(04)485 『Overtaken(後編)』

リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ まとめサイト(仮)内検索 / 「(04)485 『Overtaken(後編)』」で検索した結果

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  • (04)485 『Overtaken(後編)』
    『みっつぃ、その先は?』  『いや…その先は視えません、すんません』  負けるんかい、あーしは。  意外なようなそうでもないような未来に、あたしはなぜかすっきりしない。  自分の敗北なんて、思っていなかったからだろう。  あたしは、未来を急いだ。  れいなに勝てなかった自分は、その時どうするのか。  みっつぃは、視えないと言った。  冷静になって考えれば、それはただ教えてくれなかっただけだ。  その未来は、自分自身の目で知るべきだと。  そういうところ、あの子は機転が利く。  『あぁ、でも、これだけはわかります』  憎らしいほどに。  『ふたりは、めっちゃあったかい光で、包まれてます』 「―――とどめ刺されると思ったと?」 衝撃は、来なかった。 心地よい身体の重みを全身に感じ、れいながそのまま覆い被さ...
  • (04)391 『Overtaken(前編)』
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  • (04)428 名無し募集中。。。(愛vsれいな)
    (04)391 『Overtaken(前編)』投下後 407 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 00 08 41.64 0  前編ここまで。  後編は明日にでも上げるとしますw 408 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 00 09 44.53 0  コノヤロウ寝ずに待ってたのにw  乙でした  引き込まれるねえ 409 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 00 10 28.99 0  川*’ー’)<れいなを、試したい。  エロいよエロすぎるよリーダー           ・           ・           ・           ・ 424 名前:名無し募集中。。。:2008/05/08(木) 02 09 08.08 O  続きぃぃぃいいい_| ̄|...
  • ストーリー:スレ別分類
    ... 12.94 0 (04)485 『Overtaken(後編)』 2008/05/08(木) 23 00 22.53 0 (04)435 名無し募集中。。。 (カニ鍋を囲みながら)2008/05/08(木) 08 24 48.71 O (04)510 『会議は踊る』 2008/05/09(金) 00 50 42.52 0 (04)571 『名前』 2008/05/10(土) 00 00 37.87 0 (04)662 『・・・。(恋しくて苦しいよ、ただ声を聞かせて……)』 2008/05/11(日) 00 54 54.56 0 (04)692 『母の日』 2008/05/11(日) 11 43 33.55 0 (04)769 『蒼の共鳴-その共鳴は偽りの共鳴なのか-』 2008/05/11(日) 23 02 08.97 0 (04)805 『見守る者たち -夢爆弾に託...
  • 予告編
    連続ドラマの予告編風の作品群 かなしみ戦隊 「リゾナントブルー」までのシングル曲のタイトルを連続ドラマのサブタイトルに見立てたシリーズ ++をクリックするとリンク先が開きます (01)483 「笑顔YESヌード」 (01)512 「Memory 青春の光」 (01)533 「ひょっこりひょうたん島」 (01)571 「シャボン玉」 (01)601 「みかん」 (01)650 「愛の種」 (01)660 「悲しみトワイライト」 (01)673 「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」 (01)789 「大阪 恋の歌」 (01)891 「抱いてHOLD ON ME!」 (01)912 「THE マンパワー!!!」 (01)935 「AS FOR ONE DAY」 (01)936 「ハッピーサマーウエディング」 (02)433 「サマーナイトタ...
  • (12)585 『Smile Maker(後編)』
    ――― ―― ― なんだか冷たい空気に包まれている。 これは・・・絵里が出してる? とても涼しくて冷蔵庫の中にいるみたい。 風さん、絵里に力を貸してくれるの? 『絵里の頑張りには負けたよ』 へへへ。 絵里、頑張ったでしょ。 『・・・絵里!』 ん?どうしたの? 『絵里!!』 だからどうしたのって。 『絵里!・・・絵里!』 もー・・・ 「聞こえてるってば!!」 ―ゴンッ 「いったたたたた」 「いってぇー・・・」 ・・・あれ、愛ちゃん? 「聞こえとるなら、もっと早く起きろ!アホ!」 「え、え、え?」 絵里がキョロキョロしている間も、愛ちゃんは痛そうにおでこを押さえていた。 絵里のおでこも、まだじんじんと痛みが残っていたけど・・・なんとなく我慢。 「...
  • (06)423 『里沙、孤島に囚われ(後編)』
    ―感覚がない。 もはや時間だけではなく、身体の感覚も。 一体自分がどこで何をしているのかも分からなくなるときがある。 下手をすると自己さえも喪失しそうに。 枷に締め付けられ、鎖で吊り上げられた両手の痛み。 冷え切った床の上でかろうじて自分を支えている両足の冷たさ。 そして先ほど鞭打たれた全身の痺れ。 それらは時間を追うごとに、身体の感覚と、そして気力を奪っていく。 半ば朦朧とする意識の中、新垣里沙はそれでも必死で気持ちを保っていた。 自分でもよく分からない使命感のようなものに駆られて。 だが、その正気も“保っている”のではなく“保たされている”のかもしれないと考えると、ともすれば気持ちが折れそうになる。 あの女の痛めつけ方は巧妙だ。 自分を殺したり再起不能にしてしまっては上から処罰されるのかもしれない。 ・・・単に、「相手が抵抗でき...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(06)813 「恋は発想!Do The Hutsle!」~(09)091 「Never Forget」
    (06)813 「恋は発想!Do The Hutsle!」 2008/06/01(日) 22 10 18.29 0 (07)029 「踊れ!モーニングカレー」 2008/06/04(水) 00 27 40.79 0 (07)187 「恋はロケンロー」 2008/06/05(木) 23 41 04.87 0 (07)427 「ポップコーンラブ!」 2008/06/08(日) 17 11 40.80 0 (07)488 「Please!自由の扉」 2008/06/09(月) 10 10 55.37 0 (07)644 「その場面でビビっちゃいけないじゃん!」 2008/06/12(木) 07 17 48.28 0 (08)217 「ラブ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。」 2008/06/15(日) 11 07 25.63 0 (08)595 「サヨナラのかわりに」 2008/06/17(火...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(05)547 「インスピレーション!」 ~(06)619 「純LOVER」
    (05)547 「インスピレーション!」 2008/05/18(日) 23 16 02.46 0 (05)700 「わたしがついてる。」 2008/05/20(火) 21 11 23.04 0 (05)701 「例えば」 2008/05/20(火) 21 12 34.40 0 (05)732 「忘れらんない」 2008/05/20(火) 23 54 21.28 0 (05)747 「通学列車」 2008/05/21(水) 07 13 04.22 0 (05)827 「21世紀」 2008/05/22(木) 00 10 52.84 0 (05)829 「ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL」 2008/05/22(木) 00 12 44.17 0 (06)046 「A MEMORY OF SUMMER '98」 2008/05/24(土) 01 35 30.04 0 ...
