを見られてどう声を掛けたらいいのかわからないというのが本音です。 でもスライムちゃんは持ち前のポジティブさで「とりあえず追いかけまショウ!」とボクの手を引っ張って走らせました。 だから今こうして華ちゃんを追いかけてるんだけど……本当にどうやって謝ればいいんだろうね!もう絶望しかない気がするんですけど! 「キョーコさんはさ...
  • 変身VS変心
    ―人間としての君は既に死んだ。今の君は人の皮を被ったただの兵器だ。兵器を強くすることの何が悪い? ―機械的な改造だけではない。ナノマシン投与に強化細胞の移植、動物の遺伝子の組み込み、挙句の果てに得体のしれない霊石の埋め込み…もはや改造技術に対する耐久実験だ。一人の人間にここまでの改造を行う必要がどこにあったというのだ…。 筋肉や臓器は愚か、脳細胞の一部までが変化してしまっている。…残念だが、君の身体の中に人間と呼べる部分はもう…。 ―すっげ…あれが改造人間って奴の威力なのかよ…! ―あれはバケモノだ。狂ってるから人間ではなく同じバケモノを襲う。 ―三度もメス入れられたんでしょ?案外一回ぐらい脳改造成功してるかもよ?え?三度どころじゃない? ―宇宙人だ!僕以外にも宇宙人はいたんだ! ―我々の組織に入って一度頭を割るだけで良い。三つの組織に身体...
  • ダブルクロス
     ざく、ざく。ざくっ、ざくり。  あ、どうも、真白です。ざく、ざく。ざくっ、ざくり。  今私は、こんな用途に使うものじゃあないんだけれどな、と思いながら真白ソードを振り下ろしています。  ――ざく、ざく。ざくっ、ざくり。  振り下ろす、対象は柔らかめの石の壁です。壁にソードをピッケルのように叩き付けて掘り進めているわけですね。  なぜかってそれは。もう言わずとも分かって欲しいところです。  ここは、採掘場ですから。ざく、ざく。ざくっ、ざくり。  私は真白ソードを片手に地下洞窟に潜って、採掘作業をしているのでした。 「がんばれ♪がんばれ♪」 「励ましてないで貴女も手伝ってください、クレアさん」 「だが裏切る」 「あのもう止めていいですか?」  ざっく。――がら。 「おっ」 「え?」  がらがらがらがら。  何かレアなアイテムが見つかるか...
  • 偏愛の輪舞曲
    私は孤独だった。 学校へ通えば、即座に殴られ、罵倒され、差別され――ありとあらゆる虐めを受けてきた。 だからといって、家に居場所があるわけでもない。 両親は私を出来損ないだと云った。お前は劣等だから、他人よりも劣っているから差別されて当然だと嘲笑った。 「死ねばいいのに」――――それが親の口癖で、家でも学校でも、私は様々な人間に虐げられる。 誰も手を差し伸べる者などいない。当然だ。私を助ければ次はその人が虐めの対象になるのだから。 それにその頃の私の心は、かなり廃れきっていて。偽善者共が有り得ぬ夢物語を語る特撮番組は大嫌いだった。 だってこの世にヒーローなんていないのだから。もしもヒーローがいるのなら、とっくに私を救っているハズだ。 それでも特撮番組を見ていたのは、知らず知らずのうちに救いを求めていたからだろうか。 特に好きなヒーローは、結城陽太。現実とは大いに逸脱した、...
  • ドミノ†(終点)
    ____////|はじまり|  大空蓮(アースR、生徒会長)は、遊びに全力な、頼りになる兄ちゃんという言葉が似合う少年である。  過去に親友がいじめられていたのを諌めた経験から、彼は自分をヒーローの役に置くことを決めていた。  荒事が起きれば自作の仮面とベルトを装着して現場に向かい、  虐げられている者を救い、虐げていたものに制裁を加える。  体力テストで全て最高点を取れる持ち前の運動神経と身体能力は、彼の学園の平和のために存分に使われていた。  だからこの殺し合いに呼ばれたとき、彼は主催者に尋常ならざる怒りを覚えたし、  その次に考えたことはといえば、親しいものや弱きものがこの場でいたぶられ、殺されるのを止めることだった。  支給品は三つ。  身を軽くする魔法のマント(アースH)、屋台のヒーロー仮面(いつも使ってるのと同じもの)、  まさかの仮面...
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