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***海外エリア
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[[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html]]:世界のパラグライダーエリアガイド
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***カリフォルニア周辺のフライトについて
-2008年6月に(株)パルツアー主催のアメリカ西海岸ツアーに参加しましたので、訪れたエリアについてレポートします。なお、どのエリアでも「海風」とあるのは西からの風です。
Little Black([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=6946]])
-北から南に徐々に高くなっていく丘の北端。以前はもっとも高い南の電波塔?に車で入れたそうだが、現在は不可。ランディングから見える最初のピーク(高さ150mほど)に徒歩で20分ほどかけて上り、テイクオフ。
-一見すると練習用の丘にしか見えないが、海風がしっかりと入り、かつ午後は日射により、斜面から局所的なサーマルが連発するため、長時間のフライトが可能。昼~午後がベター。
-西斜面のリフトを利用して、南側の丘に伸ばしていくことが可能。万が一戻れなくなっても、緩やかな稜線上にトップラン→そのまま稜線上を歩いて戻るか、適当なピークから再度テイクオフが可能(なように見える)ので危険ではない。またTO~LD間の斜面についても潅木が低く、正面を向けば着地はそれほど難しくないため、思い切った斜面のリッジソアリングが出来る。
-いずれの場合も東側に流されてしまうと面倒になるので注意。特に管理人はいなかったが、パークレンジャーが時々見回りに来ていた。
Elsinore (Lake)([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=6940]])
-今回唯一の山飛びエリア。スケールも大きく、数日滞在しても飽きることはないと思う。地元のフライヤーの話では、ここから南に行ったところに別の(Goodな)エリアがあり、ここの風が強すぎても飛べる可能性が高いとのこと。ParaglidingEarthではTO:862m、LD:442m(高度差420m)。
-全体の地形は下の通り。北よりの風の場合、あるいは慣れていない(ぶっ飛ぶ可能性大)場合は北TOから。南TOはランディングからは遠くなるが、目の前の尾根が良いサーマルトリガーになるので、東風がしっかり入っているときはこちらがベター。なお北TO~ランディングの間にある私有地は、所有者がうるさ型の人らしいので、低空飛行、及び緊急LDは厳禁とのこと。
-南TOから出てLDに届かない場合、最後の尾根手前の学校脇に広い空き地があり、緊急LDとして使用可。
#image(lakemap.jpg)
-午前:内陸なので、海風が来るのが遅い。東斜面に日射が当たると、アゲインストが徐々に強くなりフライトに適してくる。木の少ない場所、アスファルトの道路、岩場などサーマルトリガーには事欠かずにトップアウトできる。
-昼:稜線上に垂直に日が当たりだす。加えて海風と、湖からのアゲインストの風がぶつかりコンバージェンスが発生するので、稜線上のリフトは最も強くなる。徐々に海風は強く、湖からの風は弱くなり、TOも無風~フォローとなり始める。
-午後:TOはどフォローになる。東斜面は冷え、海風が山からの吹き降ろしとなりテイクオフは不可能になる。一方ゲインを確保していれば、西斜面からのサーマルで飛び続けることが出来る。降りるときは湖側に少し出て高度を落とし、ランディングに東から進入するが、海風が強くなると戻れなくなるので注意。
-ここにも管理人はいない。地元のパラ/ハングフライヤーが共同で管理している模様。
Torrey Pines([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=101]])
-今回唯一、ショップがあって常駐の管理人がいる、整備されたエリア。しかし訪れたときは海風が弱く飛べず。以下は見聞きしたまとめ。
-砂浜から垂直に立ち上るクリフ(崖)のエリア。テイクオフ(ショップは)クリフの上、ランディングはトップラン。下の浜辺へのランディングは基本的に禁止らしく、従って風が弱いとクローズになる。
-テイクオフ(=ランディング)は広い芝生で緩やかな傾斜となっており余裕。ただしパラ/ハング/ラジコンのマイクロプレーン(※)が混ざって飛ぶため、規制/誘導が厳しいとのこと。テイクオフ/ランディング時、及びフライト中にTO前を通過する際は笛を吹かなければならない。週末などは避けた方が良いかも。※エンジンなし、舵のみを操作してソアリングを楽しむ飛行機。
Mexico/La Salina([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=6948]])