  • (07)155 『P線上のキャメイ(後編)』
    今日は良い天気だ。 風も気持ち良い。 こんな日は気分も良くなって、歌だって歌っちゃうんだ。 「あーめんぼ赤いーなーあいうえお~♪」 こんな日はやる気も出て、特訓だってできちゃうんだ。 「かーめいは風のー子ーかきくけこ~♪」 特訓前にリゾナントに挨拶しに行こうかな。 みんな、絵里がちゃんと外で特訓するようになった!ってびっくりするかな。 それとも、絵里がいなくて寂しがるかな。 そこの角を曲がれば、リゾナントはもう目の前だ。 なんにせよ、わざわざ挨拶しに行くなんて、絵里ってちゃいこーだよね。 扉の棒をしっかり握り、思いきりドアを開けた。 挨拶と…笑顔の準備も忘れずに。 ―カランカラン 「いらっし「行ってきまーす!」」 これでもかってぐらい大きな声と、とびっきりの笑顔で挨拶。 みんな褒めてくれるはず…って...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(04)619 「恋の始発列車」 ~(05)546 「Hand made CITY」
    (04)619 「恋の始発列車」 2008/05/10(土) 12 35 31.88 0 (04)620 「出来る女」 2008/05/10(土) 12 36 25.78 0 (04)684 「あこがれMy Boy」 2008/05/11(日) 07 00 11.49 0 (04)685 「チャンス チャンス ブギ」 2008/05/11(日) 07 01 27.16 0 (04)924 「ちょっとイカした PURE BOY」 2008/05/12(月) 18 03 17.21 0 (04)925 「宝石箱」 2008/05/12(月) 18 04 02.04 0 (05)189 「寝坊です。デートなのに…」 2008/05/14(水) 08 35 46.17 0 (05)190 「恋ING」 2008/05/14(水) 08 36 51.02 0 (05)268 「ファインエモーション!...
  • シリーズ分類
    モーニング戦隊シリーズ 共鳴トライアングル モーニング戦隊シリーズ リゾナンターの出会いや戦いの日々を時系列に沿って描いた骨太の作品。ジュンジュンやリンリン、愛佳は登場していない。 (02)539 『モーニング戦隊リゾナンター 希望の少女』 2008/04/23(水) 11 43 39.71 0 (03)679 『モーニング戦隊リゾナンター 悲しみの少女』 2008/05/03(土) 00 13 56.13 0 (06)354 『モーニング戦隊リゾナンター 決意の少女』 2008/05/27(火) 13 58 18.62 0 (09)595 名無し募集中。。。(モーニング戦隊) 2008/06/29(日) 22 35 56.12 0 共鳴トライアングル さゆ絵里やれいなたちの出会いに特化した連作。モーニング戦隊シリーズとは別の作者の作品であるが設...
  • (08)270 『Heros holding hands(後編)』
    あぁ、絵里・・・ここで愛ちゃんに殺されちゃうんだ。 もう、絵里に抵抗する力は残っていなかった。 今から訪れる死を正当化する以外、何もできなかった。 愛ちゃんが言うなら、今が死に時なのかもしれない。 ダークネスに殺されたり、病気で死ぬぐらいなら、愛ちゃんに殺される方がいいよね。 「ありがとう、愛ちゃん」 「うん、じゃあね」 愛ちゃんが力を込めようとした瞬間― 「やめろおおおおおお!!!!」 強い光が絵里の視界に広がった。 何・・・!? 「っ・・・なんだこの光は・・・!?」 「絵里から、離れろ・・・っ!」 ―ドクン また心臓が大きく波打った。 でも、さっきとは違う。 これは・・・共鳴・・・? 「絵里!今や!!」 「・・・!」 本当の“愛ちゃん”の声が聞こえた。 ありったけの力を込めて、絵里はかまいたち...
  • かなしみ戦隊(03)071 「ここにいるぜぇ!」~(03)916 「歩いてる」
    ++をクリックすると目次が開きます (03)071 「ここにいるぜぇ!」 2008/04/28(月) 02 04 51.76 0 (03)077 「真夏の光線」 2008/04/28(月) 03 11 25.08 0 (03)117 「Ambitious!野心的でいいじゃん」 2008/04/28(月) 21 19 33.73 0 (03)160 「浪漫~MY DEAR BOY~」 2008/04/28(月) 23 58 17.40 0 (03)263 「愛あらばIT'S ALL RIGHT」 2008/04/29(火) 23 41 05.80 0 (03)392 「そうだ!We're ALIVE」 2008/04/30(水) 22 08 04.01 0 (03)416 「Go Girl~恋のヴィクトリー~」 2008/04/30(水) 23 13 05.86 0 ...
