かなしみ戦隊(03)071 「ここにいるぜぇ!」~(03)916 「歩いてる」

リゾナントブルーAnother Versからストーリーを想像するスレ まとめサイト(仮)内検索 / 「かなしみ戦隊(03)071 「ここにいるぜぇ!」~(03)916 「歩いてる」」で検索した結果

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  • かなしみ戦隊(03)071 「ここにいるぜぇ!」~(03)916 「歩いてる」
    ++をクリックすると目次が開きます (03)071 「ここにいるぜぇ!」 2008/04/28(月) 02 04 51.76 0 (03)077 「真夏の光線」 2008/04/28(月) 03 11 25.08 0 (03)117 「Ambitious!野心的でいいじゃん」 2008/04/28(月) 21 19 33.73 0 (03)160 「浪漫~MY DEAR BOY~」 2008/04/28(月) 23 58 17.40 0 (03)263 「愛あらばIT'S ALL RIGHT」 2008/04/29(火) 23 41 05.80 0 (03)392 「そうだ!We're ALIVE」 2008/04/30(水) 22 08 04.01 0 (03)416 「Go Girl~恋のヴィクトリー~」 2008/04/30(水) 23 13 05.86 0 ...
  • かなしみ戦隊(04)058 「リゾナント ブルー」 ~(04)340 「女に 幸あれ」
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  • かなしみ戦隊(02)433 「サマーナイトタウン」 ~(02)760 「恋愛レボリューション21」
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  • 予告編
    連続ドラマの予告編風の作品群 かなしみ戦隊 「リゾナントブルー」までのシングル曲のタイトルを連続ドラマのサブタイトルに見立てたシリーズ ++をクリックするとリンク先が開きます (01)483 「笑顔YESヌード」 (01)512 「Memory 青春の光」 (01)533 「ひょっこりひょうたん島」 (01)571 「シャボン玉」 (01)601 「みかん」 (01)650 「愛の種」 (01)660 「悲しみトワイライト」 (01)673 「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」 (01)789 「大阪 恋の歌」 (01)891 「抱いてHOLD ON ME!」 (01)912 「THE マンパワー!!!」 (01)935 「AS FOR ONE DAY」 (01)936 「ハッピーサマーウエディング」 (02)433 「サマーナイトタ...
  • かなしみ戦隊(01)483 「笑顔YESヌード」~(01)936 「ハッピーサマーウエディング」
    ++をクリックすると目次が開きます (01)483 「笑顔YESヌード」 2008/04/15(火) 21 21 51.34 0 (01)512 「Memory 青春の光」 2008/04/15(火) 22 10 05.13 0 (01)533 「ひょっこりひょうたん島」 2008/04/15(火) 23 36 40.52 0 (01)571 「シャボン玉」 2008/04/16(水) 00 23 45.95 0 (01)601 「みかん」 2008/04/16(水) 01 24 47.54 0 (01)650 「愛の種」 2008/04/16(水) 22 35 00.77 0 (01)660 「悲しみトワイライト」 2008/04/16(水) 23 12 31.86 0 (01)673 「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」 2008/04/17(木) 00 23 09.44 0...
  • SS(23)367 「かなしみ戦隊リゾナンターSS」~(24)458 「DANCEするのだ!」
    (23)367 「かなしみ戦隊リゾナンターSS」 (23)911 「弱虫」 2009/03/01(日) 12 15 41.06 0 (23)945 「パパに似ている彼」 2009/03/02(月) 08 24 02.10 0 (24)034 「ダディドゥデドダディ」 2009/03/03(火) 07 39 33.31 0 (24)096 「おもいで」 2009/03/04(水) 07 09 23.38 0 (24)143 「初めてのロックコンサート」 2009/03/05(木) 19 10 16.70 0 (24)184 「夢の中」 2009/03/06(金) 22 37 10.11 0 (24)278 「乙女の心理学」 2009/03/09(月) 20 15 13.47 0 (24)309 「せんこう花火」 2009/03/10(火) 19 45 19.69 0 (24)336 「Goo...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(05)547 「インスピレーション!」 ~(06)619 「純LOVER」
    (05)547 「インスピレーション!」 2008/05/18(日) 23 16 02.46 0 (05)700 「わたしがついてる。」 2008/05/20(火) 21 11 23.04 0 (05)701 「例えば」 2008/05/20(火) 21 12 34.40 0 (05)732 「忘れらんない」 2008/05/20(火) 23 54 21.28 0 (05)747 「通学列車」 2008/05/21(水) 07 13 04.22 0 (05)827 「21世紀」 2008/05/22(木) 00 10 52.84 0 (05)829 「ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL」 2008/05/22(木) 00 12 44.17 0 (06)046 「A MEMORY OF SUMMER '98」 2008/05/24(土) 01 35 30.04 0 ...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(04)619 「恋の始発列車」 ~(05)546 「Hand made CITY」
    (04)619 「恋の始発列車」 2008/05/10(土) 12 35 31.88 0 (04)620 「出来る女」 2008/05/10(土) 12 36 25.78 0 (04)684 「あこがれMy Boy」 2008/05/11(日) 07 00 11.49 0 (04)685 「チャンス チャンス ブギ」 2008/05/11(日) 07 01 27.16 0 (04)924 「ちょっとイカした PURE BOY」 2008/05/12(月) 18 03 17.21 0 (04)925 「宝石箱」 2008/05/12(月) 18 04 02.04 0 (05)189 「寝坊です。デートなのに…」 2008/05/14(水) 08 35 46.17 0 (05)190 「恋ING」 2008/05/14(水) 08 36 51.02 0 (05)268 「ファインエモーション!...