-海から2kmほど入った乾燥地帯(サボテン多し)から地面が徐々にせり上がり、最終的に垂直となって高度差150~200m、幅数kmの屏風状のクリフ(崖)を形成している。テイクオフは裏から回り込んで行くが、頂上は単なる平原にしか見えず、迷いやすい。
-上記の地形のため、正面(西)から海風がくれば壁際に安定したリフトが発生する。さらに正面の平原からも局所的なサーマルが発生する、はず。
-しかし海上に霧が発生すると、それを海風が運び、内陸が晴れていてもリッジだけ曇り・・・という状態が発生しやすい(特に午前中)。また理想的過ぎる地形のため、地上が緩やかな風でも、リッジ上は風が強すぎてテイクオフできないこともある。中腹にも(おそらくその場合用の)テイクオフがあるが、こちらは低すぎて、サボテンの中にショートしそうで怖い。
-ここも管理人はいなかったが、テイクオフにエリアに関する注意書きの看板があり、ランディングも含めて全体的に良く整備されている印象。
Mexico/Cliff Area(La Salinaより車で3時間ほど南下)
-Torrey Pinesと同様、砂浜から垂直にクリフ(崖)が立ち上がったようなエリア。Torrey Pinesのように整備はされていないが、エリアは広い。高さは100m、幅は数km程。
-基本はクリフの上からテイクオフし、同じ場所にトップラン。
-北のはずれでクリフが途切れ、砂浜がそのまま上につながっている。強風で上からのテイクオフが出来ない場合、ここからテイクオフしてクリフへ向かう。ラサリナとは違って下までほぼ垂直のため、壁の下部ではリフトが極端に弱くなる(壁に当たった風の一部が下方向のローターとなるため)。従って出ては見たものの徐々に高度を落とし、数百m行ってから浜辺にLD、歩いて戻ってくる・・・という結果もある(下に行くほど確実にリフトが弱いので、早めに見切った方が良いかも)。逆に少しでも上昇傾向にあれば徐々に高度を上げてリッジの上に出られる。トゲのある低木が多いが、少しでも高い場所を探してテイクオフするのがベター。ここからテイクオフするような強風時はランディングもここに。
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***台湾北部でのフライトについて
-2009年3月に台湾北部・宜蘭(イーラン)周辺でフライトしましたのでレポートします。
-3月後半で最低気温:10~15度、最高気温:23~27度と暑く、シャツ1枚でフライト可能。ただしあまりサーマルは活発ではない。いろんな人から聞いた話では、正月周辺がちょうど日本の春相当で上がりも良いとのこと。
頭城([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=10233]])([[GoogleMap>http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=24.880928,121.844323&spn=0.013665,0.020921&z=16]])
-海沿いのリッジエリア。小高い丘が連なっている上からテイクオフ、鉄道/道路を越えて海岸(砂浜)にランディング。高度差:178m(ParaglidingEarthより)
-東風(正面の海風)がベストだが、多少北/南よりでもフライト可能。
北宜公路上空([[GoogleMap>http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=24.852874,121.794391&spn=0.027337,0.041842&z=15]])
-現在台北~宜蘭間は高速道路が走っているが、山越えの旧道が残っている。その旧道の途中からテイクオフし、つづら折りの道路上空をフライト、田んぼの中のランディングへ。ランディング:[[金威廟横(GoogleMap)>http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=24.847558,121.796654&spn=0.006834,0.010461&z=17]]
-高度差350m程度。ここも東風(海風正面)がベスト(やや南東でも可)。アスファルトの道路&それによる凹凸が豊富で、日射があればリッジ&サーマルがかなり楽しめそうなエリア。
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***オーストラリア/キラニーでのフライトについて
-2010年末~2011年正月に、オーストラリア・キラニー(Killarney)にクロカンツアーに行きましたので、エリアの概要を以下に示します。マニラ(Manila)の北東300km程に位置し、共通する部分も多いかと思います。
[[ParaglidingEarth/Killarney>http://www.paraglidingearth.com/pgearth/index.php?site=6750]]:情報量少
[[ParaglidingEarth/Manilla>http://www.paraglidingearth.com/pgearth/index.php?site=4632]]
[[Fly Killarney>http://www.fly-killarney.com.au/index.html]]:キラニーのパラクラブ?