  • かなしみ戦隊(01)483 「笑顔YESヌード」~(01)936 「ハッピーサマーウエディング」
    ++をクリックすると目次が開きます (01)483 「笑顔YESヌード」 2008/04/15(火) 21 21 51.34 0 (01)512 「Memory 青春の光」 2008/04/15(火) 22 10 05.13 0 (01)533 「ひょっこりひょうたん島」 2008/04/15(火) 23 36 40.52 0 (01)571 「シャボン玉」 2008/04/16(水) 00 23 45.95 0 (01)601 「みかん」 2008/04/16(水) 01 24 47.54 0 (01)650 「愛の種」 2008/04/16(水) 22 35 00.77 0 (01)660 「悲しみトワイライト」 2008/04/16(水) 23 12 31.86 0 (01)673 「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」 2008/04/17(木) 00 23 09.44 0...
  • (04)014 『走り出した共鳴 後編 ~再会~』
    そこには見知らぬ黒いスーツ姿の男性が2人 ニヤニヤしながら絵里から奪い取った携帯電話のストラップの先をつまんでプラプラと揺らしている 「返してください」 さすがの絵里も表情を引き締めて、強い口調で訴える 「嫌だと言ったら?」 「それでも返してください」 「困ってるんだろ?」 「その携帯があれば困らないの。だから早く返してください」 さゆみも加勢する しかし男達は小娘達の威嚇などどこ吹く風 急に絵里とさゆみの腕を掴んでビルとビルの隙間にある細くて暗い路地に引き込んだ 「ちょっと!何するんですかっ?!」 「やめてください!」 抵抗するも少女の力が成人男性に適うわけもない ふたりはずるずると路地の奥へ奥へと引き摺られていく ふたりの頭を最近、巷を騒がしている言葉がよぎる   連続少女誘拐事件 引き摺られながらもふた...
  • かなしみ戦隊(02)433 「サマーナイトタウン」 ~(02)760 「恋愛レボリューション21」
    ++をクリックすると目次が開きます (02)433 「サマーナイトタウン」 2008/04/22(火) 08 27 06.36 0 (02)533 「恋のダンスサイト」 2008/04/23(水) 08 12 01.68 0 (02)536 「直感2~逃した魚は大きいぞ!~」 2008/04/23(水) 09 14 55.96 0 (02)671 「ふるさと」 2008/04/24(木) 08 19 29.35 0 (02)673 「涙が止まらない放課後」 2008/04/24(木) 09 55 58.31 0 (02)674 「色っぽい じれったい」 2008/04/24(木) 10 48 54.78 0 (02)758 「ザ☆ピ~ス!」 2008/04/25(金) 08 38 42.97 0 (02)760 「恋愛レボリューション21」 2008/04/25(金) 09 24 21...
  • (04)122 『蒼の共鳴-守るべきモノ-後編』
    ミーがリゾナントで飼われるようになって、数日が経過した。 小春と愛佳の関係は、以前よりも確実によくなっている。 無垢な動物と触れ合い、その動物に関する会話をする内に小春とリゾナンター達の距離は縮まっていった。 相変わらず、愛佳に対する小春の態度は素っ気ない。 だが、以前と比べると口調が柔らかくなり、時折笑顔すら浮かべるようになった。 良い傾向だと愛は言葉には出さないものの、そう思っている。 小春の冷たい態度が原因で、時には一触即発の危険を孕んだ状態になることもあった。 それを考えると、今の状態は小春のみならずリゾナンター達にとっても非常によいものと言える。 授業を終えた小春はリゾナントへと向かっていた。 ここ数日は“敵”との戦闘は生じていない、そのため、リゾナントへと小春が顔を出す理由は特に無いと言える。 だが、リゾナントへ顔を出すのは最早小春にとって...
  • (16)048 『スパイの憂鬱7(前編)』
    里沙にとっては悪夢のような一日であった。 いつものように頭が痛いながらもまぁ平和な一日になるはずだったのに、気がつけばリゾナンターのサブリーダーである。 サブリーダーになったことで、得られる情報も増えるはずだと自分を慰めながら帰宅の途についた里沙。 曲がり角を曲がった里沙の視界に飛び込んできた、一軒の…古めかしい(悪く言えばボロ)アパート。 スパイとしてリゾナンターに潜入する里沙のためにと、極貧に苦しむダークネスのリーダーが泣く泣く自費で借りてくれたアパート。 ダークネスに治癒能力者がいれば、少なくとももっと綺麗なアパート(多分マンションは借りれない、審査的な意味で)に 住んでいたのかもしれないが、治療費がかさみまくっている現状では屋根がある建物に住めるだけでもマシと言えた。 四畳半とは言え申し訳程度の風呂は付いていたし、狭いが自分の洗濯物を干せるだけのベランダも...
  • リゾ短歌、詠みにけり
    2008年の秋頃流行りだしたムーブメント。 五七五七七の三十一文字という制限の中で様々な共鳴が生まれた、。 リゾナンター編(12)749 名無し募集中。。。 2008/07/28(月) 17 53 56.96 0 (15)814 名無し募集中。。。 2008/09/21(日) 00 57 13.95 O (16)730 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 11 20 22.63 O (16)735 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 13 40 56.54 0 (16)736 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 14 37 27.06 0 (16)808 名無し募集中。。。 2008/10/11(土) 17 56 29.80 0 (16)863 名無し募集中。。。 2008/10/12(日) 15 59 10.20 0 (16)881 名無し募集...