  • (24)616 「ワガママ」 ~(25)335 「電車の二人」
    (24)616 「ワガママ」 2009/03/16(月) 18 57 12.56 0 (24)657 「ランチタイム ~レバニラ炒め~」 2009/03/17(火) 19 03 46.16 0 (24)695 「好きな先輩」 2009/03/18(水) 18 45 23.37 0 (24)743 「男友達」 2009/03/19(木) 19 41 05.77 0 (24)796 「プラチナ 9 DISCO」 2009/03/20(金) 21 38 58.33 0 (24)960 「原宿6:00集合」 2009/03/23(月) 21 00 01.15 0 (25)037 「愛車 ローンで」 2009/03/24(火) 19 00 14.70 0 (25)078 「好きで×5」 2009/03/25(水) 18 45 30.67 0 (25)103 「、、、好きだよ」 2009/03/26(...
  • かなしみ戦隊リゾナンターR(06)813 「恋は発想!Do The Hutsle!」~(09)091 「Never Forget」
    (06)813 「恋は発想!Do The Hutsle!」 2008/06/01(日) 22 10 18.29 0 (07)029 「踊れ!モーニングカレー」 2008/06/04(水) 00 27 40.79 0 (07)187 「恋はロケンロー」 2008/06/05(木) 23 41 04.87 0 (07)427 「ポップコーンラブ!」 2008/06/08(日) 17 11 40.80 0 (07)488 「Please!自由の扉」 2008/06/09(月) 10 10 55.37 0 (07)644 「その場面でビビっちゃいけないじゃん!」 2008/06/12(木) 07 17 48.28 0 (08)217 「ラブ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。」 2008/06/15(日) 11 07 25.63 0 (08)595 「サヨナラのかわりに」 2008/06/17(火...
  • (25)363 「くちづけのその後」~ (26)146 「泣いちゃうかも」
    (25)363 「くちづけのその後」 2009/04/01(水) 19 07 39.30 0 (25)395 「~おやすみ~」 2009/04/02(木) 20 26 32.83 0 (25)442 「さみしい日」 2009/04/03(金) 21 57 22.03 0 (25)592 「ウソつきあんた」 2009/04/06(月) 18 17 35.97 0 (25)633 「いきまっしょい!」 2009/04/07(火) 18 52 31.21 0 (25)685 「NIGHT OF TOKYO CITY」 2009/04/08(水) 19 24 17.26 0 (25)749 「~おはよう~」 2009/04/09(木) 20 32 17.87 0 (25)799 「本気で熱いテーマソング」 2009/04/10(金) 22 11 56.06 0 (26)041 「未来の扉」 200...
  • ストーリー:スレ別分類
    第 1 話(2008/04/13(日) 21 44 29.34 0 ~ 2008/04/19(土) 17 32 18.70 0) 第 2 話(2008/04/19(土) 15 44 02.94 0 ~ 2008/04/27(日) 23 27 06.86 0) 第 3 話(2008/04/27(日) 22 29 06.99 0 ~ 2008/05/05(月) 02 01 25.36 0) 第 4 話(2008/05/05(月) 00 34 41.61 0 ~ 2008/05/13(火) 01 17 09.34 0) 第 5 話(2008/05/13(火) 01 03 18.97 0 ~ 2008/05/23(金) 22 56 15.09 0) 第 6 話(2008/05/23(金) 20 06 26.66 0 ~ 2008/06/04(水) 00 09 41.18 0) 第 7 話(2008...
  • かなしみ戦隊リゾナンターS
    (13)737 「記憶の迷路」 2008/08/14(木) 20 40 59.43 0 (13)738 「C\C」 2008/08/14(木) 20 42 09.62 0 (16)527 「ペッパー警部」 2008/10/05(日) 07 36 26.79 0 (16)528 「ロマンス」 2008/10/05(日) 07 37 14.90 0 (19)556 「本気メキメキ♥トキメキメキ」 2008/11/28(金) 08 13 38.80 0 (19)557 「勝利のBIG WAVE!!!」 2008/11/28(金) 08 16 32.61 0 (19)680 「青春!LOVEランチ」 2008/11/30(日) 21 18 44.19 0 (19)681 「夕暮れ☆シャーベット」 2008/11/30(日) 21 19 43.13 0 (19)682 「夢から醒めて」 2008/1...
  • (03)616 名無し予告編(夢はみなけりゃ始まらない)
    [パラレル次回予告] 仲間8人の記憶を消し、ダークネスに戻った新垣。 新垣がいない生活に違和感を感じながらも、リゾナンダー達はダークネスとの戦いに明け暮れる毎日を送っていた。 そんなある日、いつものように"パトロール"と称して夜の街を歩くれいな。 (仲間ができても、この癖は直らないっちゃね) などと思いながら、馴染みの地下道を歩いていると、自分の靴音に混じって、誰かが裸足で歩いているような音がする。 …ひた………ひた……………ひた…… ぎょっとして足をとめ、息を潜め様子を伺うれいな。 前方をよく見ると、ふらふらとした黒い人影があった。 「ううっ……ぐすん、…ぃがきさぁ~ん……」 それは泣きながら、うわごとをつぶやきながら何かを探している様子の久住小春だった。 しかしパジャマといい裸足といい、夢遊病患者そのも...
  • (07)218 『みかん』
    次回予告 「あん時は若かったわ~」 愛が里沙と共に閉店後のリゾナントで昔話に花を咲かせている。 「なになに?なんの話?れいなもまぜて」 そこにれいながテーブル拭く手を止めて二人の間に首を突っ込んだ。 「リゾナンターの前身、『M。』が結成された時のお話」 里沙は楽しそうに答える。 「それ、れいな聞いたことないっちゃよ。 れいな達が入ったときはもうできとったもん」 れいなは唇をアヒル口にして聞かせろとねだった。 「あーしはね、4歳だったんよ」 愛の言葉にれいなは頭の中がちんぷんかんぷん。 「もう、愛ちゃんは黙って。私が教えるよ」 そう言って里沙はカフェモカを一口すすった。 次回かなしみ戦隊リゾナンターM 「みかん」 「愛ちゃん、あん時すんごいぼろぼろ泣いてたよね。人間ここまで泣けるんだって思った」 生きるために 泣いている 赤子のように ...