[[Climate Data for 28°S 152°E>http://www.worldclimate.com/cgi-bin/grid.pl?gr=S28E152]]:キラニー周辺の気温推移
-シーズン:通常は12月中ごろより乾期&夏に入り、1月末~2月がベストシーズンとなるらしい。今年はクリスマス頃まで豪雨が続き、キラニーの町の一部が冠水。自分たちが訪れた12/29頃からは晴れが続き、日ごとに雲底高度が高くなっていくのを感じた(1400→1800m)。しかし1/10頃より再び豪雨が続き、ブリスベンでも水害が発生。
-日中30度、朝晩12度程度で、半袖短パン+冬用フライトスーツ、中綿なしの手袋でフライト。夏の八方・五竜ぐらい。ただ通常ならば2000~3000m×数時間のフライトも珍しくないので、もう少し暖かめが良さそう。
-町の北側に標高1000m程の小さい山塊があり、そこからテイクオフしてフラットランドに飛んでいく。通常のランディングに1回も降りなかったので高度差は不明だが、周辺の平地は大体標高500~600m。
-メインTO(1015m):山塊の南東端に位置し、東~南の風に対応。町から最も近く、20~30分程度の未舗装路のドライブ。東用、南東用の2ヶ所のテイクオフがある。頂上台地がそのまま大きなサーマルポイントなので、トップアウトすればそのままサーマルトップに達してクロカンにスタートできる。
-北TO(1115m):山塊の北端。メインTOへの分岐から分かれてさらに20~30分程度のドライブ。自分たちは途中で倒木が道を塞ぎ、最後は徒歩になった。北風に対応。夏は太陽の角度が高いので、北面でもしっかりとサーマルが発生する。クロカンにはこの山塊上を南に5km以上走らなければならないが、一旦上げてしまうとそれほど恐怖は感じない、かも。
-(西TO):西風に対応したTOもあるらしい。今回は使用せず。
-エリアだけを切り取って見ると、日本と比べてもそれほどスケールの大きさは感じられない。言い換えれば、あまりプレッシャーを感じずに飛びやすい。そしてクロカンに出れば降ろすところには困らないので、こちらもプレッシャーを感じることなくトライできる。
以下はフライトで感じたことなど。
-風が強いため、一軒家など、「点」でのサーマルトリガーはあまりない(捕まえられない?)。むしろ森と平地の境界、川に沿って走る並木林など、風に対して「直線でない壁」となる箇所がトリガーとなりやすそう。
-ただし「フラットランド」と言っても、実際は50m程の高低差でうねっている。上から見ても分かりにくいが、当然上記の形状がくぼ地にあっても上がらず、丘状の場所にあれば上がりやすい。
-マニラの地元フライヤーは、テイクオフの周囲100kmのサーマルポイントを全て覚えているという話を聞いたことがあるが、それも充分あり得ると感じた。
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***台湾南部でのフライトについて
-2011年12月~2012年1月に台湾南部・賽嘉(サイチャ)エリアでフライトしましたのでレポートします。
[[ParaglidingEarth/Saija>http://www.paraglidingearth.com/pgearth/index.php?site=6919]]
-最低気温:10~15度、最高気温:20~25度で、日本(東京周辺)の9~10月相当。
-フライト可能な風向き:北西~南西。昼~午後になると、海風(南)が入ってくることが多い。
-高度 テイクオフ:430m、ランディング:90m、高度差:340m(GPSデータより)
-テイクオフ:1ヶ所、西方向にテイクオフ
-ランディング:1ヶ所、非常に広い
-トップラン:可能だが、各国よりフライヤーが訪れている。人が多い時は避けるたほうが良い。
-谷を渡った北側に朝日山があり、そのままほぼ真北方向にXCが可能(谷の東側稜線)。約28km先に通称「赤い橋」があり、以前はさらに先の温泉まで飛んでいた。
-現在は温泉が水害により流されてしまったため、通常は「赤い橋」の西側にある公園にランディングする。フリスビー用の柱が立っているので注意。
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***オーストラリア/メルボルン周辺のフライトについて
-2014年末~2015年正月に、オーストラリア・南西部・メルボルン周辺にクロカンツアーに行きましたので、訪れたエリアの概要を以下に示します。
-今回はVictoria州周辺で、前回(キラニー)よりも緯度が高い(南極方向)。そのためか前回よりも気温が全体的に低く、長袖(1枚)/長パンツ+上着(日陰・強風時)でちょうどいい感じ。
-オーストラリアでのフライトにはHGFAへの登録(保険加入)が必要。ビジター用は2ヶ月で95AUD(2015年1月現在)。登録はHGFAのHPより。別ウィンドウが開くのでスマホでは上手く登録できなかった。
[[HGFA(Hang Gliding Federation of Australia>http://www.hgfa.asn.au/]]
-各エリアの情報もHGFAの"Site Guide"より確認できる。以下に今回訪れたエリアを示す。
Dynamic Flight Park
-ハング/トーイングがメインのエリア。北西~西風以外の場合トーイングでのテイクオフとなる。
-パラでのトーイングは今回初めてとのことだったが、おおむね問題なし(サポート要員は当然必要)。
-エリアの北3kmに刑務所があり、ランディングNG。
Ben Navis(/Mount ....)