  • (05)392 『P線上のキャメイ(前編)』
    「むー・・・」 ここは喫茶リゾナント。 いつものようにリゾナンターのメンバーが集まっている。 「っむむむー・・・」 小春は仕事、ジュンジュンとリンリンはバイトで、今日は来れないらしい。 「じゃあ光井、練習始めよっか」 「は~い」 愛佳ちゃんの予知能力を高める為、今日もガキさんと愛佳ちゃんはテーブルに座って特訓中だ。 「リゾリゾの具を考えてみたの」 「まだそんなこと言っとると!?」 カウンターでは、れいながさゆの餌食になっている。 「また良い案あったら言ってねー」 愛ちゃんはコーヒーカップを拭きながら、のんきに二人を見てほほえんでいる。 「・・・むむむむ・・・」 そして絵里は、ななななーんと! 一人で秘密特訓中ですよ? 「むぅ・・・っ」 誰にも頼らず、一人で黙々と特訓中・・・。...
  • (06)231 『里沙、孤島に囚われ(前編)』
    時間の感覚がない。 ―今は朝なのかそれとも夜なのか ―あれから何日くらい経ったのか それすら分からない。 今、自分がこうして生きているのは幸運なのだろうか。 それとも・・・ 剥き出しのコンクリートに囲まれた、薄暗い殺風景な部屋の中で、新垣里沙はぼんやりとそんなことを考えていた。 あの“粛清人”と対峙して命があったのだから、僥倖と言うべきなのかもしれない。 だけど。 何故自分が生かされているのかは分からない。 だが、あの組織のことだ。 情けをかけたなどということはありえない。 そう、自分は生かしてもらったのではない。 生かされているのだ。 そう考えると、自分がこうして生きていることが罪悪でしかないように思えてくる。 自分が生きているせいで、愛たちに・・・仲間に危難が及ぶかもしれないと考えると。 組織...
  • (04)662 『・・・。(恋しくて苦しいよ、ただ声を聞かせて……)』
    迷ってはいけない。何を犠牲にしてもやり抜くと決めたのだから。 振り向いてはいけない。そこに戻る道などないのだから。 そう、強く言い聞かせてみるが、組織に戻ってからというもの 私の思考はあの日のまま、止まっていた。 もっと他にやり方があったのではないか。 もっと最良の選択があったのではないか。 そんな事を考えているなんてダークネスの他構成員に知られたら間違いなく命はない。 敵に情が完全に移った危険因子として処分されるのが落ちだ。 私は弱い。 一人では何もできない。 そして最低なまでに卑怯者だ。 自分が傷つくことを恐れ、大切な仲間を裏切ったのだから。 違う、最初は仲間ではなかった。 ただダークネス様を脅かす存在だった。 だけど私は彼女と共に過ごすうちに知ってしまった。 誰かから頼られる嬉しさ。 誰かと共鳴する嬉しさ。 ...
  • (08)229 『Heros holding hands(前編)』
    「今日はありがとうございました」 病院からの帰り道、改めて愛ちゃんにお礼を言った。 今日は絵里の定期検診の日だった。 さゆが授業があるから一緒に行けないと言っているのを 聞いていた愛ちゃんがついてきてくれたのだ。 最近は心臓の調子も良く、普通の生活を取り戻している。 ただ、毎回言われるのは「絶対安静」ということ。 リゾナンターの絵里には、無理な話だ。 隣で話を聞いていた愛ちゃんも、その時ばかりは難しい顔をしていた。 「絶対安静、か」 病院での話を思い出していると、愛ちゃんがポツリと呟いた。 「ごめんね」 「何がですか?」 「私がリゾナンターに誘ったから・・・」 そう言って、愛ちゃんは悔しそうに唇を噛んだ。 そんな顔をしてほしくて、ついてきてもらったわけじゃない。 とっさに愛ちゃんの手を掴んだ。 「・・・絵里?」 ...
  • (08)929 『the revenger 後編』
    二挺のサブマシンガン――MP7が同時に火を噴く。 藤本はとっさに氷の壁を出現させた。 通常の氷より分子の密度を高めた分厚い氷の壁。 しかし、至近距離からの銃弾の雨には耐え切れない。 氷の壁が粉々に砕け散る直前に、藤本は滑るように横に走り出していた。 同時に、吉澤めがけて氷の矢を放つ。 吉澤は瞬時にその軌道を読み取り、転移フィールドを開いた。 吉澤が発生させた空間の歪みに飛び込んだ氷の矢は、瞬く間に空間を飛び越え、 藤本の目の前に現れた。 が、氷の矢は藤本に突き刺さる寸前にかき消えるように消失した。 フェイク。 吉澤がそう思った次の瞬間、藤本は無数の氷の矢を吉澤に向けて放った。 吉澤にとって、問題はその数ではなく攻撃範囲だ。 吉澤の周囲半径3メートルを完全に埋め尽くす、おびただしい数の氷の矢。 自分をすっぽり覆い隠すほどの転移フィールドを開くには、集中...
  • (07)176 『Love from Leader』
     『Love from Leader』 「愛ちゃーん? いるー?」 閉店時間後の喫茶「リゾナント」。 裏口のカギを開けて中に入ってみると、電気は付いているのに人の気配がしない。 いつもなら、この時間にやってくるあたしに合わせて厨房から香るモカの香り。 それを確認してカウンターに腰掛けるのが、いつも通りのあたしの流れ。 呼びかけに返事もない。少しだけ、不安になる。 あたしの胸はざわつき始める。 まさか、何かあったのか。任務に出ている? それとも、襲撃に遭って―――? 「…愛ちゃん?」 フロアを覗くと、カウンターに突っ伏している愛ちゃんの姿が見えて、 悪い方にばかり想像していた自分に苦笑いしながら、あたしはホッとひとつ息をついた。 「…寝ちゃったのかぁ」 手元にはマグカップだけが置いてあって、厨房の中は飲み物の準備も...