  • リゾ短歌、詠みにけり
    2008年の秋頃流行りだしたムーブメント。 五七五七七の三十一文字という制限の中で様々な共鳴が生まれた、。 リゾナンター編(12)749 名無し募集中。。。 2008/07/28(月) 17 53 56.96 0 (15)814 名無し募集中。。。 2008/09/21(日) 00 57 13.95 O (16)730 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 11 20 22.63 O (16)735 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 13 40 56.54 0 (16)736 名無し募集中。。。 2008/10/10(金) 14 37 27.06 0 (16)808 名無し募集中。。。 2008/10/11(土) 17 56 29.80 0 (16)863 名無し募集中。。。 2008/10/12(日) 15 59 10.20 0 (16)881 名無し募集...
  • (03)352 名無し予告編(モーニングコーヒー)
    次回予告 リゾナンターから消えた里沙に関する記憶。 一つ余った朝食を片付けながら言いようのない喪失感に襲われていた愛は、店の入り口にあるものが落ちていることに気づく。 拾い上げた瞬間、愛の心に流れ込んでくるたくさんの声 ―愛ちゃん、ごめんね― ―愛ちゃん、ありがとう― ―さよなら愛ちゃん、大好きだよ― ―いつか、またどこかでめぐり逢うことが出来たら…その時は…お友達になって下さい。愛ちゃん― 愛が拾ったもの―それは里沙が愛からこっそり奪っていったはずのお守りだった。 止めどなく流れ込んでくる優しい声。しかし愛にはそれが誰の声なのかわからない。けれども心はなぜか震え、愛の瞳からは次から次へと涙があふれ出ていた。 気づくとお守りを握り締め外へと飛び出していた愛は精神を研ぎ澄まし、沢山の人々の心の声の中で自分を呼ぶあの温かい声を探す。 ―愛ちゃん― よう...
  • (03)327 『鎌鼬が泣いている』
    ぶぉぉぉー と髪が舞い踊る。 ある戦いで目覚めた風を操る能力。 絵里は人目につかないところでこの能力をさらに発展させるために努力していた。 愛佳が言う光学迷彩とかいうのは理論すらまだ理解できないが。 それから、空気も操れるようになればさらに能力の幅が広がるだろうと彼女の弁。 例えば、敵の周りと上空の空気をぎゅっと固めて、補強して、 体感重力を変えてやれば動きを抑制、うまくいけば拘束にだって使える。  ・・・愛佳の発する言葉は絵里にとって宇宙語に等しかった。 とにかく、まずは風を味方につけることだ。 (だってこれも特訓だもんね) 風が止むとばたばたとはためいていたパジャマと髪がすとんとその身体に馴染む。 髪を手櫛でとかすといつも通りサラサラと指の隙間から零れ落ちていく。 鏡に映る天使の輪は今日も光り輝いており、思わず満足げな笑みを浮かべた...
  • (03)461 名無し募集中。。。 (悪夢)
    from→(03)425 名無し募集中。。。 (幻) 数日後 「あれえ、ガキさん凄く眠そうですよぉ。やっぱり春ですもんねえ」 亀が嬉しそうに近づいてくる。 わたしが欠伸してるところを最悪なやつに見られてしまった。 「うるさい、わたしは亀みたいにポケポケして眠い訳じゃないの! ちょっと眠れないだけよ」 わたしはシッシッと手で亀を追っ払っているのに、亀は構わずわたしの横に座った。 「眠れないんですかぁ? ちゃんと眠らないとダメですよぉ。  絵里なんか病院のベッドで一日中寝てても寝足りないんですからぁ。  そうだ、ちゃんと眠れるように絵里が・・・」 亀の言葉が子守歌のように聞こえてくる。 決して眠れないわけではないのだ。ただ・・・ 「うおっ!」 びっくりして思わず立ち上がってしまう。 椅子とテーブルが激しく音を立て...
  • (06)354 『モーニング戦隊リゾナンター 決意の少女』
    新垣里沙は、夜の道を歩いていた。辺りは深い闇に覆われている。 新垣は子供の頃、夜が嫌いだった。 闇の中では全てが見えなくなり、この世界に一人だけ取り残される。 孤独。 だが、いつからかそれに慣れた。 闇は全てを覆い、包み隠す。目を背けたくなる過去でさえ。 闇は心地がいいと、そう思うようになった。 そんな彼女の心にも、かつて光があった。 伝説の少女戦隊アサ=ヤン。彼女はその熱狂的なファンだった。 彼女だけではない。日本中が、伝説のヒロイン達の虜となっていた。 誰もが彼女達を尊敬し、愛していた。新垣もそんな人間の一人だった。 新垣は彼女達のようになりたいと、日々腕を磨いた。 彼女の熱意は実り、彼女は少女戦隊の一員となった。 新入りの新垣に任される仕事は雑用まがいのものも多かったが、彼女にはそれで十分だった。 憧れの人たちの側にいられたのだから。 だがそ...
  • (03)425 名無し募集中。。。 (幻)
    身体的能力の高さには定評のある久住小春だが、もう一つの能力【チャーム】については今ひとつ定かではない。 というわけでわたしは小春を喫茶リゾナントの地下にあるダンススタジオに呼び出した。 このスタジオは愛ちゃんが以前バレエのエクササイズ用に作ったものらしいけど、いまではわたしたちのトレーニングルームになっている。 「なにかご用ですか? 小春忙しいんですけど・・・」 小春は明らかに不機嫌な顔をしながらもわたしの呼び出しには応じてくれたらしい。 「あー、うん、ごめんね。説教とかじゃないんだ。  小春の能力、何って言ったっけ? えーっと・・・チャーム? うん、それそれ、  あれでちょっとわたしと・・・対決してもらえないかな?と。  ほら、どんな技なのか知っておけばいざ戦闘になったとき援護できるんじゃないかなって・・・」 なんか自分で聞いてても苦しい言い訳だ...
