レンズの描写比較(デジタル 標準55mmF1.8)

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レンズの描写比較(デジタル 標準55mmF1.8) - (2014/05/17 (土) 08:56:41) の編集履歴(バックアップ)


PETRI CC AUTO 55mm F1.8と他社レンズの比較。

・比較レンズ選定基準
1.PETRIレンズは暫定的に以下の2本を基本とする。
 ①PETRI55mmF1.8
2.対抗(他社)レンズ
 ①F値は極力「±半絞り」以内とする。
 ②他社のレンズは、極力「同世代±5~10年」とする。
 ③レンズのメーカーは、国内のみとする。
 ④標準レンズに関しては45~60mmまで容認するが※
  極力同焦点が望ましい(55mm基準)。
 ※58mmの標準レンズが存在する為変更

・撮影条件
1.絞り設定
 標準の場合  開放⇒2.8⇒5.6⇒11.0
 標準以外では 開放⇒5.6⇒11.0
2.撮影距離
  • 近距離=0.5~1.0m辺り・中距離=3.0~5.0m辺り・遠距離=∞辺り(30~∞)
3.光源入(太陽)の逆光撮影(光源の位置は「レンズ白書」に準じる)F16
4.格子模様の撮影(歪曲収差 確認のため)
5.カメラ設定
 ①ISO100を基本とする。(露出過剰の場合ISO50まで)
 ②最高画質にてJPEG撮って出し。
6.その他
 ①フィルターは使わない。
 ②フードは適応するものが有る場合利用するが
  比較するレンズ全てにフードが有る場合のみとする。
 ③三脚は可能な限り使用。
 ④比較レンズのS№は極力記載する。

・55mmF1.8レンズ対決(撮影者 桜木町の青い雷)

1.ファイル命名法
 DSC00XXX - メーカー頭文字/開放値 - 絞値

・比較レンズ
P=PETRI CC AUTO55mmF1.8
A=ASAHI Takumar55mmF1.8
M=MINOLTA Rokkor 55mmF1.8
F=FUJIFILM Fujinon55mmF1.8

2.カメラ設定

SONY α7 6000×4000
ISO100(格子模様のみISO50)

3.その他

  • 三脚使用
  • フィルター使用せず
  • フード仕様せず

【遠距離】開放⇒F2.8⇒F5.6⇒F11.0(ピント位置=アンテナ)





【中距離】開放⇒F2.8⇒F5.6⇒F11.0(ピント位置=アイのドアミラー)





【近距離】開放⇒F2.8⇒F5.6⇒F11.0(ピント位置=KARCHERの文字部分)





【格子模様】F2.8固定


【点光源】F16.0固定


コメント(桜木町の青い雷)
やはり、PETRIの特徴は、開放はコントラストが低いが
絞っていくと画面全体でコントラスト・解像度が上がる。

対する多くのレンズは、開放ではコントラストはPETRIより総じて高いが・・
絞った場合同様にコントラストが上がるが解像度が中心部を中心に上がり
周りが若干取り残される。

・55mmF1.8レンズ対決(撮影者 リバースアダプタ






近景






格子です






逆光






・55mmF1.8レンズ対決(撮影者 リバースアダプタ







近距離







逆光



コメント(リバースアダプタ)
55/1.7MCは優秀ですね。中心は55/1.7にまさり、周辺はちょっと落ちるかもしれませんが近いレベルと思いました。コントラストも少し高いかも。
50/2は、この中で一番古く、がんばっていると思いますが、55/1.8にくらべると少し落ちます。

55/2は問題あり。完全に方ボケしています。最初からこうなのか、後天的な要因かは判断できませんが。

45/2.8は中心、周辺とももうひとつかな。
がっかりなのは50/1.7ですね。中心はシャープですが、周辺はボケボケでf5.6まで絞っても流れています。
この中では最も新しいのに。この時代にこの性能はかなり見劣りすると思います。

・55mmF1.8兄弟対決(撮影者 桜木町の青い雷)

比較レンズ

1.銀筐筒 SN104921  銀P
2.格子筒 SN154632  格子P
3.標準筒 SN446715  無印P(常用)
4.GN№筒 SN104813  GNP

DSCXXXXX-略称-開放値-撮影値


【遠景】





【近景】





【点光源】F16.0
1.銀筐筒 SN104921  銀P
http://www.flickr.com/photos/119833412@N04/13300189293/in/photostream/




コメント(桜木町の青い雷)
1.「銀」及び「格子」は、全面で略フラットに成るのはF11.0まで必要。
2.対して、「無印」及び「GN」はF5.6で略フラット。
3.点光源に対しては、「銀」及び「格子」は同様なゴーストと思われるが
 内面反射等に関しては格子で改善されたもよう。
4.点光源に対しては、「無印」及び「GN」は略同様のゴーストと思われる。
5.ボケに関しては、銀・格子・無印・GN共に似通っているが、銀・格子の
 方が柔らかい印象を受ける。
6.SNは一番新しい?GNが一番若い№に成っているが原因は不明。
 (SNは6桁までで、7桁目が省略か?)

尚、兄弟対決の過程で55mmF1.8は途中で設計変更が行われていると思われる(反射面より)
同時代の55mmF1.8と55mmF2.0は同一光学系で、絞りの工夫(旧F1.8)・リングの挿入(新F1.8)にて
意図的に開放値が制限されている事が判明した。



新型55mmF1.8・55/2.0のリング(開放値制御用)。
http://photozou.jp/photo/photo_only/2685054/199787492?size=1024#content
http://photozou.jp/photo/photo_only/2685054/199787508?size=1024#content
反射面から、同一光学系と思われる。
(レンズ所有 桜木町の青い雷)

以降、55mmF1.8は旧55mmF1.8・新55mmF1.8と区別する。

【暫定評価】(評価 リバースアダプタ・桜木町の青い雷)
50mmF1.7<45mmF2.8=Orikkor50mmF2.0<旧55mmF2.0=旧55mmF1.8<=50mmF2.0=Takumar55mmF1.8=Rokkor 55mmF1.8=ARhexanon50mmf1.7<新55mmF2.0=新55mmF1.8<=55mmF1.7mc<=Fujinon55mmF1.8=Rikenon50mmF2.0