  • (25)363 「くちづけのその後」~ (26)146 「泣いちゃうかも」
    (25)363 「くちづけのその後」 2009/04/01(水) 19 07 39.30 0 (25)395 「~おやすみ~」 2009/04/02(木) 20 26 32.83 0 (25)442 「さみしい日」 2009/04/03(金) 21 57 22.03 0 (25)592 「ウソつきあんた」 2009/04/06(月) 18 17 35.97 0 (25)633 「いきまっしょい!」 2009/04/07(火) 18 52 31.21 0 (25)685 「NIGHT OF TOKYO CITY」 2009/04/08(水) 19 24 17.26 0 (25)749 「~おはよう~」 2009/04/09(木) 20 32 17.87 0 (25)799 「本気で熱いテーマソング」 2009/04/10(金) 22 11 56.06 0 (26)041 「未来の扉」 200...
  • (06)496 『Green Monster』
    喫茶「リゾナント」から歩いて5分も行かないところに、小さな公園がある。 近所の人が散歩したり、学校帰りの子供たちが駆け回っていたり、 砂場にはいつもプラスチック製のシャベルと小さな山で賑わっていて、 ベンチでは、ひと休み中の犬とその飼い主が仲良く寄り添っている。 そんな、いつ見ても活気のあるこの街のオアシス。 その公園の真ん中に、敷地の大きさには不釣り合いな大木がある。 樹齢、何百年かな? という貫禄。 数年前までは、この木に登って遊ぶ子供たちがいた。 太い幹は子供たちに確かな足場を与えて、遊びやすい場所だった。 けれど最近、この木から落ちて怪我をしてしまった子がいた。 幸い擦り傷程度で済んだらしいけど、以来、小学校や保護者が木登り遊びを禁じてしまった。 巨木の周りには、無機質な柵が設けられている。 簡単に乗り越えられる作りではあるけど、誰もそうしようと...
  • (05)557 『なんにも言わずに I LOVE YOU』
    「ぶちムカツク!もう知らんけえ!!」 さゆみはそう残して病室を後にした。 ベッドの上で相変わらずへらへら顔の絵里、 しかしその左頬には赤い掌の痕。 「ありゃりゃ~これは困りましたよ?」 『 なんにも言わずにI LOVE YOU  』 喧嘩の発端はある噂話だった。 さゆみによると 「絵里がこの病院のイケメン看護士と付き合っている」 「中庭でキスしていた」 ・・・等というゴシップが院内で流れているらしい。 もちろん絵里には身に覚えの無いことだ。 しかし、さゆみはすっかり絵里を疑っており、 「何でそういう事ならさゆみに言ってくんないの!?」 「さゆみには紹介できない人なの!?」 と食ってかかる。 のらりくらりと追及の手をかわす絵里に、さゆみはついにキレた。 「あーあ、怒らせちゃいましたねぇ・・・」 彼女が山口弁をしゃべるのは...
  • (07)032 名無し募集中。。。(i914)
    32 名前:まとめの人ヽ( ゚∀。)ノ:2008/06/04(水) 00 37 09.89 0  あと前スレでちょっと話に出した メールで直接送ってくれた作品はこちら  >大好きなスレなんでちょっとでも関わりたいなと思いまして  >『the Resonanter i914』 をイメージして作りました。  >よかったら仲間にいれてやってください。 back (06)338 名無し募集中。。。(絆と足枷) next (14)703 名無し募集中。。。(リゾナンター壁紙)
  • (08)323 『the revenger 前編』
    その光景を見て、藤本美貴はほくそ笑んだ。 やはり彼女たちは、この“海上の監獄”に乗り込んできた。 それも、「新垣里沙を奪還する」などという馬鹿げた目的で。 あれは裏切り者だ。薄汚いマインドコントローラーだ。 にもかかわらず、彼女たちは里沙を救出すべく、その生命を賭して戦っていた。 これを馬鹿げていると言わずして、なんと言えよう。 たしかに、モニターに映る彼女たちは、快進撃をつづけているように見える。 組織の手の者を相手に、それぞれの能力を遺憾なく発揮し、縦横無尽に暴れまわっている。 しかし、その勢いが最後までつづかないことを、藤本は確信していた。 もっとも、彼女たちを迎え撃つのは藤本の役目ではない。 それはあの女の役目だ。 藤本の役目は、あの女の迎撃作戦を監視することだった。 しかし、あの女の作戦には穴がある。 それは、彼女たちを「個」として捉...
  • (24)851 『絶対解ける問題 X=A+KSa(2)』
     >目標、確認  >目標の他にリゾナンター構成員、道重さゆみを確認  マズい  病人を搬送するだけの容易いミッションのはずだったが、厄介な障害が生じた  迅速に『処理』しなければならない  >道重さゆみ(警戒度D)  >攻撃を加えると道重さえみ(警戒度S)に人格転換の危険性あり  >上記の危険性を考慮、並びに道重さゆみの警戒度が低いことから攻撃対象外としミッションの遂行を優先  そう、厄介な障害とはこの道重さゆみのことではない  >目標の生命力、著しく低下  >ミッション内容:「リゾナンター構成員、亀井絵里の捕獲、拘束」  >ミッション遂行に支障あり  厄介だ・・・予想外に症状が重い  本ミッションの目標、亀井絵里が『死』に直面している  最適な解決手段を模索せねば・・・  「あのっ・・・」  道重さゆみが私に話...