  • (02)539 『モーニング戦隊リゾナンター 希望の少女』
    高橋は一人、暗い部屋の一室で、トレーニングをこなしていた。エアロバイクを漕ぎながら、頭の中でイメージする。 それは、人を殺すイメージ。あの日出来なかった、ダークネスの心臓に刃を突き立てること。 この数年間、そのことだけを考え続けていた。 数年前。当時、民衆の絶大な支持を得ていた少女戦隊アサ=ヤン。 彼女達は、この世の支配を目論む悪の親玉、ダークネスをあと一歩のところまで追い詰めたが、 ダークネスの秘密兵器「ハロマゲドン」の前に、惜しくも敗れた。 仲間達は、人の心に「絶望」を植え付けるという、その脅威の力に次々と倒れ、 最後に残ったのは先代のリーダー安倍と、当時まだ組織の下っ端でしかなかった高橋だった。 なぜまだ幼い高橋を最終決戦の場に連れて行ったのか。 高橋はその理由を、安倍の心を読み取ることで、理解していた。 安倍は気付いていた。仲間達の、心の弱さに...
  • (15)662 『RからAへ』
    「あなたが、アイちゃん?」 「うん。お姉ちゃんはだれ?」 「私は里沙。新垣里沙っていうの、初めましてだね。アイちゃん」 「初めまして。里沙お姉ちゃん」 そう言って少女はぺこり、と頭を下げた。 四歳だというのに随分受け答えがしっかりしている。 「ずっと一人ぼっちで、寂しくなかった?」 「私は私とずっと一緒にいるから、私がみんなと一緒にいれば私も寂しくないよ。  それにね、私を通してお外の事も少し分かるんだよ」 「外の事が?」 「私の心が冷たくなったりあったかくなったりするの。  それでね、私の心があったかい時はいい匂いがするんだよ」 「それってコーヒーの匂いかな」 「コーヒーって?」 「飲み物だよ」 「おいしいの?」 「んー、アイちゃんがもう少しお姉さんになったら・・・」 自分の言葉にハッとして少女を見つめた。 この子が大人になるなんてこ...
  • (22)304 『A-gain 愛よ再び(3)』
    ―喫茶リゾナント 愛の最も大切な場所。 いつもの見慣れた風景が色とりどりの柔らかな日差しに包まれてきらきらと輝いている。 それはまさに、空間という名の宝石であった。 愛を除いた仲間達がそこで談笑したり、コーヒーを飲んだり等 それぞれ思い思いにくつろいでいる。 愛佳の解いている数学の問題集を横から覗いてみると、問題も回答もでたらめだった。 あくまで愛の記憶とイメージの世界なので本人の関知しないところは正確に再現されないのだ。 ―愛ちゃん数学苦手だもんねえ… 自分の事を棚に上げて、無事に戻れたら後で言ってやろうかと ちょっとした悪戯心が芽生えそうになった時、自分の怒鳴り声が聞こえてきた。 「コラー!カメー!小春ー!なーにやってんの駄目でしょうがー!」 腰に手を当ててぷりぷり怒っている。これが、愛のイメージなのだろうか。 ―私あ...
  • (24)716 『覚悟の教え エピローグ』
    从*´ ヮ`) < リンリ~ン! むかえに来たっちゃ! 川´・_o・) < リンリンどしタ? 皆待ってるゾ! 川*^A^) < スミマセ~ン! すぐ行きま~ス! 从*´ ヮ`) < リンリンなにかあったと…?         能力増幅してくれっちゅう声が聴こえたけん         とりあえず能力発動したっちゃけど… 川´・_o・) < マサカダークネスと戦ってたのカ!? 川*^A^) < イエイエ! パパリンと会ってただけで~ス! 从;` ロ´) < まさか…! 親子喧嘩で能力増幅までして戦ったっちゃか!? 川;・_o・) < 鬼ダナ… リンリン… 川;^A^) < …イヤ… そう言われるとそうですケド… *** *** 誕生日の翌日、リンリンはまだ少々浮かれた気分を抱えたまま帰りの夜道を歩いていた。 昨夜...
  • (13)637 『蒼の共鳴番外編-懐かしく愛おしい記憶-』
    その日、里沙は訓練を終えて自分の部屋へと向かっていた。 まだまだ、教えてもらった通りに動けているとは思えないけど、 努力すればした分だけ、思った自分に近づけている気がして。 また夜にでも訓練をしようと思いながらタオル片手に歩く里沙の耳に届く、優しい歌声。 (誰だろう、すごく綺麗で優しい声だなぁ) その歌声はそっと、里沙の心を包み込むような温かさを持って辺りに響いている。 まるで歌手のような、聴く者の胸を打つ歌声に引き寄せられるように、里沙は声のする方へと歩みを進めた。 一歩一歩歩みを進めるごとに大きくなる歌声。 その歌声に酔いしれながら、里沙は基地の中にある中庭へと足を踏み入れた。 里沙の目に飛び込んできたのは、よく見慣れた後ろ姿。 短い栗色の髪の毛が風に揺れていた。 そして、風に乗って辺りに響く優しい歌声。 その歌を邪魔することは憚られ...