-上記のDynamic Flight Parkの北西(約30㎞)に位置しており、北西~西風の場合に利用。
-HGFAでは別表記だが実際は同一エリア/別テイクオフ、LD共通。Ben Navisは北西向き、岩盤からのテイクオフ。Mount は北向き、通常のテイクオフ。
-日射(南半球なので北斜面)と北西風からのリッジのコンビネーションでのフライト。
Flaxman's Hill(強風のため飛ばず)
-Melbourneから南西方向に延びる海岸線は多くの場所で断崖となっており、良質のリッジフライトエリアとなっている。南風メインだが、南東~南西の風向きによって最適なエリアが異なってくる。
-詳細はHGFAのサイトを参照のこと。
Mystic(Bright)
-日本人も数多く訪れている。リゾート地の中にある整備されたエリア。
-入山登録はWebからのみ。2週間で25AUD、Paypal払い。現地で現金払いが出来ない(!)ので、行くことが決まったら事前登録がベター。
-山飛びエリア、山頂からテイクオフ。北~北西風に対応。高く上げると北方向にあるMt.Baffaloに移動できる
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***海外エリア
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[[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html]]:世界のパラグライダーエリアガイド
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***カリフォルニア周辺のフライトについて
-2008年6月に(株)パルツアー主催のアメリカ西海岸ツアーに参加しましたので、訪れたエリアについてレポートします。なお、どのエリアでも「海風」とあるのは西からの風です。
Little Black([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=6946]])
-北から南に徐々に高くなっていく丘の北端。以前はもっとも高い南の電波塔?に車で入れたそうだが、現在は不可。ランディングから見える最初のピーク(高さ150mほど)に徒歩で20分ほどかけて上り、テイクオフ。
-一見すると練習用の丘にしか見えないが、海風がしっかりと入り、かつ午後は日射により、斜面から局所的なサーマルが連発するため、長時間のフライトが可能。昼~午後がベター。
-西斜面のリフトを利用して、南側の丘に伸ばしていくことが可能。万が一戻れなくなっても、緩やかな稜線上にトップラン→そのまま稜線上を歩いて戻るか、適当なピークから再度テイクオフが可能(なように見える)ので危険ではない。またTO~LD間の斜面についても潅木が低く、正面を向けば着地はそれほど難しくないため、思い切った斜面のリッジソアリングが出来る。
-いずれの場合も東側に流されてしまうと面倒になるので注意。特に管理人はいなかったが、パークレンジャーが時々見回りに来ていた。
Elsinore (Lake)([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=6940]])
-今回唯一の山飛びエリア。スケールも大きく、数日滞在しても飽きることはないと思う。地元のフライヤーの話では、ここから南に行ったところに別の(Goodな)エリアがあり、ここの風が強すぎても飛べる可能性が高いとのこと。ParaglidingEarthではTO:862m、LD:442m(高度差420m)。
-全体の地形は下の通り。北よりの風の場合、あるいは慣れていない(ぶっ飛ぶ可能性大)場合は北TOから。南TOはランディングからは遠くなるが、目の前の尾根が良いサーマルトリガーになるので、東風がしっかり入っているときはこちらがベター。なお北TO~ランディングの間にある私有地は、所有者がうるさ型の人らしいので、低空飛行、及び緊急LDは厳禁とのこと。
-南TOから出てLDに届かない場合、最後の尾根手前の学校脇に広い空き地があり、緊急LDとして使用可。
#image(lakemap.jpg)
-午前:内陸なので、海風が来るのが遅い。東斜面に日射が当たると、アゲインストが徐々に強くなりフライトに適してくる。木の少ない場所、アスファルトの道路、岩場などサーマルトリガーには事欠かずにトップアウトできる。
-昼:稜線上に垂直に日が当たりだす。加えて海風と、湖からのアゲインストの風がぶつかりコンバージェンスが発生するので、稜線上のリフトは最も強くなる。徐々に海風は強く、湖からの風は弱くなり、TOも無風~フォローとなり始める。