  • (03)859 『走り出した共鳴 前編 ~迷い猫~』
    「あのー・・・すいませーん・・・」 街角にある何の変哲もない小さな交番 さゆみは先程からその交番の入り口で何度も大きな声を張り上げている しかし、奥の方でかすかに物音はすれど、誰かが現われる気配は一向に感じられない 「もぅ・・・これもみんな絵里のせいなんだから・・・」 つい先日、絵里の入院先で偶然の出会いと衝撃的な別れをした田中れいな さゆみは病院から出られない絵里に代わって、数日前から彼女の行方を探していた れいなのその不良っぽい風貌から、思い切って学校の不良達に聞き込みもした 街の噂事にも精通している新聞部の部員にも聞いてみた しかし、返ってくる答えは皆、共通して使えないものだった ──田中れいなは知っているけど、何者かは知らない 「ほんっと、意味わかんない・・・」 有名人ではあるらしいが、その実像は謎に包まれているようだ ...
  • (04)194 『黄昏のDR.マルシェ』
    「今年の風邪はたちが悪い」 冬になればテレビで風物詩のように聞く台詞である。 それでも今年は異常な位だった。 町のあちこちでマスクをする人が増え、全国各地の学校では学級閉鎖が相次いでいた。 リゾナンターのメンバーもご他聞に漏れず、メンバーの何名かは寝込んでいる状況だ。 「ただいま~。ってみんな具合はどう?」 道重は「本日休業」の札の掲げられた店内へ入っていく。 店内には光井しかおらず、閑散としている。 「ああ、道重さん。・・・相変わらずですわ・・・」 「みんなまだ回復してないんだ。」 「ええ・・・リーダーも咳が止まりませんし、田中さんも熱が相変わらず39度近くあります。」 「そう・・・」 道重はふう、と軽くため息をつくとカバンを置いて厨房へ入っていった。 「今、とりあえず皆さんの分のおかゆが出来たんで、持って行こうかと・・・」 「あ、さゆ...
  • (08)836 『Remove the Betrayer ――裏切者は消去せよ――』
    ――逃げなければ ――逃げるってどこに?・・・分からない ――でも逃げなければ。少しでも遠くへ。あいつらの目の届かないところへ・・・ かつて経験したことのないような恐怖の中、杏奈は周囲にビクビクと気を配りながら出口を目指していた。 「海上の監獄」に幽閉していた新垣里沙を“奪還”されたことによる処分は免れない。 それも相当に厳しい処分・・・場合によっては・・・。 杏奈はそう覚悟していた。 だが、杏奈に下された処分は単なる「異動」にすぎなかった。 杏奈だけではなく、あのとき施設にいた者の一人として処罰はされていない。 少なくとも表立っては。 とりあえず処分を免れてホッとした杏奈は、その理由を考えてみた。 あの組織のことだ。 気まぐれに寛大な処置をしたなどということはありえない。 おそらくは・・・ ――あの一件は、現...
  • (07)100 『Orange-Aid』
    さゆみがDR.マルシェと一戦を交え、  言いようのない何かを感じてしまったあの日、  ある場所では、もうひとつの戦いが行われていた。  *  *  *  * 「こほっこほっ…もう!どうして、さゆを帰しちゃったんですか!?」 その日、絵里は確かに風邪をひいてた。 でも、それは巷で頒布する謎の風邪ではなく、ただの風邪。 少し喉がちくちくすることよりも、 看護師がさゆみを追い返してしまったこと、 さゆみの顔が今日は見られないことに胸は大きく痛んだ。 こんな日は、少しだけ寂しい気持ちになる。 「さゆに後でメールしよっと」 思わず声に出してしまって、しまった、と思ったが 幸い看護婦は明後日の方を見ており、絵里の声に気付かなかった様子だ。 いけないいけない。 絵里や、他の患者の為にこの人は頑張ってくれているんだから。 ばた...
  • (03)888 『蒼の共鳴-守るべきモノ-前編』
    日も傾き始めた街。 手慣れた動作で運転手にお金を渡し、少女はタクシーを降りた。 すらりと伸びた手足の長さに加え、その整った顔立ちは何処か日本人離れした空気すら漂わせている。 愁いを帯びた表情を隠そうともせず、少女は大通りの歩道を歩き出した。 道行く人が時折、少女の方を見て驚愕の表情を浮かべる。 時には無遠慮に少女に声をかけようとする者もいたが、少女は完璧な微笑みを浮かべながらその声を封じていく。 その微笑みに捕らわれなかった幼女が、少女に声をかけた。 「きらりちゃんだー!」 「すみません、この子きらりちゃんの大ファンで…」 飛びついてきた幼女を抱き留めながら、少女は幼女の母親であろう女性に爽やかな微笑みを見せた。 爽やかなのに諦念すら感じさせる微笑みで、少女は慣れてますからと努めて優しい声を出す。 是非写真をと言ってきた女性に、事務所...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【カウンターサイド】リセマラ当たりランキング - カウサイ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 終末のアーカーシャ(終アカ)攻略wiki - ...
  • (14)859 『共鳴者~Darker than Darkness~ -11-』
    高橋愛は寺田光男の執務室にいた。 国防の施設らしく、部屋には一切の窓がない。 部屋の最奥、執務机の向かいでは、寺田が自失した表情で革張りの椅子に身を預けている。 新垣により思考能力を奪われたその残骸だった。 彼にはまだ用途がある。命まで奪うのはその後だ。 部屋の外、廊下の方からは断続的に銃声が木霊してくる。 まだわずかに残る職員が空しい抵抗をしているのだろう。 外部への連絡手段は高橋の能力ですべて絶ってある。 一部の無線が一時的に外部へこの建物内の異常を伝えはしたが、 そこで出された警告も警告を出した職員自らにより撤回させてある。 誤差の範囲内の些細なアクシデントに過ぎない。警戒する必要はないだろう。 すでに施設の制圧は九割以上完遂していた。 新垣の兵隊と高橋の能力で"子供達(キッズ)"の残党はすべて処理した。 残る職員もまだ役立...