  • (03)859 『走り出した共鳴 前編 ~迷い猫~』
    「あのー・・・すいませーん・・・」 街角にある何の変哲もない小さな交番 さゆみは先程からその交番の入り口で何度も大きな声を張り上げている しかし、奥の方でかすかに物音はすれど、誰かが現われる気配は一向に感じられない 「もぅ・・・これもみんな絵里のせいなんだから・・・」 つい先日、絵里の入院先で偶然の出会いと衝撃的な別れをした田中れいな さゆみは病院から出られない絵里に代わって、数日前から彼女の行方を探していた れいなのその不良っぽい風貌から、思い切って学校の不良達に聞き込みもした 街の噂事にも精通している新聞部の部員にも聞いてみた しかし、返ってくる答えは皆、共通して使えないものだった ──田中れいなは知っているけど、何者かは知らない 「ほんっと、意味わかんない・・・」 有名人ではあるらしいが、その実像は謎に包まれているようだ ...
  • (01)596(;+666) 名無し募集中。。。(れいなとあいぼん)
    新垣と別れた後また光井を探し回るれいな れいな「みっつぃ~どこにいったの・・・」 空は知らぬ間に星の光が消えうせ雨が降り始めた れいな「・・・!?」 小雨の音にかき消されて定かではないが自分を呼ぶ声が聞こえるそして・・・この声は!! れいな「加護さん!?」 まるで何かにひきよせられるように声の元へと急ぐれいな 加護「・・い・・な・・・れい・・・な・・・」 声が段々はっきり聴き取れるようになってくる・・・この角を曲がったところだ! しかし角を曲がったれいなを待ち受けていたのは見るからに怪しい女と異形の怪物であった 将軍「かかったわね!田中れいないやリゾナントブルー私の名はダークネスのアヤンツ将軍お前の命今この場でもらいうける!!」 れいな「・・・私をだましたのね!!絶対許せない!!!」 そういうとれいなはさっとみをひるがえした れいな「ブルーパワー・メイ...
  • (24)532 名無し募集中。。。 (甘い未来)
    ドクン、ドクン、ドクン 高鳴る鼓動が愛佳にも伝わってくる 愛佳“にも”って? 今日は私の友達のめっちゃ大事な場面に付き添うてあげてるんです 友達っていうても、久住さんでも他のリゾナンターのメンバーでもなく、学校での友達なんです リゾナンターになって自分に自信が持てたことで、愛佳も愛佳の周りも雰囲気が変わってきて、今は友達がいっぱいいてます その中でよく図書館で一緒に勉強しよる子がおるんやけど、先月のある日、何かその子の様子が変やったんです 勉強になかなか集中できへんみたいやったんですけど、何かあったんか聞いてみても言葉を濁すんです それで次の日、登校中にいつもみたいに声は掛けんと、少し後ろからそっとついてってみたんです あるところで、近くの別の高校に通うてる男の人達が歩いてくるのが見えてきて そしたらその子が段々と耳まで赤くなってきてて 男の人達とす...
  • (20)883 『特別な20回目のクリスマス』
      共に戦ってきて、今でも生きていられることが不思議だった。   これからもずっと、一緒にいられると思いたい。   だから望む。   新たな願いをこの胸に、新たな誓いをアナタへ。      ** 街中はイルミネーションで彩られてキラキラと輝いている。 その中を大勢の人が忙しなく歩いている。 これから友達とパーティか、家族とゆったり過ごすのか、はたまた恋人とロマンチックな夜か。 雑踏の中、人込みを掻き分けて目的地へと歩を進める。冷たい風が吹こうと関係無い。 辿り着いた場所は仲間たちがいる所、今日だけは臨時休業の喫茶リゾナント。  「おまたせー!」  「おー絵里、遅かったとねー」  「ごめーん、ちょっと時間が長引いちゃってさっ」 病院からの帰り道はとても寒かったのに、店に入れば一瞬で身体も心も温まる。 れいなと会話...
  • (04)122 『蒼の共鳴-守るべきモノ-後編』
    ミーがリゾナントで飼われるようになって、数日が経過した。 小春と愛佳の関係は、以前よりも確実によくなっている。 無垢な動物と触れ合い、その動物に関する会話をする内に小春とリゾナンター達の距離は縮まっていった。 相変わらず、愛佳に対する小春の態度は素っ気ない。 だが、以前と比べると口調が柔らかくなり、時折笑顔すら浮かべるようになった。 良い傾向だと愛は言葉には出さないものの、そう思っている。 小春の冷たい態度が原因で、時には一触即発の危険を孕んだ状態になることもあった。 それを考えると、今の状態は小春のみならずリゾナンター達にとっても非常によいものと言える。 授業を終えた小春はリゾナントへと向かっていた。 ここ数日は“敵”との戦闘は生じていない、そのため、リゾナントへと小春が顔を出す理由は特に無いと言える。 だが、リゾナントへ顔を出すのは最早小春にとって...
  • (03)947 『胸の高鳴る方へ』
     その日、高橋愛は仕入れのために喫茶リゾナントを留守にしていた。 代わりに留守を任されたのは、田中れいなと光井愛佳だった。 「お客さん、来んね」ため息混じりに田中が言う。 「ですね……ゴールデンウィークはダメですね……」 「去年のゴールデンウィークは、皆で鬼怒川温泉行ったと。そこに写真が貼ってあるっちゃろ」 「ほんまや!気付けへんかった……アァ~みんな楽しそう。うちも行きたかった」 「また、そのうち行くっちゃろ」 「写真にちゃんと、リゾナントって文字が入ってる。誰かがパソコンか何かで入れたんですか?」  そう言ってキーボードを打つ真似をする光井。 「そうじゃなか。それ、エクトプラズムとよ。よく、見てみ。小春の口から出とるっちゃろ?」 「ええええぇぇぇ!」 「あいつ、意外に器用なとこあるけん」 「器用て!……...
