(18)117 『じゃじゃ馬パラダイス☆激闘編』

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&br() 「ふぅ、今日も疲れたぁ~」 ブティック、「ピンチャボー」での残業を終えた里沙が自宅マンション の前に辿り着いたのはもう23時過ぎだった。 「おかえり、里ぃ沙ぁあああああああ!!!」 耳障りな声、ざわっと来るような感覚・・・ 里沙は背後から駆け寄る漆黒の人影に向けて振り返り様、束になった鋼糸を放つ 人影を捕獲するように拡がり、襲いかかる鋼糸 「無駄無駄無駄ぁああああああああああ!!!」 漆黒の人影の前で四散する鋼糸・・・念動力!・・・やはりアイツだ! 「石川さん!なぜ!?」 「総帥から勅命が下ったんだよ!リゾナンター抹殺のなぁ!」 「そ、そんな・・・」 「だからお前ももう用済みってわけさ・・・死ねっ!」 「!!!」 全身を黒革の戦闘服で包んだ粛清人『R』こと石川梨華の掌から強大な念動波が放たれる 放たれた『念』は里沙の身体を捉え、手足をへし折り、ぐしゃぐしゃに捻じ切る 血を噴き出し、崩れ落ちる里沙の身体 「フフフ・・・アーッハッハッハッハッ!あ~スッキリしたぁ!!!」 スパイでありながら明らかにリゾナンターに組していた裏切り者、 ダークネスの鉄の掟を破る者・・・最も忌むべき存在を始末し『R』は恍惚の笑みを浮かべる 「雑魚の分際でダークネス様に逆らうからこうなるのさ、アーッハッハッハッハッ!」 「アーッヒャッヒャッヒャッヒャッ!」 「・・・誰だ!?」 自らの笑いにハモるような笑い声の方を『R』はキッ、と睨む 「アッヒャー、傑作やよ~!」 拍手をしながら歩いてくるブルーの戦闘服を着た人影 「高橋・・・愛」 ダークネスに逆らい続ける仇敵の姿に憤怒に染まる『R』の顔。 しかしすぐにそれは邪悪な笑みに変わる 「残念ねぇ、里沙はもう・・・」 「もう?もう?どうしたんやよ?プッ、アッヒャー!」 相変わらず笑い続ける高橋愛・・・まさか! ハッと気付いたように前を見る『R』。そこには里沙の死体は無い。 「ざ~んねん、さっきのは小春の念写でしたぁ!」 街路樹の上に潜んでいた久住小春が言い放つ 「全てウチの予知夢通りや」 物陰から現れた預言者の少女、光井愛佳 「貴様ら・・・貴様らぁあああああああ!!!うっ!」 愛に襲いかかろうとする『R』の身体に背後から絡みつき、拘束する鋼糸 「終わりです・・・石川さん」 悲しみを湛えた瞳で鋼糸の操り主、里沙が言い放つ 「こんな糸ぉ!!!」 『念』で鋼糸を断ち切ろうとする『R』しかし鋼糸は断ち切れない 「ただの糸じゃないネ!」 「私達の『想い』が宿った鋼糸ヨ!」 両脇から里沙の両腕を握り、『念』を鋼糸に送り込むジュンジュン、リンリン 「お前ら如きの『念』などぉ!!!」 こめかみに血管を浮だたせ、更に『念』を増幅させる『R』 たわみ始める鋼糸 「そうはさせんっちゃよ!!!リゾナント!!!」 田中れいなが現れ、『共鳴』の力でジュンジュンリンリンの『念』を増幅させる 「ぐっ、うぉおおおおおおおおおおおおお!!!ぎざまら・・・ぎざまらぁ!!!」 鋼糸の拘束が強まり、獣のように吠える『R』 拘束していた鋼糸に向けてで無く、周囲に向けて無秩序に『念』を暴走させる『R』 めくれ上がる道路のコンクリート、舞い上がる石、瓦礫、外灯 「絵里!」 「了解!!!ボルテックフィールド!!!」 真空のフィールドを『R』の周囲に作り出す亀井絵里 「物が四散するのを防ぐだけでなく真空状態で相手の呼吸を断つ攻防一体の技なの」 出番が無いので解説する道重さゆみ 「・・・!・・・・!!!」 真空状態の中で何事かまだ叫んでいる『R』 しかしやがて、その顔は青褪め、鋼糸に掛っていた抵抗は弛み がくり、と『R』の首が傾く 「みんな!もう終わりやよ!!!」 愛の叫びで一斉に止まる能力の発動 拘束を解かれ地面に崩れ落ちる『R』の身体 そのまま・・・動かない 「やった・・・やったーーーーーー!!!」 勝利に湧くメンバー達。 遂にダークネス最強の『DEATH DIVA』の一角を崩したのだ。 しかし、喜びに沸くメンバーの中で 「死んじゃったの?」 ぽつり、とさゆみの一言 「まだ息はあるみたい。気絶してるだけ」 「このまま放って置クカ?危険ネ」 「でも・・・」 「生かしておいたらコイツはまた来るっちゃよ!」 倒れた『R』の処遇を巡って割れるメンバーの意見 「殺したら・・・コイツらと同じやよ」 愛の一言で静まり返るメンバー 「それに、何度来ても・・・何度来てもあっし達は勝てる!」 皆、黙って愛の言葉に頷く 「聞こえるかダークネス!!!これが、これがリゾナンターの力やよーーーーー!!!」 天に向かって叫ぶ高橋愛の声が、深夜の住宅街に響き渡った 【都内某所地下】 「収容された病院に回収班を回して下さい。ナノマシンは恐らく必要ないでしょう。ダメージは小さくはないですが」 電話を切り、ふぅ、と息をつく白衣の女 「だから言わんこっちゃない。それにしても・・・」 甘い、甘いよ愛ちゃん・・・ 白衣の女は口にしようとしたその言葉を噛み潰し、先程の戦闘データの解析を始めた。 (おしまい) ---- ---- ----

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