  • (02)735 『光・高・香(KOU3)』
    額から汗が流れ、歩きながら、左手で顔を扇ぎ右手で制服の ネクタイを緩める。 春にして気温二十度を超す暑い日だった。 誰かに尾行されている。 光井は喫茶リゾナントに向かう途中に、気配を察知した。 この未来は読めていなかった。 極力態度を変えないように努めて、細い道を歩く。 あと二つほど角を曲がれば店に辿り着く。 そして……一つ目の角を曲がった。 後をつけてきていたのは小柄な女だった。 自分に続いて角を曲がってきた瞬間、電柱に隠れていた光井は、 すかさず背後に回って外しておいたネクタイで相手の首を絞めた。 女はくぐもった声を漏らし、ネクタイを外そうと両手を首に 持っていったが、当然外すことは出来ない。 爪を立てて布の繊維に傷跡を残すだけだ。 もがいている女の首筋からふわっ、と香水の香りがして、 光井は内心驚いたが、なんとか動揺を律しよう...
  • (06)104 『Part(y)ing!!』
    「パーティ?」 光井愛佳の予知によって導き出された今宵の出撃は、 とある大物政治家の立食パーティ。 そこで闘う高橋のイメージが出てきたらしい。 あらかじめ潜入しておくのが一番であるとの結論が会議に諮られた。 当然手を挙げたのは、田中、久住の両名。 ジュンジュンは通訳して貰っている。 亀井は寝ている。 しかし、やる気と適性とは悲しいかな一致しないことが常だ。 「小春は顔が知れてるし…どう考えても、未成年にしか見えない人は入れないわ…」 新垣にその言葉で片付けられ、喜ぶ久住と落ち込む田中。 「じゃ、ガキさんも無理やな。アッヒャー」 長年の付き合いからのリーダーの遠慮のない一言に、発した本人でなく、 周囲のメンバーを一瞥するガキさん。目は口ほどに物を言う。 ―あんたたち今、胸見たんでしょ?― 刺す様な、それでいて悲しげな表情に一同は涙し...
  • (12)474 『蒼の共鳴-叶わぬ願い-後編』
    気まずそうにテレビのチャンネルをザッピングする愛の背中を見つめながら。 長いこと一緒に過ごしてきたけれど、そういえば愛はどんなテレビ番組を見るのだろうと想う里沙。 そういう話をしたことはなかったなと、小さく苦笑いする。 話す必要がなければ話さない自分の性格も問題だし、 第一、組織にあてがわれたマンションに居る時は音楽を流しながらひたすら、パソコンに報告書を打ち込んでいる。 報告するようなことがなければ精神干渉を応用した戦闘術の訓練をしているし、 訓練が終わればシャワーを浴びて眠りに着くだけ。 普通の人間のように、テレビを見たり趣味に打ち込んだりすることはない。 と、言うより。 今更普通の人間のような時間の過ごし方なんて出来ないくらい、能力者、そしてスパイとしての生き方が染みついている。 それはすごく寂しいことのように思えなくもなかったが、全ては今更で考...
  • (11)406 『蒼の共鳴-綻んでいく絆 後編1-』
    里沙は睡眠不足による過労と診断され、2日程入院することになった。 医師が言うには、睡眠不足の原因は心労によるところが大きいらしい。 いかにも仲間想いな里沙らしいなと、笑い飛ばしたかったが。 れいなの心に広がる、里沙への疑念。 考えすぎと言われたらそれまでなのかもしれない。 だが、れいなの勘は告げている。 ―――里沙には何かがある、と。 里沙には両親はおろか、親戚もいない。 そのため、愛がリゾナントを臨時休業にして里沙の付き添いに当たることになった。 愛の里沙を心配する気持ちは痛いほど分かるので、れいなは愛がリゾナントを臨時休業にすると言った時、 素直にいいよ、愛ちゃんの好きにしたらよかとと言うことが出来た。 ジュンジュンやリンリンは回復したばかりだし、小春と愛佳は学生しかも片や芸能人。 絵里やさゆみは付き添いに当たることが出来ないわけじゃな...
  • (19)413 『Reason To Live』
    死なないで 今日たまたまこの病院に来なければ貴女の顔も名前も知ることは無かった私にこんなことを言う資格はないのかもしれない でも死なないで 医師も看護師も延命を諦めている状態の貴女にこんなことを言うのは、苦しみを長引かせるだけということはわかってる でも死なないで 不思議な力を持つ私の大切な人は、貴女の精神に感応して貴女の歩んできた人生を知ってしまった 家族への愛情、他人への感謝、自分の為にはどんなささやかなものさえ求めてこなかった貴女の人生 そんな貴女の最期は安らかであっていいと思う でもでも死なないで、生きて欲しい 心清らかに生きてきた貴女 そんな貴女の最期だからこそ、慈しんでこられた家族に見守られて旅立って欲しい だから死なないで こうしている間にも貴女の家族がお別れを告げようとここに向かっているはずだから もう少しだけ頑張って生きていて、貴女か...