-午後:TOはどフォローになる。東斜面は冷え、海風が山からの吹き降ろしとなりテイクオフは不可能になる。一方ゲインを確保していれば、西斜面からのサーマルで飛び続けることが出来る。降りるときは湖側に少し出て高度を落とし、ランディングに東から進入するが、海風が強くなると戻れなくなるので注意。
-ここにも管理人はいない。地元のパラ/ハングフライヤーが共同で管理している模様。
Torrey Pines([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=101]])
-今回唯一、ショップがあって常駐の管理人がいる、整備されたエリア。しかし訪れたときは海風が弱く飛べず。以下は見聞きしたまとめ。
-砂浜から垂直に立ち上るクリフ(崖)のエリア。テイクオフ(ショップは)クリフの上、ランディングはトップラン。下の浜辺へのランディングは基本的に禁止らしく、従って風が弱いとクローズになる。
-テイクオフ(=ランディング)は広い芝生で緩やかな傾斜となっており余裕。ただしパラ/ハング/ラジコンのマイクロプレーン(※)が混ざって飛ぶため、規制/誘導が厳しいとのこと。テイクオフ/ランディング時、及びフライト中にTO前を通過する際は笛を吹かなければならない。週末などは避けた方が良いかも。※エンジンなし、舵のみを操作してソアリングを楽しむ飛行機。
Mexico/La Salina([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=6948]])
-海から2kmほど入った乾燥地帯(サボテン多し)から地面が徐々にせり上がり、最終的に垂直となって高度差150~200m、幅数kmの屏風状のクリフ(崖)を形成している。テイクオフは裏から回り込んで行くが、頂上は単なる平原にしか見えず、迷いやすい。
-上記の地形のため、正面(西)から海風がくれば壁際に安定したリフトが発生する。さらに正面の平原からも局所的なサーマルが発生する、はず。
-しかし海上に霧が発生すると、それを海風が運び、内陸が晴れていてもリッジだけ曇り・・・という状態が発生しやすい(特に午前中)。また理想的過ぎる地形のため、地上が緩やかな風でも、リッジ上は風が強すぎてテイクオフできないこともある。中腹にも(おそらくその場合用の)テイクオフがあるが、こちらは低すぎて、サボテンの中にショートしそうで怖い。
-ここも管理人はいなかったが、テイクオフにエリアに関する注意書きの看板があり、ランディングも含めて全体的に良く整備されている印象。
Mexico/Cliff Area(La Salinaより車で3時間ほど南下)
-Torrey Pinesと同様、砂浜から垂直にクリフ(崖)が立ち上がったようなエリア。Torrey Pinesのように整備はされていないが、エリアは広い。高さは100m、幅は数km程。
-基本はクリフの上からテイクオフし、同じ場所にトップラン。
-北のはずれでクリフが途切れ、砂浜がそのまま上につながっている。強風で上からのテイクオフが出来ない場合、ここからテイクオフしてクリフへ向かう。ラサリナとは違って下までほぼ垂直のため、壁の下部ではリフトが極端に弱くなる(壁に当たった風の一部が下方向のローターとなるため)。従って出ては見たものの徐々に高度を落とし、数百m行ってから浜辺にLD、歩いて戻ってくる・・・という結果もある(下に行くほど確実にリフトが弱いので、早めに見切った方が良いかも)。逆に少しでも上昇傾向にあれば徐々に高度を上げてリッジの上に出られる。トゲのある低木が多いが、少しでも高い場所を探してテイクオフするのがベター。ここからテイクオフするような強風時はランディングもここに。
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***台湾北部でのフライトについて
-2009年3月に台湾北部・宜蘭(イーラン)周辺でフライトしましたのでレポートします。
-3月後半で最低気温:10~15度、最高気温:23~27度と暑く、シャツ1枚でフライト可能。ただしあまりサーマルは活発ではない。いろんな人から聞いた話では、正月周辺がちょうど日本の春相当で上がりも良いとのこと。
頭城([[ParaglidingEarth>http://www.paraglidingearth.com/en-html/index.php?site=10233]])([[GoogleMap>http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=24.880928,121.844323&spn=0.013665,0.020921&z=16]])
