(01)315 名無し募集中。。。 (失くした笑顔と取り戻した感情)

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&br() リゾナンダーの秘密基地―― 田中「愛佳、まだ残っとったのね。 光井「あ…田中さん。おかえりなさい。忘れ物ですか? 田中「ん…まぁそんな感じ。愛佳は何やってたと? 光井「私は…あの、今日は久住さんが作戦会議の途中で帰っちゃったじゃないですか。     だから、今日の会議の詳細をまとめておこうかなって。 田中「…それで、こんな遅くまで? 光井「…はい。 田中「……。愛佳、れいなはいつも不思議に思っとるよ。     愛佳はなんであんな奴のことを気にかけとるのかって。     この前だって、『いじめられるのはあんたの自業自得よ!』とか、酷いこと言っとった。 光井「そうですね、でも…あってると思います。 田中「そんなことない!愛佳は優しすぎるとよ。だからああいうイヤ~な奴に目をつけられるっちゃ! 光井「……。 田中「愛佳が悪いなんてことなか。小春の言うことなんて気にすることない。     あんな自分勝手な奴はシカトすればよかと。それこそあいつの自業自得っちゃ!     皆あいつの事は嫌っとう。 光井「……そんなこと…ない。そんなことないです。     私…久住さん…いえ、キラリちゃんに、憧れてましたから。 田中「でもそれは!あいつの事雑誌でしか見たことなかったから…! 光井「…キラリちゃんはうちのクラスでも凄い人気なんです。     …私とキラリちゃん…同い年なのに、片方はいじめられっ子で、もう片方はスターモデルで人気者。     何でこんなに違っちゃうんだろう、って、涙が止まらなくなったこともありました。 田中「……。 光井「だけど、その時思ったんです。キラリちゃんはいつでもあの笑顔を絶やさない。     本当にいつでも笑顔で…。でも私は泣いてばっかりだなって。     ……私もあんなふうに笑えたらなって…思うようになって。 田中「…それは…でも……あくまでそういう仕事だからっちゃ。 光井「私…気づいたんです……久住さん、ここに来てから一度も笑顔になったことが無いんですよ。 田中「え…?!……あ…。 光井「…私、久住さんを見てると…なんだか、写真の中のキラリちゃんに一生分の笑顔を盗られちゃったんじゃないかって。     今の久住さんは…本当は……昔の私みたいなんじゃないかって。     だから…ほっとけないんです。 田中「…愛佳…。 光井「…じゃ、まとめ終わったので帰りますね。失礼します。 田中「…あ…うん。おつかれいな、愛佳。 アジトに1人残された田中は、光井と初めて会ったときの、一切の感情を奪われたようなあの瞳を思い返すのだった。 #ref() ---- ---- ----

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