  • (13)445 『共鳴者~Darker than Darkness~ -8-』
    小川麻琴という名前の少女がいた。 「わたしは…正義の味方になりたい、かな」 内心の照れを隠すように俯いた彼女を、ひどく愛しいと感じたのを覚えている。 喫茶リゾナントの店員となって数ヶ月。場所は自衛隊駐屯地敷地内にある訓練場 の宿舎だった。新人研修の名を借りた訓練はすでに四日目を終え、恒例となった 夜の雑談の最中。話題に上ったのは「何故"リゾナンター"となることを決めたの か」という、他愛ない、それでいてとても無難なそれだった。 高橋は自分や新垣、紺野がその話題にどんな回答をしたのか今となっては想い出せない。 後に被験した計画がそのすべてを打ち砕いたからだ。 それでも尚、彼女の言葉やその時の仕草だけは鮮明に思い出せる。 それは彼女が後に死亡した感傷から来たものではない。 被験後も彼女だけは、その願望を抱き続けていたのを知っているからだ。 ...
  • (24)756 『絶対解ける問題 X=A+KSa(1)』
    「さゆ!方針が決まったとね!一緒にダークネスの連中を探すとよ!」 「あの・・・ゴメンれいな、今日は大事な用事があるの・・・」 携帯を握りしめ、一瞬、絶句する田中れいな だがすぐに険しい顔になり電話の相手、道重さゆみに食ってかかる 「大事な用事ってなんね!リゾナントにも来ないで!ジュンジュンやリンリンの命より大事な用事ってなんね!」 涙目になり、声を荒げて捲くし立てるれいな 「ごっ、ゴメン!、ホントゴメンっ!」 ブツッ、ツー、ツー・・・ 無常にも切られる電話 「なんね・・・なんね・・・こんなときにえりもリゾナントに来ないし・・・一体これなんね!!!」 地面にしゃがみ込み、絶叫するれいな (ゴメンれいな・・・みんな・・・だって言えないよ・・・こんなこと・・・) 電話を切ったさゆみの目にも、涙が光っていた。 ...
  • (24)862 『絶対解ける問題 X=A+KSa(3)』
    「ご家族の方ですね?残念ながらこれ以上オペを施したとしても意味はありません」  これは事実だ。もう処置の施しようがないところまで来ている 「えっ!?どういうことですか!?」 「当病院としましてもこれまで可能な限りのオペは施しました。これ以上はもう  ご本人の生きる気力に掛けるしかありません」 「そんな!貴方それでも医者ですか!」  半狂乱で亀井絵里の母親が私に掴みかかる・・・  私は、辛そうな表情を作る 「せめて、娘さんの手を握っていてあげて下さい・・・」 「そんな・・・そんな・・・うっうっ・・・」  泣き崩れてしまう絵里の母 「そこのご友人の方、貴方も亀井さんの手を握っていて上げて下さい」 「そんな・・・先生、何とかならないんですか!」  私はさらさらとメモに言葉を書いて道重さゆみに渡す 『ヒーリングを使え』 ...
  • (22)304 『A-gain 愛よ再び(3)』
    ―喫茶リゾナント 愛の最も大切な場所。 いつもの見慣れた風景が色とりどりの柔らかな日差しに包まれてきらきらと輝いている。 それはまさに、空間という名の宝石であった。 愛を除いた仲間達がそこで談笑したり、コーヒーを飲んだり等 それぞれ思い思いにくつろいでいる。 愛佳の解いている数学の問題集を横から覗いてみると、問題も回答もでたらめだった。 あくまで愛の記憶とイメージの世界なので本人の関知しないところは正確に再現されないのだ。 ―愛ちゃん数学苦手だもんねえ… 自分の事を棚に上げて、無事に戻れたら後で言ってやろうかと ちょっとした悪戯心が芽生えそうになった時、自分の怒鳴り声が聞こえてきた。 「コラー!カメー!小春ー!なーにやってんの駄目でしょうがー!」 腰に手を当ててぷりぷり怒っている。これが、愛のイメージなのだろうか。 ―私あ...
  • (08)546 『Air on G - 1. My Star-』
    あの日、燃えさかる炎の中に立つその人はとても美しかった。 「愛ちゃん待ってよ~。重い~。」 今日は店が休みなので愛とれいなは近所の公園で行われている骨董市に来ている。 骨董と言っても単なるがらくた市をそう名乗っているだけで、別になんちゃら鑑定団に 出てくるようなものはそうそう無い。 ただ、喫茶店で使うちょっとした雰囲気の良い(けど安い)物を手に入れるには うってつけの場所であった。 愛が店を回ってこれはと思う物を選んで買ってはれいなに持たせてまた次の店に行く。 いつの間にかそういう役割分担になっているのは、れいなに品定めを任せるとドクロの ついたカップだのあまりセンスがいいとは言いかねる物ばかり選んでしまうからである。 以前それをやって、愛ばかりでなくたまたま店に来ていた里沙とさゆみからも徹底的に ダメ出しされて以来、大人しく荷物持ちに甘んじて...
  • (03)649 『A Summer Day』
    7年前の夏。 私は、人でごった返すサマーセール中のとあるデパートにいた。 目的は、幼い頃に失踪したi914を捜すこと。 i914は極めて強い能力を持っている。 我々の味方になれば心強いし、敵になれば厄介だ。 一刻も早くi914を見つけ、仲間になる気がないのであれば抹殺する。 それが私に与えられた任務だった。 リゾナンター同士は共鳴する。 互いの顔を知らなくても、近くに来ればわかるはずだ。 そんなわけで、私は人の集まる場所を選んで行動していた。 「・・・にしても、もっと効率のいいやり方あるでしょーが」 抑えきれぬ不満を抱え、私は上りエスカレーターに乗った。 特に何か考えがあったわけではない。 ただなんとなくの行動だ。 エスカレーターは上階と下階の中間地点に差しかかる。 その時だった。 ――――っ...
  • @wiki全体から「(04)485 『Overtaken(後編)』」で調べる

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