-海沿いのリッジエリア。小高い丘が連なっている上からテイクオフ、鉄道/道路を越えて海岸(砂浜)にランディング。高度差:178m(ParaglidingEarthより)
-東風(正面の海風)がベストだが、多少北/南よりでもフライト可能。
北宜公路上空([[GoogleMap>http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=24.852874,121.794391&spn=0.027337,0.041842&z=15]])
-現在台北~宜蘭間は高速道路が走っているが、山越えの旧道が残っている。その旧道の途中からテイクオフし、つづら折りの道路上空をフライト、田んぼの中のランディングへ。ランディング:[[金威廟横(GoogleMap)>http://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&ll=24.847558,121.796654&spn=0.006834,0.010461&z=17]]
-高度差350m程度。ここも東風(海風正面)がベスト(やや南東でも可)。アスファルトの道路&それによる凹凸が豊富で、日射があればリッジ&サーマルがかなり楽しめそうなエリア。
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***オーストラリア/キラニーでのフライトについて
-2010年末~2011年正月に、オーストラリア・キラニー(Killarney)にクロカンツアーに行きましたので、エリアの概要を以下に示します。マニラ(Manila)の北東300km程に位置し、共通する部分も多いかと思います。
[[ParaglidingEarth/Killarney>http://www.paraglidingearth.com/pgearth/index.php?site=6750]]:情報量少
[[ParaglidingEarth/Manilla>http://www.paraglidingearth.com/pgearth/index.php?site=4632]]
[[Fly Killarney>http://www.fly-killarney.com.au/index.html]]:キラニーのパラクラブ?
[[Climate Data for 28°S 152°E>http://www.worldclimate.com/cgi-bin/grid.pl?gr=S28E152]]:キラニー周辺の気温推移
-シーズン:通常は12月中ごろより乾期&夏に入り、1月末~2月がベストシーズンとなるらしい。今年はクリスマス頃まで豪雨が続き、キラニーの町の一部が冠水。自分たちが訪れた12/29頃からは晴れが続き、日ごとに雲底高度が高くなっていくのを感じた(1400→1800m)。しかし1/10頃より再び豪雨が続き、ブリスベンでも水害が発生。
-日中30度、朝晩12度程度で、半袖短パン+冬用フライトスーツ、中綿なしの手袋でフライト。夏の八方・五竜ぐらい。ただ通常ならば2000~3000m×数時間のフライトも珍しくないので、もう少し暖かめが良さそう。
-町の北側に標高1000m程の小さい山塊があり、そこからテイクオフしてフラットランドに飛んでいく。通常のランディングに1回も降りなかったので高度差は不明だが、周辺の平地は大体標高500~600m。
-メインTO(1015m):山塊の南東端に位置し、東~南の風に対応。町から最も近く、20~30分程度の未舗装路のドライブ。東用、南東用の2ヶ所のテイクオフがある。頂上台地がそのまま大きなサーマルポイントなので、トップアウトすればそのままサーマルトップに達してクロカンにスタートできる。
-北TO(1115m):山塊の北端。メインTOへの分岐から分かれてさらに20~30分程度のドライブ。自分たちは途中で倒木が道を塞ぎ、最後は徒歩になった。北風に対応。夏は太陽の角度が高いので、北面でもしっかりとサーマルが発生する。クロカンにはこの山塊上を南に5km以上走らなければならないが、一旦上げてしまうとそれほど恐怖は感じない、かも。
-(西TO):西風に対応したTOもあるらしい。今回は使用せず。
-エリアだけを切り取って見ると、日本と比べてもそれほどスケールの大きさは感じられない。言い換えれば、あまりプレッシャーを感じずに飛びやすい。そしてクロカンに出れば降ろすところには困らないので、こちらもプレッシャーを感じることなくトライできる。
以下はフライトで感じたことなど。
