分類基準
使用楽器の量よりも集めやすさを第一に割り振りました。
具体的には
2006~2007年にパーカッションミュージアムが行った打楽器アンサンブルの作品の公募において制限されていた使用楽器の条件を第一の基準としました。
明記はされていませんが、この公募の目的の一つが、アマチュアに対して楽曲を提供することであるのは容易に想像が付きます。
そしてアマチュアの中でも、「吹奏楽団の打楽器パート」が、(少なくとも現在は)最も活動が活発な層であり、この層を意識して使用楽器の制限が設けられたものと推測ができます。
ティンパニ 4台(標準的なセット)
バスドラム 1台
スネアドラム 2台
トムトム 3台
ボンゴ 1セット
コンガ 1セット
ティンバレス 1セット
ドラムセット 1セット(スネアドラム1、フットペダル付バスドラム1、トムトム2、フロアトム1、シンバル2、ハイハットシンバル1)
シンバル(合わせ) 1組
シンバル(吊るし) 2枚
タムタム(銅鑼) 1枚
マリンバ(C~C 4オクターブ) 1台
シロフォン(F~C 31/2オクターブ) 1台
ヴィブラフォン(F~F 3オクターブ) 1台
グロッケンシュピール(F~C 21/2オクターブ) 1台
チャイム(C~F 11/2オクターブ) 1台
タンバリン 1
クラベス 1組
ウッドブロック 2個
テンプルブロック 5個
カスタネット 1組
スラップ スティック(ムチ)1
ラチェット 1
ギロ 1
マラカス 1組
シェーカー 1
トライアングル 1
カウベル 2個
アゴゴベル 1組
ウインドチャイム 1
カバサ 1
スレイベル 1
上記の編成に大体収まり、それに小型楽器が加わるものを[使用楽器B]とします。
大型楽器がこれに加わり、それなりに大きな組織で無いと集めきれない、例えば中、高生が大人の力を借りずに集めきるのは厳しい編成の場合[使用楽器A]とします。
さらにそれを越え、プロや音大生でなければ厳しいであろう編成を[使用楽器S]とします。この域に達するとほぼアマチュアの手に負えられません。もし演奏するのならば、相当の資金と覚悟が必要となることでしょう。
次に標準のアマチュアオーケストラの団体について考えます。
最低限所有しているであろう大型楽器を以下のように仮定します。
ティンパニ 3~4台
バスドラム 1台
スネアドラム 1台
シンバル(合わせ) 1組
シンバル(吊るし) 1枚
タムタム(銅鑼) 1枚
シロフォン(F~C 31/2オクターブ) 1台
グロッケンシュピール(F~C 21/2オクターブ) 1台
この編成によって、アマチュアオーケストラの主要なレパートリー(ベートーヴェンからチャイコフスキー、ワーグナーくらいまで。)をカバーでき、それなりに運営が安定した楽団は通常所有をしていると思われます。
これに小型の楽器が加わる編成を[使用楽器D]とみなし、これ以上に楽器が加わり、オーケストラの楽団には厳しくなってくる編成を[使用楽器C]、逆に運搬も含めて楽になる編成を[使用楽器E]とします。
そして、楽器を使用しないボディーパーカッション、使用しても個人が手持ちで持ち運べる段階で留まっている編成を[使用楽器F]とします。
最終更新:2007年07月30日 15:49