  • (05)653 『暗闇の中の二人』
    「リゾナント」には、客の誰も知らない深夜業務がある。 それが、街のパトロール。 毎回複数のメンバーで夜回りをして、異状がないか確認する。 暗闇に紛れて活動する敵から人々を守るため、みんなで決めたオリジナルメニューだ。 敵の襲撃を阻止したことも、少なからずある。 とはいえ、都合がつかない場合や調子が悪い時には無理をしない。 何事においても、自分達のできる範囲で最大限努力することが大事なのだから。  ・・・というのがリーダーの弁。 今夜の担当になった二人は、見回り行程の三分の二を終え「リゾナント」への帰途についていた。 敵が現れなければ、パトロールは夜の散歩も同然だ。 リンリンは、夜の散歩が好きだった。 「新垣サン、アメ食ベマス?」 この先に何が待ち受けているかも知らずに、リンリンが無邪気な顔で手を差し出す。 パーカーのポケットから出したそ...
  • (18)106 『海上の孤島 -終わりの始まり-』
    ここは太平洋にある小さな島、『海上の孤島』。 闇を統べる者達が管理している島で、別名『牢獄島』と呼ばれていた。 その名のとおり、この島全体が監獄として使用されており、 闇に捕まり狂った者や反逆者たちが収容されている。 その反逆者たちの中に共鳴者は含まれており、監獄に収容されている彼女 -新垣里沙-も例外では無い。    ◆◆ 「どうやって助け出すんですか?」 「海の上だし、けっこう遠いよ」 「他に方法は無いと?」 喫茶リゾナントの店内は少し慌しかった。 というのも、時間を遡ること約2時間半前…    ** 「愛ちゃんっ」 店の扉を開けたと同時にいきなりれいなに名前を呼ばれた愛は振り返った。 「いきなり何ぃ?」 れいなは走って帰ってきたらしく、息を整える仕草をしてカウンター席に座った。...
  • (17)220 『共に歩む仲間、未来への道標』
    秋の空はとても高く 明け方の空は遠すぎて届かない それでも手を伸ばして掴んだのは 大切な仲間と共に歩む道標   ☆ 母国から日本へと渡ってきた それまでの生活をすべて日本に移して 母国にいる家族や仲間を置いてきた 勝手が分からない異国で これからの自分はどう暮らしていけばいいのか ただ上官に従い 仕事をこなしていくだけ 戸惑うことなど見せる時間もなく 嫌でも適応していかなければいけないことに どこかで疲れたと泣く自分がいた 一人の自分が とても孤独に感じた   ★ 母国から日本へと渡ってきた それまでの生活をすべて日本に移して 母国にいる家族や友達を置いてきた 見知らぬ土地でどうすればいいのか 少しの期待と多くの不安で街を歩いた 祖母はいつも自分を応援してくれた そしてどんな時...
  • (03)025 『過去と今、裏切りと絆』
    あの日、何があったかなんて思い出したくもない。 でも、あれから数年経った今も記憶から薄れようとしないのは、 あたしの心に、強さも悲しみも植え付けた、そんな日でもあったからかもしれない。 あの日、あたし達に起きた出来事は。 たぶん、お互いに共有し会える日は、あるとすれば遠い遠い未来のこと。 覚えていてほしいとも思う。 でも、思い出してほしくないとも思う。 夢であればと、そう願ったこともあるけれど。 あの日があるから、今のあたしとガキさんがあることも、間違いない事実。 「―――ガキさんっ!?」 悲鳴を聞いて駆けつけた先には、血だらけになって倒れているガキさんの姿があった。 「なっ、誰にっ! どうしてっ!」 ここは、喫茶「リゾナント」。 普段は笑顔の絶えない、コーヒーが売りの喫茶店。 ここに集うメンバー...
  • (13)304 『常夜を引き裂く照空灯』
    「頼む、許して。許してくれー」 どんな悪人も、死ぬ間際にこう言う。自分の行いは棚に上げて、命乞いをする あたしはそんな声をなかったことにして、心臓に小さな風穴を開ける あっけないんだ、人間なんて。 自分がこの命を奪う行為に恍惚を覚えていることに気付く 今まで裏切られてきた、その感情を少し和らげて貰う。この命で。 そして思う、本当は自分が一番汚い醜い人間であると 「任務しゅーりょー。今から帰んね」 どろどろの心に蓋をして今日もイエに帰る 幼い頃から、抑え切れなかった破壊衝動。 自分の意思とは無関係に発動しては、周囲を破壊した。 その時にしか得られない快感と事後の拭い去れない不快感 おまえのなかにはかいぶつがいる そう言われて肩の荷が下りたの。逆に これは自分のせいじゃないと思わないとやっていられなかったから。 御祓いしに...
  • (02)650 『共鳴トライアングル』
    「絵里ー、大変大変!ビックニュース!」 今日もさゆみは病室に駆け込んでくるなりかばんを放り投げた いつも通りの笑顔 しかし、今日の登場はいつものお決まりの台詞とは違っていた 「どうしたの?」 さゆみはベッドの傍らにあった椅子を引き寄せた が、そこには座らず絵里の目の前にグッと顔を寄せる 「今ね、ロビーが大変な事になってたの」 「ん?なんで?」 「おっきな事件があったんだって!」 「ふーん・・・」 「あれ?絵里、興味ない?」 「うん。あんまりー」 「なーんだ、つまんないのー」 さゆみは頬を膨らませて、ドカッと椅子に腰を下ろした 「興味はないけど、話は聞くよ?」 すっかりいじけてしまったさゆみを見て、やっぱり年下なんだなと納得した絵里は優しく声をかけた 「あのね、50人対ひとりの大喧嘩があったんだって!」 ...