-風が強いため、一軒家など、「点」でのサーマルトリガーはあまりない(捕まえられない?)。むしろ森と平地の境界、川に沿って走る並木林など、風に対して「直線でない壁」となる箇所がトリガーとなりやすそう。
-ただし「フラットランド」と言っても、実際は50m程の高低差でうねっている。上から見ても分かりにくいが、当然上記の形状がくぼ地にあっても上がらず、丘状の場所にあれば上がりやすい。
-マニラの地元フライヤーは、テイクオフの周囲100kmのサーマルポイントを全て覚えているという話を聞いたことがあるが、それも充分あり得ると感じた。
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***台湾南部でのフライトについて
-2011年12月~2012年1月に台湾南部・賽嘉(サイチャ)エリアでフライトしましたのでレポートします。
[[ParaglidingEarth/Saija>http://www.paraglidingearth.com/pgearth/index.php?site=6919]]
-最低気温:10~15度、最高気温:20~25度で、日本(東京周辺)の9~10月相当。
-フライト可能な風向き:北西~南西。昼~午後になると、海風(南)が入ってくることが多い。
-高度 テイクオフ:430m、ランディング:90m、高度差:340m(GPSデータより)
-テイクオフ:1ヶ所、西方向にテイクオフ
-ランディング:1ヶ所、非常に広い
-トップラン:可能だが、各国よりフライヤーが訪れている。人が多い時は避けるたほうが良い。
-谷を渡った北側に朝日山があり、そのままほぼ真北方向にXCが可能(谷の東側稜線)。約28km先に通称「赤い橋」があり、以前はさらに先の温泉まで飛んでいた。
-現在は温泉が水害により流されてしまったため、通常は「赤い橋」の西側にある公園にランディングする。フリスビー用の柱が立っているので注意。
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***オーストラリア/メルボルン周辺のフライトについて
-2014年末~2015年正月に、オーストラリア・南西部・メルボルン周辺にクロカンツアーに行きましたので、訪れたエリアの概要を以下に示します。
-今回はVictoria州周辺で、前回(キラニー)よりも緯度が高い(南極方向)。そのためか前回よりも気温が全体的に低く、長袖(1枚)/長パンツ+上着(日陰・強風時)でちょうどいい感じ。
-オーストラリアでのフライトにはHGFAへの登録(保険加入)が必要。ビジター用は2ヶ月で95AUD(2015年1月現在)。登録はHGFAのHPより。別ウィンドウが開くのでスマホでは上手く登録できなかった。
[[HGFA(Hang Gliding Federation of Australia>http://www.hgfa.asn.au/]]
-各エリアの情報もHGFAの"Site Guide"より確認できる。以下に今回訪れたエリアを示す。
Dynamic Flight Park
-ハング/トーイングがメインのエリア。北西~西風以外の場合トーイングでのテイクオフとなる。
-パラでのトーイングは今回初めてとのことだったが、おおむね問題なし(サポート要員は当然必要)。
-エリアの北3kmに刑務所があり、ランディングNG。
Ben Navis(/Mount Sugarloaf)
-上記のDynamic Flight Parkの北西(約30㎞)に位置しており、北西~西風の場合に利用。
-HGFAでは別表記だが実際は同一エリア/別テイクオフ、LD共通。Ben Navisは北西向き、岩盤からのテイクオフ。Mt.Sugarloaf は北向き、通常のテイクオフ。
-日射(南半球なので北斜面)と北西風からのリッジのコンビネーションでのフライト。
Flaxmans Hill(強風のため飛ばず)
-Melbourneから南西方向に延びる海岸線は多くの場所で断崖となっており、良質のリッジフライトエリアとなっている。南風メインだが、南東~南西の風向きによって最適なエリアが異なってくる。
-詳細はHGFAのサイトを参照のこと。
Mystic(Bright)
-日本人も数多く訪れている。リゾート地の中にある整備されたエリア。
-入山登録はWebからのみ。2週間で25AUD、Paypal払い。現地で現金払いが出来ない(!)ので、行くことが決まったら事前登録がベター。
-山飛びエリア、山頂からテイクオフ。北~北西風に対応。高く上げると北方向にあるMt.Baffaloに移動できる
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