「歳出が減っているという誤った情報に惑わされるな」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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ここまでの話で「好景気になったと喜んでばかりはいられない」と愕然としたかもしれない。しかし、実はもっと悪い話を続けることになる。今までの話は一般会計と地方財政計画に限ったことだ。これに特別会計、政府関係機関の歳出を含めると、もっと恐ろしい数字になる。それが次のグラフだ。
このグラフの一番上の線が、すべての歳出を合計した額だ。一般会計と地方財政計画の二つだけを計算するなら、歳出は減っている。しかし、国会での承認が必要な一般会計の外側にある特別会計、政府関係機関を含めると、実は歳出は増え続けているのだ。これが日本の実状なのである。
米国はクリントン時代の後半になると、膨大な借金をだいぶ返却することができた。クリントンの政策も効を奏したが、経済が本当に活性化したからこそ、達成できたことである。日本も本当に経済が活性化して歳出もちゃんと減らしていったら、クリントン時代と同じように借金を返却することができるかもしれない。しかし、いかんせん企業のリストラ効果による税収増で喜んでいる役人と歳入増を口実に再びばらまき合戦に走る政治家たちがこの国を牛耳っているかぎり、日本経済の真の活性化はまだまだ遠いと言わざるを得ない。
ここまでの話で「好景気になったと喜んでばかりはいられない」と愕然としたかもしれない。しかし、実はもっと悪い話を続けることになる。今までの話は一般会計と地方財政計画に限ったことだ。これに特別会計、政府関係機関の歳出を含めると、もっと恐ろしい数字になる。それが次のグラフだ。
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このグラフの一番上の線が、すべての歳出を合計した額だ。一般会計と地方財政計画の二つだけを計算するなら、歳出は減っている。しかし、国会での承認が必要な一般会計の外側にある特別会計、政府関係機関を含めると、実は歳出は増え続けているのだ。これが日本の実状なのである。
米国はクリントン時代の後半になると、膨大な借金をだいぶ返却することができた。クリントンの政策も効を奏したが、経済が本当に活性化したからこそ、達成できたことである。日本も本当に経済が活性化して歳出もちゃんと減らしていったら、クリントン時代と同じように借金を返却することができるかもしれない。しかし、いかんせん企業のリストラ効果による税収増で喜んでいる役人と歳入増を口実に再びばらまき合戦に走る政治家たちがこの国を牛耳っているかぎり、日本経済の真の活性化はまだまだ遠いと言わざるを得ない。