  • (04)014 『走り出した共鳴 後編 ~再会~』
    そこには見知らぬ黒いスーツ姿の男性が2人 ニヤニヤしながら絵里から奪い取った携帯電話のストラップの先をつまんでプラプラと揺らしている 「返してください」 さすがの絵里も表情を引き締めて、強い口調で訴える 「嫌だと言ったら?」 「それでも返してください」 「困ってるんだろ?」 「その携帯があれば困らないの。だから早く返してください」 さゆみも加勢する しかし男達は小娘達の威嚇などどこ吹く風 急に絵里とさゆみの腕を掴んでビルとビルの隙間にある細くて暗い路地に引き込んだ 「ちょっと!何するんですかっ?!」 「やめてください!」 抵抗するも少女の力が成人男性に適うわけもない ふたりはずるずると路地の奥へ奥へと引き摺られていく ふたりの頭を最近、巷を騒がしている言葉がよぎる   連続少女誘拐事件 引き摺られながらもふた...
  • (17)085 『満月の夜は』
    「ちょっと散歩しませんか?」 リゾナントの扉に「CLOSED」と書かれた板をぶら下げていると、中から出てきた カメに声を掛けられた。 「別にいいけど…」 いつもならこんな思い付きのようなカメの言葉には、手厳しいツッコミを入れている。 でも、今日は私も夜風に吹かれながら散歩でもしたい気分だった。 それは今日が満月の夜だからかもしれない。 私の返事を聞くと、カメは意外そうに目を見開いてから、いつものようにふにゃりと笑った。 「じゃあ、行きますよー」 カメは私の手を握ると、どこかに向かって歩き出した。 どこに行くのと聞いても、カメは内緒だと言って笑うだけだ。 だから私もそれ以上は何も聞かなかった。 「着きました!」 そこは町を一望できる丘だった。 私も一度だけ来たことがある。 スパイとして、この町に来た時だ。 愛ちゃ...
  • (24)897 『復讐と帰還(3) 記憶』
    新垣里沙が目覚めたのは、粛清人との対決から三日が経過した頃だった。 高橋愛の目覚めからは四日前という事になる。 里沙はベッドから上半身を起こして、寝ぼけまなこで辺りを見渡してみた。 開け放たれたカーテンの向こうから日が差し込んでいる。 どうやら自分は病室、それも一人用の個室にいるようだ。周りには誰もいない。 「何で私病院なんかにいるんだろう…」 別にどこも悪くないし、怪我もしていない。 ただ、かなり長い間眠っていたという感覚はあった。 ひどく頭がぼうっとしている。 しばらく呆けたまま窓の外を眺めていると、病院内にあるまじき大声が里沙の耳を襲った。 「あー!起きたー!!」 振り向こうとした瞬間、声の主に突然両肩を掴まれた。 「もうすっごい心配したんですよー!ずっと起きないから新垣さん!」 肩を掴まれたまま前後にぶんぶん揺さぶられる...
  • (21)837 『督励指差す22時』
    「ミッツィってさー、暇なの?」 急に、そう言われて、ハイ!?っと声を上げた その姿がおかしかったのかなんなのか、久住さんは手を叩いて笑う 「だってさ、こうやっていっつも、小春の修行に付き合ってるじゃん」 いつも通りの思いつきトークかと思って、聞き流そうとしてたのに、 久住さんは雷撃の手を緩めて、こちらに向かい仁王立ち なんや、一体今度はなんなんやろ… 最初にもじもじしながらも、修行に付き合ってくれって言い出したのは久住さんやし、 夏の暑い日から、こんなクソ寒い…あ、めっちゃ寒い日に至るまで、 ほとんど欠かさずついてきてるのに、なんか問題があるんやろか… 今日なんて、家からわざわざあったかいスープまで持参してんのに… あ、本かな…本読んでんのが、お気にめさんかったんやろか? 「あの-、愛佳なんかしました?」 「もー!そうやってすぐ...
  • (12)552 『BLUE PROMISES 7』
    7. 「…おかえり」 里沙が目を覚ますとそこはあさ美の研究室ではなく、自室のベッドの上だった。 機械の力を使ったとはいえ、非日常的な空間移動を二度も行ったせいで、 里沙の身体には目に見えぬ形でのダメージが残っていた。 ぼんやりとした頭で声のした方に顔を向けると、 そこには白衣をまとったままのあさ美がいた。 …ここは自分の部屋なのに、なぜ? 里沙は動かぬ頭を整理しようと何かを考え始めたが、 すぐにあの光の中の約束を思い出し、布団をはね除けて飛び起きた。 あさ美はそんな里沙の姿を見て、やれやれと首を横に振る。 「…まだ寝てないと、ずいぶん消耗してたんだよ?」 「あたしは、ここを出て行く」 「研究室に戻されたガキさんをここに連れてきてあげて、  幹部の定時観察に間に合わせてあげたの、私だよ?」 「…あたしは、ここにいるべきじゃない...
  • (13)242 『Air on G - 5. Rainy DANCE-』
    あたしがそこに引き取られた時、その人はもう生まれる前からそこにいたような顔をして、 時には大人達とすら対等に振る舞っていて。実はその人がそこに来たのはほんの4年前、 その時のあたしと同じ年の頃だと知った時にはとっても驚いたのを今でも覚えてる。 他に身寄りのないあたし達をまるでほんとの妹や弟のように可愛がってくれて、、。 その人が新しい家に引き取られるって聞いた時は自分の事のように嬉しかったけど、 もう会えないと思ったらたまらなく寂しくて。最後の思い出に2人で乗った観覧車でも、 言いたいことは一杯あるのに胸が一杯であんまり喋れなかった。 でも、その後で2人で花火やりながら、何とか話したいことは全部話せたと思う。 最後の日、もしかしたらもうこれっきり会えないかもしれないと思ったし、でもきっと 生きてさえいればいつかまた会えるとも思った。 ―――...
