• スレッド_レス番号 01_769
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  • 備考 短編,01_748のキャラで甘々トーク3


「ねー、きょーすけー」
「ん?」
ベッドの上で足をぶらぶらさせながら雑誌をめくっていた美里の呼びかけに、
恭介は顔をあげた。その前に、美里はページを指さしつつ、見ていた冊子を差し出す。
「こういうの、好き?」
「…………」
雑誌だと思っていたのは、通販カタログだった。実際のところ、イイ通販
カタログというのは雑誌とほとんど変わらなかったりする。
それはともかく。
開かれていたのは、ランジェリー特集ページ、だったりした。
『目指すのは愛されキュート? 小悪魔セクシー?』という謳い文句が踊っている。
「……美里が着るの?」
「うん。ベビードールやらガーターベルトって、誰が着るんだと思ってたけど、
一着くらいあってもいいかなーって。男の人ってこういうの好きなんでしょ?」
……そりゃ嫌いじゃありませんが。
恭介は試しに脳内想定してみた。
ピンクのふわ透けベビードールと美里。
ワインレッドの鮮やかレースガーターと美里。
ついでに水着とかバニーとか白衣とかエプロンとか以下略で、ご飯3杯イケそうです。
「……まぁ、止めはしないけど」
「え? あんま乗り気じゃない?」
「大事なのは、結局中身でしょう」
言うと美里は、ばったりとその場に突っ伏した。恐る恐る尋ねてくる。
「……た、体重増えたのバレてる?」
あ、そっち?
「触り心地は変わったかな」
「きゃー! 言わないでー!」
思ったまま口にすると、美里は耳を押さえてじたばたした。
「うう……。やっぱ朝早くて夜遅くて、不規則な食事してれば当然かぁ。
最近化粧ノリも悪いし」
「しばらく忙しかったからね」
「う~」
「でも、僕は綺麗であろうと努力する美里が可愛いのであって、実際に
綺麗かどうかはそんなに問題じゃないよ」
「……恭介、微妙にフォローになってない」
あれ。言い方間違えましたか。
「……えぇとつまり、仕事、好きでしょ?」
「……うん」
「そんな美里だからいい」
「きょーすけー!」
ごろごろと懐いてくる美里の頭を撫でる。
「大好きーv」
「うん。でも体は大事ね」
「はぁい」
綺麗でいることと健康でいることは、結構近い位置にある。
ただ手間かけたいだけなら、結婚しようって言うんだけどねぇ。
あれこれ考える恭介が、問題の下着で迫られるのは、もうちょっと後のことである。





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最終更新:2008年02月14日 00:43