富田篤/シンデレラ
使用楽器
1:Xylophone, Vibraphone
2:Marimba(4oct.)
3:Tom-tom(3), Timpani, Bass Drum,
4:Suspended Cymbal, Gong, Hi-hat Cymbal, Timpani
5:Conga(2), Bongo, Timpani, Bass Drum, Wind Chime, Suspended Cymbal
演奏時間
5分
出版社
ビムス・エディション
作曲年
2005
備考
ティンパニは3,4,5番パートに1台ずつ振り分けられており、巨大なトムトムのように扱う。これは富田の前作《ジャンヌ・ダルク》にも同様の扱われ方をする部分がある。
(以下の文章は、この作品についての質問をメールで頂、それに返信したものです。)
中学生のために作曲されていること、作曲者が打楽器奏者であることから、技術的に理不尽な難しさは全く感じません。
大変効果的な楽器の使い方をしており、感心します。
しかし逆に言えば,全くごまかしが効かないことにもなります。演奏者の実力、基礎力がそのまま曲の出来に反映される
ことにもなります。
私も、この曲をアンコンの選曲候補に加えていますが、私だったら、楽器だけでなく、リズムだけ取り出して練習台、
手拍子、口三味線などでも合わせて、気持ちのよい、疾走感のあるビートを研究するでしょう。
ちなみに音楽的イメージは、まさしく『シンデレラ』のままです。ただし5分の曲なので、継母にいじめられるシーン、
舞踏会のシーンは完全に省略されており、シンデレラが急いで舞踏会から抜け出すシーン、王子と追いかけっこ(?)
をするシーン、そして大団円、のみですが。
あと、富田さんの前作《ジャンヌ・ダルク》と構成が極めて近く、同じような技法を使っているところ(たとえば、
ティンパニを複数の奏者で受け渡すところ、acell.のかけ方など)もあるので、熊本盲学校の演奏も参考になると思
います。購入をおすすめします。
音源
最終更新:2007年08月25日 14:21