  • (03)679 『モーニング戦隊リゾナンター 悲しみの少女』
    ある日の夜、高橋は街を巡回していた。 規模の大小に関わらず、犯罪は増加する一方だった。 悪の組織ダークネスの存在が犯罪を助長させているのだ。 一説ではダークネスが犯罪者に能力を与え、その行動を影から操っているという話もあった。 突如、甲高い女性の悲鳴が聞こえる。 高橋は精神を集中する。空間移動。 (ダークネスめ。あんた達の悪事も、ここまでやよ。) 高橋は声の聞こえた場所へ移動した。 そこで高橋が見たものは意外な光景だった。 そこには、3人の人間がいた。 血を流し倒れたまま動かない男。 犯人と同じ部位から血を流す、帽子を被った少女。 その近くに、長い黒髪に白い肌が印象的なもう一人の少女。 そしてその少女が使う、治癒の力。 (これは・・・) 高橋はその場にいる3人の精神を読み取り、瞬時に何が起こったかを頭の中で組み立てた。...
  • (20)275 『蒼の共鳴特別編第9夜-ヤマアラシ・ジレンマ-』
    人々が行き交う駅前のロータリーを抜けると、一本の大通りがある。 帽子を目深に被った少女は、その大通りを少し早足気味に歩いていた。 駅から離れるにつれ、喧噪が遠ざかっていく。 大通りと接している小さな通りへと少女は足を向け、ひたすら前進していった。 いつ訪れても、都会の街中とは思えないような閑静な雰囲気に包まれた通り。 少女の目が捉えたのは一枚の看板だった。 “喫茶リゾナント”と書かれた電飾の看板、そして、本日のお勧めメニューが記載された小さなブラックボード。 ドアにはCLOSEDの札がかかっていたが、少女はその札が見えていないかのようにドアの取っ手に手をかけて押し開いた。 「こんにちわ。」 「おー、小春。 今日は私服なんやねー」 少女―――“久住小春”は、柔らかい声をかけてくる店主“高橋愛”にペコリと頭を下げる。 そして小春は...
  • (04)485 『Overtaken(後編)』
    『みっつぃ、その先は?』  『いや…その先は視えません、すんません』  負けるんかい、あーしは。  意外なようなそうでもないような未来に、あたしはなぜかすっきりしない。  自分の敗北なんて、思っていなかったからだろう。  あたしは、未来を急いだ。  れいなに勝てなかった自分は、その時どうするのか。  みっつぃは、視えないと言った。  冷静になって考えれば、それはただ教えてくれなかっただけだ。  その未来は、自分自身の目で知るべきだと。  そういうところ、あの子は機転が利く。  『あぁ、でも、これだけはわかります』  憎らしいほどに。  『ふたりは、めっちゃあったかい光で、包まれてます』 「―――とどめ刺されると思ったと?」 衝撃は、来なかった。 心地よい身体の重みを全身に感じ、れいながそのまま覆い被さ...
  • (09)900 名無し募集中。。。(愛絵里)
    太陽の光を直視したらどうなるのか。 そんな、小学生でも理解できるようなことに、私たちは何故 気付けなかったのだろう。 ある日から愛ちゃんは、黄色いセルフレームの眼鏡をかけて 喫茶店の仕事をするようになった。 今はファッションで伊達眼鏡をかけることが流行しているから、 自分もやってみたのだ、と愛ちゃん。 誰もが納得していた。 似合っているよ、という皆の言葉に、照れ笑いの我らがリーダー。 気付いてしまったのは絵里だけ。 あれは伊達眼鏡ではなく、度入りの、本物の眼鏡だったのだ。 その次に喫茶リゾナントを訪れた時、ゴミ出しに出てきた 愛ちゃんとばったり店の前で鉢合わせしたので、絵里は世間話の つもりで眼鏡のことを聞いた。 「……誰にも言わんでくれな」 愛ちゃんはすっと真顔になり、ゴミを出した後絵里を手招いて リゾナントを離れた。ついて...
  • (12)600 『BLUE PROMISES 8』
    8. 「…なーんてね。ちょっと脅かしすぎたかな」 あさ美は里沙の口にそのカプセルを放り込むと、今までとは違った脳天気な声を上げた。 「安心して。そのカプセル、普通の回復剤だし」 強制的に嚥下させられたことには少なからず不快感をおぼえていたが、 言われてみれば目覚めた時に感じた瞬間移動によるダメージが、少なくなったような気がした。 「…どういう、こと…?」 里沙は、あさ美の意図するところが読めないでいた。 さっきまでとは、明らかに様子が違う。 カプセルの中身は想像していたような睡眠剤などではなく、あさ美の言うとおりの回復剤には間違いない。 でも、どうして? 彼女は、何を考えている? 「愛ちゃんを助ける理由。さっきのなんて、嘘だよ」 「嘘…?」 「…単純に、あんな闇の中にいる愛ちゃんなんて見たくなかったし、  ガキさんにも…...
  • (19)164 『海上の孤島 -奪還すべき人- 』
    颯爽と牢獄島内を駆け回る愛達。 鉄の扉の向こうでは収容されている輩が奇声を上げたり叫んでいたりしている。 侵入してきた愛達に感化されているのだろうか。 島内は赤いランプの色で埋め尽くされ、サイレンが鳴り響いていた――――    ◆◆ 「愛佳次!!」 「右後方45度です!」 「焼けロ!!」 れいなとリンリンの二人が愛佳に聞き、愛佳が二人に応える。 愛佳の能力で敵の次の行動を瞬時に予知し、二人に伝えていくという戦法で進んでいた。 一方、絵里・さゆみ・ジュンジュン・小春の組はというと、 彼女たちは彼女たちなりの戦法をとって進んでいた。 小春の能力である念写で敵を混乱させ、ジュンジュンの獣化と絵里の風で敵を退ける。 さゆみは敵が死なない程度に敵を回復させ、後方支援として共に戦っていた。 あくまで今回の作戦は新垣里沙を奪還するのが...
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